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JP3355935B2 - 光源装置 - Google Patents

光源装置

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JP3355935B2
JP3355935B2 JP16182596A JP16182596A JP3355935B2 JP 3355935 B2 JP3355935 B2 JP 3355935B2 JP 16182596 A JP16182596 A JP 16182596A JP 16182596 A JP16182596 A JP 16182596A JP 3355935 B2 JP3355935 B2 JP 3355935B2
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light guide
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康宏 代工
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、線状光源からの
光を導光手段で導いて面光源をつくる光源装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルのバックライト等に用い
られる光源装置として、線状光源からの光を導光手段で
導いて面光源をつくり、この面光源からの光を出射する
ものがある。
【0003】この種の光源装置としては、従来、前記導
光手段を、端面から光を取り込んでその光を表面に出射
させる導光板で構成し、この導光板の前記端面に対向さ
せて、直管状の蛍光ランプや、複数のLED(発光ダイ
オード)を整列させたLEDアレイ等のような線状光源
を配置したものが知られている。
【0004】この光源装置は、その正面、つまり導光板
の表面を、液晶表示パネル等の被照明体の入射面に対向
させて使用されるものであり、線状光源からの光は導光
板にその端面から取り込まれ、この導光板内を導かれて
その表面に出射する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の光
源装置は、導光板内を導かれてきた光が導光板の表面か
ら様々な方向に向かって出射するため、正面方向に向か
って出射する光の量が不足し、したがって、導光板表面
からの出射光でつくられる面光源の正面輝度を充分に高
くすることができないし、また、周囲に放散する無駄な
光が多いため、光源からの光の利用効率も悪いという問
題をもっている。
【0006】この発明は、線状光源からの光を導光手段
で導いて面光源をつくる光源装置として、面光源の正面
輝度を充分に高くするとともに、光源からの光の利用効
率も高くすることができるものを提供することを目的と
したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による第1の光
源装置は、線状光源からの光を導光手段で導いて面光源
をつくるものであって、前記導光手段が、端面から光り
を取り込んでその光を表面に出射させる導光板と、この
導光板を出射した光を所定の方向に向けるための集光部
材とからなっており、前記導光板は、その表面に前記導
光板内を導かれてきた光を出射させるための立上がり面
を有する線状のプリズム部を、前記導光板の導光方向と
直行する幅方向に沿ってジグザクに屈曲させて複数配置
した凸部が形成され、前記集光部材は、前記導光板から
の出射光を導光板の法線に対する角度が小さくなる方向
に屈折させる複数のプリズム部で構成され、前記導光板
の前記端面に対向させて前記線状光源が配置されている
ことを特徴とするものである。
【0008】この第1の光源装置は、前記導光板にその
端面から取り込まれ、この導光板内を導かれてくる光
を、前記導光板の幅方向にジグザグに屈曲させて配置さ
れた線状プリズム部からなる凸部によりその表面に出射
させ、その光を前記集光部材の複数のプリズム部によっ
て、前記導光板の法線に対する角度が小さくなる方向に
屈折させるものであり、この光源装置によれば、前記導
光板と集光部材とからなる導光手段を出射する光でつく
られる面光源の正面輝度を充分に高くするとともに、光
源からの光の利用効率も高くすることができる。
【0009】また、この発明による第2の光源装置は、
線状光源からの光を導光手段で導いて面光源をつくるも
のであって、前記導光手段が、端面から光りを取り込ん
でその光を表面に出射させる導光板と、この導光板を出
射した光を所定の方向に向けるための集光部材とからな
っており、前記導光板は、その表面に前記導光板内を導
かれてきた光を出射させるための立上がり面を有する四
角錐状プリズムを、それぞれの底辺を前記導光板の導光
方向と直行する幅方向に対してほぼ45゜の角度で交差
させて複数配置した凸部が形成され、前記集光部材は、
前記導光板からの出射光を導光板の法線に対する角度が
小さくなる方向に屈折させる複数のプリズム部で構成さ
れ、前記導光板の前記端面に対向させて前記線状光源が
配置されていることを特徴とするものである。
【0010】この第2の光源装置は、前記導光板にその
端面から取り込まれ、この導光板内を導かれてくる光
を、前記導光板の四角錐状プリズムからなる凸部により
その表面に出射させ、その光を前記集光部材の複数のプ
リズム部によって、前記導光板の法線に対する角度が小
さくなる方向に屈折させるものであり、この光源装置に
よれば、前記導光板と集光部材とからなる導光手段を出
射する光でつくられる面光源の正面輝度を充分に高くす
るとともに、光源からの光の利用効率も高くすることが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の光源装置は、線状光源
から導びかれて導光板を出射する光を前記導光板の法線
に対する角度が小さくなる方向に屈折させる複数のプリ
ズム部と、このプリズム部を出射する光を所定の方向に
集める集光レンズ部とを設けたものである。
【0012】そして、上記第1の光源装置においては、
前記導光板の表面に、前記集光部材の複数のプリズム部
の間にそれぞれ対応させて、前記導光板内を導かれてき
た光を出射させるための立上がり面を有する線状プリズ
ム部を、前記導光板の導光方向と直行する幅方向に沿っ
てジグザクに屈曲させて配置した複数の凸部設けられ
ており、このような構成とすれば、導光板内を導かれて
きた光が前記複数の凸部の立上がり面から出射して前記
集光部材の各プリズム部にそれぞれほぼ均等に入射する
ため、出射光の輝度分布を均一にすることができる。
【0013】また、上記第1の光源装置においては、前
記導光板として、その端部の表面に、端面からの入射光
を導光板の裏面に向けてその面に対する平均的な入射角
が全反射角となるような角度で屈折させるプリズム部を
備えたものを用い、そのプリズム部の端面に対向させて
前記線状光源を配置してもよく、このような構成とすれ
ば、線状光源から導光板に取り込まれた光が、導光板内
をその表裏面で屈折を繰り返して往復して、導光板内の
光の輝度が導光板全域にわたって高くなり、その光のう
ちの導光板表面に対してこの面を透過する角度で入射す
る光が導光板の表面に出射するため、より高輝度の出射
光を得るとともに、導光板内を導かれてきた光を前記複
数のプリズム部にそれぞれほぼ均等に入射させて、出射
光の輝度分布を均一にすることができる。
【0014】
【実施例】[第1の実施例]図1〜図3はこの発明の第
1の実施例を示しており、図1は光源装置の断面図、図
2は前記光源装置の一部分の平面図、図3は図1の一部
分の拡大図である。なお、図1および図3では、図を見
やすくするために断面を示すハッチングを省略してい
る。
【0015】この光源装置は、線状光源1からの光を導
光手段で導いて面光源をつくるものであり、前記導光手
段は、一端面から光を取り込んでその光を表面に出射さ
せる導光板4と、この導光板4を出射した光を所定の方
向に向けるための集光部材7とからなっている。
【0016】上記導光板4は、アクリル樹脂等からなる
表裏面が平行な透明板であり、その裏面および周面に
は、光を取り込む端面を除いて反射膜5が形成され、表
面には、この導光板4内を導かれてきた光を出射させる
ための立上がり面を有する複数の凸部6が一体に設けら
れている。
【0017】この凸部6は、導光板4の幅方向に沿う線
状のプリズム部であり、その両側の立上がり面(傾斜
面)がそれぞれ出射面となっている。これらの凸部(線
状プリズム部)6は、導光板4の導光方向に並べて所定
の間隔で設けられている。
【0018】また、上記集光部材7は、前記導光板4か
らの出射光を導光板4の法線に対する角度が小さくなる
方向に屈折させる複数のプリズム部8と、その出射側に
設けられた複数の集光レンズ部9とで構成されている。
【0019】前記プリズム部8は、断面が逆三角形状の
線状プリズム部であり、これらのプリズム部8は、その
幅方向に連続させて互いに平行に形成されている。ま
た、前記集光レンズ部9は、前記プリズム部8の幅とほ
ぼ同じ幅を有する断面がほぼ半円形の線状レンズ部であ
り、これらのレンズ部9は、その各レンズ部9を前記各
プリズム部8にそれぞれ対応させて互いに平行に形成さ
れている。
【0020】なお、図1および図3では、上記プリズム
部8とレンズ部9との境界を一点鎖線で示したが、前記
集光部材7は、同じ透明板の裏面と表面に前記プリズム
部8とレンズ部9を形成したものであっても、あるい
は、一面に前記プリズム部8を形成した透明板と、一面
に前記レンズ部9を形成した透明板とを背中合わせに接
着したものであってもよい。ただし、後者のようにプリ
ズム部8を形成した透明板とレンズ部9を形成した透明
板とを背中合わせに接着して集光部材7を構成する場合
は、これらの透明板とその接着剤に、同じ屈折率のもの
を用いるのが好ましい。
【0021】そして、この集光部材7は、その各プリズ
ム部8および各レンズ部9の長さ方向を導光板4の幅方
向に向けて前記導光板4の表面側に配置され、前記各プ
リズム部8の先端を導光板4の表面に当接させるかある
いは近接させて設置されており、前記導光板4の表面に
形成された各凸部(線状プリズム部)6は、前記集光部
材7の複数のプリズム部8の間にそれぞれ対応してい
る。なお、この実施例では、図2に示したように、導光
板表面の各凸部6を、その長さ方向に沿ってジグザグに
屈曲させている。
【0022】また、上記線状光源1は、例えば、直管状
の蛍光ランプ2と、その背後に配置されたリフレクタ3
とからなっており、この線状光源1は、上記導光板4の
光を取り込む端面に対向させて配置されている。
【0023】この光源装置は、その正面、つまり導光板
4の表面側に配置した集光部材7の表面を、液晶表示パ
ネル等の被照明体の入射面に対向させて使用されるもの
であり、線状光源1からの光は、図1および図3にその
光路を破線で示したように、導光板4にその端面から取
り込まれ、この導光板4内を導かれてその表面に出射す
るとともに、さらに上記集光部材7の各プリズム部8に
より導光板4の法線に対する角度が小さくなる方向に屈
折され、この各プリズム部8の出射側にそれぞれ設けら
れた各集光レンズ部9を透過して出射する。
【0024】この場合、導光板4に取り込まれた光は、
導光板表面の各凸部6の間の平坦面部と導光板裏面とで
交互に反射されながら導光板4内を他端方向に導かれ、
この導光板4の他端に到達した光は、同様に導光板表裏
面で交互に反射されながら導光板4内を戻ってくるた
め、導光板4内の光の輝度が、導光板4の全域にわたっ
て高くなる。
【0025】そして、この実施例では、導光板4の表面
に、上記集光部材7の複数のプリズム部8の間にそれぞ
れ対応させて複数の凸部(線状プリズム部)6を設けて
いるため、導光板4内をその表裏面で反射されながら導
かれてきた光のうち、導光板表面の各凸部6に向かう光
が、これら各凸部6の立上がり面(傾斜面)から出射し
て、集光部材7の各プリズム部8に入射する。
【0026】すなわち、上記光源装置は、導光板4にそ
の端面から取り込まれ、この導光板4内を導かれてその
表面に出射する光を、上記集光部材7の複数のプリズム
部8によって導光板4の法線に対する角度が小さくなる
方向に屈折させ、さらにその光を前記各プリズム部8の
出射側に設けられた複数の集光レンズ部9により所定の
方向に向けて集めてやるものであり、この光源装置によ
れば、前記導光板4と集光部材7とからなる導光手段を
出射する光でつくられる面光源の正面輝度を充分に高く
するとともに、光源1からの光の利用効率も高くするこ
とができる。
【0027】しかも、この実施例では、前記導光板4の
表面に、前記集光部材7の複数のプリズム部8の間にそ
れぞれ対応させて、導光板4内を導かれてきた光を出射
させるための立上がり面を有する複数の凸部6を設けて
いるため、導光板4内を導かれてきた光が前記複数の凸
部6の立上がり面から出射して集光部材7の各プリズム
部8にそれぞれほぼ均等に入射するから、出射光の輝度
分布を均一にすることができる。
【0028】この場合、導光板表面の各凸部6が集光部
材7の各プリズム部8および集光レンズ部9と平行であ
ると、集光部材7を透過して出射する光でつくられる面
光源に、前記凸部6に沿った線状の影ができるが、図2
に示したように、前記各凸部6をその長さ方向に沿って
ジグザグに屈曲させておけば、この凸部6の長さ方向に
おける各領域の立上がり面から出射した光が、集光部材
7のプリズム部8および集光レンズ部9により互いにず
れた方向に屈折および集光されるため、前記影の発生を
ほとんどなくして、均一な輝度分布の面光源を得ること
ができる。
【0029】なお、この実施例では、導光板表面の各凸
部6を、導光板4の幅方向に沿う線状のプリズム部とし
たが、前記凸部は、例えば図4に示すような、各底辺が
導光板4の幅方向に対してほぼ45°の角度で交差する
四角錐状プリブム部6aとしてもよく、その場合は、集
光部材7の各プリズム部8の間に対応する箇所にそれぞ
れ、複数の四角錐状プリブム部6aを導光板4の幅方向
に並べて形成すればよい。
【0030】この四角錐状プリブム部6aの配列パター
ンには、図4の(a)のように、集光部材7の各プリズ
ム部8の間にそれぞれ対応する各列の四角錐状プリブム
部6aを同じピッチで形成する例と、図4の(b)のよ
うに、前記各列の四角錐状プリブム部6aを各列ごとに
ほぼ1/2ピッチずらして形成する例とがあるが、後者
の方が、輝度分布がより均一な面光源を得ることができ
る。
【0031】なお、上記実施例では、集光部材7の集光
レンズ部9を、断面がほぼ半円形の凸レンズとしたが、
この集光レンズ部9はフレネルレンズであってもよく、
前記集光レンズ部9をフレネルレンズとすれば、隣接す
る集光レンズ部9の間の谷間の深さが浅くなってその影
がほとんど目立たなくなるため、輝度分布をさらに均一
にすることができる。
【0032】[第1の参考例] 図5および図6は第1の参考例を示しており、図5は光
源装置の断面図、図6は図5の一部分の拡大図である。
なお、図5および図6では、図を見やすくするために断
面を示すハッチングを省略している。
【0033】この光源装置は、導光板4の表面に、集光
部材7の各プリズム部8の間にそれぞれ対応させて、断
面が矩形状をなす凸部6bを設け、導光板4内を導かれ
てきた光を、前記凸部6bの両側の立上がり面(垂直
面)から出射させてやるようにしたものであり、この
考例では、導光板4の表面の前記各プリズム部8の先端
が対応する部分を切削加工して前記凸部6bを形成して
いる。
【0034】なお、この参考例の光源装置は、導光板4
内を導かれてきた光を出射させるために導光板表面に形
成した凸部6bの形状が異なるだけで、光源装置の基本
的な構成は上記第1の実施例と同じであるから、重複す
る説明は図に同符号を付して省略する。
【0035】この光源装置も、上記第1の実施例のもの
と同様に、導光板4にその端面から取り込まれ、この導
光板4内を導かれてその表面に出射する光を、集光部材
7の複数のプリズム部8によって導光板4の法線に対す
る角度が小さくなる方向に屈折させ、さらにその光を前
記プリズム部8の出射側に設けられた複数の集光レンズ
部9により所定の方向に向けて集めてやるものであり、
この光源装置によれば、前記導光板4と集光部材7とか
らなる導光手段を出射する光でつくられる面光源の正面
輝度を充分に高くするとともに、光源1からの光の利用
効率も高くすることができる。
【0036】そして、この光源装置においても、導光板
4の表面に、前記集光部材7の複数のプリズム部8の間
にそれぞれ対応させて、導光板4内を導かれてきた光を
出射させるための立上がり面を有する複数の凸部6bを
設けているため、導光板4内を導かれてきた光が前記複
数の凸部6bの立上がり面から出射して集光部材7の各
プリズム部8にそれぞれほぼ均等に入射するから、出射
光の輝度分布を均一にすることができる。
【0037】なお、この参考例では、導光板4の表面の
前記各プリズム部8の先端が対応する部分を切削加工し
て前記凸部6bを形成しているが、この凸部6bは、細
幅な透明板を導光板4の表面に接着して形成してもよ
い。その場合は、前記透明板とその接着剤に、同じ屈折
率のものを用いるのが好ましい。
【0038】[第の実施例] 図7および図8はこの発明の第の実施例を示してお
り、図7は光源装置の断面図、図8は図7の一部分の拡
大図である。なお、図7および図8では、図を見やすく
するために断面を示すハッチングを省略している。
【0039】この光源装置は、線状光源1からの光を導
く導光手段を構成する導光板4と集光部材7とのうち、
前記導光板4を、表裏面が互いに平行な平板状をなし、
その端部の表面に、端面からの入射光を導光板の裏面に
向けてその面に対する平均的な入射角が全反射角となる
ような角度で屈折させるプリズム部4aを備えた構成の
ものとしたものである。
【0040】このような構成の導光板4は、ルンマー・
ゲールケ板と呼ばれており、この導光板4の裏面および
周面には、前記プリズム部4aの端面(光の取り込み
面)を除いて反射膜5が形成されており、線状光源1
は、前記プリズム部4aの端面に対向させて配置されて
いる。
【0041】なお、この実施例の光源装置は、導光板4
にルンマー・ゲールケ板を用いているが、その他の構成
は上記第1の実施例と基本的に同じであるから、重複す
る説明は図に同符号を付して省略する。
【0042】この光源装置も、上記第1の実施例のもの
と同様に、導光板4にその端面から取り込まれ、この導
光板4内を導かれてその表面に出射する光を、集光部材
7の複数のプリズム部8によって導光板4の法線に対す
る角度が小さくなる方向に屈折させ、さらにその光を前
記プリズム部8の出射側に設けられた複数の集光レンズ
部9により所定の方向に向けて集めてやるものであり、
この光源装置によれば、前記導光板4と集光部材7とか
らなる導光手段を出射する光でつくられる面光源の正面
輝度を充分に高くするとともに、光源1からの光の利用
効率も高くすることができる。
【0043】そして、この実施例では、前記導光板4と
して、その端部の表面に、端面からの入射光を導光板の
裏面に向けてその面に対する平均的な入射角が全反射角
となるような角度で屈折させるプリズム部4aを備えた
ルンマー・ゲールケ板を用い、そのプリズム部4aの端
面に対向させて線状光源1を配置しているため、前記線
状光源1から導光板4に取り込まれた光が、導光板4内
をその表裏面で屈折を繰り返して往復する。
【0044】したがって、この光源装置によれば、導光
板4内の光の輝度が導光板全域にわたって高くなり、そ
の光のうちの導光板表面に対してこの面を透過する角度
で入射する光が導光板4の表面に出射するため、より高
輝度の出射光を得るとともに、導光板4内を導かれてき
た光を集光部材7の複数のプリズム部8にそれぞれほぼ
均等に入射させて、出射光の輝度分布を均一にすること
ができる。
【0045】[第の参考例] 図9は第の参考例を示す光源装置の断面図である。な
お、図9では、図を見やすくするために断面を示すハッ
チングを省略している。
【0046】この参考例の光源装置は、線状光源1から
の光を導く導光手段を、端面から光を取り込んでその光
を表面に出射させる導光板10と、この導光板10を出
射した光を所定の方向に向けるための集光部材12とで
構成したものであるが、前記導光板10および集光部材
12に次のような構造のものを用いている。
【0047】すなわち、上記導光板10は、その表面が
光取り込み側の端部から他端側に向かって板厚が薄くな
る方向に傾斜する楔板状をなしているとともに、その裏
面が導光板端面からの取り込み光を導光板表面に向けて
反射させる階段状面となっており、この階段状の裏面に
は反射膜11が形成されている。
【0048】また、上記集光部材12は、裏面を前記導
光板10の表面に隙間なく密接させて配置された透明基
板13と、この基板13の表面に設けられた複数の集光
レンズ部14とで構成されており、線状光源1は、前記
導光板10の前記端面に対向させて配置されている。な
お、この参考例では、前記集光部材12の基板13を、
前記導光板10とは逆の傾斜の楔板状に形成している。
【0049】この光源装置は、前記導光板10にその端
面から取り込まれて導光板10内を導かれてきた光を、
この導光板10の裏面の階段状面により導光板表面に向
けて反射させ、その表面に出射する光を、前記集光部材
12の基板13によってその厚さ方向に導き、その光
を、前記基板13の表面に設けられた複数の集光レンズ
部14により所定の方向に向けて集めてやるものであ
り、この光源装置によれば、前記導光板10と集光部材
12とからなる導光手段を出射する光でつくられる面光
源の正面輝度を充分に高くするとともに、光源1からの
光の利用効率も高くすることができる。
【0050】[第の参考例] 図10は第の参考例を示す光源装置の断面図である。
なお、図10では、図を見やすくするために断面を示す
ハッチングを省略している。
【0051】この参考例の光源装置は、線状光源1から
の光を導く導光手段を、端面から光を取り込んでその光
を表面に出射させる導光板15と、この導光板15を出
射した光を所定の方向に向けるための集光部材18とで
構成したものであるが、前記導光板15および集光部材
18に次のような構造のものを用いている。
【0052】すなわち、上記導光板15は、その表面
に、導光板15の幅方向に沿う複数の線状プリズム部1
6を、その幅方向に連続させて互いに平行に形成すると
ともに、裏面および周面に、光を取り込む端面を除いて
反射膜17を形成したものであり、前記各プリズム部1
6は、光を取り込む端面方向の面を斜面とし、反対方向
の面を垂直面とした、断面が直角三角形状のプリズム部
とされている。
【0053】また、上記集光部材18は、透明板の裏面
に、前記導光板15の表面のプリズム部16にそれぞれ
対応させて、前記透明板の幅方向に沿う複数の線状プリ
ズム部19を形成したものであり、前記各プリズム部1
9は、前記導光板15の光を取り込む端面方向の面を垂
直面とし、反対方向の面を斜面とした、断面が直角三角
形状のプリズム部とされている。
【0054】そして、上記集光部材18は、その裏面の
各プリズム部19の垂直面をそれぞれ、導光板15の表
面の各プリズム部16の垂直面に密接させて前記導光板
15の表面側に配置されており、線状光源1は、前記導
光板15の光を取り込む端面に対向させて配置されてい
る。
【0055】なお、上記導光板15の表面の各プリズム
部16の頂角(垂直面に対する斜面の傾斜角)θ1 と、
集光部材18の裏面の各プリズム部19の頂角θ2 と
は、θ1 >θ2 の関係になっており、したがって、導光
板15の各プリズム部16の斜面と、集光部材18の各
プリズム部19の斜面とは、三角形状の空間Aを介して
対向している。
【0056】この参考例の光源装置においては、導光板
15にその端面から取り込まれた光が、導光板15の裏
面と導光板表面の各プリズム部16の斜面とで交互に反
射されて導光板15内を導かれるとともに、その光が、
前記各プリズム部16の垂直面から出射して集光部材1
8に入射し、その裏面の各プリズム部19により、導光
板15の法線に対する角度が小さくなる方向に屈折され
て集光部材18の表面に出射する。
【0057】すなわち、この光源装置は、前記導光板1
5にその端面から取り込まれ、この導光板15内を導か
れてその表面に出射する光を、前記集光部材18を構成
する複数のプリズム部19により導光板15の法線に対
する角度が小さくなる方向に屈折させてやるものであ
り、この光源装置によれば、前記導光板15と集光部材
18とからなる導光手段を出射する光でつくられる面光
源の正面輝度を充分に高くするとともに、光源からの光
の利用効率も高くすることができる。
【0058】なお、上述した第1及びの実施例で
は、線状光源1として、直管状の蛍光ランプ2の背後に
リフレクタ3を配置したものを用いたが、前記線状光源
1は、例えば、複数のLED(発光ダイオード)を整列
させたLEDアレイ等であってもよい。
【0059】
【発明の効果】この発明による第1の光源装置は、線状
光源からの光を導く導光手段を、端面から光りを取り込
んでその光を表面に出射させる導光板と、この導光板を
出射した光を所定の方向に向けるための集光部材とで構
成するとともに、前記導光板には、その表面に前記導光
板内を導かれてきた光を出射させるための立上がり面を
有する線状のプリズム部を、前記導光板の導光方向と直
行する幅方向に沿ってジグザクに屈曲させて複数配置し
た凸部が形成され、前記前記集光部材は、前記導光板か
らの出射光を導光板の法線に対する角度が小さくなる方
向に屈折させる複数のプリズム部で構成されたものであ
るから、前記導光板内を導かれてきた光が前記複数の凸
部の立上がり面から出射して前記集光部材の各プリズム
部にそれぞれ均等に入射するため、出射光の輝度分布を
均一にすることができ、また、前記導光板と集光部材と
からなる導光手段を出射する光でつくられる面光源の正
面輝度を充分に高くするとともに、光源からの光の利用
効率も高くすることができる。
【0060】この第1の光源装置において、前記導光板
の表面に、前記集光部材の複数のプリズム部の間にそれ
ぞれ対応させて、前記導光板内を導かれてきた光を出射
させるための立上がり面を有する複数の凸部を設けれ
ば、導光板内を導かれてきた光が前記複数の凸部の立上
がり面から出射して前記集光部材の各プリズム部にそれ
ぞれほぼ均等に入射するため、出射光の輝度分布を均一
にすることができる。
【0061】また、上記第1の光源装置において、前記
導光板に、その端部の表面に、端面からの入射光を導光
板の裏面に向けてその面に対する平均的な入射角が全反
射角となるような角度で屈折させるプリズム部を備えた
ものを用い、そのプリズム部の端面に対向させて前記線
状光源を配置すれば、線状光源から導光板に取り込まれ
た光が、導光板内をその表裏面で屈折を繰り返して往復
して、導光板内の光の輝度が導光板全域にわたって高く
なり、その光のうちの導光板表面に対してこの面を透過
する角度で入射する光が導光板の表面に出射するため、
より高輝度の出射光を得るとともに、導光板内を導かれ
てきた光を前記複数のプリズム部にそれぞれほぼ均等に
入射させて、出射光の輝度分布を均一にすることができ
る。
【0062】また、この発明による第2の光源装置は、
前記導光手段を、端面から光りを取り込んでその光を表
面に出射させる導光板と、この導光板を出射した光を所
定の方向に向けるための集光部材とで構成し、前記導光
板には、その表面に前記導光板内を導かれてきた光を出
射させるための立上がり面を有する四角錐状プリズム
を、それぞれの底辺を前記導光板の導光方向と直行する
幅方向に対してほぼ45゜の角度で交差させて複数配置
した凸部が形成され、前記集光部材は、前記導光板から
の出射光を導光板の法線に対する角度が小さくなる方向
に屈折させる複数のプリズム部で構成したものであるか
ら、前記導光板と集光部材とからなる導光手段を出射す
る光でつくられる面光源の正面輝度を充分に高くすると
ともに、光源からの光の利用効率も高くすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による光源装置の断面
図。
【図2】前記光源装置の一部分の平面図。
【図3】図1の一部分の拡大図。
【図4】第1の実施例による光源装置の導光板表面に設
けた凸部の変形例を示す図。
【図5】第1の参考例による光源装置の断面図。
【図6】図5の一部分の拡大図。
【図7】この発明の第の実施例による光源装置の断面
図。
【図8】図7の一部分の拡大図。
【図9】第の参考例による光源装置の断面図。
【図10】第の参考例による光源装置の断面図。
【符号の説明】
1…線状光源 4,10,15…導光板 7,13,18…集光部材 8,19…プリズム部 9,14…集光レンズ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21V 8/00 G02B 6/00 G02F 1/13357

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状光源からの光を導光手段で導いて面光
    源をつくる光源装置であって、前記導光手段が、端面か
    ら光りを取り込んでその光を表面に出射させる導光板
    と、この導光板を出射した光を所定の方向に向けるため
    の集光部材とからなっており、前記導光板は、その表面
    に前記導光板内を導かれてきた光を出射させるための立
    上がり面を有する線状プリズム部を、前記導光板の導光
    方向と直行する幅方向に沿ってジグザクに屈曲させて複
    数配置した凸部が形成され、前記集光部材は、前記導光
    板からの出射光を導光板の法線に対する角度が小さくな
    る方向に屈折させる複数のプリズム部で構成され、前記
    導光板の前記端面に対向させて前記線状光源が配置され
    ていることを特徴とする光源装置。
  2. 【請求項2】集光部材は、その出射側に設けられた複数
    の集光レンズ部を備えることを特徴とする請求項1に記
    載の光源装置。
  3. 【請求項3】導光板は、その端部の表面に、端面からの
    入射光を導光板の裏面に向けてその面に対する平均的な
    入射角が全反射となるような角度で屈折させるプリズム
    部を備えており、そのプリズム部の端部に対向させて線
    状光源が配置されていることを特徴とする請求項1に記
    載の光源装置。
  4. 【請求項4】線状光源からの光を導光手段で導いて面光
    源をつくる光源装置であって、前記導光手段が、端面か
    ら光りを取り込んでその光を表面に出射させる導光板
    と、この導光板を出射した光を所定の方向に向けるため
    の集光部材とからなっており、前記導光板は、その表面
    に前記導光板内を導かれてきた光を出射させるための立
    上がり面を有する四角錐状プリズムを、それぞれの底辺
    を前記導光板の導光方向と直行する幅方向に対してほぼ
    45゜の角度で交差させて複数配置した凸部が形成さ
    れ、前記集光部材は、前記導光板からの出射光を導光板
    の法線に対する角度が小さくなる方向に屈折させる複数
    のプリズム部で構成され、前記導光板の前記端面に対向
    させて前記線状光源が配置されていることを特徴とする
    光源装置。
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