JP3420833B2 - ワイヤ放電加工機の中子処理装置 - Google Patents
ワイヤ放電加工機の中子処理装置Info
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Description
走行させながらワイヤ電極とワークとを相対移動させ放
電加工を行うワイヤ放電加工機の中子処理装置に関する
ものである。
を縦方向に走行させながらワイヤ電極とワークとを相対
移動させ放電加工を行うので、放電加工後のワークから
切り離された中子が、コラムから加工槽壁面を貫通して
加工槽内に突出したアームおよび前記アーム先端に設け
られた下ヘッドに落下した状態で誤って送り動作される
と、前記アームおよび前記下ヘッドを破損する恐れがあ
る。そのため、前記ワークから中子が切り離される位置
より若干手前の位置で放電加工を停止させるようにプロ
グラムを作成し、中子を切り離す処理を作業者が行って
いる。このことが、ワイヤ放電加工機の自動化運転を行
う点で大きな問題となっている。
して、特開平4−63629号公報にワイヤ放電加工機
の中子処理装置を提案している。この装置は、放電加工
後のワーク内の中子を吸着したマグネットと前記ワーク
との間に所定電圧を印加し、前記ワークおよび中子が接
触するように少なくとも一方がワイヤ電極送り方向に垂
直な方向に所定距離移動され、前記ワークおよび中子の
電気的な接触の有無に応じて中子が前記マグネットに吸
着しているか判断することにより、中子処理を確実に行
うようにしたものである。
技術として、特開平4−87723号公報にワイヤ放電
加工機の中子処理装置を提案している。この装置は、放
電加工後のワーク内の中子の切り離し部を残した状態
で、既に形成されている切り抜き線を境にして互いに隣
接している前記ワークおよび中子に跨がって、ヘッドを
支持する基台に設けられたアームに対して遊動可能に懸
架されているマグネットを吸着し、その状態で中子の切
り離し部を再度加工を行い切断し、前記ワークおよび中
子と前記マグネットを吸着した状態で、前記切り離し部
を切断する前の位置に戻してから、前記マグネットに吸
着されている中子を前記アームによって持ち上げ、前記
ワークからその前方に抜き取るようにしたものである。
電極を横方向に走行させながらワイヤ電極とワークとを
相対移動させ放電加工を行うワイヤ放電加工機において
は、放電加工後のワークから切り離された中子は微小距
離だけ落下して前記ワークの外側部分に支持されるた
め、中子がヘッドに落下する心配がなく、前記ワークか
ら中子が切り離される位置より若干手前の位置で放電加
工を停止させ、中子を切り離す処理を作業者が行う必要
がない。よって、上記第1の従来技術のように、放電加
工後のワーク内の中子を吸着したマグネットと前記ワー
クとの間に所定電圧を印加し、その電気的な接触の有無
に応じて中子が前記マグネットに吸着しているか判断し
中子処理を行う方法や、上記第2の従来技術のように、
放電加工後のワーク内の中子の切り離し部を残した状態
で、既に形成されている切り抜き線を境にして互いに隣
接している前記ワークおよび中子に跨がって、ヘッドを
支持する基台に設けられたアームに対して遊動可能に懸
架されているマグネットを吸着し、その状態で中子の切
り離し部を再度加工を行い切断し、前記ワークおよび中
子と前記マグネットを吸着した状態で、前記切り離し部
を切断する前の位置に戻してから、前記マグネットに吸
着されている中子を前記アームによって持ち上げ、前記
ワークからその前方に抜き取る方法を採るまでもない。
れた中子を除去せず前記ワークの外側部分に支持したま
まにしておくと、何らかの原因で中子が前記ワークから
落下しヘッドを破損する可能性もあり得る。そこで、本
発明では簡単な構造で確実に前記ワーク内の中子を除去
できるワイヤ放電加工機の中子処理装置を提供すること
を目的とする。
は、ワイヤ電極を横方向に走行させながらワイヤ電極と
ワークとを相対移動させ放電加工を行うワイヤ放電加工
機において、前記ワークを挟んだ両側にそれぞれ設けら
れ、前記ワイヤ電極を走行可能に案内するとともに前記
ワークと相対移動する一対のヘッドのうち少なくとも一
方のヘッドに設けられ、放電加工が終了し前記ワイヤ電
極を切断して回収した後のワーク内に残された中子に向
けて加圧流体を横方向に噴射し、前記ワーク内から中子
を除去する加圧流体噴射手段を具備したことを特徴とす
るワイヤ放電加工機の中子処理装置を要旨とする。
とを相対移動させ、一対のヘッドのうちいずれかのヘッ
ドに設けられた加圧流体噴射手段の中心位置を、前記ワ
ーク内に残された中子の重心位置に移動させ、中子に向
けてエアーや加工液等の加圧流体を噴射し、前記ワーク
内から中子を吹き飛ばし除去する。その後、加工を続行
する場合および新規の加工をスタートする場合に、前記
ワークを前記ワークの加工開始孔にワイヤ電極を装填す
る位置へ移動させる時、前記ワーク内に残された中子と
前記一対のヘッドのうちいずれかのヘッドとの接触を感
知したら、再度前記ヘッドと前記ワークを相対移動さ
せ、一対のヘッドのうちいずれかのヘッドに設けられた
加圧流体噴射手段の中心位置を前記ワーク内に残された
中子の重心位置に移動させ、中子に向けてエアーや加工
液等の加圧流体を再度噴射し、前記ワーク内から中子を
吹き飛ばし除去する。
て説明するが、本発明装置を組み立てている各部材の具
体的構成は、本出願当時の当業界における技術水準の範
囲内で適宜の設計変更を施すことが可能であることに艦
みれば、格別の理由を示すことなく本実施例の構造・形
状のみに基づいて、本発明の要旨を限定的に解釈すべき
ではない。
を示す正面図である。ワイヤ電極1の走行経路に従って
各部材を説明すると、3はワイヤ供給ボビン、a,bは
ガイドローラ、5はワイヤ繰り出しローラcを駆動する
ワイヤ繰り出しモータM1を装備するワイヤ繰り出し装
置であり、前記ワイヤ繰り出し装置5は一隅に設けた旋
回軸(図示せず)のまわりに揺動可能に設けられ、図3
のように、前記ワイヤ繰り出しローラcと係合した状態
で、前記ワイヤ繰り出しモータM1が駆動されると、前
記ワイヤ繰り出しローラcはエンドレスベルト6との間
にワイヤ電極1を挟み、前記エンドレスベルト6ととも
に回転することによって、ワイヤ電極1がワイヤ供給ボ
ビン3から繰り出される。dはスイングアーム7の一端
に軸支されたダンシングローラで、前記スイングアーム
7の回転支持軸に角度センサ9を取付け、前記スイング
アーム7の揺動に対応して発生する出力に応じ前記ワイ
ヤ繰り出しモータM1を制御する。11はスイングアー
ム7上でスライド可能なワイヤ張力調整用錘であり、前
記ワイヤ張力調整用錘11をスイングアーム7に沿って
移動させ取付け位置を変更することにより、前記スイン
グアーム7の一端に軸支された前記ダンシングローラd
に掛かる重さを調節しワイヤ電極1に掛かる張力の調整
を行う。
置13に付設されワイヤ電極1の端部を加圧空気流によ
ってワイヤ送り込みノズル15に案内する一対のワイヤ
送りローラで、前記ワイヤ送りローラfは、ワンウェイ
クラッチ(図示せず)を介してワイヤ送りモータM2に
よって駆動される。なおgはピンチローラである。ワイ
ヤ送給装置13は、一対のワイヤ送りローラf,g、ワ
イヤ送りモータM2,ワイヤ送り込みノズル15および
ワイヤカッタ(図示せず)により構成される。ワイヤ送
り込みノズル15はワイヤ送給装置13に付設され、前
記ワイヤ送り込みノズル15の向きは加工中縦方向位置
を占め、その垂直中心線はワイヤ押しつけローラhの接
線に合致し、ワイヤ電極1はワイヤ押しつけローラhの
周面に沿って90°方向変換して、ワーク17の加工開
始孔に対し直線的に指向する。
せ、前記ワーク17の加工開始孔を水平方向に揺動した
ワイヤ送り込みノズル15の移動方向に対し、真向かい
位置に持ち越すように調節し、前記ワイヤ送り込みロー
ラf,gによりワイヤ電極1の先端が前記ワイヤ送り込
みノズル15に送り込まれると、加圧空気が急速に流
れ、ワイヤ電極1がその気流に載せて移送され、前記ワ
ーク17の加工開始孔に挿通され、ワイヤ電極1の装填
が行われる。図3において、前記ワークヘッド19の前
後動方向をX軸、上下動方向をY軸とし、前記ワークヘ
ッド19は、Y軸まわりに回転位置決め可能なB軸を構
成する旋回台23を備え、前記旋回台23はチャック2
1を介してワークホルダ25およびワーク17を保持し
ている。したがって、ワーク17はX軸、Y軸に沿っ
て、およびB軸で送り移動、回転可能であり、このB軸
は円筒などの曲面でなる外周を加工するときにワーク1
7を旋回させ、ワイヤ電極1を接線状に走行させて放電
加工する際に用いるものである。
ぞれワーク17を挟んで左右位置に設けられ、コラム3
9から突出した支持アーム41の先端にそれぞれ取り付
けられ、ベッド43上に設けた加工槽31に満たした加
工液に浸漬されている。ワーク17に対しワイヤ電極1
の走行方向の上流側ヘッドが右ヘッド27で、左右移動
(Z軸方向)が可能であり、前記右ヘッド27のZ軸移
動はワーク17の厚みに応じて行われる。なお、本発明
実施例のワイヤ放電加工機の前記X軸、Y軸およびZ軸
にそれぞれ平行な補助送り軸を指して、U軸、V軸およ
びW軸と定める。ワーク17に対してワイヤ電極1の下
流側ヘッドである左ヘッド29は、前記U軸、V軸に沿
って移動することが可能であり、前記左ヘッド29の前
記移動はワーク17のテーパ加工などの際に行われる。
3上に設けられ、その加工槽枠を上下に移動させること
ができ、加工槽枠の上昇位置において加工槽31内に加
工液を満たし放電加工部を加工液中に浸漬する。また、
ワイヤ電極1の装填時には加工槽枠が下降してワーク1
7まわりの空間を広くする。
ーラhとほぼ対称位置に設けたワイヤ押しつけローラ
で、図3では、定位置(加工中)にあるところを示して
おり、前記ワイヤ押しつけローラiの動作は上昇、退避
位置との間で上下動可能になっている。図示してない
が、前記ワイヤ押しつけローラiが定位置から退避した
空間で、リンク機構をしたワイヤ吸引手段63が進入、
退避することにより、ワーク17の加工開始孔を通った
ワイヤ電極1の先端部を摘み、前記ワイヤ電極1を一対
の牽引ローラj,kよりなるワイヤ牽引装置33を経て
ワイヤ回収装置35のワイヤ回収筒65まで案内する。
前記ワイヤ回収筒65の回収口には吸い込み空気流が存
在し、この空気流によりワイヤ電極1が前記ワイヤ回収
筒65に吸い込まれ、ワイヤ回収装置35に収容され
る。j,kは一対の牽引ローラで、牽引ローラjは牽引
モータM3により駆動される。牽引ローラkはピンチロ
ーラで、本実施例ワイヤ放電加工機の加工中のみ前記牽
引ローラjに外接してワイヤ電極1を挟み、前記牽引ロ
ーラjのピンチローラとして機能する。ワイヤ牽引装置
33は牽引ローラj,kおよび牽引モータM3により構
成される。このようにして、ワーク17を加工し終わっ
たワイヤ電極1は、ワイヤ供給ボビン3から繰り出され
ワイヤ回収装置35に収容される。なお、本発明実施例
のワイヤ放電加工機の右側に設置した機器37は、加工
電源および加工に関係ある各種制御を行うNC・電源制
御装置である。
放電加工機の左側面図である。17はワーク、19はワ
ークヘッドで、前記ワークヘッド19はコラム39に保
持され、X軸、Y軸方向に移動可能に設けられる。ま
た、前記コラム39には上下動(Y軸方向)可能にサド
ル45が設けられ、前記サドル45内をワークヘッド1
9を取り付けたラム47が前後動(X軸方向)可能に
し、前記ワークヘッド19をX軸、Y軸に沿って移動可
能にしている。23はチャック21を備えた旋回台、2
9は左ヘッドで、コラム39からベッド43上に設けら
れた加工槽31内まで突出した支持アーム41の端部に
設けられている。前記左ヘッド29を設けた支持アーム
41は、その前後動をU軸に沿い、上下動をV軸に沿っ
て、それぞれ移動することができるように前記コラム3
9に設けられている。また、右ヘッド27を設けた支持
アーム41はZ軸に沿って移動できるように前記コラム
39に設けられている。49はワーク自動交換装置で、
複数のグリッパ51を備えたワーク載置台53、移動台
55、移動ベース57および送りネジを備えたW軸モー
タ59から構成され、図4において、グリッパ51の高
さ位置に相当するワークホルダ25の位置がY軸方向の
ワーク交換位置になっている。
放電加工機の平面図である。19はワークヘッド、h,
iはワークを挟んでそれぞれワイヤ電極1をガイドする
ワイヤ押しつけローラ、27は右ヘッド、29は左ヘッ
ド、31は放電加工部を加工液中に浸漬させるための加
工槽、jはワイヤ牽引ローラ、35はワイヤ回収装置、
37は加工電源および加工に関係ある各種制御を行うN
C・電源制御装置である。49はワーク自動交換装置
で、W軸モータ59を駆動してグリッパ51を有したワ
ーク載置台53を左右方向、すなわちW軸方向に往復、
滑動させることができる。なお61は送りねじ機構であ
る。図5において、ワークヘッド19の中心位置がZ軸
方向のワーク交換位置になっている。63はリンク機構
をしたワイヤ吸引装置で、ワイヤ送給装置13からワー
ク17の加工開始孔に挿通されたワイヤ電極1の先端を
吸引して、これをワイヤ回収装置35まで持ち越して、
前記ワイヤ回収装置35のワイヤ回収筒65の回収口に
受け渡す作用を奏する。
放電加工機の概略構成と各構成部材の相互関係の解説を
終了して、以下に、本発明のワイヤ放電加工機の中子処
理装置を説明する。図1は、本発明実施例による中子処
理装置を備えたワイヤ放電加工機のヘッド部を示す拡大
平面図および構成ブロック図であり、図2は、本発明実
施例による中子処理装置を備えたワイヤ放電加工機のヘ
ッド部を示す拡大斜視図である。以下に、図1および図
2を参照して、図6のフローチャートに沿って本発明実
施例のワイヤ放電加工機の中子処理装置の動作の概要を
述べる。放電加工終了後、ワイヤ送給装置13に付設さ
れたワイヤカッタ(図示せず)でワーク17に挿通され
ているワイヤ電極1を切断し(工程S1)、前記ワイヤ
カッタから下流側のワイヤ電極1をワイヤ回収装置35
によりワイヤ回収筒65から回収する(工程S2)。ワ
ークホルダ25に懸垂把持された前記ワーク17とヘッ
ド27,29とを相対移動させ、左ヘッド29に設けら
れた加工液噴射ノズル67の中心位置を重心位置演算装
置73により演算された前記ワーク17内に残された中
子69の重心位置に移動させ(工程S3)、加圧流体噴
射装置75により加工液噴射ノズル67から中子69に
向けてエアーや加工液等の加圧流体を噴射し(工程S
4)、前記ワーク17内から中子69を吹き飛ばし除去
する(工程S8)。その後、加工を続行する場合および
新規の加工を行う場合に(工程S5)、前記ワーク17
を前記ワーク17の加工開始孔にワイヤ電極1を装填す
る位置へ移動させる時(工程S6)、前記ワーク17内
に残された中子69と前記ヘッド27,29にそれぞれ
設けられた接触感知板71との接触を感知したら(工程
S7)、前記ヘッド27,29と前記ワーク17を相対
移動させ、前記左ヘッド29に設けられた加工液噴射ノ
ズル67の中心位置を前記ワーク17内に残された中子
69の前記重心位置に再度移動させ(工程S3)、加圧
流体噴射装置75により加工液噴射ノズル67から中子
69に向けてエアーや加工液等の加圧流体を再度噴射し
(工程S4)、前記ワーク17内から中子69を吹き飛
ばし除去する(工程S8)。また、加工槽31から加工
液を排出せず、加工液中で加圧流体噴射装置75より加
工液噴射ノズル67から前記ワーク17内に残された中
子69に向けてエアーや加工液等の加圧流体を噴射し、
前記ワーク17内から中子69を吹き飛ばし除去するこ
とも可能である。
7内に残された中子69と前記ヘッド27,29にそれ
ぞれ設けられた接触感知板71との接触感知方法を説明
する。前記接触感知板71は前記ヘッド27,29のワ
ーク17と対向する位置から前面にかけてそれぞれ設け
られ、前記ワーク17内に残された中子69と接触した
時は両者間に導通が生じるようにされている。77,7
9はパルストランスPTr1,PTr2で、これらはワーク
17と接触感知板71との間をつなぐ検出回路にそれぞ
れ直列に接続されている。検出パルス発生回路81はパ
ルストランス77と結合され、さらにNC・電源制御装
置37と比較判定回路85に接続されている。パルスト
ランス79は接触検出回路83と結合され、さらに比較
判定回路85を介してNC・電源制御装置37に接続さ
れている。
装置37により放電加工終了と同時に検出パルス発生回
路81をオンする。それにより、検出回路にパルストラ
ンス77を介して交流パルスが発生する。前述の要領で
中子処理を行い、前記ワーク17内に残された中子69
と前記ヘッド27,29にそれぞれ設けられた接触感知
板71が非接触、つまり前記ワーク17内から中子69
が正しく除去された場合には、検出回路に電流が流れ
ず、したがってパルストランス79には電流は流れな
い。前記ワーク17内に残された中子69が正しく除去
されず、前記ヘッド27,29にそれぞれ設けられた接
触感知板71に接触すると、検出回路に電流が流れ、パ
ルストランス79を介して接触検出回路83に検出信号
が入力される。検出された信号は、比較判定回路85に
より出力した検出パルスによる接触感知かを判定し、前
記ワーク17内に残された中子69と前記ヘッド27,
29にそれぞれ設けられた接触感知板71との接触を検
出した信号は、NC・電源制御装置37へ送られる。前
記NC・電源制御装置37は、入力された検出信号によ
り,再度前記ヘッド27,29と前記ワーク17を相対
移動させ、前記左ヘッド29に設けられた加工液噴射ノ
ズル67の中心位置を前記ワーク17内に残された中子
69の重心位置に移動させ、加圧流体噴射装置75より
中子69に向けてエアーや加工液等の加圧流体を噴射
し、前記ワーク17内から中子69を吹き飛ばし除去す
るように指令する。また、加工液中でワーク17内に残
された中子69に向けてエアーや加工液等の加圧流体を
噴射することにより中子処理を行えば、中子69が除去
される時の中子69の飛散および中子69に向けて噴射
するエアーや加工液等の加圧流体の飛散を防止できる。
によれば、ワイヤ電極を横方向に走行させながらワイヤ
電極とワークとを相対移動させ放電加工を行うワイヤ放
電加工機において、放電加工後のワーク内に残された中
子に向けてエアーや加工液等の加圧流体を横方向に噴射
し、前記ワーク内から中子を除去する加圧流体噴射手段
を備えたことにより、簡単な構造で確実に前記ワーク内
の中子を除去できる。また、前記加圧流体噴射手段を前
記ワークを挟んだ両側にそれぞれ設けられワイヤ電極を
走行可能に案内するとともに前記ワークと相対移動する
一対のヘッドのうち少なくとも一方のヘッドに設けれ
ば、前記ヘッドと前記ワークとを相対移動することによ
り、前記加圧流体噴射手段と前記ワーク内に残された中
子との位置決めを容易に行うことができる。さらに、重
心位置演算手段により前記ワーク内に残された中子の重
心位置を演算し、演算した重心位置と前記加圧流体噴射
手段の中心位置とを一致させれば、前記加圧流体噴射手
段から噴射されたエアーや加工液等の加圧流体の圧力を
中子に確実に与えることができる。さらに、加工を続行
する場合および新規の加工を行う場合に前記ワークを前
記ワークの加工開始孔にワイヤ電極を装填する位置へ移
動させる時、接触感知手段により前記ワーク内に残され
た中子と前記一対のヘッドのうちいずれかのヘッドとの
接触を感知したら、中子の重心位置と前記加圧流体噴射
手段の中心位置とを再度一致させ、前記加圧流体噴射手
段から前記ワーク内に残された中子に向けてエアーや加
工液等の加圧流体を横方向に再度噴射するようにすれ
ば、前記ワーク内から中子が確実に除去されているか判
断できるとともに、中子が前記ワークから落下しヘッド
を破損することを防ぐこともできる。
ヤ放電加工機のヘッド部を示す拡大平面図および構成ブ
ロック図である。
ヤ放電加工機のヘッド部を示す拡大斜視図である。
る。
る。
る。
チャートを示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 ワイヤ電極を横方向に走行させながらワ
イヤ電極とワークとを相対移動させ放電加工を行うワイ
ヤ放電加工機において、 前記ワークを挟んだ両側にそれぞれ設けられ、前記ワイ
ヤ電極を走行可能に案内するとともに前記ワークと相対
移動する一対のヘッドのうち少なくとも一方のヘッドに
設けられ、放電加工が終了し前記ワイヤ電極を切断して
回収した後のワーク内に残された中子に向けて加圧流体
を横方向に噴射し、前記ワーク内から中子を除去する加
圧流体噴射手段を具備したことを特徴とするワイヤ放電
加工機の中子処理装置。 - 【請求項2】 前記ワーク内に残された中子の重心位置
演算手段と、演算した重心位置と前記加圧流体噴射手段
の中心位置とを一致させる位置決め指令手段とを具備し
た請求項1に記載のワイヤ放電加工機の中子処理装置。 - 【請求項3】 前記ワーク内に残された中子と前記一対
のヘッドのうちいずれかのヘッドの接触を感知する接触
感知手段と、前記接触感知手段で前記ワーク内に残され
た中子と前記一対のヘッドのうちいずれかのヘッドとの
接触を感知したら、前記加圧流体噴射手段から前記ワー
ク内に残された中子に向けて加圧流体を横方向に再度噴
射する再トライ指令手段とを具備した請求項1または2
に記載のワイヤ放電加工機の中子処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17478794A JP3420833B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | ワイヤ放電加工機の中子処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17478794A JP3420833B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | ワイヤ放電加工機の中子処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819919A JPH0819919A (ja) | 1996-01-23 |
JP3420833B2 true JP3420833B2 (ja) | 2003-06-30 |
Family
ID=15984669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17478794A Expired - Lifetime JP3420833B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | ワイヤ放電加工機の中子処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3420833B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6346216B2 (ja) * | 2016-04-01 | 2018-06-20 | ファナック株式会社 | ワイヤ放電加工機及びワイヤ放電加工方法 |
JP6420291B2 (ja) * | 2016-11-11 | 2018-11-07 | ファナック株式会社 | プログラム生成装置 |
TWI676513B (zh) * | 2018-11-28 | 2019-11-11 | 徠通科技股份有限公司 | 電磁式芯部移除方法與裝置 |
-
1994
- 1994-07-04 JP JP17478794A patent/JP3420833B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0819919A (ja) | 1996-01-23 |
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