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JP3199475B2 - ビタミンa類可溶化水溶液の安定化法 - Google Patents

ビタミンa類可溶化水溶液の安定化法

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JP3199475B2 JP21633592A JP21633592A JP3199475B2 JP 3199475 B2 JP3199475 B2 JP 3199475B2 JP 21633592 A JP21633592 A JP 21633592A JP 21633592 A JP21633592 A JP 21633592A JP 3199475 B2 JP3199475 B2 JP 3199475B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンA類を可溶化
して含む水溶液を、長期間にわたって安定化する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ビタミンA油、ビタミンA脂肪酸エステ
ルなども含めてビタミンA類は、人間または動物に対す
る視覚、粘膜などの正常維持機能を有し、その欠乏によ
り夜盲症、角結膜乾燥症、成長障害などを引き起こすた
め、欠くことのできない物質である。
【0003】しかし、脂溶性ビタミンであるビタミンA
類は、極端に酸化され易く、特に水溶液中では極めて不
安定であることが知られている。このように不安定なビ
タミンA類の安定化技術としては、従来から、乳化系ま
たは粉末系にジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、
ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ノルジヒドロ
グアヤレチック酸(NDGA)及びトコフェロール類な
どの脂溶性抗酸化剤、アスコルビン酸、ヒドロキノン、
システインなどの水溶性抗酸化剤またはこれらの双方の
抗酸化剤を添加ないしは混合する方法(特開昭48−4
8617号公報、特開昭58−41813号公報)、ビ
タミンA類をゼラチン、カゼイン、デキストリン等を用
いて被覆し、粒状または粉末状として空気との接触を断
って安定化する方法(特開昭61−212322号公
報)等が知られている。
【0004】しかしながら、上記の乳化系または粉末系
においてさえも、ビタミンA類の安定性は満足いくもの
ではなく、ましてや透明で均質な可溶化系において、ビ
タミンA類を長期に安定化する方法は知られていない。
【0005】一方、ビタミンA類可溶化液を保存する際
に、例えば点眼、点鼻用としてプラスチック容器がよく
用いられるが、プラスチック容器には酸素透過性が高い
ものが多いため、ビタミンA類などの易酸化物質溶液
は、酸化を受け、不安定となり易い。その安定化法とし
て、易酸化物質の溶液を酸素透過性プラスチック容器に
充填、密栓した後、脱酸素剤とともに酸素非透過性包囲
体により密封する方法(特開昭62−138438号公
報)があるが、特性の高い包囲体であるためコストが高
い、包囲体開封後に急激に安定性が悪化するなどの欠点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容器に充填
したビタミンA類可溶化水溶液の安定性を向上させるこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のビタミンA類可
溶化水溶液の安定化法は、非イオン界面活性剤により可
溶化したビタミンA類水溶液に、脂溶性抗酸化剤および
水溶性抗酸化剤の少なくとも1種以上を配合して容器に
充填、密栓した後、脱酸素剤とともに、包囲体により密
封することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施態様】本発明の第一の必須要件であるビタ
ミンA類とは、ビタミンAそれ自体の他に、ビタミンA
油等のビタミンA含有混合物、ビタミンA脂肪酸エステ
ル等のビタミンA誘導体なども含まれる。具体的には、
日本ロシュ株式会社製パルミチン酸レチノール170万
国際単位(I.U.)が挙げられる。ビタミンA類は、
通常、組成物中に0.003〜0.1重量%配合するこ
とができ、好ましくは0.01〜0.05重量%の範囲
である。
【0009】本発明の第二の必須要件であるビタミンA
類を可溶化する非イオン界面活性剤としては、水溶性の
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の高級脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エステル
等が挙げられ、例えば、ポリオキシエチレン(p=6
0)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(p=20)ソ
ルビタンモノオレエ−トがある。具体的には日光ケミカ
ルズ株式会社製ニッコールHCO−60、TO−10が
ある。通常組成物中に0.01〜1.0重量%配合する
ことができ、好ましくは0.05〜0.5重量%の範囲
である。なお、pはエチレンオキシドの平均付加モル数
を示す。
【0010】本発明の第三の必須要件の一つである脂溶
性抗酸化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン(B
HT)、ブチルヒドロキシアニソ−ル(BHA)、ノル
ジヒドログアヤレチック酸、トコフェロ−ル類等が挙げ
られ、具体的には理研ビタミン株式会社製理研Eアセテ
ートαが例示される。脂溶性抗酸化剤を用いる場合は、
通常、組成物中に0.005〜0.2重量%配合するこ
とができ、好ましくは0.01〜0.1重量%の範囲で
ある。
【0011】本発明の第三の必須要件の一つである水溶
性抗酸化剤としては、アスコルビン酸、ヒドロキノン、
システイン、亜硫酸塩類などが挙げられ、具体的には和
光純薬工業株式会社製無水亜硫酸ナトリウムが例示され
る。水溶性抗酸化剤を用いる場合は、通常、組成物中に
0.001〜10重量%配合することができ、好ましく
は0.01〜5.0重量%の範囲である。
【0012】本発明では、上記の脂溶性抗酸化剤、水溶
性抗酸化剤の2つの群の添加剤のうち少なくとも1つの
群を選択し、これら選択群の化合物の少なくとも1種以
上を添加、配合する。また、脂溶性抗酸化剤と水溶性抗
酸化剤とを併用することにより、より一層の安定化効果
が得られる。これら添加剤の配合量は、例えばビタミン
A150万国際単位(IU)程度のものに対し、各々以
下の表1の通りである。
【0013】
【表1】 好ましい添加量 より好ましい添加量 脂溶性抗酸化剤 10〜1000重量% 50〜 500重量% 水溶性抗酸化剤 50〜10000重量% 300〜 6000重量%
【0014】本発明の第四の必須要件であるプラスチッ
ク製容器としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリカーボ
ネート、ポリアリレート、塩化ビニル等の材質またはこ
れら材質の複合体からなるものなどを用いることができ
る。
【0015】本発明の第五の必須要件である脱酸素剤と
しては、例えば鉄及び鉄化合物を主成分とするものを使
用することができ、具体的には三菱瓦斯化学株式会社製
エージレスがある。
【0016】本発明の第六の必須要件である包囲体材料
としては、例えばポリエチレン、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリカーボネ
ート、ポリエステル、ナイロン、セロファン、ポリ塩化
ビニルフィルム、アルミ箔、アルミニウムを蒸着したポ
リビニルアルコール系・ポリアミド系フィルム、ポリ塩
化ビニリデンをコートしたフィルムまたはラミネートフ
ィルムなどこれらの複合、多層フィルム等が挙げられ
る。
【0017】また、本発明のビタミンA類可溶化液に
は、必要に応じて、他のビタミン類、硫酸亜鉛、スルフ
ァメトキサゾ−ル、アラントイン、塩化リゾチ−ムなど
の薬剤;グルコン酸クロルヘキシジン、ソルビン酸、ク
ロロブタノ−ル、パラオキシ安息香酸エステル、安息香
酸ナトリウムなどの防腐剤;塩化カリウム、塩化ナトリ
ウム、プロピレングリコ−ル、ポリエチレングリコー
ル、グリセリンなどの等張化剤;クエン酸、ホウ酸、リ
ン酸水素ナトリウム、氷酢酸などの緩衝剤;ブドウ糖、
白糖、マンニトール、キシリトールなどの糖類;グルタ
ミン酸などの矯味剤;l−メントールなどの香料等を配
合することができる。
【0018】本発明のビタミンA類可溶化水溶液の調製
方法は特に問わないが、例えば、ビタミンAをBHTな
どの脂溶性抗酸化剤とともに、ポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン高級脂肪酸エ
ステルなどの非イオン界面活性剤により水に可溶化す
る。
【0019】ついで、亜硫酸ナトリウム等の水溶性抗酸
化剤を水に溶解し、緩衝剤を加えてpHを調整した後、
容器に充填、密栓し、脱酸素剤とともに、包囲体で密封
することにより、酸化に対して安定なビタミンA類可溶
化水溶液を得ることができる。
【0020】本発明のビタミンA類可溶化水溶液のpH
は4〜9の範囲にあることが好ましく、より好ましく
は、5〜8.5である。溶液のpHが上記範囲を外れる
と、ビタミンA類の安定化効果が低下する。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、非イオン界面活性剤に
よりビタミンA類を可溶化した水溶液に、脂溶性抗酸化
剤および水溶性抗酸化剤の少なくとも1種以上を添加し
た後、容器に充填、密栓し、脱酸素剤とともに、包囲体
により密封することにより、包囲体を開封するまではビ
タミンA類の安定化効果が十分に高く、しかも、包囲体
を開封した後でも、酸化に対して急激に安定性を損なう
ことなく、長期にわたってビタミンA類可溶化水溶液を
安定に保つことができる。このようなビタミンA類可溶
化液は、例えば点眼剤,点鼻薬,注射剤などの医薬品、
ドリンク剤などの食品等の分野で利用することができ
る。
【0022】
【実施例】
実施例1〜3及び比較例1〜3 表2に示す処方の液剤を調製し、ポリエチレンテレフタ
レート製のプラスチック容器に充填し、必要に応じて脱
酸素剤(エージレスZJ−PK)とともにポリ塩化ビニ
リデン複合フィルムで密封した後、50℃に1カ月保存
し、保存終了直後のビタミンAパルミテートの残存率を
調べた。更に、フィルムで密封したものについては開封
後室温で更に一週間放置した後のビタミンAパルミテ−
トの残存率をも調べ、同表に結果を示した。尚、pHは
リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウムで
5.8に調整した。また、液剤中のビタミンAパルミテ
−トの含量は、高速液体クロマトグラフ法を用い測定し
た。
【0023】
【表2】 配合量(%) 比較例 比較例 実施例 比較例 実施例 実施例 1 2 1 3 2 3 ビタミンAパルミテ−ト 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 0.03 酢酸トコフェロ−ル − − 0.025 0.025 − 0.025 亜硫酸ナトリウム − − − − 0.1 0.1 POE(60)硬化ヒマシ油 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 クロロブタノール 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 0.3 蒸留水 バランス 脱酸素剤(エージレスZJ-PK) なし あり あり なし あり あり ビタミンAパルミテ−ト 残存率(50℃−1ケ月) 保存直後 10% 38% 70% 49% 75% 86% 室温1週間放置 − 7% 70% − 72% 82%
【0024】実施例4 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエ−ト
(ニッコ−ルTO−10)2g、BHTを0.25g、
ビタミンAアセテ−ト(170万国際単位)0.15g
を加温溶解する。これにホウ酸8g、アスパラギン酸カ
リウム10g、10%塩化ベンザルコニウム液2gを混
合し、精製水で全量を1000ml(pH=6.5)と
し、無菌ろ過しポリカーボネート製点眼容器に充填した
後、脱酸素剤(エージレスZJ−PK)とともにポリ塩
化ビニリデン複合フィルムで密封した。本製剤は、50
℃の加速試験1カ月及びフィルム開封後更に室温で一週
間放置した結果、ビタミンAアセテ−トの残存率はそれ
ぞれ60%、59%であった。
【0025】比較例4 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエ−ト
(ニッコ−ルTO−10)2g、BHTを0.25g、
ビタミンAアセテ−ト(170万国際単位)0.15g
を加温溶解する。これにホウ酸8g、アスパラギン酸カ
リウム10g、10%塩化ベンザルコニウム液2gを混
合し、精製水で全量を1000ml(pH=6.5)と
し、無菌ろ過しポリカーボネート製点眼容器に充填し
た。本製剤は、50℃の加速試験1カ月の結果、ビタミ
ンAアセテ−トの残存率は28%であった。
【0026】比較例5 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエ−ト
(ニッコ−ルTO−10)2g、ビタミンAアセテ−ト
(170万国際単位)0.15gを加温溶解する。これ
にホウ酸8g、アスパラギン酸カリウム10g、10%
塩化ベンザルコニウム液2gを混合し、精製水で全量を
1000ml(pH=6.5)とし、無菌ろ過しポリカ
ーボネート製点眼容器に充填した後、脱酸素剤(エージ
レスZJ−PK)とともにポリ塩化ビニリデン複合フィ
ルムで密封した。本製剤は、50℃の加速試験1カ月及
びフィルム開封後更に室温で一週間放置した結果、ビタ
ミンAアセテ−トの残存率はそれぞれ56%、24%で
あった。
【0027】実施例5 ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(ニッコ−ル
HCO−50)2g、ビタミンA(170万国際単位)
0.1gを加温溶解する。これにクエン酸1.3g、亜
硫酸ナトリウム2g、塩酸ナファゾリン0.03g、塩
化ベンゼトニウム0.05g、グリチルリチン酸二カリ
ウム5g、クロロブタノ−ル3g、l−メント−ル0.
3g、プロピレングリコ−ル5g、アラントイン1g、
パンテノ−ル0.2gを混合し、精製水で全量を100
0ml(pH=5.5)とし、無菌ろ過しポリプロピレ
ン製点眼容器に充填した後、脱酸素剤(エージレスZJ
−PK)とともにポリエチレン複合フィルムで密封し
た。本製剤は、50℃の加速試験1カ月及びフィルム開
封後更に室温で一週間放置した結果、ビタミンAの残存
率はそれぞれ65%、59%であった。
【0028】比較例6 ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(ニッコ−ル
HCO−50)2g、ビタミンA(170万国際単位)
0.1gを加温溶解する。これにクエン酸1.3g、亜
硫酸ナトリウム2g、塩酸ナファゾリン0.03g、塩
化ベンゼトニウム0.05g、グリチルリチン酸二カリ
ウム5g、クロロブタノ−ル3g、l−メント−ル0.
3g、プロピレングリコ−ル5g、アラントイン1g、
パンテノ−ル0.2gを混合し、精製水で全量を100
0ml(pH=5.5)とし、無菌ろ過しポリプロピレ
ン製点眼容器に充填した。本製剤は、50℃の加速試験
1カ月の結果、ビタミンAの残存率は32%であった。
【0029】実施例6 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(ニッコ−ル
HCO−60)3g、酢酸d−α−トコフェロ−ル0.
5g、ビタミンAパルミテ−ト(170万国際単位)
0.15gを加温溶解する。これにリン酸二水素ナトリ
ウム2.2g、リン酸水素二ナトリウム12g、ε−ア
ミノカプロン酸30g、10%塩化ベンザルコニウム液
0.5g、塩酸ピリドキシン0.5g、マンニト−ル2
0g、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.05gを
混合し、精製水で全量を1000ml(pH=7.0)
とし、無菌ろ過しポリエチレンテレフタレート製点眼容
器に充填した後、脱酸素剤(エージレスZJ−PK)と
ともにポリ塩化ビニリデン複合フィルムで密封した。本
製剤は、50℃の加速試験1カ月及びフィルム開封後更
に室温で一週間放置した結果、ビタミンAパルミテ−ト
の残存率はともに81%であった。
【0030】実施例7 ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油(ニッコ−ル
HCO−50)2g、酢酸d−α−トコフェロ−ル0.
5g、ビタミンAパルミテ−ト(170万国際単位)
0.3gを加温溶解する。これにクエン酸1.3g、亜
硫酸ナトリウム1g、塩酸ナファゾリン0.03g、塩
化ベンゼトニウム0.05g、クロロブタノ−ル3g、
l−メント−ル0.3g、プロピレングリコ−ル5g、
アラントイン1g、パンテノ−ル0.2gを混合し、精
製水で全量を1000ml(pH=5.5)とし、無菌
ろ過しポリエチレンテレフタレート製点眼容器に充填し
た後、脱酸素剤(エージレスZJ−PK)とともにポリ
塩化ビニリデン複合フィルムで密封した。本製剤は、5
0℃の加速試験1カ月及びフィルム開封後更に室温で一
週間放置した結果、ビタミンAパルミテートの残存率は
それぞれ85%、82%であった。
【0031】実施例8 ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエ−ト
(ニッコ−ルTO−10)3g、酢酸d−α−トコフェ
ロ−ル0.25g、ビタミンAパルミテ−ト(170万
国際単位)0.15gを加温溶解する。これにホウ酸8
g、アスパラギン酸カリウム10g、10%塩化ベンザ
ルコニウム液2gを混合し、精製水で全量を1000m
l(pH=6.5)とし、無菌ろ過しポリエチレンテレ
フタレート製点眼容器に充填した後、脱酸素剤(エージ
レスZJ−PK)とともにポリ塩化ビニリデン複合フィ
ルムで密封した。本製剤は、50℃の加速試験1カ月及
びフィルム開封後更に室温で一週間放置した結果、ビタ
ミンAパルミテ−トの残存率はそれぞれ58%、56%
であった。
【0032】実施例9 ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油(ニッコ−ル
HCO−60)2g、ビタミンAパルミテート(170
万国際単位)0.15gを加温溶解する。これにクエン
酸1.3g、亜硫酸ナトリウム2g、塩酸ナファゾリン
0.03g、塩化ベンゼトニウム0.05g、グリチル
リチン酸二カリウム5g、クロロブタノ−ル3g、l−
メント−ル0.3g、プロピレングリコ−ル5g、アラ
ントイン1g、塩酸ピリドキシン0.5g、フラビンア
デニンジヌクレオチドナトリウムを混合し、精製水で全
量を1000ml(pH=5.5)とし、無菌ろ過しポ
リエチレンテレフタレート及びポリアリレート複合点眼
容器に充填した後、脱酸素剤(エージレスZJ−PK)
とともにポリ塩化ビニリデン複合フィルムで密封した。
本製剤は、50℃の加速試験1カ月及びフィルム開封後
更に室温で一週間放置した結果、ビタミンAの残存率は
それぞれ72%、69%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 47/22 A61K 47/22 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 31/232 A61K 9/08 A61K 31/07 A61K 31/203 A61K 47/10 A61K 47/22 CA(STN) EMBASE(STN) MEDLINE(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非イオン界面活性剤により可溶化したビ
    タミンA類水溶液に、脂溶性抗酸化剤および水溶性抗酸
    化剤の少なくとも1種以上を配合して容器に充填、密栓
    し、脱酸素剤とともに、包囲体により密封することを特
    徴とするビタミンA類可溶化水溶液の安定化法。
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