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JP2992094B2 - レンズ保持部材 - Google Patents

レンズ保持部材

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JP2992094B2
JP2992094B2 JP3019774A JP1977491A JP2992094B2 JP 2992094 B2 JP2992094 B2 JP 2992094B2 JP 3019774 A JP3019774 A JP 3019774A JP 1977491 A JP1977491 A JP 1977491A JP 2992094 B2 JP2992094 B2 JP 2992094B2
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JP
Japan
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lens
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lens barrel
adhesive
rib
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滋之 鈴木
誠 中村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ保持部材、例え
ば、光学レンズのビームを収束するレンズ鏡筒、特に、
画像形成装置の光学部において、高精度に位置決めされ
たレンズ鏡筒であるレンズ保持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズ保持部材としては、例え
ば、実願昭60−140013号公報に記載された図3
に示すようなものがある。図3に示すレンズ保持部材1
は光学的ビームを収束するレンズ鏡筒であり、レンズ2
を組み込み固定する場合、筒状の保持部材である鏡筒3
内に3個のレンズ2を組込んだ後、各レンズ2の光軸を
調整し、さらに、鏡筒3の穴4から防振機構も兼ねて接
着剤を充填し固定するものである。
【0003】レンズ保持部材1において、最も重要な機
能は、2枚以上のレンズ2相互の位置を合せるすなわ
ち、光軸を一致させることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のレンズ保持部材にあっては、レンズ2の組立
性を考慮してレンズ2の外周部2aと鏡筒3内周部3a
との間にはクリアランス6が設けられている。そして、
クリアランス6の量を管理するために、レンズ2の外径
と鏡筒3の内径に厳しい寸法公差が要求されている。こ
のため、これら部品を寸法公差に合わせて高精度に加工
製作するので、これらの各部品のコストが上昇するとい
う問題点がある。
【0005】一方、これらの各部品の寸法のバラツキが
大きく、前述のクリアランス6の量が管理できない場合
は、レンズを組立てたレンズユニット全体を回転調整す
ることにより、機器に組付け、所要のレンズユニットの
特性を得ていた。このため、このような高精度部品を組
立て処理後にこのような余分の組立調整の手間が加わ
り、調整作業のコストが上昇するという問題点がある。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上述のような従来技術の課題
を背景としてなされたものであり、筒状の保持部材であ
る鏡筒の内周部に位置決め部位を設け、接着剤の収縮力
によりレンズを位置決め部位に突き当てることにより、
レンズの外径と鏡筒内径との間にクリアランスがあって
も、複数のレンズの相互の光軸を確実に合わせ、かつ特
性の安定化ができ、さらにレンズ防振機構が不要とな
り、レンズ、鏡筒等の部品の工作精度を緩和でき、製造
コストおよび組立調整コストを低減することのできるレ
ンズ保持部材を提供することを目的とする。
【0007】
【発明の構成】本発明は上記目的達成するため、請求項
1では、内周部に複数のレンズを保持する筒形状のレン
ズ保持部材において、該保持部材は、周壁に設けられ接
着剤を注入可能な注入孔と、該注入孔の両側で注入孔か
ら1/4周より近い距離の保持部材の内周部の周上の少な
くとも2個所に設けた位置決め部位と、を有し、接着剤
の収縮力により前記レンズを前記位置決め部位に突き当
て、複数のレンズの相互の光軸を合せることを特徴と
し、請求項2では、請求項1記載のレンズ保持部材にお
いて、前記保持部材の内周部の周上で保持部材の中心軸
線に対し前記注入孔の反対側に内方に突出し前記レンズ
を保持するガイドを設けたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明では、筒状の保持部材の内周部に形成さ
れた接着剤の注入孔の両側に位置決め部位が設けられ、
接着剤の収縮力により、レンズの外周は位置決め部位
に突き当てられ固定するので、レンズの外周が位置決め
部位に当った状態で、すなわち複数のレンズの光軸は相
互に合致して固定される。このため、レンズの光軸を相
互に合致させる特定の調整作業が不要となる。また、保
持部材の内周とレンズの外周とのクリアランスを管理す
る必要もなく、各部品の寸法公差を厳しくする必要もな
くなる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1、2は本発明の請求項1〜2に係るレンズ保
持部材の一実施例を示す図である。まず、構成について
説明する。図1(a)、(b)において11はレンズ保持
部材であり、レンズ保持部材11は樹脂部材からなり、2
個のレンズ12A、12B(代表するときは12という)を保
持する円筒状の保持部材である鏡筒13を有している。鏡
筒13の内周部13aには鏡筒13の内周長を3等分した位置
に、筒長の全長に沿って鏡筒13の中心軸線P側に突出た
3つの第1〜3リブ15、16、17が設けられている。すな
わち、第1〜3リブ15、16、17は中心軸線Pに対して互
いに角度 120度の方向に配置されている。第1リブ15お
よび第2リブ16の内面15aおよび16aは位置決め部位で
あり、レンズ12Aとレンズ12Bの光軸を一致させて鏡筒
13に保持する位置決め基準である。第3リブ17は鏡筒の
中心軸線Pに対し後述の注入孔20の反対側に位置し、レ
ンズ12を鏡筒13内に保持・調整するときのガイドであ
る。
【0010】鏡筒13の周壁上で第1リブ15と第2リブ16
の中央には鏡筒13の外部から内部に連通する注入孔20が
設けられている。注入孔20は、図2に示すように、中心
軸線Pと平行な方向に断面長方形状で、かつ、周方向外
部開口20aの大きさL20Aが周方向内部開口20bの大き
さL20Bより大きく、さらに、段差20cを有している。
この段差20cは、後述の硬化後の接着剤23が内側に引き
込まれないためのものである。注入孔20の近傍の鏡筒13
の周壁は周壁の強度の補強のために肉厚を増加しかつ、
内面18は平面形状、いわゆるDカット形状をなすように
している。注入孔20は第1リブ15および第2リブ16から
中心軸線Pに対して、中心角60度の方向に設けられてお
り、これは第1リブ15および第2リブ16が鏡筒13の内周
面13aの周上で注入孔20の両側で注入孔20から1/4周よ
り近い距離に設けられていることになる。また、注入孔
20は第1リブ15および第2リブ16に対し周方向中央に位
置するのが好ましく、これは、後述のレンズ12を第1リ
ブ15、第2リブ16に突き当て位置決めする際、レンズ12
の押付力が第1リブ15および第2リブ16に均等に配分さ
れ、レンズ12が鏡筒内で安定するからである。
【0011】21は中間リングであり、中間リング21はレ
ンズ12Aとレンズ12Bとの中間に介在し、2つのレンズ
12の中心軸線P方向の距離を固定している。23は接着剤
であり、接着剤23は鏡筒13の外部から注入孔20内に注入
されレンズ12の外周面12aと鏡筒13の内面18との間の間
隙19に浸み込み外周面12aに接着し、収縮硬化時に、大
きな収縮力で収縮し、レンズ12を第1リブ15の内面15a
および第2リブ16の内面16aに突き当て、2つのレンズ
12の相互の光軸を合せるようになされている。接着剤23
は硬化時の収縮率の大きな合成樹脂であり、例えば、ア
クリル系接着剤である。接着剤23はこの他、ニトリルゴ
ム系接着剤が好適であり、さらに、UV硬化型接着剤ま
たはエポキシ系接着剤等硬化収縮率の大きい樹脂であれ
ばよい。
【0012】鏡筒13にレンズ12を保持固定する場合、ま
ず、鏡筒13内に中間リング21を挟んでレンズ12Aとレン
ズ12Bとを挿入し、レンズ12の外周面12aを3つの第1
〜3リブ15、16、17で支持し、鏡筒13内のレンズ12Aお
よびレンズ12Bの大体の位置を定める。次いで、鏡筒13
の外部から注入孔20を通して、図2に示すように、硬化
収縮率の大きいアクリル系接着剤23を注入する。接着剤
23は注入孔20内を充填し、段差20cを満たし、鏡筒13の
内面18とレンズ12の外周面12aとの間の間隙19に浸み込
む。間隙19に浸み込んだ接着剤23はレンズ12の外周面12
aに沿って僅かに広がり、外周面12aに強力に接着す
る。次いで、接着剤23の硬化収縮が始まり、接着剤23の
収縮とともに、レンズ12は外周面12aが接着した注入孔
20側に引き込まれ、これに伴ってレンズ12の外周面12a
は第1リブ15の内面15aおよび第2リブ16の内面16aを
均等に押付け、レンズ12の位置決めがなされ、レンズ12
は内面15aおび内面16aに突き当った状態となり固定さ
れる。このとき、レンズ12Aと12Bの相互の光軸は合致
した状態となる。
【0013】次に作用につき説明する。本発明では、鏡
筒13の内周部13aに形成された接着剤の注入孔20の両側
に設けた位置決め部位である第1リブ15の内面15aおよ
び第2リブ16の内面16aでレンズ12の外周面12aを支持
し位置決めされるので、従来のようにレンズ12の外周面
12aと、鏡筒13の内周部13aとの間のクリアランスの精
度を厳しくする必要がなく、鏡筒13およびレンズ12の工
作が容易になり迅速にでき、さらに、クリアランスの管
理も不要となり、製造コストが低減できる。
【0014】また、従来のように、レンズ12および鏡筒
13等の部品寸度のバラツキ大による余分の組立調整の作
業時間が不要となる。また、レンズ12Aおよびレンズ12
Bの光軸を一致させるのに、注入孔20から硬化時の収縮
率の大きい接着剤23を用い、接着剤23の収縮力によりレ
ンズ12の外周面12aを鏡筒13の内周部13aに設けた第1
リブ15の内面15aおよび第2リブ16の内面16aに突き当
て位置決めすることにより実施するので、レンズ12Aと
レンズ12Bとの光軸を相互に合致させるための組立調整
作業が簡約化され、レンズ組立作業が迅速にでき、組立
コストが低減できる。
【0015】また、注入孔20は鏡筒13の周上第1リブ15
と第2リブ16との中央に設けられているので、接着剤23
の収縮力により、レンズ12が第1リブ15および第2リブ
16を押付ける押付力が均等になり、レンズ12が鏡筒13内
に安定して固定される。また、鏡筒13の注入孔20の近傍
の肉厚が大きく強度が大きくなるとともに、注入孔20が
注入孔20の外部開口20aを内部開口20bより大きく、か
つ、段差20cを設けてあるので、接着剤23が注入孔20内
に注入されレンズ12の外周面12aに接着した後、硬化収
縮する際接着剤23が鏡筒13の内側に引き込まれるのを防
ぐとともに、硬化後の接着剤23と鏡筒13とを一体的とな
し、かつ鏡筒13の変形も生ぜず、レンズ12Aとレンズ12
Bとの光軸が一致した状態でレンズの特性が安定化す
る。また、鏡筒13は樹脂部材であるので、この形状にす
ることにより金型加工も容易である。
【0016】なお、前述の実施例では、鏡筒13内にレン
ズ12Aとレンズ12Bの2つのレンズを収納した場合につ
いて説明したが、本発明ではこの実施例に限らず、レン
ズ12は、2個以上、3個またはそれ以上でもよいのは勿
論である。また、前述の実施例では、鏡筒13の内周部13
aに2つの第1リブ15および第2リブ16を有する場合に
つき説明したが、2つ以上であってもよい。さらにレン
ズ12の形状によってはさらに増してもよいのは勿論であ
る。また、位置決め部位の内面15aおよび内面16aは面
でなくてもよい、例えば、エッヂ、円弧でもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
筒状の保持部材の内周部に形成された接着剤の注入孔の
両側に位置決め部位を設け、接着剤の収縮力によりレン
ズを位置決め部位に突き当てることにより、レンズの外
径と鏡筒内径との間にクリアランスが有っても、複数の
レンズの相互の光軸を確実に一致させ、かつ特性の安定
化ができ、さらにレンズ防振機構が不要となり、レン
ズ、鏡筒等の部品の工作精度を緩和でき、製造コストお
よび組立調整コストを大幅に低減することがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1〜2に係るレンズ保持部材の
一実施例を示す図で、(a)は鏡筒の正面図、(b)は
レンズを収納した鏡筒の縦断面図である。
【図2】図1におけるレンズを接着固定した要部拡大断
面図である。
【図3】従来のレンズ保持部材の一部縦断面図である。
【符号の説明】
11 レンズ保持部材 12、12A、12B レンズ 13 鏡筒(保持部材) 15 第1リブ(位置決め部位) 16 第2リブ(位置決め部位) 15a、16a 内面(位置決め部位) 17 第3リブ(ガイド) 20 注入孔 23 接着剤 P 中心軸線

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周部に複数のレンズを保持する筒形状
    のレンズ保持部材において、該保持部材は、周壁に設け
    られ接着剤を注入可能な注入孔と、該注入孔の両側で注
    入孔から1/4周より近い距離の保持部材の内周部の周上
    の少なくとも2個所に設けた位置決め部位と、を有し、
    接着剤の収縮力により前記レンズを前記位置決め部位に
    突き当て、複数のレンズの相互の光軸を合せることを特
    徴とするレンズ保持部材。
  2. 【請求項2】 前記保持部材の内周部の周上で保持部材
    の中心軸線に対し前記注入孔の反対側に内方に突出し前
    記レンズを保持するガイドを設けたことを特徴とする請
    求項1に記載のレンズ保持部材。
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JP3300538B2 (ja) * 1994-08-15 2002-07-08 キヤノン株式会社 レンズホルダー
JP2002258129A (ja) * 2001-03-05 2002-09-11 Moritex Corp 耐振性レンズ系および該レンズ系の製造方法
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