JP3127990B2 - 空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法とその装置 - Google Patents
空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法とその装置Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等においてレ
ジオネラ属菌に汚染された空気調和設備器具および配管
経路の洗浄と消毒を行なうための空気調和設備のレジオ
ネラ菌殺菌方法とその装置に関するものである。
ジオネラ属菌に汚染された空気調和設備器具および配管
経路の洗浄と消毒を行なうための空気調和設備のレジオ
ネラ菌殺菌方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、人体の気道感染症である所謂レジ
オネラ症を引き起こす細菌であるレジオネラ属菌が土壌
や河川水等に広く分布しており、レジオネラ属菌殺菌対
策のために水道法水質基準に基づく定期的な水質検査を
行なうことが義務付けられている。これに伴い、病院や
その他の公共衛生施設等における空気調和設備および配
管内で病院内部感染の原因となるレジオネラ属菌の駆除
消毒が必須の条件となっている。
オネラ症を引き起こす細菌であるレジオネラ属菌が土壌
や河川水等に広く分布しており、レジオネラ属菌殺菌対
策のために水道法水質基準に基づく定期的な水質検査を
行なうことが義務付けられている。これに伴い、病院や
その他の公共衛生施設等における空気調和設備および配
管内で病院内部感染の原因となるレジオネラ属菌の駆除
消毒が必須の条件となっている。
【0003】また、衛生上の管理指導により給湯水と温
水加湿器の設定温度は、例えば熱発生器等により給湯器
で60℃以上、末端で55℃以上となるように設定する
ことが義務付けられている。そのため、従来では空気調
和設備および配管内を高圧洗浄による水洗いや塩素殺菌
消毒により洗浄消毒が行なわれているのが現状である。
例えば病院の各手術室内用エアーハンドリングユニット
の加湿器系統の管内殺菌洗浄や、屋上に設置してある冷
水槽および温水槽内部の清掃と塩素殺菌を同時に行なう
ものである。
水加湿器の設定温度は、例えば熱発生器等により給湯器
で60℃以上、末端で55℃以上となるように設定する
ことが義務付けられている。そのため、従来では空気調
和設備および配管内を高圧洗浄による水洗いや塩素殺菌
消毒により洗浄消毒が行なわれているのが現状である。
例えば病院の各手術室内用エアーハンドリングユニット
の加湿器系統の管内殺菌洗浄や、屋上に設置してある冷
水槽および温水槽内部の清掃と塩素殺菌を同時に行なう
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式によれば、熱発生器等の加熱力が弱くて温水を65
℃以上に温度設定することができないため、このような
温水条件で空気調和設備および配管内を洗浄してもレジ
オネラ属菌を殺菌するのに十分な効果が得られず、また
前記殺菌消毒作業を定期的且つ広域に普及させることが
不可能である等の問題点を有していた。
方式によれば、熱発生器等の加熱力が弱くて温水を65
℃以上に温度設定することができないため、このような
温水条件で空気調和設備および配管内を洗浄してもレジ
オネラ属菌を殺菌するのに十分な効果が得られず、また
前記殺菌消毒作業を定期的且つ広域に普及させることが
不可能である等の問題点を有していた。
【0005】そこで本発明は、叙上のような従来存した
問題点に鑑み創出されたもので、上述したような熱発生
器では温水を65℃以上に温度設定することができない
施設であっても空気調和設備および配管内のレジオネラ
属菌を殺菌するのに十分な効力を有し、且つ殺菌消毒作
業を定期的且つ広域的に普及させることを可能とするよ
うな空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法とその装置を
提供することを目的としたものである。
問題点に鑑み創出されたもので、上述したような熱発生
器では温水を65℃以上に温度設定することができない
施設であっても空気調和設備および配管内のレジオネラ
属菌を殺菌するのに十分な効力を有し、且つ殺菌消毒作
業を定期的且つ広域的に普及させることを可能とするよ
うな空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法とその装置を
提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法にあっては、水を
加熱する熱発生器(チラーユニット)と、該熱発生器
(チラーユニット)で生成した温水を環流させながら常
時一定温度を維持して貯溜する温水タンクと、該温水タ
ンク内の温水を室内冷暖房用のファンコイルユニット、
加湿器、エアーハンドリングユニットを有する室内送風
用のダクト式空調器側へ循環させて成る空気調和設備に
おいて、前記熱発生器(チラーユニット)、温水タン
ク、ファンコイルユニット、加湿器、エアーハンドリン
グユニットを有する室内送風用のダクト式空調器それぞ
れを接続する温水流通経路内に熱湯供給ユニットをバイ
パス接続させ、該熱湯供給ユニットから少なくとも75
℃の温度に設定させた熱湯を前記温水流通経路内へ供給
し、常時65℃以上の熱湯を前記熱発生器(チラーユニ
ット)、温水タンク、ファンコイルユニット、加湿器、
エアーハンドリングユニットを有する室内送風用のダク
ト式空調器、温水流通経路を構成する配管内に循環させ
ながら熱湯洗浄消毒することにより、上述した課題を解
決した。
空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法にあっては、水を
加熱する熱発生器(チラーユニット)と、該熱発生器
(チラーユニット)で生成した温水を環流させながら常
時一定温度を維持して貯溜する温水タンクと、該温水タ
ンク内の温水を室内冷暖房用のファンコイルユニット、
加湿器、エアーハンドリングユニットを有する室内送風
用のダクト式空調器側へ循環させて成る空気調和設備に
おいて、前記熱発生器(チラーユニット)、温水タン
ク、ファンコイルユニット、加湿器、エアーハンドリン
グユニットを有する室内送風用のダクト式空調器それぞ
れを接続する温水流通経路内に熱湯供給ユニットをバイ
パス接続させ、該熱湯供給ユニットから少なくとも75
℃の温度に設定させた熱湯を前記温水流通経路内へ供給
し、常時65℃以上の熱湯を前記熱発生器(チラーユニ
ット)、温水タンク、ファンコイルユニット、加湿器、
エアーハンドリングユニットを有する室内送風用のダク
ト式空調器、温水流通経路を構成する配管内に循環させ
ながら熱湯洗浄消毒することにより、上述した課題を解
決した。
【0007】一方、本発明に係る空気調和設備のレジオ
ネラ菌殺菌装置にあっては、水を加熱する熱発生器(チ
ラーユニット)と、該熱発生器(チラーユニット)で生
成した温水を第1の行き配管、第1の戻り配管を介して
環流させながら常時一定温度を維持して貯溜する温水タ
ンクと、該温水タンク内の温水を第2の行き配管、第2
の戻り配管を介して室内冷暖房用のファンコイルユニッ
ト、加湿器、エアーハンドリングユニットを有する室内
送風用のダクト式空調器側へ循環させて成る空気調和設
備において、少なくとも75℃の温度に設定させた熱湯
を前記温水タンク側の第2の行き配管側へ供給する熱湯
タンク、該熱湯タンク内へ常時一定温度を維持しながら
給湯させる給湯器、該給湯器内の湯水を少なくとも75
℃の温度に加熱するLPガスボンベ等の搬送交換容易な
熱供給源とから熱湯供給ユニットを構成し、該熱湯供給
ユニットを前記熱発生器(チラーユニット)側の第1の
戻り配管と、前記温水タンク側の第2の行き配管との間
にバイパス接続したことにより、上述した課題を解決し
た。
ネラ菌殺菌装置にあっては、水を加熱する熱発生器(チ
ラーユニット)と、該熱発生器(チラーユニット)で生
成した温水を第1の行き配管、第1の戻り配管を介して
環流させながら常時一定温度を維持して貯溜する温水タ
ンクと、該温水タンク内の温水を第2の行き配管、第2
の戻り配管を介して室内冷暖房用のファンコイルユニッ
ト、加湿器、エアーハンドリングユニットを有する室内
送風用のダクト式空調器側へ循環させて成る空気調和設
備において、少なくとも75℃の温度に設定させた熱湯
を前記温水タンク側の第2の行き配管側へ供給する熱湯
タンク、該熱湯タンク内へ常時一定温度を維持しながら
給湯させる給湯器、該給湯器内の湯水を少なくとも75
℃の温度に加熱するLPガスボンベ等の搬送交換容易な
熱供給源とから熱湯供給ユニットを構成し、該熱湯供給
ユニットを前記熱発生器(チラーユニット)側の第1の
戻り配管と、前記温水タンク側の第2の行き配管との間
にバイパス接続したことにより、上述した課題を解決し
た。
【0008】また、前記熱湯供給ユニットは、少なくと
も簡易移動方式または簡易設置方式のいずれかであるこ
とで、同じく上述した課題を解決した。
も簡易移動方式または簡易設置方式のいずれかであるこ
とで、同じく上述した課題を解決した。
【0009】本発明に係る空気調和設備のレジオネラ菌
殺菌方法およびその装置にあっては、LPガスボンベ等
の加熱力の大きな熱供給源を利用した熱湯供給ユニット
は、75℃の温度に設定させた熱湯を空気調和設備の温
水流通経路内へ供給し、常時65℃以上の熱湯を空気調
和設備システムを構成する熱発生器(チラーユニッ
ト)、温水タンク、ファンコイルユニット、加湿器、エ
アーハンドリングユニットを有する室内送風用のダクト
式空調器、温水流通経路を構成する配管内に循環させな
がら熱湯による洗浄消毒を行なわせる。
殺菌方法およびその装置にあっては、LPガスボンベ等
の加熱力の大きな熱供給源を利用した熱湯供給ユニット
は、75℃の温度に設定させた熱湯を空気調和設備の温
水流通経路内へ供給し、常時65℃以上の熱湯を空気調
和設備システムを構成する熱発生器(チラーユニッ
ト)、温水タンク、ファンコイルユニット、加湿器、エ
アーハンドリングユニットを有する室内送風用のダクト
式空調器、温水流通経路を構成する配管内に循環させな
がら熱湯による洗浄消毒を行なわせる。
【0010】このとき、空気調和設備内部のレジオネラ
属菌は65℃以上75℃以下の熱湯によって効率良く殺
菌され、院内感染を未然に防止させる。また、レジオネ
ラ菌駆除消毒後の空気調和設備の通常運転時には、前記
熱湯供給ユニットによる熱湯供給を停止させておき、設
定温度50℃に加熱する熱発生器(チラーユニット)の
みで空気調和設備を運転させることで、清浄で且つ無駄
のない冷暖房送風機能を発揮させる。このとき、熱湯供
給ユニットを少なくとも簡易移動方式または簡易設置方
式のいずれかとすることで、殺菌消毒作業を定期的且つ
広域的に普及させる。
属菌は65℃以上75℃以下の熱湯によって効率良く殺
菌され、院内感染を未然に防止させる。また、レジオネ
ラ菌駆除消毒後の空気調和設備の通常運転時には、前記
熱湯供給ユニットによる熱湯供給を停止させておき、設
定温度50℃に加熱する熱発生器(チラーユニット)の
みで空気調和設備を運転させることで、清浄で且つ無駄
のない冷暖房送風機能を発揮させる。このとき、熱湯供
給ユニットを少なくとも簡易移動方式または簡易設置方
式のいずれかとすることで、殺菌消毒作業を定期的且つ
広域的に普及させる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される符号1は、
例えば病院やその他の公共衛生施設等における空気調和
設備であり、該空気調和設備1は、図1に示すように、
熱発生器等の熱発生器(チラーユニット)2、温水タン
ク3、送風器とコイルと除塵装置等を収納させた冷暖房
用のファンコイルユニット(FCU)4、水蒸気を後述
するダクト式空調器6内へ送り込む加湿器5、コイルや
フィン等のラジエターをフィルターにより挟持させて成
るエアーハンドリングユニット(AHU)6Cを斜向状
に配して上下2室部6A,6Bに仕切られた室内送風用
のダクト式空調器6、該ダクト式空調器6の上室部6A
から各病室内の天井側換気排出口(図示せず)に連通し
た行きダクト配管7、各病室内の汚れた空気を吸引しダ
クト式空調器6の下室部6B側へ戻すための戻りダクト
配管8、該戻りダクト配管8と共にダクト式空調器6の
下室部6B内へ外気を取り入れるための外気取入用ダク
ト配管9とから構成されている。
施の形態を説明するに、図において示される符号1は、
例えば病院やその他の公共衛生施設等における空気調和
設備であり、該空気調和設備1は、図1に示すように、
熱発生器等の熱発生器(チラーユニット)2、温水タン
ク3、送風器とコイルと除塵装置等を収納させた冷暖房
用のファンコイルユニット(FCU)4、水蒸気を後述
するダクト式空調器6内へ送り込む加湿器5、コイルや
フィン等のラジエターをフィルターにより挟持させて成
るエアーハンドリングユニット(AHU)6Cを斜向状
に配して上下2室部6A,6Bに仕切られた室内送風用
のダクト式空調器6、該ダクト式空調器6の上室部6A
から各病室内の天井側換気排出口(図示せず)に連通し
た行きダクト配管7、各病室内の汚れた空気を吸引しダ
クト式空調器6の下室部6B側へ戻すための戻りダクト
配管8、該戻りダクト配管8と共にダクト式空調器6の
下室部6B内へ外気を取り入れるための外気取入用ダク
ト配管9とから構成されている。
【0012】すなわち、上記構成の空気調和設備1は、
熱発生器等の熱発生器(チラーユニット)2にて温度を
50℃に設定して水を加熱し、該熱発生器(チラーユニ
ット)2で生成した温水を第1の行き配管10、第1の
戻り配管11、複数のバルブ系Bを介して環流させなが
ら温水タンク3内に常時一定温度を維持して貯溜し、該
温水タンク3内の温水を第2の行き配管12、第2の戻
り配管13、行き配管側加圧ポンプ14、戻り配管側加
圧ポンプ15、複数のバルブ系Bを介して室内冷暖房用
のファンコイルユニット4、加湿器5、エアーハンドリ
ングユニット6Cを有する室内送風用のダクト式空調器
6側へ強制的に循環させている。
熱発生器等の熱発生器(チラーユニット)2にて温度を
50℃に設定して水を加熱し、該熱発生器(チラーユニ
ット)2で生成した温水を第1の行き配管10、第1の
戻り配管11、複数のバルブ系Bを介して環流させなが
ら温水タンク3内に常時一定温度を維持して貯溜し、該
温水タンク3内の温水を第2の行き配管12、第2の戻
り配管13、行き配管側加圧ポンプ14、戻り配管側加
圧ポンプ15、複数のバルブ系Bを介して室内冷暖房用
のファンコイルユニット4、加湿器5、エアーハンドリ
ングユニット6Cを有する室内送風用のダクト式空調器
6側へ強制的に循環させている。
【0013】前記空気調和設備1の熱発生器(チラーユ
ニット)2側の前記第1の戻り配管11と、温水タンク
3側の前記第2の行き配管12との間にはそれぞれ第3
の行き配管20、第3の戻し配管21、バイパス用バル
ブB1,B2を介してレジオネラ菌殺菌装置本体を構成
する熱湯供給ユニットAをバイパス接続してある(図1
a参照)。
ニット)2側の前記第1の戻り配管11と、温水タンク
3側の前記第2の行き配管12との間にはそれぞれ第3
の行き配管20、第3の戻し配管21、バイパス用バル
ブB1,B2を介してレジオネラ菌殺菌装置本体を構成
する熱湯供給ユニットAをバイパス接続してある(図1
a参照)。
【0014】すなわち、この熱湯供給ユニットAは、約
75℃の温度に設定させた熱湯を第3の行き配管20を
介して前記空気調和設備1の温水タンク3に接続された
第2の行き配管12側へ供給するための熱湯タンク2
2、該熱湯タンク22内へ常時一定温度を維持しながら
給湯させ、且つ前記空気調和設備1の温水タンク3から
第3の戻し配管21を介して加圧ポンプ23によって温
水を戻してこれを加熱するための給湯器24、該給湯器
24内の湯水を75℃程度の温度に加熱するLPガスボ
ンベ等の搬送交換容易な熱供給源25とから構成し、該
熱湯供給ユニットAは、図2に示すようなキャスター2
6等による簡易移動方式、または簡易設置方式のいずれ
かのタイプに適宜選択できるようにステンレス製のボッ
クス体27内に収納一体化してある。
75℃の温度に設定させた熱湯を第3の行き配管20を
介して前記空気調和設備1の温水タンク3に接続された
第2の行き配管12側へ供給するための熱湯タンク2
2、該熱湯タンク22内へ常時一定温度を維持しながら
給湯させ、且つ前記空気調和設備1の温水タンク3から
第3の戻し配管21を介して加圧ポンプ23によって温
水を戻してこれを加熱するための給湯器24、該給湯器
24内の湯水を75℃程度の温度に加熱するLPガスボ
ンベ等の搬送交換容易な熱供給源25とから構成し、該
熱湯供給ユニットAは、図2に示すようなキャスター2
6等による簡易移動方式、または簡易設置方式のいずれ
かのタイプに適宜選択できるようにステンレス製のボッ
クス体27内に収納一体化してある。
【0015】尚、レジオネラ菌駆除消毒後の空気調和設
備1の通常運転時には、前記バイパス用バルブB1,B
2は閉塞され、熱湯供給ユニットAによる熱湯供給を停
止させておき、設定温度50℃に加熱する熱発生器等の
熱発生器(チラーユニット)2のみで空気調和設備1を
運転させるようにしてある。
備1の通常運転時には、前記バイパス用バルブB1,B
2は閉塞され、熱湯供給ユニットAによる熱湯供給を停
止させておき、設定温度50℃に加熱する熱発生器等の
熱発生器(チラーユニット)2のみで空気調和設備1を
運転させるようにしてある。
【0016】この他、図示例にあって、この熱湯供給ユ
ニットAは院内環境整備のために適宜分離解体すること
も可能である。また、前記熱供給源25は、LPガス以
外の加熱方式を採用しても良い。さらに、前記熱湯供給
ユニットAによる熱湯洗浄消毒に加え塩素消毒を併用さ
せても良い。
ニットAは院内環境整備のために適宜分離解体すること
も可能である。また、前記熱供給源25は、LPガス以
外の加熱方式を採用しても良い。さらに、前記熱湯供給
ユニットAによる熱湯洗浄消毒に加え塩素消毒を併用さ
せても良い。
【0017】次に、本発明の使用の一例を説明するに、
例えばレジオネラ菌が発生した時や、1年に1回等の定
期的なレジオネラ菌駆除消毒の際には、先ず図2に示す
ような簡易移動方式タイプ、あるいは簡易設置方式タイ
プの熱湯供給ユニットAを第3の行き配管20、第3の
戻し配管21、バイパス用バルブB1,B2を介して空
気調和設備1の熱発生器(チラーユニット)2側の前記
第1の行き配管10と、温水タンク3側の前記第2の行
き配管12との間にバイパス接続する。
例えばレジオネラ菌が発生した時や、1年に1回等の定
期的なレジオネラ菌駆除消毒の際には、先ず図2に示す
ような簡易移動方式タイプ、あるいは簡易設置方式タイ
プの熱湯供給ユニットAを第3の行き配管20、第3の
戻し配管21、バイパス用バルブB1,B2を介して空
気調和設備1の熱発生器(チラーユニット)2側の前記
第1の行き配管10と、温水タンク3側の前記第2の行
き配管12との間にバイパス接続する。
【0018】そして、バイパス用バルブB1,B2を開
弁させて、熱湯供給ユニットAにより75℃の温度に設
定させた熱湯を空気調和設備1の温水流通経路内へ例え
ば毎分4〜40リットルの給送量でもって約15分以上
供給し、常時65℃以上の熱湯を空気調和設備システム
を構成する熱発生器(チラーユニット)2、温水タンク
3、ファンコイルユニット4、加湿器5、エアーハンド
リングユニット6Cを有する室内送風用のダクト式空調
器6、温水流通経路を構成する配管内に循環させながら
熱湯による洗浄消毒を行なわせる。
弁させて、熱湯供給ユニットAにより75℃の温度に設
定させた熱湯を空気調和設備1の温水流通経路内へ例え
ば毎分4〜40リットルの給送量でもって約15分以上
供給し、常時65℃以上の熱湯を空気調和設備システム
を構成する熱発生器(チラーユニット)2、温水タンク
3、ファンコイルユニット4、加湿器5、エアーハンド
リングユニット6Cを有する室内送風用のダクト式空調
器6、温水流通経路を構成する配管内に循環させながら
熱湯による洗浄消毒を行なわせる。
【0019】このとき、空気調和設備内部のレジオネラ
属菌は65℃以上75℃以下の熱湯によって効率良く殺
菌され、院内感染を未然に防止するのである。また、レ
ジオネラ菌駆除消毒後の空気調和設備1の通常運転時に
は、バイパス用バルブB1,B2を閉塞して前記熱湯供
給ユニットAによる熱湯供給を停止させておき、設定温
度50℃に加熱する熱発生器(チラーユニット)2のみ
で空気調和設備1を運転させるのである。
属菌は65℃以上75℃以下の熱湯によって効率良く殺
菌され、院内感染を未然に防止するのである。また、レ
ジオネラ菌駆除消毒後の空気調和設備1の通常運転時に
は、バイパス用バルブB1,B2を閉塞して前記熱湯供
給ユニットAによる熱湯供給を停止させておき、設定温
度50℃に加熱する熱発生器(チラーユニット)2のみ
で空気調和設備1を運転させるのである。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
特に、従来の熱発生器では温水を65℃以上に温度設定
することができない施設であっても空気調和設備および
配管内のレジオネラ属菌を殺菌するのに十分な効力を発
揮でき、且つ殺菌消毒作業を定期的且つ広域的に普及さ
せることを可能にする。
特に、従来の熱発生器では温水を65℃以上に温度設定
することができない施設であっても空気調和設備および
配管内のレジオネラ属菌を殺菌するのに十分な効力を発
揮でき、且つ殺菌消毒作業を定期的且つ広域的に普及さ
せることを可能にする。
【0021】すなわち、LPガスボンベ等の加熱力の大
きな熱供給源を利用した熱湯供給ユニットにより、75
℃の温度に設定させた熱湯を空気調和設備の温水流通経
路内へ供給でき、常時65℃以上の熱湯を空気調和設備
システムを構成する熱発生器(チラーユニット)、温水
タンク、ファンコイルユニット、加湿器、エアーハンド
リングユニットを有する室内送風用のダクト式空調器、
温水流通経路を構成する配管内等に循環させながら熱湯
による洗浄消毒を行なうことができる。
きな熱供給源を利用した熱湯供給ユニットにより、75
℃の温度に設定させた熱湯を空気調和設備の温水流通経
路内へ供給でき、常時65℃以上の熱湯を空気調和設備
システムを構成する熱発生器(チラーユニット)、温水
タンク、ファンコイルユニット、加湿器、エアーハンド
リングユニットを有する室内送風用のダクト式空調器、
温水流通経路を構成する配管内等に循環させながら熱湯
による洗浄消毒を行なうことができる。
【0022】このとき、空気調和設備内部のレジオネラ
属菌は65℃以上75℃以下の熱湯によって効率良く殺
菌することができ、院内感染を未然に防止することがで
きる。また、熱湯供給ユニットを少なくとも簡易移動方
式または簡易設置方式のいずれかとしたので、院内での
搬出搬入が容易に行なえるため、殺菌消毒作業を定期的
且つ広域的に普及させることができる。
属菌は65℃以上75℃以下の熱湯によって効率良く殺
菌することができ、院内感染を未然に防止することがで
きる。また、熱湯供給ユニットを少なくとも簡易移動方
式または簡易設置方式のいずれかとしたので、院内での
搬出搬入が容易に行なえるため、殺菌消毒作業を定期的
且つ広域的に普及させることができる。
【図1】本発明の実施の形態における空気調和設備を示
すブロック構成図であり、(a)は、空気調和設備の配
管経路の一部を示し、(b)は(a)の配管経路に継続
するブロック構成図である。
すブロック構成図であり、(a)は、空気調和設備の配
管経路の一部を示し、(b)は(a)の配管経路に継続
するブロック構成図である。
【図2】同じく空気調和設備にバイパス接続される熱湯
供給ユニットの構成断面図である。
供給ユニットの構成断面図である。
1…空気調和設備 2…熱発生器
(チラーユニット) 3…温水タンク 4…ファンコイ
ルユニット(FCU) 5…加湿器 6…ダクト式空
調器 7…行きダクト配管 8…戻りダクト
配管 9…外気取入用ダクト配管 A…熱湯供給ユニット 20…第3の行
き配管 21…第3の戻し配管 22…熱湯タン
ク 23…加圧ポンプ 24…給湯器 25…熱供給源
(チラーユニット) 3…温水タンク 4…ファンコイ
ルユニット(FCU) 5…加湿器 6…ダクト式空
調器 7…行きダクト配管 8…戻りダクト
配管 9…外気取入用ダクト配管 A…熱湯供給ユニット 20…第3の行
き配管 21…第3の戻し配管 22…熱湯タン
ク 23…加圧ポンプ 24…給湯器 25…熱供給源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 2/04 F24F 3/10 F24H 1/00 C02F 1/02
Claims (2)
- 【請求項1】 水を加熱する熱発生器(チラーユニッ
ト)と、該熱発生器(チラーユニット)で生成した温水
を第1の行き配管、第1の戻り配管を介して環流させな
がら常時一定温度を維持して貯溜する温水タンクと、該
温水タンク内の温水を第2の行き配管、第2の戻り配管
を介して室内冷暖房用のファンコイルユニット、加湿
器、エアーハンドリングユニットを有する室内送風用の
ダクト式空調器側へ循環させて成る空気調和設備におい
て、前記熱発生器(チラーユニット)側の第1の戻り配
管と、前記温水タンク側の第2の行き配管との間に、簡
易移動方式または簡易設置方式のいずれかである熱湯供
給ユニットをバイパス接続し、この熱湯供給ユニット
は、少なくとも75℃の温度に設定した熱湯を前記温水
タンク側の第2の行き配管側へ供給する熱湯タンク、該
熱湯タンク内へ常時一定温度を維持しながら給湯する給
湯器、該給湯器内の湯水を少なくとも75℃の温度に加
熱するLPガスボンベ等の搬送交換容易な熱供給源とか
ら成り、前記熱発生器(チラーユニット)、温水タン
ク、ファンコイルユニット、加湿器とエアーハンドリン
グユニットを有する室内送風用のダクト式空調器それぞ
れを接続する温水流通経路である配管内に、常時65℃
以上の熱湯を循環させて熱湯洗浄消毒することを特徴と
する空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法。 - 【請求項2】 水を加熱する熱発生器(チラーユニッ
ト)と、該熱発生器(チラーユニット)で生成した温水
を第1の行き配管、第1の戻り配管を介して環流させな
がら常時一定温度を維持して貯溜する温水タンクと、該
温水タンク内の温水を第2の行き配管、第2の戻り配管
を介して室内冷暖房用のファンコイルユニット、加湿
器、エアーハンドリングユニットを有する室内送風用の
ダクト式空調器側へ循環させて成る空気調和設備におい
て、前記熱発生器(チラーユニット)側の第1の戻り配
管と、前記温水タンク側の第2の行き配管との間に、簡
易移動方式または簡易設置方式のいずれかである熱湯供
給ユニットをバイパス接続し、この熱湯供給ユニット
は、少なくとも75℃の温度に設定した熱湯を前記温水
タンク側の第2の行き配管側へ供給する熱湯タンク、該
熱湯タンク内へ常時一定温度を維持しながら給湯する給
湯器、該給湯器内の湯水を少なくとも75℃の温度に加
熱するLPガスボンベ等の搬送交換容易な熱供給源とか
ら成り、前記熱発 生器(チラーユニット)、温水タン
ク、ファンコイルユニット、加湿器とエアーハンドリン
グユニットを有する室内送風用のダクト式空調器それぞ
れを接続する温水流通経路である配管内に、常時65℃
以上の熱湯を循環させて熱湯洗浄消毒することを特徴と
する空気調和設備のレジオネラ菌殺菌装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09366736A JP3127990B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09366736A JP3127990B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11192288A JPH11192288A (ja) | 1999-07-21 |
JP3127990B2 true JP3127990B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=18487539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09366736A Expired - Fee Related JP3127990B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 空気調和設備のレジオネラ菌殺菌方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3127990B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP09366736A patent/JP3127990B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11192288A (ja) | 1999-07-21 |
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