JP3251890B2 - 鋼管トラスにおける鋼管部材の接合構造 - Google Patents
鋼管トラスにおける鋼管部材の接合構造Info
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Description
くの建築物の骨格構造として広く採用されている鋼管ト
ラスの格点部における鋼管部材の接合構造に関するもの
である。
築物の骨格構造として広く採用されている。例えば、図
14に示す例では、斜材1と、斜材1によって組まれた
上弦材2及び下弦材3によって橋梁4が構成され、この
橋梁4が複数の橋脚5の上端で支持されて橋が構築さ
れ、上弦材2の上に道路又は鉄道が構築される。
従来軸方向と直角の断面形状がH形,L形,I形などの
形鋼部材が一般的に用いられているが、近年、大型,大
重量の構築物などにおいて、強度を効率的に確保する上
から、鋼管部材が用いられるようになっている。
材、或いは斜材と弦材との格点(交点)部の接合は、こ
の部材が、前記のようにその軸方向直角断面形状がH
形,L形,I形などの開放形の断面を有するものである
場合は、ガセットプレート等を介してボルト等により部
材同士を接合することができる。
閉断面を有する鋼管部材である場合には、前記のような
ボルト接合によって部材同士を直接接合することが困難
であり、このため、予め図15,図16に示すような格
点部材6を溶接,鍛造等の方法で製作し、この格点部材
6と鋼管の斜材7と上下の弦材8を中間継手部材9を介
してボルト10で接合し、トラス構造を形成している。
一般的には鋼管部材、格点部材が閉鎖断面であるためボ
ルト設置のためのハンドホール6a、7aが必要であ
る。
ス構造物を構築しようとする場合、格点部材を製造する
必要があり、また多数のボルト接合が必要となってい
る。さらに、鋼管部材が円形鋼管である場合には、この
円形鋼管と格点部材とのボルト接合自体も困難であり、
したがって溶接に頼らざるを得ず、製造,施工コスト,
接合の品質の安定性等の面で不利である。
案されたもので、鋼管部材を用いてトラス構造物を構築
する際において、トラスの格点部における強度的に安定
し、かつコスト的に安価な接合構造を提供することを目
的とする。
格点部における接合構造において、対向する各鋼管トラ
ス斜材の管端部にV型ノードの格点キーの腕部を挿入設
置し、前記鋼管トラス斜材と格点キーとの間隙に不定形
硬化材を充填して硬化させるとともに、前記格点キーの
頂部近傍に弦材接続用の継手鋼管を設け、この継手鋼管
を介して弦材と接合することを特徴とする。また、本発
明は、前記格点キーは、鋼管の断面構造を有する部材で
構成し、この部材を継手板を介してV型に一体又は溶接
等で構成してなることを特徴とする。また、本発明は、
前記格点キーの表面に、該格点キーと不定形硬化材と密
着を強化するための突起を設けることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記格点キーの腕部の表面または、前記
鋼管斜材の管端部のいづれか一方又は双方に、格点キー
の腕部と鋼管斜材の管端部との挿入位置を位置決めする
ためのフランジを設けることを特徴とする。
格点部が、ボルト,ナット等を使用せずに不定形硬化材
と、この不定形硬化材に埋設されるV型ノードの格点キ
ーとで構築される。そして、一方の鋼管トラス斜材→一
方側の不定形硬化材→V型ノードの格点キーの一方の腕
部→V型ノードの格点キーの他方の腕部→他方側の不定
形硬化材→他方の鋼管トラス斜材という経路で伝達され
る構造となり、V型ノードの格点キーの寸法,形状,配
置等の自由度の幅が大きく、かつ構造が簡潔であるう
え、V型ノードの格点キーが硬質材であること、また、
格点キーの両腕部の周囲に充填される不定形硬化材は、
変形自由度が殆どないため、一方のトラス斜材に作用し
た力は、不定形硬化材を介して確実にV型ノードの格点
キーに伝達され、このV型格点キーを介して他方のトラ
ス斜材に伝達される。
照して説明する。図1,図2は本発明の主要素をなすV
型ノード(節)の格点キー16の基本構成が示されてい
る。この格点キー16は、鋼管又は中実部材或いは形鋼
等からなる2つの腕部材(以下腕部という)16aをV
字型に接合して構成される。図示例では、各腕部16a
の接合端面20aが軸線に対して傾斜して切断され、こ
の切断端面に継手板20が固着されている。そして、左
右の腕部16aを鋭角をもって交差するように対向さ
せ、各継手板20同士を溶接又はボルト21,ナット2
2で結合してV型ノードの格点キー16が構築されてい
る。なお、このV型ノードの格点キー16は左右の腕部
16a同士を一体成形により構成してもよい。
は、種々の態様に設計変更されて図3以下の各実施形態
に示される態様で鋼管トラス斜材11と組合わされて、
格点部12を構成する。
トラス斜材11が所定の傾斜角度で配設されており、こ
の鋼管トラス斜材11の傾斜した管端部13の開口部1
5から、V型ノードの格点キー16の両方の腕部16a
が所定長Lだけ挿入され、腕部16aとトラス斜材11
との空隙18に不定形硬化材であるコンクリート19が
充填,硬化されて格点部12が構築されている。
16では、その腕部16aが管体から構成されていて、
この腕部16aの上部管端23が軸線に対して直角に切
断されており、下部管端24が軸線に対して傾斜して切
断され、下部管端24が鉛直配置の継手板20の側面に
溶接25により固着されてV型ノードが構成されてい
る。
強度を補強するためであり、また対向する下部管端同士
の突き合わせ時の誤差の緩衝等の作用のためである。継
手板20にはケーブル挿通孔26が開孔されており、ま
た、腕部16aの下部管端部に管端背部開口27が前記
ケーブル挿通孔26と同軸上に開設されていて、前記ケ
ーブル挿通孔26と、管端背部開口27にコンクリート
弦材に圧縮力を与えるためのPCケーブル28とそのシ
ース28aが挿通される。腕部16aの上部外面と、鋼
管トラス斜材11の内面には格点部用の不定形硬化材と
してのコンクリート19又は樹脂との結合を強固にする
ための突起29が設けられている。
工場で生産され、施工現場で鋼管トラス斜材11に結合
される。つまり、現場施工に際し、V型配置の各鋼管ト
ラス斜材11の管端部13内に、格点キー16の腕部1
6aを所定の挿入長Lで重なり合うように挿入配置し、
任意の仮止め手段で、トラス斜材11に対し格点キー1
6を図3の状態に仮固定する。
る腕部16aの外径Dと、トラス斜材11の内径φは、
D<φの寸法関係にあり、したがって、両部材間に空隙
18が形成されるので、この空隙18に不定形硬化材の
一例としてのコンクリート19又は樹脂が充填、硬化さ
れる。このときコンクリート19が空隙18から下方に
流出しないよう管端の開口15を例えば、型枠,蓋板等
(図示せず)で仮に閉じておく。コンクリート19の充
填量は限定されないが、一方の鋼管トラス斜材11から
他方の鋼管トラス斜材11に格点キー16を介して剪断
荷重を確実に伝達し得るだけの量が充填される。例えば
図3の位置にコンクリート上面19aが達するまで充填
される。
は突起29を設けることによって不定形硬化材との固着
を強化することができて好適である。すなわち、斜材と
Vノードとの間に充填される不定形硬化材との固着を十
分なものとすることができ、また、弦材がコンクリート
等の不定形硬化材であった場合には、弦材とVノードと
の固着強化を図ることができる。また、斜材の鋼管端部
近傍の鋼管の内面にも突起29を設けて不定形硬化材と
の固着の強化を図ることが好ましい。斜材と格点キーの
空隙18に不定形硬化材を充填する際には、斜材の鋼管
端部と格点キー16との間は、位置決め、硬化材の流出
防止などのためにフランジ等の位置決め、閉塞部材を設
けることが好ましい。(後記の図4参照)
充填する際、同時に管体からなる格点キー16の腕部1
6a内にも前記コンクリートを充填してもよいし、或い
は腕部16a内に充填しなくてもいずれでもよく、格点
部12に要求される強度等によりいずれかを選択施工す
る。腕部16a内にコンクリート19を充填しないとき
は、前もって腕部16aの上部管端23を蓋板30で閉
塞しておくとよい。前記の構成からなる格点部12はコ
ンクリートを打設して構築される弦材17内に埋設され
る。
接合構造は前記の構成からなり、その施工順は次のとお
りである。
対向配置したうえ、このV型配置の各鋼管トラス斜材1
1の管端部13内に格点キー16の腕部16aを所定長
L重なり合うように挿入配置し、任意の仮止め手段で仮
固定する。この後、鋼管トラス斜材11と格点キー16
の腕部16aとの空隙18にコンクリート19を上方か
ら充填する。この場合、鋼管トラス斜材11の上部位置
の管壁にコンクリート注入口(図示せず)を設けておく
とよい。
て格点部12を構築した後、型枠(図示せず)を用いて
厚さtのコンクリートの弦材17を打設する。これによ
り、格点部12は弦材17の中に埋設され、かつコンク
リート弦材に圧縮力を与えるためのPCケーブル28も
弦材17の中に埋設される。
て、一方の鋼管トラス斜材11にかかる剪断力は、この
一方の鋼管トラス斜材11→格点キー16の一方の不定
形硬化材であるコンクリート19→格点キー16の一方
の腕部16a→他方の腕部16a→他方の不定形硬化材
であるコンクリート19→他方の鋼管トラス斜材11と
いう経路で伝達される。
部構造が示されている。この第2参考例では、鋼管トラ
ス斜材11の下部管端にフランジ31が溶接25で固定
されている。一方、格点キー16の管体からなる腕部1
6aの外面にもフランジ32が溶接25で固着されてい
て、各フランジ31,32に開設のボルト挿入孔にボル
ト21を挿入し、ボルト21にナット22を締結するこ
とで格点キー16の腕部16aがトラス斜材11の管端
部13内に仮固定される。
ー16の腕部16aをトラス斜材11内の適正位置に確
実に仮固定することであり、さらに、コンクリート19
の充填時、管端開口からの流出を防止する等のためであ
る。したがって、フランジ31,32とボルト21,ナ
ット22は剪断荷重の伝達機構にとって本質的なもので
はなく、フランジ30,31と、ボルト21,ナット2
2には強度は不要である。
貫通して複数のコンクリート流入孔33が開設されてお
り、鋼管トラス斜材11にコンクリート19を充填する
際、腕部16aの上部開口34とコンクリート流入孔3
3を通って腕部16a内にもコンクリート19が円滑に
充填される。他の構成は、第1参考例と同じであるの
で、同一要素に同一符号を付して説明を省略する。
ードの格点キー16とコンクリート19を介して、一方
の鋼管トラス斜材11から他方の鋼管トラス斜材11に
剪断荷重を伝達できる強固な格点部12が構築される。
格点部構造が示されている。この第3参考例では、格点
キー16の腕部16bが、H形鋼で構成されていて、そ
のウエブ35とフランジ36を貫通して多数のコンクリ
ート流入孔37が開設されている。他の構成は第2参考
例と同じであり、同等要素に同一符号を付して説明す
る。
16bがH形鋼で構成されているので、強度が大きく、
また腕部16bと継手板20との溶接が容易であり、さ
らにコンクリート19はコンクリート流入孔37に入り
込むことにより、腕部16bとコンクリート19との結
合は一層強固となる。
様、V型ノードの格点キー16とコンクリート19を介
して、一方の鋼管トラス斜材11から他方の鋼管トラス
斜材11に剪断荷重が伝達される。
例が示されている。この格点キー16では、図6に示す
格点キー16のようにH形鋼からなる腕部16bのウエ
ブ35とフランジ36のコンクリート流入孔37を開設
する構成に代えて、このウエブ35とフランジ36に、
それぞれコンクリート流入孔38を有する補強プレート
39が複数溶接されている。この図7の格点キー16
は、図6に示す格点キー16と同様、対向配設される鋼
管トラス斜材11の管端部13に腕部16bが挿入配置
される。このとき、コンクリート19に埋設される腕部
16bにおいて、コンクリート19は補強プレート39
のコンクリート用孔38に入り込むことにより、腕部1
6bとコンクリート19との結合は一層強固となる。
腕部16bにコンクリート流入孔38を有する補強プレ
ート39を溶接し、脚部自体にはコンクリート流入孔を
開設しないので、腕部16bの強度が低下しないという
利点がある。
格点部構造が示されている。この第4参考例では、管体
からなる格点キー16の一方(図示左側)の腕部16c
の挿入長Lの部分において、腕部16cの外面と、トラ
ス斜材11の管端部13内面にそれぞれコンクリート流
入孔40を有する補強プレート41が溶接されている。
格点キー16の他方(図示右側)の腕部16cの挿入長
Lの部分において、腕部16cの外面と、トラス斜材1
1の管端部13の内面にそれぞれ環状の突起29が設け
られている。
端部13内に不定形硬化材の一例としてのコンクリート
19を充填するとき、コンクリート19は前記補強プレ
ート41のコンクリート流入孔40内に入り込み、また
は、環状の突起29の周辺に回り込むことで、コンクリ
ート19とV型ノードの格点キー16及び、鋼管トラス
斜材11との結合が強固かつ確実となる。他の構成は、
他の参考例と同じである。
造が示されている。第1〜第4参考例では、V型ノード
の格点キー16で構築される格点部12がコンクリート
の弦材17に埋設された構造が示され、かつそれに適す
る構造とされていた。
を主要素とする格点部12が、鋼管からなる弦材17a
に接合するのに適した構造とされている。すなわち、第
1実施形態において、継手板20によりその腕部16a
がV型配置に溶接された管体からなる格点キー16の下
方部分16cが所定の長さL1 を有し、軸線が水平を
なすように配設した継手鋼管42の格点キー先端面44
が継手鋼管42の内底面45に溶接25で固着されてい
る。継手鋼管42と格点キー16の腕部16aとの間も
溶接25で固着されている。なお、弦材17a内には、
コンクリートを充填する必要は必ずしもないので、図1
0では弦材の左の片方は不充填、右の方は充填した例を
図示している。
フランジ47が固着され、このフランジ47の開口46
を通して管端に環状突起48を有し、鋼管からなる弦材
17aが継手鋼管42内に所定長L2 挿入されてい
る。また、弦材17aの外面に溶接25で固着されたフ
ランジ49を継手鋼管42のフランジ47に当接し、両
フランジ47,49に設けたボルト挿通孔にボルト21
を挿入し、このボルト21にナット22を締結すること
で、弦材17aと継手鋼管42が仮固定され、その後、
弦材17a内部と継手鋼管42内に弦材用コンクリート
50を充填することで、格点キー16と鋼管からなる弦
材47aが、この弦材用コンクリート50によって強固
に、かつ一体に結合される。
ほぼ同じ施工順で施工される。すなわち、鋼管からなる
V型ノードの格点キー16と継手鋼管42とは予め工場
で溶接されてユニットとして構築される。
11を対向配置したうえ、このV型配置の各鋼管トラス
斜材11の管端部13内に、格点キー16の腕部16a
を所定長L重なり合うように挿入配置し、フランジ3
1,32を当接し、そのボルト挿入孔にボルト21を挿
入し、ナット22を締結することによりトラス斜材11
に対し格点キー16を図10の状態に仮固定する。この
後、鋼管トラス斜材11と格点キー16の腕部16aと
の空隙18及び腕部16a内にコンクリート19を上方
から充填させ、硬化させる。
管42内に挿入し、かつフランジ47,49のボルト挿
入孔にボルト21を挿入し、ナット22を締結し、その
後に鋼管からなる弦材17a内と継手鋼管42内にコン
クリート50を充填することで、弦材17aと格点部1
2の構築が完了する。
に係る格点部構造が示されている。この第2実施形態で
は、鋼管製弦材17bと継手鋼管42との固着手段が第
2実施形態と若干相異している。この第2実施形態で
は、互いに同一径に設けられた鋼管製弦材17bの管端
を継手鋼管42の管端に突き合わせ、この突き合わせ部
56をまたがって、両鋼管の内外面に全体で環状をなす
よう複数の円弧状継手板57を当接し、内外の円弧状継
手板57と、継手鋼管45と、鋼管製弦材17bとを貫
通するボルト58を設け、この複数のボルト26にナッ
ト59を締結することで両部材間を固着している。この
実施形態に係る鋼管製弦材17b内には前記両部材の結
合が強固になるよう、弦材用コンクリートを充填しても
よいし充填しなくてもいずれでもよい。継手鋼管42内
にも、コンクリートを充填してもよいし、しなくてもよ
く、図11では、充填しない例を示す。他の実施形態は
第2実施形態と同じである。
点部構造が示されている。先の第2実施形態は、鋼管製
弦材17bが継手鋼管42に接合されているのに対し、
この第3実施形態では、補強鉄筋52入りコンクリート
弦材17cが継手鋼管45に充填の不定形硬化材である
コンクリート19bと硬化一体化されており、補強鉄筋
52は継手鋼管45内に挿入されている構成が第2実施
形態と相異する。他の構成は第2実施形態と同じである
ので、同等部材には同一符号を付して説明を省略する。
れず、腕部16aが任意の断面構造をもつV型ノードの
格点キー16を用いて、対向する鋼管トラス斜材11の
格点部12を構築することができる。いずれの断面構造
の格点キー16使用の場合も、この格点キー16は、格
点部用のコンクリート19との結合がより強固となる構
造が好ましい。また、図示例では、下部の弦材17に格
点部12が構築される例を説明したが、上部弦材を構築
する場合も前記と同様の構造で格点部を構築できる。ま
た本発明は鋼管トラスの格点部12の接合構造を前提と
しているが、少なくとも格点部近傍が鋼管で構成されて
いればよく、格点部近傍以外は斜材あるいは弦材が、鋼
管である必要はない。すなわち、格点部を構成する鋼管
に開放断面の斜材あるいは弦材を接続してトラスを形成
してもよい。
鋼管トラス斜材の格点部において、一方の鋼管トラス斜
材に作用する剪断荷重は、対向する鋼管トラス斜材の管
端部に両脚が挿入設定されるV型ノードの格点キーと、
格点キーの前記脚部が埋設されるように鋼管トラス斜材
の管端部内に充填した不定形硬化材によって、他方の鋼
管トラス鋼管へと伝達されるので、従来その接合構造が
複雑かつ困難であった角管,丸管等の管材からなるトラ
ス斜材の格点部をきわめて簡潔に構築でき、かつ施工性
が容易であると共に、大きな剪断荷重にも耐えられる非
常に強固な格点部構造にできるという効果がある。
明図である。
ーの斜視図図である。
面図である。
面説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 鋼管トラスの格点部における接合構造に
おいて、対向する各鋼管トラス斜材の管端部にV型ノー
ドの格点キーの腕部を挿入設置し、前記鋼管トラス斜材
と格点キーとの間隙に不定形硬化材を充填して硬化させ
るとともに、前記格点キーの頂部近傍に弦材接続用の継
手鋼管を設け、この継手鋼管を介して弦材と接合するこ
とを特徴とする鋼管トラスにおける鋼管部材の接合構
造。 - 【請求項2】 前記格点キーは、鋼管の断面構造を有す
る部材で構成し、この部材を継手板を介してV型に一体
又は溶接等で構成してなることを特徴とする請求項1記
載の鋼管トラスにおける鋼管部材の接合構造。 - 【請求項3】 前記格点キーの表面に、該格点キーと不
定形硬化材と密着を強化するための突起を設けることを
特徴とする請求項1記載の鋼管トラスにおける鋼管部材
の接合構造。 - 【請求項4】 前記格点キーの腕部の表面または、前記
鋼管斜材の管端部のいづれか一方又は双方に、格点キー
の腕部と鋼管斜材の管端部との挿入位置を位置決めする
ためのフランジを設けることを特徴とする請求項1記載
の鋼管トラスにおける鋼管部材の接合構造。
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