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JP3032285B2 - 脱色剤用組成物 - Google Patents

脱色剤用組成物

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JP3032285B2
JP3032285B2 JP2332336A JP33233690A JP3032285B2 JP 3032285 B2 JP3032285 B2 JP 3032285B2 JP 2332336 A JP2332336 A JP 2332336A JP 33233690 A JP33233690 A JP 33233690A JP 3032285 B2 JP3032285 B2 JP 3032285B2
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JP
Japan
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decolorizing
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sodium
oxidizing
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正明 安田
広美 大原
公男 大野
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、脱色力を高める効果を有する頭髪用、また
は腕、足のむだ毛等に用いる2剤型またはそれ以上の剤
型から成る脱色剤に用いる組成物に関する。
[従来の技術] 一般に脱色剤は、アルカリ剤として、モノエタノ−ル
アミン,ジエタノ−ルアミン,トリエタノ−ルアミン等
のアルカノ−ルアミン、アンモニア,水酸化ナトリウ
ム,水酸化カリウム等の一種または二種以上を配合し、
場合によってはさらに、炭酸,重炭酸,リン酸,クエン
酸,硝酸,塩酸等の酸とのアンモニウム塩,ナトリウム
塩,カリウム塩を配合したものを主成分として配合した
第1剤と、酸化剤(一般には過酸化水素)を主成分とす
る第2剤とから成り、使用時にかかる第1剤と第2剤と
を混合し、脱色しようとする頭髪あるいは腕、足のむだ
毛等にハケ等により塗布し、約10〜30分放置後、洗い流
して脱色している。
[発明が解決しようとする課題] 当該第1剤と第2剤の混合物からなる脱色剤用組成物
は、安全性即ち皮膚刺激の観点から、系のpHや過酸化水
素の濃度を調整しているが、十分な脱色力を得るには至
っていない。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上記事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結
果、アルカリ,還元剤および酸化剤を含有する頭髪用、
または腕,足のむだ毛等用の脱色剤用組成物は、皮膚刺
激を高めることなく、脱色力を高める効果を有すること
を見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
すなわち、本発明は、アルカノールアミンよりなるア
ルカリ剤と、酸化剤と、還元剤とを必須の成分として配
合することを特徴とする多剤型の脱色剤用組成物であ
る。
本発明において多剤型とは、組成物成分のうち酸化剤
と還元剤とが分離された少なくとも2剤型以上であるこ
とを意味し、アルカリ剤と還元剤を少なくとも含有する
系を第1剤とし、酸化剤を少なくとも含有する系を第2
剤とする2剤型であることが使用時の簡便性からは好ま
しいが、アルカリ剤、酸化剤および還元剤をそれぞれ第
1剤、第2剤および第3剤とした3剤型であってもよ
く、またそれ以上の多剤型であってもかまわない。これ
らの各成分は使用直前に混合され、塗布される。
本発明の組成物は、その成分中に還元剤を含むことに
より、これが酸化剤と反応して発熱し、脱色力が強めら
れるものと考えられる。
以下、本発明の構成について詳細に説明する。
本発明に用いられる還元剤は、化粧品に用いられる還
元剤から一種または二種以上が任意に選択され配合され
るが、これらの中で特に亜硫酸塩,亜硫酸水素塩,ピロ
亜硫酸塩,チオ硫酸塩,またはハイドロサルファイト塩
が好ましく、更に、発熱温度を40℃になるように還元剤
の配合量を調整したときの脱色効果から評価して、ピロ
亜硫酸塩が特に好ましい。塩は、ナトリウム塩,カリウ
ム塩等である。
還元剤の配合量は、特に限定されず、混合した時の発
熱温度が37〜45℃の範囲となるような配合量がよい。通
常は、脱色剤用組成物全量中の0.2重量%以上であり、
特に1.0重量%以上である。配合量の上限は、上記の発
熱温度範囲によって規制され、通常、脱色剤全量中の3.
0重量%程度で十分である。
本発明に用いられるアルカリ剤は、化粧品特に従来か
ら脱色剤に用いられているアルカリ剤から一種または二
種以上が任意に選択され配合されるが、これらの中でモ
ノエタノ−ルアミン,ジエタノ−ルアミン,トリエタノ
−ルアミン等のアルカノ−ルアミン,アンモニアが好ま
しい。脱色効果から、更に好ましくはモノエタノ−ルア
ミン,アンモニアである。
本発明に用いられる酸化剤は、従来から化粧品、特に
脱色剤に用いられている酸化剤から一種または二種以上
が任意に選択され配合されるが、脱色効果の面から、特
に過酸化水素が好ましい。
アルカリ剤,酸化剤の配合量は、特に限定されない
が、酸化剤の安定性から、酸化剤を含む剤型の系のpHが
2.0〜4.0の範囲になるよう配合することが好ましい。
また、脱色効果および皮膚刺激の面から、アルカリ剤
に関しては、脱色剤用組成物全体としてのpHが8.0〜11.
0の範囲になるように配合することが好ましい。また、
酸化剤は酸化還元反応と脱色作用との両方の作用が必要
なため、混合した状態で、脱色剤全量中の酸化剤と還元
剤との比は、モル比で酸化剤を多く配合されなければな
らず、還元剤:酸化剤=1:2〜6のモル比で使用するの
がよい。通常、重量比では1:1〜1:4、好ましくは1:1〜
1:2程度である。また、酸化還元反応に消費した後の酸
化剤量が、脱色効果および皮膚刺激の面から、組成物全
体の1.0〜5.0重量%になるように配合することが好まし
い。さらに好ましくは2.5〜4.0重量%である。
各剤型の混合比は、それぞれに配合されるアルカリ
剤、酸化剤等の濃度によって異なり、また目的に応じて
適当な比率で混合されるが、例えば第1剤(アルカリ剤
+還元剤)、第2剤(酸化剤)の2剤型の場合、通常
は、第1剤:第2剤=1:1〜1:5になるようにアルカリ
剤,酸化剤を調整して使用される。
本発明の脱色用組成物には、上記した必須成分の他
に、通常化粧品や医薬部外品,医薬品等に用いられる他
の成分、例えば、油分,湿潤剤,界面活性剤,保湿剤,
香料,水,増粘剤,着色剤,薬剤等を必要に応じて適宜
配合することができる。もちろんこれらは本発明の目的
を損なわない質的,量的条件下で使用されなければなら
ない。
本発明に係る脱色剤用組成物の各剤型の形態は任意で
あり、例えば、可溶化系,乳液,クリ−ムなどの乳化系
または軟膏,分散液などの任意の形態をとることができ
る。
また、本発明の脱色剤用組成物に特開昭63−119414号
公報記載のオルガノポリシロキサン系の特定のシリコ−
ン化合物、例えばポリオキシアルキレン変性オルガノポ
リシロキサンを配合することにより、処理中または処理
後の刺激の緩和効果が見られた。
[発明の効果] 本発明の脱色剤用組成物は、還元剤を配合させること
により刺激性を高めることなく、脱色効果を顕著に促進
するものである。
[実施例] 次に実施例および比較例をあげて、本発明をさらに詳
細に説明する。本発明はこれらにより限定されるもので
はない。配合量は重量%である。
実施例1 (第1剤:乳化系) セトステアリルアルコ−ル 5.0 プロピレングリコ−ル 5.0 流動パラフィン 5.0 ワセリン 20.0 ポリオキシエチレン(25モル付加)セチルエ−テル2.
0 ステアロイルメチルタウリンナトリウム 2.0 カルボキシメチルセルロ−ス 0.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン 3.0 ピロ亜硫酸ナトリウム 10.0 モノエタノ−ルアミン pH10に調整 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤:乳化系) セトステアリルアルコ−ル 6.0 イソステアリン酸 3.0 流動パラフィン 20.0 ワセリン 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ステアロイルメチルタウリンナトリウム 1.0 リン酸バッファ− pH3に調整 スズ酸ナトリウム 0.2 過酸化水素水(30%) 20.0 精製水 残余 (第2剤として100) 第1剤と第2剤を1:4(重量比)で混合し、脱色剤を
製造した。
比較例1 実施例1から還元剤であるピロ亜硫酸ナトリウムを除
いた他は実施例1と同じ処方および方法で脱色剤を製造
した。
実施例2 (第1剤:可溶化系) グリセリン 10.0 ポリオキシエチレン(20モル付加)オレイルエ−テル 1.5 カルボキシメチルセルロ−ス 1.0 エタノ−ル 5.0 ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン 2.5 エデト酸ナトリウム 0.1 亜硫酸水素ナトリウム 10.0 香料 0.1 黄色4号 0.1 アンモニア水 pH10に調整 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤:可溶化系) 過酸化水素水(30%) 20.0 リン酸バッファ− pH3に調整 精製水 残余 (第2剤として100) 第1剤と第2剤を1:4(重量比)で混合し、脱色剤を
製造した。
比較例2 実施例2から還元剤である亜硫酸水素ナトリウムを除
いた他は実施例2と同じ処方で脱色剤を製造した。
実施例1,2、比較例1,2の脱色効果を以下の方法で測定
した。
[脱色試験の試験法] 第1剤,第2剤,毛髪ストランド(人毛,黒髪100
%)およびアルミバットを25℃恒温槽に25℃になるまで
放置する。
第1図を7g、第2剤を28g、ビ−カ−にとり、1分間
攪拌する。アルミバット上に置いた毛髪ストランド(毛
髪2g)に混合試料を塗布し、25℃恒温槽に10分間放置す
る。塗布試料を水で落としてから、シャンプ−処理2回
およびリンス処理1回を行う。40℃恒温槽で毛髪ストラ
ンドを乾燥させた後、測色計で毛髪ストランドを測色す
る。
脱色力の比較は、処理前と処理後の明度差(ΔY)で
比較する。その結果を第1図および第2図に示す。同図
からわかるように、実施例1,2の脱色剤は、還元剤を配
合していない脱色剤である比較例1,2に比べていずれも
脱色効果に優れている。
また、実施例1の脱色剤を用いて、むだ毛の多い女性
45名をパネルに腕,足に塗布し、約10分後に洗い流した
ところ、パネルは刺激感を訴えず、発赤,発疹,浮腫も
なかった。また、黒毛も十分に脱色されていた。
実施例3 (第1剤:乳化系) セトステアリルアルコ−ル 5.0 グリセリン 5.0 流動パラフィン 5.0 ワセリン 10.0 ポリオキシエチレン(25モル付加)セチルエ−テル 2.0 ステアロイルメチルタウリンナトリウム 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ピロ亜硫酸ナトリウム 10.0 モノエタノ−ルアミン pH10に調整 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤:乳化系) セトステアリルアルコ−ル 6.0 イソステアリン酸 3.0 流動パラフィン 20.0 ワセリン 5.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.0 ステアロイルメチルタウリンナトリウム 1.0 リン酸バッファ− pH3に調整 スズ酸ナトリウム 0.2 過酸化水素水(30%) 20.0 精製水 残余 (第2剤として100) 第1剤と第2剤を1:4(重量比)で混合し、脱色剤を
製造した。脱色効果の優れたものであった。
実施例4 (第1剤:水溶液系) アンモニア水 pH10に調整 亜硫酸ナトリウム 10.3 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤:水溶液系) スズ酸ナトリウム 0.1 メチルパラベン 0.1 リン酸バッフア− pH3に調整 過酸化水素水(30%) 18.0 精製水 残余 (第2剤として100) 実施例5 (第1剤:水溶液系) アンモニア水 pH10に調整 チオ硫酸ナトリウム 4.2 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤) 実施例4の第2剤を用いた。
実施例6 (第1剤:水溶液系) アンモニア水 pH10に調整 ハイドロサルファイトナトリウム 6.5 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤) 実施例4の第2剤を用いた。
実施例7 (第1剤:水溶液系) アンモニア水 pH10に調整 亜硫酸水素ナトリウム 7.8 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤) 実施例4の第2剤を用いた。
実施例8 (第1剤:水溶液系) アンモニア水 pH10に調整 ピロ亜硫酸ナトリウム 7.0 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤) 実施例4の第2剤を用いた。
実施例4〜8の各々第1剤と第2剤を1:4(重量比)
で混合し、脱色剤を得た。
いずれも優れた脱色効果を示した。
なお、各実施例とも発熱温度を40℃になるように調整
し、前記ストランド毛による脱色効果を測定した結果を
第3図に示した。
いずれも脱色効果は顕著であるが、特にNa2S2O5が優
れていた。
実施例9 (第1剤:水溶液系) グリセリン 10.0 ピロ亜硫酸カリウム 10.0 モノエタノ−ルアミン pH10に調整 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤) 実施例4の第2剤を用いた。
実施例10 (第1剤:乳化系) グリセリン 10.0 ポリオキシエチレン(20モル付加)オレイルエ−テル 1.5 カルボキシメチルセルロ−ス 1.0 エタノ−ル 5.0 ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン 2.5 エデト酸ナトリウム 0.1 香料 0.1 黄色4号 0.1 アンモニア水 pH10に調整 精製水 残余 (第1剤として100) (第2剤:可溶化系) 過酸化水素水(30%) 20.0 スズ酸ナトリウム 0.1 リン酸バッファ− pH3に調整 精製水 残余 (第2剤として100) (第3剤:可溶化系) ピロ亜硫酸ナトリウム 30.0 グリセリン 10.0 精製水 残余 (第3剤として100) 実施例10の第1剤〜第3剤を混合し、脱色剤を得た。
優れた脱色効果を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1と比較例1におけるストランド毛の脱
色効果についての関係説明図である。 第2図は、実施例2と比較例2におけるストランド毛の
脱色効果についての関係説明図である。 第3図は、5種類の還元剤について(実施例4,5,6,7,
8)、発熱温度を40℃になるように還元剤の配合量を調
節し、ストランド毛を脱色したときの脱色効果について
の関係説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−9733(JP,A) 特開 平3−47113(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/135

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカノールアミンよりなるアルカリ剤
    と、酸化剤と、還元剤とを必須の成分として配合するこ
    とを特徴とする多剤型の脱色剤用組成物。
  2. 【請求項2】酸化剤が過酸化水素である請求項(1)記
    載の脱色剤用組成物。
  3. 【請求項3】還元剤が亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜
    硫酸塩、チオ硫酸塩またはハイドロサルファイト塩であ
    る請求項(1)記載の脱色剤用組成物。
  4. 【請求項4】アルカリ剤と還元剤を少なくとも含有する
    系を第1剤とし、酸化剤を少なくとも含有する系を第2
    剤とする請求項(1)〜(3)のいずれかに記載の脱色
    剤用組成物。
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