JP3356508B2 - サーミスタセンサ - Google Patents
サーミスタセンサInfo
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- Details Of Resistors (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
Description
ミスタセンサに関する。更に詳しくは空調機、冷蔵庫等
の多湿な雰囲気で使用され、耐水性、耐湿性の要求され
る温度センサに適したサーミスタセンサに関するもので
ある。
て、図3及び図4に示すようにサーミスタ素体1の相対
向する上下両面に一対の電極2,3が形成され、これら
の電極2,3に一対のCuからなるリード線4,5がS
n成分を60重量%程度含むはんだ6により接続され、
これらのリード線4,5の接続部分を覆うように樹脂7
で封止されたサーミスタセンサ8が知られている。一対
の電極2,3はサーミスタ素体1の上面及び下面と同一
面積を有し、リード線4,5は上下両面に垂直な方向か
らリード線を投影したときには互いに1本の線に重な
り、上下両面に平行な方向からリード線を投影したとき
にはリード線4,5の間隔a3はサーミスタ素体1の厚
さa1に等しい。
タセンサ8を多湿の雰囲気や水中に置くと、封止樹脂7
とリード線4,5との界面、又は封止樹脂7の内部を透
過して水分が電極2,3に達する。この電極2,3にA
g又はAgを主成分とする合金を使用した場合には、到
達した水分や水分に溶けた塩素イオン等により、Agが
イオン化してマイグレーションを起こし、サーミスタセ
ンサ8の抵抗値が急激に変化し、最悪の場合には電極2
と電極3とがショートする恐れがあった。本発明の目的
は、電極に水分や塩素イオン等が到達しても、マイグレ
ーションの発生を防止して、電気的信頼性が高いサーミ
スタセンサを提供することにある。
に、図1に示すように、本発明はサーミスタ素体11の
相対向する両面にAg−Pd合金からなる一対の電極1
2,13が形成され、これらの電極12,13に一対の
リード線14,15がそれぞれはんだ16により接続さ
れ、これらのリード線14,15の接続部分を覆うよう
に樹脂17で封止され、上記相対向する両面のそれぞれ
の外周縁にリード線14,15が接触しない、電極の形
成されない部分19が形成され、上記両面に平行な方向
からリード線14,15を投影したときのリード線1
4,15の間隔a 3 が素体11の厚さa 1 より広いサーミ
スタセンサの改良である。その特徴ある構成は、リード
線14,15がNi又はAuからなり、上記両面に垂直
な方向からリード線14,15を投影したときのリード
線の間隔a2がサーミスタ素体11の厚さa1より広く、
電極12,13がPd成分を20重量%以上含み、はん
だ16がSn成分を65重量%以上含むことにある。
u,Al等の金属の酸化物セラミック材料のみならず、
BaTiO3等のセラミック材料から作られる。従って
本発明は負特性サーミスタセンサに限らず、正特性サー
ミスタセンサにも適用される。このサーミスタ素体は使
用目的に応じて円板状、円柱状、直方体状、球状、楕円
状等種々の形状に作られるものを含む。
ることにより銀のイオン化が起こりにくくなる。Pd成
分は20重量%以上含まれる。本発明の電極はサーミス
タ素体の相対向する両面のそれぞれの外周縁にリード線
が接触しない、電極の形成されない部分を有するように
作られる。これは外周縁にリード線が接触すると、両電
極間の距離を計測する上での始点又は終点が実質的にリ
ード線の接触点となり、また外周縁まで電極を形成する
と、一対の電極がサーミスタ素体の側面上に臨むことに
なり、それぞれ多湿な雰囲気では一対の電極がショート
し易くなるからである。表1にAgのみからなる電極
と、Ag−Pd合金からなる電極のマイグレーション発
生時間を示す。ここでは直径4.2mm、厚さ0.8m
mの円板状のサーミスタ素体を図6に示すイオン交換水
21に浸漬し、サーミスタ素体の電圧が急激に降下する
までの時間をマイグレーション発生時間として測定し
た。
される。リード線は図1に示すようにサーミスタ素体の
上下両面に垂直な方向からリード線を投影したときのリ
ード線14と15の間隔a2と、その上下両面に平行な
方向からリード線を投影したときのリード線14と15
の間隔a3がともにサーミスタ素体の厚さa1より広いこ
とが必要である。こうすることにより、リード線同士の
マイグレーションが発生しにくくなる。またリード線は
その表面積を小さくして外気に触れる面積を減少させる
ために撚り線よりも単線の方が好ましい。
り構成されたリード線のマイグレーション発生時間を示
す。ここでは一対の単線からなるリード線を2mmの間
隔をあけて平行に絶縁基板上に配置した状態でイオン交
換水に浸漬し、リード線間の電圧が急激に降下するまで
の時間をマイグレーション発生時間として測定した。
にSn成分が15重量%、60重量%、65重量%及び
95重量%の各はんだのマイグレーション発生時間を示
す。このマイグレーション発生時間は一対のはんだ線を
上記(c)のリード線と同様にして測定した。
ーミスタセンサの各要素に同時に合致させると、マイグ
レーション発生時間は各条件の総和でなく、これらの効
果が相乗的に発現し、極めて顕著にマイグレーションの
発生を防止する。
く説明する。 <実施例1>図1に示すように、この例ではサーミスタセンサ10の
サーミスタ素体11は円板状であって、Mn等の酸化物
セラミック材料で構成され、その上下両面には80%A
g−20%Pdからなる電極12,13が形成される。
サーミスタ素体11は直径が4.2mmで、厚さa 1 が
0.8mmである。また電極12,13の直径は3.8
mmであって、サーミスタ素体11の上下両面の外周縁
には電極の形成されない部分19が形成される。電極1
2,13にはそれぞれAuからなる単線のリード線1
4,15が95%Sn−5%Pbからなるはんだ16に
より接続される。このときリード線14,15は上記部
分19に接触しない。サーミスタ素体の上下両面に垂直
な方向からリード線を投影したときにリード線14と1
5の間隔a 2 はサーミスタ素体11の厚さより広い1.
0mmであり、その上下両面に平行な方向からリード線
を投影したときのリード線14と15の間隔a 3 はサー
ミスタ素体11の厚さより広い1.0mmである。
タ素体1の上下両面には100%Agからなる電極2,
3が形成される。電極2,3の直径はサーミスタ素体と
同一の4.2mmである。電極2,3にはそれぞれCu
線からなるリード線4,5が60%Sn−40%Pbか
らなるはんだ6により接続される。リード線4はサーミ
スタ素体の上下両面に垂直な方向からリード線を投影し
たときにリード線5に重なり(a2=0)、その上下両面
に平行な方向からリード線を投影したときのリード線4
と5の間隔a3はサーミスタ素体11の厚さとほぼ等し
い広い0.8mmである。
んだ6の材料を15%Sn−85%Pbに変え、リード
線4,5の材質をSnに変えた以外は、比較例1と同様
にしてサーミスタセンサ8を得た。
外は、比較例1と同様にしてサーミスタセンサ8を得
た。
1の上下両面の外周縁には電極の形成されない部分(図
示せず)を形成し、この部分にリード線4,5を接触し
ないようにした以外は、比較例3と同様にしてサーミス
タセンサ8を得た。
スタセンサを図2に示すように、それぞれイオン交換水
21に浸漬し、9Vの直流電圧を印加してサーミスタセ
ンサのリード線間の電圧が急激に低下する時間をマイグ
レーションの発生する時間として測定した。その結果を
表4に示す。図2において、22は電圧計である。
ン発生時間が比較例1〜比較例4のサーミスタセンサが
最長でも120分であったのに対して実施例1のサーミ
スタセンサは8000分以上であった。
極材料をAg−Pd合金にしてPd成分を20重量%以
上含ませ、両面の外周縁に電極の形成されない部分を形
成し、リード線の材質をNi又はAuにして一対のリー
ド線の間隔a2,a3をともにサーミスタ素体の厚さa1
より広くし、かつはんだのSn成分を65重量%以上含
ませることにより、それぞれ単独に改善した効果が単に
総和されるのでなく、これらの条件を同時に備えること
により、電極に水分や塩素イオン等が到達してもマイグ
レーションが発生する時間を相乗的に長くすることがで
き、電気的信頼性が高い優れた効果を奏する。
センサの外観斜視図。
Claims (2)
- 【請求項1】 サーミスタ素体(11)の相対向する両面に
Ag−Pd合金からなる一対の電極(12,13)が形成さ
れ、前記一対の電極(12,13)に一対のリード線(14,15)が
それぞれはんだ(16)により接続され、前記リード線(14,
15)の接続部分を覆うように樹脂(17)で封止され、前記
相対向する両面のそれぞれの外周縁に前記リード線(14,
15)が接触しない、電極の形成されない部分(19)が形成
され、前記両面に平行な方向から前記リード線(14,15)
を投影したときの前記リード線(14,15)の間隔(a 3 )が前
記素体(11)の厚さ(a 1 )より広いサーミスタセンサにおい
て、 前記リード線(14,15)がNi又はAuからなり、 前記両面に垂直な方向から前記リード線(14,15)を投影
したときの前記リード線(14,15)の間隔(a 2 )が前記素体
(11)の厚さ(a1)より広く、 前記電極(12,13)がPd成分を20重量%以上含み、 前記はんだ(16)がSn成分を65重量%以上含むことを
特徴とするサーミスタセンサ。 - 【請求項2】 リード線(14,15)が単線である請求項1
記載のサーミスタセンサ。 【0001】
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27408593A JP3356508B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | サーミスタセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27408593A JP3356508B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | サーミスタセンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07130501A JPH07130501A (ja) | 1995-05-19 |
JP3356508B2 true JP3356508B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=17536777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27408593A Expired - Lifetime JP3356508B2 (ja) | 1993-11-02 | 1993-11-02 | サーミスタセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3356508B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-02 JP JP27408593A patent/JP3356508B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07130501A (ja) | 1995-05-19 |
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