JP3167700B1 - 2,3−ジアリール−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン誘導体、その製造方法およびそのシクロオキシゲナーゼ2(cox−2)阻害剤としての使用 - Google Patents
2,3−ジアリール−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン誘導体、その製造方法およびそのシクロオキシゲナーゼ2(cox−2)阻害剤としての使用Info
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Abstract
【要約】
本発明は、式(I)
【化1】
{式中、R0はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6
アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6
アルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5であり;
R1およびR2は独立にH、C1−6アルキル、1以上
のフッ素原子で置換されたC1−6アルキル、C1−6
アルコキシ、C1−6ヒドロキシアルキル、SC1−6
アルキル、C(O)H、C(O)C1−6アルキル、C
1−6アルキルスルホニル、1以上のフッ素原子で置換
されたC1−6アルコキシ、O(CH2)nCO2C
1−6アルキル、O(CH2)nSC1−6アルキル、
(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC1−6アル
キルまたはC(O)NR4R5から選択され(ただし、
R0が4位にあり、かつハロゲンであるときには、少な
くともR1およびR2のうち1つはC1−6アルキルス
ルホニル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6ア
ルコキシ、O(CH2)nCO2C1−6アルキル、O
(CH2)nSC1−6アルキル、(CH2)nNR4
R5、または(CH2)nSC1−6アルキル、C
(O)NR4R5である);R3はC1−6アルキルま
たはNH2であり;R4およびR5は独立にH、または
C1−6アルキルから選択されるか、あるいはそれらが
結合している窒素原子とともに4〜8員の飽和環を形成
し;かつ、nは1〜4である}で示される化合物および
その薬学上許容される誘導体を提供する。式(I)の化
合物はCOX−2の有効かつ選択的阻害剤であり、種々
の症状および疾病の痛み、発熱、炎症の治療に用いられ
る。
アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6
アルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5であり;
R1およびR2は独立にH、C1−6アルキル、1以上
のフッ素原子で置換されたC1−6アルキル、C1−6
アルコキシ、C1−6ヒドロキシアルキル、SC1−6
アルキル、C(O)H、C(O)C1−6アルキル、C
1−6アルキルスルホニル、1以上のフッ素原子で置換
されたC1−6アルコキシ、O(CH2)nCO2C
1−6アルキル、O(CH2)nSC1−6アルキル、
(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC1−6アル
キルまたはC(O)NR4R5から選択され(ただし、
R0が4位にあり、かつハロゲンであるときには、少な
くともR1およびR2のうち1つはC1−6アルキルス
ルホニル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6ア
ルコキシ、O(CH2)nCO2C1−6アルキル、O
(CH2)nSC1−6アルキル、(CH2)nNR4
R5、または(CH2)nSC1−6アルキル、C
(O)NR4R5である);R3はC1−6アルキルま
たはNH2であり;R4およびR5は独立にH、または
C1−6アルキルから選択されるか、あるいはそれらが
結合している窒素原子とともに4〜8員の飽和環を形成
し;かつ、nは1〜4である}で示される化合物および
その薬学上許容される誘導体を提供する。式(I)の化
合物はCOX−2の有効かつ選択的阻害剤であり、種々
の症状および疾病の痛み、発熱、炎症の治療に用いられ
る。
Description
【0001】本発明はピラゾロ[1,5−b]ピリダジ
ン誘導体、その製造方法、それらを含有する医薬組成物
および医薬におけるそれらの使用に関する。
ン誘導体、その製造方法、それらを含有する医薬組成物
および医薬におけるそれらの使用に関する。
【0002】最近、酵素シクロオキシゲナーゼ(CO
X)は、2種のイソ型COX−1およびCOX−2で存
在することが発見された。COX−1は当初確認された
構成的酵素に当てはまり、一方COX−2はマイトジェ
ン、内毒素、ホルモン、サイトカインおよび増殖因子を
はじめとするいくつかの物質により迅速にかつ容易に誘
導されるものである。COXの作用により生ずるプロス
タグランジンは生理学上および病理学上の双方の役割を
有する。一般に、COX−1は胃腸の健全性および腎臓
血流の維持などの重要な生理学上の機能を担うと考えら
れている。これに対し、誘導型であるCOX−2は炎症
性物質、ホルモン、増殖因子およびサイトカインなどの
物質に応答して酵素の急速な誘導が起こる場合にプロス
タグランジンの病理学的作用を担うと考えられる。それ
ゆえに、COX−2の選択的阻害剤はCOX−1の阻害
に伴う副作用の可能性がなく、抗炎症性、解熱性、鎮痛
性を有するであろう。本発明者らは今般、COX−2の
有効かつ選択的な阻害剤である新規な化合物群を見出し
た。
X)は、2種のイソ型COX−1およびCOX−2で存
在することが発見された。COX−1は当初確認された
構成的酵素に当てはまり、一方COX−2はマイトジェ
ン、内毒素、ホルモン、サイトカインおよび増殖因子を
はじめとするいくつかの物質により迅速にかつ容易に誘
導されるものである。COXの作用により生ずるプロス
タグランジンは生理学上および病理学上の双方の役割を
有する。一般に、COX−1は胃腸の健全性および腎臓
血流の維持などの重要な生理学上の機能を担うと考えら
れている。これに対し、誘導型であるCOX−2は炎症
性物質、ホルモン、増殖因子およびサイトカインなどの
物質に応答して酵素の急速な誘導が起こる場合にプロス
タグランジンの病理学的作用を担うと考えられる。それ
ゆえに、COX−2の選択的阻害剤はCOX−1の阻害
に伴う副作用の可能性がなく、抗炎症性、解熱性、鎮痛
性を有するであろう。本発明者らは今般、COX−2の
有効かつ選択的な阻害剤である新規な化合物群を見出し
た。
【0003】従って、本発明は式(I)
【化7】
{式中、R0はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6
アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6
アルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5であり;
R1およびR2は独立にH、C1−6アルキル、1以上
のフッ素原子で置換されたC1−6アルキル、C1−6
アルコキシ、C1−6ヒドロキシアルキル、SC1−6
アルキル、C(O)H、C(O)C1−6アルキル、C
1−6アルキルスルホニル、1以上のフッ素原子で置換
されたC1−6アルコキシ、O(CH2)nCO2C
1−6アルキル、O(CH2)nSC1−6アルキル、
(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC1−6アル
キルまたはC(O)NR4R5から選択され(ただし、
R0が4位にあり、かつハロゲンであるときには、少な
くともR1およびR2のうち1つはC1−6アルキルス
ルホニル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6ア
ルコキシ、O(CH2)nCO2C1−6アルキル、O
(CH2)nSC1−6アルキル、(CH2)nNR4
R5、または(CH2)nSC1−6アルキル、C
(O)NR4R5である);R3はC1−6アルキルま
たはNH2であり;R4およびR5は独立にH、または
C1−6アルキルから選択されるか、あるいはそれらが
結合している窒素原子とともに4〜8員の飽和環を形成
し;かつ、nは1〜4である}で示される化合物および
その薬学上許容される誘導体を提供する。
アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6
アルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5であり;
R1およびR2は独立にH、C1−6アルキル、1以上
のフッ素原子で置換されたC1−6アルキル、C1−6
アルコキシ、C1−6ヒドロキシアルキル、SC1−6
アルキル、C(O)H、C(O)C1−6アルキル、C
1−6アルキルスルホニル、1以上のフッ素原子で置換
されたC1−6アルコキシ、O(CH2)nCO2C
1−6アルキル、O(CH2)nSC1−6アルキル、
(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC1−6アル
キルまたはC(O)NR4R5から選択され(ただし、
R0が4位にあり、かつハロゲンであるときには、少な
くともR1およびR2のうち1つはC1−6アルキルス
ルホニル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6ア
ルコキシ、O(CH2)nCO2C1−6アルキル、O
(CH2)nSC1−6アルキル、(CH2)nNR4
R5、または(CH2)nSC1−6アルキル、C
(O)NR4R5である);R3はC1−6アルキルま
たはNH2であり;R4およびR5は独立にH、または
C1−6アルキルから選択されるか、あるいはそれらが
結合している窒素原子とともに4〜8員の飽和環を形成
し;かつ、nは1〜4である}で示される化合物および
その薬学上許容される誘導体を提供する。
【0004】薬学上許容される誘導体とは、式(I)の
化合物の薬学上許容される塩、溶媒和物もしくはエステ
ル、またはかかるエステルの塩もしくは溶媒和物のいず
れも、または受容者への投与の際に式(I)の化合物ま
たはその有効な代謝物もしくは残基を(直接的または間
接的に)提供することが可能な他のいずれの化合物をも
意味する。
化合物の薬学上許容される塩、溶媒和物もしくはエステ
ル、またはかかるエステルの塩もしくは溶媒和物のいず
れも、または受容者への投与の際に式(I)の化合物ま
たはその有効な代謝物もしくは残基を(直接的または間
接的に)提供することが可能な他のいずれの化合物をも
意味する。
【0005】医薬用途では、前記の塩は生理学上許容さ
れる塩であるが、他の塩は、例えば式(I)の化合物お
よびその生理学上許容される塩の製造における使用を見
出し得るものと考えられよう。
れる塩であるが、他の塩は、例えば式(I)の化合物お
よびその生理学上許容される塩の製造における使用を見
出し得るものと考えられよう。
【0006】式(I)の化合物の薬学上許容される好適
な塩としては、無機または有機酸で形成される酸付加塩
が挙げられ、好ましくは無機酸で形成され、例えば塩酸
塩、臭化水素酸塩および硫酸塩がある。
な塩としては、無機または有機酸で形成される酸付加塩
が挙げられ、好ましくは無機酸で形成され、例えば塩酸
塩、臭化水素酸塩および硫酸塩がある。
【0007】ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭素または
ヨウ素を表すのに用いられる。基または基の一部として
の「アルキル」とは、直鎖または分枝鎖アルキル基、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、s−ブチル、またはt−ブチル基を意味す
る。
ヨウ素を表すのに用いられる。基または基の一部として
の「アルキル」とは、直鎖または分枝鎖アルキル基、例
えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n
−ブチル、s−ブチル、またはt−ブチル基を意味す
る。
【0008】好ましくは、式(I)で定義されるよう
に、R0がフェニル環の3または4位にある。好ましく
は、式(I)で定義されるように、R1がピリダジン環
の6位にある。
に、R0がフェニル環の3または4位にある。好ましく
は、式(I)で定義されるように、R1がピリダジン環
の6位にある。
【0009】好ましくは、R0はF、C1−3アルキ
ル、C1−3アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−3アルコキシ、またはO(CH2)1−3N
R4R5である。さらに好ましくは、R0はF、C
1−3アルコキシ、または1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−3アルコキシである。
ル、C1−3アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−3アルコキシ、またはO(CH2)1−3N
R4R5である。さらに好ましくは、R0はF、C
1−3アルコキシ、または1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−3アルコキシである。
【0010】好ましくは、R1はC1−4アルキルスル
ホニル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−4アル
コキシ、O(CH2)1−3CO2C1−4アルキル、
O(CH2)1−3SC1−4アルキル、(CH2)
1−3NR4R5、(CH2)1−3SC1−4アルキ
ルまたはC(O)NR4R5であるか、あるいはR0が
C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、またはO(C
H2)nNR4R5であるときにはHであってもよい。
さらに好ましくは、R1はC1−4アルキルスルホニ
ル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−4アルコキ
シであるか、あるいはR0がC1−6アルキル、C
1−6アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC
1−6アルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5で
あるときにはHであってもよい。
ホニル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−4アル
コキシ、O(CH2)1−3CO2C1−4アルキル、
O(CH2)1−3SC1−4アルキル、(CH2)
1−3NR4R5、(CH2)1−3SC1−4アルキ
ルまたはC(O)NR4R5であるか、あるいはR0が
C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、またはO(C
H2)nNR4R5であるときにはHであってもよい。
さらに好ましくは、R1はC1−4アルキルスルホニ
ル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−4アルコキ
シであるか、あるいはR0がC1−6アルキル、C
1−6アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC
1−6アルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5で
あるときにはHであってもよい。
【0011】好ましくは、R2はHである。好ましく
は、R3はメチルまたはNH2である。
は、R3はメチルまたはNH2である。
【0012】好ましくは、R4およびR5は独立にC
1−3アルキルであるか、あるいはそれらが結合してい
る窒素原子とともに5〜6員の飽和環を形成する。好ま
しくは、nは1〜3、さらに好ましくは、nは1または
2である。
1−3アルキルであるか、あるいはそれらが結合してい
る窒素原子とともに5〜6員の飽和環を形成する。好ま
しくは、nは1〜3、さらに好ましくは、nは1または
2である。
【0013】本発明では、R0がF、C1−3アルキ
ル、C1−3アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−3アルコキシ、またはO(CH2)nNR4
R5であり;R1がC1−4アルキルスルホニル、1以
上のフッ素原子で置換されたC1−4アルコキシ、O
(CH2)nCO2C1−4アルキル、O(CH2)n
SC1−4アルキル、(CH2)nNR4R5、(CH
2)nSC1−4アルキルまたはC(O)NR4R5で
あるか、あるいはR0がC1−3アルキル、C1−3ア
ルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−3ア
ルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5であるとき
にはHであってもよく;R2がHであり;R3がメチル
またはNH2であり;R4およびR5が独立にC1−3
アルキルであるか、あるいはそれらが結合している窒素
原子とともに5〜6員の飽和環を形成し;かつ、nが1
〜3である、式(I)の1つの化合物群(A群)が提供
される。
ル、C1−3アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−3アルコキシ、またはO(CH2)nNR4
R5であり;R1がC1−4アルキルスルホニル、1以
上のフッ素原子で置換されたC1−4アルコキシ、O
(CH2)nCO2C1−4アルキル、O(CH2)n
SC1−4アルキル、(CH2)nNR4R5、(CH
2)nSC1−4アルキルまたはC(O)NR4R5で
あるか、あるいはR0がC1−3アルキル、C1−3ア
ルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−3ア
ルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5であるとき
にはHであってもよく;R2がHであり;R3がメチル
またはNH2であり;R4およびR5が独立にC1−3
アルキルであるか、あるいはそれらが結合している窒素
原子とともに5〜6員の飽和環を形成し;かつ、nが1
〜3である、式(I)の1つの化合物群(A群)が提供
される。
【0014】A群では、R0がF、メチル、C1−2ア
ルコキシ、OCHF2、またはO(CH2)nNR4R
5であり;R1がメチルスルホニル、OCHF2、O
(CH2)nCO2C1−4アルキル、O(CH2)n
SCH3、(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC
H3、またはC(O)NR4R5であるか、あるいはR
0がメチル、C1−2アルコキシ、OCHF2、または
O(CH2)nN(CH3)2であるときにはHであっ
てもよく;R2がHであり;R3がメチルまたはNH2
であり;R4およびR5がともにメチルであるか、ある
いはそれらが結合している窒素原子とともに5〜6員の
飽和環を形成し;かつ、nが1〜2である、式(I)の
もう1つの化合物群(A1群)が提供される。
ルコキシ、OCHF2、またはO(CH2)nNR4R
5であり;R1がメチルスルホニル、OCHF2、O
(CH2)nCO2C1−4アルキル、O(CH2)n
SCH3、(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC
H3、またはC(O)NR4R5であるか、あるいはR
0がメチル、C1−2アルコキシ、OCHF2、または
O(CH2)nN(CH3)2であるときにはHであっ
てもよく;R2がHであり;R3がメチルまたはNH2
であり;R4およびR5がともにメチルであるか、ある
いはそれらが結合している窒素原子とともに5〜6員の
飽和環を形成し;かつ、nが1〜2である、式(I)の
もう1つの化合物群(A1群)が提供される。
【0015】A群では、R0がF、C1−3アルコキ
シ、または1以上のフッ素原子で置換されたC1−3ア
ルコキシであり;R1がC1−4アルキルスルホニル、
1以上のフッ素原子で置換されたC1−4アルコキシで
あるか、あるいはR0がC1−3アルコキシまたは1以
上のフッ素原子で置換されたC1−3アルコキシである
ときにはHであってもよく;R2がHであり;R3がメ
チルまたはNH2である、さらなる化合物群(A2群)
が提供される。
シ、または1以上のフッ素原子で置換されたC1−3ア
ルコキシであり;R1がC1−4アルキルスルホニル、
1以上のフッ素原子で置換されたC1−4アルコキシで
あるか、あるいはR0がC1−3アルコキシまたは1以
上のフッ素原子で置換されたC1−3アルコキシである
ときにはHであってもよく;R2がHであり;R3がメ
チルまたはNH2である、さらなる化合物群(A2群)
が提供される。
【0016】A、A1およびA2群では、R0がフェニ
ル環の3または4位にあることが好ましく、R2がピリ
ダジン環の6位にあることが好ましい。
ル環の3または4位にあることが好ましく、R2がピリ
ダジン環の6位にあることが好ましい。
【0017】本発明は幾何異性体、互変異性体および光
学異性体およびその混合物(例えばラセミ混合物)の総
てを含む、式(I)の化合物の総ての異性体およびその
薬学上許容される誘導体を包含するものと理解される。
学異性体およびその混合物(例えばラセミ混合物)の総
てを含む、式(I)の化合物の総ての異性体およびその
薬学上許容される誘導体を包含するものと理解される。
【0018】本発明の特に好ましい化合物は:
3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(4−
メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン; 6−ジフルオロメトキシ−2−(4−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン; 2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンス
ルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン; 2−(4−フルオロ−フェニル)−6−メタンスルホニ
ル−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾ
ロ[1,5−b]ピリダジン; 2−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−3−(4
−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン; 4−[2−(4−エトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ベンゼンスル
ホンアミド; 6−ジフルオロメトキシ−2−(3−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン; およびその薬学上許容される誘導体である。
メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン; 6−ジフルオロメトキシ−2−(4−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン; 2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンス
ルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン; 2−(4−フルオロ−フェニル)−6−メタンスルホニ
ル−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾ
ロ[1,5−b]ピリダジン; 2−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−3−(4
−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン; 4−[2−(4−エトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ベンゼンスル
ホンアミド; 6−ジフルオロメトキシ−2−(3−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン; およびその薬学上許容される誘導体である。
【0019】本発明の化合物はCOX−2の有効かつ選
択的な阻害剤である。この活性はCOX−1に優先し
て、COX−2を選択的に阻害するその能力により示さ
れる。
択的な阻害剤である。この活性はCOX−1に優先し
て、COX−2を選択的に阻害するその能力により示さ
れる。
【0020】そのCOX−2の選択的阻害活性の点で、
本発明の化合物はヒト医薬または獣医薬における使用、
特に様々な症状および疾患での痛み(慢性および急性の
両方)、発熱および炎症の治療において注目されるもの
である。かかる症状および疾患は当技術分野では周知で
あり、リウマチ熱、一般的な風邪などのインフルエンザ
または他のウイルス感染に関連する症状;腰痛および頸
痛;頭痛;歯痛;捻挫および挫傷(strains);筋肉
炎;神経痛;滑膜炎;慢性関節リウマチを含む関節炎;
骨関節症を含む変形性関節症;痛風および強直性脊椎
炎;腱炎;滑液包嚢炎;乾癬、湿疹、火傷および皮膚炎
などの皮膚関連疾患;スポーツ創傷などの創傷、ならび
に外科および歯科処置から発生するものが挙げられる。
本発明の化合物はヒト医薬または獣医薬における使用、
特に様々な症状および疾患での痛み(慢性および急性の
両方)、発熱および炎症の治療において注目されるもの
である。かかる症状および疾患は当技術分野では周知で
あり、リウマチ熱、一般的な風邪などのインフルエンザ
または他のウイルス感染に関連する症状;腰痛および頸
痛;頭痛;歯痛;捻挫および挫傷(strains);筋肉
炎;神経痛;滑膜炎;慢性関節リウマチを含む関節炎;
骨関節症を含む変形性関節症;痛風および強直性脊椎
炎;腱炎;滑液包嚢炎;乾癬、湿疹、火傷および皮膚炎
などの皮膚関連疾患;スポーツ創傷などの創傷、ならび
に外科および歯科処置から発生するものが挙げられる。
【0021】本発明の化合物はCOX−2の選択的阻害
によって媒介される他の症状の治療にも有用である。
によって媒介される他の症状の治療にも有用である。
【0022】例えば、本発明の化合物が細胞のおよび腫
瘍性の形質転換ならびに転移性癌増殖を阻害することか
ら、結腸癌などのある癌疾患の治療に有用であると考え
られる。
瘍性の形質転換ならびに転移性癌増殖を阻害することか
ら、結腸癌などのある癌疾患の治療に有用であると考え
られる。
【0023】本発明の化合物はまた神経のフリーラジカ
ルの発生(またゆえに酸化ストレス)を抑制することに
よりニューロン損傷を妨げ、それゆえに脳卒中;癲癇お
よび癲癇の発作(大発作、小発作;筋間代癲癇および部
分発作を含む)の治療に有用であると考えられる。
ルの発生(またゆえに酸化ストレス)を抑制することに
よりニューロン損傷を妨げ、それゆえに脳卒中;癲癇お
よび癲癇の発作(大発作、小発作;筋間代癲癇および部
分発作を含む)の治療に有用であると考えられる。
【0024】本発明の化合物はまたプロスタノイド誘発
平滑筋収縮を阻害することから、月経困難症および早期
分娩の治療に有用であると考えられる。
平滑筋収縮を阻害することから、月経困難症および早期
分娩の治療に有用であると考えられる。
【0025】本発明の化合物は炎症性の進行を阻害し、
それゆえに喘息、アレルギー性鼻炎、および呼吸障害症
候群;炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過敏性大腸症
候群および潰瘍性大腸炎などの胃腸疾患;および血管疾
患、偏頭痛、結節性動脈周囲炎、甲状腺炎、無形成性貧
血、ホジキン病、硬皮症、I型糖尿病、重症筋無力症、
多発性硬化症、サルコイドーシス、ネフローゼ症候群、
ベーチェット症候群、多発性筋炎、歯肉炎、結膜炎、お
よび心筋虚血などの疾患における炎症の治療に有用であ
ると考えられる。
それゆえに喘息、アレルギー性鼻炎、および呼吸障害症
候群;炎症性腸疾患、クローン病、胃炎、過敏性大腸症
候群および潰瘍性大腸炎などの胃腸疾患;および血管疾
患、偏頭痛、結節性動脈周囲炎、甲状腺炎、無形成性貧
血、ホジキン病、硬皮症、I型糖尿病、重症筋無力症、
多発性硬化症、サルコイドーシス、ネフローゼ症候群、
ベーチェット症候群、多発性筋炎、歯肉炎、結膜炎、お
よび心筋虚血などの疾患における炎症の治療に有用であ
ると考えられる。
【0026】本発明の化合物はまた網膜炎、網膜症、ブ
ドウ膜炎などの眼疾患および眼組織の急性損傷の治療に
有用であると考えられる。
ドウ膜炎などの眼疾患および眼組織の急性損傷の治療に
有用であると考えられる。
【0027】本発明の化合物はまた、痴呆、特に退行性
痴呆(老人性痴呆、アルツハイマー病、ピック病、ハン
ティングトン舞踏病、パーキンソン病およびクロイツフ
ェルトーヤーコプ病を含む)および血管性痴呆(多重梗
塞性痴呆症を含む)などの知的障害、並びに頭蓋内領域
占有損傷、外傷、感染および関連疾患(HIV感染を含
む)、代謝、毒素、無酸素症、ビタミン欠乏症に関連す
る痴呆;および老化に関連する軽症知的障害、特に老化
関連記憶障害の治療に有用であると考えられる。
痴呆(老人性痴呆、アルツハイマー病、ピック病、ハン
ティングトン舞踏病、パーキンソン病およびクロイツフ
ェルトーヤーコプ病を含む)および血管性痴呆(多重梗
塞性痴呆症を含む)などの知的障害、並びに頭蓋内領域
占有損傷、外傷、感染および関連疾患(HIV感染を含
む)、代謝、毒素、無酸素症、ビタミン欠乏症に関連す
る痴呆;および老化に関連する軽症知的障害、特に老化
関連記憶障害の治療に有用であると考えられる。
【0028】本発明のさらなる態様によれば、本発明者
らはヒト医薬または獣医薬に用いられる、式(I)の化
合物またはその薬学上許容されう誘導体を提供する。
らはヒト医薬または獣医薬に用いられる、式(I)の化
合物またはその薬学上許容されう誘導体を提供する。
【0029】本発明のもう1つの態様によれば、本発明
者らはCOX−2の選択的阻害によって媒介される症状
の治療に用いられる、式(I)の化合物またはその薬学
上許容される誘導体を提供する。
者らはCOX−2の選択的阻害によって媒介される症状
の治療に用いられる、式(I)の化合物またはその薬学
上許容される誘導体を提供する。
【0030】本発明のさらなる態様によれば、本発明者
らは式(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導
体の有効量を前記被験体に投与することを含んでなる、
COX−2の選択的阻害によって媒介される症状を有す
るヒトまたは動物被験体を治療する方法を提供する。
らは式(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導
体の有効量を前記被験体に投与することを含んでなる、
COX−2の選択的阻害によって媒介される症状を有す
るヒトまたは動物被験体を治療する方法を提供する。
【0031】本発明のもう1つの態様によれば、本発明
者らは炎症性疾患などのCOX−2の選択的阻害によっ
て媒介される症状を治療する治療薬の製造のための、式
(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導体の使
用を提供する。本発明のさらなる態様によれば、本発明
者らは式(I)の化合物またはその薬学上許容される誘
導体の有効量を前記被験体に投与することを含んでな
る、炎症性疾患を有するヒトまたは動物被験体を治療す
る方法を提供する。
者らは炎症性疾患などのCOX−2の選択的阻害によっ
て媒介される症状を治療する治療薬の製造のための、式
(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導体の使
用を提供する。本発明のさらなる態様によれば、本発明
者らは式(I)の化合物またはその薬学上許容される誘
導体の有効量を前記被験体に投与することを含んでな
る、炎症性疾患を有するヒトまたは動物被験体を治療す
る方法を提供する。
【0032】特に断りのない限り、治療についての記載
が一般に確認される症状の治療と予防治療をともに含ん
でいることが理解されよう。
が一般に確認される症状の治療と予防治療をともに含ん
でいることが理解されよう。
【0033】本発明の化合物は1以上の他の治療薬とと
もに用いられることが有利であると考えられる。補助治
療に好適な薬剤の例としては、グリシンアンタゴニス
ト、ナトリウムチャンネル阻害剤(例えばラモトリギ
ン)、基質Pアンタゴニスト(例えばNK1アンタゴニ
スト)、アセトアミノフェン、またはフェナセチンなど
の鎮痛剤;マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤;酸
化窒素シンターゼ(NOS)阻害剤(例えばiNOSま
たはnNOS阻害剤);腫瘍壊死因子αの放出または作
用阻害剤;抗体治療(例えばモノクローナル抗体治
療);カフェインを含む興奮薬;ラニチジンなどのH2
アンタゴニスト;オメプラゾールなどのプロトンポンプ
阻害剤;水酸化アルミニウムまたはマグネシウムなどの
制酸薬;シメチコンなどの抗鼓腸剤;フェニレフリン、
フェニルプロパノラミン、偽性エフェドリン、オキシメ
タゾリン、エピネフリン、ナファゾリン、キシロメタゾ
リン、プロピルヘキセドリン、または左旋性デソキシエ
フェドリンなどの鬱血除去剤;コデイン、ヒドロコド
ン、カーミフェン、カルベータペンタン、またはデキス
トラメトルファンなどの鎮咳薬;利尿剤;もしくは鎮静
または非鎮静抗ヒスタミン薬が挙げられる。本発明が式
(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導体の1
以上の他の治療薬と組み合わせての使用を包含している
ことが理解されよう。
もに用いられることが有利であると考えられる。補助治
療に好適な薬剤の例としては、グリシンアンタゴニス
ト、ナトリウムチャンネル阻害剤(例えばラモトリギ
ン)、基質Pアンタゴニスト(例えばNK1アンタゴニ
スト)、アセトアミノフェン、またはフェナセチンなど
の鎮痛剤;マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤;酸
化窒素シンターゼ(NOS)阻害剤(例えばiNOSま
たはnNOS阻害剤);腫瘍壊死因子αの放出または作
用阻害剤;抗体治療(例えばモノクローナル抗体治
療);カフェインを含む興奮薬;ラニチジンなどのH2
アンタゴニスト;オメプラゾールなどのプロトンポンプ
阻害剤;水酸化アルミニウムまたはマグネシウムなどの
制酸薬;シメチコンなどの抗鼓腸剤;フェニレフリン、
フェニルプロパノラミン、偽性エフェドリン、オキシメ
タゾリン、エピネフリン、ナファゾリン、キシロメタゾ
リン、プロピルヘキセドリン、または左旋性デソキシエ
フェドリンなどの鬱血除去剤;コデイン、ヒドロコド
ン、カーミフェン、カルベータペンタン、またはデキス
トラメトルファンなどの鎮咳薬;利尿剤;もしくは鎮静
または非鎮静抗ヒスタミン薬が挙げられる。本発明が式
(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導体の1
以上の他の治療薬と組み合わせての使用を包含している
ことが理解されよう。
【0034】式(I)の化合物およびその薬学上許容さ
れる誘導体は便宜には医薬組成物の形で投与される。よ
って、本発明のもう1つの態様において、本発明者らは
ヒト医薬または獣医薬における使用に適合した、式
(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導体を含
んでなる、医薬組成物を提供する。かかる組成物は便宜
には1以上の生理学上許容される担体または賦形剤と混
合して通常の使用に提供され得る。
れる誘導体は便宜には医薬組成物の形で投与される。よ
って、本発明のもう1つの態様において、本発明者らは
ヒト医薬または獣医薬における使用に適合した、式
(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導体を含
んでなる、医薬組成物を提供する。かかる組成物は便宜
には1以上の生理学上許容される担体または賦形剤と混
合して通常の使用に提供され得る。
【0035】式(I)の化合物およびその薬学上許容さ
れる誘導体はいずれの好適な方法による投与のために処
方され得る。それらは、例えば局所投与または吸入によ
る投与用に、またはさらに好ましくは経口、経皮または
非経口投与用に処方され得る。その医薬組成物は式
(I)の化合物およびその薬学上許容される誘導体の徐
放性をなし得るような形であると考えられる。
れる誘導体はいずれの好適な方法による投与のために処
方され得る。それらは、例えば局所投与または吸入によ
る投与用に、またはさらに好ましくは経口、経皮または
非経口投与用に処方され得る。その医薬組成物は式
(I)の化合物およびその薬学上許容される誘導体の徐
放性をなし得るような形であると考えられる。
【0036】経口投与用には、医薬組成物は許容される
賦形剤とともに、常法で製造される例えば錠剤(舌下錠
を含む)、カプセル剤、散剤、水剤、シロップ剤または
懸濁液の形をとってもよい。
賦形剤とともに、常法で製造される例えば錠剤(舌下錠
を含む)、カプセル剤、散剤、水剤、シロップ剤または
懸濁液の形をとってもよい。
【0037】経皮投与用には、医薬組成物を経皮イオン
導入膏薬などの経皮膏薬の形で与えてよい。
導入膏薬などの経皮膏薬の形で与えてよい。
【0038】非経口投与用には、医薬組成物を注射また
は持続注入(例えば静脈内、血管内または皮下)で与え
てよい。組成物は油性または水性ビヒクル中の、懸濁
液、水薬または乳剤の形をとってよく、沈殿防止剤、安
定剤および/または分散助剤などの配合剤を含んでよ
い。注射による投与では、これらは単位用量投与形また
は好ましくは防腐剤を添加した複用量投与形をとっても
よい。
は持続注入(例えば静脈内、血管内または皮下)で与え
てよい。組成物は油性または水性ビヒクル中の、懸濁
液、水薬または乳剤の形をとってよく、沈殿防止剤、安
定剤および/または分散助剤などの配合剤を含んでよ
い。注射による投与では、これらは単位用量投与形また
は好ましくは防腐剤を添加した複用量投与形をとっても
よい。
【0039】あるいは非経口投与で、有効成分を好適な
ビヒクルと再構成して粉末状にしてもよい。
ビヒクルと再構成して粉末状にしてもよい。
【0040】本発明の化合物はまたデポー剤として処方
してもよい。かかる長時間作用製剤は注入(例えば皮下
または筋肉内に)によるか、または筋内注射により投与
してよい。従って、例えば本発明の化合物は好適な高分
子または疎水性物質(例えば許容される油状物質中の乳
剤として)またはイオン交換樹脂とともに、あるいは難
溶性誘導体、例えば難溶性塩として処方してもよい。
してもよい。かかる長時間作用製剤は注入(例えば皮下
または筋肉内に)によるか、または筋内注射により投与
してよい。従って、例えば本発明の化合物は好適な高分
子または疎水性物質(例えば許容される油状物質中の乳
剤として)またはイオン交換樹脂とともに、あるいは難
溶性誘導体、例えば難溶性塩として処方してもよい。
【0041】前記のように、本発明の化合物は他の治療
薬と組み合わせて用いてもよい。よって、本発明はさら
なる態様において、式(I)の化合物またはその薬学上
許容される誘導体ならびにさらなる治療剤を含んでなる
配合剤を提供する。
薬と組み合わせて用いてもよい。よって、本発明はさら
なる態様において、式(I)の化合物またはその薬学上
許容される誘導体ならびにさらなる治療剤を含んでなる
配合剤を提供する。
【0042】前記の配合剤は便宜には医薬製剤の形で使
用するために提供されてよく、よって前記配合剤ならび
に薬学上許容される担体または賦形剤を含んでなる医薬
製剤は本発明のさらなる態様を含む。かかる配合剤の各
成分は、個別または組み合わせた医薬製剤で、逐次また
は同時のいずれで投与してもよい。
用するために提供されてよく、よって前記配合剤ならび
に薬学上許容される担体または賦形剤を含んでなる医薬
製剤は本発明のさらなる態様を含む。かかる配合剤の各
成分は、個別または組み合わせた医薬製剤で、逐次また
は同時のいずれで投与してもよい。
【0043】式(I)の化合物またはその薬学上許容さ
れる誘導体が同じ病状に対して有効な第2の治療薬と組
み合わせて用いられる場合、各化合物の用量はその化合
物を単独で用いる場合と異なる。当業者ならば適切な用
量が容易に理解されよう。
れる誘導体が同じ病状に対して有効な第2の治療薬と組
み合わせて用いられる場合、各化合物の用量はその化合
物を単独で用いる場合と異なる。当業者ならば適切な用
量が容易に理解されよう。
【0044】ヒト治療用に提案される式(I)の化合物
の1日の投与量は、0.05mg/kg〜100mg/
kgといった0.01mg/kg〜500mg/kgで
あり、例えば0.1mg/kg〜50mg/kgを便宜
には1〜4回で投与してよい。使用される正確な投与量
は受容者の年齢および病状ならびに投与経路によるであ
ろう。従って、全身投与には、例えば0.25mg/k
g〜10mg/kgの1日の投与量が好適であろう。
の1日の投与量は、0.05mg/kg〜100mg/
kgといった0.01mg/kg〜500mg/kgで
あり、例えば0.1mg/kg〜50mg/kgを便宜
には1〜4回で投与してよい。使用される正確な投与量
は受容者の年齢および病状ならびに投与経路によるであ
ろう。従って、全身投与には、例えば0.25mg/k
g〜10mg/kgの1日の投与量が好適であろう。
【0045】式(I)の化合物およびその薬学上許容さ
れる誘導体は類似構造を有する化合物の製造についての
当技術分野で公知ないずれの方法によっても製造でき
る。
れる誘導体は類似構造を有する化合物の製造についての
当技術分野で公知ないずれの方法によっても製造でき
る。
【0046】式(I)の化合物およびその薬学上許容さ
れる誘導体を製造する好適な方法は下記に記載される。
下記の式では,R0〜R5およびnは、特に断りのない
限り、前記の式(I)に記載の通りであり;HalはB
rまたはIなどのハロゲンであり;X−はI−などのカ
ウンターイオンであり;アルキルは前記定義の通りであ
る。
れる誘導体を製造する好適な方法は下記に記載される。
下記の式では,R0〜R5およびnは、特に断りのない
限り、前記の式(I)に記載の通りであり;HalはB
rまたはIなどのハロゲンであり;X−はI−などのカ
ウンターイオンであり;アルキルは前記定義の通りであ
る。
【0047】よって、第1の工程(A)によれば、式
(I)の化合物は式(II)
(I)の化合物は式(II)
【化8】
の化合物もしくはその保護された誘導体を、式(II
I)
I)
【化3】
のホウ素酸(boronic acid)もしくは好適なその誘導体
と好適な遷移金属触媒の存在下で反応させることにより
製造され得る。式(III)の好適な誘導体として、R.
Miyaura et al., J. Org. Chem., 1995, 60, 7508-7510
に記載されるものなどのホウ素酸エステルが挙げられ
る。便宜には、この反応はエーテル(例えば1,2ジメ
トキシエタン)などの溶媒中、無機塩基(例えば炭酸ナ
トリウム)などの塩基の存在下で、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)などのパラジウム
触媒を使用して行われる。
と好適な遷移金属触媒の存在下で反応させることにより
製造され得る。式(III)の好適な誘導体として、R.
Miyaura et al., J. Org. Chem., 1995, 60, 7508-7510
に記載されるものなどのホウ素酸エステルが挙げられ
る。便宜には、この反応はエーテル(例えば1,2ジメ
トキシエタン)などの溶媒中、無機塩基(例えば炭酸ナ
トリウム)などの塩基の存在下で、テトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)などのパラジウム
触媒を使用して行われる。
【0048】もう1つの工程(B)によれば、式(I)
の化合物(式中、R3はC1−6アルキルである)は式
(IV)
の化合物(式中、R3はC1−6アルキルである)は式
(IV)
【化9】
の化合物もしくはその保護された誘導体を通常の条件下
で酸化させることにより製造され得る。便宜には、この
酸化はペルオキソ一硫酸カリウム(Oxone(商標)
として知られる)などの一過硫酸塩化合物を用いて実施
され、さらにこの反応は水性アルコール(例えば水性メ
タノール)などの溶媒中、−78℃〜周囲温度間で行わ
れる。
で酸化させることにより製造され得る。便宜には、この
酸化はペルオキソ一硫酸カリウム(Oxone(商標)
として知られる)などの一過硫酸塩化合物を用いて実施
され、さらにこの反応は水性アルコール(例えば水性メ
タノール)などの溶媒中、−78℃〜周囲温度間で行わ
れる。
【0049】もう1つの工程(C)によれば、式(I)
の化合物(式中、R1はC1−6アルキルスルホニルで
ある)は式(V)
の化合物(式中、R1はC1−6アルキルスルホニルで
ある)は式(V)
【化5】
の化合物もしくはその保護された誘導体を通常の条件下
で酸化させることにより製造され得る。便宜には、この
酸化はすぐ上の工程(B)について記載されるように実
施される。
で酸化させることにより製造され得る。便宜には、この
酸化はすぐ上の工程(B)について記載されるように実
施される。
【0050】もう1つの工程(D)によれば、式(I)
の化合物(式中、R1は1以上のフッ素原子で置換され
たC1−6アルコキシである)は式(VI)
の化合物(式中、R1は1以上のフッ素原子で置換され
たC1−6アルコキシである)は式(VI)
【化6】
のアルコールもしくはその保護された誘導体をハロフル
オロアルカンと通常の条件下で反応させることにより製
造され得る。便宜には、この反応は極性溶媒(例えば
N,N−ジメチルホルムアミド)などの溶媒中、無機水
素化物(例えば水素化ナトリウム)などの強塩基の存在
下、ほぼ周囲温度で、さらに所望の式(I)の化合物を
得るために適当なブロモフルオロアルカンを使用して実
施される。
オロアルカンと通常の条件下で反応させることにより製
造され得る。便宜には、この反応は極性溶媒(例えば
N,N−ジメチルホルムアミド)などの溶媒中、無機水
素化物(例えば水素化ナトリウム)などの強塩基の存在
下、ほぼ周囲温度で、さらに所望の式(I)の化合物を
得るために適当なブロモフルオロアルカンを使用して実
施される。
【0051】もう1つの工程(E)によれば、式(I)
の化合物は前駆体として式(I)の別の化合物を使用し
て相互変換することにより製造され得る。次の手法は好
適な相互変換について示している。式(I)の化合物
(式中、R1またはR2は1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−6アルキルを示す)は、適当な式(I)の化
合物(式中、R1またはR2はC1−6ヒドロキシアル
キル、C(O)HまたはC(O)C1−6アルキルを示
す)から好適なフッ素源で処理することにより製造され
得る。好適なフッ素源としては、例えばジエチルアミノ
サルファトリフルオリドが挙げられる。便宜には、この
反応はハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)な
どの溶媒の存在下、−78℃といった低温で実施され
る。
の化合物は前駆体として式(I)の別の化合物を使用し
て相互変換することにより製造され得る。次の手法は好
適な相互変換について示している。式(I)の化合物
(式中、R1またはR2は1以上のフッ素原子で置換さ
れたC1−6アルキルを示す)は、適当な式(I)の化
合物(式中、R1またはR2はC1−6ヒドロキシアル
キル、C(O)HまたはC(O)C1−6アルキルを示
す)から好適なフッ素源で処理することにより製造され
得る。好適なフッ素源としては、例えばジエチルアミノ
サルファトリフルオリドが挙げられる。便宜には、この
反応はハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)な
どの溶媒の存在下、−78℃といった低温で実施され
る。
【0052】式(I)の化合物(式中、R1またはR2
はC(O)Hを示す)は、対応する式(I)の化合物
(式中、R1またはR2はCH2OHを示す)から酸化
することにより製造され得る。好適な酸化剤としては、
例えば四酸化マンガンが挙げられる。便宜には、この酸
化はハロゲン化炭化水素(例えばクロロホルム)などの
溶媒の存在下、高温(例えば還流)で実施される。
はC(O)Hを示す)は、対応する式(I)の化合物
(式中、R1またはR2はCH2OHを示す)から酸化
することにより製造され得る。好適な酸化剤としては、
例えば四酸化マンガンが挙げられる。便宜には、この酸
化はハロゲン化炭化水素(例えばクロロホルム)などの
溶媒の存在下、高温(例えば還流)で実施される。
【0053】式(I)の化合物(式中、R1またはR2
はC1−6ヒドロキシアルキルを示し、かつ水酸基はピ
リダジン環に結合した炭素に結合する)は、式(I)の
化合物(式中、R1またはR2は対応するアルデヒドま
たはケトンを示す)を還元することにより製造され得
る。好適な還元剤としては、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムなどの水素化還元剤が挙げられる。便宜には、こ
の還元はハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)
などの溶媒の存在下、−78℃といった低温で実施され
る。
はC1−6ヒドロキシアルキルを示し、かつ水酸基はピ
リダジン環に結合した炭素に結合する)は、式(I)の
化合物(式中、R1またはR2は対応するアルデヒドま
たはケトンを示す)を還元することにより製造され得
る。好適な還元剤としては、水素化ジイソブチルアルミ
ニウムなどの水素化還元剤が挙げられる。便宜には、こ
の還元はハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)
などの溶媒の存在下、−78℃といった低温で実施され
る。
【0054】当業者には理解されるように、式(I)の
化合物の合成のいずれの工程においても望ましくない副
反応を行わせないように、分子内の1以上の感受性基を
保護することが必要または望ましいと考えられる。
化合物の合成のいずれの工程においても望ましくない副
反応を行わせないように、分子内の1以上の感受性基を
保護することが必要または望ましいと考えられる。
【0055】よって、式(I)の化合物を製造するため
のもう1つの工程(F)は、式(I)の化合物の保護さ
れた誘導体を脱保護することを含んでなる。
のもう1つの工程(F)は、式(I)の化合物の保護さ
れた誘導体を脱保護することを含んでなる。
【0056】式(I)の化合物の製造に使用される保護
基は常法で使用され得る。例えばかかる基を除去するた
めの方法もまた記載するTheodora W. Greene and Peter
G. M. Wutsによる'Protective Groups in Organic Syn
thesis',第二版,(John Wiley and Sons, 1991)に記
載されるものを参照。
基は常法で使用され得る。例えばかかる基を除去するた
めの方法もまた記載するTheodora W. Greene and Peter
G. M. Wutsによる'Protective Groups in Organic Syn
thesis',第二版,(John Wiley and Sons, 1991)に記
載されるものを参照。
【0057】式(II)の化合物は式(VII)
【化10】
の化合物を常法によりハロゲン化することにより製造さ
れ得る。
れ得る。
【0058】従って、式(VI)のエステルはまず、例
えば溶媒(例えばエタノール)の存在下、高温で、強塩
基(例えば水酸化ナトリウム)で処理することにより、
その対応する酸へ加水分解される。次いで、対応する酸
をハロゲン化剤で、便宜には周囲温度において、かつ溶
媒中(例えば塩素化炭化水素)で処理する、その条件下
で酸はハロゲン化および脱炭酸反応がともに行われる。
便宜には、そのハロゲン化剤は強酸(例えば酢酸中の臭
化水素酸)またはN−ブロモスクシンイミドの存在下の
臭素などの臭素化剤であり、式(II)の対応する化合
物(式中、Halは臭素である)を得る。
えば溶媒(例えばエタノール)の存在下、高温で、強塩
基(例えば水酸化ナトリウム)で処理することにより、
その対応する酸へ加水分解される。次いで、対応する酸
をハロゲン化剤で、便宜には周囲温度において、かつ溶
媒中(例えば塩素化炭化水素)で処理する、その条件下
で酸はハロゲン化および脱炭酸反応がともに行われる。
便宜には、そのハロゲン化剤は強酸(例えば酢酸中の臭
化水素酸)またはN−ブロモスクシンイミドの存在下の
臭素などの臭素化剤であり、式(II)の対応する化合
物(式中、Halは臭素である)を得る。
【0059】式(VII)のエステルは式(VIII)
【化11】
の化合物を、式(IX)
【化12】
のアミノピリダジニウム複合体と通常の条件下で反応さ
せることにより製造され得る。便宜には、この反応は炭
酸カリウムなどの塩基、N,N−ジメチルホルムアミド
などの溶媒の存在下、周囲温度で実施される。
せることにより製造され得る。便宜には、この反応は炭
酸カリウムなどの塩基、N,N−ジメチルホルムアミド
などの溶媒の存在下、周囲温度で実施される。
【0060】式(III)のホウ素酸は公知の化合物で
あるか、あるいは例えばEPA公報第533268号に
記載されるものなど文献にある方法により製造され得
る。
あるか、あるいは例えばEPA公報第533268号に
記載されるものなど文献にある方法により製造され得
る。
【0061】式(IV)、(V)および(VI)の化合
物は、式(I)の化合物の式(II)の化合物からの製
造法について記載されるものと類似の方法により製造さ
れ得る。
物は、式(I)の化合物の式(II)の化合物からの製
造法について記載されるものと類似の方法により製造さ
れ得る。
【0062】式(VIII)の化合物は公知の化合物で
あるか、あるいは例えばD H Wadsworth et al, J Org C
hem, (1987), 52(16), 3662-8およびJ. Morris and D.
G. Wishka, Synthesis (1994), (1), 43-6に記載される
ものなど文献にある方法により製造され得る。
あるか、あるいは例えばD H Wadsworth et al, J Org C
hem, (1987), 52(16), 3662-8およびJ. Morris and D.
G. Wishka, Synthesis (1994), (1), 43-6に記載される
ものなど文献にある方法により製造され得る。
【0063】式(IX)の化合物は公知の化合物である
か、あるいは例えばY Kobayashi et al, Chem Pharm Bu
ll, (1971), 19(10), 2106-15; T. Tsuchiya, J. Kurit
a and K.Takayama; Chem Pharm. Bull, 28(9) 2676-268
1 (1980)およびK Novitskii et al, Khim Geterotskil
Soedin, 1970 2, 57-62に記載されるものなど文献にあ
る方法により製造され得る。
か、あるいは例えばY Kobayashi et al, Chem Pharm Bu
ll, (1971), 19(10), 2106-15; T. Tsuchiya, J. Kurit
a and K.Takayama; Chem Pharm. Bull, 28(9) 2676-268
1 (1980)およびK Novitskii et al, Khim Geterotskil
Soedin, 1970 2, 57-62に記載されるものなど文献にあ
る方法により製造され得る。
【0064】前記のある中間体は新規化合物であり、本
明細書の新規中間体総てが本発明のさらなる態様をなす
ことが理解されよう。式(II)の化合物が重要な中間
体であり、本発明の特殊な態様を示している。
明細書の新規中間体総てが本発明のさらなる態様をなす
ことが理解されよう。式(II)の化合物が重要な中間
体であり、本発明の特殊な態様を示している。
【0065】便宜には、本発明の化合物は処理後、遊離
塩基の形で単離される。本発明の化合物の薬学上許容さ
れる酸付加塩は常法を用いて製造され得る。
塩基の形で単離される。本発明の化合物の薬学上許容さ
れる酸付加塩は常法を用いて製造され得る。
【0066】本発明の化合物の溶媒和物(例えば水和
物)は前記の工程段階のうち1つの処理進行中に形成さ
れる。
物)は前記の工程段階のうち1つの処理進行中に形成さ
れる。
【0067】以下、実施例により本発明を説明するが、
何ら本発明を限定するものではない。総ての温度は℃で
ある。フラッシュカラムクロマトグラフィーはMerc
k9385シリカを用いて行った。薄層クロマトグラフ
ィー(Tlc)はシリカプレートで行った。NMRはB
rucker250MHz分光計で行った。化学シフト
は、内部化学シフト基準としてのテトラメチルシランに
関してδppmで示される。次の略語:Me=メチル、
s=一重線、d=二重線、t=三重線およびm=多重線
を用いる。
何ら本発明を限定するものではない。総ての温度は℃で
ある。フラッシュカラムクロマトグラフィーはMerc
k9385シリカを用いて行った。薄層クロマトグラフ
ィー(Tlc)はシリカプレートで行った。NMRはB
rucker250MHz分光計で行った。化学シフト
は、内部化学シフト基準としてのテトラメチルシランに
関してδppmで示される。次の略語:Me=メチル、
s=一重線、d=二重線、t=三重線およびm=多重線
を用いる。
【0068】実施例1 6−ジフルオロメトキシ−2−(4−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン (i)6−メトキシ−2−(4−フルオロ−フェニル−
ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メ
チルエステル アセトニトリル(125ml)中の3−(4−フルオロ
フェニル)−プロプ−2−イオン酸メチルエステル
(3.36g)と1−アミノ−3−メトキシ−ピリダジ
ン−1−イウムメシチレンスルホネート1(6.141
9g)の混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(3.39ml)を加え、混合
物を周囲温度で48時間攪拌した。最初の2時間は反応
物に通気した。この混合物を真空濃縮し、酢酸エチル
(150ml)に溶かし、水洗し(3x25ml)、乾
燥させ(MgSO4)、濾過して真空蒸発させると、褐
色の固体として標題の化合物が得られた(4.77
g)。1 HNMR(CDCl3):8.4(d, 1H, J=10Hz) 7.85-7.90(m, 2H)
7.1-7.2(m, 2H) 6.9-7.0(d, 1H, J=10Hz) 4.1(s, 3H)
3.9 (s,3H) MH+302 Ref:1T. Tsuchiya, J. Kurita and K. Takayama, Che
m. Pham. Bull. 28(9) 2676-2681 (1980)
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン (i)6−メトキシ−2−(4−フルオロ−フェニル−
ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メ
チルエステル アセトニトリル(125ml)中の3−(4−フルオロ
フェニル)−プロプ−2−イオン酸メチルエステル
(3.36g)と1−アミノ−3−メトキシ−ピリダジ
ン−1−イウムメシチレンスルホネート1(6.141
9g)の混合物に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.
0]ウンデカ−7−エン(3.39ml)を加え、混合
物を周囲温度で48時間攪拌した。最初の2時間は反応
物に通気した。この混合物を真空濃縮し、酢酸エチル
(150ml)に溶かし、水洗し(3x25ml)、乾
燥させ(MgSO4)、濾過して真空蒸発させると、褐
色の固体として標題の化合物が得られた(4.77
g)。1 HNMR(CDCl3):8.4(d, 1H, J=10Hz) 7.85-7.90(m, 2H)
7.1-7.2(m, 2H) 6.9-7.0(d, 1H, J=10Hz) 4.1(s, 3H)
3.9 (s,3H) MH+302 Ref:1T. Tsuchiya, J. Kurita and K. Takayama, Che
m. Pham. Bull. 28(9) 2676-2681 (1980)
【0069】(ii)6−メトキシ−2−(4−フルオ
ロ−フェニル−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3
−カルボン酸 6−メトキシ−2−(4−フルオロ−フェニル−ピラゾ
ロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエ
ステル(4.469g)、2Nの水酸化ナトリウム(5
0ml)およびメタノール(90ml)の混合物を2時
間加熱還流した。冷却した溶液を2Nの塩酸(200m
l)に加え、濾過することにより固体として標題の化合
物を単離した(3.639g)。1 HNMR(DMSO-d6): 12.8(br. s, 1H) 8.4(d, 1H, J=10H
z) 7.8-7.9(m, 2H) 7.21-7.32(m, 2H) 7.15-7.2(d, 1H,
J=10Hz) 4.0(s, 3H) MH+288
ロ−フェニル−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3
−カルボン酸 6−メトキシ−2−(4−フルオロ−フェニル−ピラゾ
ロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエ
ステル(4.469g)、2Nの水酸化ナトリウム(5
0ml)およびメタノール(90ml)の混合物を2時
間加熱還流した。冷却した溶液を2Nの塩酸(200m
l)に加え、濾過することにより固体として標題の化合
物を単離した(3.639g)。1 HNMR(DMSO-d6): 12.8(br. s, 1H) 8.4(d, 1H, J=10H
z) 7.8-7.9(m, 2H) 7.21-7.32(m, 2H) 7.15-7.2(d, 1H,
J=10Hz) 4.0(s, 3H) MH+288
【0070】(iii)2−(4−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−6−
メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン ジメチルホルムアミド(10ml)中の6−メトキシ−
2−(4−フルオロ−フェニル−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン−3−カルボン酸(869mg)と重炭
酸ナトリウム(756mg)の混合物をN−ブロモスク
シンイミド(587mg)で処理し、周囲温度で1時間
攪拌し、次いで水(50ml)を加え、酢酸エチル(3
×50ml)で抽出し、乾燥させ(MgSO4)、真空
蒸発させた。得られた褐色の個体(1.612g)を
1,2ジメトキシエタン(20ml)に溶かした。2N
の炭酸ナトリウム水溶液(10m)を4−(メタンスル
ホニル)フェニルホウ素酸(660mg)とテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(100
mg)とともに加え、混合物を20時間加熱還流した。
反応物を水(50ml)に入れてジクロロメタン(3×
100ml)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥させ
(MgSO4)、真空蒸発させると褐色の固体(1.1
16g)が得られ、これをシクロヘキサン/酢酸エチル
(4:1次いで2:1)で溶出するシリカのフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の
固体として標題の化合物が得られた(390mg)。 Tlc, SiO2,Rf0.3(1:1シクロヘキサン/酢酸エチ
ル)、検出UV MH+398
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−6−
メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン ジメチルホルムアミド(10ml)中の6−メトキシ−
2−(4−フルオロ−フェニル−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン−3−カルボン酸(869mg)と重炭
酸ナトリウム(756mg)の混合物をN−ブロモスク
シンイミド(587mg)で処理し、周囲温度で1時間
攪拌し、次いで水(50ml)を加え、酢酸エチル(3
×50ml)で抽出し、乾燥させ(MgSO4)、真空
蒸発させた。得られた褐色の個体(1.612g)を
1,2ジメトキシエタン(20ml)に溶かした。2N
の炭酸ナトリウム水溶液(10m)を4−(メタンスル
ホニル)フェニルホウ素酸(660mg)とテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(100
mg)とともに加え、混合物を20時間加熱還流した。
反応物を水(50ml)に入れてジクロロメタン(3×
100ml)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥させ
(MgSO4)、真空蒸発させると褐色の固体(1.1
16g)が得られ、これをシクロヘキサン/酢酸エチル
(4:1次いで2:1)で溶出するシリカのフラッシュ
カラムクロマトグラフィーによって精製すると、黄色の
固体として標題の化合物が得られた(390mg)。 Tlc, SiO2,Rf0.3(1:1シクロヘキサン/酢酸エチ
ル)、検出UV MH+398
【0071】(iv)2−(4−フルオロ−フェニル)
−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−6−オル 2−(4−フルオロ−フェニル)−3−(4−メタンス
ルホニル−フェニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,
5−b]ピリダジン(321mg)と塩酸ピリダジン
(1,4g)の混合物を密閉容器(Reactivia
lTM)中で200℃で3時間加熱した。冷却した反応
物を水(20ml)に入れ、酢酸エチル(3×30m
l)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥させ(MgS
O4)、濾過して真空蒸発させると固体が得られ、これ
をジエチルエーテルでトリチュレートすると、固体とし
て標題の化合物が得られた(1.19mg)。 Tlc, SiO2,Rf0.07(1:2シクロヘキサン/酢酸エチ
ル)、検出UV MH+384
−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−6−オル 2−(4−フルオロ−フェニル)−3−(4−メタンス
ルホニル−フェニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,
5−b]ピリダジン(321mg)と塩酸ピリダジン
(1,4g)の混合物を密閉容器(Reactivia
lTM)中で200℃で3時間加熱した。冷却した反応
物を水(20ml)に入れ、酢酸エチル(3×30m
l)で抽出した。合した有機抽出物を乾燥させ(MgS
O4)、濾過して真空蒸発させると固体が得られ、これ
をジエチルエーテルでトリチュレートすると、固体とし
て標題の化合物が得られた(1.19mg)。 Tlc, SiO2,Rf0.07(1:2シクロヘキサン/酢酸エチ
ル)、検出UV MH+384
【0072】(v)6−ジフルオロメトキシ−2−(4
−フルオロ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル
−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン 無水ジメチルホルムアミド(5ml)中の2−(4−フ
ルオロ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フ
ェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−オ
ル(0.2g)の溶液を水素化ナトリウム(0.046
g、鉱油中に60%分散)で処理し、発泡が終わった
後、混合物にブロモジフルオロメタンガス流を周囲温度
で30分通気した。次いで反応混合物を水(50m)に
入れて酢酸エチル(50ml)で抽出し、有機抽出物を
水洗し(3×50ml)、乾燥させ真空濃縮した。残渣
をクロマトグラフィーによって精製すると、白色の固体
として標題の化合物が得られた(0.17g)。 MH+=4341 HNMR(CDCl3):δ8.05-8.0 (d, J=10HZ, 2H) 8.0-7.95
(d, J=10HZ, 1H) 7.6-7.5(m, 4H) 7.8-7.2(t, J=70HZ,
1H) 7.1-7.05(t, J=11HZ, 2H) 6.9-6.85(d, J=10HZ, 1
H) 3.15(s, 3H) Tlc, SiO2,Rf0.35(酢酸エチル/シクロヘキサン
(1:1))
−フルオロ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル
−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン 無水ジメチルホルムアミド(5ml)中の2−(4−フ
ルオロ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フ
ェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−6−オ
ル(0.2g)の溶液を水素化ナトリウム(0.046
g、鉱油中に60%分散)で処理し、発泡が終わった
後、混合物にブロモジフルオロメタンガス流を周囲温度
で30分通気した。次いで反応混合物を水(50m)に
入れて酢酸エチル(50ml)で抽出し、有機抽出物を
水洗し(3×50ml)、乾燥させ真空濃縮した。残渣
をクロマトグラフィーによって精製すると、白色の固体
として標題の化合物が得られた(0.17g)。 MH+=4341 HNMR(CDCl3):δ8.05-8.0 (d, J=10HZ, 2H) 8.0-7.95
(d, J=10HZ, 1H) 7.6-7.5(m, 4H) 7.8-7.2(t, J=70HZ,
1H) 7.1-7.05(t, J=11HZ, 2H) 6.9-6.85(d, J=10HZ, 1
H) 3.15(s, 3H) Tlc, SiO2,Rf0.35(酢酸エチル/シクロヘキサン
(1:1))
【0073】実施例2 3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−2−(4−
メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン (i)2−(4−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエス
テル アセトニトリル中のメチル3−(4−メトキシ−フェニ
ル)−プロプ−2−イオン酸1(14.46g、76m
M)と1−アミノヨー化ピリダジニウム2(2当量)の
溶液にジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エ
ン(22.76ml、2当量)を窒素下で滴下し、6時
間攪拌した。トルエン、次いでトルエン:酢酸エチル
(9:1)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィー
により精製すると、褐色の固体として標題の化合物が得
られた(2.76g)。 MH+=2841 HNMR(CDCl3)δ3.87(3H, s) 3.9(3H, s) 7.0(2H, d,
J=9Hz) 7.25(1H, dd, J=9&4Hz) 7.90(2H, d, J=9Hz) 8.
45(1H, dd, J=4 & 2Hz) 8.55(1H, dd, J=9 & 2Hz) Ref:1J. Morris and D. G. Wishka, Synthesis (199
4), (1), 43-6 Ref:2kobayashi et al Chem. Pharm. Bullz (1971), 1
9 (10), 2106-15
メトキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン (i)2−(4−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエス
テル アセトニトリル中のメチル3−(4−メトキシ−フェニ
ル)−プロプ−2−イオン酸1(14.46g、76m
M)と1−アミノヨー化ピリダジニウム2(2当量)の
溶液にジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エ
ン(22.76ml、2当量)を窒素下で滴下し、6時
間攪拌した。トルエン、次いでトルエン:酢酸エチル
(9:1)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィー
により精製すると、褐色の固体として標題の化合物が得
られた(2.76g)。 MH+=2841 HNMR(CDCl3)δ3.87(3H, s) 3.9(3H, s) 7.0(2H, d,
J=9Hz) 7.25(1H, dd, J=9&4Hz) 7.90(2H, d, J=9Hz) 8.
45(1H, dd, J=4 & 2Hz) 8.55(1H, dd, J=9 & 2Hz) Ref:1J. Morris and D. G. Wishka, Synthesis (199
4), (1), 43-6 Ref:2kobayashi et al Chem. Pharm. Bullz (1971), 1
9 (10), 2106-15
【0074】(ii)3−(4−メタンスルホニル−フ
ェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン エタノール(30ml)中の2−(4−メトキシ−フェ
ニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カル
ボン酸メチルエステル(2.76g)と水酸化ナトリウ
ムの水溶液(2N、30ml)の混合物を窒素下で2時
間還流した。冷却した混合物を塩酸(2N)で酸性化
し、得られた白色固体(2.53g)を濾過により単離
した。この固体をDMFに溶かし、重炭酸ナトリウム
(2.67g、3.3当量)とそれに次いでN−ブロモ
スクシンイミド(1.88g、1.1当量)を少量ずつ
加えた。窒素下で1時間攪拌後、水を加えて酢酸エチル
(2×25ml)で抽出した。乾燥させた有機相を濃縮
し、残渣をDME(60ml)に溶かした。炭酸ナトリ
ウム水溶液(2N、15ml)とそれに次いで4−メタ
ンスルホニル−フェニルホウ素酸(3.12g)および
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)(250mg)を加えた。この混合物を窒素下で
18時間加熱還流し、冷却して水に注ぎ、酢酸エチル
(2×25ml)で抽出した。合した有機相を乾燥させ
シリカゲルで濃縮した。トルエン:酢酸エチル(8:
1)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより
濃縮すると、乳白色の固体として標題の化合物が得られ
た(3.58g)。 MH+3801 HNMR(DMSO)δ3.25(3H, s) 3.75(3H, s) 6.95(2H, d,
J=8.5Hz) 7.25(1H, dd, J=9 & 5Hz) 7.45(2H, d,J=8.5H
z) 7.60(2H, d, J=8Hz) 7.9(2H, d, J=8.5Hz) 8.15(1H,
dd, J=9 & 2Hz) 8.49(1H, dd, J=5 & 2Hz)
ェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン エタノール(30ml)中の2−(4−メトキシ−フェ
ニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カル
ボン酸メチルエステル(2.76g)と水酸化ナトリウ
ムの水溶液(2N、30ml)の混合物を窒素下で2時
間還流した。冷却した混合物を塩酸(2N)で酸性化
し、得られた白色固体(2.53g)を濾過により単離
した。この固体をDMFに溶かし、重炭酸ナトリウム
(2.67g、3.3当量)とそれに次いでN−ブロモ
スクシンイミド(1.88g、1.1当量)を少量ずつ
加えた。窒素下で1時間攪拌後、水を加えて酢酸エチル
(2×25ml)で抽出した。乾燥させた有機相を濃縮
し、残渣をDME(60ml)に溶かした。炭酸ナトリ
ウム水溶液(2N、15ml)とそれに次いで4−メタ
ンスルホニル−フェニルホウ素酸(3.12g)および
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)(250mg)を加えた。この混合物を窒素下で
18時間加熱還流し、冷却して水に注ぎ、酢酸エチル
(2×25ml)で抽出した。合した有機相を乾燥させ
シリカゲルで濃縮した。トルエン:酢酸エチル(8:
1)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより
濃縮すると、乳白色の固体として標題の化合物が得られ
た(3.58g)。 MH+3801 HNMR(DMSO)δ3.25(3H, s) 3.75(3H, s) 6.95(2H, d,
J=8.5Hz) 7.25(1H, dd, J=9 & 5Hz) 7.45(2H, d,J=8.5H
z) 7.60(2H, d, J=8Hz) 7.9(2H, d, J=8.5Hz) 8.15(1H,
dd, J=9 & 2Hz) 8.49(1H, dd, J=5 & 2Hz)
【0075】実施例3 2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンス
ルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン (i)4−[3−(4−メタンスルホニル−フェニル)
−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−フ
ェノール −70℃でCH2Cl2中の3−(4−メタンスルホニ
ル−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−ピ
ラゾロ[1,5−b]ピリダジン(3.58g)に3臭
化ホウ素(CH2Cl2中の1M溶液、2.1当量)を
加えた。混合物を10分攪拌し、次いで0℃まで加温
し、0℃で一晩攪拌した、反応混合物を炭酸カリウムで
アルカリ性にし、次いで塩酸(2M)で酸性にし、水に
注いでCH2Cl2で抽出した。有機相を乾燥させ、濾
過して濃縮すると、黄色の固体として標題の化合物が得
られた(1.87g)。 MH+3661 HNMR(DMSO)δ3.30(3H, s) 6.80(2H, d, J=8.5Hz) 7.3
0(1H, dd, J=9 & 5Hz) 7.35(2H, d, J=8.5Hz) 7.60(2H,
d, J=8Hz) 8.0(2H, d, J=8.5Hz) 8.20(1H, dd, J=9 &
2Hz) 8.55(1H, dd, J=5 & 2Hz) 9.75(1H,s)
ルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン (i)4−[3−(4−メタンスルホニル−フェニル)
−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−フ
ェノール −70℃でCH2Cl2中の3−(4−メタンスルホニ
ル−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−ピ
ラゾロ[1,5−b]ピリダジン(3.58g)に3臭
化ホウ素(CH2Cl2中の1M溶液、2.1当量)を
加えた。混合物を10分攪拌し、次いで0℃まで加温
し、0℃で一晩攪拌した、反応混合物を炭酸カリウムで
アルカリ性にし、次いで塩酸(2M)で酸性にし、水に
注いでCH2Cl2で抽出した。有機相を乾燥させ、濾
過して濃縮すると、黄色の固体として標題の化合物が得
られた(1.87g)。 MH+3661 HNMR(DMSO)δ3.30(3H, s) 6.80(2H, d, J=8.5Hz) 7.3
0(1H, dd, J=9 & 5Hz) 7.35(2H, d, J=8.5Hz) 7.60(2H,
d, J=8Hz) 8.0(2H, d, J=8.5Hz) 8.20(1H, dd, J=9 &
2Hz) 8.55(1H, dd, J=5 & 2Hz) 9.75(1H,s)
【0076】(ii)2−(4−エトキシ−フェニル)
−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン アセトニトリル(30ml)中の4−[3−(4−メタ
ンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピ
リダジン−2−イル]−フェノール(663mg、1.
82)、ヨードエタン(1当量)および炭酸カリウム
(2当量)を窒素下で18時間加熱還流した。冷却した
反応混合物を水(30ml)と酢酸エチル(30ml)
で分液した。有機相を回収し、乾燥させてクロマトグラ
フィーによって精製すると、乳白色の発泡物質として標
題の化合物が得られた(547mg)。 MH+3941 HNMR(DMSO)δ1.45 (3H, t, J=7Hz) 3.10(3H, s) 4.1
(2H, q, J=7Hz) 6.87(2H, d, J=9Hz) 7.08(1H, dd, J=9
& 5Hz) 7.55(4H, t, J=9Hz) 7.92(1H, dd,J=9 &2Hz)
7.95(2H, d, J=9Hz) 8.20(1H, dd,J=9 & 2Hz) 8.32(1H,
dd, J=5 & 2Hz)
−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン アセトニトリル(30ml)中の4−[3−(4−メタ
ンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピ
リダジン−2−イル]−フェノール(663mg、1.
82)、ヨードエタン(1当量)および炭酸カリウム
(2当量)を窒素下で18時間加熱還流した。冷却した
反応混合物を水(30ml)と酢酸エチル(30ml)
で分液した。有機相を回収し、乾燥させてクロマトグラ
フィーによって精製すると、乳白色の発泡物質として標
題の化合物が得られた(547mg)。 MH+3941 HNMR(DMSO)δ1.45 (3H, t, J=7Hz) 3.10(3H, s) 4.1
(2H, q, J=7Hz) 6.87(2H, d, J=9Hz) 7.08(1H, dd, J=9
& 5Hz) 7.55(4H, t, J=9Hz) 7.92(1H, dd,J=9 &2Hz)
7.95(2H, d, J=9Hz) 8.20(1H, dd,J=9 & 2Hz) 8.32(1H,
dd, J=5 & 2Hz)
【0077】実施例4 2−(4−フルオロ−フェニル)−6−メタンスルホニ
ル−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾ
ロ[1,5−b]ピリダジン (i)2−(4−フルオロ−フェニル)−6−メチルス
ルファニル−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−
カルボン酸メチルエステル TFA(25ml)に固体のt−ブトキシカルボニル−
O−メシチレンスルホニルヒドロキシルアミン1(7.
8g)を10分間にわたって攪拌しながら少量ずつ加
え、次いでさらに20分間攪拌した。溶液を氷上(〜2
00ml)に注ぎ、氷が溶けるまで放置した。得られた
白色の固体を濾過して回収し、水洗し、DME(100
ml)に溶かした。溶液を4Aモレキュラーシーブス上
で1.5時間乾燥させ、次いで濾過してジクロロメタン
(35ml)中の3−メチルチオ−ピリダジン2(2.
6g)の溶液に加え、反応物を室温で20時間攪拌し
た。中間体の塩を濾過によって淡い褐色の結晶(3.8
7g)として単離し、アセトニトリル(100ml)に
懸濁し、メチル3−(4−フルオロ−フェニル)−プロ
プ−2−イオン酸(2.02g)を加えた。1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(2.
1ml)を滴下し、反応物を室温で20時間攪拌した。
得られた結晶性の沈殿物を濾過して回収し、洗浄して乾
燥させた(770mg)。濾過物の濃縮により第2群が
得られた(430mg)。残渣を水と酢酸エチル(各々
100ml)で分液し、水層を酢酸エチル(20ml)
で抽出した。合した有機物を水、ブラインで洗浄して乾
燥させた。溶媒の除去により褐色の油状物質が得られ、
これをシクロヘキサン/酢酸エチル(3:1)で溶出す
るシリカ(300g)のフラッシュクロマトグラフィー
によって精製すると、さらなる量の生成物(247m
g)が得られた。3群を合して淡い褐色の固体として標
題の化合物が得られた(1.45g)。 MH+3181 HNMR(CDCl3)δ2.70 (3H, s) 3.88(3H, s) 7.08-7.18
(3H, m) 7.84(2H, m) 8.31(1H, d, J=10Hz) Ref:1K Novitskii et al, khim Geterotskil Soedin,
1970 2, 57-62 Ref:2Barlin G. B., Brown, W. V., J Chem Soc (196
8), (12), 1435-45
ル−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾ
ロ[1,5−b]ピリダジン (i)2−(4−フルオロ−フェニル)−6−メチルス
ルファニル−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−
カルボン酸メチルエステル TFA(25ml)に固体のt−ブトキシカルボニル−
O−メシチレンスルホニルヒドロキシルアミン1(7.
8g)を10分間にわたって攪拌しながら少量ずつ加
え、次いでさらに20分間攪拌した。溶液を氷上(〜2
00ml)に注ぎ、氷が溶けるまで放置した。得られた
白色の固体を濾過して回収し、水洗し、DME(100
ml)に溶かした。溶液を4Aモレキュラーシーブス上
で1.5時間乾燥させ、次いで濾過してジクロロメタン
(35ml)中の3−メチルチオ−ピリダジン2(2.
6g)の溶液に加え、反応物を室温で20時間攪拌し
た。中間体の塩を濾過によって淡い褐色の結晶(3.8
7g)として単離し、アセトニトリル(100ml)に
懸濁し、メチル3−(4−フルオロ−フェニル)−プロ
プ−2−イオン酸(2.02g)を加えた。1,8−ジ
アザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(2.
1ml)を滴下し、反応物を室温で20時間攪拌した。
得られた結晶性の沈殿物を濾過して回収し、洗浄して乾
燥させた(770mg)。濾過物の濃縮により第2群が
得られた(430mg)。残渣を水と酢酸エチル(各々
100ml)で分液し、水層を酢酸エチル(20ml)
で抽出した。合した有機物を水、ブラインで洗浄して乾
燥させた。溶媒の除去により褐色の油状物質が得られ、
これをシクロヘキサン/酢酸エチル(3:1)で溶出す
るシリカ(300g)のフラッシュクロマトグラフィー
によって精製すると、さらなる量の生成物(247m
g)が得られた。3群を合して淡い褐色の固体として標
題の化合物が得られた(1.45g)。 MH+3181 HNMR(CDCl3)δ2.70 (3H, s) 3.88(3H, s) 7.08-7.18
(3H, m) 7.84(2H, m) 8.31(1H, d, J=10Hz) Ref:1K Novitskii et al, khim Geterotskil Soedin,
1970 2, 57-62 Ref:2Barlin G. B., Brown, W. V., J Chem Soc (196
8), (12), 1435-45
【0078】(ii)2−(4−フルオロ−フェニル)
−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−6−メチ
ルスルファニル−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン メタノール(40ml)中の2−(4−フルオロ−フェ
ニル)−6−(メチルチオ)−ピラゾロ[1,5−b]
ピリダジン−3−カルボン酸メチルエステル(1.45
g)炭酸カリウム(690mg)と水(14ml)の混
合物を攪拌し、窒素下で20時間加熱還流した。溶媒を
除去し、得られた固体を酢酸エチル(50ml)と水
(250ml)で分液した。水層をpH1まで酸性化し
(2MHCl)、固体を濾過して回収した(1.0g、
MH+304)。固体(1.0g)重炭酸ナトリウム
(557mg)およびNBS(594mg)の混合物を
室温で4時間攪拌した。反応物を水(150ml)に注
ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合した抽
出物を水(50ml)、ブライン(20ml)で洗浄
し、乾燥させて濃縮した。得られた固体(1.015
g、MH+338,340)、4−(メタンスルホニ
ル)フェニルホウ素酸(902mg)、炭酸ナトリウム
(740mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(175mg)を攪拌し、DM
E(30mls)および水(15ml)中で窒素下で4
8時間加熱還流した。反応物を水に注いで酢酸エチル
(3×50ml)で抽出した。合した抽出物を乾燥させ
て溶媒を除去すると褐色の固体が得られた。これをシク
ロヘキサンエチルアセトン(1:1)で溶出するシリカ
(300g)で精製すると、黄色の固体として標題の化
合物が得られた(0.713g)。 MH+4141 HNMRδ(DMSO) 2.65(3H, s) 3.28(3H, s) 7.20-7.30(3
H, m) 7.55(2H, m) 7.62(4H, d, J=8.5Hz) 7.95-8.05(3
H, m)
−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−6−メチ
ルスルファニル−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン メタノール(40ml)中の2−(4−フルオロ−フェ
ニル)−6−(メチルチオ)−ピラゾロ[1,5−b]
ピリダジン−3−カルボン酸メチルエステル(1.45
g)炭酸カリウム(690mg)と水(14ml)の混
合物を攪拌し、窒素下で20時間加熱還流した。溶媒を
除去し、得られた固体を酢酸エチル(50ml)と水
(250ml)で分液した。水層をpH1まで酸性化し
(2MHCl)、固体を濾過して回収した(1.0g、
MH+304)。固体(1.0g)重炭酸ナトリウム
(557mg)およびNBS(594mg)の混合物を
室温で4時間攪拌した。反応物を水(150ml)に注
ぎ、酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合した抽
出物を水(50ml)、ブライン(20ml)で洗浄
し、乾燥させて濃縮した。得られた固体(1.015
g、MH+338,340)、4−(メタンスルホニ
ル)フェニルホウ素酸(902mg)、炭酸ナトリウム
(740mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(175mg)を攪拌し、DM
E(30mls)および水(15ml)中で窒素下で4
8時間加熱還流した。反応物を水に注いで酢酸エチル
(3×50ml)で抽出した。合した抽出物を乾燥させ
て溶媒を除去すると褐色の固体が得られた。これをシク
ロヘキサンエチルアセトン(1:1)で溶出するシリカ
(300g)で精製すると、黄色の固体として標題の化
合物が得られた(0.713g)。 MH+4141 HNMRδ(DMSO) 2.65(3H, s) 3.28(3H, s) 7.20-7.30(3
H, m) 7.55(2H, m) 7.62(4H, d, J=8.5Hz) 7.95-8.05(3
H, m)
【0079】(iii)2−(4−フルオロ−フェニ
ル)−6−メタンスルホニル−3−(4−メタンスルホ
ニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン MeOH(5ml)中の2−(4−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−6−
(メチルチオ)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン
(60mg 0.145)の懸濁液と水(2ml)をオ
キソン(196mg 0.32)とともに20時間攪拌
した。得られた溶液を水(50ml)に注いでクロロホ
ルム(3×20ml)で抽出した。合した抽出物を乾燥
させて溶媒を除去した。メタノールからの残渣の結晶化
により白色の固体として標題の化合物が得られた(60
mg)。 MH+4461 HNMR(DMSO-d6)δ3.34(3H, s) 3.53(3H, s) 7.33(2H,
t, J=9Hz) 7.62(2H, m) 7.68(1H, d, J=8.5Hz) 8.04(1
H, d, J=10Hz) 8.52(1H, d, J=9Hz) TLC SiO2ヘキサン:酢酸エチル(1:1)Rf0.24UV
ル)−6−メタンスルホニル−3−(4−メタンスルホ
ニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン MeOH(5ml)中の2−(4−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−6−
(メチルチオ)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン
(60mg 0.145)の懸濁液と水(2ml)をオ
キソン(196mg 0.32)とともに20時間攪拌
した。得られた溶液を水(50ml)に注いでクロロホ
ルム(3×20ml)で抽出した。合した抽出物を乾燥
させて溶媒を除去した。メタノールからの残渣の結晶化
により白色の固体として標題の化合物が得られた(60
mg)。 MH+4461 HNMR(DMSO-d6)δ3.34(3H, s) 3.53(3H, s) 7.33(2H,
t, J=9Hz) 7.62(2H, m) 7.68(1H, d, J=8.5Hz) 8.04(1
H, d, J=10Hz) 8.52(1H, d, J=9Hz) TLC SiO2ヘキサン:酢酸エチル(1:1)Rf0.24UV
【0080】実施例5 2−(4−ジフルオロメトキシ−フェニル)−3−(4
−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン 無水ジメチルホルムアミド(5ml)中の4−[3−
(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,
5−b]ピリダジン−2−イル]−フェノール(200
mg、0.55mmol)の溶液に水素化ナトリウム
(48mg、油中に60%分散、1.2mmol)を加
えた。ブロモジフルオロメタンガスを20分間溶液にゆ
っくりバブリングし、次いでCH2Cl2(30ml)
で希釈した。水で後処理した後、溶出剤としてCH2C
l2:酢酸エチル(3:1)を用いるシリカゲルでのク
ロマトグラフィー、さらに溶出剤としてCH2Cl2:
酢酸エチル(10:1)を用いるクロマトグラフィーに
より白色の固体として標題の化合物が得られた(63m
g、28%)。 MH+416 NMR(CDCl3)δ8.38(1H, dd, J=4Hz) 8.01(2H, d, J=8.5
Hz) 7.94(1H, dd, J=9 & 2Hz) 7.65(2H, d, J=8.5Hz)
7.57(2H, d, J=8Hz) 7.10(3H, m) 6.87-6.27(1H, t,J=
7.4Hz) 3.15(3H, s)
−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン 無水ジメチルホルムアミド(5ml)中の4−[3−
(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,
5−b]ピリダジン−2−イル]−フェノール(200
mg、0.55mmol)の溶液に水素化ナトリウム
(48mg、油中に60%分散、1.2mmol)を加
えた。ブロモジフルオロメタンガスを20分間溶液にゆ
っくりバブリングし、次いでCH2Cl2(30ml)
で希釈した。水で後処理した後、溶出剤としてCH2C
l2:酢酸エチル(3:1)を用いるシリカゲルでのク
ロマトグラフィー、さらに溶出剤としてCH2Cl2:
酢酸エチル(10:1)を用いるクロマトグラフィーに
より白色の固体として標題の化合物が得られた(63m
g、28%)。 MH+416 NMR(CDCl3)δ8.38(1H, dd, J=4Hz) 8.01(2H, d, J=8.5
Hz) 7.94(1H, dd, J=9 & 2Hz) 7.65(2H, d, J=8.5Hz)
7.57(2H, d, J=8Hz) 7.10(3H, m) 6.87-6.27(1H, t,J=
7.4Hz) 3.15(3H, s)
【0081】実施例6 4−[2−(4−エトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ベンゼンスル
ホンアミド (i)2−(4−エトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエス
テル アセトニトリル(10ml)中のメチル3−(4−エト
キシ−フェニル)プロプ−2−イオン酸(1.0g)と
1−アミノヨー化ピリダジニウム2(2.19g)の溶
液にジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン
(1.47ml、2当量)を窒素下で滴下し、5時間攪
拌した。濃縮および水で後処理すると、粘稠な褐色の固
体として標題の化合物が得られた(1.2g)。 MH+298
[1,5−b]ピリダジン−3−イル]−ベンゼンスル
ホンアミド (i)2−(4−エトキシ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエス
テル アセトニトリル(10ml)中のメチル3−(4−エト
キシ−フェニル)プロプ−2−イオン酸(1.0g)と
1−アミノヨー化ピリダジニウム2(2.19g)の溶
液にジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン
(1.47ml、2当量)を窒素下で滴下し、5時間攪
拌した。濃縮および水で後処理すると、粘稠な褐色の固
体として標題の化合物が得られた(1.2g)。 MH+298
【0082】(ii)2−(4−エトキシ−フェニル)
−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸 2−(4−エトキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエステル(1.
2g)、エタノール(10ml)および2Nの水酸化ナ
トリウム(10ml)の混合物を80℃まで1.5時間
加熱した。混合物を放冷し、2Nの塩酸でpH1まで酸
性化した。濾過により褐色の固体として標題の化合物を
単離した(716mg、63%)。 MH+284
−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸 2−(4−エトキシ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン−3−カルボン酸メチルエステル(1.
2g)、エタノール(10ml)および2Nの水酸化ナ
トリウム(10ml)の混合物を80℃まで1.5時間
加熱した。混合物を放冷し、2Nの塩酸でpH1まで酸
性化した。濾過により褐色の固体として標題の化合物を
単離した(716mg、63%)。 MH+284
【0083】(iii)2−(4−エトキシ−フェニ
ル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン DMF(8ml)中の2−(4−エトキシ−フェニル)
−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸
(710mg)、N−ヨードスクシンイミド(678m
g)および重炭酸ナトリウム(717mg)の混合物を
4時間攪拌した。さらなる量のN−ヨードスクシンイミ
ド(100mg)を加え、2時間攪拌を続けた。水で後
処理すると黒褐色の固体が得られ、これを溶出剤として
ジクロロメタンを用いるSPEによって精製した。これ
により橙−褐色の固体として標題の化合物が得られた
(429mg、47%)。 MH+366
ル)−3−ヨード−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン DMF(8ml)中の2−(4−エトキシ−フェニル)
−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−カルボン酸
(710mg)、N−ヨードスクシンイミド(678m
g)および重炭酸ナトリウム(717mg)の混合物を
4時間攪拌した。さらなる量のN−ヨードスクシンイミ
ド(100mg)を加え、2時間攪拌を続けた。水で後
処理すると黒褐色の固体が得られ、これを溶出剤として
ジクロロメタンを用いるSPEによって精製した。これ
により橙−褐色の固体として標題の化合物が得られた
(429mg、47%)。 MH+366
【0084】(iv)4−[2−(4−エトキシ−フェ
ニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イ
ル]−ベンゼンスルホンアミド ジメチルホルムアミド(8ml)中の4−ヨードベンゼ
ンスルホンアミド(0.311g)、ジピナコルジボラ
ン1(0.279g)、酢酸カリウム(486mg)お
よび[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェ
ロセン]パラジウム(II)クロリドのジクロロメタン
との複合物(1:1)(0.45g)の混合物を窒素下
で80℃で2時間加熱した。冷却した反応混合物を真空
濃縮して残渣を1,2ジメトキシエタン(10ml)に
懸濁し、2Nの炭酸ナトリウム(4ml)とテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20m
g)とともに2−(4−エトキシ−フェニル)−3−ヨ
ード−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン(0.4g)
を加え、混合物を窒素下で18時間加熱還流した。冷却
した反応混合物を水(60ml)に注いで懸濁液を酢酸
エチル(3×60ml)で抽出した。有機抽出物を合
し、乾燥させて(Na2SO4)濃縮した。残渣をジク
ロロメタン/酢酸エチル(3:1)で溶出するクロマト
グラフィーによって精製すると、黄色の固体として標題
の化合物が得られた(0.116g、27%)。 MH+395 NMR(CDCl3)δ8.32(1H, dd, J=4 & 2Hz) 7.97(2H, d, J
=8Hz) 7.89(1H, dd, J=9 & 2Hz) 7.54(4H, m) 7.04(1H,
dd, J=9 & 4Hz) 6.88(2H, d, J=9Hz) 1.43(3H, t,J=7H
z) Ref:1R. Miyaura et al J. Org. Chem., 1995, 60, 75
08-7510.
ニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−3−イ
ル]−ベンゼンスルホンアミド ジメチルホルムアミド(8ml)中の4−ヨードベンゼ
ンスルホンアミド(0.311g)、ジピナコルジボラ
ン1(0.279g)、酢酸カリウム(486mg)お
よび[1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェ
ロセン]パラジウム(II)クロリドのジクロロメタン
との複合物(1:1)(0.45g)の混合物を窒素下
で80℃で2時間加熱した。冷却した反応混合物を真空
濃縮して残渣を1,2ジメトキシエタン(10ml)に
懸濁し、2Nの炭酸ナトリウム(4ml)とテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(20m
g)とともに2−(4−エトキシ−フェニル)−3−ヨ
ード−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン(0.4g)
を加え、混合物を窒素下で18時間加熱還流した。冷却
した反応混合物を水(60ml)に注いで懸濁液を酢酸
エチル(3×60ml)で抽出した。有機抽出物を合
し、乾燥させて(Na2SO4)濃縮した。残渣をジク
ロロメタン/酢酸エチル(3:1)で溶出するクロマト
グラフィーによって精製すると、黄色の固体として標題
の化合物が得られた(0.116g、27%)。 MH+395 NMR(CDCl3)δ8.32(1H, dd, J=4 & 2Hz) 7.97(2H, d, J
=8Hz) 7.89(1H, dd, J=9 & 2Hz) 7.54(4H, m) 7.04(1H,
dd, J=9 & 4Hz) 6.88(2H, d, J=9Hz) 1.43(3H, t,J=7H
z) Ref:1R. Miyaura et al J. Org. Chem., 1995, 60, 75
08-7510.
【0085】実施例7 6−ジフルオロメトキシ−2−(3−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン (i)1−(2,2−ジブロモ−ビニル)−3−フルオ
ロ−ベンゼン 攪拌し冷却した(氷/塩、0℃)無水CH2Cl2(2
00ml)中の4臭化炭素(48.82g)の溶液に温
度を10℃以下に保ちながらトリフェニルホスフィン
(77.1g)を3分間にわたって少量ずつ加えた。得
られた橙色の懸濁液を0℃で1時間攪拌した後、それに
3−フルオロベンズアルデヒド(7.8ml)を加え
た。添加が完了した後、懸濁液を0℃で1時間攪拌し、
次いで水(75ml)を加えてクエンチした。有機相を
分離してブライン(75ml)で洗浄し、乾燥させ(N
a2SO4)、蒸発乾燥させた。残ったゴム質をシクロ
ヘキサン(1L)に入れて30分間攪拌した。有機相を
デカントし、残渣をCH2Cl2に溶かしてシクロヘキ
サン(1L)に入れた。この処理を2回以上繰り返し、
合した有機相を100mlまでに濃縮してシリカゲルに
通した。濾液を濃縮すると、流動性の黄色の油状物質と
して標題の化合物が得られた(24g、100%)。 MH+280, MH−279 NMR(CDCl3)δ7.05(1H, tm, J=9Hz) 7.3(3H, m) 7.45(1
H, s)
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン (i)1−(2,2−ジブロモ−ビニル)−3−フルオ
ロ−ベンゼン 攪拌し冷却した(氷/塩、0℃)無水CH2Cl2(2
00ml)中の4臭化炭素(48.82g)の溶液に温
度を10℃以下に保ちながらトリフェニルホスフィン
(77.1g)を3分間にわたって少量ずつ加えた。得
られた橙色の懸濁液を0℃で1時間攪拌した後、それに
3−フルオロベンズアルデヒド(7.8ml)を加え
た。添加が完了した後、懸濁液を0℃で1時間攪拌し、
次いで水(75ml)を加えてクエンチした。有機相を
分離してブライン(75ml)で洗浄し、乾燥させ(N
a2SO4)、蒸発乾燥させた。残ったゴム質をシクロ
ヘキサン(1L)に入れて30分間攪拌した。有機相を
デカントし、残渣をCH2Cl2に溶かしてシクロヘキ
サン(1L)に入れた。この処理を2回以上繰り返し、
合した有機相を100mlまでに濃縮してシリカゲルに
通した。濾液を濃縮すると、流動性の黄色の油状物質と
して標題の化合物が得られた(24g、100%)。 MH+280, MH−279 NMR(CDCl3)δ7.05(1H, tm, J=9Hz) 7.3(3H, m) 7.45(1
H, s)
【0086】(ii)(3−フルオロ−フェニル)−プ
ロピノン酸メチルエステル −78℃まで冷却した無水THF(350ml)中の1
−(2,2−ジブロモ−ビニル)−3−フルオロ−ベン
ゼン(23.8g)の攪拌溶液にn−ブチルリチウム
(2.2当量、ヘキサン中の1.6M)を30分間にわ
たって滴下した。混合物を−78℃でさらに30分間攪
拌した後、メチルクロロホルメート(11.6g、9.
5ml)を加え、得られた混合物を0℃まで1時間放置
して温め、その後1:1重炭酸ナトリウム飽和水溶液:
塩化アンモニウム(100ml)で希釈し、エーテル
(2×100ml)で抽出した。合した有機抽出物をブ
ライン(25ml)で洗浄し、乾燥させ(Na2S
O4)、蒸発乾燥させると、褐色の油状物質として標題
の化合物が得られた(16.7g、100%)。 MH−173 NMR(CDCl3)δ7.4-7.1(4H, m) 3.85(3H, s, CO2Me)
ロピノン酸メチルエステル −78℃まで冷却した無水THF(350ml)中の1
−(2,2−ジブロモ−ビニル)−3−フルオロ−ベン
ゼン(23.8g)の攪拌溶液にn−ブチルリチウム
(2.2当量、ヘキサン中の1.6M)を30分間にわ
たって滴下した。混合物を−78℃でさらに30分間攪
拌した後、メチルクロロホルメート(11.6g、9.
5ml)を加え、得られた混合物を0℃まで1時間放置
して温め、その後1:1重炭酸ナトリウム飽和水溶液:
塩化アンモニウム(100ml)で希釈し、エーテル
(2×100ml)で抽出した。合した有機抽出物をブ
ライン(25ml)で洗浄し、乾燥させ(Na2S
O4)、蒸発乾燥させると、褐色の油状物質として標題
の化合物が得られた(16.7g、100%)。 MH−173 NMR(CDCl3)δ7.4-7.1(4H, m) 3.85(3H, s, CO2Me)
【0087】(iii)2−(3−フルオロ−フェニ
ル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジ
ン−3−カルボン酸メチルエステル アセトニトリル(80ml)中の(3−フルオロ−フェ
ニル)−プロピノン酸(propynoic acid)メチルエステル
(2.67g)と1−アミノ−3−メトキシ−ピリダジ
ン−1−イウムメシチレンスルホネート(4.89g)
の攪拌して冷却した混合物に1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデカ−7−エン(5ml)を加え、
混合物を0℃で1時間、次いで周囲温度で18時間攪拌
した。この混合物を真空濃縮し、酢酸エチル(150m
l)と水(150ml)で分液した。水相を分離し、さ
らに酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合した
有機抽出物を水(2×50ml)、ブライン(25m
l)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過して真空
蒸発させると固体が得られ、これを無水エーテル:石油
エーテル(1:0.5)でトリチュレートすると、褐色
の固体として標題の化合物が得られた(2.4g、53
%)。 MH+3021 HNMR(CDCl3)δ12.8(1H, brs) 8.4(1H, d, J 10Hz)
7.7-7.6(2H, m) 7.42(1H, q,J 8Hz) 7.15(1H, td, J=8
& 3Hz) 6.95(1H, d, J=10Hz) 4.1(3H, s) 3.88(3H, s)
ル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジ
ン−3−カルボン酸メチルエステル アセトニトリル(80ml)中の(3−フルオロ−フェ
ニル)−プロピノン酸(propynoic acid)メチルエステル
(2.67g)と1−アミノ−3−メトキシ−ピリダジ
ン−1−イウムメシチレンスルホネート(4.89g)
の攪拌して冷却した混合物に1,8−ジアザビシクロ
[5,4,0]ウンデカ−7−エン(5ml)を加え、
混合物を0℃で1時間、次いで周囲温度で18時間攪拌
した。この混合物を真空濃縮し、酢酸エチル(150m
l)と水(150ml)で分液した。水相を分離し、さ
らに酢酸エチル(2×100ml)で抽出した。合した
有機抽出物を水(2×50ml)、ブライン(25m
l)で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濾過して真空
蒸発させると固体が得られ、これを無水エーテル:石油
エーテル(1:0.5)でトリチュレートすると、褐色
の固体として標題の化合物が得られた(2.4g、53
%)。 MH+3021 HNMR(CDCl3)δ12.8(1H, brs) 8.4(1H, d, J 10Hz)
7.7-7.6(2H, m) 7.42(1H, q,J 8Hz) 7.15(1H, td, J=8
& 3Hz) 6.95(1H, d, J=10Hz) 4.1(3H, s) 3.88(3H, s)
【0088】(iv)2−(3−フルオロ−フェニル)
−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−
3−カルボン酸 無水エタノール(50ml)中の2−(3−フルオロ−
フェニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピ
リダジン−3−カルボン酸メチルエステル(2.3g)
の溶液に2Nの水酸化ナトリウム(50ml)を加え、
得られた混合物を3時間加熱還流した。冷却した反応混
合物をゆっくり2Nの塩酸(300ml)の攪拌溶液に
注いだ。得られた懸濁液を周囲温度で1時間攪拌し、次
いで濾過して濾過ケーキを水洗し、60℃で真空乾燥さ
せると、灰白色の固体として標題の化合物が得られた
(2.0g、91%)。 MH+2881 HNMR(DMSO)δ8.45(1H, J=10Hz) 7.67(2H, m) 7.5(1H,
q, J=7Hz) 7.3(1H, td, J=7 & 2Hz) 7.21(1H, d, J=10
Hz) 4.0(3H, s)
−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン−
3−カルボン酸 無水エタノール(50ml)中の2−(3−フルオロ−
フェニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピ
リダジン−3−カルボン酸メチルエステル(2.3g)
の溶液に2Nの水酸化ナトリウム(50ml)を加え、
得られた混合物を3時間加熱還流した。冷却した反応混
合物をゆっくり2Nの塩酸(300ml)の攪拌溶液に
注いだ。得られた懸濁液を周囲温度で1時間攪拌し、次
いで濾過して濾過ケーキを水洗し、60℃で真空乾燥さ
せると、灰白色の固体として標題の化合物が得られた
(2.0g、91%)。 MH+2881 HNMR(DMSO)δ8.45(1H, J=10Hz) 7.67(2H, m) 7.5(1H,
q, J=7Hz) 7.3(1H, td, J=7 & 2Hz) 7.21(1H, d, J=10
Hz) 4.0(3H, s)
【0089】(v)3−ブロモ−2−(3−フルオロ−
フェニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピ
リダジン 無水DMF(20ml)中の2−(3−フルオロ−フェ
ニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン−3−カルボン酸(2.0g)の攪拌溶液にn−ブ
ロモスクシンイミド(1.78g)を加え、得られた溶
液を周囲温度で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチ
ル(800ml)で希釈し、次いで水(10×100m
l)および飽和ブライン(25ml)で洗浄し、乾燥さ
せ(Na2SO4)、濃縮すると、淡黄褐色の固体とし
て標題の化合物が得られた(2.1g、93%)。 MH+323, MH−3211 HNMR(CDCl3) 7.9(2H, m) 7.8(1H, d, J=10Hz) 7.45
(1H, m) 7.19(1H, td, J=8 & 2Hz) 6.78(1H, d, J=10H
z) 4.1(3H, s)
フェニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピ
リダジン 無水DMF(20ml)中の2−(3−フルオロ−フェ
ニル)−6−メトキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダ
ジン−3−カルボン酸(2.0g)の攪拌溶液にn−ブ
ロモスクシンイミド(1.78g)を加え、得られた溶
液を周囲温度で3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチ
ル(800ml)で希釈し、次いで水(10×100m
l)および飽和ブライン(25ml)で洗浄し、乾燥さ
せ(Na2SO4)、濃縮すると、淡黄褐色の固体とし
て標題の化合物が得られた(2.1g、93%)。 MH+323, MH−3211 HNMR(CDCl3) 7.9(2H, m) 7.8(1H, d, J=10Hz) 7.45
(1H, m) 7.19(1H, td, J=8 & 2Hz) 6.78(1H, d, J=10H
z) 4.1(3H, s)
【0090】(vi)6−ジフルオロメトキシ−2−
(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]
ピリダジン 3−ブロモ−2−(3−フルオロ−フェニル)−6−メ
トキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジンの一部(4
00mg、全部で2.1g)を磁気攪拌子を入れた個々
の反応瓶に入れた。各ガラス瓶に塩酸ピリジン(10当
量)を加え、ガラス瓶を密閉し、200℃で3時間加熱
した。ガラス瓶を140℃までに放冷した後、開封し内
容物を氷/水に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル
(3×100ml)で抽出し、合した有機抽出物を水洗
し(7×75ml)、乾燥させて(Na2SO4)蒸発
させると、褐色の固体としてデスブロモフェノールが得
られた(1.0g、MH+230)。この固体を無水D
MF(10ml)に溶かし、水素化ナトリウム(鉱油中
に60%分散、200mg)を少量ずつ加えた。周囲温
度で20分間攪拌後、溶液を小型の冷却したオートクレ
ーブに入れ、ブロモジフルオロメタン(−30℃で凝縮
させた5ml、xs)を加えた。次いでオートクレーブ
を密閉し、放置して周囲温度まで温め、36時間攪拌し
た。得られた溶液を酢酸エチル(200ml)で希釈
し、水洗し(10×20ml)、乾燥させて(Na2S
O4)濃縮し、残ったゴム質を溶出剤としてシクロヘキ
サン:酢酸エチル(4:1)を用いるフラッシュカラム
クロマトグラフィーによって精製した。これにより固体
として標題の化合物が得られた(652mg、60
%)。 MH+280MH−278 NMR(DMSO)δ8.42(1H, d, J=10Hz) 7.85(1H, d, J=8Hz)
7.78(1H, t, J=70Hz) 7.55(1H, q, J=8Hz) 7.38(1H, s)
7.25(1H, m) 7.17(1H, d, J=10Hz)
(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]
ピリダジン 3−ブロモ−2−(3−フルオロ−フェニル)−6−メ
トキシ−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジンの一部(4
00mg、全部で2.1g)を磁気攪拌子を入れた個々
の反応瓶に入れた。各ガラス瓶に塩酸ピリジン(10当
量)を加え、ガラス瓶を密閉し、200℃で3時間加熱
した。ガラス瓶を140℃までに放冷した後、開封し内
容物を氷/水に注いだ。得られた混合物を酢酸エチル
(3×100ml)で抽出し、合した有機抽出物を水洗
し(7×75ml)、乾燥させて(Na2SO4)蒸発
させると、褐色の固体としてデスブロモフェノールが得
られた(1.0g、MH+230)。この固体を無水D
MF(10ml)に溶かし、水素化ナトリウム(鉱油中
に60%分散、200mg)を少量ずつ加えた。周囲温
度で20分間攪拌後、溶液を小型の冷却したオートクレ
ーブに入れ、ブロモジフルオロメタン(−30℃で凝縮
させた5ml、xs)を加えた。次いでオートクレーブ
を密閉し、放置して周囲温度まで温め、36時間攪拌し
た。得られた溶液を酢酸エチル(200ml)で希釈
し、水洗し(10×20ml)、乾燥させて(Na2S
O4)濃縮し、残ったゴム質を溶出剤としてシクロヘキ
サン:酢酸エチル(4:1)を用いるフラッシュカラム
クロマトグラフィーによって精製した。これにより固体
として標題の化合物が得られた(652mg、60
%)。 MH+280MH−278 NMR(DMSO)δ8.42(1H, d, J=10Hz) 7.85(1H, d, J=8Hz)
7.78(1H, t, J=70Hz) 7.55(1H, q, J=8Hz) 7.38(1H, s)
7.25(1H, m) 7.17(1H, d, J=10Hz)
【0091】(vii)3−ブロモ−6−ジフルオロメ
トキシ−2−(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン 無水DMF(10ml)中の6−ジフルオロメトキシ−
2−(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン(251mg)と重炭酸ナトリウム(1
85mg)の溶液にN−ブロモスクシンイミド(195
mg)を加え、18時間攪拌した。反応混合物を酢酸エ
チル(300ml)で希釈し、水(10×20ml)、
ブライン(20ml)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO
4)、濃縮すると、固体として標題の化合物が得られた
(293mg、91%)。 MH+359, MH−356/357 NMR(DMSO)δ8.36(1H, d, J=10Hz) 7.88(1H, d, J=8Hz)
7.78(1H, t, J=70Hz, OCHF2) 7.77(1H, dm, J=10Hz)
7.62(1H, dt, J=8 & 6Hz) 7.38(1H, dt, J=9 & 2Hz)7.3
(1H, d, J=10Hz)
トキシ−2−(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン 無水DMF(10ml)中の6−ジフルオロメトキシ−
2−(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ[1,5−
b]ピリダジン(251mg)と重炭酸ナトリウム(1
85mg)の溶液にN−ブロモスクシンイミド(195
mg)を加え、18時間攪拌した。反応混合物を酢酸エ
チル(300ml)で希釈し、水(10×20ml)、
ブライン(20ml)で洗浄し、乾燥させ(Na2SO
4)、濃縮すると、固体として標題の化合物が得られた
(293mg、91%)。 MH+359, MH−356/357 NMR(DMSO)δ8.36(1H, d, J=10Hz) 7.88(1H, d, J=8Hz)
7.78(1H, t, J=70Hz, OCHF2) 7.77(1H, dm, J=10Hz)
7.62(1H, dt, J=8 & 6Hz) 7.38(1H, dt, J=9 & 2Hz)7.3
(1H, d, J=10Hz)
【0092】(viii)6−ジフルオロメトキシ−2
−(3−フルオロ−フェニル)−3−(4−メタンスル
ホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジ
ン DMF(20ml)中の3−ブロモ−6−ジフルオロメ
トキシ−2−(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン(286mg)の攪拌溶液に
2Nの炭酸ナトリウム水溶液(10ml)を加えた。こ
の混合物に4−メタンスルホニル−フェニルホウ素酸
(180mg)とテトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(0)(34mg)を加えた。得られた混合物
を攪拌し、18時間加熱還流した。冷却した反応混合物
を酢酸エチル(300ml)で希釈し、有機溶液を水
(10×30ml)、ブライン(30ml)で洗浄し、
乾燥させて(Na2SO4)蒸発させると、ゴム質が得
られ、これを溶出剤としてクロロホルム:酢酸エチル
(50:1〜5:1)を用いるフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによって精製した。適当な画分を合して濃
縮すると、灰白色の固体として標題の化合物が得られた
(132mg、37%)。 MH+4341 HNMR(CDCl3)δ8.02(1H, d, J=9Hz) 7.95(2H, d, J=1
0Hz) 7.58(1H, d, J=9Hz) 7.52(1H, t, J=70Hz) 7.32(3
H, m) 7.08(1H, m) 6.9(1H, d, J=9Hz) 3.15(3H,s)
−(3−フルオロ−フェニル)−3−(4−メタンスル
ホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジ
ン DMF(20ml)中の3−ブロモ−6−ジフルオロメ
トキシ−2−(3−フルオロ−フェニル)−ピラゾロ
[1,5−b]ピリダジン(286mg)の攪拌溶液に
2Nの炭酸ナトリウム水溶液(10ml)を加えた。こ
の混合物に4−メタンスルホニル−フェニルホウ素酸
(180mg)とテトラキストリフェニルホスフィンパ
ラジウム(0)(34mg)を加えた。得られた混合物
を攪拌し、18時間加熱還流した。冷却した反応混合物
を酢酸エチル(300ml)で希釈し、有機溶液を水
(10×30ml)、ブライン(30ml)で洗浄し、
乾燥させて(Na2SO4)蒸発させると、ゴム質が得
られ、これを溶出剤としてクロロホルム:酢酸エチル
(50:1〜5:1)を用いるフラッシュカラムクロマ
トグラフィーによって精製した。適当な画分を合して濃
縮すると、灰白色の固体として標題の化合物が得られた
(132mg、37%)。 MH+4341 HNMR(CDCl3)δ8.02(1H, d, J=9Hz) 7.95(2H, d, J=1
0Hz) 7.58(1H, d, J=9Hz) 7.52(1H, t, J=70Hz) 7.32(3
H, m) 7.08(1H, m) 6.9(1H, d, J=9Hz) 3.15(3H,s)
【0093】生物学的データ
ヒトCOX−1およびヒトCOX−2に関するcDNA
で安定にトランスフェクトされたCOS細胞において、
ヒトCOX−1およびCOX−2に対する阻害活性を評
価した。実験の24時間前に、以下の手順を用いて、C
OS細胞をその中で増殖させた175cm2フラスコか
ら24ウェル細胞培養プレート上に移した。密集細胞塊
のフラスコ(1フラスコは密集時に約1×107個の細
胞を含む)からインキュベーション培地(熱不活性化し
た胎児のウシ血清(10%v/v)、ペニシリン(10
0IU/ml)、ストレプトマイシン(100μg/m
l)およびゲネチシン(600μg/ml)を付加した
ダルベッコの改変イーグル培地(DMEM))を除去し
た。フラスコに10mlのリン酸緩衝生理食塩水(PB
S)を加えて細胞を洗浄した。PBSを廃棄し、次いで
10mlのトリプシン中で細胞を20秒間すすぎ、その
後トリプシンを除去して細胞がフラスコから分離するま
でフラスコをインキュベーター(37℃)に1〜2分入
れた。次いでフラスコをインキュベーターから取り出
し、細胞を10mlの新しいインキュベーション培地に
再懸濁した。フラスコの内容物を250mlの滅菌容器
に移し、次いでインキュベーション培地の容量を100
mlにした。1mlの細胞懸濁液をピペットで4×24
ウェル細胞培養プレートの各ウェルに入れた。次いで、
このプレートをインキュベーター(37℃、95%空気
/5%CO2)に一晩置いた。1個のフラスコの細胞以
上が必要な場合には、24ウェルプレート中に分配する
前に個々のフラスコの細胞を組み合わせた。
で安定にトランスフェクトされたCOS細胞において、
ヒトCOX−1およびCOX−2に対する阻害活性を評
価した。実験の24時間前に、以下の手順を用いて、C
OS細胞をその中で増殖させた175cm2フラスコか
ら24ウェル細胞培養プレート上に移した。密集細胞塊
のフラスコ(1フラスコは密集時に約1×107個の細
胞を含む)からインキュベーション培地(熱不活性化し
た胎児のウシ血清(10%v/v)、ペニシリン(10
0IU/ml)、ストレプトマイシン(100μg/m
l)およびゲネチシン(600μg/ml)を付加した
ダルベッコの改変イーグル培地(DMEM))を除去し
た。フラスコに10mlのリン酸緩衝生理食塩水(PB
S)を加えて細胞を洗浄した。PBSを廃棄し、次いで
10mlのトリプシン中で細胞を20秒間すすぎ、その
後トリプシンを除去して細胞がフラスコから分離するま
でフラスコをインキュベーター(37℃)に1〜2分入
れた。次いでフラスコをインキュベーターから取り出
し、細胞を10mlの新しいインキュベーション培地に
再懸濁した。フラスコの内容物を250mlの滅菌容器
に移し、次いでインキュベーション培地の容量を100
mlにした。1mlの細胞懸濁液をピペットで4×24
ウェル細胞培養プレートの各ウェルに入れた。次いで、
このプレートをインキュベーター(37℃、95%空気
/5%CO2)に一晩置いた。1個のフラスコの細胞以
上が必要な場合には、24ウェルプレート中に分配する
前に個々のフラスコの細胞を組み合わせた。
【0094】一晩のインキュベーション後、24ウェル
細胞培養プレートからインキュベーション培地を完全に
除去し、250μlの新しいDMEM(37℃)で置換
した。試験化合物をDMSO中で必要とされる試験濃度
250xとし、1μlの容量でウェルに加えた。次いで
プレートを旋回させてゆっくり混合し、次いでインキュ
ベーター(37℃、95%空気/5%CO2)に1時間
入れた。インキュベーション期間の後、各ウェルに10
μlのアラキドン酸(750μM)を加えて最終アラキ
ドン酸濃度を30μMとした。次いで、プレートをさら
に15分インキュベートし、その後プレートの各ウェル
からインキュベーション培地を採取し、酵素免疫アッセ
イを用いるプロスタグランジンE2(PGE2)レベル
の検出に先立って−20℃で保存した。試験化合物の阻
害能力は、細胞からのPGE2放出を50%まで阻害す
るのに必要な化合物の濃度として定義される、IC50
値として表した。COX−2に対するCOX−1阻害の
選択比を各々のIC50値を比較することにより計算し
た。
細胞培養プレートからインキュベーション培地を完全に
除去し、250μlの新しいDMEM(37℃)で置換
した。試験化合物をDMSO中で必要とされる試験濃度
250xとし、1μlの容量でウェルに加えた。次いで
プレートを旋回させてゆっくり混合し、次いでインキュ
ベーター(37℃、95%空気/5%CO2)に1時間
入れた。インキュベーション期間の後、各ウェルに10
μlのアラキドン酸(750μM)を加えて最終アラキ
ドン酸濃度を30μMとした。次いで、プレートをさら
に15分インキュベートし、その後プレートの各ウェル
からインキュベーション培地を採取し、酵素免疫アッセ
イを用いるプロスタグランジンE2(PGE2)レベル
の検出に先立って−20℃で保存した。試験化合物の阻
害能力は、細胞からのPGE2放出を50%まで阻害す
るのに必要な化合物の濃度として定義される、IC50
値として表した。COX−2に対するCOX−1阻害の
選択比を各々のIC50値を比較することにより計算し
た。
【0095】本発明の化合物に関して、以下のCOX−
2およびCOX−1の阻害に関するIC50値が得られ
た。
2およびCOX−1の阻害に関するIC50値が得られ
た。
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
A61P 9/00 A61P 9/00
11/00 11/00
11/06 11/06
17/00 17/00
17/02 17/02
19/02 19/02
19/06 19/06
25/06 25/06
25/16 25/16
25/28 25/28
27/02 27/02
27/16 27/16
29/00 29/00
35/00 35/00
(73)特許権者 397009934
Glaxo Wellcome Hou
se,Berkeley Avenue
Greenford,Middles
ex UB6 0NN,Great B
ritain
(72)発明者 イアン、キャンベル
イギリス国ハートフォードシャー、ステ
ィブネージ、ガンネルス、ウッド、ロー
ド グラクソ、ウェルカム、ピーエルシ
ー内
(72)発明者 ネイル、マシューズ
イギリス国ハートフォードシャー、ステ
ィブネージ、ガンネルス、ウッド、ロー
ド グラクソ、ウェルカム、ピーエルシ
ー内
(72)発明者 アラン、ネイラー
イギリス国ハートフォードシャー、ステ
ィブネージ、ガンネルス、ウッド、ロー
ド グラクソ、ウェルカム、ピーエルシ
ー内
(56)参考文献 国際公開95/501(WO,A1)
国際公開96/6840(WO,A1)
国際公開96/21667(WO,A1)
国際公開96/31509(WO,A1)
国際公開96/41645(WO,A1)
Expert Opinion on
Therapeutic Paten
ts,Vol.7,No.1,1997,p
p55−62
Expert Opinion on
Therapeutic Paten
ts,Vol.8,No.1,1998,p
p21−29
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07D 487/04
A61K 31/5025
Claims (15)
- 【請求項1】 式(I)で示される化合物およびその薬
学上許容される誘導体。 【化1】 {式中、 R0はハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキ
シ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6アルコキ
シ、またはO(CH2)nNR4R5であり、 R1およびR2は独立にH、C1−6アルキル、1以上
のフッ素原子で置換されたC1−6アルキル、C1−6
アルコキシ、C1−6ヒドロキシアルキル、SC1−6
アルキル、C(O)H、C(O)C1−6アルキル、C
1−6アルキルスルホニル、1以上のフッ素原子で置換
されたC1−6アルコキシ、O(CH2)nCO2C
1−6アルキル、O(CH2)nSC1−6アルキル、
(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC1−6アル
キルまたはC(O)NR4R5から選択され(ただし、
R0が4位にあり、かつハロゲンであるときには、少な
くともR1およびR2のうち1つはC1−6アルキルス
ルホニル、1以上のフッ素原子で置換されたC1−6ア
ルコキシ、O(CH2)nCO2C1−6アルキル、O
(CH2)nSC1−6アルキル、(CH2)nNR4
R5、または(CH2)nSC1−6アルキル、C
(O)NR4R5である); R3はC1−6アルキルまたはNH2であり; R4およびR5は独立にH、またはC1−6アルキルか
ら選択されるか、あるいはそれらが結合している窒素原
子とともに4〜8員の飽和環を形成し;かつ、 nは1〜4である} - 【請求項2】 R0がF、C1−3アルキル、C1−3
アルコキシ、1以上のフッ素原子で置換されたC1−3
アルコキシ、またはO(CH2)nNR4R5であり;
R1がC1−4アルキルスルホニル、1以上のフッ素原
子で置換されたC1−4アルコキシ、O(CH2)nC
O2C1−4アルキル、O(CH2)nSC1−4アル
キル、(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC
1−4アルキルまたはC(O)NR4R5であるか、あ
るいはR0がC1−3アルキル、C1−3アルコキシ、
1以上のフッ素原子で置換されたC1−3アルコキシ、
またはO(CH2)nNR4R5であるときにはHであ
ってもよく;R2がHであり;R3がメチルまたはNH
2であり;R4およびR5が独立にC1−3アルキルで
あるか、あるいはそれらが結合している窒素原子ととも
に5〜6員の飽和環を形成し;かつ、nが1〜3であ
る、請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 R0がF、メチル、C1−2アルコキ
シ、OCHF2、またはO(CH2)nNR4R5であ
り;R1がメチルスルホニル、OCHF2、O(C
H2)nCO2C1−4アルキル、O(CH2)nSC
H3、(CH2)nNR4R5、(CH2)nSC
H3、またはC(O)NR4R5であるか、あるいはR
0がメチル、C1−2アルコキシ、OCHF2、または
O(CH2)nN(CH3)2であるときにはHであっ
てもよく;R2がHであり;R3がメチルまたはNH2
であり;R4およびR5がともにメチルであるか、ある
いはそれらが結合している窒素原子とともに5〜6員の
飽和環を形成し;かつ、nが1〜2である、請求項1ま
たは2記載の化合物。 - 【請求項4】 R0がF、C1−3アルコキシ、または
1以上のフッ素原子で置換されたC1−3アルコキシで
あり;R1がC1−4アルキルスルホニル、1以上のフ
ッ素原子で置換されたC1−4アルコキシであるか、あ
るいはR0がC1−3アルコキシまたは1以上のフッ素
原子で置換されたC1−3アルコキシであるときにはH
であってもよく;R2がHであり;R3がメチルまたは
NH2である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化
合物。 - 【請求項5】 R0がフェニル環の3または4位にあ
る、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。 - 【請求項6】 R1がピリダジン環の6位にある、請求
項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。 - 【請求項7】 2−(4−エトキシ−フェニル)−3−
(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,
5−b]ピリダジン; 6−ジフルオロメトキシ−2−(3−フルオロ−フェニ
ル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラ
ゾロ[1,5−b]ピリダジン; およびその薬学上許容される誘導体。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の式
(I)の化合物およびその薬学上許容される誘導体の製
造方法であって、 式(II) 【化2】 の化合物もしくはその保護された誘導体を、式(II
I) 【化3】 の化合物もしくはその保護された誘導体と反応させるこ
と;および保護基を除去し、所望により上記の方法によ
って製造された式(I)の化合物をその薬学上許容され
る誘導体に変換することを含んでなる方法。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の式
(I)の化合物およびその薬学上許容される誘導体の製
造方法であって、 R3がC1−4アルキルを表す場合に、式(IV) 【化4】 の化合物もしくはその保護された誘導体を酸化剤と反応
させること;および保護基を除去し、所望により上記の
方法によって製造された式(I)の化合物をその薬学上
許容される誘導体に変換することを含んでなる方法。 - 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
式(I)の化合物およびその薬学上許容される誘導体の
製造方法であって、 R1がC1−6アルキルスルホニルである場合に、式
(V) 【化5】 の化合物もしくは保護された誘導体を酸化すること;お
よび保護基を除去し、所望により上記の方法によって製
造された式(I)の化合物をその薬学上許容される誘導
体に変換することを含んでなる方法。 - 【請求項11】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
式(I)の化合物およびその薬学上許容される誘導体の
製造方法であって、 R1が1以上のフッ素原子で置換されたC1−6アルコ
キシである場合に、式(VI) 【化6】 のアルコールもしくはその保護された誘導体をハロフル
オロアルカンと反応させること;および保護基を除去
し、所望により上記の方法によって製造された式(I)
の化合物をその薬学上許容される誘導体に変換すること
を含んでなる方法。 - 【請求項12】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の
式(I)の化合物またはその薬学上許容される誘導体を
1以上の生理学上許容される担体または賦形剤と混合し
て含んでなる医薬組成物。 - 【請求項13】 ヒト医薬または獣医薬に用いられる、
請求項12項に記載の医薬組成物。 - 【請求項14】 COX−2の選択的阻害によって媒介
される症状の治療に用いられる、請求項12または13
に記載の医薬組成物。 - 【請求項15】 COX−2の選択的阻害によって媒介
される症状が痛み(慢性および急性の両方)、発熱、ま
たは炎症性疾患である、請求項14に記載の医薬組成
物。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GBGB9718792.6A GB9718792D0 (en) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | Chemical compounds |
GB9718792.6 | 1997-09-05 | ||
GB9727116.7 | 1997-12-23 | ||
GBGB9727116.7A GB9727116D0 (en) | 1997-12-23 | 1997-12-23 | Chemical compounds |
PCT/EP1998/005558 WO1999012930A1 (en) | 1997-09-05 | 1998-09-03 | 2,3-diaryl-pyrazolo[1,5-b]pyridazines derivatives, their prepa ration and their use as cyclooxygenase 2 (cox-2) inhibitors |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3167700B1 true JP3167700B1 (ja) | 2001-05-21 |
JP3167700B2 JP3167700B2 (ja) | 2001-05-21 |
JP2001515901A JP2001515901A (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101849149B1 (ko) | 2014-01-16 | 2018-04-16 | 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 | 광투과성 도전재료 |
KR101908974B1 (ko) * | 2013-12-24 | 2018-10-17 | 쿤산 비젼녹스 디스플레이 컴퍼니 리미티드 | 정전용량 터치스크린 패널 및 그 간극부분 인듐주석 산화물 필름의 에칭 방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996021667A1 (en) | 1995-01-11 | 1996-07-18 | Merck Frosst Canada Inc. | Aryl substituted 5,5 fused aromatic nitrogen compounds as anti-inflammatory agents |
WO1996031509A1 (en) | 1995-04-04 | 1996-10-10 | Glaxo Group Limited | IMIDAZO[1,2-a]PYRIDINE DERIVATIVES |
WO1996041645A1 (en) | 1995-06-12 | 1996-12-27 | G.D. Searle & Co. | Combination of a cyclooxygenase-2 inhibitor and a leukotriene b4 receptor antagonist for the treatment of inflammations |
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996021667A1 (en) | 1995-01-11 | 1996-07-18 | Merck Frosst Canada Inc. | Aryl substituted 5,5 fused aromatic nitrogen compounds as anti-inflammatory agents |
WO1996031509A1 (en) | 1995-04-04 | 1996-10-10 | Glaxo Group Limited | IMIDAZO[1,2-a]PYRIDINE DERIVATIVES |
WO1996041645A1 (en) | 1995-06-12 | 1996-12-27 | G.D. Searle & Co. | Combination of a cyclooxygenase-2 inhibitor and a leukotriene b4 receptor antagonist for the treatment of inflammations |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
Expert Opinion on Therapeutic Patents,Vol.7,No.1,1997,pp55−62 |
Expert Opinion on Therapeutic Patents,Vol.8,No.1,1998,pp21−29 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101908974B1 (ko) * | 2013-12-24 | 2018-10-17 | 쿤산 비젼녹스 디스플레이 컴퍼니 리미티드 | 정전용량 터치스크린 패널 및 그 간극부분 인듐주석 산화물 필름의 에칭 방법 |
KR101849149B1 (ko) | 2014-01-16 | 2018-04-16 | 미쓰비시 세이시 가부시키가이샤 | 광투과성 도전재료 |
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