JP3332779B2 - インクジェット記録装置用液体収納容器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット装
置の記録素子に供給される液体を収納保持し、記録素子
に対する負圧源となるインクジェット装置用液体収納容
器に関し、特に単一種の液体を収納する液体収納容器に
液体導出用供給部を複数配したインクジェット装置用液
体収納容器に関する。
置の記録素子に供給される液体を収納保持し、記録素子
に対する負圧源となるインクジェット装置用液体収納容
器に関し、特に単一種の液体を収納する液体収納容器に
液体導出用供給部を複数配したインクジェット装置用液
体収納容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット装置の記録素子（記録ヘ
ッド）に供給される液体を収納保持し、記録ヘッドに対
する負圧源となるインクジェット装置用液体収納容器の
一例の概略構成を三面図として図７（ａ），（ｂ），
（ｃ）に示す。図７（ａ）は液体収納容器の側面であり
一部を破断して示す側面図、図７（ｂ）は底面図、図７
（ｃ）は正面図である。
ッド）に供給される液体を収納保持し、記録ヘッドに対
する負圧源となるインクジェット装置用液体収納容器の
一例の概略構成を三面図として図７（ａ），（ｂ），
（ｃ）に示す。図７（ａ）は液体収納容器の側面であり
一部を破断して示す側面図、図７（ｂ）は底面図、図７
（ｃ）は正面図である。
【０００３】図７（ａ）に示されるように、液体収納容
器１は、液体収納部２０と液体収納部２０の１部に設け
られ、インクジェット装置の記録ヘッドに対して収納し
た液体を供給する液体供給部としての供給口を備えてい
る。そして、液体収納部２０には記録ヘッドに供給する
液体を保持する液体保持部材３が収容されている。
器１は、液体収納部２０と液体収納部２０の１部に設け
られ、インクジェット装置の記録ヘッドに対して収納し
た液体を供給する液体供給部としての供給口を備えてい
る。そして、液体収納部２０には記録ヘッドに供給する
液体を保持する液体保持部材３が収容されている。
【０００４】このように示される液体収納容器１は、単
一種の液体、例えばブラックインクを液体保持部材３に
保持させ、インクジェット装置に備えられた１つの記録
ヘッド（例えばブラックインク用記録ヘッド）に対して
液体供給口２を１つ設けることで一対一の対応をとって
液体を供給する構成をとっていた。
一種の液体、例えばブラックインクを液体保持部材３に
保持させ、インクジェット装置に備えられた１つの記録
ヘッド（例えばブラックインク用記録ヘッド）に対して
液体供給口２を１つ設けることで一対一の対応をとって
液体を供給する構成をとっていた。
【０００５】また、複数の液体（例えばシアンインク、
マゼンタインク、イエローインク）を収納した液体収納
部２０を複数一体的に構成した液体収納容器１の例もあ
るが、この構成においても単一種の液体を収納した液体
収納部２０に対しては単一の液体供給口２のみが配され
ていた。
マゼンタインク、イエローインク）を収納した液体収納
部２０を複数一体的に構成した液体収納容器１の例もあ
るが、この構成においても単一種の液体を収納した液体
収納部２０に対しては単一の液体供給口２のみが配され
ていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】これまでのインクジェ
ット装置では単一の液体（インク）を単一の記録ヘッド
から吐出して記録を行っていたが、記録速度の向上や重
ね打ちによる印字濃度の向上を目的として単一のインク
を吐出する記録ヘッドを複数使用する形態が考えられ
る。
ット装置では単一の液体（インク）を単一の記録ヘッド
から吐出して記録を行っていたが、記録速度の向上や重
ね打ちによる印字濃度の向上を目的として単一のインク
を吐出する記録ヘッドを複数使用する形態が考えられ
る。
【０００７】この場合、液体収納容器を記録ヘッド毎に
一対一で用意することになるが、液体収納容器の配置ス
ペースが広く必要になり、装置の大型化を招くことにな
る。また、記録印字にばらつきを生じせしめないために
は、単一種インクを吐出する複数の記録ヘッドに対して
吐出条件を均等にすることが好ましく、インクを供給す
る複数の液体収納容器の条件をぴったりと合わせること
が好ましいが、必ずしも条件の揃った液体収納容器を揃
えることは困難な面を有する。さらには、液体収納容器
から記録ヘッドへ至るインク経路を途中で分岐させて対
応することも考えられるが、インク経路が複雑になり易
く、容易な対応が難しい面がある。
一対一で用意することになるが、液体収納容器の配置ス
ペースが広く必要になり、装置の大型化を招くことにな
る。また、記録印字にばらつきを生じせしめないために
は、単一種インクを吐出する複数の記録ヘッドに対して
吐出条件を均等にすることが好ましく、インクを供給す
る複数の液体収納容器の条件をぴったりと合わせること
が好ましいが、必ずしも条件の揃った液体収納容器を揃
えることは困難な面を有する。さらには、液体収納容器
から記録ヘッドへ至るインク経路を途中で分岐させて対
応することも考えられるが、インク経路が複雑になり易
く、容易な対応が難しい面がある。
【０００８】本発明は、上述の局面に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、単一種のインクを吐出
する複数の記録ヘッドを用いる場合にも、インク供給の
条件を実質的に等しくすることができ、インクの安定し
た供給を達成する液体収納容器を提供することにある。
ので、その目的とするところは、単一種のインクを吐出
する複数の記録ヘッドを用いる場合にも、インク供給の
条件を実質的に等しくすることができ、インクの安定し
た供給を達成する液体収納容器を提供することにある。
【０００９】また、装置内部における液体収納容器の配
置スペースの省スペース化を図ることが可能な液体収納
容器を提供することにある。
置スペースの省スペース化を図ることが可能な液体収納
容器を提供することにある。
【００１０】さらに、インクの供給経路を特別に複雑化
することなくインクを供給可能な液体収容器を提供する
ことにある。
することなくインクを供給可能な液体収容器を提供する
ことにある。
【００１１】さらにまた、印字速度の向上や印字濃度の
向上に寄与できる液体収納容器を提供することにある。
向上に寄与できる液体収納容器を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項１に記載
の発明は、単一種の液体を収納保持する液体収納部と、
該液体収納部から外部に液体を導出する供給部と、前記
液体収納部内部を大気と連通させる大気連通部と、を具
え、前記供給部からインクジェット装置の記録素子に液
体を供給可能にし、前記記録素子に対する負圧源となる
インクジェット装置用液体収納容器において、前記液体
収納部は、前記供給部を複数有すると共に、前記大気連
通部と液体保持部材が収納された第１室と、前記第１室
と連通可能に設けられた連通開口部を除き実質的に閉空
間とされ、前記連通開口を介してのみ前記第１室と連通
し前記第１室に供給される液体を収納する第２室と、を
具えて構成され、前記第１室に配された前記複数の供給
部は２つであり、前記連通開口部からの距離が実質的に
等距離に並列配置されていることを特徴とする。
の発明は、単一種の液体を収納保持する液体収納部と、
該液体収納部から外部に液体を導出する供給部と、前記
液体収納部内部を大気と連通させる大気連通部と、を具
え、前記供給部からインクジェット装置の記録素子に液
体を供給可能にし、前記記録素子に対する負圧源となる
インクジェット装置用液体収納容器において、前記液体
収納部は、前記供給部を複数有すると共に、前記大気連
通部と液体保持部材が収納された第１室と、前記第１室
と連通可能に設けられた連通開口部を除き実質的に閉空
間とされ、前記連通開口を介してのみ前記第１室と連通
し前記第１室に供給される液体を収納する第２室と、を
具えて構成され、前記第１室に配された前記複数の供給
部は２つであり、前記連通開口部からの距離が実質的に
等距離に並列配置されていることを特徴とする。
【００１３】請求項１により、液体保持部材が収納され
た第１室内での液体のレベルを安定にでき、記録素子に
対する負圧レベルの状態を安定的にできる。そのため、
記録素子それぞれに対して特性のバラツキのない安定し
た液体供給が可能になる。また、液体収納部内における
複数の供給部がバランスよく配置されることになるた
め、液体の供給性能を供給部によらず均等化できる。さ
らに、液体収納容器の配置スペースを節約できる。
た第１室内での液体のレベルを安定にでき、記録素子に
対する負圧レベルの状態を安定的にできる。そのため、
記録素子それぞれに対して特性のバラツキのない安定し
た液体供給が可能になる。また、液体収納部内における
複数の供給部がバランスよく配置されることになるた
め、液体の供給性能を供給部によらず均等化できる。さ
らに、液体収納容器の配置スペースを節約できる。
【００１４】加えて、記録素子側の液体の供給経路を複
雑化することなく、簡単な構成のままにでき不要なコス
トの上昇を防止できる。さらに、安定した液体供給を達
成できることで、印字速度の向上や印字濃度の向上を良
好に達成できる。
雑化することなく、簡単な構成のままにでき不要なコス
トの上昇を防止できる。さらに、安定した液体供給を達
成できることで、印字速度の向上や印字濃度の向上を良
好に達成できる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、図面を参考にして本発明の
実施の形態につき説明する。
実施の形態につき説明する。
【００１６】（参考態様例１） 図１（ａ），（ｅ）は、液体収納容器の参考態様例を示
す図面であり、図１（ａ），（ｂ），（ｃ）は、液体収
納容器の概略構成を示す３面図、図１（ｄ），（ｅ）
は、液体供給部の構成を概略的に示す断面図である。
す図面であり、図１（ａ），（ｂ），（ｃ）は、液体収
納容器の概略構成を示す３面図、図１（ｄ），（ｅ）
は、液体供給部の構成を概略的に示す断面図である。
【００１７】本例においては、単一種の液体を吐出する
記録素子（記録ヘッド：不図示）２つに液体（例えばイ
ンク）を供給する液体収納容器１の構成を開示する。図
１（ｂ），（ｃ）に示されるように、単一種の液体を収
納する液体収納容器１には２つの記録ヘッドに連結され
インクを供給するための液体供給部２が、２つの液体収
納容器１の側面に沿って２つ並んで設けられている。
記録素子（記録ヘッド：不図示）２つに液体（例えばイ
ンク）を供給する液体収納容器１の構成を開示する。図
１（ｂ），（ｃ）に示されるように、単一種の液体を収
納する液体収納容器１には２つの記録ヘッドに連結され
インクを供給するための液体供給部２が、２つの液体収
納容器１の側面に沿って２つ並んで設けられている。
【００１８】このように単一種のインクを１つの液体収
容器１に複数の液体供給口２を設けることで、共通した
インク供給条件でインクを供給することになり、２つの
記録ヘッドにおけるインクの吐出状態を安定に均等でき
る。そのため、２つの記録ヘッドによって達成しようと
する、例えば高速印字でのインク吐出ばらつきがなく高
品位な印字を達成できる。また、高濃度印字においても
印字濃度を安定に均等化できる。
容器１に複数の液体供給口２を設けることで、共通した
インク供給条件でインクを供給することになり、２つの
記録ヘッドにおけるインクの吐出状態を安定に均等でき
る。そのため、２つの記録ヘッドによって達成しようと
する、例えば高速印字でのインク吐出ばらつきがなく高
品位な印字を達成できる。また、高濃度印字においても
印字濃度を安定に均等化できる。
【００１９】また、図１（ｄ），（ｅ）に示されるよう
に液体収納部２０の内部には液体保持部材３が収納され
ている。この液体保持部材３によって液体収納部２０内
に液体（インク）が貯流保持され、記録素子（記録ヘッ
ド：不図示）に対する負圧を発生することができる。液
体保持部材３は、例えばポリウレタンフォームのような
連続多孔質部材や繊維状の材料が使用可能であり、これ
ら材料の毛管力によって前述の記録素子に対する負圧を
発生させることが可能になる。
に液体収納部２０の内部には液体保持部材３が収納され
ている。この液体保持部材３によって液体収納部２０内
に液体（インク）が貯流保持され、記録素子（記録ヘッ
ド：不図示）に対する負圧を発生することができる。液
体保持部材３は、例えばポリウレタンフォームのような
連続多孔質部材や繊維状の材料が使用可能であり、これ
ら材料の毛管力によって前述の記録素子に対する負圧を
発生させることが可能になる。
【００２０】液体収納部２０から外部に突出して設けら
れた円筒中空管の構成であり、記録素子の供給パイプと
連結されることで両者の接合が図られ、液体の供給経路
を形成する。なお、液体供給口２は、このような円筒中
空管の構成である必要はなく、単なる開口として構成さ
れていてもよく、記録素子の供給パイプとの接合を確実
に達成できる構成であればよい。
れた円筒中空管の構成であり、記録素子の供給パイプと
連結されることで両者の接合が図られ、液体の供給経路
を形成する。なお、液体供給口２は、このような円筒中
空管の構成である必要はなく、単なる開口として構成さ
れていてもよく、記録素子の供給パイプとの接合を確実
に達成できる構成であればよい。
【００２１】なお、液体供給口２は、図１（ｅ）に示さ
れるように、内部にポリプロピレンやポリエチレン製等
のフェルト材や繊維束部材といった繊維状体２ａを配設
してもよい。このような繊維状体２ａを配設することに
より、液体収納部２０内の液体収納部材３から液体（イ
ンク）の導出性能を向上させることが可能になる。もち
ろん繊維状体に限定されることなく、記録ヘッドとの連
結によって高圧縮を達成する多孔質部材のようになもの
であっても差支えない。また、図１では示されていない
が、液体収納容器１は、その内部を大気と連通する大気
連通部を有している。
れるように、内部にポリプロピレンやポリエチレン製等
のフェルト材や繊維束部材といった繊維状体２ａを配設
してもよい。このような繊維状体２ａを配設することに
より、液体収納部２０内の液体収納部材３から液体（イ
ンク）の導出性能を向上させることが可能になる。もち
ろん繊維状体に限定されることなく、記録ヘッドとの連
結によって高圧縮を達成する多孔質部材のようになもの
であっても差支えない。また、図１では示されていない
が、液体収納容器１は、その内部を大気と連通する大気
連通部を有している。
【００２２】本例は、単一種のインクを吐出する２つの
記録ヘッドと連結される２つの液体供給口２を備えた単
一種のインクを貯溜した１つの液体収納容器１を示した
が、図２（ａ），（ｂ），（ｃ）に示されるように、単
一種のインクを吐出する３つの記録ヘッドに対して、単
一種のインクを貯溜した１つの液体収納容器１に記録ヘ
ッドの数に対応して、３つの液体供給口２を備えた構成
とすることもできる。図２（ａ），（ｂ），（ｃ）にお
いて、図１に示された構成と同一の構成要素には同一の
符号を付し、その重複説明を省略する。
記録ヘッドと連結される２つの液体供給口２を備えた単
一種のインクを貯溜した１つの液体収納容器１を示した
が、図２（ａ），（ｂ），（ｃ）に示されるように、単
一種のインクを吐出する３つの記録ヘッドに対して、単
一種のインクを貯溜した１つの液体収納容器１に記録ヘ
ッドの数に対応して、３つの液体供給口２を備えた構成
とすることもできる。図２（ａ），（ｂ），（ｃ）にお
いて、図１に示された構成と同一の構成要素には同一の
符号を付し、その重複説明を省略する。
【００２３】なお、この例に限られることなく、３つ以
上の液体供給口２が液体収納容器１に配設された構成と
しても良いことはいうまでもない。
上の液体供給口２が液体収納容器１に配設された構成と
しても良いことはいうまでもない。
【００２４】（参考態様例２） 図３（ａ），（ｂ）に、別の参考態様例を示す。
【００２５】この例では、図３（ｂ）に示されるよう
に、液体収納部２０の内部が仕切り壁５によって４つに
分割され、仕切り壁５と液体収納部２０の底部との間に
設けられた微細な連通部６によって、隣接する液体収納
部２０が連通している。この例では、液体保持部材３と
して多孔質体等を用いることなく、微細な連通部６が記
録ヘッド（不図示）に対する負圧の発生源として機能す
る。これにより、液体収納容器１内に収納できる液体の
容積当りの量を増量できる。
に、液体収納部２０の内部が仕切り壁５によって４つに
分割され、仕切り壁５と液体収納部２０の底部との間に
設けられた微細な連通部６によって、隣接する液体収納
部２０が連通している。この例では、液体保持部材３と
して多孔質体等を用いることなく、微細な連通部６が記
録ヘッド（不図示）に対する負圧の発生源として機能す
る。これにより、液体収納容器１内に収納できる液体の
容積当りの量を増量できる。
【００２６】また、図３（ａ）に示されるように、本例
では液体供給部２が３つ液体収納容器１の両側面に対し
て交差する方向に、並列に配列されて設けられている。
では液体供給部２が３つ液体収納容器１の両側面に対し
て交差する方向に、並列に配列されて設けられている。
【００２７】（実施態様例１） 図４は、本発明に係る実施態様例１の液体保存部位１と
しての液体容器の概略を示す図であり、（ａ）は液体保
存容器１の左側面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は正面
図、（ｄ）は右側面図、（ｅ）は底面図、（ｆ）は背面
図をそれぞれ示す。また、図５は、図４（ｂ）に示され
るＣ−Ｃ線で分断された断面矢視図、図６は、図４及び
図５に示される液体保存容器の外観斜視図をそれぞれ示
す。
しての液体容器の概略を示す図であり、（ａ）は液体保
存容器１の左側面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は正面
図、（ｄ）は右側面図、（ｅ）は底面図、（ｆ）は背面
図をそれぞれ示す。また、図５は、図４（ｂ）に示され
るＣ−Ｃ線で分断された断面矢視図、図６は、図４及び
図５に示される液体保存容器の外観斜視図をそれぞれ示
す。
【００２８】図４（ａ）〜（ｆ）において、液体保存容
器１には、複数の液体供給口２と、それぞれ互いに対向
した側面に配された位置決め部材１２とラッチレバー９
と、このラッチレバー９を両側から挟持して保護するた
めの一対の保護部材８とが配設されている。
器１には、複数の液体供給口２と、それぞれ互いに対向
した側面に配された位置決め部材１２とラッチレバー９
と、このラッチレバー９を両側から挟持して保護するた
めの一対の保護部材８とが配設されている。
【００２９】また、図５に示されるように、液体保存容
器１の内部は、記録に寄与する液体４を直接収容した室
（第２室）と、液体保持部材（発泡体）３が収納された
室（第１室）とが仕切壁５によって仕切られ、底部分に
位置する開口部（連通部）６のみを介して連通してい
る。液体はこの連通部６部分で気・液交換がなされるこ
とによって供給されることになる。
器１の内部は、記録に寄与する液体４を直接収容した室
（第２室）と、液体保持部材（発泡体）３が収納された
室（第１室）とが仕切壁５によって仕切られ、底部分に
位置する開口部（連通部）６のみを介して連通してい
る。液体はこの連通部６部分で気・液交換がなされるこ
とによって供給されることになる。
【００３０】ここで、液体保持部材３が収納された室に
は、液体を不図示の記録ヘッド部に供給するための液体
供給口２と、この室内を大気と連通する通気口（大気連
通部）７とが配設されている。一方、液体４を収納した
室には、液体４を充填するために設けられた液体充填口
１０と、それを封止するための封止体１１とが配設され
ている。よって、液体４を収納した室４は、実質的に各
連通部６を除いて密閉された空間となる。
は、液体を不図示の記録ヘッド部に供給するための液体
供給口２と、この室内を大気と連通する通気口（大気連
通部）７とが配設されている。一方、液体４を収納した
室には、液体４を充填するために設けられた液体充填口
１０と、それを封止するための封止体１１とが配設され
ている。よって、液体４を収納した室４は、実質的に各
連通部６を除いて密閉された空間となる。
【００３１】これにより、液体保持部材が収納された第
１室内での液体のレベルを安定にでき、記録素子に対す
る負圧レベルの状態を安定的にできる。そのため、記録
素子それぞれに対して特性のばらつきのない安定した液
体供給が可能になる。
１室内での液体のレベルを安定にでき、記録素子に対す
る負圧レベルの状態を安定的にできる。そのため、記録
素子それぞれに対して特性のばらつきのない安定した液
体供給が可能になる。
【００３２】本実施態様例において、図４（ｅ）に示さ
れるように、液体供給口２は、液体保存容器１に対して
位置決め部材１２が配設された側面の近傍に２つ並列に
配設されている。また、これら２つの液体供給口２は、
容器タンク内部に形成された仕切壁５によって構成され
ている連通部６からの距離が実質的に等しい位置（ｌ）
に配設されている。さらには液体供給口２の中心線
（ｎ）は液体保存容器１の中心線（ｍ）と液体保存容器
１の側壁とのほぼ中央に位置するように配設されてい
る。
れるように、液体供給口２は、液体保存容器１に対して
位置決め部材１２が配設された側面の近傍に２つ並列に
配設されている。また、これら２つの液体供給口２は、
容器タンク内部に形成された仕切壁５によって構成され
ている連通部６からの距離が実質的に等しい位置（ｌ）
に配設されている。さらには液体供給口２の中心線
（ｎ）は液体保存容器１の中心線（ｍ）と液体保存容器
１の側壁とのほぼ中央に位置するように配設されてい
る。
【００３３】このような配置にすることで、連通部６か
らの液体の流れ抵抗が２個の供給口２で実質的に等しく
でき、さらには、２個の供給口２における吸収体の状態
がほぼ等しくできる。したがって、２個の供給口２によ
ってばらつくことのないバランスのとれた液体供給を達
成することが可能になる。なお、供給口２には図５に示
すように繊維状体２ａが配設されていて、インクの供給
性の向上を図っている。
らの液体の流れ抵抗が２個の供給口２で実質的に等しく
でき、さらには、２個の供給口２における吸収体の状態
がほぼ等しくできる。したがって、２個の供給口２によ
ってばらつくことのないバランスのとれた液体供給を達
成することが可能になる。なお、供給口２には図５に示
すように繊維状体２ａが配設されていて、インクの供給
性の向上を図っている。
【００３４】なお、図中位置決め部材１２とラッチレバ
ー９（ラッチレバー９にはホルダに係合する爪９ａが配
設されている）と、ラッチレバー９を保護するための保
護部材８とは、液体保存容器１が装着される不図示のホ
ルダに対して係合して、このホルダに対する液体保存容
器１の固定を図る構成部材である。
ー９（ラッチレバー９にはホルダに係合する爪９ａが配
設されている）と、ラッチレバー９を保護するための保
護部材８とは、液体保存容器１が装着される不図示のホ
ルダに対して係合して、このホルダに対する液体保存容
器１の固定を図る構成部材である。
【００３５】なお、上述の各説明において、液体とは記
録に寄与するインク（ブラック、マゼンタ、イエロー、
シアン等）はもちろん画像処理のために用いられる処理
液をも含む。
録に寄与するインク（ブラック、マゼンタ、イエロー、
シアン等）はもちろん画像処理のために用いられる処理
液をも含む。
【００３６】
【発明の効果】請求項１により、液体保持部材が収納さ
れた第１室内での液体のレベルを安定にでき、記録素子
に対する負圧レベルの状態を安定的にできる。そのた
め、記録素子それぞれに対して特性のバラツキのない安
定した液体供給が可能になる。また、液体収納部内にお
ける複数の供給部がバランスよく配置されることになる
ため、液体の供給性能を供給部によらず均等化できる。
さらに、液体収納容器の配置スペースを節約できる。
れた第１室内での液体のレベルを安定にでき、記録素子
に対する負圧レベルの状態を安定的にできる。そのた
め、記録素子それぞれに対して特性のバラツキのない安
定した液体供給が可能になる。また、液体収納部内にお
ける複数の供給部がバランスよく配置されることになる
ため、液体の供給性能を供給部によらず均等化できる。
さらに、液体収納容器の配置スペースを節約できる。
【００３７】加えて、記録素子側の液体の供給経路を複
雑化することなく、簡単な構成のままにでき不要なコス
トの上昇を防止できる。さらに、安定した液体供給を達
成できることで、印字速度の向上や印字濃度の向上を良
好に達成できる。
雑化することなく、簡単な構成のままにでき不要なコス
トの上昇を防止できる。さらに、安定した液体供給を達
成できることで、印字速度の向上や印字濃度の向上を良
好に達成できる。
【００３８】さらにまた、本発明によれば、同一液体を
吐出する複数個の記録素子に対し、複数の液体供給口か
ら同時に実質的に等しい流れ抵抗で液体が供給されるた
め、 １．複数の記録素子により吐出された液体液滴を、例え
ば重ね打ちすることにより、印字濃度を向上させること
が可能になる。
吐出する複数個の記録素子に対し、複数の液体供給口か
ら同時に実質的に等しい流れ抵抗で液体が供給されるた
め、 １．複数の記録素子により吐出された液体液滴を、例え
ば重ね打ちすることにより、印字濃度を向上させること
が可能になる。
【００３９】２．あるいはまた、複数の記録素子より吐
出された液滴を、例えばずらして記録媒体に着弾させる
ことにより、実効印字速度を向上させることが可能とな
る。
出された液滴を、例えばずらして記録媒体に着弾させる
ことにより、実効印字速度を向上させることが可能とな
る。
【００４０】さらにまた、以上のような画像設計・印字
パターン自体に関する内容は、本発明の主旨とするとこ
ろではないので、特に詳細説明は省略するが、従来例の
液体保存容器を用いる限り、複数の記録素子に対しては
複数の液体保存容器を必要とするが、本発明によれば、
記録素子が複数個になっても単一種の記録液体に対して
は、単一の液体収納容器のみで充分なので、液体保存容
器を並列に記録装置内に配置しようとした場合、内部ス
ペース効率が向上し、記録装置全体がコンパクトにな
り、また、ユーザにとっては、いたずらに多数の液体保
存容器を予備として用意する必要もなく、かつ従来例の
ような、単一液体供給口のみを有する液体保存容器に比
し、容器外形に対する液体の容積効率も向上するので、
ひいては稼働コストの低減という利点も得られる。
パターン自体に関する内容は、本発明の主旨とするとこ
ろではないので、特に詳細説明は省略するが、従来例の
液体保存容器を用いる限り、複数の記録素子に対しては
複数の液体保存容器を必要とするが、本発明によれば、
記録素子が複数個になっても単一種の記録液体に対して
は、単一の液体収納容器のみで充分なので、液体保存容
器を並列に記録装置内に配置しようとした場合、内部ス
ペース効率が向上し、記録装置全体がコンパクトにな
り、また、ユーザにとっては、いたずらに多数の液体保
存容器を予備として用意する必要もなく、かつ従来例の
ような、単一液体供給口のみを有する液体保存容器に比
し、容器外形に対する液体の容積効率も向上するので、
ひいては稼働コストの低減という利点も得られる。
【図１】 参考態様例１の２個の液体供給口を有する液
体収納容器の概略三面図
体収納容器の概略三面図
【図２】 ２個以上液体供給口を有する液体収納容器の
図１相当図
図１相当図
【図３】 参考態様例２の複数の仕切壁を有する液体収
納容器
納容器
【図４】 実施態様例１の液体収納容器
【図５】 図４（ｂ）Ｃ−Ｃ断面図
【図６】 実施態様例１の液体収納容器の外観斜視図
【図７】 従来例の液体収納容器の一例の三面図
１ 液体収納容器 ２ 液体供給口 ２ａ 繊維状体 ３ 液体保持部材 ４ 液体（インクあるいは処理液） ５ 仕切壁 ６ 開口部（連通部） ７ 通気口（大気連通部） ８ 保護部材 ９ ラッチレバー ９ａ 爪 １０ 液体充填口 １１ 封止体 １２ 位置決め部材 ２０ 液体収納部
Claims (6)
- 【請求項１】 単一種の液体を収納保持する液体収納部
と、該液体収納部から外部に液体を導出する供給部と、
前記液体収納部内部を大気と連通させる大気連通部と、
を具え、前記供給部からインクジェット装置の記録素子
に液体を供給可能にし、前記記録素子に対する負圧源と
なるインクジェット装置用液体収納容器において、 前記液体収納部は、前記供給部を複数有すると共に、前
記大気連通部と液体保持部材が収納された第１室と、前
記第１室と連通可能に設けられた連通開口部を除き実質
的に閉空間とされ、前記連通開口を介してのみ前記第１
室と連通し前記第１室に供給される液体を収納する第２
室と、を具えて構成され、前記第１室に配された前記複
数の供給部は２つであり、前記連通開口部からの距離が
実質的に等距離に並列配置されていることを特徴とする
インクジェット装置用液体収納容器。 - 【請求項２】 前記２つの供給部の中心位置それぞれ
は、前記液体収納部を構成する２つの側壁間を実質的に
４等分した距離分前記供給部に隣接する前記側壁から離
れた位置に配されていることを特徴とする請求項１に記
載のインクジェット装置用液体収納容器。 - 【請求項３】 前記供給部には繊維状体が配されている
ことを特徴とする請求項１または２のいずれかに記載の
インクジェット装置用液体収納容器。 - 【請求項４】 前記液体収納容器には、ブラック、シア
ン、マゼンタのいずれかのインクが収納されていること
を特徴とする請求項１または２のいずれかに記載のイン
クジェット装置用液体収納容器。 - 【請求項５】 前記液体収納容器には、処理液が収納さ
れていることを特徴とする請求項１または２のいずれか
に記載のインクジェット装置用液体収納容器。 - 【請求項６】 前記単一種の液体を吐出する記録素子
は、２つであることを特徴とする請求項１に記載のイン
クジェット用液体収納容器。
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| JP4747503B2 (ja) * | 2001-04-03 | 2011-08-17 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録装置用インクカートリッジ |
| FR2827216B1 (fr) | 2001-07-13 | 2008-03-21 | Leroux Gilles Sa | Dispositif d'impression numerique par jet d'encre et reservoir d'encre |
| JP2004535952A (ja) * | 2001-07-13 | 2004-12-02 | ジル・ルル・エス・アー | インクジェットデジタル印刷デバイスおよびインクタンク |
| US7134747B2 (en) * | 2002-09-30 | 2006-11-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink container, recording head and recording device using same |
| TWI259149B (en) * | 2002-09-30 | 2006-08-01 | Canon Kk | Ink container and recording apparatus |
| TWI293317B (en) * | 2003-12-31 | 2008-02-11 | Ind Tech Res Inst | Method for preparing polymer microspheres by aqueous phase-aqueous phase emulsion process |
| US20050151807A1 (en) * | 2004-01-12 | 2005-07-14 | Nu-Kote International, Inc., A Corporation Of Delaware | Ink container for an ink jet cartridge |
| US20070035596A1 (en) * | 2005-08-10 | 2007-02-15 | Lexmark International, Inc. | Ink jet cartridge |
| US20070076065A1 (en) * | 2005-09-30 | 2007-04-05 | Lexmark International, Inc. | Ink tank with an air prevention component |
| JP2007144827A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Ricoh Co Ltd | 液体収納容器、インク供給装置、及び画像形成装置 |
| JP2009132036A (ja) | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置 |
| JP4872894B2 (ja) | 2007-11-30 | 2012-02-08 | ブラザー工業株式会社 | 液滴噴射装置 |
| JP4877213B2 (ja) | 2007-11-30 | 2012-02-15 | ブラザー工業株式会社 | 液滴噴射装置 |
| KR101748599B1 (ko) | 2011-01-07 | 2017-06-20 | 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. | 통합식 다기능 밸브 장치 |
| WO2012094012A1 (en) | 2011-01-07 | 2012-07-12 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Fluid container having plurality of chambers and valves |
| KR20180016647A (ko) * | 2011-01-07 | 2018-02-14 | 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. | 복수의 챔버를 갖는 유체 용기 |
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| EP2666637B1 (en) | 2012-05-23 | 2018-03-21 | Seiko Epson Corporation | Cover and liquid container |
| CN103419500B (zh) | 2012-05-23 | 2015-10-21 | 精工爱普生株式会社 | 盒以及密封部件 |
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| JP6028424B2 (ja) | 2012-07-06 | 2016-11-16 | セイコーエプソン株式会社 | 印刷材供給システムおよびそのカートリッジ |
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| JP6048004B2 (ja) * | 2012-07-23 | 2016-12-21 | セイコーエプソン株式会社 | カートリッジ |
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| WO2018048416A1 (en) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Latch protector |
| WO2019094022A1 (en) * | 2017-11-10 | 2019-05-16 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Fluidic cartridges |
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