JP3070845U - 情報表示可能な車内ミラ― - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報表示可能な車内ミラーの提供。 【解決手段】一つの片状体を呈し、一つの前表面と一つ
の後ろ表面を具え、該前表面或いは該後ろ表面のいずれ
かに半透光半反射薄膜がメッキ形成された一つの鏡片、
該鏡片の後方に組み合わされて光線を発生し、該光線が
一部該半透光半反射薄膜を貫通する少なくとも一つの発
光表示手段、少なくとも以上を具えたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の車内ミラーに係り、特に電子情報を鏡面に表示可能な車内ミラ ーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知の自動車、オートバイ等の機動車輛はすでにメーターパネルの車速、走行 キロ数、表示ランプなどの情報表示が機械式から電子式に改められている。しか しメーターパネルに表示する方式は従来より変化がなかった。

【０００３】 最近、車の電子システムの発展はめざましく、例えば車内携帯電話、パーソナ ル行動情報システム、車中オーディオシステム、恒温システム、車内外温度、時 計、後方レーザー、指北針、電子領収システム等多種の電子装置が設けられ、い ずれも電子表示器或いはスクリーンにより情報或いは映像が表示される。しかし 、個別に表示器或いはスクリーンを使用するのにかかるコストは高くまた各部に 分散して場所をとり、且つ多くがメーターパネルの下方に設置されるため、ドラ イバーが運転中に頭を下げて表示情報を閲覧する必要があり、理想的であるとは 言えなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の主要な目的は一種の情報表示可能な車内ミラーを提供することにあり 、それは車中で発生する電子情報を車内のミラーに直接表示することにより、コ ストを減少し、チェックに便利で、完全に人体工学に符合する情報表示可能な車 内ミラーであるものとする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、 一つの片状体を呈し、一つの前表面と一つの後ろ表面を具え、該前表面或いは 該後ろ表面のいずれかに半透光半反射薄膜がメッキ形成された一つの鏡片、 該鏡片の後方に組み合わされて光線を発生し、該光線が一部該半透光半反射薄 膜を貫通する少なくとも一つの発光表示手段、 少なくとも以上を具えたことを特徴とする、情報表示可能な車内ミラーとして いる。 請求項２の考案は、前記半透光半反射薄膜の材料がクロムとされたことを特徴 とする、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラーとしている。 請求項３の考案は、前記半透光半反射薄膜が真空電気メッキで形成されたこと を特徴とする、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラーとしている。 請求項４の考案は、前記半透光半反射薄膜の厚さが０．００５ミクロンから０ ．０５ミクロンとされたことを特徴とする、請求項１に記載の情報表示可能な車 内ミラーとしている。 請求項５の考案は、前記半透光半反射薄膜の透光率が８％から１０％とされた ことを特徴とする、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラーとしている。 請求項６の考案は、前記発光表示手段が７段表示器とされたことを特徴とする 、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラーとしている。 請求項７の考案は、前記発光表示手段がＬＥＤ表示器とされたことを特徴とす る、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラーとしている。 請求項８の考案は、前記発光表示手段がＬＣＤ表示器とされたことを特徴とす る、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラーとしている。 請求項９の考案は、前記発光表示手段がタッチコントロール式スクリーンとさ れたことを特徴とする、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラーとしている 。

【０００６】

【考案の実施の形態】

本考案は一つの鏡片と少なくとも一つの発光表示手段を具えている。該鏡片は 一つの片状体とされ、前表面と後ろ表面を具え、該前表面或いは後ろ表面のいず れか一面に半透光半反射薄膜がメッキされている。これら発光表示手段は該鏡片 の後方に組み合わせられ、その発射する光線が一部該半透光半反射薄膜を透過す る。

【０００７】 そのうち、該半透光半反射薄膜にはクロム、アルミニウム、水銀或いはこれら に代わり使用可能な材料が使用され、真空電気メッキ、蒸着或いはその他の等価 方式で形成され、半透光半反射薄膜の厚さは望ましくは０．００５ミクロンから ０．０５ミクロンとされるか、或いはその透光率が８％から１０％の間に制御さ れ、これにより良好な表示効果を有する。

【０００８】 本考案の発光表示手段には表示情報の違いにより異なる表示器或いはスクリー ンが選択使用され、例えば７段表示器、ＬＥＤ表示器、ＬＣＤ表示器、タッチコ ントロール式表示器、蛍光管或いはその他の等価手段とされる。その表示する情 報は文字、数字、符号、或いはその他の任意の図形を以て表示される。これら発 光表示手段の輝度は調整可能で、これにより日中或いは夜間の異なる使用環境に 対応可能である。鏡片には一般の無色ガラス、発色ガラス或いはその他の等価材 料が使用される。

【０００９】 本考案が表示できる情報は、以下のような車の全ての電子情報を含む。 １．運転情報： 例えば車速、エンジン回転速度、走行キロ数、メーターパネ ルのライト。 ２．車中オーディオ情報： 例えば音響、ＶＣＤ選曲／チャンネル選択。 ３．携帯通信システム： 例えば携帯電話ダイアル表示、個人行動資料収集装 置。 ４．その他の情報： 例えば時刻、後方レーザー検出情報、指北針、車内外温 度、電子領収システム、タイヤ圧。

【００１０】 本考案の構造は新規であり、産業上の利用価値を有し、且つ確実にその機能は 増進されている。

【００１１】

【実施例】 図１は本考案の具体的実施例の分解斜視図である。本実施例の車内ミラーはそ のミラーシート１内に一つの収容空間１０が凹設され、一列の７段表示器３１及 び一列のＬＥＤ表示器３２が組み合わされてなる一組の発光表示手段３が該収容 空間１０内に置かれ、ミラーシート１外面が一つの鏡片２で閉じられている。

【００１２】 図２に示される鏡片２は無色透明の片状ガラスとされ、一つの前表面２１と一 つの後ろ表面２２を具え、本実施例では、鏡片２の後ろ表面２２に真空電気メッ キ方式でクロムがメッキされて一層の０．００８ミクロン厚の半透光半反射薄膜 ２３が形成されている。測定によるとそれは９％の光線を鏡片の後ろから前に透 過させる特性を有しており、即ち透光率が９％である（周知のミラーのメッキ膜 厚は０．０８ミクロンから０．１ミクロンに達しており全く透光しない）。一般 の使用状況で人の目で鏡前より観察すると、収容空間１０内が黒い輪で封じられ て内部の発光表示手段３を見ることはできない。このため外来の光線は薄膜２３ の反射を受けて正常に後方に照射し、その外観と一般の鏡面とは異なるところが ない。ただし、鏡片２の後方に取り付けられた７段表示器３１、ＬＥＤ表示器３ ２が発光する時、強光源の光線が一部薄膜２３を透過し、鏡前の人の目により観 察される。こうしてその表示する情報を見ることができる。７段表示器３１、Ｌ ＥＤ表示器３２の輝度は調整可能で、例えば日中の輝度は比較的明るく夜間は暗 くすることにより、異なる輝度環境の使用要求に適応する。

【００１３】 図３は本実施例を車中で使用する状態を示す。まず一つのデータ処理機４がハ ンドルに設けられた薄膜キーボード５で入力された電話番号を収集し、並びに無 線方式（当然有線方式も可能である）で信号を車内ミラーに伝送し、これにより ７段表示器３１が入力された電話番号情報を発光表示する。この時ドライバーは 図４に示されるように電話番号を見ることができる。また未使用時には７段表示 器３１は発光せず、即ち一般の車内ミラーの反射機能を回復する。同様に、７段 表示器３１の二側の左右矢印が後方レーザーの検出する障害物の方位を発光表示 し、ＬＥＤ表示器３２に表示された図形符合が車中携帯電話の切断、ダイアル接 続、呼出し、或いは恒温等の情報を発光表示する。

【００１４】 図５には本考案のもう一つの実施例が示され、その構造は先の実施例とほぼ同 じであるが、ただし車内ミラーが後方視線区域に影響を与えないほか、ＬＣＤ表 示器３３が設けられて道路状況、指北針の情報を表示し、及びタッチコントロー ル式スクリーン３４が音響の選択、チャンネル選択の機能に供される。

【００１５】 上述の二例の車内ミラーはいずれも車中電子情報を表示する機能を有しており 、ゆえに個別に複数のスクリーンを使用するコストを減少し、また車内ミラーが 見るのに便利な位置にあり、完全に人体工学に符合し、いずれも周知の技術より も機能が増進されている。

【００１６】

【考案の効果】

本考案の情報表示可能な車内ミラーは、車中で発生する電子情報を車内のミラ ーに直接表示することにより、コストを減少し、チェックに便利で、完全に人体 工学に符合し、実用性、新規性及び産業上の利用価値を有している。なお、前述 の実施例は本考案の請求範囲を限定するものではなく、本考案に基づきなしうる 細部の修飾或いは改変は、いずれも本考案の請求範囲に属するものとする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の分解斜視図である。

【図２】本考案の実施例の断面図である。

【図３】本考案の実施例の車中使用状態表示図である。

【図４】本考案の実施例の情報表示状態表示図である。

【図５】本考案のもう一つの実施例の情報表示状態表示
図である。

【符号の説明】

１ ミラーシート １０ 収容空間 ２３ 薄膜 ２ 鏡片 ２１ 前表面 ２２ 後ろ
表面 ３ 発光表示手段 ３１ ７段表示器 ３２ Ｌ
ＥＤ表示器 ３３ ＬＣＤ表示器 ３４ タッチコントロール式
表示器 ４ データ処理機 ５ 薄膜キーボード

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 林 炳輝 台湾台北縣新莊市龍安路487巷１弄10號５ 樓 (72)考案者 王 楝華 台湾高雄市前鎮區武慶一路６號10樓 (72)考案者 陳 信忠 台湾桃園縣蘆竹郷内▲れき▼村３鄰11−11 號 (72)考案者 陳 舜榮 台湾桃園市中埔六街175號

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの片状体を呈し、一つの前表面と一
   つの後ろ表面を具え、該前表面或いは該後ろ表面のいず
   れかに半透光半反射薄膜がメッキ形成された一つの鏡
   片、 該鏡片の後方に組み合わされて光線を発生し、該光線が
   一部該半透光半反射薄膜を貫通する少なくとも一つの発
   光表示手段、 少なくとも以上を具えたことを特徴とする、情報表示可
   能な車内ミラー。
2. 【請求項２】 前記半透光半反射薄膜の材料がクロムと
   されたことを特徴とする、請求項１に記載の情報表示可
   能な車内ミラー。
3. 【請求項３】 前記半透光半反射薄膜が真空電気メッキ
   で形成されたことを特徴とする、請求項１に記載の情報
   表示可能な車内ミラー。
4. 【請求項４】 前記半透光半反射薄膜の厚さが０．００
   ５ミクロンから０．０５ミクロンとされたことを特徴と
   する、請求項１に記載の情報表示可能な車内ミラー。
5. 【請求項５】 前記半透光半反射薄膜の透光率が８％か
   ら１０％とされたことを特徴とする、請求項１に記載の
   情報表示可能な車内ミラー。
6. 【請求項６】 前記発光表示手段が７段表示器とされた
   ことを特徴とする、請求項１に記載の情報表示可能な車
   内ミラー。
7. 【請求項７】 前記発光表示手段がＬＥＤ表示器とされ
   たことを特徴とする、請求項１に記載の情報表示可能な
   車内ミラー。
8. 【請求項８】 前記発光表示手段がＬＣＤ表示器とされ
   たことを特徴とする、請求項１に記載の情報表示可能な
   車内ミラー。
9. 【請求項９】 前記発光表示手段がタッチコントロール
   式スクリーンとされたことを特徴とする、請求項１に記
   載の情報表示可能な車内ミラー。