JP3083779B2 - アクチュエータ・ロック機構 - Google Patents
アクチュエータ・ロック機構Info
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Description
エータ・ロック機構に関し、さらに詳細にはマグネット
を利用したロック機構において衝撃力に対する固定力を
増強したロック機構及びロック方法に関する。
記録装置においては、読取り/書込み用変換素子がアク
チュエータに取着され、変換素子が記録媒体を走査する
ようにアクチュエータが駆動される。記録又は再生を行
わない時には変換素子は記録媒体の記録領域外、即ちア
クチュエータの停止位置に移動され、アクチュエータが
停止位置にあるとき磁気ディスク記憶装置に外部から衝
撃力が加えられても変換素子が記録領域内に移動しない
ようにするため、アクチュエータをベースに固定するア
クチュエータ・ロック機構が採用されている。
しては、従来特開平5−151737に記載されている
ような固定マグネット式ロック機構が採用されていた。
固定マグネット式ロック機構は、停止位置にあるアクチ
ュエータの一部を磁気ディスク記憶装置のベースに固定
された永久磁石で吸着してアクチュエータを固定するも
ので構造が簡単で小型化が容易であるといる特徴を有し
ている。しかし、磁気ディスク記憶装置にアクチュエー
タを移動させるような衝撃力が加えられた時、ベースに
磁気的な吸着力により固定されているアクチュエータ
は、吸着状態では全く移動することが許容されずアクチ
ュエータへの衝撃力は直接吸着面に加えられる。しか
し、磁気的な吸着力の増強には限界があるためアクチュ
エータに加えられた大きな衝撃力に対しては永久磁石と
アクチュエータの吸着面が十分吸着してアクチュエータ
をベースに固定することができなかった。とくに近年の
磁気ディスク記憶装置を搭載しているコンピュータに対
する小型化と携帯性の要求は、磁気ディスク記憶装置に
も一層の小型化を求め、ロック機構の固定力を高めるた
めにマグネットを大きくすることを制約すると共に磁気
ディスク記憶装置に加えられる衝撃力の大きさを一層増
大し、アクチュエータを停止位置で十分に固定できない
という問題に一層拍車をかけている。
示されている他のロック機構としては、ソレノイドと機
械的ラッチ機構を設けたソレノイド式ロック機構があ
る。ソレノイド式はアクチュエータの固定力を十分得る
ことはできるが、マグネット式に比べて構造が複雑にな
り大型化するため小型化及び携帯性を要求している磁気
ディスク記憶装置のアクチュエータ・ロック機構として
は十分応える得るものではなかった。
従来のアクチュエータ・ロック機構には小型でかつ強力
な固定力を発揮することができないという欠点があっ
た。本発明は、上記欠点を改善し簡易な構造で小型にす
ることが可能であるという従来のマグネット式ロック機
構の特徴を維持しつつ、より強力な固定力を備えるアク
チュエータ・ロック機構を提供することを目的とする。
さらに、マグネットを用いた強固なアクチュエータのロ
ック方法を提供することを目的とする。さらにまた、本
発明により提供されたアクチュエータ・ロック機構を用
いた情報記録装置を提供することを目的とする。
の本発明の基礎となる思想は、マグネットを利用したア
クチュエータ・ロック機構において、アクチュエータの
一部とベースとの間に弾性体部材を介在させることにあ
る。アクチュエータに衝撃力が加えられて固定位置から
移動されようとするとき、アクチュエータとベース間の
磁気的な吸着が維持された状態で衝撃力により移動され
ようとする方向へ弾性体部材がアクチュエータの移動を
許容する。アクチュエータが若干移動する間に弾性体部
材は弾性変形すると共に弾力を発揮し、弾力はアクチュ
エータが衝撃力により移動するのを妨げるように作用す
る。弾性体部材の弾性変形がアクチュエータに加えられ
た衝撃力を吸収し、磁気的な吸着部に加わる衝撃力が緩
衝されロック機構の衝撃力に対する固定力が増強され
る。上記思想を実現するために、本発明は以下に示す構
成上の特徴を有する。
アクチュエータが外部からの衝撃力で移動しないように
ベースに固定する情報記録装置用アクチュエータ・ロッ
ク機構であって、記録媒体に対して情報の書込み及び又
は読取りを行う素子が載置され、該素子が記録媒体を走
査するように駆動されるアクチュエータと、前記アクチ
ュエータの停止位置において前記アクチュエータの少な
くとも一部に磁気的に吸着可能な吸着部材と、前記吸着
部材と前記ベースとに結合された弾性体部材とを有し、
前記吸着部材に前記アクチュエータの一部が吸着してい
るときに外部から前記情報記録装置に与えられた衝撃力
により前記弾性体部材が弾性変形して前記アクチュエー
タに弾力を与え、よって前記弾性体部材が衝撃力を吸収
する。ここに、アクチュエータの停止位置とは、アクチ
ュエータが駆動される範囲の一部として存在し、アクチ
ュエータの駆動が停止され外部からの衝撃によってもア
クチュエータを移動させない必要がある場所をいう。
材とこれに係合したスプリングにより実現される。支持
部材はアクチュエータの一部と吸着部材とが吸着した状
態で外部からの衝撃力によるアクチュエータの移動が生
じたときにアクチュエータと共に移動可能にベースに取
り付けられる。支持部材がアクチュエータと共に移動す
る際、スプリングが弾性変形し支持部材の移動を妨げる
方向に弾力を与えて衝撃力を吸収する。
スに回動可能に取付けられた支持部材とこれに係合した
スプリングにより実現される。アクチュエータの一部と
吸着部材が吸着した状態において外部から衝撃力が与え
られると、支持部材はアクチュエータの移動に応じて回
転する。このとき支持部材に係合されたスプリングが弾
性変形し、その回転を妨げる方向に支持部材に弾力を与
えて衝撃力を吸収する。
付けられて、衝撃力によりアクチュエータが吸着部材に
吸着した状態で移動されるとき、アクチュエータ上の吸
着部と支持部材上の吸着部材が独自に描く移動軌跡の相
違による吸着面の面積が低下するのを防止し吸着力を一
層向上させる。
配置されても同様の効果を収めることができる。
報記録装置においてアクチュエータが外部からの衝撃力
で移動しないようにベースに固定する方法において、記
録媒体に対して情報の書込み及び又は読取りを行うため
の素子が取着されたスライダを載置し、該素子が前記記
録媒体を走査するように駆動されるアクチュエータを提
供するステップと、前記スライダが前記記録媒体の記録
領域外に移動するように前記アクチュエ−タを駆動する
ステップと、前記駆動したアクチュエ−タの一部をベー
スに対して磁気的に吸着して固定するステップと、前記
固定されたアクチュエ−タを前記記録媒体の記録領域外
から記録領域内に移動させる方向に外部から衝撃力が加
えられたとき、前記アクチュエ−タに前記方向への移動
を許容すると共に前記アクチュエータに前記衝撃力によ
る移動に抗する弾力を付与するステップとを含む。
体と、情報の書込み及び又は読出しを行う素子を取付け
たスライダが載置され情報記録媒体の記録領域及び非記
録領域にスライダを移動することが可能なアクチュエ−
タと、本発明のアクチュエータ・ロック機構とを含む。
いて説明する。図1は本発明のアクチュエータ・ロック
機構を磁気ディスク記憶装置10に適用した実施例を示
す概略の平面図である。情報記録媒体としての磁気ディ
スク11は情報の記憶に利用される記録領域12と、書
込み又は読出しを停止している間に変換素子16を位置
付ける非記録領域13とを含む。磁気ディスク11はス
ピンドル軸14に固着され、情報の書込み又は読出し時
は、スピンドル・モータ(図示せず)により回転される
スピンドル軸14と共に回転する。アクチュエータ15
の先端部にはスライダ(図示せず)が柔軟な部材を介し
て取付けられ、スライダには磁気ディスク11に情報の
書込み及び又は書込みを行う変換素子16が取着されて
いる。磁気ディスク12への情報の書込み又は読出し時
には、回転している磁気ディスク11の表面をアクチュ
エータ15が軸17を中心にして回動し、変換素子16
が磁気ディスク11の表面の任意の位置を走査する。こ
のとき回転している磁気ディスク11の表面とこれに対
向するスライダの表面の間に生じた気流がスライダに浮
上力を与え、柔軟な部材でアクチュエータ15に取付け
られたスライダ及び変換素子16は磁気ディスクク11
の表面から一定の距離を保って浮上しその距離が維持さ
れる。
チュエータ15を停止位置に移動する。スライダが非記
録領域13に移動されるようにアクチュエータ15を駆
動し、スライダが確実に非記録領域13に位置付けられ
た後に磁気ディスク11の回転を停止する。非記録領域
13には、その表面にスライダとの摩擦力を低減するテ
クスチャが施されている。このテクスチャは、テクスチ
ャ面にスライダが接触している状態で磁気ディスク11
を再度回転させることができるようにスライダとの間の
摩擦力を低減し、かつスライダとの長期間の摺動に耐え
得るように十分な耐摩耗性を備えている。従って、磁気
ディスク11の回転が停止される直前には変換素子16
を載置したスライダが非記録領域13に移動するように
アクチュエータ15が駆動される必要があり、かつ次に
磁気ディスク11が回転するまでアクチュエータはその
位置を維持している必要がある。停止位置にあるアクチ
ュエータ15になんらかの外力が作用して、磁気ディス
ク11の回転が停止している間にスライダが記録領域1
2に移動してしまうと、アクチュエータ15を駆動して
スライダと記録領域12の間の摩擦力に打ち勝ってスラ
イダを非記録領域12に移動させることは困難であり、
またスピンドル・モータを回転させようとしてもスライ
ダと記録領域12間の摩擦力が大きくモータが回転でき
ないか又はスライダが磁気ディスク11の記録領域12
の表面に損傷をもたらす。従って磁気ディスクの回転が
停止している間アクチュエータは、スライダが非記録領
域13の範囲に維持されるようにベースに固定されてい
る必要がある。アクチュエータ・ロック機構は、このよ
うにアクチュエータを所定の位置に固定するために採用
される。
説明する。図1においてマグネット支持体20は停止位
置にあるアクチュエータ15の後部の近辺に軸22を中
心にして回動可能にベース25に取付けられている。マ
グネット支持体20には、マグネット19が取着されて
おり、マグネット19はアクチュエータ15の停止位置
においてアクチュエータ15の一部に取付けられた鉄片
18と磁気的に吸着されることができる。マグネット支
持体20にはさらに孔23が設けられており、孔23を
貫通して固定ピン24がベース25から突き出してい
る。軸22にはねじりコイルばね21のコイル部が挿入
され、その二つの腕のうち一方が固定ピン24に係合
し、他方はマグネット支持体20の端部と係合してい
る。バネ21の二つの腕は、相互にその間隔が離れる方
向に弾力を生ずるように弾性変形させられて固定ピン2
4及びマグネット支持体20の端部に係合している。
部を拡大した図2〜図4に基づいて、その動作を説明す
る。図2はアクチュエータ15が停止位置に向かって、
矢印Aの方向に駆動されている状態を示すが、未だマグ
ネット19と鉄片18は磁気的に吸着していない。マグ
ネット支持体20は、バネ21の二つの腕の弾力により
孔23のa点と固定ピン24により許容される範囲で回
動し、孔23のa点と固定ピン24が当接した位置で停
止している。本実施例では、バネ21は直径0.3mm
のSUS316の線をコイル部の径が約4.5mmとな
るように6ターン巻かれ、腕部の長さは9mmに選定さ
れている。
マグネット19と鉄片18が吸着した状態を図3に示
す。この状態では、マグネット支持体20はバネ21の
弾力により矢印Bの方向に力が加えられており、アクチ
ュエータ15は停止位置でベース25に固定された状態
になる。
が停止位置でベース25に固定されている状態で、アク
チュエータ15を矢印Cの方向に移動させるような衝撃
力が磁気ディスク記憶装置に外部から加えられたとき、
孔23のb点に固定ピン24が当接するまでマグネット
支持体20が矢印Dの方向に軸22を中心にして回転し
ている状態を示す。このときマグネット支持体20の回
転によりバネ21は弾性変形してマグネット支持体20
が矢印Dの方向に回転するのに抗する弾力をマグネット
支持体20に与える。ここでマグネット19と鉄片18
間の磁気的な吸着力は、バネ21の弾力によりマグネッ
ト支持体20に付与される力よりも大きく選定される。
従って、アクチュエータ15を矢印Cの方向に強制的に
移動させたとき、b点と固定ピンが当接するまでマグネ
ット19と鉄片18の吸着は分離することがなく、バネ
21の弾力はマグネット支持体20、マグネット19及
び鉄片18を通じてアクチュエータ15が矢印Cの方向
に回転するのに抗する力をアクチュエータに付与する。
マグネット支持体20にバネ21が付与する弾力に逆ら
って衝撃力がアクチュエータ15をさらに矢印Cの方向
に回転させると、孔23のb点と固定ピン24が当接し
マグネット支持体20はそれ以上アクチュエータ15と
共に回転することはなく停止する。孔23のb点と固定
ピン24が当接したときの衝撃力は、マグネット支持体
20が固定ピン24と孔23のa点からb点までの間に
許容される範囲で回転する間に、弾性変形させられたバ
ネ21により吸収され減衰する。減衰した衝撃力に対し
てはマグネット19と鉄片18の間の磁気的吸着力は十
分に確保されており、結果的に衝撃力に対するロック機
構の固定力が向上する。
5を書込み又は読出しのために変換素子16が記録領域
12に移動するように駆動するには、まずスライダ11
が非記録領域13に置かれている状態で磁気ディスク1
1が回転され、スライダが非記録領域11の表面より浮
上させられる。次に図4において孔23のb点が固定ピ
ン24に当接するまでマグネット支持体20が矢印Dの
方向に回転される。アクチュエータの駆動力はマグネッ
ト19と鉄片18の磁気的吸着力より大きく選定される
ため、固定ピン24によりマグネット支持体の回転が停
止されると吸着面が分離され、アクチュエータ15は記
録領域12の上を所定の軌跡で移動されることが可能に
なる。
ット支持体20がアクチュエータ15に加えられた衝撃
力により回転する範囲を決定し、この範囲はバネ21の
弾性変形の量を決定し、よってバネ21が吸収できる衝
撃エネルギーの大きさを決定する。バネ21が吸収する
衝撃エネルギーの量を大きくするには、マグネット支持
体20の回転ストロークを大きくするのが好ましい。こ
のストロークは衝撃力によりスライダが非記録領域13
を越えて記録領域12内に侵入しない範囲に選定するの
が好ましく、この範囲でストロークを最大にして吸収エ
ネルギーを最大にするために、図5のように非記録領域
13内で磁気ディスク11の半径方向の両端にスライダ
を配置するようにストロークの範囲を設定する。即ち図
5の位置aで孔23のa点と固定ピン24が当接し、図
5の位置bで孔23のb点と固定ピン24が当接するよ
うに選定する。本実施例では、マグネット支持体20の
回転ストロークを約1mmに選定している。
る。尚、図1〜図4の実施例に対応してほぼ同一の動作
をする部材は同一番号で示し、その動作及び説明は省略
する。図6は、図1〜図4に示した実施例におけるバネ
21がマグネット支持体20と一体に成型されている例
を示す。マグネット支持体20の一部に湾曲部40を備
え、図のようにその端部41がベース25に当接してい
る。湾曲部40が内側に弾性変形された状態で軸22に
セットされたマグネット支持体20には、湾曲部40の
弾力により矢印Eの方向に回転する力が付与される。こ
の実施例では、マグネット支持体20とバネを一体に形
成することができ、部品の製造及び組み立て上有利であ
る。マグネット支持体20の材質は一体成型に適してい
る合成樹脂が望ましい。
る他の実施例である。ロッド51にはベースに固着され
た部材50を貫通してその一端にマグネット19が取付
けられている。さらにロッド51の他端にはボルト53
を設け、ボルト53は部材50とボルト53の間で圧縮
コイルばね51を圧縮するようにロッド51に固定され
る。従って、マグネット19にはロッド51を介してバ
ネ52の弾力により矢印19の方向に力が付与され、外
部から与えられた衝撃力により図1の実施例と同様の作
用によりバネ52が衝撃エネルギーを吸収する。
本発明の他の実施例である。鉄片18は、アクチュエー
タ15に引っ張りバネ60を介して取付けられる。マグ
ネット19が取付けられた部材63はベースに固定され
ている。鉄片18及びマグネット19が吸着した状態で
アクチュエータ15を矢印Gの方向に回転させる衝撃力
が加えられると、バネ60がストッパ61の先端部62
の方向に引っ張られるように弾性変形しながらアクチュ
エータ15に弾力を付与し、バネ60が先端部62に当
接してアクチュエータ15の回転は停止する。
片18を設けたが、アクチュエータ側にマグネットを設
けて反対側に鉄片を設けてもよく、さらに両者をマグネ
ットにすることも可能である。また、アクチュエータは
ロータリー式に限定されることはなく、リニア式にも適
用可能である。さらに磁気ディスク記憶装置に適用した
実施例で説明したが、本発明のアクチュエータ・ロック
機構は磁気ディスク記憶装置への適用に限定されるもの
ではなく、光ディスク記憶装置のようにアクチュエータ
を用いた情報記憶装置一般に適用可能である。また、バ
ネとしては、上記実施例の他にゴムや板バネのように弾
性力を付与することが可能な材質全般を利用することが
可能である。
ィスク記憶装置に外部から(a)に示す波形の衝撃力
(最大7,000rad/sec2 2msecの三角
波)を加えた時に、アクチュエータ・ロック機構により
吸収される衝撃エネルギーを従来の固定マグネット式ロ
ック機構と比較した計算値を示す図である。(b)に示
したエネルギー吸収量の計算結果では、グラフaの従来
の固定マグネット式では7,000rad/sec2で
あり、本願発明のロック機構では23,000rad/
sec2と3倍以上多く吸収することが示され、それだ
け磁気的吸着部に加わる衝撃力が減衰し強固な固定力を
発揮することが理解できる。
他の実施例を説明する。図10は本実施例を説明するた
めの図1に示す実施例と同じ平面図である。図10にお
いて、アクチュエータが衝撃力により矢印Hの方向に回
転させられ、それに応じてマグネット支持体20が矢印
Iの方向に回転させられるとき、鉄片18は軸17を中
心とする円周上にある軌跡a上を移動し、マグネット1
9は軸22を中心とする円周上にある軌跡bを移動する
が両軌跡は一致しない。鉄片18とマグネット19の吸
着面は平面に形成され、両吸着面が間隙のないように吸
着している時最大の吸着力が発揮される。今、鉄片18
とマグネット19の間の吸着面が図3のようにアクチュ
エータを固定している状態で間隙なく吸着するように鉄
片18がアクチュエータ15に固着され、同様にマグネ
ット19がマグネット支持体20に固着されているとす
る。図10のようにアクチュエータ15及びマグネット
支持体20が回転すると鉄片18及びマグネット19は
それぞれ軌跡a及びbの上を移動するため、吸着面は当
初のように隙間のない状態を維持できず、回転が進むに
従って吸着面積が徐々に減少し吸着力が低減する。
である。保持部62はマグネット支持体20に固定さ
れ、保持部62の内部にマグネット19を組み込んだ円
柱部材60が回動自在に挿入されている。円柱部材60
には一部に切除部61が設けられ、保持部62に挿入さ
れた状態でカバー63が切除部の中に位置する。マグネ
ット19を組み込んだ円柱部材60を保持部62に挿入
した状態で円柱部材62は保持部62の中で、切除部6
1とカバー63により許容される範囲で回動することが
できる。円柱部材60と共に回動自在に保持部に挿入さ
れたマグネット19は、衝撃力によりアクチュエータが
回転する際鉄片18の軌跡とマグネット19の軌跡に相
違があってもその吸着面積を当初の最大面積を維持する
ように円柱部材60と共に保持部62の内部を回動す
る。従って、磁気的吸着力はアクチュエータの回転に伴
って低下せず結果的に吸着力は増大する。磁気的吸着力
の増大は、大きなバネの弾力の選定を可能にし、衝撃エ
ネルギーの吸収量を一層増大することができる。
来の固定マグネット式アクチュエータ・ロック機構では
達成できなかった強固な固定力を備えるアクチュエータ
・ロック機構が提供できた。さらに、マグネットを用い
た強固なアクチュエータのロック方法及びこのロック機
構を備えた情報記憶装置が提供できた。
憶装置に適用した概要図である。
タを固定していない状態を示す図である。
タを固定している状態を示す図である。
に固定されている状態で、アクチュエータに衝撃力が加
えられた状態を示す図である。
る非記録領域でスライダが移動する範囲を示す図であ
る。
量を比較した図である。
る。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 アクチュエータが衝撃力で移動しないよ
うにベースに固定する情報記録装置用アクチュエータ・
ロック機構であって、 記録媒体との間で情報の転送を行う素子が取着されたス
ライダを載置し、該素子が前記記録媒体を走査するよう
に駆動されるアクチュエータと、 前記スライダが前記記録媒体の非記録領域に移動するよ
うに前記アクチュエータが駆動されたとき、少なくとも
前記アクチュエータの一部に磁気的に吸着可能な吸着部
材と、 前記吸着部材が載置され、ベースに回動可能に取付けら
れた支持部材と、 前記支持部材に係合され、前記吸着部材に磁気的に吸着
されている前記アクチュエータに対して前記スライダが
前記記録媒体の記録領域から非記録領域に向かう方向に
力を与えるように前記支持部材に弾力を与えるスプリン
グとを有し、 前記吸着部材と前記アクチュエータが吸着している間に
前記情報記録装置に与えられた衝撃力によるアクチュエ
ータの移動に応じて前記支持部材が回転し、前記スプリ
ングが弾性変形しながら前記支持部材に弾力を与え、よ
って前記スプリングが衝撃力を吸収するアクチュエータ
・ロック機構。 - 【請求項2】 前記吸着部材が、前記支持部材に回動自
在に取付けられている請求項1記載のアクチュエータ・
ロック機構。 - 【請求項3】 アクチュエータが衝撃力で移動しないよ
うにベースに固定する情報記録装置用アクチュエータ・
ロック機構であって、 記録媒体との間で情報の転送を行う素子が取着されたス
ライダを載置し、該素子が前記記録媒体を走査するよう
に駆動されるアクチュエータと、 前記スライダが前記記録媒体の非記録領域に移動するよ
うに前記アクチュエータが駆動されたとき、少なくとも
前記アクチュエータの一部に磁気的に吸着可能な吸着部
材と、 前記吸着部材を回動可能に載置し、前記アクチュエータ
の一部が前記吸着部材に吸着された状態で前記アクチュ
エータの移動に応じて移動可能にベースに取付けられた
支持部材と、 前記支持部材に係合され、前記吸着部材に磁気的に吸着
されている前記アクチュエータに対して前記スライダが
前記記録媒体の記録領域から非記録領域に向かう方向に
力を与えるように前記支持部材に弾力を与えるスプリン
グとを有し、 前記吸着部材と前記アクチュエータの一部が吸着してい
る間に前記情報記録装置に与えられた衝撃力によるアク
チュエータの移動に応じて前記支持部材が移動し、前記
スプリングが弾性変形しながら前記支持部材に弾力を与
え、よって前記スプリングが衝撃力を吸収するアクチュ
エータ・ロック機構。 - 【請求項4】情報記録媒体と、 前記情報記録媒体との間で情報の転送を行う素子を取着
したスライダが載置され、前記情報記録媒体の記録領域
及び非記録領域に前記スライダを移動することが可能な
アクチュエ−タと、 停止位置に置かれている前記アクチュエ−タをベ−スに
固定するアクチュエ−タ・ロック機構とを備えた情報記
録装置において、 前記アクチュ−タ・ロック機構が請求項1乃至請求項3
のいずれかに記載のロック機構である情報記録装置。
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