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JP3295553B2 - 可変速装置 - Google Patents

可変速装置

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Publication number
JP3295553B2
JP3295553B2 JP24140594A JP24140594A JP3295553B2 JP 3295553 B2 JP3295553 B2 JP 3295553B2 JP 24140594 A JP24140594 A JP 24140594A JP 24140594 A JP24140594 A JP 24140594A JP 3295553 B2 JP3295553 B2 JP 3295553B2
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JP
Japan
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current
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parameter
speed
Prior art date
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JP24140594A
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JPH08107699A (ja
Inventor
寿夫 桜井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Priority to US08/537,278 priority patent/US5723968A/en
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Priority to CN95117735A priority patent/CN1038971C/zh
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P23/00Arrangements or methods for the control of AC motors characterised by a control method other than vector control
    • H02P23/06Controlling the motor in four quadrants
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B1/00Control systems of elevators in general
    • B66B1/24Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration
    • B66B1/28Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical
    • B66B1/30Control systems with regulation, i.e. with retroactive action, for influencing travelling speed, acceleration, or deceleration electrical effective on driving gear, e.g. acting on power electronics, on inverter or rectifier controlled motor

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Elevator Control (AREA)
  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、検出した電流により
負荷の大小を自動判別し、負荷に応じて昇降機等のモー
タの最高速度(最大出力周波数)を調整する可変速装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の可変速装置の構成について図6を
参照しながら説明する。図6は、従来の可変速装置の構
成を示す図である。
【0003】図6において、1は3相交流電源を直流に
変換するコンバータ部、2は直流電力を可変周波数、可
変電圧の交流電力に変換するインバータ部、3は平滑コ
ンデンサ、4は電圧検出回路、5は電流検出回路、6は
CPU、7はパラメータを記憶するメモリ、8はPWM
回路、9は誘導電動機IM(モータ)である。
【0004】つぎに、従来の可変速装置の動作について
図7、図8及び図9を参照しながら説明する。図7は、
従来の可変速装置の出力電圧と出力周波数の関係を示す
図である。また、図8は、従来の可変速装置の加減速時
間と出力周波数の関係を示す図である。さらに、図9
は、従来の可変速装置の出力周波数とトルクの関係を示
す図である。
【0005】図7において、f0は基底周波数(モータ
定格回転数に対する可変速装置の出力周波数の意)、V
0は基底周波数電圧をそれぞれ示す。
【0006】図8において、taは加速時間、tdは減
速時間、fmaxは最大出力周波数、fは運転周波数を
それぞれ示す。
【0007】図9において、f0は基底周波数、Tma
xは最大出力トルク値、Txは負荷1にて必要なトルク
値、Tyは負荷2(<負荷1)にて必要なトルク値、f
xは負荷1にて出力できる最大出力周波数、fyは負荷
2にて出力できる最大出力周波数をそれぞれ示す。
【0008】従来の可変速装置は、基底周波数f0と基
底周波数電圧V0との関係から、図7に示すように、出
力電圧と出力周波数の比(V/F)を一定に保ちながら
速度制御を行う。
【0009】また、図8に示すように、最大出力周波数
fmaxに到達するまでの加速時間ta、最大出力周波
数fmaxから停止するまでの減速時間tdをパラメー
タに設定し、運転周波数fから下記式1及び2により加
速時間tb、減速時間tcを決め運転を行う。
【0010】加速時間tb=(最大出力周波数fmax
/運転周波数f)-1×加速時間ta… 式1
【0011】減速時間tc=(最大出力周波数fmax
/運転周波数f)-1×減速時間td… 式2
【0012】従来の可変速装置は、図7に示したV/F
制御に従い、図8に示した加速減速を行い誘導電動機
(モータ)9を正転もしくは逆転させ運転を行う。この
時の出力周波数は、図9に示した出力周波数とトルクの
関係から求められる。
【0013】基底周波数f0以上の周波数域では、例え
ば負荷1(必要トルクTx)に対する最大出力周波数
は、周波数fxより高い周波数帯で得られるトルクが負
荷1に必要なトルクTxより小さくなるため、周波数f
x以下となる。また、負荷2(必要トルクTy)に対す
る最大出力周波数は、周波数fyより高い周波数帯で得
られるトルクが負荷2に必要なトルクTyより小さくな
るため、周波数fy以下となる。
【0014】以上により、大小各種の負荷に対して十分
なトルクを得るためには、最大負荷に対するトルクを得
ることができる出力周波数以下の周波数に運転周波数を
設定しモータ9を回転させる。
【0015】なお、特開平3−56308号公報におい
ては、定格周波数以上の周波数を電圧、電流から電力値
を求め、定格周波数での電力値と比較し速度設定値を可
変速装置に出力している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
可変速装置では、負荷が小さい場合は最大出力周波数を
高く設定できるが、負荷が大きい場合には最大出力周波
数を低く設定しないと十分なトルクが得られず昇降機等
では上昇できないといった問題があるため、最大出力周
波数を負荷が最大の場合にて十分なトルクが得られる周
波数に設定し運転する必要があった。つまり、図9に示
す例では、最大出力周波数をfxに設定し、負荷が小さ
い場合でも最大出力周波数がfxであった。このため、
負荷が小さい場合には最大出力周波数が低いため加速に
時間がかかり、運転時間が短縮できず効率が悪いという
問題点があった。
【0017】また、特開平3−56308号公報におい
ては、電圧と電流により求められる電力により出力周波
数を決めるため、負荷変動による電流の変化が電力の変
化となり、その結果出力周波数の変化となり出力周波数
が不安定となる。また、軽負荷時の回生時には速度を増
速させるため昇降機等では下降時に速度が上がりすぎて
非常に危険であるという問題点があった。
【0018】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、回生・力行状態を自動判別でき、
負荷の大小を自動判別できるとともに、その負荷に応じ
て、最高速度(最大出力周波数)を調整することが可能
な可変速装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る可変速装
置は、3相交流電源を直流電力に変換するコンバータ部
と、前記直流電力を可変周波数、可変電圧の交流電力に
変換するインバータ部、前記コンバータ部に並列接続
された平滑コンデンサの直流母線電圧を検出する電圧検
出回路3相の誘導電動機に接続された前記インバー
タ部の出力側の各相の電流を検出する電流検出回路
パラメータとして設定する、高速時の出力周波数fh、
中速時の出力周波数fm、中速設定の下限電流値Imi
n、及び高速設定の上限電流値Imaxを記憶するメモ
リと、出力周波数に応じた制御信号を前記インバータ部
へ出力するPWM回路と、前記電圧検出回路により検出
した直流母線電圧及び前記電流検出回路により検出した
各相の電流に基づいて回生状態でないと判断し、かつ前
記パラメータに設定された高速時の出力周波数fh、及
び前記パラメータに設定された中速時の出力周波数f
m、並びに現在の出力周波数に基づいて加速状態である
と判断した場合に、前記現在の出力周波数が所定の検出
範囲であるときには前記検出した電流を平均化した電流
を求め、この求めた平均電流が前記パラメータに設定さ
れた中速設定の下限電流値Imin以下の場合は出力周
波数を前記パラメータに設定された高速時の出力周波数
fhとし、前記平均電流が前記パラメータに設定された
高速設定の上限電流値Imax以上の場合は出力周波数
を前記パラメータに設定された中速時の出力周波数fm
とし、前記平均電流が前記上限電流値Imaxと前記下
限電流値Iminの区間である場合には平均電流をI2
とすると、f=fh−{(fh−fm)/(Imax−
Imin)}×(I2−Imin)により出力周波数f
を計算し、それぞれの出力周波数を決定して前記PWM
回路へ出力する制御回路とを備えたものである。
【0020】また、この発明に係る可変速装置は、前記
制御回路が、前記検出した電流の平均化を一次遅れフィ
ルタで行い、この一次遅れフィルタの時定数Tはパラメ
ータとして前記メモリに設定可能とし、前記時定数を可
変にできるようにしたものである。
【0021】また、この発明に係る可変速装置は、前記
制御回路が、前記検出した電流の平均化を一次遅れフィ
ルタで行い、この一次遅れフィルタの時定数Tをパラメ
ータとして前記メモリに設定された加速時間taと最大
出力周波数fmaxとにより自動設定するものである。
【0022】また、この発明に係る可変速装置は、前記
所定の検出範囲を、パラメータとして前記メモリに設定
された基底周波数から1/2基底周波数までの区間と
たものである。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】この発明に係る可変速装置においては、3相交
流電源を直流電力に変換するコンバータ部と、前記直流
電力を可変周波数、可変電圧の交流電力に変換するイン
バータ部、前記コンバータ部に並列接続された平滑コ
ンデンサの直流母線電圧を検出する電圧検出回路
相の誘導電動機に接続された前記インバータ部の出力側
の各相の電流を検出する電流検出回路パラメータと
して設定する、高速時の出力周波数fh、中速時の出力
周波数fm、中速設定の下限電流値Imin、及び高速
設定の上限電流値Imaxを記憶するメモリと、出力周
波数に応じた制御信号を前記インバータ部へ出力するP
WM回路と、前記電圧検出回路により検出した直流母線
電圧及び前記電流検出回路により検出した各相の電流に
基づいて回生状態でないと判断し、かつ前記パラメータ
に設定された高速時の出力周波数fh、及び前記パラメ
ータに設定された中速時の出力周波数fm、並びに現在
の出力周波数に基づいて加速状態であると判断した場合
に、前記現在の出力周波数が所定の検出範囲であるとき
には前記検出した電流を平均化した電流を求め、この求
めた平均電流が前記パラメータに設定された中速設定の
下限電流値Imin以下の場合は出力周波数を前記パラ
メータに設定された高速時の出力周波数fhとし、前記
平均電流が前記パラメータに設定された高速設定の上限
電流値Imax以上の場合は出力周波数を前記パラメー
タに設定された中速時の出力周波数fmとし、前記平均
電流が前記上限電流値Imaxと前記下限電流値Imi
nの区間である場合には平均電流をI2とすると、f=
fh−{(fh−fm)/(Imax−Imin)}×
(I2−Imin)により出力周波数fを計算し、それ
ぞれの出力周波数を決定して前記PWM回路へ出力する
制御回路とを備えたので、負荷に応じた最適な出力周波
数を選択でき、運転効率を向上できる。
【0027】また、この発明に係る可変速装置において
は、前記制御回路が、前記検出した電流の平均化を一次
遅れフィルタで行い、この一次遅れフィルタの時定数T
はパラメータとして前記メモリに設定可能とし、前記時
定数を可変にできるようにしたので、加速時間の長短に
関わらず任意の時定数で検出電流を平滑化でき正しい
荷の大小判定ができる。
【0028】また、この発明に係る可変速装置において
は、前記制御回路が、前記検出した電流の平均化を一次
遅れフィルタで行い、この一次遅れフィルタの時定数T
をパラメータとして前記メモリに設定された加速時間t
aと最大出力周波数fmaxとにより自動設定する
で、加速時間の長短に関わらず任意の時定数で検出電流
を平滑化でき正しい負荷の大小判定ができる。
【0029】また、この発明に係る可変速装置において
は、前記所定の検出範囲を、パラメータとして前記メモ
リに設定された基底周波数から1/2基底周波数までの
区間としたので、負荷の大小の判別の期間の調整がで
き、出力周波数に対する最適な電流検出期間が選択でき
る。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例の構成について図
1を参照しながら説明する。図1は、この発明の一実施
例の構成を示す図であり、コンバータ部1〜電流検出回
路5、PWM回路8、誘導電動機(モータ)9は上述し
た従来装置のものと同様である。なお、各図中、同一符
号は同一又は相当部分を示す。
【0034】図1において、6Aは制御回路であって、
この実施例ではCPUであり、その機能が従来のCPU
6と異なる。また、7Aはメモリであり、その記憶内容
(パラメータ)が従来のメモリ7と異なる。
【0035】つぎに、この一実施例の動作について図
2、図3、図4及び図5を参照しながら説明する。図2
は、この発明の一実施例の時間と出力周波数の関係と電
流検出期間を示す図である。図3は、この発明の一実施
例の電流検出範囲(検出電流の平均値)と出力周波数設
定の説明図である。また、図4は、この発明の一実施例
のCPUの電流平均処理を示す図である。さらに、図5
は、この発明の一実施例のCPUの速度制御の動作を示
すフローチャートである。
【0036】図2において、fmaxは最大出力周波
数、f0は基底周波数、f1は1/2基底周波数、t1は
時間、t2は時間、fzは電流検出範囲をそれぞれ示
す。
【0037】図3において、fhは高速時の出力周波
数、fmは中速時の出力周波数、Imaxは高速設定の
上限電流値、Iminは中速設定の下限電流値をそれぞ
れ示す。
【0038】図4において、Tは電流平均化フィルタ時
定数、Iは検出した電流、I2は平均化した電流をそれ
ぞれ示す。
【0039】図5において、10はパラメータ読出処理
ステップ、11は電圧検出処理ステップ、12は電流検
出処理ステップ、13は回生・力行判定処理ステップ、
14は加速判定処理ステップ、15は電流検出範囲判定
処理ステップ、16は電流平均化処理(一次遅れフィル
タ)ステップ、17は出力周波数計算処理ステップ、1
8は出力周波数決定処理ステップ、19は周波数出力処
理ステップである。
【0040】この一実施例に係る可変速装置は、コンバ
ータ部1により3相交流電源を直流電力に変換し、イン
バータ部2により可変周波数、可変電圧の交流電力に変
換する。まず、パラメータ読出処理ステップ10におい
て、CPU6Aはメモリ7Aからパラメータとして、加
速時間taと、最大出力周波数fmaxと、検出電流の
平均値に対する出力周波数(高速時の出力周波数fh、
中速時の出力周波数fm)と、電流検出範囲fzと、高
速設定の上限電流値Imaxと、中速設定の下限電流値
Iminと、電流検出期間(時間t1、時間t2)と、
電流平均時の一次遅れフィルタ時定数Tと、基底周波数
0と、1/2基底周波数f1とを読み出す。なお、電流
検出期間(時間t1、時間t2)及び1/2基底周波数
1は、図2に示す関係からCPU6Aが求めたもので
ある。
【0041】次に、電圧検出処理ステップ11におい
て、電圧検出回路4により3相交流を平滑コンデンサ3
によって直流に変換した際の電圧(直流母線電圧)を検
出し、CPU6Aは、検出した電圧を取り込む。
【0042】次に、電流検出処理ステップ12におい
て、電流検出回路5より電動誘導機(モータ)9のUV
W相の各相の電流を検出し、CPU6Aは、検出した電
流Iを取り込む。
【0043】次に、回生・力行判定処理ステップ13に
おいて、前記検出した電流Iにおいてそのトルク分電流
が負であり、かつ前記検出した直流母線電圧が判定値よ
りも高い場合を回生状態と判断する。この回生状態と判
断した場合は、当該処理(ステップ14〜17)は行わ
ず出力周波数決定処理ステップ18に進み、出力する周
波数(fh又はfm)を決める。
【0044】回生状態でないと判断した場合には、次の
加速判定処理ステップ14において、出力周波数(f
h、fm)と現在の出力周波数に基づいて加速状態か否
かを判断し、加速状態でない場合は、当該処理(ステッ
プ15〜17)を行わず通常の出力周波数決定処理ステ
ップ18に進み、出力する周波数(fh又はfm)を決
める。
【0045】回生状態でなくかつ加速状態と判断した場
合には、次の電流検出範囲判定処理ステップ15へ進
む。可変速装置の出力周波数を高速時の出力周波数fh
まで加速して行く過程において、出力周波数の電流検出
範囲fzがパラメータ設定されていない場合は、現在の
出力周波数が、基底周波数f0から基底周波数f0に基づ
く一定期間(例えば、基底周波数f0の半分の1/2基
底周波数f1)までの区間であるかを電流検出範囲判定
処理ステップ15にて判定する。
【0046】なお、電流検出範囲fzは基底周波数f0
に対して固定でなく、パラメータ設定により任意に変更
可能である。この電流検出範囲fzがパラメータ設定さ
れている場合は、現在の出力周波数が、電流検出範囲f
zから電流検出範囲fzに基づく一定期間(例えば、電
流検出範囲fzの半分の1/2fz)の区間であるかを
電流検出範囲判定処理ステップ15にて判定する。
【0047】現在の出力周波数が、この設定された電流
検出範囲である場合に、加速時の負荷変動によりこの検
出された電流Iのリップルが大きくなるため、より正確
な負荷を検出するため電流Iを平均化した電流I2を求
める。この平均化の一実施例として、例えば一次遅れフ
ィルタを使用する。この一次遅れフィルタによる平均化
の場合、図4に従い、電流平均化処理ステップ16にお
いて、前記パラメータ読出処理ステップ10で読み出し
た電流平均時の一次遅れフィルタ時定数Tにより、電流
検出期間(時間t1、時間t2)について、検出された
電流Iを平均化し電流I2を求める。
【0048】この電流平均時の一次遅れフィルタ時定数
Tは、パラメータ設定により任意に変更可能である。電
流平均時の一次遅れフィルタ時定数Tのパラメータの設
定に際しては、加速時間taと電流検出期間(時間t
1、時間t2の区間)の時間の比率から、加速時間ta
が長い場合は、電流検出時間が長くとれるため、電流平
均時の一次遅れフィルタ時定数Tは長く設定できる。ま
た、加速時間taが短い場合には、電流検出時間が短い
ので、正確にI2を求めるため電流平均時の一次遅れフ
ィルタ時定数Tは短く設定する。
【0049】また、電流平均時の一次遅れフィルタ時定
数Tは、加速時間taと最大出力周波数fmaxの比f
max/taと標準設定値の比率に従い、電流平均化処
理ステップ16で自動設定することも可能である。この
標準設定値は、電流平均時の一次遅れフィルタ時定数T
の初期値であって、加速時間taと最大出力周波数fm
axの比fmax/taで決まる標準時間である。自動
設定の場合、加速時間taが短い場合は、電流平均時の
一次遅れフィルタ時定数Tは短く、加速時間taが長い
場合には、電流平均時の一次遅れフィルタ時定数Tは長
く適切な時定数に自動設定される。
【0050】次に、出力周波数計算処理ステップ17に
おいて、図3の出力周波数と電流検出範囲の関係から、
この求めた平均化された電流I2がパラメータに設定さ
れた中速設定の下限電流値Imin以下の場合は、出力
周波数をパラメータに設定された高速時の出力周波数f
hとする。また、平均電流I2がパラメータに設定され
た高速設定の上限電流値Imax以上の場合は、パラメ
ータに設定された中速時の出力周波数fmとする。さら
に、平均電流I2がパラメータに設定された高速設定の
上限電流値Imaxとパラメータに設定された中速設定
の下限電流値Iminの区間である場合には、下記式3
により出力周波数fを計算する。
【0051】 出力周波数f=fh−{(fh−fm)/(Imax−Imin)}×(I2 −Imin) … 式3
【0052】以上により検出電流Iの平均化した電流I
2により決定した出力周波数fを出力周波数決定処理ス
テップ18において出力周波数として決め、周波数出力
処理ステップ19において、CPU6Aの出力周波数と
してPWM回路8に出力する。そして、PWM回路8
は、出力周波数に応じた制御信号をインバータ部2へ出
力する。また、電流検出範囲判定処理ステップ15で出
力周波数が範囲外にある場合は、当該処理(ステップ1
6、17)を行わない。
【0053】
【発明の効果】この発明に係る可変速装置は、以上説明
したとおり、3相交流電源を直流電力に変換するコンバ
ータ部と、前記直流電力を可変周波数、可変電圧の交流
電力に変換するインバータ部、前記コンバータ部に並
列接続された平滑コンデンサの直流母線電圧を検出する
電圧検出回路3相の誘導電動機に接続された前記イ
ンバータ部の出力側の各相の電流を検出する電流検出回
パラメータとして設定する、高速時の出力周波数
fh、中速時の出力周波数fm、中速設定の下限電流値
Imin、及び高速設定の上限電流値Imaxを記憶す
るメモリと、出力周波数に応じた制御信号を前記インバ
ータ部へ出力するPWM回路と、前記電圧検出回路によ
り検出した直流母線電圧及び前記電流検出回路により検
出した各相の電流に基づいて回生状態でないと判断し、
かつ前記パラメータに設定された高速時の出力周波数f
h、及び前記パラメータに設定された中速時の出力周波
数fm、並びに現在の出力周波数に基づいて加速状態で
あると判断した場合に、前記現在の出力周波数が所定の
検出範囲であるときには前記検出した電流を平均化した
電流を求め、この求めた平均電流が前記パラメータに設
定された中速設定の下限電流値Imin以下の場合は出
力周波数を前記パラメータに設定された高速時の出力周
波数fhとし、前記平均電流が前記パラメータに設定さ
れた高速設定の上限電流値Imax以上の場合は出力周
波数を前記パラメータに設定された中速時の出力周波数
fmとし、前記平均電流が前記上限電流値Imaxと前
記下限電流値Iminの区間である場合には平均電流を
I2とすると、f=fh−{(fh−fm)/(Ima
x−Imin)}×(I2−Imin)により出力周波
数fを計算し、それぞれの出力周波数を決定して前記P
WM回路へ出力する制御回路とを備えたので、負荷に応
じた最適な出力周波数を選択でき、運転効率を向上でき
るという効果を奏する。
【0054】また、この発明に係る可変速装置は、以上
説明したとおり、前記制御回路が、前記検出した電流の
平均化を一次遅れフィルタで行い、この一次遅れフィル
タの時定数Tはパラメータとして前記メモリに設定可能
とし、前記時定数を可変にできるようにしたので、加速
時間の長短に関わらず任意の時定数で検出電流を平滑化
でき正しい負荷の大小判定ができるという効果を奏す
る。
【0055】また、この発明に係る可変速装置は、以上
説明したとおり、前記制御回路が、前記検出した電流の
平均化を一次遅れフィルタで行い、この一次遅れフィル
タの時定数Tをパラメータとして前記メモリに設定され
た加速時間taと最大出力周波数fmaxとにより自動
設定するので、加速時間の長短に関わらず任意の時定数
で検出電流を平滑化でき正しい負荷の大小判定ができる
という効果を奏する。
【0056】また、この発明に係る可変速装置は、以上
説明したとおり、前記所定の検出範囲を、パラメータと
して前記メモリに設定された基底周波数から1/2基底
周波数までの区間としたので、負荷の大小の判別の期間
の調整ができ、出力周波数に対する最適な電流検出期間
が選択できるという効果を奏する。
【0057】
【0058】
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】 この発明の一実施例の電流検出期間を説明す
るための図である。
【図3】 この発明の一実施例の電流検出範囲と出力周
波数設定を説明するための図である。
【図4】 この発明の一実施例のCPUの電流平均処理
を示す図である。
【図5】 この発明の一実施例のCPUの速度制御の動
作を示すフローチャートである。
【図6】 従来の可変速装置の構成を示す図である。
【図7】 従来の可変速装置の出力電圧と出力周波数と
の関係を示す図である。
【図8】 従来の可変速装置の加減速時間と出力周波数
との関係を示す図である。
【図9】 従来の可変速装置の出力周波数とトルクとの
関係を示す図である。
【符号の説明】
1 コンバータ部、2 インバータ部、3 平滑コンデ
ンサ、4 電圧検出回路、5 電圧検出回路、6A C
PU、7A メモリ、8 PWM回路、9 誘導電動機
(モータ)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 5/408 - 5/412 H02P 7/628 - 7/632 H02P 21/00 H02M 7/42 - 7/98

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相交流電源を直流電力に変換するコン
    バータ部と、 前記 直流電力を可変周波数、可変電圧の交流電力に変換
    するインバータ部、 前記コンバータ部に並列接続された平滑コンデンサの直
    流母線電圧を検出する電圧検出回路3相の誘導電動機に接続された 前記インバータ部の出力
    側の各相の電流を検出する電流検出回路パラメータとして設定する、高速時の出力周波数fh、
    中速時の出力周波数fm、中速設定の下限電流値Imi
    n、及び高速設定の上限電流値Imaxを記憶するメモ
    リと、 出力周波数に応じた制御信号を前記インバータ部へ出力
    するPWM回路と、 前記電圧検出回路により検出した直流母線電圧及び前記
    電流検出回路により検出した各相の電流に基づいて回生
    状態でないと判断し、かつ前記パラメータに設定された
    高速時の出力周波数fh、及び前記パラメータに設定さ
    れた中速時の出力周波数fm、並びに現在の出力周波数
    に基づいて加速状態であると判断した場合に、前記現在
    の出力周波数が所定の検出範囲であるときには前記検出
    した電流を平均化した電流を求め、この求めた平均電流
    が前記パラメータに設定された中速設定の下限電流値I
    min以下の場合は出力周波数を前記パラメータに設定
    された高速時の出力周波数fhとし、前記平均電流が前
    記パラメータに設定された高速設定の上限電流値Ima
    x以上の場合は出力周波数を前記パラメータに設定され
    た中速時の出力周波数fmとし、前記平均電流が前記上
    限電流値Imaxと前記下限電流値Iminの区間であ
    る場合には平均電流をI2とすると、 f=fh−{(fh−fm)/(Imax−Imin)}×(I2−Imin) により出力周波数fを計算し、それぞれの 出力周波数を
    決定して前記PWM回路へ出力する制御回路を備えた
    ことを特徴とする可変速装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路は、前記検出した電流の平
    均化を一次遅れフィルタで行い、この一次遅れフィルタ
    の時定数Tはパラメータとして前記メモリに設定可能と
    し、前記時定数を可変にできるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の可変速装置。
  3. 【請求項3】 前記制御回路は、前記検出した電流の平
    均化を一次遅れフィルタで行い、この一次遅れフィルタ
    の時定数Tをパラメータとして前記メモリに設定された
    加速時間taと最大出力周波数fmaxとにより自動設
    定することを特徴とする請求項1記載の可変速装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の検出範囲は、パラメータとし
    て前記メモリに設定された基底周波数から1/2基底周
    波数までの区間であることを特徴とする請求項1記載の
    可変速装置。
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