Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP3240053B2 - 電気炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法 - Google Patents

電気炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法

Info

Publication number
JP3240053B2
JP3240053B2 JP19744690A JP19744690A JP3240053B2 JP 3240053 B2 JP3240053 B2 JP 3240053B2 JP 19744690 A JP19744690 A JP 19744690A JP 19744690 A JP19744690 A JP 19744690A JP 3240053 B2 JP3240053 B2 JP 3240053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric furnace
slag
portland cement
smelting reduction
reduction period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19744690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0483744A (ja
Inventor
榮治 渕上
安喜 岩部
秀生 田中
熊夫 星野
一夫 神農
充 井上
Original Assignee
中部鋼鈑株式会社
株式会社星野産商
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中部鋼鈑株式会社, 株式会社星野産商 filed Critical 中部鋼鈑株式会社
Priority to JP19744690A priority Critical patent/JP3240053B2/ja
Publication of JPH0483744A publication Critical patent/JPH0483744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3240053B2 publication Critical patent/JP3240053B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気炉による製鋼の過程で発生する電気炉
スラグをポルトランドセメントの原料として有効利用す
ることができるようにしたポルトランドセメントの製造
方法に関する。
従来の技術 従来、電気炉による製鋼の過程で発生する電気炉スラ
グをうちの還元期スラグを処理する方法の一つとして、
風化して粉末になつたものをアスフアルトフイラーとし
て有効利用を図ることが行われていた。
発明が解決しようとする課題 しかし、上述のような処理方法は現実には一部におい
て実施されているだけであつて、殆どの場合、還元期ス
ラグは酸化期スラグと混合して破砕処理の上、砕石とし
て使用されていたが、大部分は産業廃棄物として処分さ
れていた。
このように、従来は電気炉の還元期スラグの有効利用
度が極めて低かつたため、還元期スラグを有効に利用す
ることのできる手段が望まれていた。
課題を解決するための手段 本発明は、上記課題を解決するための手段として、電
気炉による製鋼の過程で発生する電気炉スラグのうちの
溶融還元期スラグを別の電気炉内に収容してその別の電
気炉内に、少なくとも二酸化珪素及び酸化カルシウムを
含む成分調整材を添加し、その成分調整材を添加した溶
融還元期スラグを別の電気炉から鋼製函に放流し、散水
によって急速冷却して固化することによりクリンカーを
生成し、そのクリンカーに凝結調節材として石膏を添加
して微粉砕する構成とした。
発明の作用及び効果 本発明は上記構成になり、溶融還元期スラグに所定量
の成分調整材を添加することにより、溶融還元期スラグ
の組成成分が所定の構成比となる。これを急速冷却する
ことによつて得られたクリンカーに石膏を添加して粉砕
すると、珪酸三カルシウム(3CaO・SiO2)、珪酸二カル
シウム(2CaO・SiO2)等を主鉱物とするポルトランドセ
メントが製造される。
本発明方法によれば、溶融還元期スラグを原料として
利用価値の大きいポルトランドセメントを製造すること
ができるから、還元期スラグの有効利用を図ることがで
きる効果がある。
実施例 以下、本発明の一実施例を説明する。
図示しない電気炉による製鋼の過程において生じた溶
融還元期スラグ1を取り出して、製鋼用とは別の第1図
に示す電気炉2内に収容する。収容した溶融還元期スラ
グ1については計量と組成成分の分析を行つた。その結
果は表1に示すとおりであり、重量は40Kg、各組成成分
の構成比は二酸化珪素(SiO2)が16.4%、酸化アルミニ
ウム(Al2O3)が18.8%、酸化第二鉄(Fe2O3)が0.5
%、酸化カルシウム(CaO)が48.6%、酸化マグネシウ
ム(MgO)が8.5%、三酸化硫黄(SO3)が0.06%、酸化
ナトリウム(Na2O)が0.17%、酸化カリウム(K2O)が
0.07%であつた。
次に、JIS R 5210の普通ポルトランドセメントに該当
するポルトランドセメントを生成するため、電気炉2内
の溶融還元期スラグ1の重量と各組成成分の構成比に基
づいて、添加する成分調整材の成分構成を決めるととも
にその各成分の重量を算出した。その結果は、表1に示
すように、天然珪砂(SiO2)が17Kg、酸化鉄(FeO)が3
Kg、生石灰(CaO)が50Kgである。
そして、溶融還元期スラグ1を電極3により約1600℃
の温度に保持しつつ、溶融還元期スラグ1中にランス管
4を通して成分調整材の天然珪砂、酸化鉄及び生石灰を
添加し、ランス管4から4〜5Kg/cm2の圧縮窒素を吹き
込むことにより、溶融還元期スラグ1と成分調整材とを
十分に攪拌して化学反応を生じさせた。化学反応が済ん
だ後、溶融還元期スラグ1を電気炉2から図示しない鋼
製函に放流し、散水によつて急速に冷却することにより
110Kgのクリンカーを得た。
クリンカーの各組成成分の構成比は、表1に示すとお
りであつて、溶融還元期スラグ1の構成比と比較する
と、二酸化珪素、酸化第二鉄及び酸化カルシウムの割合
が増大しているとともに、酸化マグネシウムと三酸化硫
黄の割合が減少していた。このことから、得られたクリ
ンカーは、珪酸三カルシウム(3CaO・SiO2)、珪酸二カ
ルシウム(2CaO・SiO2)を主鉱物とし、普通ポルトラン
ドセメントの原料として良好なものであることが確認さ
れた。
このクリンカーに、凝結調整材として4Kgの石膏(CaS
O4・2H2O)を添加し、これらを図示しない粉砕機及び磨
砕機によつて微粉砕することにより、114Kgのポルトラ
ンドセメントが生成された。
生成されたポルトランドセメントの各成分の構成比及
び品質は、表2に示すとおりである。この表2から明ら
かなように、本実施例方法により、溶融還元期スラグ1
からJIS R 5210に適合する普通ポルトランドセメントを
製造することができた。
なお、本発明によれば、普通ポルトランドセメントの
製造だけでなく、早強ポルトランドセメント、超早強ポ
ルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメントまた
は耐硫酸塩ポルトランドセメントの製造を行うことも可
能である。
【図面の簡単な説明】
添付した第1図は本発明の一実施例において使用する電
気炉の断面図を示す。 1:溶融還元期スラグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渕上 榮治 愛知県名古屋市中川区小碓通5丁目1番 地 中部鋼鈑株式会社内 (72)発明者 岩部 安喜 愛知県名古屋市中川区小碓通5丁目1番 地 中部鋼鈑株式会社内 (72)発明者 田中 秀生 愛知県名古屋市中川区小碓通5丁目1番 地 中部鋼鈑株式会社内 (72)発明者 星野 熊夫 愛知県海部郡十四山村大字馬ケ地新田字 下溜62 有限会社星野産商内 (72)発明者 神農 一夫 愛知県海部郡十四山村大字馬ケ地新田字 下溜62 有限会社星野産商内 (72)発明者 井上 充 愛知県海部郡十四山村大字馬ケ地新田字 下溜62 有限会社星野産商内 (56)参考文献 特開 昭50−102616(JP,A) 特開 昭62−223045(JP,A) 特開 昭61−270238(JP,A) 特開 平1−103937(JP,A) 特公 昭60−50737(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気炉による製鋼の過程で発生する電気炉
    スラグのうちの溶融還元期スラグを別の電気炉内に収容
    して該別の電気炉内に、少なくとも二酸化珪素及び酸化
    カルシウムを含む成分調整材を添加し、該成分調整材を
    添加した前記溶融還元期スラグを前記別の電気炉から鋼
    製函に放流し、散水によって急速冷却して固化すること
    によりクリンカーを生成し、該クリンカーに凝結調節材
    として石膏を添加して微粉砕することを特徴とする電気
    炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法
JP19744690A 1990-07-25 1990-07-25 電気炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法 Expired - Fee Related JP3240053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19744690A JP3240053B2 (ja) 1990-07-25 1990-07-25 電気炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19744690A JP3240053B2 (ja) 1990-07-25 1990-07-25 電気炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000063087A Division JP3338851B2 (ja) 1990-07-25 2000-03-08 電気炉スラグを原料とするクリンカーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0483744A JPH0483744A (ja) 1992-03-17
JP3240053B2 true JP3240053B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=16374644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19744690A Expired - Fee Related JP3240053B2 (ja) 1990-07-25 1990-07-25 電気炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3240053B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6434715B1 (en) 1999-06-14 2002-08-13 General Electric Company Method of detecting systemic fault conditions in an intelligent electronic device
US6709509B2 (en) 2001-06-05 2004-03-23 Ernest John Taylor-Smith Portland cement manufacture from slag from the production of magnesium metal
AU2002351569A1 (en) * 2002-12-05 2004-06-23 Newtech Commercialization Ltd. Portland cement manufacture from slag from the production of magnesium metal
CN1232465C (zh) * 2002-12-24 2005-12-21 清华大学 凝石二元化湿水泥及其用途
JP5094256B2 (ja) * 2007-07-19 2012-12-12 三菱電機株式会社 圧縮機制御装置
AT17171U1 (de) * 2020-03-30 2021-07-15 Bauunternehmung Granit Ges M B H Elektroofenschlacke zur Substitution von herkömmlicher Gesteinskörnung in Beton
WO2024090581A1 (ja) * 2022-10-28 2024-05-02 グローバル・マテリアルリサーチ株式会社 電気炉スラグを用いた水硬性セメント組成物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0483744A (ja) 1992-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3066031A (en) Cementitious material and method of preparation thereof
US4756761A (en) Methods of making cementitious compositions from waste products
EP0994196B1 (en) Method of solidifying steel-making slag and material produced by the method
CZ281875B6 (cs) Způsob výroby cementu z metalurgických strusek
WO2002022518A1 (fr) Composition de ciment
RU2261846C2 (ru) Способ окислительной обработки сталелитейного шлака с целью получения цементных материалов
JP3240053B2 (ja) 電気炉スラグを原料とするポルトランドセメントの製造方法
US7135068B2 (en) Method for oxidizing treatment of steel works slag and resulting LD slag
JP3338851B2 (ja) 電気炉スラグを原料とするクリンカーの製造方法
CA1132145A (en) Raw mix for the production of portland cement clinker
JP3091177B2 (ja) 製鋼還元スラグの改質方法
EP0393043B1 (en) Methods of making cementitious compositions from waste products
JP3554389B2 (ja) セメントクリンカーの製造方法
JP2835467B2 (ja) 電気炉スラグを原料とするアルミナセメントの製造方法
JPH01126246A (ja) 刺激剤に転炉スラグを用いた高炉セメント
JPS6126537A (ja) 製鋼スラグの利用方法
JPH0774366B2 (ja) 高炉スラグ組成物
KR100451821B1 (ko) 고로시멘트를 사용하는 콘크리트의 초기강도 증진방법
JPH0559855B2 (ja)
JPS61243132A (ja) 焼結原料用バインダ−
US2271276A (en) Process for producing cement
JP2003104762A (ja) 水硬性結合剤
RU2769164C1 (ru) Расширяющая добавка для цемента, содержащая шлак сталеплавильного производства
JP2002087854A (ja) リン高含有クリンカと高炉スラグ微粉末からなる低発熱型セメント
KR100415649B1 (ko) 열연오일슬러지를 이용한 제강용 스크랩대용제 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees