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JP3209688B2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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Publication number
JP3209688B2
JP3209688B2 JP27486396A JP27486396A JP3209688B2 JP 3209688 B2 JP3209688 B2 JP 3209688B2 JP 27486396 A JP27486396 A JP 27486396A JP 27486396 A JP27486396 A JP 27486396A JP 3209688 B2 JP3209688 B2 JP 3209688B2
Authority
JP
Japan
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friction member
brake pad
brake
disk rotor
chamfered portion
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP27486396A
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English (en)
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JPH10122276A (ja
Inventor
哲夫 相原
善美 服部
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH10122276A publication Critical patent/JPH10122276A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車輪と一体回転
するディスクロータにブレーキパッドの摩擦部材の表面
を当接させることによって車輪を制動するディスクブレ
ーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクブレーキ装置において
は、ディスクロータ、ブレーキパッドなどの振動に起因
して発生する不要な振動音、いわゆるブレーキ鳴きの低
減を図る種々の方法が提案されている。
【0003】図7は、ブレーキ鳴きの低減を図る1つの
方法、即ち、ブレーキパッドの摩擦部材の両端(図中斜
線で示す部分)に面取りを施す方法について説明するた
めの図である。
【0004】このブレーキパッドの摩擦部材50は、幅
方向の両端部に面取り部50aを有している。この面取
り部50aは、ディスクロータの外周側に接する摩擦部
材50の接触面幅とディスクロータの内周側に接する摩
擦部材50の接触面幅とが等しくなるように、即ち、デ
ィスクロータに接する摩擦部材50の接触面の幅方向の
端部50cが摩擦部材50のほぼ中央部に設けられたス
リット50bと平行になるように設けられている。な
お、この面取り部50aは、摩擦部材50の幅方向の両
端部に向かって摩擦部材50厚さが次第に薄くなるよう
に摩擦部材50を削り取ることにより形成される。
【0005】このような面取り部50aを設けることに
よって摩擦部材50のディスクロータに接する面積を減
少させ、摩擦部材50の接触面において発生する摩擦力
を低減させることによりブレーキ鳴きの低減を図ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような面
取り部50aを設けた場合であっても、ディスクブレー
キ装置におけるブレーキ鳴きを充分に低減させることが
できない場合があった。
【0007】この発明の課題は、ディスクブレーキ装置
におけるブレーキ鳴きを充分に低減させることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のディスク
ブレーキ装置は、車輪と一体回転するディスクロータに
ブレーキパッドの摩擦部材の表面を当接させることによ
って車輪を制動するディスクブレーキ装置において、ブ
レーキパッドの摩擦部材の幅方向の両端部に、ディスク
ロータの外周側に接触する摩擦部材の接触面幅がディス
クロータの内周側に接触する摩擦部材の接触面幅より小
さくなるような面取り部を設けたことを特徴とする。
【0009】ここで、ブレーキパッドはディスクロータ
の外周側に対向する部分がディスクロータの内周側に対
向する部分に比較して大きく振動し、この振動がブレー
キ鳴きの原因となっているため、この請求項1記載のデ
ィスクブレーキ装置のように、ディスクロータの外周側
に接触する摩擦部材の接触面幅がディスクロータの内周
側に接触する摩擦部材の接触面幅より小さくなるような
面取り部を設けることにより、即ち、大きく振動する部
分において広く面取りを施し、この部分において発生す
る摩擦力を低減させることにより、ブレーキ鳴きを充分
に低減させることができる。
【0010】また、ブレーキパッドの摩擦部材の幅方向
の両端部に面取りが施されているため前進後退のいずれ
の場合においてもブレーキ鳴きを充分に低減させること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4を参照してこの
発明の第1の実施の形態にかかるディスクブレーキ装置
について説明する。
【0012】図1は、ディスクブレーキ装置2の全体を
示す概略断面図である。このディスクブレーキ装置2
は、車輪と一体回転するディスクロータ10及び、この
ディスクロータ10の両側にブレーキパッド12,14
を備えている。即ち、ディスクロータ10の外側には、
外側ブレーキパッド12を備えると共に、ディスクロー
タ10の内側には、内側ブレーキパッド14を備えてい
る。
【0013】外側ブレーキパッド12は、車体に固定し
たマウンティング(図示せず)に左右に摺動可能に組み
付けたキャリパ16のアーム部18の内側において、サ
ポートメンバおよびアンチラトルスプリング(図示せ
ず)を介してマウンティングにディスクロータ10の軸
方向に変位可能な状態で組み付けられている。
【0014】また、内側ブレーキパッド14は、キャリ
パ16内に形成したシリンダ20に摺動可能に組み付け
たピストン22の側方において、外側ブレーキパッド1
2と同様にマウンティングに組み付けられている。
【0015】外側ブレーキパッド12及び内側ブレーキ
パッド14は、一対の摩擦部材12a,14a及びこの
摩擦部材12a,14aの裏面に固着された裏金12
b,14bにより構成されている。なお、摩擦部材12
a,14aは、耐熱性材料(例えばアスベストレジンモ
ールド系の材料)により形成される部材である。
【0016】ここで、図2は、摩擦部材12aの正面図
であり、図3は、摩擦部材12aに設けられている面取
り部120の形状を示す断面図である。なお、摩擦部材
14aは、摩擦部材12aと同様な形状を有する部材で
あるため形状の説明を省略する。
【0017】摩擦部材12aは、図2に示すようにディ
スクロータ10と同心の円環状の薄い部材の一部を切り
取ったような形状を有しており、摩擦部材12aの幅方
向の両端部に、面取り部120を有している。即ち、面
取り部120は、ディスクロータ10の外周側に接触す
る摩擦部材12aの接触面幅がディスクロータ10の内
周側に接触する摩擦部材12aの接触面幅より小さくな
るように、摩擦部材12aの外周部から側辺側にかけて
設けられている。
【0018】また、面取り部120は、図3に示すよう
に摩擦部材12aの側辺側に向かって摩擦部材12aの
厚さが次第に薄くなるように形成されている。
【0019】なお、摩擦部材12aのほぼ中央部には、
摩擦部材12aの摩耗粉の除去等のためにディスクロー
タ10の直径方向に延びるスリット122が設けられて
いる。
【0020】このディスクブレーキ装置2は、ブレーキ
ペダル(図示せず)の踏み込みによりシリンダ20に油
圧が供給されると、ピストン22が内側ブレーキパッド
14を図1の左方へ変位させる。また、キャリパ16は
ピストン22の変位に対する反力によって同図の右方に
変位し、外側ブレーキパッド12も右方に変位する。こ
れにより、外側ブレーキパッド12及び内側ブレーキパ
ッド14の各摩擦部材12a,14aがディスクロータ
10に押し付けられて、このディスクロータ10すなわ
ち車輪を制動する。
【0021】この制動に伴って摩擦部材12a,14a
がディスクロータ10のディスク面上を摺動する際の制
動力(摩擦力)が起振力となり、摩擦部材12a,14
aに自励振動が生じる。
【0022】この場合に、摩擦部材12a,14aの外
周側が内周側に比較して大きく振動するが、摩擦部材1
2a,14aの大きく振動する部分におけるディスクロ
ータ10に接触する面積を減少させ、この部分における
摩擦力を低減させていることにより、充分にブレーキ鳴
きを防止することができる。
【0023】なお、図4は、従来の面取り部を有するブ
レーキパッドとこの実施の形態にかかるブレーキパッド
12,14のそれぞれの場合におけるブレーキ鳴きの発
生率を示すグラフである。このグラフから明らかなよう
に、この実施の形態にかかるブレーキパッド12,14
を用いた場合には、従来の面取りを有するブレーキパッ
ドを用いる場合に比較してブレーキ鳴きの発生率が著し
く低減する。
【0024】次に、図5を参照してこの発明の第2の実
施の形態にかかるディスクブレーキ装置のブレーキパッ
ドについて説明する。このブレーキパッドは、第1の実
施の形態にかかるブレーキパッドの面取り部を図5に示
す面取り部に変更したものである。なお、第1の実施の
形態にかかるブレーキパッドの構成と同一の構成には、
第1の実施の形態の説明で用いた符号を付して詳細な説
明を省略する。
【0025】即ち、このブレーキパッドにおいては、摩
擦部材12a,14aの面取り部124の断面形状をJ
型の形状としている。このブレーキパッドにおいても第
1の実施の形態にかかるブレーキパッドの摩擦部材を用
いる場合と同様にブレーキ鳴きを充分に低減することが
できる。
【0026】次に、図6を参照してこの発明の第3の実
施の形態にかかるディスクブレーキ装置のブレーキパッ
ドについて説明する。このブレーキパッドは、第1の実
施の形態にかかるブレーキパッドの摩擦部材の面取り部
を図6に示す面取り部126に変更したものである。な
お、第1の実施の形態にかかるブレーキパッドの構成と
同一の構成には、第1の実施の形態の説明で用いた符号
を付して詳細な説明を省略する。
【0027】即ち、このブレーキパッドにおいては、面
取り部126の断面形状を階段状の形状としている。こ
のブレーキパッドにおいても第1の実施の形態にかかる
ブレーキパッドを用いる場合と同様にブレーキ鳴きを充
分に低減することができる。
【0028】
【発明の効果】この発明によれば、ブレーキパッドの摩
擦部材の幅方向の両端部に、ディスクロータの外周側に
接触する摩擦部材の接触面幅がディスクロータの内周側
に接触する摩擦部材の接触面幅より小さくなるような面
取り部を設けたため、ブレーキ鳴きを充分に低減させる
ことができる。
【0029】また、ブレーキパッドの摩擦部材の幅方向
の両端部に面取りが施されているため前進後退のいずれ
の場合においてもブレーキ鳴きを充分に低減させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態にかかるディスク
ブレーキ装置の全体を示す概略断面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態にかかるブレーキ
パッドの正面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態にかかるブレーキ
パッドの断面図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態にかかるブレーキ
パッドを用いた場合の鳴き発生率の減少を説明するため
のグラフである。
【図5】この発明の第2の実施の形態にかかるブレーキ
パッドの断面図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態にかかるブレーキ
パッドの断面図である。
【図7】従来のブレーキパッドの正面図である。
【符号の説明】
2…ディスクブレーキ装置、10…ディスクロータ、1
2…外側ブレーキパッド、12a…摩擦部材、12b…
裏金、14…内側ブレーキパッド、14a…摩擦部材、
14b…裏金、16…キャリパ、18…アーム部、20
…シリンダ、22…ピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−172645(JP,A) 実開 平1−135242(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 49/00 - 69/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体回転するディスクロータにブ
    レーキパッドの摩擦部材の表面を当接させることによっ
    て車輪を制動するディスクブレーキ装置において、 ブレーキパッドの摩擦部材の幅方向の両端部に、ディス
    クロータの外周側に接触する摩擦部材の接触面幅がディ
    スクロータの内周側に接触する摩擦部材の接触面幅より
    小さくなるような面取り部を設けたことを特徴とするデ
    ィスクブレーキ装置。
JP27486396A 1996-10-17 1996-10-17 ディスクブレーキ装置 Expired - Lifetime JP3209688B2 (ja)

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JP2001050320A (ja) * 1999-08-09 2001-02-23 Hitachi Chem Co Ltd ディスクブレーキパッド及びその製造法
JP4595229B2 (ja) * 2001-04-02 2010-12-08 株式会社アドヴィックス ディスクブレーキパッド及びその製造方法
JP2021032380A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 ディスクブレーキ

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