JP2882947B2

JP2882947B2 - 登録装置

Info

Publication number: JP2882947B2
Application number: JP4240934A
Authority: JP
Inventors: 健作駒井
Original assignee: Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Current assignee: Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date: 1992-09-09
Filing date: 1992-09-09
Publication date: 1999-04-19
Anticipated expiration: 2014-04-19
Also published as: US5398191A; JPH0696362A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ、オフィスコンピュータ、ストアコントローラ、電子
式金銭登録機などの処理装置に、スケール（はかり）な
どの計量機が接続された登録装置に関し、特に店舗など
に設置され、取引商品の売上数量や売上金額などの売上
情報の登録を行う登録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】店舗などで販売される商品は、肉や野菜
などの商品のように、スケールなどの計量機によってそ
の重量を計量し、その重量に基づいて売値を登録する商
品と、商品の個数単位で販売される商品（以下、「スケ
ール登録禁止商品」ともいう）とに大別される。さら
に、重量を計量すべき商品は、必ず重量を計量しなけれ
ばならない商品（以下、「スケール登録強制商品」とも
いう）と、重量を計量して販売されるか、商品が包装さ
れて個数単位で販売されるかのいずれかの形態で販売さ
れる商品（以下、「スケール登録非強制商品」ともい
う）とに大別される。

【０００３】従来、重量を計量すべき商品を販売する店
舗などにおいては、スケールなどの計量機が接続された
電子式金銭登録機（以下単に「登録機」ともいう）が設
置されており、操作者は計量すべき商品をスケールの計
量台上に載置して登録機側で操作することによって、商
品の重量の登録を行っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図１１は、従来の登録
機による操作の手順を示す図である。なお、図１１にお
いては、ＰＬＵ（Price Look Up）コード「０００４」
の商品は、スケール登録非強制商品であり、その単価は
２．００ドル／ｋｇである。また、ＰＬＵコード「００
０３」は、スケール登録強制商品であり、その単価は
１．００ドル／ｋｇである。

【０００５】まず、操作者がＰＬＵコード「０００４」
の商品をスケールの計量台上に載置した後、スケールキ
ー７１を押圧すると、スケールからその重量が読込ま
れ、参照符号７６で示されるように登録機の表示部にそ
の重量が表示される。

【０００６】その後、置数キーを用いて「４」キー７２
を押圧すると、参照符号７７で示されるようにその商品
のＰＬＵコードである「４」が表示される。さらに、Ｐ
ＬＵキー７３を押圧すると、参照符号７８で示されるよ
うにＰＬＵコードが「０００４」に確定され、重量と単
価の乗算結果である「２．５０」が表示され、参照符号
７９で示されるように商品の重量、単価、商品名および
売値がレシートなどに印字される。

【０００７】次に、スケール登録強制商品であるＰＬＵ
コード「０００３」の商品をスケールの計量台上に載置
した後、スケールキー７１を押圧すると、参照符号８０
で示されるようにその重量がスケールから読込まれ表示
される。続いて「３」キー７４を押圧すると、参照符号
８１で示されるようにその商品のＰＬＵコードが表示さ
れ、ＰＬＵキー７３を押圧すると、参照符号８２で示さ
れるようにＰＬＵコードが「０００３」に確定され、重
量と単価の乗算結果である売値「１．５０」が表示さ
れ、参照符号８３で示されるようにその商品の重量、単
価、商品名および売値が印字される。最後に「ＣＡ／Ａ
Ｔ」キー７５を押圧すると、参照符号８４で示されるよ
うに売値の合計が印字される。

【０００８】このように従来の登録機では、スケール登
録非強制商品およびスケール登録強制商品のいずれの場
合であってもスケールから重量を読込むためにスケール
キーを押圧しなければならない。したがって、計量すべ
き商品が多いほど、操作に手間がかかり登録に時間がか
かるだけでなく、スケールキーの押し忘れによるエラー
のためにさらに時間がかかることとなる。

【０００９】したがって本発明の目的は、商品の重量を
計量して登録する際に操作の簡略化を図ることができる
登録機を提供することである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、（ａ）登録す
べき商品の重量を計量する計量手段と、（ｂ）前記商品に対して予め定められた商品コードおよ
び商品重量の登録の強制、非強制および禁止を入力する
とともに、計量手段からの重量を読込むためのスケール
キー操作が行われる入力手段と、（ｃ）表示手段と、（ｄ）メモリであって、商品コードをストアし、商品コ
ードに対応して、商品重量の登録が強制か、そしてもし
も強制でないならば禁止されているか、または強制でも
禁止でもない非強制か、を入力手段の入力操作によって
変更可能にストアし、さらに商品重量の登録が強制およ
び非強制ならば単位重量あたりの値段、および商品重量
の登録が禁止されているならば、各商品毎の単価をスト
アするメモリと、（ｅ）判断手段であって、商品重量の登録が強制か、お
よび強制でないならば、メモリを参照して、商品重量の
登録が禁止されているかを判断する判断手段と、（ｆ）制御手段であって、判断手段が、商品重量の登録
が強制であると判断すれば、計量手段による商品の重量
を読込ませて商品の重量を登録し、判断手段が、（１）
商品重量の登録が非強制であり、かつ（２）スケールキ
ー操作が行われたことを判断すれば、計量手段による商
品の重量を読込ませて商品の重量を登録し、判断手段
が、（１）商品重量の登録が非強制であり、かつ（２）
スケールキー操作が行われないことを判断すれば、表示
手段によってエラー表示をさせ、判断手段が、（１）商
品重量の登録が禁止され、かつ（２）スケールキー操作
が行われたことを判断すれば、表示手段によってエラー
表示をさせる制御手段と、（ｇ）登録手段であって、商品重量の登録が強制であれ
ば、および商品重量の登録が非強制であってかつスケー
ルキー操作が行われれば、登録された重量と単位重量毎
の単価との乗算結果としての商品の売値を登録し、また
は、商品重量の登録が禁止されていれば、商品毎の単価
を登録する登録手段とを含むことを特徴とする登録装置
である。

【００１１】

【作用】本発明に従えば、必ず重量を計量しなければな
らない商品をたとえばスケールなどの計量手段によって
計量した後、前記商品に対して予め定められたたとえば
ＰＬＵコードなどの商品コードを入力手段を用いて入力
する。商品コードの入力に応答して、判断手段は、前記
商品が必ず計量しなければならない商品であるか否かが
記憶されているメモリを参照することによって、前記商
品が必ず計量しなければならない商品であると判断す
る。この判断に基づいて、制御手段は、前記計量手段か
ら前記商品の重量を読込み、登録する。また本発明に従
えば、入力手段によって入力された商品コードの商品
が、計量を強制されていない非強制であるときには、オ
ペレータによるスケールキー操作によって計量手段から
重量を読込む。計量を強制されていない商品というの
は、前述のスケール登録非強制商品であって、重量を計
量して販売されるか、商品が包装されて個数単位で販売
されるかのいずれかの形態で販売される商品である。ま
た本発明に従えば、商品重量の登録が禁止されていると
きには、計量手段による商品の重量を自動的に読込ませ
て商品の重量を制御手段によって登録し、登録手段によ
って、登録された重量と単位重量毎の単価との乗算結果
としての商品の売り値を登録する。さらに本発明に従え
ば、メモリにストアする商品重量の登録の種類である強
制、非強制および禁止を、入力手段の入力操作によって
変更可能にストアすることができるので、店舗などにお
ける使い勝手が向上される。

【００１２】

【実施例】図１は、本発明の一実施例である電子式金銭
登録機１の電気的構成を示すブロック図である。登録機
１は、判断手段３、制御手段４および演算手段５などを
含んで構成され、たとえばマイクロプロセッサなどで実
現される中央演算処理装置（ＣＰＵ）２を備えており、
この中央演算処理装置２には、登録機１の各種動作を制
御するプログラムなどが記憶されたリードオンリメモリ
（ＲＯＭ）６が接続される。また、ランダムアクセスメ
モリ（ＲＡＭ）などで実現される第１メモリ７、第２メ
モリ８および第３メモリ９がそれぞれ中央演算処理装置
２に接続される。

【００１３】第１メモリ７には、部門コードに対応して
商品名や単価などの商品情報が記憶されたメモリである
部門設定ファイル１０と、同じくＰＬＵコードに対応し
て商品情報が記憶されたメモリであるＰＬＵ設定ファイ
ル１１とが設定される。第２メモリ８には、売上数量や
売上金額などの売上データを集計するための売上データ
ファイル１２が設定される。第３メモリ９には、後述の
スケールから読込んだ商品の重量を一時的に記憶するた
めの重量データ記憶領域１３が形成されている。

【００１４】また、中央演算処理装置２には、登録機１
の機能を切換えるために用いられるスイッチ入力手段１
４と、商品のＰＬＵコードなどを入力するためのキー入
力手段１５と、演算手段５による演算結果をレシートお
よび記録紙に印字するためのプリンタなどで実現される
印字手段１６と、演算結果などを表示するためのたとえ
ば液晶ディスプレイなどで実現される表示手段１７と、
硬貨および紙幣を収納するためのドロア１８とが接続さ
れる。

【００１５】さらに中央演算処理装置２には、ＲＳ−２
３２Ｃ、ＲＳ−４２２、ＲＳ−４８５などの直列インタ
フェイス１９を介して、商品の重量を計量するためのス
ケール２０が中央演算処理装置２に接続され、スケール
２０の計量台２０ａ上に計量すべき商品を載置すること
によって、その商品の重量が中央演算処理装置２に読込
まれる。

【００１６】図２は、スイッチ入力手段１４を構成する
スイッチ入力パネル２１の平面図である。スイッチ入力
パネル２１には、操作する担当者の区分を行うための担
当者スイッチ２２と、レシートの発行／停止の切換えに
使用されるレシート発行／停止スイッチ２３と、機能切
換スイッチ２４とが設けられている。操作者、責任者あ
るいは管理者は、各々が所有するキー「鍵」２５を差込
んで所望の位置に回すことによって、登録機１の動作状
態を切換えることができる。

【００１７】登録機１の動作状態とは、「ＯＦＦ」の停
止状態、取扱われる取引商品の部門コード、ＰＬＵコー
ド、商品名、単価などを設定登録するための２種類のプ
ログラム動作状態「ＰＧＭ１，２」、時刻の設定変更を
可能とする時刻動作状態、売上登録を含む各種登録を可
能とする登録動作状態「ＲＥＧ」、登録機１の管理に必
要な情報の入出力を行う管理動作状態、登録機１の売上
高を日計／月計で点検／精算を行う点検／精算動作状態
などである。

【００１８】図３は、キー入力手段１５を構成するキー
入力パネル２６のキー配列を示す平面図である。キー入
力パネル２６には、数値を置数するときに使用される置
数キー２７、商品の登録時に商品の所属部門を指定する
複数（本実施例では２０）の部門キー２８、商品のＰＬ
Ｕコードを指定する複数（本実施例では９０）のＰＬＵ
コードキー２９、ＰＬＵコードによる売上登録を行うと
きに使用されるＰＬＵキー３０、スケール２０からの重
量情報を読込むためのスケールキー３１、商品の単価を
設定する際に使用される「＠／ＦＯＲ」キー３２、小数
点を入力するときに使用される小数点キー３３、取引中
における合計確認のために使用される「ＳＢＴＬ」キー
３４、現金売登録や預かり計算登録に使用される「ＣＡ
／ＡＴ」キー３５などの各種キーから構成される。

【００１９】図４は、第１メモリ７に設定される部門設
定ファイル１０の記憶内容を示す図である。部門設定フ
ァイル１０には、部門コードを記憶する部門コード記憶
欄３６と、部門コードに対応する商品の単価を記憶する
単価記憶欄３７と、その商品の商品名を記憶する商品名
記憶欄３８と、その商品がスケール登録禁止／非強制／
強制のいずれであるかを設定するためのスケール設定記
憶欄３９とが設置されており、各部門コード毎に個別記
憶領域４０〜４３が設定される。

【００２０】図５は、同じく第１メモリ７に設定される
ＰＬＵ設定ファイル１１の記憶内容を示す図である。Ｐ
ＬＵ設定ファイル１１には、ＰＬＵコードを記憶するＰ
ＬＵコード記憶欄４４と、ＰＬＵコードに対応する商品
の単価を記憶する単価記憶欄４５と、その商品の商品名
を記憶する商品名記憶欄４６と、その商品がスケール登
録禁止／非強制／強制のいずれであるかを記憶するスケ
ール設定記憶欄４７とが設定されており、各ＰＬＵコー
ド毎に個別記憶領域４８〜５１が設定される。

【００２１】なお、スケール設定記憶欄３９，４７にお
いて、「００」のフラグはスケール登録禁止を意味し、
「０１」のフラグはスケール登録非強制を意味し、「０
２」のフラグはスケール登録強制を意味する。

【００２２】図６は、図４に示す部門設定ファイル１０
の設定内容を変更する際の操作手順を示す図である。ま
ず初期操作として、登録機１を各種設定登録が可能な状
態とするため、機能切換スイッチ２４に所定のキー２５
を差し込んでたとえば「ＰＧＭ２」の文字が表示されて
いる位置にキー２５を回す。設定を変更するためのコー
ドであるＪＯＢコード「２１１０」５２を置数キー２７
を用いて入力し、小数点キー３３および「＠／ＦＯＲ」
キー３２を順次押圧する。次に、変更すべき商品の部門
コードを置数キー２７を用いて入力し、「＠／ＦＯＲ」
キー３２を押圧する。次に、スケール設定を変更するた
めに置数キー２７を用いて０〜２のいずれかの置数キー
を押圧し、「ＳＢＴＬ」キー３４を押圧する。

【００２３】その後、計量すべき商品をスケール２０の
計量台２０ａに載置する際に使用される風袋の重量を差
引くための風袋番号（本実施例では９種類）を置数キー
２７を用いて変更し、「ＳＢＴＬ」キー３４を押圧す
る。なお、スケール設定および風袋番号のいずれも変更
を要しない場合には、置数キー２７を用いて「０」キー
５３を押圧し、「ＳＢＴＬ」キー３４を押圧する。さら
に他の部門コードについて変更する場合には、他の商品
の部門コードを改めて入力し、上記と同様の操作を行
い、最後に「ＣＡ／ＡＴ」キー３５を押圧して設定変更
を終了する。

【００２４】図７は、図５に示すＰＬＵ設定ファイル１
１の設定を変更する際の操作手順を示す図である。図７
においては、ＪＯＢコード「２２１０」５４およびＰＬ
Ｕコードを入力する点を除いては上記の操作手順と同様
であるので、詳細な説明は省略する。

【００２５】図８は、ＰＬＵコードを入力した際の登録
機１の動作を示すフローチャートである。まずステップ
ａ１にて、置数キー１７を用いてＰＬＵコードを入力し
た後、ＰＬＵキー３０を押圧する。ステップａ２にて、
制御手段４は第１メモリ７内のＰＬＵ設定ファイル１１
から入力されたＰＬＵコードに該当する個別記憶領域を
検索し、該当するＰＬＵコードのスケール設定を読込
む。次にステップａ３にて、判断手段３はスケール設定
がスケール登録強制であるか否か、すなわち設定された
フラグが「０２」であるか否かが判断され、そうであれ
ばステップａ４へ、そうでなければステップａ６へ移行
する。ステップａ４にて、制御手段４はスケール２０か
ら直列インタフェイス１９を介して商品の重量情報を読
込み、ステップａ５へ移行する。

【００２６】ステップａ３にて、スケール登録強制でな
いと判断された場合、すなわちスケール設定のフラグが
「００」または「０１」のいずれかであると判断された
場合には、ステップａ６へ移行する。ステップａ６に
て、スケール設定がスケール登録禁止であるか否かが判
断され、すなわちスケール設定のフラグが「００」であ
るか「０１」であるかが判断され、スケール登録禁止で
あれば、すなわちスケール設定のフラグが「００」であ
ればステップａ７へ移行する。

【００２７】ステップａ７にて、スケールキー３１が押
圧されたか否かが判断手段３によって判断され、スケー
ルキー３１が押圧されていれば、ステップａ８へ移行
し、制御手段４が表示手段１７にエラーを表示させる。
ステップａ７にて、スケールキー３１が押圧されていな
いと判断された場合には、ステップａ５へ移行する。

【００２８】ステップａ６にて、スケール設定がスケー
ル登録禁止でないと判断された場合、すなわちスケール
設定のフラグが「０１」であると判断された場合には、
ステップａ９へ移行し、ステップａ７と同様にスケール
キー３１が押圧されたか否かが判断される。ステップａ
９にて、スケールキー３１が押圧されていないと判断さ
れた場合には、ステップａ８にて制御手段４が表示手段
１７にエラーを表示させる。ステップａ９にてスケール
キー３１が押圧されたと判断された場合には、ステップ
ａ１０へ移行し、制御手段４は第３メモリ９内の重量情
報記憶領域１３から重量情報を読込み、すなわちスケー
ルからの重量を読込み、ステップａ５へ移行する。

【００２９】ステップａ５にて、制御手段４は、入力さ
れたＰＬＵコードに対応して予め定められた単価および
商品名をＰＬＵ設定ファイル１１から読込む。読込まれ
た各種情報は、演算手段５によって演算され、たとえば
スケール２０によって計量された商品の場合、その商品
の重量と単価との乗算を行い、個数別で販売される商品
の場合、その個数と単価との乗算を行う。このようにし
て演算手段５によって得られた演算結果などの各種情報
は、制御手段４によって第２メモリ８内の売上情報ファ
イル１２に記憶される。

【００３０】図９は、スケールキー３１を押圧した際の
登録機１の動作を示すフローチャートである。まず、ス
テップｂ１にて、スケールキー３１を押圧すると、ステ
ップｂ２へ移行し、制御手段４がスケール２０から直列
インタフェイス１９を介して重量情報を読込む。次に、
ステップｂ３にて、制御手段４は表示手段１７に商品の
重量を表示させるとともに、ステップｂ４にて第３メモ
リ９内の重量情報記憶領域１３に読込んだ重量情報を記
憶させる。このようにして第３メモリ９内の重量情報記
憶領域１３に記憶された重量情報は、図８のステップａ
１１にて、制御手段４によって読込まれる。

【００３１】図１０は、登録機１の売上登録における具
体的な操作手順を示す図である。まず初期操作として、
登録機１を売上登録が可能な状態とするため、機能切換
スイッチ２４に所定のキー２５を差し込んで、「ＲＥ
Ｇ」の文字が表示されている位置にキー２５を回す。次
に、ＰＬＵコード「０００４」の商品をスケール２０の
計量台２０ａ上に載置する。ところで、ＰＬＵコード
「０００４」の商品は、図５で示されるように、スケー
ル登録非強制商品であるから、スケールキー３１を押圧
する必要がある。スケールキー３１のコードが入力され
ると、制御手段４は、スケール２０からインタフェイス
１９を介してＰＬＵコード「０００４」の商品の重量デ
ータを読込み、参照符号５７で示されるように、表示手
段１７に重量を表示させるとともに、第３メモリ９内の
重量データ記憶領域１３に読込んだ重量データを一時的
に記憶させる。

【００３２】その後、ＰＬＵコードを入力するために、
置数キー２７を用いて「４」キー５５を押圧すると、参
照符号５８で示されるように、制御手段４は、表示手段
１７の重量の表示である「１．２５０」に続いて「４」
を表示させる。さらに、ＰＬＵキー３０を押圧すると、
制御手段４は、図５に示すＰＬＵ設定ファイル１１から
ＰＬＵコード「０００４」の個別記憶領域５１を検索
し、スケール設定記憶領域４７の該当するフラグ「０
１」を読込む。読込んだフラグ「０１」に基づいて、判
断手段３は、ＰＬＵコード「０００４」の商品がスケー
ル登録非強制商品であると判断し、さらにスケールキー
３１が既に押圧されているか否かを判断する。ここで、
スケールキー３１は前述のとおり既に押圧されているの
で、制御手段４は、第３メモリ９内の重量データ記憶領
域１３に記憶された重量データを読込み、さらにＰＬＵ
設定ファイル１１からＰＬＵコード「０００４」の個別
記憶領域５１に予め設定された単価および商品名を読込
む。

【００３３】演算手段５は、商品の重量（１．２５０ｋ
ｇ）と単価（＄２．００／ｋｇ）とを乗算し、制御手段
４は、参照符号５９で示されるように、ＰＬＵコード
「０００４」とともに乗算結果である売値（＄２．５
０）を表示手段１７に表示させる。さらに制御手段４
は、第２メモリ８内の売上情報ファイル１２に、計量さ
れたＰＬＵコード「０００４」の商品の重量、単価、商
品名および売値を記憶させ、参照符号６０で示されるよ
うに、レシートおよび記録紙にこれらの情報を印字手段
１６に印字させる。

【００３４】次に、ＰＬＵコード「０００３」の商品を
スケール２０の計量台２０ａ上に載置する。ところで、
ＰＬＵコード「０００３」の商品は、図５で示されるよ
うに、スケール登録強制商品であるから、スケールキー
３１を押圧する必要がなく、置数キー２７を用いて
「３」キー５６を押圧すると、参照符号６１で示される
ように、制御手段４は、表示手段１７に「３」を表示さ
せる。さらに、ＰＬＵキー３０を押圧すると、制御手段
４は、図５に示すＰＬＵ設定ファイル１１からＰＬＵコ
ード「０００３」の個別記憶領域５０を検索し、スケー
ル設定記憶領域４７の該当するフラグ「０２」を読込
む。読込んだフラグ「０２」に基づいて、判断手段３
は、ＰＬＵコード「０００３」の商品がスケール登録強
制商品であると判断し、制御手段４は、スケール２０か
らインタフェイス１９を介してＰＬＵコード「０００
３」の商品の重量情報を読込む。さらにＰＬＵ設定ファ
イル１１からＰＬＵコード「０００３」の個別記憶領域
５０に予め設定された単価および商品名を読込む。

【００３５】演算手段５は、商品の重量（１．５０ｋ
ｇ）と単価（＄１．００／ｋｇ）とを乗算し、制御手段
４は、参照符号６２で示されるように、ＰＬＵコード
「０００３」とともに乗算結果である売値（＄１．５
０）を表示手段１７に表示させる。さらに制御手段４
は、第２メモリ８内の売上情報ファイル１２に、計量さ
れたＰＬＵコード「０００３」の商品の重量、単価、商
品名および売値を記憶させ、参照符号６３で示されるよ
うに、レシートおよび記録紙にこれらの情報を印字手段
１６に印字させる。

【００３６】最後に、締め操作として「ＣＡ／ＡＴ」キ
ー３５を押圧すると、制御手段４は、第２メモリ８内の
売上情報ファイル１２から両売値（＄２．５０および＄
１．５０）を読込み、演算手段５は、両売値の加算を行
う。制御手段４は、参照符号６４で示されるように、販
売方法を示す「ＣＡＳＨ」および加算結果である合計金
額を印字させる。

【００３７】このように本実施例によれば、計量すべき
商品がスケール登録強制商品であれば、スケールキー３
１を押圧する必要がなく、ＰＬＵキー３０を押圧するこ
とによって、スケール２０から商品の重量情報を直接読
込むことができる。したがって、スケールキー３１を押
圧するという操作を省くことができる。

【００３８】なお、本実施例においては、スケール登録
強制商品に対して、従来どおりにスケールキー３１を押
圧してもよく、このようにプログラムすることにより、
本実施例の登録機１の新たな登録操作手順に不慣れな操
作者が操作ミスを犯すことを排除することができる。

【００３９】この場合、スケールキー３１を押圧するこ
とによって、スケール２０からの重量データは、一時的
に第３メモリ９内の重量データ記憶領域１３に記憶され
るが、ＰＬＵキー３０を押圧することによって、重量デ
ータ記憶領域１３に記憶されている重量データは消去さ
れ、前述のとおり、スケール２０から重量データを直接
読込む。

【００４０】本実施例においては、キー入力手段１５を
用いてＰＬＵコードを入力するようにしたが、たとえば
ハンドスキャナなどの読取入力手段を用いてＰＬＵコー
ドを入力することも可能である。また、図８〜図１０に
おいては、特にＰＬＵコードについてのみ言及したが、
部門コードについても同様に実施可能であることは言う
までもない。

【００４１】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、必ず重量
を計量しなければならない商品を登録する場合、スケー
ルキーなどの特殊なキーを押圧する操作を省くことがで
きるので、操作が簡略化され、キーの押圧を忘れるなど
の操作ミスが減る。したがって、重量を計量して売上登
録すべき商品が多い場合でも登録に要する時間が短縮化
され、より多くの顧客に応対することができる。さらに
本発明によれば、前述の実施例に関連して述べたスケー
ル登録非強制商品などのように、計量を強制されていな
い商品を登録する場合、オペレータによるスケールキー
操作によって計量手段から重量を読込んで登録し、この
ような計量を強制されていない商品は、重量を計量して
販売される代わりに、商品が包装されて個数単位で販売
されることもある商品であり、そのように個数単位で販
売されるときには、オペレータによるスケールキー操作
は不要となり、このようにして販売の形態の変化に応じ
ることが可能である。さらに本発明によれば、商品重量
の登録が禁止しているとき、商品毎の単価を登録手段に
よって登録することができる。また本発明によれば、商
品重量の登録の種類である強制、非強制および禁止を、
メモリに、入力手段の入力操作によって変更可能にスト
アして設定することができ、これによって販売の形態の
変化に応じることができ、使い勝手が向上する。さらに
本発明によれば、商品重量の登録が非強制であってしか
もスケールキー操作が行われないとき、および商品重量
の登録が禁止されておりしかもスケールキー操作が行わ
れたとき、表示手段によってエラー表示が行われるの
で、入力手段の操作の誤りを確実に防ぐことができるよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である電子式金銭登録機１の
電気的構成を示すブロック図である。

【図２】スイッチ入力パネル２１の平面図である。

【図３】キー入力パネル２６のキー配列を示す平面図で
ある。

【図４】部門設定ファイル１０の記憶内容を示す図であ
る。

【図５】ＰＬＵ設定ファイル１１の記憶内容を示す図で
ある。

【図６】部門設定ファイル１０の設定内容を変更する際
の操作手順を示す図である。

【図７】ＰＬＵ設定ファイル１１の設定内容を変更する
際の操作手順を示す図である。

【図８】ＰＬＵキー３０を押圧した際の登録機１の動作
を示すフローチャートである。

【図９】スケールキー３１を押圧した際の登録機１の動
作を示すフローチャートである。

【図１０】登録機１の売上登録における具体的な操作手
順を示す図である。

【図１１】従来の登録機の売上登録における具体的な操
作手順を示す図である。

【符号の説明】

１電子式金銭登録機２中央演算処理装置３判断手段４制御手段７第１メモリ１０部門設定ファイル１１ＰＬＵ設定ファイル１５キー入力手段２０スケール

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】（ａ）登録すべき商品の重量を計量する
計量手段と、（ｂ）前記商品に対して予め定められた商品コードおよ
び商品重量の登録の強制、非強制および禁止を入力する
とともに、計量手段からの重量を読込むためのスケール
キー操作が行われる入力手段と、（ｃ）表示手段と、（ｄ）メモリであって、商品コードをストアし、商品コードに対応して、商品重量の登録が強制か、そし
てもしも強制でないならば禁止されているか、または強
制でも禁止でもない非強制か、を入力手段の入力操作に
よって変更可能にストアし、さらに商品重量の登録が強
制および非強制ならば単位重量あたりの値段、および商
品重量の登録が禁止されているならば、各商品毎の単価
をストアするメモリと、（ｅ）判断手段であって、商品重量の登録が強制か、および強制でないならば、メ
モリを参照して、商品重量の登録が禁止されているかを
判断する判断手段と、（ｆ）制御手段であって、判断手段が、商品重量の登録が強制であると判断すれ
ば、計量手段による商品の重量を読込ませて商品の重量
を登録し、判断手段が、（１）商品重量の登録が非強制であり、か
つ（２）スケールキー操作が行われたことを判断すれ
ば、計量手段による商品の重量を読込ませて商品の重量
を登録し、判断手段が、（１）商品重量の登録が非強制であり、か
つ（２）スケールキー操作が行われないことを判断すれ
ば、表示手段によってエラー表示をさせ、判断手段が、（１）商品重量の登録が禁止され、かつ
（２）スケールキー操作が行われたことを判断すれば、
表示手段によってエラー表示をさせる制御手段と、（ｇ）登録手段であって、商品重量の登録が強制であれば、および商品重量の登録
が非強制であってかつスケールキー操作が行われれば、
登録された重量と単位重量毎の単価との乗算結果として
の商品の売値を登録し、または、商品重量の登録が禁止されていれば、商品毎の単価を登
録する登録手段とを含むことを特徴とする登録装置。