JP2969009B2 - 軸状ミラ−偏向器 - Google Patents
軸状ミラ−偏向器Info
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- JP2969009B2 JP2969009B2 JP2867191A JP2867191A JP2969009B2 JP 2969009 B2 JP2969009 B2 JP 2969009B2 JP 2867191 A JP2867191 A JP 2867191A JP 2867191 A JP2867191 A JP 2867191A JP 2969009 B2 JP2969009 B2 JP 2969009B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レ−ザビ−ムプリン
タ,デジタル複写機,レ−ザビ−ムファックス,バ−コ
−ドスキャナ等々に利用される光ビ−ム偏向器に関し、
特に軸状ミラ−偏向器に関する。
タ,デジタル複写機,レ−ザビ−ムファックス,バ−コ
−ドスキャナ等々に利用される光ビ−ム偏向器に関し、
特に軸状ミラ−偏向器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般的な光ビ−ム偏向器とし
ては、ポリゴンスキャナ,ホログラムスキャナ及びガル
バノミラ−スキャナが知られている。また最近では、特
開昭64−7015号公報及び特開平1−283512
号公報に示されるように、よりコンパクトな軸状ミラ−
偏向器が提案されている。
ては、ポリゴンスキャナ,ホログラムスキャナ及びガル
バノミラ−スキャナが知られている。また最近では、特
開昭64−7015号公報及び特開平1−283512
号公報に示されるように、よりコンパクトな軸状ミラ−
偏向器が提案されている。
【0003】特開昭64−7015号公報は、モ−タの
ロ−タに軸状ミラーを設けた偏向器の基本的な構造を開
示している。また特開平1−283512号公報は、ビ
−ム整形アパ−チャをモ−タフランジに一体化して設け
たものを開示しており、該アパ−チャはモ−タフランジ
に対して静止し、ミラ−面に対して回転する。
ロ−タに軸状ミラーを設けた偏向器の基本的な構造を開
示している。また特開平1−283512号公報は、ビ
−ム整形アパ−チャをモ−タフランジに一体化して設け
たものを開示しており、該アパ−チャはモ−タフランジ
に対して静止し、ミラ−面に対して回転する。
【0004】一般的な軸状ミラ−偏向器の構造を図12
及び図13に示す。図12及び図13の偏向器は、とも
に面対向型のDCブラシレスモ−タのロ−タ上に丸軸状
のミラ−を軸の中心とロ−タ回転中心とを一致させて取
付けてある。図12の偏向器においては、光ビ−ムを軸
方向から入射させ、回転軸に対して45度傾斜させたミ
ラ−面でビ−ムを反射するので、ロ−タの回転に伴なっ
て反射ビ−ムは軸方向と直交する面内で偏向走査され
る。図13の偏向器においては、回転軸に2つのミラ−
面を互いに直角に設け、回転軸方向から入射した光ビ−
ムを入射面とは別の反射面によって回転軸方向に反射さ
せ、入射ビ−ムに対して静止した別のミラ−部材により
走査ビ−ムを形成するものである。
及び図13に示す。図12及び図13の偏向器は、とも
に面対向型のDCブラシレスモ−タのロ−タ上に丸軸状
のミラ−を軸の中心とロ−タ回転中心とを一致させて取
付けてある。図12の偏向器においては、光ビ−ムを軸
方向から入射させ、回転軸に対して45度傾斜させたミ
ラ−面でビ−ムを反射するので、ロ−タの回転に伴なっ
て反射ビ−ムは軸方向と直交する面内で偏向走査され
る。図13の偏向器においては、回転軸に2つのミラ−
面を互いに直角に設け、回転軸方向から入射した光ビ−
ムを入射面とは別の反射面によって回転軸方向に反射さ
せ、入射ビ−ムに対して静止した別のミラ−部材により
走査ビ−ムを形成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12及び図13の偏
向器においては、それぞれ、軸の1回転あたり1回及び
2回の走査を行なうことになる。ところが従来より利用
されるポリゴンスキャナの場合には、6〜10のミラ−
面を有するのが普通であり、軸の1回転あたり6〜10
回の走査を行なうことができる。つまり、図12の偏向
器でポリゴンスキャナと同じ性能を実現するためには、
6〜10倍の速度で軸を回転させる必要がある。図13
の構成でも3〜5倍の速度が必要になる。実際上は、軸
状ミラ−偏向器の場合、1〜5万rpmの高速回転が要
求される。
向器においては、それぞれ、軸の1回転あたり1回及び
2回の走査を行なうことになる。ところが従来より利用
されるポリゴンスキャナの場合には、6〜10のミラ−
面を有するのが普通であり、軸の1回転あたり6〜10
回の走査を行なうことができる。つまり、図12の偏向
器でポリゴンスキャナと同じ性能を実現するためには、
6〜10倍の速度で軸を回転させる必要がある。図13
の構成でも3〜5倍の速度が必要になる。実際上は、軸
状ミラ−偏向器の場合、1〜5万rpmの高速回転が要
求される。
【0006】一方、部品コストを削減するために、部品
の材質として安価なガラスやプラスチックを使用するこ
とが望まれている。従って軸状ミラ−偏向器の場合に
も、例えばガラスやプラスチックで構成した軸の表面に
アルミ蒸着によって反射面を形成することが考えられ
る。ところが、前述のように軸状ミラ−偏向器は高速回
転するので、遠心力に対して大きな強度が要求される。
つまり、ガラスやプラスチックを軸状ミラ−偏向器に使
用すると強度不足になり、軸状ミラ−を破損したり、軸
でのたわみの発生により光ビ−ムの偏向位置にずれが生
じる恐れがある。この理由と、従来のポリゴンミラ−製
作技術の継承との関連から、従来の軸状ミラ−偏向器に
おいては、アルミニウムの棒材を切削することによって
鏡面が形成されている。
の材質として安価なガラスやプラスチックを使用するこ
とが望まれている。従って軸状ミラ−偏向器の場合に
も、例えばガラスやプラスチックで構成した軸の表面に
アルミ蒸着によって反射面を形成することが考えられ
る。ところが、前述のように軸状ミラ−偏向器は高速回
転するので、遠心力に対して大きな強度が要求される。
つまり、ガラスやプラスチックを軸状ミラ−偏向器に使
用すると強度不足になり、軸状ミラ−を破損したり、軸
でのたわみの発生により光ビ−ムの偏向位置にずれが生
じる恐れがある。この理由と、従来のポリゴンミラ−製
作技術の継承との関連から、従来の軸状ミラ−偏向器に
おいては、アルミニウムの棒材を切削することによって
鏡面が形成されている。
【0007】そこで本発明においては、軸状ミラ−偏向
器を、安価なもしくは加工が容易な材料を用いることに
よって低コスト化するとともに、軸が高速回転する場合
においても、軸状ミラ−の破損を防止することを第1の
課題とし、たわみ等の発生をなくして位置精度の高いビ
−ム偏向を可能にすることを第2の課題とする。
器を、安価なもしくは加工が容易な材料を用いることに
よって低コスト化するとともに、軸が高速回転する場合
においても、軸状ミラ−の破損を防止することを第1の
課題とし、たわみ等の発生をなくして位置精度の高いビ
−ム偏向を可能にすることを第2の課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、回転する軸状部材の少なくとも一端面
に少なくとも1つの反射面が形成された軸状ミラ−偏向
器において、前記軸状部材を、軸本体と、該軸本体の材
料よりも縦弾性係数が大きく該軸本体の外周面を覆って
該軸本体と一体固着の外装体と、で構成する。
に、本発明では、回転する軸状部材の少なくとも一端面
に少なくとも1つの反射面が形成された軸状ミラ−偏向
器において、前記軸状部材を、軸本体と、該軸本体の材
料よりも縦弾性係数が大きく該軸本体の外周面を覆って
該軸本体と一体固着の外装体と、で構成する。
【0009】
【作用】例えば軸本体の材料にガラスを用いれば、材料
コストが小さく、形状の加工や端面への鏡面形成が容易
になるので、軸状ミラ−偏向器のコストを低減すること
ができる。また、軸本体の外周面が外装体で覆われるの
で、軸本体の材料として割れ易いガラスを用いる場合で
あっても、欠けや割れの発生を防止することができる。
コストが小さく、形状の加工や端面への鏡面形成が容易
になるので、軸状ミラ−偏向器のコストを低減すること
ができる。また、軸本体の外周面が外装体で覆われるの
で、軸本体の材料として割れ易いガラスを用いる場合で
あっても、欠けや割れの発生を防止することができる。
【0010】上記欠けや割れの防止は、外装体を用いる
とできるが、その場合に軸本体と外装体の縦弾性係数が
共に比較的小さいと、高速回転時に遠心力によって軸に
たわみ等が生じ、偏向ビ−ムの位置がずれる可能性があ
る。
とできるが、その場合に軸本体と外装体の縦弾性係数が
共に比較的小さいと、高速回転時に遠心力によって軸に
たわみ等が生じ、偏向ビ−ムの位置がずれる可能性があ
る。
【0011】本発明においては、外装体を軸本体の材料
よりも縦弾性係数の大きい材料で構成する。例えば、外
装体を縦弾性係数の大きい鉄鋼類で構成すれば、比較的
板厚の薄いパイプ状の部材でそれを構成する場合であっ
ても、軸本体のたわみによる変形を小さくでき、位置精
度の高いビ−ム偏向が可能になる。
よりも縦弾性係数の大きい材料で構成する。例えば、外
装体を縦弾性係数の大きい鉄鋼類で構成すれば、比較的
板厚の薄いパイプ状の部材でそれを構成する場合であっ
ても、軸本体のたわみによる変形を小さくでき、位置精
度の高いビ−ム偏向が可能になる。
【0012】本発明の他の目的及び特徴は、以下の、図
面を参照した実施例説明により明らかになろう。
面を参照した実施例説明により明らかになろう。
【0013】
【実施例】図1に第1実施例の軸状ミラ−偏向器を示
し、この軸状ミラ−偏向器の軸状部材Aの縦断面を図2
に示す。図1に示すように、この軸状ミラ−偏向器は、
軸状部材Aとそれを回転駆動する電気モ−タBで構成さ
れている。軸状部材Aは、図2に示すように円柱形状の
ミラ−母材1とその外周を覆う円筒形状の外装体2で構
成されている。ミラ−母材1の一端面1aは、軸方向に
対して45度の角度に傾斜した平面になっており、この
平面に反射ミラ−面MRが形成されている。この反射ミ
ラ−面MRは、ミラ−母材1の面1aに金属(例えばア
ルミニウムや銅)の反射皮膜を蒸着することによって形
成されている。この例では、ミラ−母材1はガラスで構
成してあり、外装体2はそれよりも縦弾性係数の大きい
鉄鋼類のパイプを加工して形成してある。外装体2によ
ってミラ−母材1を覆うのは、高速回転する時にミラ−
母材1が破損(欠け,割れ等)するのを防止するためで
あり、この実施例のように外装体2をミラ−母材1より
も縦弾性係数の大きい材料で構成する場合には、外装体
2の板厚を小さくしてもミラ−母材1の遠心力による変
形量を小さくし、偏向位置精度の低下を防止することが
できる。外装体2の外周には段部2aが形成されてお
り、基部2bは外径が小さくなっている。基部2bの外
径は電気モ−タBの駆動軸に結合されたロ−タ3の中央
に設けられた基準穴3aの径とほぼ一致している。従っ
て、基部2bをロ−タ3に嵌合させることによって、軸
状部材Aと電気モ−タBとが一体化される。基部2bと
ロ−タ3との接合は、この例では圧入により行なうが、
接着やカシメ等、別の方法に変更してもよい。またこの
例では、ミラ−母材1と外装体2との接合を焼きばめに
より行なっているが、例えばねじ止め,ラジアル方向へ
の加圧など、一般の軸ものに対する他の固定方法を利用
してもよい。また、ミラ−母材1の変形を抑える効果は
小さくなるが、外装体2の材質としてアルミニウムを用
いてもよい。また例えばミラ−母材1の材料としてプラ
スチックを用いる場合には、反射ミラ−面MRは金属の
蒸着により形成し、外装体2の材料としてはアルミニウ
ムや鉄鋼等の金属材料を用い、ミラ−母材1と外装体2
とはアウトサ−ト成形により一体にすればよい。更に、
ミラ−母材1はアルミニウムの棒材から形成してもよ
く、その場合には端面の研磨によって反射ミラ−面を形
成することができる。ミラ−母材1をアルミニウムとす
る場合には、外装体2は鉄鋼類で構成すればよい。
し、この軸状ミラ−偏向器の軸状部材Aの縦断面を図2
に示す。図1に示すように、この軸状ミラ−偏向器は、
軸状部材Aとそれを回転駆動する電気モ−タBで構成さ
れている。軸状部材Aは、図2に示すように円柱形状の
ミラ−母材1とその外周を覆う円筒形状の外装体2で構
成されている。ミラ−母材1の一端面1aは、軸方向に
対して45度の角度に傾斜した平面になっており、この
平面に反射ミラ−面MRが形成されている。この反射ミ
ラ−面MRは、ミラ−母材1の面1aに金属(例えばア
ルミニウムや銅)の反射皮膜を蒸着することによって形
成されている。この例では、ミラ−母材1はガラスで構
成してあり、外装体2はそれよりも縦弾性係数の大きい
鉄鋼類のパイプを加工して形成してある。外装体2によ
ってミラ−母材1を覆うのは、高速回転する時にミラ−
母材1が破損(欠け,割れ等)するのを防止するためで
あり、この実施例のように外装体2をミラ−母材1より
も縦弾性係数の大きい材料で構成する場合には、外装体
2の板厚を小さくしてもミラ−母材1の遠心力による変
形量を小さくし、偏向位置精度の低下を防止することが
できる。外装体2の外周には段部2aが形成されてお
り、基部2bは外径が小さくなっている。基部2bの外
径は電気モ−タBの駆動軸に結合されたロ−タ3の中央
に設けられた基準穴3aの径とほぼ一致している。従っ
て、基部2bをロ−タ3に嵌合させることによって、軸
状部材Aと電気モ−タBとが一体化される。基部2bと
ロ−タ3との接合は、この例では圧入により行なうが、
接着やカシメ等、別の方法に変更してもよい。またこの
例では、ミラ−母材1と外装体2との接合を焼きばめに
より行なっているが、例えばねじ止め,ラジアル方向へ
の加圧など、一般の軸ものに対する他の固定方法を利用
してもよい。また、ミラ−母材1の変形を抑える効果は
小さくなるが、外装体2の材質としてアルミニウムを用
いてもよい。また例えばミラ−母材1の材料としてプラ
スチックを用いる場合には、反射ミラ−面MRは金属の
蒸着により形成し、外装体2の材料としてはアルミニウ
ムや鉄鋼等の金属材料を用い、ミラ−母材1と外装体2
とはアウトサ−ト成形により一体にすればよい。更に、
ミラ−母材1はアルミニウムの棒材から形成してもよ
く、その場合には端面の研磨によって反射ミラ−面を形
成することができる。ミラ−母材1をアルミニウムとす
る場合には、外装体2は鉄鋼類で構成すればよい。
【0014】図3は、第2実施例の軸状部材であり、前
記第1実施例の変形例である。即ち、図13の構成に本
発明を適用したものであり、ミラ−母材4の上面に2つ
の反射ミラ−面MR1,MR2が形成されている。5が
外装体である。
記第1実施例の変形例である。即ち、図13の構成に本
発明を適用したものであり、ミラ−母材4の上面に2つ
の反射ミラ−面MR1,MR2が形成されている。5が
外装体である。
【0015】図4及び図5は第3実施例の軸状部材を示
す。この例では、外装体2には第1実施例と同じものを
用いているが、ミラ−母材8は径をわずかに小さくし、
ミラ−母材8と外装体2の間に接着層7を設けてある。
つまり、接着剤によって両者を固定してある。また、ミ
ラ−母材の外周面には軸方向に沿って2つの溝8a,8
bが形成してある。これらの溝は、余剰接着剤の逃げ道
を形成するとともに、接着力の向上及び接着信頼性の向
上に寄与する。なお、これらの溝の代わりにロ−レット
形状を形成したり面の荒し等を行なっても同様の接着だ
まりとしての効果が得られる。接着剤としては、例えば
エポキシ系接着剤や紫外線硬化樹脂が利用できる。
す。この例では、外装体2には第1実施例と同じものを
用いているが、ミラ−母材8は径をわずかに小さくし、
ミラ−母材8と外装体2の間に接着層7を設けてある。
つまり、接着剤によって両者を固定してある。また、ミ
ラ−母材の外周面には軸方向に沿って2つの溝8a,8
bが形成してある。これらの溝は、余剰接着剤の逃げ道
を形成するとともに、接着力の向上及び接着信頼性の向
上に寄与する。なお、これらの溝の代わりにロ−レット
形状を形成したり面の荒し等を行なっても同様の接着だ
まりとしての効果が得られる。接着剤としては、例えば
エポキシ系接着剤や紫外線硬化樹脂が利用できる。
【0016】図6及び図7は第4実施例の軸状部材を示
す。この例では、ミラ−母材9をほぼ4角柱の形状に形
成してあり、外装体10の内空間もそれに一致するよう
に4角柱状に形成してある。また、ミラ−母材9の4角
柱の稜線部分9aには面取りを施してあり、それによっ
て接着だまりを形成してある。この実施例では、ミラ−
母材9が4角柱形状であるため、これを加工して反射ミ
ラ−面MRを形成するのが容易である。つまり、多数の
ミラ−母材9を互いの側面が接するように並べると全て
のミラ−面が同一の角度及び高さになるので、一度に全
てのミラ−面を加工することができる。また、仮に軸状
部材の外形が4角柱状であると、それが高速回転する際
に大きな風損が生じることになるが、この例では外装体
10の外形が円柱形状であるので、それを防止しうる。
なお、外装体10のミラ−母材の角部と接する部分は薄
肉になるので、その部分の外表面に補強のための肉盛り
が必要になる場合もある。その場合、外装体10の外形
が円形ではなくなるが、4角柱形状の場合よりは風損を
小さくしうる。
す。この例では、ミラ−母材9をほぼ4角柱の形状に形
成してあり、外装体10の内空間もそれに一致するよう
に4角柱状に形成してある。また、ミラ−母材9の4角
柱の稜線部分9aには面取りを施してあり、それによっ
て接着だまりを形成してある。この実施例では、ミラ−
母材9が4角柱形状であるため、これを加工して反射ミ
ラ−面MRを形成するのが容易である。つまり、多数の
ミラ−母材9を互いの側面が接するように並べると全て
のミラ−面が同一の角度及び高さになるので、一度に全
てのミラ−面を加工することができる。また、仮に軸状
部材の外形が4角柱状であると、それが高速回転する際
に大きな風損が生じることになるが、この例では外装体
10の外形が円柱形状であるので、それを防止しうる。
なお、外装体10のミラ−母材の角部と接する部分は薄
肉になるので、その部分の外表面に補強のための肉盛り
が必要になる場合もある。その場合、外装体10の外形
が円形ではなくなるが、4角柱形状の場合よりは風損を
小さくしうる。
【0017】図8及び図9は第5実施例の軸状部材を示
す。この実施例では、外装体100をミラ−母材101
の倍程度の長さに構成してあり、反射ミラ−面MRの位
置よりかなり上の方まで外装体がミラ−母材を覆ってい
る。このように構成すると、反射ミラ−面MRの位置に
おける外装体100の強度が他の例よりも大きくなり、
ミラ−母材101のたわみに対する防止効果が増大す
る。但し、反射光の通路に外装体100が位置するの
で、その部分には開口100aが形成してある。当然の
ことながら、開口100aの大きさは小さい方が外装体
100の強度低下も小さくなる。
す。この実施例では、外装体100をミラ−母材101
の倍程度の長さに構成してあり、反射ミラ−面MRの位
置よりかなり上の方まで外装体がミラ−母材を覆ってい
る。このように構成すると、反射ミラ−面MRの位置に
おける外装体100の強度が他の例よりも大きくなり、
ミラ−母材101のたわみに対する防止効果が増大す
る。但し、反射光の通路に外装体100が位置するの
で、その部分には開口100aが形成してある。当然の
ことながら、開口100aの大きさは小さい方が外装体
100の強度低下も小さくなる。
【0018】第5実施例の軸状部材を使用した軸状ミラ
−偏向器の全体の構成を図10に示す。この実施例で
は、軸状部材及びレ−ザ光源11を電気モ−タと一体に
なるように構成してある。外装体100の両端はそれぞ
れ軸受け13A及び13Bによって回動自在に支持され
ており、外装体100の下端には電気モ−タのロ−タシ
ャフト17が嵌合している。固定された電気コイル18
とマグネット15との間に作用する力によって、マグネ
ット15が固着されたロ−タ14が回動し、ロ−タ14
と結合された外装体100及びミラ−母材101が回動
する。12はモ−タハウジング(上)、16はモ−タハ
ウジング(下)、19はねじ、20は光ビ−ム、21は
Cリング、22はプリント基板である。なお、外装体1
00を更に延長し、その一部分がロ−タシャフト17を
兼ねるように構成すれば、特別にロ−タシャフトを設け
る必要はない。
−偏向器の全体の構成を図10に示す。この実施例で
は、軸状部材及びレ−ザ光源11を電気モ−タと一体に
なるように構成してある。外装体100の両端はそれぞ
れ軸受け13A及び13Bによって回動自在に支持され
ており、外装体100の下端には電気モ−タのロ−タシ
ャフト17が嵌合している。固定された電気コイル18
とマグネット15との間に作用する力によって、マグネ
ット15が固着されたロ−タ14が回動し、ロ−タ14
と結合された外装体100及びミラ−母材101が回動
する。12はモ−タハウジング(上)、16はモ−タハ
ウジング(下)、19はねじ、20は光ビ−ム、21は
Cリング、22はプリント基板である。なお、外装体1
00を更に延長し、その一部分がロ−タシャフト17を
兼ねるように構成すれば、特別にロ−タシャフトを設け
る必要はない。
【0019】図11に第6実施例を示す。この実施例で
は、組立てや加工が容易になるように工夫してある。即
ち、外装体31には、ミラ−母材30を覆う筒状部31
aと板状部31bを設け、更に補強用のリブ31cを形
成してある。外装体31とロ−タ32とは、ねじ33に
よって固定されるので組立てが容易である。
は、組立てや加工が容易になるように工夫してある。即
ち、外装体31には、ミラ−母材30を覆う筒状部31
aと板状部31bを設け、更に補強用のリブ31cを形
成してある。外装体31とロ−タ32とは、ねじ33に
よって固定されるので組立てが容易である。
【0020】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、軸本体
(1,4,8,9,30,101)にそれより縦弾性係
数の大きい材料の外装体(2,5,10,31,10
0)を固着するので、例えば軸本体にガラスのように安
価なもしくは加工が容易な材料を用いることによって低
コスト化でき、軸が高速回転する場合においても、軸本
体の破損を防止することができる。
(1,4,8,9,30,101)にそれより縦弾性係
数の大きい材料の外装体(2,5,10,31,10
0)を固着するので、例えば軸本体にガラスのように安
価なもしくは加工が容易な材料を用いることによって低
コスト化でき、軸が高速回転する場合においても、軸本
体の破損を防止することができる。
【0021】外装体が軸本体の材料よりも縦弾性係数の
大きい材料であるので、軸本体でのたわみ等の発生がな
い位置精度の高いビ−ム偏向が得られる。
大きい材料であるので、軸本体でのたわみ等の発生がな
い位置精度の高いビ−ム偏向が得られる。
【図1】 第1実施例の軸状ミラ−偏向器を示す斜視図
である。
である。
【図2】 図1の軸状部材Aを示す縦断面図である。
【図3】 図2の軸状部材Aの変形例を示す縦断面図で
ある。
ある。
【図4】 第3実施例の軸状部材を示す平面図である。
【図5】 第3実施例の軸状部材を示す縦断面図であ
る。
る。
【図6】 第4実施例の軸状部材を示す平面図である。
【図7】 第4実施例の軸状部材を示す縦断面図であ
る。
る。
【図8】 第5実施例の軸状部材を示す斜視図である。
【図9】 第5実施例の軸状部材を示す縦断面図であ
る。
る。
【図10】 第5実施例の軸状ミラ−偏向器全体を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図11】 第6実施例の軸状部材とロ−タを示す分解
斜視図である。
斜視図である。
【図12】 従来例を示す斜視図である。
【図13】 従来例を示す斜視図である。
1,4,8,9,30,101:ミラ−母材(軸状部
材) 2,5,10,31,100:外装体 3:ロ−タ 8a,8b:溝 11:レ−
ザ光源 12:モ−タハウジング(上) 13A,13B,1
3C:軸受け 14,32:ロ−タ 15:マグネット 16:モ−
タハウジング(下) 17:ロ−タシャフト 18:電気コイル 19,3
3:ねじ 20:光ビ−ム 21:Cリング 22:プリ
ント基板 100a:開口 A:軸状部材 B:電気モ
−タ MR:反射ミラ−面
材) 2,5,10,31,100:外装体 3:ロ−タ 8a,8b:溝 11:レ−
ザ光源 12:モ−タハウジング(上) 13A,13B,1
3C:軸受け 14,32:ロ−タ 15:マグネット 16:モ−
タハウジング(下) 17:ロ−タシャフト 18:電気コイル 19,3
3:ねじ 20:光ビ−ム 21:Cリング 22:プリ
ント基板 100a:開口 A:軸状部材 B:電気モ
−タ MR:反射ミラ−面
Claims (3)
- 【請求項1】 回転する軸状部材の少なくとも一端面に
少なくとも1つの反射面が形成された軸状ミラ−偏向器
において、 前記軸状部材を、軸本体と、該軸本体の材料よりも縦弾
性係数が大きく該軸本体の外周面を覆って該軸本体と一
体固着の外装体と、で構成したことを特徴とする、軸状
ミラ−偏向器。 - 【請求項2】 軸本体が多角柱形状に構成され、外装体
の外周形状が曲面状に構成された、請求項1記載の軸状
ミラ−偏向器。 - 【請求項3】 外装体の一部分に、軸本体上の反射面で
反射した光ビ−ムを通す開口が形成された、請求項1又
は請求項2記載の軸状ミラ−偏向器。
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