JP3461360B2 - 白血球除去用フィルター材料 - Google Patents
白血球除去用フィルター材料Info
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Description
ター材料に関する。詳しくは、輸血用全血または赤血球
製剤から混入白血球を除去するためのフィルター材料に
関する。 【0002】 【従来の技術】近年、輸血分野においては、血液製剤中
に含まれる混入白血球を除去して輸血する、いわゆる白
血球除去輸血が行われるようになってきている。これ
は、輸血に伴う頭痛、吐き気、悪寒、非溶血性発熱反応
などの副作用や、受血者に、より深刻な影響を及ぼすア
ロ抗原感作、輸血後GVHD、ウィルス感染などの重篤
な副作用が、主として輸血に用いられた血液製剤中に混
入している白血球が原因で引き起こされることが明らか
になったためである。 【0003】頭痛、吐き気、悪寒、発熱などの比較的軽
微な副作用を防止するためには、1回の輸血で受血者に
注入される白血球数を1億個程度以下に抑える必要があ
るとされており、このためには血液製剤中の白血球の残
存率を10-1〜10-2以下になるまで除去する必要があ
る。またアロ抗原感作は、現在の輸血学分野において最
も注目され、その予防が期待されている副作用の1つで
あるが、これを予防するには、1回の輸血で注入される
白血球数を500万個ないしは100万個以下に抑える
必要があるとされており、このためには血液製剤中の白
血球の残存率を10-4以下になるまで除去することが必
要である。輸血後GVHDやウィルス感染については、
いまだ定説はないものの、輸血後GVHD及びサイトメ
ガロウィルスや成人T細胞白血病ウィルスのように、白
血球内にのみ存在すると考えられているウィルスについ
ては、白血球残存率10-4〜10-6以下にまで除去する
ことで、その感染を予防できると期待されている。また
HIVの様に、白血球及び血漿の両方に存在するウィル
スに関しても、白血球除去により、感染の頻度を下げら
れる可能性があると期待されている。 【0004】血液製剤から白血球を除去する方法には、
大別して、遠心分離機を用いて赤血球と白血球の比重の
違いを利用して分離する方法と、繊維素材やスポンジ状
構造物を濾材とするフィルターを用いて白血球を除去す
るフィルター法の2種類があるが、ことに不織布を用い
て白血球を吸着除去するフィルター法が、白血球除去能
に優れていること、操作が簡便であること及びコストが
低いことなどの利点を有するため広く用いられている。 【0005】不織布を用いた白血球除去フィルターのほ
とんどは、平均繊維直径が3〜30μm程度の、比較的
目の粗い、凝集物を除去するためのプレフィルターと、
平均繊維直径が1〜3μm程度の繊維からなる白血球を
除去するための主フィルターの、機能的に異なる2種類
のフィルター要素から構成されている。このうちプレフ
ィルターは、血液入口から血液出口に向かって順に、比
較的平均繊維直径が太く目の粗いものから平均繊維直径
が細く目の細かいものへと多段階の構成になっているも
のが好ましいとされている(特公平2−13588号、
W089/03717号)。 【0006】凝集物は、フィブリノーゲン、フィブリ
ン、変性タンパク質、核酸、脂肪球などの血液の変性成
分や、白血球、血小板などの細胞成分が凝集してできた
もので粘着性に富んでおり、そのサイズも数μmから1
00μm、場合によっては1mmを越える、非常に広い
分布を有するものである。従って、ふるいで粒子を分離
するように、大きな凝集物をまず目の粗いフィルターで
捕捉して取り除き、段階的に目を細かくしていくことに
よって、順次、より小さな凝集物を取り除いていく必要
がある。小さな凝集物を除去するために用いるプレフィ
ルターの最も目の細かい層において、一部の白血球がい
わば副次的に捕捉されることがあるが、極く一部であっ
て白血球を除くためには、以下に述べる主フィルターを
用いなければならない。 【0007】主たる除去目的である白血球は、直径が5
〜20μmであり、凝集物に比較してはるかに均一なサ
イズを有しており、フィルターによる除去機構は、繊維
による吸着除去であると考えられている。本発明者等
は、先に繊維積層物を通過する白血球濃度が、繊維積層
物の厚みに対して指数関数的に減少することを見いだし
ており(特開平3−158168号)、これは白血球が
繊維積層物を厚み方向に流れていく際に、繊維と繊維の
交絡点付近に接触するごとに、一定の確率で吸着されて
いくことを示唆するものであり、上記の吸着除去説を裏
付けている。 【0008】それ故、従来の白血球除去フィルターにお
ける主フィルターの高性能化の検討は、もっぱら繊維と
白血球との接触頻度を高めること、即ち平均繊維直径を
小さくすること、充填密度を高めること、或はより均一
な繊維直径分布を有する不織布を用いること(特開平2
−203909号)などに集中しており、不織布表面の
化学性状に注目したものは少なかった。 【0009】不織布表面の化学性状に着目した数少ない
検討例としては、特開平1−249063号、特公表3
−502094号等があるが、前者は血小板の通過性を
向上させるのが表面改質の目的であり、後者は親水性を
付与して血液によるプライミングを容易にするのが目的
であって、何れも白血球の吸着確率を高めるのが目的で
はなく、これらの表面化学修飾によって、白血球の吸着
確率が向上したという記載もない。 【0010】またW087/05812号には、不織布
に至適量の塩基性官能基と非イオン性親水基とを含むポ
リマーをコーティングする等の方法により、血小板の通
過性が高まると同時に白血球の除去率も高まることが実
施例で開示され、またより多くの塩基性官能基を含むポ
リマーを用いると血小板、白血球ともに除去率が高まる
ことが比較例に記載されている。細胞の表面が一般に負
の電荷を有していることを考えると、塩基性官能基を有
するポリマーによって白血球の除去率が高まるのは、生
理的条件下で正の電荷を有する塩基性官能基と細胞表面
の負電荷との間にイオン的結合力が働くためと考えら
れ、極めて妥当な結果と考えられる。 【0011】また、白血球の亜分画を分離する技術とし
て、カルボキシル基を有する水不溶性の個体物質(特開
昭55−136230号)、酸性官能基を含有する水不
溶性個体物質(特開昭55−149839号)、酸性官
能基を含有する粒状疎水性個体物質(特開昭56−15
2740号)等が開示されているが、ここでは、酸性官
能基は、白血球の中の特定の亜群の吸着性を低めるもの
として用いられており、この作用によって該亜群を吸着
させずに回収し、酸性官能基の存在によっても吸着性が
低下しない細胞群と上記亜群とを分離することを目的と
している。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、不織
布、または織布または高分子多孔質体を用いた白血球除
去用フィルター材料において、フィルター材料表面の化
学的性状が白血球の吸着確率にどのような影響を与える
かについて、本格的に検討したものはなかった。本発明
の目的は、白血球除去能力の高いフィルター材料を提供
すること、より詳しくは不織布、織布、高分子多孔質体
などからなる白血球除去用フィルター材料において、こ
れら材料表面に一定の化学的性質を与えることによっ
て、より白血球除去能力の高いフィルター材料を提供す
ることにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の目的
を達成すべく放射線グラフト法によって不織布表面に直
接重合させ、これらの表面修飾の効果を検討した結果全
く意外なことに、酸性官能基を不織布表面に導入した場
合に、導入前に比べて明らかな白血球除去能の改善効果
が得られることを見い出し、本発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は不織布または織布または連続気孔を
有する高分子多孔質体からなり、表面に1種以上の酸性
官能基を有し、該酸性官能基密度が0.05〜0.5m
eq/m 2 であることを特徴とする、全血もしくは赤
血球製剤から白血球を除去するための輸血用フィルター
材料である。 【0014】本発明におけるフィルター材料は、メルト
ブロー法やフラッシュ紡糸法あるいは抄造法等により作
成された不織布の他、紙、織布、メッシュ及び多孔質体
などの公知のフィルター材料のいずれの形態であっても
よいが、不織布は特に好適な形態である。なお、ここで
不織布とは、編織によらずに繊維あるいは糸の集合体
が、化学的、熱的、または機械的に結合された布状のも
のをいう。繊維と繊維とが互いに接触することによる摩
擦により、あるいは互いにもつれ合うことなどにより一
定の形状を保っている場合、機械的に結合されたことに
含める。 【0015】また繊維素材の例を挙げるならば、ポリア
ミド、芳香族ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロ
ニトリル、ポリトリフルオロクロルエチレン、ポリメチ
ルメタアクリレート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等の合成繊維や、セルロース、セルロース
アセテート等の再生繊維などである。 【0016】不織布及び織布からなる本発明のフィルタ
ー材料は、その平均繊維直径が0.3〜10μmである
ことがより好ましく、0.3〜3μmであることがより
好ましく、更に0.5〜1.8μmであることがより好
ましい。平均繊維直径が0.3μm未満の場合には、全
血や赤血球製剤を濾過する際の圧力損失が高すぎて実用
的でない恐れがあり、逆に10μmを越えると繊維と白
血球との接触確率が低すぎるために、本発明の効果が充
分に発揮されないおそれが強まるためである。 【0017】なお、ここで平均繊維直径とは、以下の手
順に従って求められる値をいう。即ちフィルター素子を
構成する1枚または複数枚の不織布または織布から実質
的に均一と認められるフィルター素子の一部分をサンプ
リングし、走査電子顕微鏡などを用いて、写真に撮る。
サンプリングに際しては、フィルター素子を1辺が0.
5cmの正方形によって区分し、その中から6ヶ所をラ
ンダムサンプリングする。ランダムサンプリングするに
は、例えば上記各区分に番地を指定した後、乱数表を使
うなどの方法で、必要ヶ所の区分を選べば良い。また初
めにサンプリングした3区分は、一方の面(便宜上以下
A面と呼ぶ)について、また残りの3区分は他方の面
(便宜上以下B面と呼ぶ)について、その中央部分を拡
大倍率2500倍で写真に撮る。サンプリングした各区
分について中央部分及びその近傍の箇所の写真を撮って
いき、その写真に撮られた繊維の合計本数が100本を
超え、かつ最もその数が少ない本数になるまで写真を撮
る。このようにして得た写真について、写っている全て
の繊維の直径を測定する。ここで直径とは、繊維軸に対
して直角方向の繊維の幅をいう。測定した全ての繊維の
直径の和を、繊維の数で割った値を平均直径とする。但
し、複数の繊維が重なり合っており、他の繊維の陰にな
ってその幅が測定できない場合、また複数の繊維が溶融
するなどして、太い繊維になっている場合、更に著しく
直径の異なる繊維が混在している場合、等々の場合に
は、これらのデータは削除する。また、A面とB面とで
明らかに平均繊維直径が異なる場合には、もはやこれを
単一なフィルター素子とは認めない。ここで「明らかに
平均繊維直径が異なる」とは統計的に有意差が認められ
る場合をいう。この場合はA面側とB面側とを異なるフ
ィルター素子としてとらえ、両者の境界面を見つけた後
両者の平均繊維直径を別々に測定し直す。 【0018】なお、ここでフィルター素子とは、不織布
または織布よりなる繊維布層の1層または複数層から構
成され、該繊維布層の各平均繊維直径は該複数繊維布層
全体の平均繊維直径と実質的に同じである繊維布構造体
である。 【0019】また不織布及び織布からなる本発明のフィ
ルター材料を容器内に充填し、白血球除去フィルターシ
ステムとして用いる場合には、不織布または織布の充填
密度は、0.1〜0.4g/cm3 であることが好まし
く、0.15〜0.38g/cm3 であることがより好
ましい。0.1g/cm3 未満の場合には、機械的強度
が不足し、血液を濾過させる際に変形する恐れがあるた
め好ましくなく、0.4g/cm3 を越えると不織布ま
たは織布の反発力が高すぎて、容器内に充填することが
困難になるため好ましくない。なお、ここで不織布また
は織布の充填密度とは、容器内に納められた状態での有
効濾過断面積部分についての不織布または織布の重量
を、不織布の(有効濾過断面積×厚み)で割った値であ
る。 【0020】また本発明において好適に使用し得る高分
子多孔質体の例を挙げるならば、ポリビニルホルマー
ル、ポリアクリロニトリル、ポリスルホン、セルロー
ス、セルロースアセテート、ポリウレタン、ポリビニル
アセタール、ポリエステル、ポリアミド、ポリ(メタ)
アクリレート等である。高分子多孔質体は、平均気孔径
が1〜60μmであることが好ましく、1〜30μmで
あることがより好ましく、更に1〜20μmであること
がより好ましい。1μm未満では、赤血球の通過が困難
になる恐れがあるため好ましくなく、逆に60μmを越
えると多孔質体と白血球との接触確率が低すぎるため
に、本発明の効果が充分に発揮されない恐れが強まるた
め好ましくない。 【0021】また、高分子多孔質体の空隙率は45〜9
5%であることが好ましく、70〜95%がより好まし
く、更に80〜95%がより好ましい。45%未満で
は、赤血球を通過させる空間を充分に提供できない恐れ
があり、逆に95%を越えると機械的強度が不足する傾
向があるため好ましくない。 【0022】また本発明の酸性官能基は、フィルター材
料を構成する高分子自身が持つ酸性官能基であっても、
また本来酸性官能基を持たないフィルター材料に、酸性
官能基を有する低分子物、高分子物などを共有結合、イ
オン結合、物理吸着、包埋あるいは材料表面への沈殿不
溶化等あらゆる公知の方法を用いて固定することによっ
て導入しても良く、またエステル化合物からなるフィル
ター材料、もしくはエステル化合物を固定化したものを
アルカリ加水分解して、酸性官能基を生じさせても良い
が、放射線グラフトやプラズマグラフトによって、酸性
官能基を有するモノマーをグラフト重合して行く方法及
び、酸性官能基を含む重合体をフィルター材料の表面に
コーティングする方法が白血球除去能力の改善効果が高
いため好ましく、また比較的簡便に製造可能で、且つ性
能の安定性にも優れるため好ましい。なお、コーティン
グをする場合には、フィルター材料からの脱落を防ぐた
め、コーティング後にポリマーを架橋することが好まし
い。 【0023】これらの好ましい手法によってフィルター
材料表面に固定化出来る酸性官能基を有する物質の例を
挙げるならば、グラフト重合により固定化出来る物質と
しては、アクリル酸、メタアクリル酸、2−メタクリロ
イルオキシエチルコハク酸、モノ(2−メタクリロイル
オキシエチル)アシッドフォスフェート、2−スルホエ
チルメタクリレート等のアクリル酸もしくはメタアクリ
ル酸の誘導体や、p−スチレンスルホン酸ナトリウム等
のスチレン誘導体、ビニルフェノール等のフェノール誘
導体、アリルスルホン酸ナトリウム等のアリル化合物等
の各種のビニルモノマー、アセチレン誘導体、トリオキ
サン誘導体、等であるが、特にビニルモノマーが重合性
が高く、モノマーの入手も比較的簡単であるため好まし
い。また、コーティングによって固定化出来る物質とし
ては、上記のモノマーを重合して得られる高分子化合
物、さらにはこれらのモノマーと重合性官能基、好まし
くはビニル基またはアセチレン基を有する中性のモノマ
ーとの共重合体として得られる高分子化合物などがあ
る。 【0024】本発明における材料の酸性官能基の密度は
フィルター材料の表面積あたり、0.05〜5meq/
m2 であることが好ましく、0.08〜1meq/m2
であることがより好ましく、更に0.1〜0.5meq
/m2 がより好ましい。0.05meq/m2 未満で
は、官能基の種類によっては、十分な効果が得られない
場合があるため好ましくなく、また5meq/m2 を超
えると、放射線グラフトやポリマーコーティングなどの
方法で不織布、織布、高分子多孔質体の表面に官能基を
導入する場合に、材料表面に導入されたポリマーなどの
量が過多で、フィルター材料の空隙を塞ぎ、処理しよう
とする血液製剤の流れを著しく阻害するおそれがあるた
め好ましくない。 【0025】本発明においては、酸性官能基であれば良
好な結果が得られるが、水中のPkaが1〜6.5であ
ることが好ましく、1〜5.5であることがより好まし
い。また、酸性官能基の好ましい例を挙げるならば、カ
ルボキシル基、燐酸基、スルホン酸基、フェノール基な
どである。 【0026】酸性官能基がフィルター材料表面に存在す
ることでなぜ白血球除去能を高める効果があるのかにつ
いては不明な点が多い。本来生理的条件下で負の電荷を
有している細胞と、生理的条件下で同じく負の電荷を有
する酸性官能基との間には静電的な反発力が働いてもよ
さそうであるが、恐らくは細胞が該材料表面に吸着する
よりも早く、血漿に含まれるある種のタンパク質が吸着
し、このタンパク質の仲介によつて白血球の吸着が促進
されるのではないかと思われる。なお本発明のフィルタ
ー材料は、膠原病や白血病などの治療を目的として行わ
れる、体外循環型白血球除去療法用のフィルター材料と
しても好適に用いることができる。 【0027】なお、本発明において全血1単位とは40
0〜500ml(全血1単位で規定される血液量は国に
より異なり、例えば日本では400ml、ドイツでは5
00ml、アメリカ、フランスなどでは450mlであ
る)の採血した血液にCPD、CPDA、ACDなどの
抗凝固剤を必要量添加したものをいい、赤血球製剤1単
位とは、全血1単位から血漿の一部もしくは多血小板血
漿、バフィーコートを取り除いて調製した赤血球濃厚
液、及び赤血球濃厚液にAdsol,Neutrice
l,SAGM、MAPなどの赤血球保存剤を加えたもの
をいう。 【0028】 【発明の効果】本発明の白血球除去用のフィルター材料
を用いて全血または赤血球製剤中の白血球除去を行う
と、酸性官能基を持たないフィルター材料に比し、より
高度に白血球を除去することができ、濾過後の血液につ
いてより低い白血球残存率を達成することが出来る。 【0029】 【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をより詳細に説
明する。 【実施例1】30%エタノール/70%水(vol/v
ol)に、モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)ア
シッドフォスフェートを2%(重量%)の濃度になるよ
うに加え、重合溶液を調整した。メルトブロー法により
作成した、平均繊維直径1.7μmのポリエステル不織
布を該重合溶液に浸し、窒素バブリングを行って、重合
溶液中の溶存ガスを窒素置換した後密封し、Co60を線
源とするγ線を2kGy照射し、放射線グラフト重合法
によって、不織布表面に上記モノマーの重合体を導入し
た。照射が終了した後、不織布を30℃の温水中で2時
間洗浄し、40℃の温風で一晩乾燥させた。 【0030】この不織布の表面酸性官能基の定量を次の
方法で行った。不織布0.3gを細かく切断し、エタノ
ール4mlを加えて1時間放置し、エタノールを除去
後、4%塩化ナトリウム水溶液30mlを加えて12時
間攪拌した。不織布を除去した後の溶液を15ml精秤
し、これを0.01N水酸化ナトリウム水溶液により滴
定し、この中和点より、酸性官能基の量を測定した。こ
の値と、BET法を用いて測定した不織布の比表面積値
とから、不織布の表面酸性官能基密度を算出した。その
結果、この不織布の表面酸性官能基密度は、0.096
meq/m2 であった。該不織布を、充填密度0.20
g/cm3 、厚み4.0mmになるように、有効濾過断
面積30mm×30mmの容器に充填し、白血球除去フ
ィルターを作成した。 【0031】450mlの血液に63mlのCPDを加
えて調製した全血523mlから、採血後8時間以内に
遠心分離によって多血小板血漿243mlを除去して調
製し、4℃で19日間保存した赤血球製剤(ヘマトクリ
ット68%)を、25℃になるまで室温(26℃)に放
置した後、スパンボンド法により製造された、平均繊維
直径32μm及び13μmの不織布を、平均充填密度
0.28g/cm3 、厚み3.5mmになるように、有
効濾過断面積67mm×67mmの容器に充填して作成
したプレフィルターで処理し、微小凝集物を除去した
後、該赤血球製剤約60mlを新しい血液バッグに移
し、上記のフィルターで濾過した。 【0032】濾過を開始するに当たり、フィルターを血
液回路を介して赤血球製剤が入っている血液バッグに接
続した後、血液バッグを手でつかんで加圧し、強制的に
フィルター内に血液を満たした。かくして血液がフィル
ター内に満たされた後、ペリスタポンプを用いて2ml
/分の一定流速で流し続け、血液バッグ内の血液がなく
なった時点で濾過を終了し、フィルター下流に血液回路
を介して接続した回収バッグをフィルターの血液出口の
下流30〜40cmのところで回路ごと切断し、回路及
び回収バッグ内の赤血球製剤を回収液とした。 【0033】濾過前の赤血球製剤(以下、濾過前液とい
う)及び回収液の体積、白血球数を測定し白血球残存率
を求めた。 白血球残存率={白血球数(回収液)}/{濾過前液体
積×白血球濃度(濾過前液)} なお、濾過前液及び回収液の体積は、各々の重量を比重
1.075で割った値とした。また濾過前液の白血球濃
度の測定は次の方法で行った。濾過前液の白血球濃度の
測定:チュルク液によって、10倍希釈した濾過前液を
バーカーチュルク型の血球計算板に注入し、光学顕微鏡
を用いて大区画4区画中に存在する白血球をカウント
し、この値をnpre とした。 白血球濃度=npre ×(1/4)×105 個/ml 【0034】また、回収液の白血球数の測定は、以下に
記す、極めて高感度の方法によった。回収液の入ったバ
ッグ内に5%フィコール400DLのEBSS溶液(以
下フィコール液という)を回収液と同容量を振とう混和
しながら加え、血漿分離スタンド上で回収バッグを固定
し、40分静置した。静置後、沈降している赤血球層を
乱さぬように、静かに上澄を回収した後、再びフィコー
ルを前回と同容量回収液バッグに加え、同様の操作を繰
り返した。2回の操作により回収された上澄をコーニン
グ25350遠心チューブに分注し、840×g、15
分遠心し、沈査を吸い上げぬように注意しながら、上澄
をアスピレータで廃棄した。各遠心チューブに200m
lの溶血液(1.145%しゅう酸アンモニウム生理食
塩液)を加えて振とう混和し、ただちに468×g、1
0分間遠心し、全述と同様の注意を払いながら、上澄を
アスピレータで廃棄した。 【0035】沈査を15mlの遠心チューブに集め、溶
血液を加えて全量を15mlとした後、10分間室温に
静置し、468×g、10分間遠心し、沈査を含む0.
5mlを残し、上澄を慎重に廃棄した。沈査を含む液を
十分に攪拌して単一細胞浮遊液とした後、蛍光染色液
(69.9mg/1アククリジンオレンジ液)50μl
を加え、更に攪拌した。この液を、改良型ノイパウエル
式血球計算板6枚に注入し、落射式蛍光顕微鏡を用いて
大区画108区画中に存在する白血球をカウントした。
このカウント値npostから次式によって、白血球数(回
収液)を算出した。 白血球数(回収液)=npost×(1/108)×104 ×0.55×(1/0. 55) 【0036】下線部が回収液からフィコール液を用いて
最終的に0.55mlまで濃縮した液(以下濃縮液とい
う)中の白血球濃度(個/ml)であり、これに濃縮液
の体積0.55mlを乗じて白血球数を算出する。更に
0.55で割るのは、フィコール液を用いて白血球を回
収する際の回収率が55%であるためである。以下の結
果、白血球残存率は10-3.7であった。 【0037】 【比較例1】メルトブロー法により製造された平均繊維
直径1.7μmのポリエステル不織布をそのまま(放射
線グラフトをせずに)用いた以外は、実施例1と同一の
条件で実験を行った。その結果、白血球残存率は10
-2.6であった。なお、本不織布の表面酸性官能基密度を
測定した結果、検出限界(0.05meq/m2 )以下
であった。 【0038】 【実施例2】モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)
アシッドフォスフェートの代わりに、2−メタクリロイ
ルオキシエチルコハク酸を用いた以外は、実施例1と同
一の条件で実験を行った。その結果、白血球残存率は1
0-3.4であった。なお、本不織布の表面酸性官能基密度
を測定した結果、0.114meq/m2 であった。 【0039】 【実施例3】モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)
アシッドフォスフェートの代わりに、メタクリル酸とメ
チルメタアクリレートの3対1(モル比)混合物を40
%エタノール/60%水(vol/vol)に2%(重
量%)の濃度になるように加え、重合溶液を調整した以
外は、実施例1と同一の条件で実験を行った。その結
果、白血球残存率は10-3.2であった。なお、本不織布
の表面酸性官能基密度を測定した結果、0.056me
q/m2 であった。 【0040】 【実施例4】モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)
アシッドフォスフェートの代わりに、2−メタクリロイ
ルオキシエチルコハク酸とメチルメタアクリレートの3
対1(モル比)混合物を40%エタノール/60%水
(vol/vol)に2%(重量%)の濃度になるよう
に加え、重合溶液を調整した以外は、実施例1と同一の
条件で実験を行った。その結果、白血球残存率は10
-3.6であった。なお、本不織布の表面酸性官能基密度を
測定した結果、0.064meq/m2 であった。 【0041】 【実施例5】モノ(2−メタクリロイルオキシエチル)
アシッドフォスフェートの代わりに、モノ(2−メタク
リロイルオキシエチル)アシッドフォスフェートとメチ
ルメタアクリレートの3対1(モル比)混合物を40%
エタノール/60%水(vol/vol)に2%(重量
%)の濃度になるように加え、重合溶液を調整した以外
は、実施例1と同一の条件で実験を行った。その結果、
白血球残存率は10-3 .2であった。なお、本不織布の表
面酸性官能基密度を測定した結果、0.090meq/
m2 であった。以上の実施例1〜5及び比較例1の結果
を表1にまとめて示す。 【0042】 【表1】 【0043】 【実施例6】5%第3級ブタノール/95%水(vol
/vol)に、p−スチレンスルホン酸ナトリウムを2
%(重量%)の濃度になるように溶解し、重合溶液を調
整した。メルトブロー法により作成した、平均繊維直径
1.7μmのポリエステル不織布及び同じくメルトブロ
ー法により作成した、平均繊維直径1.2μmのポリエ
ステル不織布を該重合溶液に浸し、窒素バブリングを行
って、重合溶液中の溶存ガスを窒素置換した後密封し、
Co60を線源とするγ線を2.5kGy照射し、放射線
グラフト重合法によって、不織布表面に上記モノマーの
重合体を導入した。照射が終了した後、不織布を30℃
の温水中で2時間洗浄し、40℃の温風で一晩乾燥させ
た。 【0044】プレフィルターとしてスパンボンド法によ
り製造された、平均繊維直径32μm及び13μmの不
織布を、平均充填密度0.28g/cm3 、厚み1.1
mmになるように、有効濾過断面積67mm×67mm
の容器に充填し、同一容器内下流側に、主フィルターと
して、上位の平均繊維直径1.7μmの不織布を、充填
密度0.26g/cm3 、厚み3.0mmになるように
充填し、更にその下流側に同じく上記の平均繊維直径
1.2μmの不織布を、充填密度0.32g/cm3 、
厚み2.0mmになるように充填し、白血球除去フィル
ターを作成した。450mlの血液に63mlのCPD
を加えて調製した全血523mlから、採血後8時間以
内に遠心分離によって多血小板血漿243mlを除去し
て調製し、4℃で3日間保存した後、生理食塩水を加え
て360mlとした赤血球製剤(ヘマトクリット55
%)を、25℃になるまで室温(26℃)に放置した
後、上記のフィルターで濾過した。濾過を開始するに当
たり、フィルターを血液回路を介して赤血球製剤が入っ
ている血液バッグに接続した後、血液バッグを手でつか
んで加圧し、強制的にフィルター内に血液を満たした。
かくして血液がフィルター内に満たされた後、落差1.
5mで血液を流し、血液バッグ内の血液がなくなった時
点で濾過を終了し、フィルター下流に血液回路を介して
接続した回収バッグをフィルターの血液出口の下流30
〜40cmのところで回路ごと切断し、回路及び回収バ
ッグ内の赤血球製剤を回収液とした。白血球残存率は実
施例1と同様の方法で求めた。その結果、白血球残存率
は10-6.0であった。 【0045】なお、4%塩化ナトリウムの代わりに0.
01Nの塩酸を用い、不織布を除去した後の溶液を0.
01N水酸化ナトリウム水溶液で滴定し、この中和点よ
り減少した塩酸の量を求めて、この量を酸性官能基の量
としたこと以外は、実施例1と同様の方法により本不織
布の表面酸性官能基密度を測定した。その結果、平均繊
維直径1.7μmの不織布は0.243meq/m2 、
平均繊維直径1.2μmの不織布は0.291meq/
m2 であった。 【0046】 【比較例2】主フィルターとして、放射線グラフト処理
を行っていない平均繊維直径1.7μmのポリエステル
不織布及び平均繊維直径1.2μmのポリエステル不織
布を用いた以外は、実施例6と同一の条件で実験を行っ
た。その結果、白血球残存率は10-4.5であった。な
お、本不織布の表面酸性官能基密度を測定した結果、検
出限界(0.05meq/m2 )以下であった。 【0047】 【実施例7】90%エタノール/10%水(vol/v
ol)溶液に、2−メタクリロイルオキシエチルコハク
酸を0.75mol/1、メチルメタアクリレートを
0.25mol/1の濃度になるように加え、全量を2
50mlとした。ラジカル開始剤としてV−65を0.
02mol/1の濃度になるように加え、窒素雰囲気
下、45℃で3時間重合させた後、蒸留水に滴下して析
出してきた物質を集めて、凍結乾燥し、2−メタクリロ
イルオキシエチルコハク酸とメチルメタアクリレートと
の共重合体を得た。プレフィルターとしてスパンボンド
法により製造された、平均繊維直径32μm及び13μ
mの不織布を、平均充填密度0.4g/cm3 、厚み
0.7μmに、またエアーレイ法により製造された平均
繊維直径12μmの不織布及び抄造法により製造された
平均直径4.1μmの不織布を、平均充填密度0.30
g/cm3 、厚み0.5mmになるように、有効濾過断
面積90mm×90mmの容器に充填し、同一容器内下
流側に、主フィルターとして、メルトブロー法により製
造された、平均繊維直径1.7μmのポリエステル不織
布を、充填密度0.38g/cm3、厚み0.7mmに
なるように充填し、更にその下流側に同じくメルトブロ
ー法により製造された、平均繊維直径1.2μmのポリ
エステル不織布を、充填密度0.38g/cm3 、厚み
2.5mmになるように充填した後、上記の共重合体を
90%エタノール/10%水(vol/vol)溶液
に、0.05g/dlの濃度になるように溶解した共重
合体溶液を上記の容器に充填し、次いで窒素ガスによっ
て共重合体溶液を追い出した後、10分間窒素ガスを流
し続け、更に室温で一晩真空乾燥させることにより、上
記の共重合体をコーティングして白血球除去フィルター
を作成した。 【0048】400mlの血液に56mlのCPDを加
えて調製した全血456mlから、採血後8時間以内に
遠心分離によって多血小板血漿200mlを除去して調
製し、4℃で14日間保存した赤血球濃厚液(ヘマトク
リット67%)を、25℃になるまで室温(26℃)に
放置した後、該赤血球濃厚液2単位を600mlの血液
バッグに集め、上記のフィルターで濾過した。落差1.
2mで濾過を行った以外は、実施例6と同様の方法で実
験した。その結果、白血球残存率は10-5.6であった。
なお、本不織布の表面酸性官能基密度を測定した結果、
平均繊維直径1.7μmの不織布は0.095meq/
m2 、平均繊維直径1.2μmの不織布は0.152m
eq/m2 であった。 【0049】 【比較例3】共重合体のコーティングを行わなかったこ
と以外は、実施例7と同一の条件で実験を行った。その
結果、白血球残存率は10-4.5であった。なお、本不織
布の表面酸性官能基密度を測定した結果、検出限界
(0.05meq/m2 )以下であった。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 不織布または織布または連続気孔を有す
る高分子多孔質体からなり、表面に1種以上の酸性官能
基を有し、該酸性官能基密度が0.05〜0.5meq
/m 2 であることを特徴とする、全血もしくは赤血球
製剤から白血球を除去するための輸血用フィルター材
料。
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