JP3193906B2 - 反射型液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
反射型液晶表示装置の製造方法Info
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Description
ことによって表示を行う反射型液晶表示装置の製造方法
に関する。
パソコン、ポケットテレビなどへの液晶表示装置の応用
が急速に進展している。特に、液晶表示装置の中でも外
部から入射した光を反射させて表示を行う反射型液晶表
示装置は、バックライトが不要であるため消費電力が低
く、薄形であり、軽量化が可能であるため注目されてい
る。
(ツイステッドネマティック)方式、ならびにSTN
(スーパーツイステッドネマティック)方式が用いられ
ているけれども、これらの方式では偏光板によって必然
的に自然光の光強度の1/2が表示に利用されないこと
になり、表示が暗くなるという問題がある。
ず、自然光の全ての光線を有効に利用しようとする表示
モードが提案されている。このようなモードの例とし
て、相転移型ゲスト・ホスト方式が挙げられる(D.
L.White and G.N.Taylor:J.
Appl.Phys.45 4718 1974)。こ
のモードでは、電界によるコレステリック・ネマティッ
ク相転移現象が利用されている。この方式に、さらにマ
イクロカラーフィルタを組合せた反射型マルチカラーデ
ィスプレイも提案されている(Tohru Koizu
mi and Tatsuo Uchida Proc
eedings of the SID,Vol.29
/2,157,1988)。
さらに明るい表示を得るためには、あらゆる角度からの
入射光に対し、表示画面に垂直な方向へ散乱する光の強
度を増加させる必要がある。そのためには、最適な反射
特性を有する反射板を作成することが必要となる。上述
の文献には、ガラスなどから成る基板の表面を研磨剤で
粗面化し、フッ化水素酸でエッチングする時間を変える
ことによって表面の凹凸を制御し、その凹凸上に銀の薄
膜を形成した反射板について記載されている。図10は
アクティブマトリクス方式に用いられるスイッチング素
子である薄膜トランジスタ(以下、TFTと記す)1を
有する基板2の平面図であり、図11は図10に示す切
断面線XI−XIから見た断面図である。ガラスなどの
絶縁性の基板2上に、クロム、タンタルなどから成る複
数のゲートバス配線3が互いに平行に設けられ、ゲート
バス配線3からはゲート電極4が分岐して設けられてい
る。ゲートバス配線3は、走査線として機能している。
化シリコン(SiNX)、酸化シリコン(SiOX)など
から成るゲート絶縁膜5が形成されている。ゲート電極
4の上方のゲート絶縁膜5上には、非晶質シリコン(以
下、a−Siと記す)、多結晶シリコン、CdSeなど
から成る半導体層6が形成されている。半導体層6の一
方の端部には、チタン、モリブデン、アルミニウムなど
から成るソース電極7が重畳形成されている。また、半
導体層6の他方の端部には、ソース電極7と同様にチタ
ン、モリブデン、アルミニウムなどから成るドレイン電
極8が重畳形成されている。ドレイン電極8の半導体層
6と反対側の端部には、ITO(Indium Tin
Oxide)から成る絵素電極9が重畳されている。
ートバス配線3に前述のゲート絶縁膜5を挟んで交差す
るソースバス配線10が接続されている。ソースバス配
線10は、信号線として機能している。ソースバス配線
10も、ソース電極7と同様な金属で形成されている。
ゲート電極4、ゲート絶縁膜5、半導体層6、ソース電
極7およびドレイン電極8はTFT1を構成し、該TF
T1は、スイッチング素子の機能を有している。
る基板2を反射型液晶表示装置に適応しようとすれば、
絵素電極9をアルミニウム、銀などの光反射性を有する
金属で形成するばかりでなく、ゲート絶縁膜5あるいは
その上に凹凸を形成する必要がある。一般に、無機物か
ら成る絶縁膜にテーパの付いた凹凸を均一に形成するこ
とは困難である。
示されるように、反射電極9とソースバス配線10とを
ゲート絶縁膜5上に形成する際には、反射電極9とソー
スバス配線10とが導通しないように間隙9aが形成さ
れる。また、TFT1上に反射電極9を形成した場合、
ソース電極7とドレイン電極8とが導通し、TFT1が
スイッチング素子として機能しなくなるため、TFT1
上に反射電極9を形成することができない。
9は大きいほど好ましい。けれども、上述のように反射
電極9はソースバス配線10と接触せず、またTFT1
のドレイン電極8以外とは重ならないように形成しなけ
ればならず、反射電極9の面積が小さく、したがって輝
度が低く、反射型液晶表示装置の表示品位が低いという
問題がある。
示品位が向上する反射型液晶表示装置の製造方法を提供
することである。
して対向配置される一対の基板のうち、一方基板上の液
晶層側表面には、他方基板側からの入射光を反射する表
示絵素である複数の反射電極と、各反射電極に接続部を
介して表示のための電圧を印加する引回し電極とを形成
し、他方基板上の液晶層側表面には、ほぼ全面にわたっ
て透光性を有する共通電極を形成して構成される反射型
液晶表示装置の製造方法において、前記一方基板に感光
性樹脂を塗布する工程と、前記一方基板の前記引回し電
極と前記反射電極との接続部を除く領域に、前記感光性
樹脂を露光及び現像して複数の凸部を配列して形成する
工程と、前記凸部を熱処理することで該凸部の角を取っ
て滑らかにする工程と、前記凸部に沿って有機絶縁膜を
形成する工程と、前記反射電極を、前記有機絶縁膜上
に、前記接続領域と重なりを持って、かつ隣り合う反射
電極が相互に間隔を介するように、予め定められた領域
に形成する工程と、を含むことを特徴とした反射型液晶
表示装置の製造方法である。
対向する一対の透明基板間に液晶層を介在して形成され
る。このとき、一方の基板の液晶層側表面には複数の反
射電極と引回し電極とが形成され、他方の基板の液晶層
側表面には共通電極が形成される。前記反射電極は表示
絵素であり、前述の他方基板および共通電極を介して入
射する入射光を反射することによって表示が行われる。
ゲートバス配線、ソースバス配線および薄膜トランジス
タなどで実現される前記引回し電極は、各反射電極に表
示のための電圧を印加する。他方基板上に形成される前
記共通電極は、他方基板ほぼ全面にわたって形成されて
いる。
一方基板上に不規則に配列された絶縁膜である樹脂から
なる複数の凸部を覆って予め定められた領域に形成され
る。この際、隣り合う反射電極は、相互に間隙を介して
形成されている。前記絶縁膜は前記凸部を覆って形成さ
れるため、前記絶縁膜は前記凸部に応じた凹凸を有す
る。前述のように、前記反射電極は前記凹凸を有する絶
縁膜上に形成されるため、反射電極表面にもまた前記凹
凸に対応する凹凸が形成される。光反射面に凹凸を形成
することによって、あらゆる角度からの入射光に対し、
表示画面に垂直な方向へ散乱する光の強度が増加して表
示輝度が向上し、表示のコントラストが向上する。
部を除き、絶縁膜を介して形成される。このため、反射
電極を形成する領域は、引回し電極に影響されることは
なく、隣り合う反射電極が電気絶縁状態を保つ範囲内で
面積を増加することが可能であり、表示の輝度が向上す
る。また、前記反射電極と引回し電極との接続部を除い
て凸部を形成しているため、引回し電極から各反射電極
に表示のための電圧を良好に印加することが可能にな
る。
反射型液晶表示装置30の断面図であり、図2は図1に
示される基板31の平面図である。ガラスなどから成る
絶縁性の基板31上に、クロム、タンタルなどから成る
複数のゲートバス配線32が互いに平行に設けられ、ゲ
ートバス配線32からはゲート電極33が分岐してい
る。ゲートバス配線32は、走査線として機能してい
る。
に、窒化シリコン(SiNX)、酸化シリコン(Si
OX)などから成るゲート絶縁膜34が形成されてい
る。ゲート電極33の上方のゲート絶縁膜34上には、
非晶質シリコン(以下、a−Siと記す)、多結晶シリ
コン、CdSeなどから成る半導体層35が形成されて
いる。半導体層35の両端部には、a−Siなどから成
るコンタクト電極41が形成されている。一方のコンタ
クト電極41上には、チタン、モリブデン、アルミニウ
ムなどから成るソース電極36が重畳形成され、他方の
コンタクト電極41上には、ソース電極36と同様に、
チタン、モリブデン、アルミニウムなどから成るドレイ
ン電極37が重畳形成されている。
ートバス配線32に前述のゲート絶縁膜34を挟んで交
差するソースバス配線39が接続されている。ソースバ
ス配線39は、信号線として機能している。ソースバス
配線39も、ソース電極36と同様の金属で形成されて
いる。ゲート電極33、ゲート絶縁膜34、半導体層3
5、ソース電極36およびドレイン電極37は薄膜トラ
ンジスタ(以下、TFTと記す)40を構成し、該TF
T40は、スイッチング素子の機能を有する。
複数の凸部42aが後述するコンタクトホール43が形
成される領域を除いて、不規則に形成されている。凸部
42aを覆って、基板31上全面に有機絶縁膜42が形
成されている。有機絶縁膜42には、凸部42aに応じ
た凸部42bが生じる。ドレイン電極37部分には、コ
ンタクトホール43が形成されている。有機絶縁膜42
上にアルミニウム、銀などから成る反射電極38が形成
され、反射電極38はコンタクトホール43においてド
レイン電極37と接続される。さらにその上には、配向
膜44が形成される。
ートバス配線32の一部およびソースバス配線39の一
部に有機絶縁膜42を介して重畳されるように形成され
ている。このため反射電極38は、隣り合う反射電極3
8が電気的に絶縁状態を保つ範囲で面積を大きくするこ
とができる。このため、表示画面の開口率が大きくな
り、明るい表示が可能となる。本実施形態に従えば、開
口率を90%以上にすることができる。
成される。カラーフィルタ46の基板31の反射電極3
8に対向する位置には、マゼンタまたはグリーンのフィ
ルタ46aが形成され、反射電極38に対向しない位置
にはブラックのフィルタ46bが形成される。カラーフ
ィルタ46上の全面には、ITO(Indium Ti
n Oxide)などから成る透明な電極47、さらに
その上には配向膜48が形成される。
ルタ46aとが一致するように対向して貼り合わせら
れ、間に液晶49が注入されて反射液晶表示装置30が
完成する。
aを有する反射電極38を基板31上に形成する形成方
法を説明する工程図であり、図4は図3に示す形成方法
を説明する断面図であり、図5は図3の工程a5で用い
られるマスク51の平面図である。図4(1)は図3の
工程a4を示し、図4(2)は図3の工程a5を示し、
図4(3)は図3の工程a6を示し、図4(4)は図3
の工程a8を示し、図4(5)は図3の工程a9を示し
ている。
基板31上にスパッタリング法によって3000Åの厚
さのタンタル金属層を形成し、この金属層をホトリソグ
ラフ法およびエッチングによってパターニングを行い、
ゲートバス配線32およびゲート電極33を形成する。
工程a2では、プラズマCVD法によって4000Åの
厚さの窒化シリコン(SiNX)から成るゲート絶縁膜
34を形成する。
00Åのa−Si層と、コンタクト層41となる厚さ4
00Åのn+型a−Si層とをこの順で連続的に形成す
る。形成されたn+型a−Si層およびa−Si層のパ
ターニングを行い、半導体層35およびコンタクト層4
1を形成する。工程a4では、基板31の全面に厚さ2
000Åのモリブデン金属をスパッタ法によって形成
し、このモリブデン金属層のパターニングを行って、ソ
ース電極36、ドレイン電極37およびソースバス配線
39を形成し、TFT40が完成する。図4(1)は、
工程a4までの処理終了後のTFT40が形成された基
板31の断面図である。
31上全面に光感性樹脂であるホトレジスト(OFPR
−800)を1200Åの厚さに塗布し、図5に示され
るマスク51を用いて、図4(2)に示されるように凸
部42aを形成する。マスク51には、斜線で示す円形
の遮光領域51a、51bが不規則に形成されている。
遮光領域51aの直径の長さD1は、遮光領域51bの
直径の長さD2よりも大きく形成されている。たとえば
D1は10μmであり、D2は5μmである。
51bを有するマスク51を用いたけれども、マスク5
1はこれに限定されない。遮光領域は1種類の円形でも
よく、また3種類以上の円形でもよい。マスク51の、
後述する工程a7でコンタクトホール43を形成する領
域に、遮光領域51a、51bを形成しないようにすれ
ば、コンタクトホール43領域に凸部42aを形成する
ことが防止される。
ド樹脂を1μmの厚さに塗布し、図4(3)に示される
ように有機絶縁膜42を形成する。工程a7では、ホト
リソグラフ法およびドライエッチング法を用いて有機絶
縁膜42にコンタクトホール43を形成する。
縁膜42上全面に図4(4)に示されるようにアルミニ
ウムから成る金属薄膜を形成し、工程a9では図4
(5)に示されるように凸部42b上に反射電極38を
パターニングする。反射電極38は、有機絶縁膜42に
形成されたコンタクトホール43を介してTFT40の
ドレイン電極37と接続されている。反射電極38のパ
ターニング時に、有機絶縁膜42の下のホトレジストか
ら成る凸部42aは、露光、現像、アルミニウムのエッ
チング、レジストの剥離の工程を通しても、何の変化も
見られないことを確認している。
凸部42aとなるホトレジストの厚さによって制御する
ことができることが確認されている。また、凸部42a
の角は、凸部42aの形成後、熱処理をすることによっ
て容易に取ることができる。
る電極47は、たとえばITOから成り、厚さは100
0Åである。電極38、47上の配向膜44、48は、
ポリイミドなどを塗布後、焼成することによって形成さ
れている。基板31、45間には、たとえば7μmある
いは12μmのスペーサを混入した図示しない接着性シ
ール剤をスクリーン印刷することによって液晶49を封
入する空間が形成され、前記空間を真空脱気することに
よって液晶49が注入される。液晶49としては、たと
えば黒色色素を混入したゲストホスト液晶(メルク社
製、商品名 ZLI2327)に光学活性物質(メルク
社製、商品名 S811)を4.5%混入したものを用
いる。
反射特性の測定に用いられる反射板70の製造工程を説
明する図であり、図7は図6の工程を説明する断面図で
ある。工程b1では、図7(1)に示すように厚さ1.
1mmのガラス(商品名 7059 コーニング社製)
71の一方表面に、光感性樹脂であるレジスト材料とし
て、たとえばOFPR−800(東京応化社製)を好ま
しくは500rpm〜3000rpmでスピンコートに
よって塗布する。本実施形態では、3000rpmで3
0秒間塗布し、レジスト72を1.2μm成膜した。工
程b2では、レジスト72を100℃で30分間プリベ
ークし、工程b3では、図7(2)に示すように、レジ
スト72上に円形の遮光領域51a、51bを有するホ
トマスク51を配置して露光を行い、工程b4では、図
7(3)に示すようにレジスト72を現像し、基板71
表面に不規則な円形の凸部74を形成した。現像液とし
て、2.38%のNMD−3(東京応化社製)を用い
た。
4を好ましくは120℃〜250℃で熱処理すると、図
7(4)に示されるように角がとれて滑らかな凸部74
が形成される。本実施形態では、180℃で30分間熱
処理を行った。工程b6では、図7(5)に示すように
凸部74を形成した基板71上に有機絶縁膜74aを形
成した。有機絶縁膜74aとしては、ポリイミド樹脂を
好ましくは920rpm〜3500rpmで20秒間ス
ピンコートによって塗布する。本実施形態では、220
0rpmで20秒間塗布し、1μmの厚さの有機絶縁膜
74aを成膜した。有機絶縁膜74aには、凸部74に
応じた凸部が生じるが、凸部74よりは滑らかである。
工程b7では、図7(6)に示すように有機絶縁膜74
aに金属薄膜75を形成した。金属薄膜75の厚さは、
0.01μm〜1.0μm程度が適している。本実施形
態では、アルミニウムを真空蒸着することによって金属
薄膜75を形成した。金属薄膜75としては、アルミニ
ウム、ニッケル、クロム、銀、銅をあげることができ
る。金属薄膜75は、凸部74に沿って形成された有機
絶縁膜74a上に形成されているため、凸部74に応じ
た不規則な円形の凸部75aを有している。以上によっ
て反射板70を得た。
説明する側面図である。通常、液晶表示装置30に用い
られる基板31、45および液晶49層の屈折率は、各
々約1.5である。反射板70の表面と液晶49層とが
接する構成を想定し、本実施形態では屈折率1.5の紫
外線硬化樹脂77を用いてガラス基板76を反射板70
に密着させて、反射板70の反射特性を測定した。この
測定結果は、反射板75の表面と液晶49層の境界にお
ける反射特性と同様の結果を与えることを確認してい
る。
射板70に入射する入射光79の散乱光80をホトマル
チメータ78で検出することによって行われる。反射板
70には、その法線に対し角度θをもって入射光79が
入射する。ホトマルチメータ78は、金属薄膜75上の
入射光79が照射される点を通る反射板70の法線方向
に固定されている。入射光79の入射角度θを変えてホ
トマルチメータ78で金属薄膜75による散乱光80の
強度を測定することによって、反射特性が得られた。
示すグラフである。入射角度θである入射光79の反射
強度は、θ=0°の線に対する角度θの方向に、原点0
からの距離として表されている。θ=70°の反射強度
をP1、θ=60°の反射強度をP2、θ=40°の反
射強度をP3、θ=30°の反射強度をP4、θ=−3
0°の反射強度をP5、θ=−40°の反射強度をP
6、θ=−60°の反射強度をP7、θ=−70°の反
射強度をP8で示している。
の反射特性曲線を破線81で示している。θ=30°の
反射強度P4は、θ=30°の酸化マグネシウムの反射
強度P10よりも優れており、θ=−30°の反射強度
もまたθ=−30°の酸化マグネシウムの反射強度P1
1よりも優れていることが判る。
制御が容易であり、再現性を有するホトレジストから成
る凸部42a上に凸部42aに沿って形成された凸部4
2bを有する有機絶縁膜42上に、凸部42bに沿った
反射電極38を形成する。凸部42aの形状を制御する
ことによって良好な反射特性を有する反射電極38が得
られ、反射型液晶表示装置の表示品位が向上する。
などの光感光性樹脂の種類や膜厚、熱処理温度を適当に
選択すると凸部42aの傾斜角度を自由に制御すること
ができ、これにより反射強度の入射角θ依存性を制御で
きることを確認している。その上に塗布する有機絶縁膜
42の種類や膜厚を変えることによっても、反射強度を
制御できることを確認している。マスク51の遮光領域
51a、51bの占める割合を変えることにより、正反
射成分の大きさをも制御することができる。
圧印加した場合、ある角度(θ=30°)から入射した
光に対するパネル法線方向の反射率は約20%で、コン
トラスト比は5であった。
は、基板31の反射電極38を形成した面が、液晶層側
に配されているので視差がなくなり、良好な表示品位が
得られる。本実施形態では、基板31の反射薄膜である
反射電極38が液晶49層側、すなわち液晶49層にほ
ぼ隣接する位置に配されている構成となるので、凸部4
2bの高さはセル厚さよりも小さく、凸部42bの傾斜
角度は液晶49の配向を乱さない程度に穏やかにするの
が望ましい。
パターニングをドライエッチング法によって行ったが、
有機絶縁膜42がポリイミド樹脂の場合にはアルカリ溶
液によるウエットエッチング法によって行ってもよい。
また、有機絶縁膜42としてポリイミド樹脂を用いた
が、アクリル樹脂などの他の有機材料を用いてもよい。
さらに本実施形態では、基板31として、ガラスなどか
ら成る透明な材料を用いたが、シリコン基板のような不
透明な材料でも同様な効果が発揮され、この場合には回
路を基板上に集積できる利点がある。
ドとして相転移型ゲスト・ホストモードを取り挙げたけ
れども、これに限定されることはなく、たとえば2層式
ゲスト・ホストのような他の光吸収モード、高分子分散
型液晶表示装置のような光散乱形表示モード、強誘電性
液晶表示装置で使用される複屈折表示モードなどでも同
様の効果が得られる。また本実施形態では、スイッチン
グ素子としてTFT40を用いた場合について説明した
が、たとえばMIM(Metal−Insulator
−Metal)素子、ダイオード、バリスタなどを用い
たアクティブマトリクス基板にも適用することができ
る。
脂を露光、現像し、熱処理を行って得られた複数の不規
則な凸部上に、前記凸部に沿って形成された絶縁膜上
に、金属薄膜から成る反射板を絶縁膜の凸部に沿って形
成する。反射板の形状は、感光性樹脂の形状によって決
定される。感光性樹脂は、容易に、かつ均一に再現性よ
く制御することが可能であるため、良好な反射特性を有
する反射板を容易に形成することができ、反射型液晶表
示装置の表示品位が向上する。
め、薄膜トランジスタなどの引回し電極の影響を受け
ず、隣り合う反射電極間の絶縁性を保つ範囲で反射電極
を大きく形成でき、開口率を90%以上にすることがで
きる。
30の断面図である。
反射電極38を形成する形成方法を説明する工程図であ
る。
ある。
測定に用いられる反射板70の製造工程を説明する工程
図である。
図である。
ある。
ッチング素子である薄膜トランジスタ1を有する基板2
の平面図である。
面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】液晶層を介在して対向配置される一対の基
板のうち、一方基板上の液晶層側表面には、他方基板側
からの入射光を反射する表示絵素である複数の反射電極
と、各反射電極に接続部を介して表示のための電圧を印
加する引回し電極とを形成し、他方基板上の液晶層側表
面には、ほぼ全面にわたって透光性を有する共通電極を
形成して構成される反射型液晶表示装置の製造方法にお
いて、前記一方基板に感光性樹脂を塗布する工程と、 前記一方基板の前記引回し電極と前記反射電極との接続
部を除く領域に、前記感光性樹脂を露光及び現像して複
数の凸部を配列して形成する工程と、 前記凸部を熱処理することで該凸部の角を取って滑らか
にする工程と、前記凸部に沿って有機絶縁膜を形成する工程と、 前記反射電極を、前記有機絶縁膜上に、前記接続領域と
重なりを持って、かつ隣り合う反射電極が相互に間隔を
介するように、予め定められた領域に形成する工程と、
を含むことを特徴とした反射型液晶表示装置の製造方
法。
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