JP3177525B2 - 血液透析装置に薬液を供給する方法 - Google Patents
血液透析装置に薬液を供給する方法Info
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Description
液を透析治療終了後の透析装置内に供給し、その濃度を
調整し透析装置内を循環させる薬液供給方法に関するも
のである。
要な物質を除去することを目的としている。したがって
透析液を供給する透析装置においては、使い捨ての透析
器や血液チューブとは異なり、一回の治療が終了する度
に洗浄および消毒が不可欠となる。そこで従来より熱湯
を透析装置内に流したり、次亜塩素酸系の消毒液などを
使用した洗浄や消毒が行われている。また、近年の透析
治療では透析液としてバイカーボネイト系の溶液を使用
する場合も多くあり、この場合には透析装置内の透析液
流路に炭酸塩が付着するため、酢酸等の酸溶液を使用し
て、その除去を行っている。
液は、透析装置内に設けられた専用の計量ポンプにより
濃厚溶液と希釈水を一定比率に混合して所定の濃度の溶
液に調整するか、あるいは予め所定の濃度に調合された
溶液を透析装置に導入する方式が採られていた。従っ
て、透析装置内の専用の計量ポンプで洗浄・消毒を行う
場合は計量ポンプのみならず混合槽等種々の部品の付加
が必要で、装置の小型化やコストの低減を阻害する要因
になっている。また、予め所定の濃度に調合された薬液
を透析装置に導入する場合は、別途専用の混合装置を必
要とするため、透析装置への配管を含め複雑なシステム
と煩雑な操作が問題となっている。
れた薬液を常に供給して透析装置内の透析液回路に通
し、そのまま外部へ排出するために、多量の薬液が必要
である。しかしながら、かかる不都合を改善する目的
で、透析液回路の透析液供給ラインと排液ラインとで閉
回路を形成し、内部の液を給液ポンプで循環させると共
に、排液計量ポンプを使用して前述の閉回路から内部の
液体を抜き、閉回路中に接続した薬液取り入れ口より濃
厚な薬液を流入させることにより薬液濃度を調整する方
式が提案されている(特公平2−60345号公報)。
は、薬液濃度を調整するために特別の計量ポンプや混合
槽を必要とせず、また閉回路内を循環させるので薬液を
節約することができ、従来の方法に比べて有効性の高い
ものである。しかし、閉回路内の希釈水を循環しながら
排出させ、その排出した量だけ濃厚薬液を閉回路内に導
入するため、常に少しずつ薬液をも排出することとな
り、薬液に無駄が生じ、また所定の濃度に達するまでの
時間も余計にかかることになる。さらに所定の濃度に調
整するには濃度センサー等を設けない限り曖昧なものと
なってしまうという問題がある。
する時間が短く、薬液の無駄の少ない薬液の供給方法を
提供することを課題とする。
に本発明は、給液ポンプが設けられ、透析器に透析液を
供給する給液ラインと、排液ポンプが設けられ、前記透
析器から透析廃液を排出する排液ラインと、前記排液ポ
ンプをバイパスして除水ポンプによりその流量が制御さ
れる除水ラインと、前記給液ラインまたは前記排液ライ
ンに接続される薬液供給ラインと、前記給液ラインの外
部接続端と前記排液ラインの外部接続端を接続するバイ
パスラインとを具備する血液透析装置に対して、透析治
療終了後に透析器が外され、代わりにバイパスカプラー
が接続された状態で洗浄・消毒用の薬液を供給する方法
において、前記給液ラインの外部接続端を閉じ前記排液
ラインの外部接続端を開いた状態で前記除水ポンプを作
動させて前記薬液供給ラインから所定の濃厚薬液を前記
給液ラインまたは前記排液ラインに導入し、次いで前記
バイパスラインを開くことにより前記導入された濃厚薬
液を前記バイパスラインを介して前記給液ラインと前記
排液ラインと前記除水ラインに循環させ残存する液体と
混合させて濃厚薬液を所定の濃度に希釈させることを特
徴とする血液透析装置に薬液を供給する方法、である。
部接続端を開いた状態で除水ポンプを作動させて所定の
濃厚薬液を薬液供給ラインから給液ラインまたは排液ラ
インに導入する。この際、バイパスラインは閉じている
ため給液ラインと排液ラインは閉回路となっておらず、
透析液回路の容積と薬液の目的濃度から計算される量の
濃厚薬液を透析液回路に注入する。次いで、バイパスラ
インを接続して給液ラインの外部接続端と排液ラインの
外部接続端を接続し、給液ラインと排液ラインと除水ラ
インとで閉回路を形成し、循環させて閉回路内に残存す
る液体と混合させて濃厚薬液を所定の濃度に希釈するこ
とができる。
て詳細に説明する。図1は本発明の実施例を説明するた
めの血液透析装置内の透析液回路を示すものである。図
において7は透析器、1及び6は給液ライン、8及び9
は排液ライン、19は薬液供給ライン、12は除水ライ
ン、11は除水ポンプ、13は給液ラインと排液ライン
の透析器側の端部を接続させるバイパスカプラー、23
は給液ラインの外部接続端と排液ラインの外部接続端を
接続するバイパスラインである。
給する給液ポンプと透析廃液を排出する排液ポンプとを
一つのポンプで構成している。また、送液ポンプ10は
複式ポンプ5の運転条件を一定にし精度を向上するため
に加圧ポンプとして使われる。通常の透析治療における
透析装置の動作は次に示す通りである。給液ライン1か
ら各種の浄化処理を施した水が送液ポンプ2によって供
給され、原液ポンプ3で供給される透析原液と混合槽4
で混合され、一定濃度の透析液となり、複式ポンプ5に
送られる。通常透析治療にはアセテート透析液またはバ
イカーボ透析液が使われ、アセテート透析の場合は一つ
の透析原液を希釈して使用するが、バイカーボ透析の場
合は2種類の原液を希釈混合して使用するために原液ポ
ンプ3と混合槽4はもう一組必要となるが、図1では省
略している。複式ポンプ5は給液ライン6を介し透析器
7に希釈された透析液を供給すると共に、等量の透析廃
液を透析器7から排液ライン8を介し吸引し、排液ライ
ン9から外部へ排水する。一方、除水ポンプ11は排液
ライン8より透析廃液を除水ライン12を介して排液ラ
イン9に送り、外部に排出する。上述のように複式ポン
プ5が送出する透析液量と吸引する透析廃液量は等しい
ので、除水ポンプ11が送液する量は患者Mの血液から
透析器7の透析膜を通って吸引された水分量、すなわち
除水量に等しく、除水ポンプ11を制御することによっ
て透析治療の一つの目的である除水を制御することがで
きる。
療終了後に液回路の洗浄・消毒を行うときには以下の動
作を行う。まず洗浄・消毒時は透析器7は外され、代わ
りにバイパスカプラー13が接続される。また原液接続
口21は外部の原液タンクから外され排液ライン9上に
設けられたリンスポート18に接続される。これらの接
続は図1において波線で示される。そして給水バルブ1
4、バイパスバルブ16を閉じ、排水バルブ15、薬液
バルブ17を開く。さらに、除水ポンプ11のみを作動
させ、送液ポンプ2、送液ポンプ10、複式ポンプ5、
原液ポンプ3は停止させる。このように設定すると除水
ポンプ11は排液ライン8に残存している透析廃液を排
出するが、このとき給液ライン6と排液ライン8は陰圧
となるため、排出する液量だけの洗浄・消毒用の濃厚薬
液を薬液ライン19を介し薬液タンク20から吸引す
る。除水ポンプ11は定量性のあるポンプであり、この
動作で目的濃度に必要な量(透析液回路の全容積から計
算)を正確に吸引することができる。また、除水ライン
12および排液ライン9の容積は前記目的濃度に必要な
濃厚薬液量より多く、吸入された薬液が外部に排出され
ることはない。
じ、バイパスバルブ16を開けて接続ライン23を開通
させ、全てのポンプを動作させる。このとき透析液回路
は閉回路となり残存透析液および薬液は混合されながら
回路内を循環し始める。そして全てのポンプおよびライ
ンを消毒・洗浄することができる。以上、本発明の一実
施例を示したが、通常の透析治療で必要な構成部品以外
に本発明で追加されるものは、上記説明で明らかなよう
に若干のバルブと配管だけであり、最小限の部品で薬液
供給機構を構成することができる。また薬液の漏れがな
いために濃厚薬液の消費を最小限に抑えることができ
る。なお上記説明中に記載された消毒・洗浄用濃厚薬液
には、通常、次亜塩素酸ソーダや酢酸が用いられるが、
その他の無機あるいは有機の酸溶液や塩素系消毒薬液な
どさまざまな薬液がその目的の範囲で適用される。
その透析液回路の洗浄・消毒を従来法に比べ、より効率
的に、より簡素に行うことができる。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 給液ポンプが設けられ、透析器に透析液
を供給する給液ラインと、排液ポンプが設けられ、前記
透析器から透析廃液を排出する排液ラインと、前記排液
ポンプをバイパスして除水ポンプによりその流量が制御
される除水ラインと、前記給液ラインまたは前記排液ラ
インに接続される薬液供給ラインと、前記給液ラインの
外部接続端と前記排液ラインの外部接続端を接続するバ
イパスラインとを具備する血液透析装置に対して、透析
治療終了後に透析器が外され、代わりにバイパスカプラ
ーが接続された状態で洗浄・消毒用の薬液を供給する方
法において、前記給液ラインの外部接続端を閉じ前記排
液ラインの外部接続端を開いた状態で前記除水ポンプを
作動させて前記薬液供給ラインから所定の濃厚薬液を前
記給液ラインまたは前記排液ラインに導入し、次いで前
記バイパスラインを開くことにより前記導入された濃厚
薬液を前記バイパスラインを介して前記給液ラインと前
記排液ラインと前記除水ラインに循環させ残存する液体
と混合させて濃厚薬液を所定の濃度に希釈させることを
特徴とする血液透析装置に薬液を供給する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20019391A JP3177525B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 血液透析装置に薬液を供給する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20019391A JP3177525B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 血液透析装置に薬液を供給する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542205A JPH0542205A (ja) | 1993-02-23 |
JP3177525B2 true JP3177525B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=16420349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20019391A Expired - Lifetime JP3177525B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 血液透析装置に薬液を供給する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3177525B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2910785T3 (es) * | 2017-10-11 | 2022-05-13 | Gambro Lundia Ab | Máquinas de diálisis y métodos de desinfección de una máquina de diálisis |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP20019391A patent/JP3177525B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0542205A (ja) | 1993-02-23 |
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