JP3369504B2 - 超音波治療装置 - Google Patents
超音波治療装置Info
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Description
内の腫瘍などを治療する超音波治療装置に関する。
波を照射し、無侵襲的に結石を破砕する結石破砕装置が
実用化され、注目されている。強力超音波源には、水中
放電方式、電磁誘導方式、微小爆発方式、ピエゾ素子を
用いる方式等が考えられ、それぞれ短所と長所を持って
いる。ピエゾ素子を用いる方法は、強力超音波焦点の圧
力が小さいという短所はあるが、小焦点、消耗品がな
い、強力超音波強度を任意にコントロールできる、複数
のピエゾ素子にかける駆動波形を位相制御することによ
り焦点位置をコントロールできる等、優れた長所がある
(特開昭60−145131,USP−452616
8)。また、駆動波形を位相制御することにより、焦点
の形状を変化させることもできる(特開昭62−427
73)。
の一つとして、温熱治療法(ハイパーサーミア)が注目
されるようになってきた。これは、腫瘍組織が正常組織
と比べて温度感受性が高く、42.5℃以上に加温され
ると死滅することを利用したものであり、腫瘍部位を局
所的に加温する方法が特に有効である。
波を用いる方法が先行しているが、これは、生体の電気
的特性により深部の腫瘍を選択的に加温することは難し
く、治療成績の良好な例は表在性(深さ5cm以内)の腫
瘍の場合に限られている。
音響エネルギーを利用する方法が考えられている。これ
は、超音波ビームの集束性と、到達深度が深いという特
徴を利用するものである。また、上記の加温治療法を進
めて、腫瘍部分を80℃以上に加熱し、腫瘍組織を焼き
殺すという治療法も報告されている(特願平3−306
106号)。
波放射面を持つ複数個の超音波振動子を組み合わせた超
音波トランスデューサ、あるいはリング型の超音波振動
子を同心円状に配置したアニュラーアレイ超音波トラン
スデューサを用いるものが提案されている。特に、アニ
ュラーアレイ超音波トランスデューサを用いると、焦点
の深さを可変することができる。
させることのできるフェーズドアレイも、提案されてい
る(USP−4526168)。また、結石破砕装置と
加温・加熱装置を一体化して構成した物も提案されてい
る(特願平3−306106)。
は、ピエゾ方式の特徴である小焦点を利用して、患部を
万遍なく加温・加熱する方法も提案されている(特開昭
61−209643)。
治療装置は、腫瘍部を加温する際にはその温度を知るこ
とができなかっため、治療漏れや過剰に加熱する問題が
あった。
のであり、腫瘍部の温度を検出して治療条件を可変する
ことで、治療漏れや過剰に加熱する不都合を防止するこ
とができるような超音波治療装置の提供を目的とする。
装置は、上述の課題を解決するための手段として、被検
体の体腔内に挿入される体腔内プローブと、前記体腔内
プローブの外周に沿って設けられ、所定の液体で満たさ
れる液体収納袋と、前記体腔内プローブに設けられ、被
検体外から照射された超音波の強度を検出する強度セン
サと、前記体腔内プローブに設けられ、被検体外から超
音波が照射される部位の温度を検出する温度センサと、
前記強度センサ及び温度センサからの各検出出力に基づ
いて、超音波が照射される部位の温度が所定の温度とな
るように、被検体外から照射される超音波の照射条件を
制御する制御手段とを有する。
は、制御手段が、それぞれ体腔内プローブに設けられた
強度センサ及び温度センサからの各検出出力に基づい
て、超音波が照射される部位の温度が所定の温度となる
ように、前記体腔内プローブの超音波の照射条件を制御
する。
されずに生き残ってしまう治療漏れや、過剰に加熱して
正常細胞までも死滅させてしまうような不都合を防止す
ることができ、的確に治療を行うことができる。
置の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
の第1の実施の形態となる超音波治療装置のブロック図
である。この図1において、当該超音波治療装置は、
「超音波治療部」及び「位置決め用のCT部」を有して
いる。
する1つまたは複数が組み合わされた球面形状の超音波
振動子2と、強力超音波を患者3まで導くカップリング
液4と、該カップリング液4を密閉保持する水袋5より
なる超音波アプリケータ1を有する。
を体表に乗せ、水袋5を図示しない超音波ゼリー等で患
者3の皮膚に接触させる。そして焦点6を腫瘍7に一致
させてから駆動回路8で超音波振動子2を駆動して強力
超音波を照射し、焦点6と一致した治療部位を高温にし
て治療する。
は、位置決め用のCT部としてMRIを用いている。こ
のMRIでは、患者3は電動テーブル8上に仰臥位にセ
ットされ、静磁場コイル9と勾配磁場用コイル10と送
受信用RFコイル11が内蔵されている撮像用のガント
リ(図示せず)内に送り込まれる。この時、制御回路1
2のコントロールによりテーブル移動装置13はテーブ
ル8を移動させ、患者3を所定位置(Aポジション)に
固定する。
受信回路15をコンソール16より指示した所定のシー
ケンス(例えばT2強調撮像法)に則り起動し、患者3
体内のマルチプレーンの画像情報を、図示しないメモリ
内に記憶する。この3次元情報は制御回路12によりC
RT17上に例えばワイヤーフレームを用いた疑似3次
元表示のような任意の形で表示し、これをフリーズして
おく。
む体内の画像を見ながら、コンソール16より治療計画
を入力する。ここで、治療計画とは焦点6の走査方法や
超音波の照射強度・時間・インターバルなどを言う。
すると、制御回路12はテーブル8を移動させ患者3を
治療ポジション(Bポジション)に移動する。移動が完
了すると、制御回路12がメカニカルアーム18を制御
し治療位置までアプリケータ1を移動させる。
は、メカニカルアーム18の各所に取り付けられたポテ
ンショメータ(図示せず)等から構成されるアプリケー
タ位置検出装置19からの信号と、予め計測しておいた
MRI装置とメカニカルアーム18との取付け位置の情
報より制御回路12が計算し、CRT17のMRI画像
上に表示する。
経路を併せて表示することもでき、途中の骨などの影響
を考慮した治療計画を立てる上でも有用と考えられる。
焦点6の位置と当初決定した治療計画の焦点位置との一
致状態をチェックし制御回路12が超音波照射の開始を
駆動回路8に指示し、治療が開始される。
る時点で超音波の照射を停止し、アプリケータ1を患者
3から取り除き、患者をAポジションに移動させ治療の
進行状況を観察する。これは、前記動作と同様に行なわ
れ、腫瘍7周囲のMRI画像を撮像し、生体の変化を調
べる。
たT2強調画像のデータと今回のデータをサブトラクシ
ョンすると熱変性領域が明瞭に確認でき、治療が十分に
行なわれたのか、あるいは不十分で再治療が必要かを判
断できる。またこれは当初から治療計画に盛り込んで、
所定治療時間おきに自動的に撮像することも可能であ
る。
よる治療効果判定で十分治療が完了したと判断できる状
況になったら、操作者は治療を終了する。この時制御回
路12は治療条件の履歴をメモリから呼び出し、治療記
録をCRT17あるいはプリンタ20から出力できる。
も記載されているように、温度変化又は熱変性により超
音波画像上に変化が表れることは実験で確認されてお
り、これを用いた治療効果判定も可能である。
3次元情報より腫瘍形状を正確に認識しながら、鋭く集
束された強力超音波により腫瘍を高温にできるため、患
者にとって低侵襲でかつ効果的に腫瘍を高温変性により
壊死させ得る。また変性領域を認識しながら治療できる
ため、腫瘍全体をくまなく治療でき、治療漏れによる再
発や転移等のリスクを低減できる。更に、生体や体腔内
プローブへ過剰な強さの強力超音波をかけたり、過剰に
加湿したりすることによる損傷を防ぎ、安全な治療を行
うことができる。
の3次元形状を認識しながら超音波治療を行なえるの
で、容易かつ正確な治療が可能になる。また、治療後の
状態をMRIに撮影すれば、治療効果を即時に知ること
ができる。なお、この例では3次元画像形成装置として
MRIを用いたが、X線CTスキャナを用いてもよい。
の実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の
形態では治療用の強力超音波の発射源としてフェーズド
アレイを用いた。
平板の超音波振動子を径方向・周方向に分割した形状を
有し、中央には超音波断層像撮像用の超音波プローブ2
01が前後・回転移動可能に取り付けてある。駆動回路
群8aは分割した超音波振動子の個数のチャンネルに分
かれており、制御回路12からの信号により位相制御回
路204で遅延を与えられた独立のタイミング信号によ
り駆動される。これにより超音波の焦点は図3の6a,
6bに示すように3次元的に任意の場所に設定できる。
移動操作は、「USP−4526168」に詳述されて
いる。この際、アプリケータ位置検出装置19は単にア
プリケータ1aの全体の位置だけでなく超音波プローブ
201の相対位置を検出し制御回路12と超音波画像装
置202にデータ送る。また制御回路12からも超音波
画像装置202にフェーズドアレイによる設定焦点位置
の情報が送られる。このため超音波画像装置202には
治療中もリアルタイムで治療部位である腫瘍7の状況と
焦点6の位置を表示することが可能である。
アプリケータ1a装着前のMRIのフリーズイメージ4
01上に、現在超音波プローブ201で走査している断
層位置402と治療用超音波の焦点領域403と治療用
超音波の入射経路404とを重ねて表示することができ
る。
ル9と勾配磁場用コイル10をヘルムホルツ形状とし中
央に作業孔203を設けた。また、アプリケータ1は非
磁性体で構成されている。従って送受信用RFコイル1
1の向きを調整すれば、上方(または下方)から患者3
の位置を変えることなく、直接アプリケータ1を装着す
ることが可能である。これにより前記第1の実施の形態
で行なっているような患者3の出し入れをする必要がな
く、治療と観察の時間ズレやその間での患者3の動きの
リスクを少なくできる。
を正確に認識し、あらかじめ治療計画を立てることがで
きるため、障害物の影響等を考慮でき、治療漏れや危険
な箇所への衝撃波照射を避けることができるうえ、衝撃
波照射が治療計画に従って行われているかを監視しなが
ら治療を進めることができ、誤照射等の危険を低減する
ことができる。
の第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
のピエゾ素子を凹面をなすように球殻状に配列してお
り、水袋32を介して患者33とカップリングされる。
超音波発生源31の中心には、腫瘍34の超音波画像を
描出するための超音波プローブ36が付設されている。
この超音波プローブ36は、前後方向へのスライドと回
転移動が可能に構成され、超音波画像診断装置38に接
続されている。
者33の体内の腫瘍34に超音波を照射させるものであ
る。
にフェーズドアレイタイプのピエゾ素子を用いて所望す
る部位に超音波を照射している。従って、複数の駆動回
路40の駆動タイミングを複数のディレイ回路43によ
って制御することにより、アプリケータを移動させずに
焦点位置や音場、加温・加熱領域を操作することができ
る。
生回路44は、制御回路42によって制御される。すな
わち、加温・加熱時は、一定電圧のバースト信号を連続
的に出力させる。このとき電源回路41により駆動回路
に電源を供給する。なお、駆動回路40および駆動用ト
リガパルス発生回路44の構成については「特願平3−
306106」に詳説されている。
焦点35、音場領域および加温・加熱領域を求め、これ
らの情報をディジタルスキャンコンバータ39(以下、
DSC39)に出力する。
生成された超音波画像上に治療モード情報やフェーズド
アレイにおける仮想焦点35、音場領域および加温・加
熱領域を重畳するものであり、重畳された画像は、CR
T37に表示される。また、加温領域、加熱領域は、焦
点位置や形状等を流体方程式や生体の熱吸収係数等によ
り、近似的に計算できる。
より患者の体内の腫瘍の3次元像46を計算により合成
し表示してもよい。これらの計算は、制御回路42によ
り行われる。また、体内の腫瘍の3次元画像は、MRI
やX線CTスキャナを用いて撮影しても良い。
例であり、患者の体内の腫瘍の3次元像を示している。
腫瘍は、例えば図6(a)のような等間隔の断面をCR
T37上に映し、図6(b)のように画像上の腫瘍34
の輪郭の情報を画像データ入力装置45に読み込ませ、
制御回路42における積分計算により合成した3次元像
を再びCRT37上に表示させる。この方法は、「特開
昭61−209643」に詳説されている。また、腫瘍
の輪郭の情報は、ライトペン49を用いてCRT37上
から入力してもよい。
て計算された、照射によって加熱・加温された箇所48
が明示される。この時、結石破砕時と加温時及び加熱時
の色はそれぞれ異なる。このため、過剰に加熱・加温す
るという誤操作を引き起こすことはない。
を明確にするため、3次元画像上にはXYZ軸47が表
示される。また、3次元像作成のために、図7のように
CRT37上に表示された腫瘍の縦、横、高さのそれぞ
れの最大径を画像データ入力装置45により入力し、腫
瘍とほぼ同様な大きさの楕円体を制御回路42により積
分計算し、3次元像としてCRT37に表示させてもよ
い。
るエネルギーの損失が少なくなるように加温・加熱時の
連続照射の際のそれぞれの焦点位置をなるべく離したと
きの照射位置の順番を示している。
縦方向、横方向にそれぞれΔd1、Δd2の厚さで区切
る。この厚さは超音波が集束された時に十分に加熱・加
温できる範囲で焦点サイズや生体の熱吸収係数を考慮し
た計算により決められる。
照射していく。集束位置は、制御回路によってコントロ
ールされる。この場合、焦点の動く範囲は図のような、
焦点サイズより小さい8つの正方形からなる長方形で、
腫瘍の輪郭が全くかからない部分は照射しない。このよ
うにすれば、正常な組織を破壊することが少なくなる。
は、焦点位置をエリアに基づき、必ずしも連続でなく自
由に移動させることにより、照射位置に関する自由な治
療計画が可能になる。また、キャビテーションにより発
生する気泡が強力超音波を反射することによる、強力超
音波の焦点でのエネルギーの損失が少なくなるように焦
点を移動制御することにより、無駄なエネルギーを使う
ことなく、効率よく加温・加熱でき、治療に要する時間
も短くすることができる。また、上記の超音波画像上に
照射によって加熱・加温された箇所が明示されるため、
過剰に加熱・加温するという誤操作を引き起こすことは
ない。
が可能になるので、安全で正確な治療が図れる。また、
キャビテーションの影響による強力超音波の焦点でのエ
ネルギーの損失が少なくなり、無駄なエネルギーを使う
ことなく、効率よく加温・加熱でき、治療に要する時間
も短くなるので、患者に対する負担の軽減が図れるよう
になる。なお、焦点の移動は、超音波振動子を機械的に
動かす事によっても可能である。
第4の実施の形態について説明する。この例では、MR
I装置のRFコイルとして体腔内コイルを用いる。この
例では静磁場コイル9(図2参照)をヘルムホルツ型、
勾配磁場用コイル10をアンダーソン(Gx ,Gy)&
マクスウェル(Gz )とし、中央に作業孔203を設け
た。従って、図10に示すように、体腔内コイル11a
を患者体内に挿入すれば上方(又は下方)から患者3の
位置を変えることなく、アプリケータ1をメカニカルア
ーム18(図2)により上下させるだけで直接装着する
ことが可能である。これにより患者3をガントリから出
し入れする必要がなく、治療と観察の時間ズレやその間
での患者3の動きのリスクを少なくできる。
よる治療効果判定で十分治療が完了したと判断できる状
況になったら、操作者は治療を終了する。この時制御回
路12(図2)は治療条件の履歴をメモリから呼び出
し、治療記録をCRT17あるいはプリンタ20から出
力できる。
る。この例では、前立腺癌の治療のために直腸にプロー
ブを挿入した場合を示している。体腔内プローブ27
は、内部の体腔内コイル11aと、側面に複数個の強力
超音波の強度センサ61、温度センサ60と、プローブ
27の本体の周りを液体で満たす水袋64と、プローブ
27からの情報を制御回路12に伝えるケーブル63
と、水袋64に液体を出し入れする注水ホース62とか
ら構成される。
瘍7(前立腺癌)の近傍で、強力超音波の通過する位置
にあるように、患者3の直腸内に挿入する。次に、プロ
ーブ27の表面を覆っている伸縮性に富む素材の水袋6
4に水回路66の制御により液体(水)65を満たし、
強力超音波の通過する位置に気体が入らないようにす
る。本実施の形態では複数個の強力超音波の強度センサ
61(例えばPVDF膜)と温度センサ60(例えば熱
電対)は、水袋64の表面に装着してあり、液体65に
接触することはなく、腸壁28に密着する構造になって
いる。また、複数のセンサ60,61はプローブ27の
側面に均等に装着されているため、挿入時に特にプロー
ブの向きを考える必要はない。
射されると、複数の強力超音波強度センサ61と温度セ
ンサ60が、それぞれの位置での強力超音波強度と温度
を計測する。この情報は制御回路12に送られる。制御
回路12はあらかじめ記憶させてある最適値と複数のセ
ンサからの情報の最大値との差を計算し、強力超音波の
照射条件を変えることによりその差がなくなるように、
位相制御回路204をコントロールする。
6の制御により循環し、加熱による腸壁の損傷を防止す
るための冷却剤として働く。ここでは、前立腺癌の治療
について説明したが、膀胱や子宮等の腫瘍についても同
様に適用できる。
プローブを使用する例を図2に示した実施の形態を適用
させて説明したが、これを図1に示す実施の形態に適用
することも可能である。 また、図1,2に示す静磁場
コイル9と勾配磁場コイル10は、図12に示す静磁場
コイル9aと勾配磁場コイル10aのように配置しても
よい。
が、結石破砕にも用いられることは明らかである。ま
た、CRT17上には図4に示すように、アプリケータ
1装着前のMRIのフリーズイメージ401上に、現在
超音波プローブ21で走査している断層位置402と治
療用超音波の焦点領域403と治療用超音波の入射経路
404とを重ねて表示することができる。
の実施の形態について説明する。この実施の形態ではM
RI装置によって被検体の3次元画像を得、治療部位の
断層像を超音波画像として得るとともに、前記3次元画
像からMR2次元画像を再構成する。そして、両画像を
参照して診断に供するものである。なお、装置は図2に
示したものと同一であるので、同図に基づいて説明す
る。
仰臥位置にセットされ、静磁場コイル9と勾配磁場用コ
イル10とRFコイル11が内蔵されている撮像用のガ
ントリ(図示せず)内に制御回路12に制御されたテー
ブル移動装置13により送り込まれる。
受信回路15をコンソール16より指示した所定のシー
ケンス(例えばT2強調撮像法)により起動し、患者3
体内の3次元の画像情報を、図示しないメモリ内に記憶
する。この3次元情報は制御回路12により図13
(a)に示すように、CRT17上に例えばワイヤーフ
レームを用いた疑似3次元表示のような任意の形で表示
することもできる。
体内のMRI画像71を見ながら、コンソール16より
治療計画を入力する。
査範囲や超音波の照射強度・時間・インターバルなどを
いう。また、CRT17上には、単に焦点だけでなく、
現在超音波プローブ201で走査している断層位置73
と治療用超音波の焦点領域75と治療用超音波の入射経
路74が表示でき、途中の骨などの影響を考慮した治療
計画を立てる上でも有用と考えられる。更に、治療計画
上の焦点の走査範囲72を図示したり、超音波の照射強
度・時間・インターバル等も画面上に表示したりでき
る。治療中には、治療の進行状況が一目で分かるよう
に、超音波が照射された箇所の色が変化する。
3次元画像データから現在の超音波と同じ断層像を再構
成した像71aを並べて表示したものを示している。
再構成像71aが追従して表示されるため、術前に治療
計画を立てた時に用いた画像データに対し、現在観察し
ている超音波像の位置関係を正しく把握することができ
る。
場合は、治療途中での患者の体の動きなどが予想される
ため、再位置決めを行うことになる。これらの像にも、
現在の焦点だけでなく、現在超音波プローブ201で走
査している断層位置73と治療用超音波の焦点領域75
と治療用超音波の入射経路74と、断層で見た場合の治
療計画上の焦点の走査範囲72aや超音波の照射強度・
時間・インターバル等を画面上に表示できる。
スケールであるが、拡大、縮小も可能である。図13
(a),(b)の画像を同時に表示することもできる。
超音波画像及びMRI画像は必要に応じて色をつけた
り、色を変えたりすることができる。これらの操作は、
制御回路12での計算によって行われる。
点位置との一致状態をアプリケータ位置検出装置19と
制御回路12がチェックし、制御回路12が超音波照射
の開始を駆動回路8aに指示し、治療が開始される。
従って、制御回路12の制御のもとで、自動的に行われ
るが、手動でも可能である。手動で治療を行っている際
に治療計画からはずれると警告音、画面表示等(図示せ
ず)で知らされる。ただし、術者が必要と判断した際に
は、制御回路12に記憶された治療計画をコンソール1
6又は、ライトペン(不図示)からの入力により変更す
ることができる。
中央に作業孔203が設けられているので、送受信用R
Fコイル11の向きを調節すれば、上方(又は下方)か
ら患者3の位置を変えることなく、直接アプリケータ1
をメカニカルアーム18により上下させるだけで直接装
着することが可能である。これにより患者3をガントリ
から出し入れする必要がなく、治療と観察の時間ズレや
その間での患者3の動きのリスクを少なくできる。ま
た、MRI撮像部と強力超音波による治療部を分け、テ
ーブル移動装置13によって患者を移動させてもよい。
われる時点で超音波の照射を停止し、アプリケータ1を
患者3から取り除き、治療の進行状況を観察する。これ
は、前記動作と同様に行われ、腫瘍7周囲のMRI画像
を撮像し、生体の変化を調べる。ここで前記「作用」で
も説明したように治療前にメモリ上に記憶しておいたT
2強調画像のデータと今回のデータをサブトラクション
すると熱変性領域が明瞭に確認でき、治療が十分に行わ
れたのか、あるいは不十分で再治療が必要かを判断でき
る。またこれは当初から治療計画に盛り込んで、所定治
療時間おきに自動的に撮像することも可能である。
了したと判断できる状況になったら、操作者は治療を終
了する。この時制御回路12は治療条件の履歴をメモリ
から呼び出し、治療記録をCRT17から出力できる。
コイルを使用してもよい。また、超音波振動子にフェイ
ズドアレイを用いたが、これはアニュラーアレイでもよ
いし、アプリケータを機械的に動かして焦点を移動させ
てもよい。
いてもよい。本実施の形態では腫瘍の治療について説明
したが、これは、体内の結石を強力超音波で破砕治療す
る装置においても同様に適応できる。
体外から照射される強力超音波の強度やそれによる治療
部位の温度を検出するのに、通過位置に気体が入ること
による悪影響を防止することができる。このため、腫瘍
組織が死滅温度まで加温されずに生き残ってしまう治療
漏れや、過剰に加熱して正常組織までも死滅させてしま
うような不都合を防止することができ、的確な治療を可
能とすることができる。
ブロック図である。
ク図である。
図である。
ク図である。
画像を示す説明図である。
示す説明図である。
その周辺を示す説明図である。
を示す説明図である。
す説明図である。
に示す説明図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 被検体の体腔内に挿入される体腔内プロ
ーブと、前記体腔内プローブの外周に沿って設けられ、
所定の液体で満たされる液体収納袋と、前記体腔内プロ
ーブに設けられ、被検体外から照射された超音波の強度
を検出する強度センサと、前記体腔内プローブに設けら
れ、被検体外から超音波が照射される部位の温度を検出
する温度センサと、前記強度センサ及び温度センサから
の各検出出力に基づいて、超音波が照射される部位の温
度が所定の温度となるように、被検体外から照射される
超音波の照射条件を制御する制御手段とを有することを
特徴とする超音波治療装置。 - 【請求項2】 前記強度センサ及び/又は温度センサ
は、前記体腔内プローブの外周に沿って複数設けられて
いることを特徴とする請求項1記載の超音波治療装置。 - 【請求項3】 前記液体収納袋には、前記体腔内プロー
ブを冷却するための冷却水が収納されており、前記液体
収納袋に接続され、該液体収納袋内の冷却水を循環させ
る冷却水循環手段を有することを特徴とする請求項1お
よび請求項2のいずれか1項記載の超音波治療装置。 - 【請求項4】 被検体外に設けられ、被検体に対して静
磁場を印加する静磁場コイルと、被検体外に設けられ、
被検体に対して勾配磁場を印加する勾配磁場コイルと、
前記体腔内プローブに設けられ、前記静磁場及び勾配磁
場が印加された被検体に所定の高周波磁場を印加する体
腔内コイルと、前記静磁場及び勾配磁場が印加された被
検体に、前記体腔内コイルからの所定の高周波磁場が印
加されることで発生する共鳴信号を検出する共鳴信号検
出手段と、前記共鳴信号検出手段からの検出出力に基づ
いて核磁気共鳴画像を形成する核磁気共鳴画像形成手段
とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のう
ち、いずれか1項記載の超音波治療装置。 - 【請求項5】 前記静磁場コイル及び勾配磁場コイル
は、所定の大きさの開口孔を有することを特徴とする請
求項4記載の超音波治療装置。
Priority Applications (1)
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