JP3425439B1 - スポンジプロフィー - Google Patents
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Abstract
レを起こすことなく、研磨ジェルあるいはペーストを使
用することなく研磨効率を維持し、しかも摩擦による発
熱の少ない清掃研磨艶だしプロフィーチップを提供する
ことである。 【解決手段】天丸(半球)型、円筒型、カップ型、円錐
型、逆円錐型、あるいは円盤型などの内側が中空のカッ
プ状の芯材部1を、研磨剤を内包する親水性研磨砥石ス
ポンジ2で被覆し、その親水性研磨砥石スポンジ辺縁を
シャンクの付与された留め板3で、前記芯材内側に折込
むように圧入固定するか、あるいは挟持するための凹凸
を付与し、その留め板底面部回転軸中心に軸回転時に共
振することがないように軸部4を固定したプロフィーチ
ップを提供する。
Description
工技術と、前記親水性スポンジを応用した歯牙表面の清
掃研磨艶だしプロフィーチップに関するものである。
プロフィーチップを装着して歯面清掃をする場合、歯面
研磨ジェルあるいはペーストをシリコンゴム等で作成さ
れたプロフィーチップ(カップ)あるいは、ブラシと歯
面の間に介在させ、研磨剤ペーストを歯面に擦り付ける
ことによって清掃研磨艶出しを行っていた。
如く、シリコンゴム等で作成された円錐状のプロフィー
チップでは、先端部の腰が弱く鼓形歯間空隙や隣接面を
研磨する場合、先端部が折れ曲がり横ブレを起こし、同
様にプロフィーカップでは目的部位まで到達させること
が困難であった。さらに、シリコンゴム等で作成された
プロフィーチップは、回転力によって研磨剤を歯面に擦
り付けて歯面清掃を行うので、余剰な研磨ジェルあるい
はペーストは口腔外に飛散することになるばかりか、シ
リコンゴムと歯面との摩擦による発熱防止と研磨効率を
維持するためには常に研磨ペーストをプロフィーチップ
と歯面の間に介在させる必要があるので頻繁に研磨ペー
ストを補給しなくてはならず、研磨ペースト補充のため
頻繁に作業を中断する必要があった。
ースト剤を必要としない研磨砥石スポンジを利用する手
段が考えられるが、その形状をシリコンゴムなどの様な
歯面の細部まで行き届く先端の尖った形状や、薄い形状
に成型すると、研磨時には腰砕けを起こし研磨作業を行
うことができない。本発明は、斯かる実情に鑑み、鼓形
歯間空隙や隣接面を容易に研磨可能とし、研磨ジェルあ
るいは研磨ペーストを使用することなく、しかも摩擦に
よる発熱の少ない清掃研磨艶だしプロフィーチップを提
供しようとするものである。
カップ型、円錐型、逆円錐型、あるいは円盤型などの内
側が中空のカップ状の芯材部を、内部に酸化アルミナ、
炭化ケイ素、酸化セリウム、軽石などの研磨剤を内包す
る親水性研磨砥石スポンジで被覆し、その親水性研磨砥
石スポンジ辺縁をシャンクの付与された留め板で、前記
芯材内側に折込むように圧入固定するか、あるいは挟持
するための凹凸を付与し、その留め板底面部回転軸中心
に軸回転時に共振することがないように固定機構を備え
る軸部を固定した歯科用小型回転器具の先端に取り付け
て使用するプロフィーチップである。
スポンジは、芯材によって裏打ちされているので、歯面
に圧接した場合、スポンジ部は芯材の外形に従って変形
するので、仮に先端部が尖った円錐状の形状の芯材を持
つものでは、鼓形歯間空隙のような狭い部位にも先端部
を折れ曲がらせることなく到達させ、しかも表層にのみ
スポンジの適度な弾力性を発揮させながら研磨面を均一
に接触させ研磨清掃することが可能となる。仮に、チッ
プ自体を従来のシリコンゴムなどの変形の少ない材質を
用いれば、先端部の変形は回避可能かもしれないが、実
際の研磨作業時には、歯面にチップが擦る衝撃よる違和
感を生ずるという問題を回避することが可能となる。
だ状態で研磨清掃艶出し作業を行うことが可能であるた
めに、含水した水分が熱容量を増大させることによって
摩擦時の発熱を防止し、歯牙表面のヤニなどのステイン
を除去清掃、研磨、艶だし作業を行うことが可能とな
る。加えて、研磨時には含水させた水分によって親水性
スポンジ内の固形剤料が歯面への回転摩擦および圧接で
研磨面に溶け出し、スポンジ内に含有する各種薬効成
分、研磨剤、歯面コーティング剤を歯牙と回転する研磨
チップの接触面に常に適当量溶出介在させることが可能
となり、効率よく歯面の清掃研磨艶だしができるばかり
か、甘味料や香料が唾液を媒体として口腔内に拡散し、
清涼感やアロマテラピー効果を生み出す。この効果は芯
材部外側を、内部に砥粒を保持し研磨能力を有する親水
性と弾性を有する不織布や、研磨剤を塗布した液体を透
過する伸縮性のある多孔質フィルムを立体的に接着した
スポンジで構成しても同様の効果を生み出すことができ
る。
例と共に説明する。図1〜図3は発明を実施する形態の
一例であって、図中、図と同一の符号を付した部分は同
一物を表わしており、基本的な構成は図に示す従来のも
のと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図
1に示す如く、従来シリコンゴムなどで成型されていた
チップ部に、親水性研磨砥石スポンジを利用した点にあ
る。
して、図1〜図3に示す各種スポンジプロフィーを装着
した図8に示す電動歯冠研磨器具を口腔内でスポンジプ
ロフィー13を歯面に接触させた状態で電動歯冠研磨器
具電源スイッチ12をオンにすると、予め含浸させた水
分によってスポンジプロフィー13の構成剤が溶け出
し、含有する各種薬効成分、甘味料、香料、歯面コーテ
ィング剤が歯牙と回転する研磨チップの接触面に溶けだ
し、歯周病やう蝕抑制作用とともに、アロマテラピー効
果や清涼感を与え効率よく歯面の清掃研磨艶だしができ
るばかりか水分によって発熱を抑える。
は、図1に示す球形スポンジプロフィーを利用すること
によって、図4に示すように歯牙表面の唇面の形相や舌
面窩などの凹面によく適合する。また、歯頚部には、図
2に示すようなカップ型の芯材を親水性スポンジで被覆
したスポンジプロフィーを利用すれば、図5に示すよう
に芯材部1は歯牙接触研磨面が中空構造になっているの
で、歯頚部湾曲面によく適合するとともに歯肉をきずつ
けることがなく、従来のカップ型のプロフィーチップと
同様の清掃能力を発揮する。隣接面には、図3に示すよ
うな円錐形スポンジプロフィーを使用すれば、図6に示
すように、芯材部1が円錐形の尖った形状を保ち鼓形歯
間空隙の形状によく適合し、隣接面などの狭窄部に挿入
した場合も先端部が腰砕けを起こすことがない。
に各種薬効成分、甘味料、香料、歯面コーティング剤を
封入しておけば、親水性研磨砥石スポンジ部2より浸潤
する水分によって、多数の交通穴8から前記親水性研磨
砥石スポンジ部2の表面に溶け出し各種薬理効果やアロ
マテラピー効果を生み出す。予め中空部に保水能力を有
する材料を設置すれば、芯材部外側を被覆する親水性研
磨砥石スポンジと相まって更に保水能力を高め発熱の防
止と、発泡剤、甘味料、香料や、歯周病やう蝕抑制作用
を有する各種薬効成分、コーティング剤の含有量を増大
させることになるので、さらに長時間作用させることが
可能となる。
形状や、留め板3の形状と固定方法は、上述の図示例に
のみ限定されるものではなく、請求項5のように芯材部
外側を、内部に砥粒を保持し親水性と弾性を有する不織
布や、請求項6のように研磨剤を塗布した液体を透過す
る伸縮性のある多孔質フィルムを立体的に接着したスポ
ンジで構成するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論であり、図7に
示す構造は、図1〜図3に示す芯材の形状以外にもあら
ゆる形状に応用可能である。
1、および請求項2に記載の清掃研磨艶だしプロフィー
チップによれば、清掃研磨作業時に、研摩ペーストを使
用することないので電動歯冠研磨器具にプロフィーチッ
プを装着して歯面の清掃研磨艶だしを行う際に、研磨ジ
ェルの補給のために頻繁に作業を中断する必要性が無く
なるだけでなく、鼓形歯間空隙や隣接面のような狭い場
所にも良く適合し、表面がやわらかいスポンジや不織布
あるいは研磨剤を塗布した液体を透過する伸縮性のある
多孔質フィルムを立体的に接着したスポンジで出来てい
るので回転研磨作業中に鋭敏な感覚を持つ歯牙表面に圧
接回転研磨作業をしても違和感を発生することなく、親
水性スポンジ部や不織布は予め含水して使用するので、
歯面とプロフィーチップの摩擦による発熱が少ない。
発泡剤、歯周病やう蝕抑制作用を有する各種薬効成分、
コーティング剤の1種または2種以上の成分を親水性ス
ポンジ部や不織布あるいは研磨剤を塗布した液体を透過
する伸縮性のある多孔質フィルムを立体的に接着したス
ポンジに含有させることによって、予め含水された水分
や唾液によって各種成分が歯面はもとより口腔内全体に
溶出するので研磨清掃艶出し作業中にカリエス予防、歯
面コーティングとともに清涼感やアロマテラピー効果を
与えることが出来るという優れた効果を奏し得る。
装着された保水能力を有する材料は、親水性スポンジや
不織布あるいは研磨剤を塗布した液体を透過する伸縮性
のある多孔質フィルムを立体的に接着したスポンジと相
まって十分な熱容量を蓄えることが出来るので研磨面の
発熱を一層防止することに役立つだけではなく、各種薬
効成分の持続時間を延長させることが可能となる。
し、親水性研磨砥石スポンジが適合変形した状態を示す
断面図
接し、親水性研磨砥石スポンジが適合変形した状態を示
す断面図
し、親水性研磨砥石スポンジが適合変形した状態を示す
断面図
孔を設けたスポンジプロフィー分解図
具の側面図
Claims (6)
- 【請求項1】 歯科用小型回転器具の先端に取り付けて
口腔内で歯牙の清掃研磨艶出しに使用するプロフィーチ
ップであって、 天丸(半球)型、円筒型、カップ型、円錐型、逆円錐型、
あるいは円盤型などの内側が中空の芯材部と、 その芯材部内側回転軸中心に軸回転時に共振することが
ないように固定した前記歯科用小型回転器具に装着する
ための固定機構を備える軸部と、 前記、芯材部外側を被覆し、内部に砥粒を保持する親水
性研磨砥石スポンジと、 前記、軸部に固定されるとともに、その親水性研磨砥石
スポンジ辺縁を、前記芯材内側あるいは底部に折込み固
定ためのシャンク、あるいは挟持するための凹凸が付与
された留め板と、 を含み、 親水性研磨砥石スポンジにあらかじめ含水した水分、あ
るいは吸水した唾液の水分によって発熱を防止しつつ別
途研磨ペーストなどを併用することなく歯面の 清掃研磨
艶だしを行うことを特徴とするプロフィーチップ。 - 【請求項2】 請求項1に加えて、請求項1に記載の
親水性スポンジを親水性ラテックススポンジ、あるいは
親水性ポリウレタンスポンジで構成し、前記親水性ラテ
ックススポンジ、あるいは親水性ポリウレタンスポンジ
に砥粒としてCa10(PO4)6(OH)2 またはCa10(PO4)6F2を
内包させた湿式研磨砥石スポンジで芯材部外側を被服し
たことを特徴とする清掃研磨艶だしプロフィーチップ。 - 【請求項3】 請求項1および請求項2に加えて、請
求項1および請求項2に記載の親水性スポンジに発泡
剤、甘味料、香料や、歯周病やう蝕抑制作用を有する各
種薬効成分、コーティング剤の1種または2種以上を、
水分で溶出するように染込ませたことを特徴とする清掃
研磨艶だしプロフィーチップ。 - 【請求項4】 請求項1および請求項2に加えて、請
求項1および請求項2に記載の芯材部をメッシュ状の材
質で構成するか、あるいは中空部と交通するように多数
の交通孔を設け、 前記、中空部に発泡剤、甘味料、香料や、歯周病やう蝕
抑制作用を有する各種薬効成分、コーティング剤の1種
または2種以上を詰め替え可能に注入し、 芯材部外側を被覆する親水性研磨砥石スポンジを通して
中空部に染み込む水分で各種成分が溶け出すか、あるい
は芯材部内部にも保水能力を有するスポンジなどの材料
で満たした上で含浸した前記各種成分が芯材部外側を被
覆する親水性研磨砥石スポンジ表面に溶出すことを特徴
とする清掃研磨艶だしプロフィーチップ。 - 【請求項5】 請求項1、請求項2請求項3および請
求項4に加えて、請求項1に記載の芯材部外側を、内部
に砥粒を保持し親水性と弾性を有する不織布で構成した
ことを特徴とする清掃研磨艶だしプロフィーチップ。 - 【請求項6】 請求項1、請求項2請求項3および請
求項4に加えて、請求項1に記載の芯材部外側を被覆す
るスポンジ外側面に、研磨剤を塗布した液体を透過する
伸縮性のある多孔質フィルムを立体的に接着したことを
特徴とする清掃研磨艶だしプロフィーチップ。
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