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JP3161094B2 - インクジェット記録装置における記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置における記録方法

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JP3161094B2
JP3161094B2 JP29647092A JP29647092A JP3161094B2 JP 3161094 B2 JP3161094 B2 JP 3161094B2 JP 29647092 A JP29647092 A JP 29647092A JP 29647092 A JP29647092 A JP 29647092A JP 3161094 B2 JP3161094 B2 JP 3161094B2
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    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置における記録方法に関し、特に、オーバーヘッドプロ
ジェクタ(OHP)の原画など、インクの吸収性の悪い
記録媒体に対して画像を形成するための記録方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット記録装置は、
記録媒体の物性によりその記録品位が大きく左右される
ことが知られている。そのため、通常は各記録装置ごと
に、インクジェットプリンタ用推奨紙といった、専用紙
の使用が薦められている。専用紙は、印写されたインク
液滴の拡散速度、吸収速度、反射濃度などの物性が細か
く決められている。インクジェット記録装置では、この
ような専用紙を用いた時に所望の印字品質が得られるよ
うになっているのが現状である。
【0003】このようなインクジェット記録装置に、専
用紙以外の記録媒体、特に、インクの吸収性の悪い、オ
ーバーヘッドプロジェクタ等に用いられる光透過性記録
媒体(以下、OHP用フィルムという。)等を装填して
記録を行なう場合、記録媒体の物性の差により専用紙に
比べドット径が小さくなることが知られている。
【0004】図4は記録媒体上の印字ドットの説明図で
ある。専用紙など、通常の印字状態では、図4(A)に
示すように、1/解像度により計算されるドット間隔D
よりも大きなドット径、理想的には、ドット径をdとし
たときに、 d=(ドット間隔D)×√2 となるドット径で印字される。このようなドット径で印
字を行なう場合には、例えば全面にわたる印字を行なっ
ても、記録媒体の地色の部分は少なく、良好な印字品位
を得ることができる。しかし、OHP用フィルム等に記
録を行なった場合、例えば、図4(B)に示すように、
ドット径d’がドット間隔Dよりも小さくなり、周囲の
ドットとの間に空隙が生じてしまう。このような状態で
全面にわたる印字を行なった場合、空隙による白抜けの
部分が多く発生し、印字濃度が下がり、印字品位が著し
く低下してしまうという問題があった。また、ドットの
収縮のために、インクの吸収乾燥までに時間がかかり、
なかなか定着しないという問題もあった。
【0005】そこで、OHP用フィルムに表面処理を施
し、OHP用フィルムにおいても、図4(A)に示すよ
うな、ドット間隔Dよりも大きなドット径dで印字され
るように、インク液滴の拡散性、定着性を改善する試み
がなされている。しかし、拡散性、定着性の向上によっ
て専用紙と同様の特性を有するOHP用フィルムが得ら
れた訳ではなく、依然としてインクの吸収速度の違いが
問題となる。すなわち、OHP用フィルムは紙と異な
り、インクの吸収速度が遅い。そのため、大きなドット
径dで印字した場合、図4(C)に示すように、隣合う
インク滴とインク滴が接触し、インク滴本来の形状が変
形する現象が現れる。この現象を、ビーディング現象と
いう。
【0006】図5は、記録媒体上のインク滴の濃度の説
明図である。図中、イ,ロ,ハはインク滴、a,b,c
は区間を示している。図5(A)は、理想的な記録媒体
に対して印字を行なったときの図であり、各インク滴は
周辺部で多少の重なりを有し、記録媒体に浸透し、均一
な濃度となって定着される。しかし、ビーディング現象
が発生し、例えば、インク滴イと、インク滴ロが接触
し、結合してしまうと、インク滴のドット形状が変形
し、その結合した液滴の領域aの中の結合部分で濃度の
高い領域bが形成され、結合したインク滴の周囲ではイ
ンクの濃度の薄い領域cが形成されてしまう。このよう
に、ビーディング現象が発生すると、印字濃度が図5
(A)のように均一とならず、「濃度ムラ」が発生して
しまう。また、このような「濃度ムラ」は、カラー印字
を行なうと、異なる色でビーディング現象が発生し、画
素間に「にじみ」が現れるという問題があった。さら
に、OHP用フィルムはオーバーヘッドプロジェクタ上
に載置され、光を透過させ、拡大投影される。このよう
に拡大投影された場合、この「濃度ムラ」や、「にじ
み」も拡大され、投影された画像の品位を著しく悪化さ
せるという問題があった。
【0007】従来、OHP用フィルムなどのインクの吸
収性の悪い記録媒体に印字する技術として、種々の方法
が開発されている。例えば、特開平2−4523号公報
に記載されている技術では、1行の印字を色別に、色数
だけ繰り返し行なうことにより、「にじみ」の発生をな
くすようにしている。しかし、この技術は、1つの色に
ついては、隣接したドットであっても印字を行なってお
り、上述のように、ビーディング現象については考えら
れていない。そのため、ドット径がドット間隔より小さ
い記録装置に対しては良好な画像の形成は可能である
が、ドット径がドット間隔より大きな記録装置に対して
は、隣合うインク滴とインク滴が接触し、インク滴本来
の形状が変形するビーディング現象による「濃度ムラ」
を防止することができず、各色の「濃度ムラ」によって
生ずる色ズレなどに起因した「にじみ」の発生が残り、
これらを防止することができない。
【0008】また、特開昭63−312155号公報に
は、互い違いの2スキャンによりドット間を埋め、1ス
キャン目と2スキャン目との間に時間差を設けるなどし
て、インク滴の結合を防ぐことが記載されている。さら
に、特開昭64−67348号公報には、チェッカー盤
パターンで2回に分けて印字を行なうことにより、ビー
ディング現象を防止することが記載されている。これら
の技術では、特に後者の技術のように、1回のスキャン
においては、対角線方向に隣接するドットを印字し、ビ
ーディング現象を起こしやすい上下、左右に隣接するド
ットは別のスキャンにより印字することにより、ビーデ
ィング現象を回避しようとしている。しかし、OHP用
フィルム等の記録媒体では、2回目のスキャンを行なう
までに、1回目のスキャンにより形成されたドットの定
着が完了せず、2回目のスキャン時に形成したドット
と、1回目のスキャン時に形成されたドットとの間でビ
ーディング現象が発生し、やはり「濃度ムラ」や「にじ
み」が起き、印字品位の低下を招いていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、OHP用フィルム等インク
の吸収性の悪い記録媒体に対する記録であっても、ビー
ディング現象により発生する「濃度ムラ」や「にじみ」
を抑制し、良好な多色画像記録を行なうことのできるイ
ンクジェット記録装置における記録方法を提供すること
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録情報に従
ってインク液滴を記録媒体に吐出させ記録を行なうイン
クジェット記録装置における記録方法において、記録す
るドットを少なくとも6個ずつのドットのブロックに分
割し、該ブロック内のドット数に応じて、少なくとも4
回の印字走査を繰り返すとともに、各回の印字走査にお
ける印字は、その前の回の印字走査によって印字された
ドットに対して上下左右にドットが続けて印字されない
ように記録するものであることを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、記録するドットを少なくとも
6個ずつのドットのブロックに分割し、該ブロック内の
ドット数に応じて、少なくとも4回の走査印字を繰り返
すとともに、各回の印字走査における印字は、その前の
回の印字走査によって印字されたドットに対して上下左
右にドットが続けて印字されないように記録するもので
あるから、OHP用フィルム等のインクの吸収性の悪い
記録媒体に印字する場合であっても、上下左右に隣合う
ドットが接触・結合して発生するビーディング現象をな
くすことができ、「濃度ムラ」や「にじみ」を防止し、
高品位な画像を得ることができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の記録方法を適用するインク
ジェット記録装置の一実施例を示す概略構成図である。
図中、1は駆動モータ、2はタイミングベルト、3はヘ
ッドキャリッジ、4はロックレバー、5はガイド、6は
記録ヘッド、7はインクタンク、8は給電信号ケーブ
ル、9は紙送りモータ、10はフィードロール、11は
イグジットロール、12はピンチロール、13は記録用
紙である。
【0013】駆動モータ1は、タイミングベルト2を介
してヘッドキャリッジ3を移動させ、走査を行なうため
の動力を供給する。タイミングベルト2は、駆動モータ
1及びヘッドキャリッジ3を結び、駆動モータ1の動力
をヘッドキャリッジ3に伝達し、ヘッドキャリッジ3を
ガイド5上で移動させ、走査を行なう。ヘッドキャリッ
ジ3には、複数の記録ヘッド6が搭載され、ロックレバ
ー4によって固定されている。ロックレバー4は、ヘッ
ドキャリッジ3に搭載される記録ヘッド6を位置決め
し、固定する。ガイド5は、ヘッドキャリッジ3の移動
に際して、その移動方向を規定する。記録ヘッド6は、
インク液滴を吐出させ、記録用紙13に記録を行なう。
記録用紙13上には、記録ヘッドより吐出されたインク
が付着し、記録が行なわれる。記録ヘッド6が吐出する
インクは、記録ヘッド6に装着されたインクタンク7か
ら供給される。また、記録ヘッド6には、ヘッド駆動信
号を伝達するための給電信号ケーブル8が接続されてお
り、ヘッド駆動信号に応じたインク液滴の吐出動作を行
なう。さらに、複数個の記録ヘッド6が、ヘッドキャリ
ッジ3に固定されており、ヘッドキャリッジ3と一体と
なってガイド5上を移動する。ヘッドキャリッジ3に搭
載される複数の記録ヘッド6は、それぞれ別の色のイン
クを吐出するように構成され、カラー印字を可能として
いる。インクの色としては、例えばシアン、マゼンダ、
イエロー及びブラックを用いることができる。この色の
インクを用いる場合は、記録ヘッドは、右側からブラッ
ク、シアン、マゼンダ、イエローの順で印字ドットが並
べられると、好適である。もちろん、他の色、例えばレ
ッド、グリーン、ブルーのインクを用いることも可能で
ある。インクタンク7は、記録ヘッド6に搭載され、記
録するインクを記録ヘッドに供給する。給電信号ケーブ
ル8は、記録ヘッド6に対し、図示しない制御装置から
の印字データ、制御信号等を供給する。紙送りモータ9
の動力は、フィードロール10およびイグジットロール
11に伝達され、ピンチロール12とともに、記録用紙
13をはさみ、ヘッドキャリッジ3の移動方向と直角の
方向に記録用紙13を移動させる。
【0014】上述のインクジェット記録装置の一実施例
の動作を説明する。このインクジェット記録装置は、専
用紙等に対して印字を行なう通常の印字モードと、OH
P用フィルム等のインクの吸収性の悪い記録媒体に印字
を行なう印字モードを有しており、図示しない切替手段
により、どちらかの印字モードが選択され、印字動作が
行なわれる。
【0015】まず、通常の印字モードが選択されたとき
の動作について説明する。記録用紙13は、紙送りモー
タ9により駆動されるフィードロール10及びピンチロ
ール12間に挟まれて、図中、左前方から右後方に向け
て搬送されるとともに、さらに、同じく紙送りモータ9
により駆動されるイグジットロール11及びピンチロー
ル12間に挟まれて排出側に移送されながら、印字すべ
き位置で止められる。記録ヘッド6を搭載したヘッドキ
ャリッジ3は、駆動モータ1により駆動され、図中、左
側から右側へガイド5上を移動する。記録ヘッド6は、
給電信号ケーブル8を通して送られてくる印字データお
よび制御信号等に基づき、移動しながらインクタンク7
から供給されるインクをインク液滴として、記録用紙1
3へ向けて吐出して、記録用紙13に1ライン分の記録
を行なう。1ライン分の記録は、この1回の走査動作中
に、ヘッドキャリッジ3に搭載されている複数の記録ヘ
ッド6からそれぞれのインクの吐出が行なわれる。この
とき、記録用紙13上のドットは、ドット間隔Dよりも
大きなドット径dで記録される。
【0016】1ライン分の記録が完了すると、紙送りモ
ータ9が駆動され、フィードロール10、イグジットロ
ール11およびピンチロール12により、記録用紙13
が1ライン分、または所定のフィード量だけ送られる。
記録用紙13の移送とともに、片方向印字の場合には、
ヘッドキャリッジ3は再び図の左側に戻され、次の1ラ
イン分の記録を開始する。両方向印字の場合には、記録
用紙13の移送中は、記録ヘッドは停止、または、次の
1ラインの印字領域の右端に位置するように移動され、
次の1ラインの印字は、ヘッドキャリッジ3を図の右か
ら左へ移動させて記録を行なう。このような、1ライン
分の印字を繰り返して行ない、1枚の記録用紙への記録
が終了すると、紙送りモータ9が駆動され、フィードロ
ール10、イグジットロール11およびピンチロール1
2により、記録用紙13が排出される。
【0017】次に、OHP用フィルム等のインクの吸収
性の悪い記録媒体に印字するモードが選択されたときの
動作を説明する。図示しない選択手段により、このモー
ドが選択されると、記録するドットを少なくとも4個ず
つのドットのブロックに分割し、1ラインの記録を少な
くとも4回に分けて行なう。このモードでは、記録用紙
13として、加工の施されたOHP用フィルム等、吸収
性記録媒体に近い特性を持った非吸収性光透過性記録媒
体が用いられる。記録媒体の給紙、搬送、排出動作、お
よび、1回のヘッドキャリッジ3の走査動作は、通常の
印字モードの時と同様である。
【0018】図2は、先行例の記録方法による動作の一
例の説明図である。図中、上段はそれぞれの走査動作に
おいて印字されるドットを示し、下段は記録媒体上で記
録されているドットを示している。○はドットを示し、
○内に“MC”とあるのは、マゼンタとシアンの2色を
印字したドットを示している。この例では、2×2ドッ
トの4ドットを1つのブロックとして、1ライン中のド
ットをブロックに分割し、ブロック内の各ドットをそれ
ぞれ1回の走査動作により印字し、4回の走査動作によ
り、1ラインの印字を行なっている。このとき、OHP
用フィルム等の記録媒体に形成されるドットは、図4
(A)で示したような、ドット間隔Dよりも大きいドッ
ト径dにより、記録を行なう。
【0019】あるラインの記録を行なうとき、まず1回
目の走査動作では、4ドットのブロック内のドットのう
ち、例えば左上のドットを印字する。各ドットには、各
記録ヘッド6からそれぞれの色のインクが重ねて記録さ
れる。この1回目の走査動作により印字するドットは、
図2(A)に示すように、全ドットの1/4であり、各
ドットはその周囲には印字するドットが存在しないの
で、印字時にビーディング現象が発生することはない。
この1回目の走査動作は、記録ヘッド6を搭載したヘッ
ドキャリッジ3が、図1中、左側から右側へガイド5上
を移動することにより行なわれる。1回目の走査動作が
終了すると、記録媒体の搬送を行なわず、2回目の走査
動作に移る。このとき、ヘッドキャリッジ3を左側に戻
し、再び左側から右側へ移動させてもよいし、右側から
左側へ、逆の走査を行なってもよい。
【0020】2回目の走査動作により印字されるドット
は、2×2ドットのブロック内の右下のドットである。
この2回目の走査動作により印字されるドットは、図2
(B)の上段に示したドットであり、1回目の走査動作
と同様、各ドットの周囲には印字するドットが存在せ
ず、印字時にビーディング現象が発生しないとともに、
1回目に印字したドットとも上下、左右に隣接しないの
で、1回目に印字したドットともビーディング現象を発
生することはない。1回目および2回目の走査印字によ
り記録媒体に記録されたドットを図2(B)の下段に示
す。
【0021】同様に、3回目の走査動作では、2×2ド
ットのブロック内の右上のドットを印字する。このとき
に印字されるドットを図2(C)の上段に示し、1乃至
3回目の走査印字により記録媒体に記録されたドットを
図2(C)の下段に示す。また、4回目の走査動作で
は、2×2ドットのブロック内の左下のドットを印字す
る。このときに印字されるドットを図2(D)の上段に
示し、1乃至3回目の走査印字により記録媒体に記録さ
れたドットを図2(D)の下段に示す。この4回目の走
査動作が終了すると、1ライン分の記録が完了し、記録
用紙13が1ライン分、または所定のフィード量だけ送
られる。
【0022】上述の2×2ドットをブロックとして、4
回の走査により印字を行なう方法では、3回目の動作で
印字されるドットは、2回目の走査動作で印字したドッ
トの上であり、上下に接するドットである。そのため、
2回目に印字したドットと、3回目に印字したドットと
の間でビーディング現象が発生する恐れがある。しか
し、従来のように、2×2ドットを2回で印字していた
時には、全てのドットでビーディング現象が発生する恐
れがあるのに比べ、先行例の記録方法では、2回目の印
字ドットと3回目の印字ドットの間で発生する恐れがあ
る。
【0023】図3は、ブロックへの分割と、印字順序の
例の説明図である。図中、○内の数字は、印字順を示
す。上述の説明では、2×2ドットのブロックを左上、
右下、右上、左下の順で印字した。この場合の例が図3
(A)である。この他の順序で印字を行なってももちろ
んよく、例えば、図3(B)のように、左上、右下、左
下、右上の順で印字を行なってもよい。この他、1回目
に印字するドットを左下や右上、右下として、他のドッ
トの印字順序を決めてもよい。
【0024】また、分割するブロックは、2×2ドット
に限らない。例えば、図3(C)のように、3×3ドッ
トのブロックや、図3(D)のように、2×3ドットあ
るいは3×2ドットなど、種々の矩形のブロックに分割
する方法がある。さらに、このブロックは、矩形に限ら
ず、図3(E)のような、6ドットのブロックなど、種
々の形状のブロックに分割する方法がある。この例のよ
うに、隣接するブロックにおいて、順序が同じである必
要はない。図3に示した各ブロック内のドットの印字順
序についても種々の順序が考えられる。本発明の印字順
序は、上下左右にドットが続けて印字されないように構
成する。本発明では、2×2ドットの時がそうであるよ
うに、上下左右のドットが続けて印字されるような印字
順序は用いられない。図3(C)〜(F)は、本発明の
実施例であり、ブロックの大きさを6個以上のブロック
とし、上下左右にドットが続けて印字されないように印
字される。ブロック内の印字は、1度の走査印字中に2
ドット以上の印字を行なわせ、ブロックのドット数より
も少ない走査印字により印字を完了させるように制御す
ることも可能である。ブロックのドット数が6以上であ
れば、4回以上の走査印字とすることができる。例え
ば、図3(F)に示すように、3×3ドットのブロック
を5回の走査印字により印字を完了させている。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、OHP用フィルム等のインクの吸収性の悪い
記録媒体に印字する場合であっても、各回の走査印字に
おいて、その前の回の印字走査によって印字されたドッ
トに対して上下左右にドットが続けて印字されることに
よって、上下左右に隣合うドットが接触・結合して発生
するビーディング現象をなくすことができ、「濃度ム
ラ」や「にじみ」を防止し、高品位な画像を得ることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の記録方法を適用するインクジェット
記録装置の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】 本発明の記録方法による動作の一例の説明図
である。
【図3】 ブロックへの分割と、印字順序の例の説明図
である。
【図4】 記録媒体上の印字ドットの説明図である。
【図5】 記録媒体上のインク滴の濃度の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動モータ、2 タイミングベルト、3 ヘッドキ
ャリッジ、4 ロックレバー、5 ガイド、6 記録ヘ
ッド、7 インクタンク、8 給電信号ケーブル、9
紙送りモータ、10 フィードロール、11 イグジッ
トロール、12ピンチロール、13 記録用紙。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/21 B41J 2/01 B41J 2/13 B41M 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録情報に従ってインク液滴を記録媒体
    に吐出させ記録を行なうインクジェット記録装置におけ
    る記録方法において、記録するドットを少なくとも6個
    ずつのドットのブロックに分割し、該ブロック内のドッ
    ト数に応じて、少なくとも4回の印字走査を繰り返すと
    ともに、各回の印字走査における印字は、その前の回の
    印字走査によって印字されたドットに対して上下左右に
    ドットが続けて印字されないように記録するものである
    ことを特徴とするインクジェット記録装置における記録
    方法。
JP29647092A 1992-10-08 1992-10-08 インクジェット記録装置における記録方法 Expired - Fee Related JP3161094B2 (ja)

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