JP3298182B2 - 車両の高地判定装置 - Google Patents
車両の高地判定装置Info
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- JP3298182B2 JP3298182B2 JP27752792A JP27752792A JP3298182B2 JP 3298182 B2 JP3298182 B2 JP 3298182B2 JP 27752792 A JP27752792 A JP 27752792A JP 27752792 A JP27752792 A JP 27752792A JP 3298182 B2 JP3298182 B2 JP 3298182B2
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- Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
- Supplying Secondary Fuel Or The Like To Fuel, Air Or Fuel-Air Mixtures (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の高地判定装置に係
り、特にスロットル開度から基準吸入空気量を計算し、
実際の吸入空気量と比較することで高地判定を行なう装
置に関する。
り、特にスロットル開度から基準吸入空気量を計算し、
実際の吸入空気量と比較することで高地判定を行なう装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両が高地を走行するときは、高地ほど
大気圧が低下し、空気密度が少なくなるため、同じスロ
ットル開度でも車両の内燃機関の吸入空気量が少なくな
り内燃機関の出力が低下してしまう。そこで、従来より
車両が走行している高度を判断するために、機関回転数
とスロットル開度でマップを参照して基準吸入空気量を
算出し、この基準吸入空気量と、エアフローメータから
求めた実際の吸入空気量とを比較して高地判定をするよ
うにした車両の高地判定装置が知られている(特開平3
−185250号公報)。
大気圧が低下し、空気密度が少なくなるため、同じスロ
ットル開度でも車両の内燃機関の吸入空気量が少なくな
り内燃機関の出力が低下してしまう。そこで、従来より
車両が走行している高度を判断するために、機関回転数
とスロットル開度でマップを参照して基準吸入空気量を
算出し、この基準吸入空気量と、エアフローメータから
求めた実際の吸入空気量とを比較して高地判定をするよ
うにした車両の高地判定装置が知られている(特開平3
−185250号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】適量に制御された排気
ガスを吸入混合気中に再循環して機関シリンダ内の燃焼
を緩慢にし、最高燃焼温度を下げて窒素酸化物(NO
x)を低減するようにした排気ガス再循環(EGR:エ
キゾースト・ガス・リサーキュレーション)装置を有す
る内燃機関では、EGR実行時には排気ガスをスロット
ルバルブの下流側に供給するために、スロットルバルブ
の下流側が上流側に比べて大気圧に近い方にずれ、スロ
ットルバルブの下流側と上流側の差圧が小さくなり、同
スロットル開度での吸入空気量が少なくなる。
ガスを吸入混合気中に再循環して機関シリンダ内の燃焼
を緩慢にし、最高燃焼温度を下げて窒素酸化物(NO
x)を低減するようにした排気ガス再循環(EGR:エ
キゾースト・ガス・リサーキュレーション)装置を有す
る内燃機関では、EGR実行時には排気ガスをスロット
ルバルブの下流側に供給するために、スロットルバルブ
の下流側が上流側に比べて大気圧に近い方にずれ、スロ
ットルバルブの下流側と上流側の差圧が小さくなり、同
スロットル開度での吸入空気量が少なくなる。
【0004】また、燃料タンク内で蒸発した燃料(ベー
パ)が大気へ放出されるのを防止するため、各部分を密
閉すると共に、ベーパを一旦キャニスタ内の吸着剤に吸
着させ、その吸着燃料を車両の所定運転条件下で内燃機
関の吸気通路に吸引させて燃焼させるエバポパージシス
テムを備えた内燃機関では、パージ時にキャニスタから
スロットルバルブ下流側に燃料が放出(パージ)され
る。
パ)が大気へ放出されるのを防止するため、各部分を密
閉すると共に、ベーパを一旦キャニスタ内の吸着剤に吸
着させ、その吸着燃料を車両の所定運転条件下で内燃機
関の吸気通路に吸引させて燃焼させるエバポパージシス
テムを備えた内燃機関では、パージ時にキャニスタから
スロットルバルブ下流側に燃料が放出(パージ)され
る。
【0005】ここで、図12に示す如く、横軸にスロッ
トル開度TA,縦軸にエアフローメータ出力から求めた
吸入空気量GNAFMをとると、EGRもパージも行な
わずに平地走行したときは一点鎖線Iで示す特性が得ら
れ、またEGRもパージも行なわずに高地走行したとき
は、平地走行に比べて空気密度が低いために一点鎖線I
よりもGNAFMが小なる、二点鎖線IIで示す特性が得
られる。従って、同じスロットル開度TAならば高地走
行時には平地走行時に比し機関出力が低下する。ドライ
バが機関出力を同じにしようとしてアクセルペダルを踏
むとTAが大となり、GNAFMが略一定となる。
トル開度TA,縦軸にエアフローメータ出力から求めた
吸入空気量GNAFMをとると、EGRもパージも行な
わずに平地走行したときは一点鎖線Iで示す特性が得ら
れ、またEGRもパージも行なわずに高地走行したとき
は、平地走行に比べて空気密度が低いために一点鎖線I
よりもGNAFMが小なる、二点鎖線IIで示す特性が得
られる。従って、同じスロットル開度TAならば高地走
行時には平地走行時に比し機関出力が低下する。ドライ
バが機関出力を同じにしようとしてアクセルペダルを踏
むとTAが大となり、GNAFMが略一定となる。
【0006】一方、パージを行ないながら平地走行した
ときは図12に実線III で、またEGRを行ないながら
平地走行をしたときは破線IVで示す如く、いずれも何も
添加吸気をしないで平地走行をしたときの特性Iに比べ
て同じTAでGNAFMが低下した特性を示す。これ
は、機関燃焼室に吸入される空気量が同じ場合、パージ
又はEGRを実行したときは、パージ及びEGRのいず
れも実行しないときに比べてエアフローメータを通過す
る吸入空気量が減少するためである。このGNAFMの
低下は高地走行による密度変化によるものであるのか否
かがわからず、従来装置ではスロットル開度TAと機関
回転数NEだけで一義的に高地判定していたため、高地
判定に誤差が生じてしまっている。
ときは図12に実線III で、またEGRを行ないながら
平地走行をしたときは破線IVで示す如く、いずれも何も
添加吸気をしないで平地走行をしたときの特性Iに比べ
て同じTAでGNAFMが低下した特性を示す。これ
は、機関燃焼室に吸入される空気量が同じ場合、パージ
又はEGRを実行したときは、パージ及びEGRのいず
れも実行しないときに比べてエアフローメータを通過す
る吸入空気量が減少するためである。このGNAFMの
低下は高地走行による密度変化によるものであるのか否
かがわからず、従来装置ではスロットル開度TAと機関
回転数NEだけで一義的に高地判定していたため、高地
判定に誤差が生じてしまっている。
【0007】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、添加吸気導入状況に応じて基準吸入空気量又は吸入
空気量を補正することにより、上記の課題を解決した車
両の高地判定装置を提供することを目的とする。
で、添加吸気導入状況に応じて基準吸入空気量又は吸入
空気量を補正することにより、上記の課題を解決した車
両の高地判定装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は上記目的を達成す
る本発明の原理構成図を示す。同図に示すように、本発
明は内燃機関10の吸気通路11に設けられたスロット
ルバルブ12のスロットル開度と機関回転数とから算出
手段13により基準吸入空気量を算出し、エアフローメ
ータ14の出力信号に基づいて得た実際の吸入空気量と
算出手段13により算出された基準吸入空気量とを判定
手段15により比較して高地判定を行なう装置におい
て、スロットルバルブ12の下流側への添加吸気導入時
に、前記算出手段13により算出された基準吸入空気量
又は前記エアフローメータ14の出力信号に基づいて得
た実際の吸入空気量を添加吸気の導入時の運転状態に応
じて補正する補正手段16,16´を備え、前記判定手
段15は、前記補正手段16,16´により補正された
結果得られる基準吸入空気量又は実際の吸入空気量に基
づいて高地判定を行う。
る本発明の原理構成図を示す。同図に示すように、本発
明は内燃機関10の吸気通路11に設けられたスロット
ルバルブ12のスロットル開度と機関回転数とから算出
手段13により基準吸入空気量を算出し、エアフローメ
ータ14の出力信号に基づいて得た実際の吸入空気量と
算出手段13により算出された基準吸入空気量とを判定
手段15により比較して高地判定を行なう装置におい
て、スロットルバルブ12の下流側への添加吸気導入時
に、前記算出手段13により算出された基準吸入空気量
又は前記エアフローメータ14の出力信号に基づいて得
た実際の吸入空気量を添加吸気の導入時の運転状態に応
じて補正する補正手段16,16´を備え、前記判定手
段15は、前記補正手段16,16´により補正された
結果得られる基準吸入空気量又は実際の吸入空気量に基
づいて高地判定を行う。
【0009】
【作用】本発明ではEGRやキャニスタ内の燃料のパー
ジ等のスロットルバルブ12の下流側への添加吸気時に
は、運転状態により定まる添加吸気の導入状況に応じ
て、補正手段16により算出手段13よりの基準吸入空
気量、又は補正手段16’によりエアフローメータ14
の出力より得られる実際の吸入空気量を補正することに
より、添加吸気による基準吸入空気量と実際の吸入空気
量に対する影響を除去することができる。
ジ等のスロットルバルブ12の下流側への添加吸気時に
は、運転状態により定まる添加吸気の導入状況に応じ
て、補正手段16により算出手段13よりの基準吸入空
気量、又は補正手段16’によりエアフローメータ14
の出力より得られる実際の吸入空気量を補正することに
より、添加吸気による基準吸入空気量と実際の吸入空気
量に対する影響を除去することができる。
【0010】
【実施例】図2は本発明の一実施例のシステム構成図を
示す。同図中、エアクリーナ22により大気中のほこ
り、塵埃等が除去された空気はエアフローメータ23
(前記エアフローメータ14に相当)によりその吸入空
気量が測定された後、吸気管24内のスロットルバルブ
25(前記スロットルバルブ12に相当)により、その
流量が制御され、更にサージタンク26,インテークマ
ニホルド27(前記吸気管24と共に前記吸気通路11
を構成)を通して内燃機関の吸気弁28の開の期間燃焼
室29内に流入する。
示す。同図中、エアクリーナ22により大気中のほこ
り、塵埃等が除去された空気はエアフローメータ23
(前記エアフローメータ14に相当)によりその吸入空
気量が測定された後、吸気管24内のスロットルバルブ
25(前記スロットルバルブ12に相当)により、その
流量が制御され、更にサージタンク26,インテークマ
ニホルド27(前記吸気管24と共に前記吸気通路11
を構成)を通して内燃機関の吸気弁28の開の期間燃焼
室29内に流入する。
【0011】スロットルバルブ25はアクセルペダル
(図示せず)に連動して開度が制御され、その開度はス
ロットルポジションセンサ30により検出される。ま
た、インテークマニホルド27内に一部が突出するよう
各気筒毎に燃料噴射弁31が配設されている。この燃料
噴射弁31はインテークマニホルド27を通る空気流中
に燃料タンク32内の燃料33を、マイクロコンピュー
タ21により指示された時間噴射する。
(図示せず)に連動して開度が制御され、その開度はス
ロットルポジションセンサ30により検出される。ま
た、インテークマニホルド27内に一部が突出するよう
各気筒毎に燃料噴射弁31が配設されている。この燃料
噴射弁31はインテークマニホルド27を通る空気流中
に燃料タンク32内の燃料33を、マイクロコンピュー
タ21により指示された時間噴射する。
【0012】燃焼室29は排気弁34を介してエキゾー
ストマニホルド35に連通されている。また、燃焼室2
9内には点火プラグ36のプラグギャップが突出されて
いる。更に、ピストン37は図中、上下方向に往復運動
する。これらはエンジン(内燃機関10)を構成してい
る。また、エキゾーストマニホルド35に一部が貫通突
出するように酸素濃度検出センサ(O2 センサ)38が
設けられており、これにより排気ガス中の酸素濃度が検
出される。
ストマニホルド35に連通されている。また、燃焼室2
9内には点火プラグ36のプラグギャップが突出されて
いる。更に、ピストン37は図中、上下方向に往復運動
する。これらはエンジン(内燃機関10)を構成してい
る。また、エキゾーストマニホルド35に一部が貫通突
出するように酸素濃度検出センサ(O2 センサ)38が
設けられており、これにより排気ガス中の酸素濃度が検
出される。
【0013】燃料タンク32は燃料33を収容してお
り、内部で発生した蒸発燃料(ベーパ)を、ベーパ通路
39を通してキャニスタ40へ送出する。キャニスタ4
0は内部に活性炭等の吸着剤が充填されており、また大
気孔40aが設けられている。また、キャニスタ40は
パージ通路41を通してパージ用バキューム・スイッチ
ング・バルブ(VSV)42の第1のポートに連通され
ている。このVSV42の第2のポートはパージ通路4
3を介してサージタンク26に連通されている。このV
SV42はマイクロコンピュータ21からの制御信号に
基づき、オン(開放)とオフ(遮断)のいずれか一方に
制御される。なお、エンジンブロックの一部に機関冷却
水温を検出する水温センサ44が設けられている。ま
た、機関回転数を検出する回転角センサ48がディスト
リビュータ内に設けられている。
り、内部で発生した蒸発燃料(ベーパ)を、ベーパ通路
39を通してキャニスタ40へ送出する。キャニスタ4
0は内部に活性炭等の吸着剤が充填されており、また大
気孔40aが設けられている。また、キャニスタ40は
パージ通路41を通してパージ用バキューム・スイッチ
ング・バルブ(VSV)42の第1のポートに連通され
ている。このVSV42の第2のポートはパージ通路4
3を介してサージタンク26に連通されている。このV
SV42はマイクロコンピュータ21からの制御信号に
基づき、オン(開放)とオフ(遮断)のいずれか一方に
制御される。なお、エンジンブロックの一部に機関冷却
水温を検出する水温センサ44が設けられている。ま
た、機関回転数を検出する回転角センサ48がディスト
リビュータ内に設けられている。
【0014】一方、O2 センサ38の上流側のエキゾー
ストマニホルド35とスロットルバルブ25の下流側の
吸気管24とが、還流通路45によって連通されてお
り、更にこの還流通路45の途中にはEGRクーラ46
とEGR用バキューム・スイッチング・バルブ(以下、
EGRVと記す)47が夫々設けられている。
ストマニホルド35とスロットルバルブ25の下流側の
吸気管24とが、還流通路45によって連通されてお
り、更にこの還流通路45の途中にはEGRクーラ46
とEGR用バキューム・スイッチング・バルブ(以下、
EGRVと記す)47が夫々設けられている。
【0015】EGRクーラ46は還流通路45を流れる
排気ガスの温度を下げるためのものである。また、EG
RV47は後述するマイクロコンピュータ21からの制
御信号のデューティ比に応じて開弁度が制御される構造
である。従って、このEGRV47の開弁度を制御する
ことにより、EGRクーラ46を通して入力される排気
ガスの通過流量が制御され、これにより吸気管24への
排気ガス再循環量が制御されることになる。
排気ガスの温度を下げるためのものである。また、EG
RV47は後述するマイクロコンピュータ21からの制
御信号のデューティ比に応じて開弁度が制御される構造
である。従って、このEGRV47の開弁度を制御する
ことにより、EGRクーラ46を通して入力される排気
ガスの通過流量が制御され、これにより吸気管24への
排気ガス再循環量が制御されることになる。
【0016】かかる構成において、燃料タンク32内に
発生したベーパは、ベーパ通路39を介してキャニスタ
40内の活性炭に吸着されて大気への放出が防止され
る。エバポパージシステム作動時にはパージ用VSV4
2は開弁されている。これにより、運転時にインテーク
マニホルド27の負圧を利用して大気孔40aを通して
大気をキャニスタ40内に導入する。
発生したベーパは、ベーパ通路39を介してキャニスタ
40内の活性炭に吸着されて大気への放出が防止され
る。エバポパージシステム作動時にはパージ用VSV4
2は開弁されている。これにより、運転時にインテーク
マニホルド27の負圧を利用して大気孔40aを通して
大気をキャニスタ40内に導入する。
【0017】すると、キャニスタ40内の活性炭に吸着
されている燃料が脱離され、その燃料がパージ通路4
1,パージ用VSV42及びパージ通路43を夫々通し
てサージタンク26内へ吸い込まれる。また、活性炭は
上記の脱離により再生され、次のペーパの吸着に備え
る。
されている燃料が脱離され、その燃料がパージ通路4
1,パージ用VSV42及びパージ通路43を夫々通し
てサージタンク26内へ吸い込まれる。また、活性炭は
上記の脱離により再生され、次のペーパの吸着に備え
る。
【0018】マイクロコンピュータ21は前記した算出
手段13、判定手段15及び補正手段16,16’をソ
フトウェア処理により実現する制御装置で、図3に示す
如き公知のハードウェア構成を有している。同図中、図
2と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図3において、マイクロコンピュータ21は中央処
理装置(CPU)50、処理プログラムを格納したリー
ド・オンリ・メモリ(ROM)51、作業領域として使
用されるランダム・アクセス・メモリ(RAM)52、
エンジン停止後もデータを保持するバックアップRAM
53、マルチプレクサ付き入力インタフェース回路5
4、A/Dコンバータ56及び入出力インタフェース回
路55などから構成されており、それらはバス57を介
して接続されている。
手段13、判定手段15及び補正手段16,16’をソ
フトウェア処理により実現する制御装置で、図3に示す
如き公知のハードウェア構成を有している。同図中、図
2と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。図3において、マイクロコンピュータ21は中央処
理装置(CPU)50、処理プログラムを格納したリー
ド・オンリ・メモリ(ROM)51、作業領域として使
用されるランダム・アクセス・メモリ(RAM)52、
エンジン停止後もデータを保持するバックアップRAM
53、マルチプレクサ付き入力インタフェース回路5
4、A/Dコンバータ56及び入出力インタフェース回
路55などから構成されており、それらはバス57を介
して接続されている。
【0019】入力インタフェース回路54はエアフロー
メータ23からの吸入空気量検出信号、スロットルポジ
ションセンサ30からの検出信号、O2 センサ38から
の酸素濃度検出信号、水温センサ44からの検出信号、
回転角センサ48の出力信号などからなる並列入力信号
を順次切換えて取り込み、それを時系列的に合成して直
列信号として単一のA/Dコンバータ56に入力してア
ナログ・ディジタル変換させ、バス57へ順次送出させ
る。
メータ23からの吸入空気量検出信号、スロットルポジ
ションセンサ30からの検出信号、O2 センサ38から
の酸素濃度検出信号、水温センサ44からの検出信号、
回転角センサ48の出力信号などからなる並列入力信号
を順次切換えて取り込み、それを時系列的に合成して直
列信号として単一のA/Dコンバータ56に入力してア
ナログ・ディジタル変換させ、バス57へ順次送出させ
る。
【0020】入出力インタフェース回路55はスロット
ルポジションセンサ30からの検出信号が入力され、そ
れをバス57を介してCPU50へ入力する一方、バス
57から入力された各信号を燃料噴射弁31、パージ用
VSV42、EGRV47へ選択的に送出してそれらを
制御する。
ルポジションセンサ30からの検出信号が入力され、そ
れをバス57を介してCPU50へ入力する一方、バス
57から入力された各信号を燃料噴射弁31、パージ用
VSV42、EGRV47へ選択的に送出してそれらを
制御する。
【0021】次に算出手段13、判定手段15及び補正
手段16を実現する大気圧補正値算出ルーチンについて
説明する。図4は大気圧補正値KPA算出ルーチンの第
1実施例のフローチャートを示す。この大気圧補正値K
PA算出ルーチンが所定周期で起動されると、CPU5
0はまず回転角センサ48の出力信号により検出された
機関回転数NEと、スロットルポジションセンサ30の
出力信号により検出されたスロットル開度TAとによ
り、予めROM51に格納されている図5に示す如きマ
ップを参照して標準状態での吸入空気量(基準吸入空気
量)GNTABを算出する(ステップ101)。
手段16を実現する大気圧補正値算出ルーチンについて
説明する。図4は大気圧補正値KPA算出ルーチンの第
1実施例のフローチャートを示す。この大気圧補正値K
PA算出ルーチンが所定周期で起動されると、CPU5
0はまず回転角センサ48の出力信号により検出された
機関回転数NEと、スロットルポジションセンサ30の
出力信号により検出されたスロットル開度TAとによ
り、予めROM51に格納されている図5に示す如きマ
ップを参照して標準状態での吸入空気量(基準吸入空気
量)GNTABを算出する(ステップ101)。
【0022】続いて、EGRが実行されているか否か判
定し(ステップ102)、実行されているときは補正係
数ΔGNEGRをマップを参照して算出する(ステップ
103)。本実施例はこの補正係数ΔGNEGRの算出
に特徴があり、補正係数ΔGNEGRのマップは図6に
示す如く、機関回転数NEとスロットル開度TAのマッ
プで予めROM51に格納されている。ここで、例えば
補正係数ΔGNEGRが「0.85」のときには、EG
Rガス量が0.15(=1−0.85)であり、機関燃
焼室の吸入空気量の15%に相当する空気量がエアフロ
ーメータ23を通過しない量であることを意味してい
る。
定し(ステップ102)、実行されているときは補正係
数ΔGNEGRをマップを参照して算出する(ステップ
103)。本実施例はこの補正係数ΔGNEGRの算出
に特徴があり、補正係数ΔGNEGRのマップは図6に
示す如く、機関回転数NEとスロットル開度TAのマッ
プで予めROM51に格納されている。ここで、例えば
補正係数ΔGNEGRが「0.85」のときには、EG
Rガス量が0.15(=1−0.85)であり、機関燃
焼室の吸入空気量の15%に相当する空気量がエアフロ
ーメータ23を通過しない量であることを意味してい
る。
【0023】一方、ステップ102でEGRが実行され
ていないと判定されたときは、吸入空気量のすべてがエ
アフローメータ23を通過しているから、補正係数ΔG
NEGRの値を「1.0」とする(ステップ104)。
ステップ103又は104で補正係数ΔGNEGRの算
出が行なわれると、続いてステップ105へ進みエアフ
ローメータ23の出力信号に基づき実際の1回転当りの
吸入空気量(単位g/rev)GNAFMの算出と、補
正基準吸入空気量GNTA’の算出とが行なわれる(ス
テップ105)。
ていないと判定されたときは、吸入空気量のすべてがエ
アフローメータ23を通過しているから、補正係数ΔG
NEGRの値を「1.0」とする(ステップ104)。
ステップ103又は104で補正係数ΔGNEGRの算
出が行なわれると、続いてステップ105へ進みエアフ
ローメータ23の出力信号に基づき実際の1回転当りの
吸入空気量(単位g/rev)GNAFMの算出と、補
正基準吸入空気量GNTA’の算出とが行なわれる(ス
テップ105)。
【0024】ここで、上記の1回転当りの吸入空気量G
NAFMは、エアフローメータ23の出力信号VG(単
位V)から図7に示す如きマップを参照して空気量GA
(単位g/sec)を求め、このGAと機関回転数NE
(単位rpm)とに基づき次式のようになまし処理して
算出される。 {(n−1)×GNAFMOLD ’+GNAFM’}/n=GNAFM (1) ただし、 GNAFM’=GA×60/NE (2) またnは32又は64などの整数、またGNAF
M0LD ’は前回のこのルーチン起動時のGNAFM’の
値である。
NAFMは、エアフローメータ23の出力信号VG(単
位V)から図7に示す如きマップを参照して空気量GA
(単位g/sec)を求め、このGAと機関回転数NE
(単位rpm)とに基づき次式のようになまし処理して
算出される。 {(n−1)×GNAFMOLD ’+GNAFM’}/n=GNAFM (1) ただし、 GNAFM’=GA×60/NE (2) またnは32又は64などの整数、またGNAF
M0LD ’は前回のこのルーチン起動時のGNAFM’の
値である。
【0025】また、補正基準吸入空気量GNTA’は次
式により算出される。
式により算出される。
【0026】 GNTA’=GNTAB×KPA×ΔGNEGR (3) ただし、上式中KPAは気圧/標準大気圧(460mm
Hg)を意味する大気圧補正値である。
Hg)を意味する大気圧補正値である。
【0027】続いて、上記の1回転当りの吸入空気量G
NAFMと補正基準吸入空気量GNTA’とを大小比較
し(ステップ106)、その比較結果に応じて大気圧補
正値KPAを更新する。すなわちGNAFM>GNT
A’のときは降坂走行時に相当し、大気圧補正値KPA
が小さい値であるのでKPAに所定値αを加算して(ス
テップ107)このルーチンを終了する。他方、GNA
FM≦GNTA’のときは登坂走行時等に相当し、大気
圧補正値KPAが反映される補正基準吸入空気量GNT
A’が大きい値となっているので、大気圧補正値KPA
から所定値αを減算し(ステップ108)、このルーチ
ンを終了する。
NAFMと補正基準吸入空気量GNTA’とを大小比較
し(ステップ106)、その比較結果に応じて大気圧補
正値KPAを更新する。すなわちGNAFM>GNT
A’のときは降坂走行時に相当し、大気圧補正値KPA
が小さい値であるのでKPAに所定値αを加算して(ス
テップ107)このルーチンを終了する。他方、GNA
FM≦GNTA’のときは登坂走行時等に相当し、大気
圧補正値KPAが反映される補正基準吸入空気量GNT
A’が大きい値となっているので、大気圧補正値KPA
から所定値αを減算し(ステップ108)、このルーチ
ンを終了する。
【0028】このように、本実施例によれば、補正基準
吸入空気量GNTA’と実際の1回転当りの吸入空気量
GNAFMとが等しくなるように、大気圧補正値KPA
が更新される。ここで、仮に補正係数ΔGNEGRを設
けない場合は、図8(A)に示す如く、スロットル開度
TAと機関回転数NEとの変化に応じて1回転当りの基
準吸入空気量GNTAB及びGNTA’が夫々算出され
るが、ΔGNEGRが「1.0」であり、EGRガス量
分だけエアフローメータ23の出力より得られる実際の
1回転当りの吸入空気量GNAFMが小さくなるため、
大気圧補正値KPAが過補正となってしまう。
吸入空気量GNTA’と実際の1回転当りの吸入空気量
GNAFMとが等しくなるように、大気圧補正値KPA
が更新される。ここで、仮に補正係数ΔGNEGRを設
けない場合は、図8(A)に示す如く、スロットル開度
TAと機関回転数NEとの変化に応じて1回転当りの基
準吸入空気量GNTAB及びGNTA’が夫々算出され
るが、ΔGNEGRが「1.0」であり、EGRガス量
分だけエアフローメータ23の出力より得られる実際の
1回転当りの吸入空気量GNAFMが小さくなるため、
大気圧補正値KPAが過補正となってしまう。
【0029】これに対し、本実施例によれば、補正係数
ΔGNEGRを設けたため、従来と同様に図8(B)に
TA,NEで示す如くスロットル開度と機関回転数が変
化した場合、補正係数ΔGNEGRは同図(B)に示す
如く変化し、実際の1回転当りの吸入空気量GNAFM
に補正基準吸入空気量GNTA’が等しくなるようにす
るため、大気圧補正値KPAは図8(B)に示す如く従
来よりも正確に大気圧を反映した値とすることができ、
よって誤差の少ない空気密度(高地)判定ができる。
ΔGNEGRを設けたため、従来と同様に図8(B)に
TA,NEで示す如くスロットル開度と機関回転数が変
化した場合、補正係数ΔGNEGRは同図(B)に示す
如く変化し、実際の1回転当りの吸入空気量GNAFM
に補正基準吸入空気量GNTA’が等しくなるようにす
るため、大気圧補正値KPAは図8(B)に示す如く従
来よりも正確に大気圧を反映した値とすることができ、
よって誤差の少ない空気密度(高地)判定ができる。
【0030】なお、本実施例ではステップ103,10
5でマップから算出した基準吸入空気量GNTABを補
正係数ΔGNEGRで補正して補正手段16を実現して
いるが、基準吸入空気量GNTABのマップをEGRオ
ン時とオフ時の2枚持つようにしてもよい。またエアフ
ローメータ23の出力信号に基づいて得られる実際の1
回転当りの吸入空気量GNAFMを補正して補正手段1
6’を実現するようにしてもよい。
5でマップから算出した基準吸入空気量GNTABを補
正係数ΔGNEGRで補正して補正手段16を実現して
いるが、基準吸入空気量GNTABのマップをEGRオ
ン時とオフ時の2枚持つようにしてもよい。またエアフ
ローメータ23の出力信号に基づいて得られる実際の1
回転当りの吸入空気量GNAFMを補正して補正手段1
6’を実現するようにしてもよい。
【0031】次に大気圧補正値KPA算出ルーチンの第
2実施例について図9のフローチャートと共に説明す
る。図9中、図4と同一処理ステップには同一符号を付
し、その説明を省略する。図9に示す大気圧補正値KP
A算出ルーチンが所定周期で起動されて前述した如くス
テップ101で基準吸入空気量GNTABを算出した
後、ステップ201へ進み前記したエバポパージシステ
ムによりキャニスタ40内の吸着燃料がパージ用VSV
42を通してパージされているか否か判定される。パー
ジが実行されているとき(パージオン)は、ROM51
に予め格納されている例えば図10に示す如きマップを
機関回転数NEとスロットル開度TAで参照して補正係
数ΔGNPRGを計算する(ステップ202)。この補
正係数ΔGNPRGは機関回転数NEとスロットル開度
TAで定まる運転状態における吸入空気量のうち、パー
ジオンにより何%の空気量がエアフローメータ23を通
過するかを示しており、前記EGRオン時の補正係数Δ
GNEGRと略同様の図10のマップに基づき算出され
る。一方、パージオフのときは機関燃焼室29に吸入さ
れる空気量がすべてエアフローメータ23を通過してい
るので、補正係数ΔGNPRGを「1.0」とする(ス
テップ203)。
2実施例について図9のフローチャートと共に説明す
る。図9中、図4と同一処理ステップには同一符号を付
し、その説明を省略する。図9に示す大気圧補正値KP
A算出ルーチンが所定周期で起動されて前述した如くス
テップ101で基準吸入空気量GNTABを算出した
後、ステップ201へ進み前記したエバポパージシステ
ムによりキャニスタ40内の吸着燃料がパージ用VSV
42を通してパージされているか否か判定される。パー
ジが実行されているとき(パージオン)は、ROM51
に予め格納されている例えば図10に示す如きマップを
機関回転数NEとスロットル開度TAで参照して補正係
数ΔGNPRGを計算する(ステップ202)。この補
正係数ΔGNPRGは機関回転数NEとスロットル開度
TAで定まる運転状態における吸入空気量のうち、パー
ジオンにより何%の空気量がエアフローメータ23を通
過するかを示しており、前記EGRオン時の補正係数Δ
GNEGRと略同様の図10のマップに基づき算出され
る。一方、パージオフのときは機関燃焼室29に吸入さ
れる空気量がすべてエアフローメータ23を通過してい
るので、補正係数ΔGNPRGを「1.0」とする(ス
テップ203)。
【0032】ステップ202又は203により補正係数
ΔGNPRGの算出が終わると、続いてステップ204
へ進み、次式に基づき補正された基準吸入空気量GNT
A’が計算される。
ΔGNPRGの算出が終わると、続いてステップ204
へ進み、次式に基づき補正された基準吸入空気量GNT
A’が計算される。
【0033】 GNTA’=GNTAB×KPA×ΔGNPRG (4) ただし、上式中KPAは後述のステップ107又は10
8で更新される大気圧補正値である。続いてステップ2
05で前記(1)式及び(2)式と同様にしてエアフロ
ーメータ23の出力信号VGに基づく、実際の1回転当
りの吸入空気量GNAFMを算出し、次のステップ10
6でこのGNAFMと前記ステップ204で算出された
基準吸入空気量の補正値GNTA’とを大小比較する。
本実施例は添加吸気がEGRでなくパージの例である
が、基本的には第1実施例のEGRのときと同様のアル
ゴリズムで大気圧補正値KPAを更新算出することがで
きる。なお、基準吸入空気量GNTABのマップをパー
ジオン時とオフ時の2枚持つようにしてもよく、またパ
ージ用VSV42の駆動パルスのデューティ比で補正係
数ΔGNPRGを算出することも可能である。
8で更新される大気圧補正値である。続いてステップ2
05で前記(1)式及び(2)式と同様にしてエアフロ
ーメータ23の出力信号VGに基づく、実際の1回転当
りの吸入空気量GNAFMを算出し、次のステップ10
6でこのGNAFMと前記ステップ204で算出された
基準吸入空気量の補正値GNTA’とを大小比較する。
本実施例は添加吸気がEGRでなくパージの例である
が、基本的には第1実施例のEGRのときと同様のアル
ゴリズムで大気圧補正値KPAを更新算出することがで
きる。なお、基準吸入空気量GNTABのマップをパー
ジオン時とオフ時の2枚持つようにしてもよく、またパ
ージ用VSV42の駆動パルスのデューティ比で補正係
数ΔGNPRGを算出することも可能である。
【0034】このようにして、添加吸気の導入状況に応
じて補正して得られた大気圧補正値KPAは車両の高地
判定値であり、例えば図11に示すフローチャートによ
り始動時の燃料噴射時間TAUST及びGN最大ガード
値GNMAXに反映される。同図に示すルーチンが起動
されると、まず始動時であるか否かスタータ信号により
判定される(ステップ301)。始動時のときは水温セ
ンサ44の出力信号に基づき検出された機関冷却水温T
HWに応じてマップを参照して始動時燃料噴射時間のベ
ースマップ値TAUSTBを算出し、更にこのTAUS
TBと機関回転数NEとバッテリ電圧VBとにより公知
の所定の計算式で始動時燃料噴射時間TSUSTを算出
する(ステップ302)。
じて補正して得られた大気圧補正値KPAは車両の高地
判定値であり、例えば図11に示すフローチャートによ
り始動時の燃料噴射時間TAUST及びGN最大ガード
値GNMAXに反映される。同図に示すルーチンが起動
されると、まず始動時であるか否かスタータ信号により
判定される(ステップ301)。始動時のときは水温セ
ンサ44の出力信号に基づき検出された機関冷却水温T
HWに応じてマップを参照して始動時燃料噴射時間のベ
ースマップ値TAUSTBを算出し、更にこのTAUS
TBと機関回転数NEとバッテリ電圧VBとにより公知
の所定の計算式で始動時燃料噴射時間TSUSTを算出
する(ステップ302)。
【0035】続いて、前記した如くステップ107又は
108で更新された大気圧補正値KPAが読み込まれ
(ステップ303)、この大気圧補正値KPAと前記始
動時燃料噴射時間TAUSTとの乗算により始動時燃料
噴射時間TAUSTの補正値が得られる(ステップ30
4)。すなわち、始動時はクランキング回転数が低く、
エアフローメータ23の出力信号も安定していないので
燃料噴射時間は空気量及びエンジン回転数により算出せ
ずに始動時燃料噴射時間TAUSTを上記の如くマップ
に基づいてオープンループで計算しているが、高地では
空気密度が低く、平地と同じ始動時燃料噴射時間TAU
STでは機関燃焼室29への吸入混合気の空燃比がリッ
チとなり、始動性の悪化等をもたらすので、ステップ3
04で大気圧補正値KPAをTAUSTに反映させる。
これにより、高地でも空燃比が目標空燃比近傍となる始
動時燃料噴射時間TAUSTが得られる。
108で更新された大気圧補正値KPAが読み込まれ
(ステップ303)、この大気圧補正値KPAと前記始
動時燃料噴射時間TAUSTとの乗算により始動時燃料
噴射時間TAUSTの補正値が得られる(ステップ30
4)。すなわち、始動時はクランキング回転数が低く、
エアフローメータ23の出力信号も安定していないので
燃料噴射時間は空気量及びエンジン回転数により算出せ
ずに始動時燃料噴射時間TAUSTを上記の如くマップ
に基づいてオープンループで計算しているが、高地では
空気密度が低く、平地と同じ始動時燃料噴射時間TAU
STでは機関燃焼室29への吸入混合気の空燃比がリッ
チとなり、始動性の悪化等をもたらすので、ステップ3
04で大気圧補正値KPAをTAUSTに反映させる。
これにより、高地でも空燃比が目標空燃比近傍となる始
動時燃料噴射時間TAUSTが得られる。
【0036】一方、ステップ301で始動時でないと判
定されたときは、ステップ305に進み、前記(1)式
及び(2)式と同様にしてエアフローメータ23の出力
信号VGに基づき1回転当りの吸入空気量GNAFMが
計算される。続いて、前記した大気圧補正値KPAを読
み込み(ステップ306)、GN最大ガード値GNMA
Xに反映させる(ステップ307)。
定されたときは、ステップ305に進み、前記(1)式
及び(2)式と同様にしてエアフローメータ23の出力
信号VGに基づき1回転当りの吸入空気量GNAFMが
計算される。続いて、前記した大気圧補正値KPAを読
み込み(ステップ306)、GN最大ガード値GNMA
Xに反映させる(ステップ307)。
【0037】すなわち、ステップ307では最大ガード
のベースマップ値GNMAXBを、機関回転数NEでマ
ップを参照することにより算出し、更にそのベースマッ
プ値GNMAXBに上記の大気圧補正値KPAを乗算す
る。ここで、エアフローメータ23の検出吸入空気量は
エアクリーナ22からの吸入空気量だけでなく、吸気工
程中のピストン運動によって生じる負圧波により吸気弁
28より逆流してくる空気量もあり、エアフローメータ
23の検出吸入空気量が実際の吸入空気量よりも大なる
値を示すことがある。
のベースマップ値GNMAXBを、機関回転数NEでマ
ップを参照することにより算出し、更にそのベースマッ
プ値GNMAXBに上記の大気圧補正値KPAを乗算す
る。ここで、エアフローメータ23の検出吸入空気量は
エアクリーナ22からの吸入空気量だけでなく、吸気工
程中のピストン運動によって生じる負圧波により吸気弁
28より逆流してくる空気量もあり、エアフローメータ
23の検出吸入空気量が実際の吸入空気量よりも大なる
値を示すことがある。
【0038】しかし、機関回転数NEに対応する吸入空
気量GNの上限値は予めわかっているため、上記のベー
スマップ値GNMAXBを機関回転数NEに応じて算出
することにより、エアフローメータ23の検出吸入空気
量の誤検出を補償しているわけであるが、高地では空気
密度が低く平地と同じ値では同じ吸入空気体積量でも吸
入空気重量が小さく、後述のステップ311で算出され
る燃料噴射時間TAUが必要とする値よりも大になり、
空燃比がリッチとなってしまう。そこで、ステップ30
7で前記最大ガード値のベースマップ値GNMAXBに
大気圧補正値KPAを反映させるのである。
気量GNの上限値は予めわかっているため、上記のベー
スマップ値GNMAXBを機関回転数NEに応じて算出
することにより、エアフローメータ23の検出吸入空気
量の誤検出を補償しているわけであるが、高地では空気
密度が低く平地と同じ値では同じ吸入空気体積量でも吸
入空気重量が小さく、後述のステップ311で算出され
る燃料噴射時間TAUが必要とする値よりも大になり、
空燃比がリッチとなってしまう。そこで、ステップ30
7で前記最大ガード値のベースマップ値GNMAXBに
大気圧補正値KPAを反映させるのである。
【0039】続いて、ステップ308では上記の最大ガ
ード値GNMAXとステップ305で算出した実際の1
回転当りの吸入空気量GNAFMとを大小比較し、GN
AFMがGNMAXより小さいときはそのGNAFMを
GNに代入し(ステップ309)、他方GNAFMがG
NMAX以上のときはGNAFMの値が大き過ぎるので
最大ガード値GNMAXをGNに代入する(ステップ3
10)。
ード値GNMAXとステップ305で算出した実際の1
回転当りの吸入空気量GNAFMとを大小比較し、GN
AFMがGNMAXより小さいときはそのGNAFMを
GNに代入し(ステップ309)、他方GNAFMがG
NMAX以上のときはGNAFMの値が大き過ぎるので
最大ガード値GNMAXをGNに代入する(ステップ3
10)。
【0040】このようにして、1回転当りの吸入空気量
GNAFMは最大ガード値GNMAXでガード処理され
てGNとされた後、ステップ311で燃料の噴射時間T
AUの計算に用いられる。すなわち、上記の1回転当り
の吸入空気量GNから基本燃料噴射時間TPを算出し、
この基本燃料噴射時間をO2 センサ38により検出した
排気ガス中の酸素濃度や各種増量値で補正して燃料噴射
時間TAUを算出する。
GNAFMは最大ガード値GNMAXでガード処理され
てGNとされた後、ステップ311で燃料の噴射時間T
AUの計算に用いられる。すなわち、上記の1回転当り
の吸入空気量GNから基本燃料噴射時間TPを算出し、
この基本燃料噴射時間をO2 センサ38により検出した
排気ガス中の酸素濃度や各種増量値で補正して燃料噴射
時間TAUを算出する。
【0041】始動時は前記ステップ304で算出された
始動時燃料噴射時間TAUSTが、また始動後は上記ス
テップ311で算出された燃料噴射時間TAUが図3に
示したマイクロコンピュータ21の入出力インタフェー
ス回路55内のダウンカウンタにセットされ(ステップ
312)、燃料噴射弁31にこのセットされたTAUS
T又はTAUの時間、燃料噴射を開始させた後、このル
ーチンを終了する。
始動時燃料噴射時間TAUSTが、また始動後は上記ス
テップ311で算出された燃料噴射時間TAUが図3に
示したマイクロコンピュータ21の入出力インタフェー
ス回路55内のダウンカウンタにセットされ(ステップ
312)、燃料噴射弁31にこのセットされたTAUS
T又はTAUの時間、燃料噴射を開始させた後、このル
ーチンを終了する。
【0042】このようにして、始動時は大気圧補正値K
PAで補正された燃料噴射時間TAUSTの燃料噴射に
より空燃比が目標空燃比付近にオープンループ制御さ
れ、また始動後は大気圧補正値KPAで補正された燃料
噴射時間TAUの燃料噴射により空燃比が目標空燃比に
フィードバック制御される。
PAで補正された燃料噴射時間TAUSTの燃料噴射に
より空燃比が目標空燃比付近にオープンループ制御さ
れ、また始動後は大気圧補正値KPAで補正された燃料
噴射時間TAUの燃料噴射により空燃比が目標空燃比に
フィードバック制御される。
【0043】なお、本発明は以上の実施例に限定される
ものではなく、例えばパージ用VSV42を設けずにス
ロットルバルブ25付近に吸気管負圧を利用してパージ
するようにしてもよい。
ものではなく、例えばパージ用VSV42を設けずにス
ロットルバルブ25付近に吸気管負圧を利用してパージ
するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、EGRや
パージ等の添加吸気を外部よりスロットルバルブの下流
側へ導入するときには、添加吸気による基準吸入空気量
と実際の吸入空気量に対する影響を除去することができ
るため、誤差の少ない信頼性のある高地判定ができる等
の特長を有するものである。
パージ等の添加吸気を外部よりスロットルバルブの下流
側へ導入するときには、添加吸気による基準吸入空気量
と実際の吸入空気量に対する影響を除去することができ
るため、誤差の少ない信頼性のある高地判定ができる等
の特長を有するものである。
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例のシステム構成図である。
【図3】図2中のマイクロコンピュータのハードウェア
構成図である。
構成図である。
【図4】本発明の要部の大気圧補正値算出ルーチンの第
1実施例を示すフローチャートである。
1実施例を示すフローチャートである。
【図5】図4中のGNTAB算出用マップを示す図であ
る。
る。
【図6】図4中のΔGNEGR算出用マップを示す図で
ある。
ある。
【図7】図4中のGNAFM算出に用いるGA算出用マ
ップを示す図である。
ップを示す図である。
【図8】本発明の第1実施例の効果を説明するタイミン
グチャートである。
グチャートである。
【図9】本発明の要部の大気圧補正値算出ルーチンの第
2実施例を示すフローチャートである。
2実施例を示すフローチャートである。
【図10】図9のΔGNPRG算出用マップを示す図で
ある。
ある。
【図11】燃料噴射時間の概略計算ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図12】スロットル開度と1回転当りの吸入空気量と
の関係をパージ、EGRの有無と平地及び高地の別で示
す特性図である。
の関係をパージ、EGRの有無と平地及び高地の別で示
す特性図である。
10 内燃機関 11 吸気通路 12,25 スロットルバルブ 13 算出手段 14,23 エアフローメータ 15 判定手段 16,16’ 補正手段 21 マイクロコンピュータ 30 スロットルポジションセンサ 31 燃料噴射弁 40 キャニスタ 42 パージ用バキューム・スイッチング・バルブ(V
SV) 47 EGR用バキューム・スイッチング・バルブ(E
GRV)
SV) 47 EGR用バキューム・スイッチング・バルブ(E
GRV)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 45/00 360 F02D 45/00 360E 366 366Z F02M 25/08 301 F02M 25/08 301K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 25/07 550 F02D 41/04 330 F02D 41/18 F02D 45/00 301 F02D 45/00 360 F02D 45/00 366 F02M 25/08 301
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気通路に設けられたスロッ
トルバルブのスロットル開度と機関回転数とから算出手
段により基準吸入空気量を算出し、エアフローメータの
出力信号に基づいて得た実際の吸入空気量と前記算出手
段により算出された基準吸入空気量とを判定手段により
比較して高地判定を行なう車両の高地判定装置におい
て、 前記スロットルバルブ下流側への添加吸気導入時に、前
記算出手段により算出された基準吸入空気量又は前記エ
アフローメータの出力信号に基づいて得た実際の吸入空
気量を該添加吸気の導入時の運転状態に応じて補正する
補正手段を備え、 前記判定手段は、前記補正手段により補正された結果得
られる基準吸入空気量又は実際の吸入空気量に基づいて
高地判定を行なう ことを特徴とする車両の高地判定装
置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27752792A JP3298182B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 車両の高地判定装置 |
US08/132,317 US5481462A (en) | 1992-10-15 | 1993-10-06 | Apparatus for determining an altitude condition of an automotive vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27752792A JP3298182B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 車両の高地判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06129307A JPH06129307A (ja) | 1994-05-10 |
JP3298182B2 true JP3298182B2 (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=17584824
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27752792A Expired - Fee Related JP3298182B2 (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 車両の高地判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3298182B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10039785B4 (de) * | 2000-08-16 | 2014-02-13 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Betreiben einer Brennkraftmaschine |
KR20050048043A (ko) * | 2003-11-18 | 2005-05-24 | 현대자동차주식회사 | 차량의 대기압 학습 제어방법 |
JP4740272B2 (ja) * | 2008-02-27 | 2011-08-03 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の吸気制御装置 |
JP4957655B2 (ja) * | 2008-05-30 | 2012-06-20 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関装置および大気圧学習値の設定方法並びに車両 |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP27752792A patent/JP3298182B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06129307A (ja) | 1994-05-10 |
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