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JP2793903B2 - 自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

自動変速機の油圧制御装置

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JP2793903B2
JP2793903B2 JP29920890A JP29920890A JP2793903B2 JP 2793903 B2 JP2793903 B2 JP 2793903B2 JP 29920890 A JP29920890 A JP 29920890A JP 29920890 A JP29920890 A JP 29920890A JP 2793903 B2 JP2793903 B2 JP 2793903B2
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clutch
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oil
shift
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二十三 判治
和典 石川
邦裕 岩月
弘道 木村
康夫 北條
則己 浅原
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動変速機の油圧制御装置に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来、オーバドライブ装置付きの自動変速機において
は、前進3段後進1段の主変速ユニットにオーバドライ
ブプラネタリギヤユニットを加えて前進4段後進1段の
変速を実現している。
この場合、上記オーバドライブプラネタリギヤユニッ
トは、トルクコンバータで得られる回転を入力する入力
軸、プラネタリギヤユニット、該プラネタリギヤユニッ
トのサンギヤをケースに対して係脱するオーバドライブ
ブレーキB0、上記サンギヤとキャリヤ間を係脱するオー
バドライブダイレクトクラッチC0、リングギヤに連結さ
れる出力軸等から成っている。そして、上記オーバドラ
イブブレーキB0をケースに係合することによって増速を
行い、オーバドライブダイレクトクラッチC0を係合する
ことによってプラネタリギヤユニットを直結状態とする
ようになっている。
また、上記主変速ユニットとは、二つのプラネタリギ
ヤユニットを有しており、該プラネタリギヤユニットの
各要素をブレーキ及びクラッチの係脱によって選択的に
連結し、前進3段後進1段の変速段を得ている。
そして、1速から3速までの変速段においては、上記
オーバドライブプラネタリギヤユニットを直結状態と
し、4速においてオーバドライブプラネタリギヤユニッ
トを増速状態として前進4速後進1速の変速段を実現し
ている。
このような自動変速機においては、複数のプラネタリ
ギヤユニツトの要素を選択的に係脱することによって各
種の変速段を実現している。この場合、油圧サーボに油
を給排することによってプラネタリギヤユニットの要素
が係脱されるようになっている。
上記油圧サーボへの油の供給は油圧制御装置によって
行われる。該油圧制御装置は、各クラッチ及びブレーキ
に対応して設けられる油圧サーボ、変速段に対応して切
り換えられるシフトバルブ、該シフトバルブを切り換え
るためのソレノイドバルブ、油圧ポンプからの油を所定
の圧力に調整するためのレギュレータバルブ、シフトレ
バーを移動させることによって選択される各レンジに対
応する油圧を発生するマニュアルバルブなどによって構
成されている。
上記構成の油圧制御装置において、ソレノイドバルブ
などを選択的にオン・オフすると、シフトバルブが切り
換えられ、レギュレータバルブによって調整された油圧
が各クラッチ、ブレーキの油圧サーボに選択的に給排さ
れるようになっている。
ところで、各クラッチ、ブレーキを解放する場合に
は、油圧サーボ内に供給された油を排出する必要がある
が、各種バルブの切り換えによって油の供給系から油圧
サーボを切り離すとともに、油圧サーボに接続される油
路を大気に開放する必要がある。
そのため、各種バルブなどにドレーンポートを形成す
るとともに、油圧サーボに接続される油路に筒状の大気
ドレーンを形成するようにしている。
例えば、上記前進4段後進1段の自動変速機におい
て、走行状態からニュートラル状態になった場合、係合
されていたフォワードクラッチC1が解放させられるが、
この時オーバドライブダイレクトクラッチC0は係合され
ており、フォワードクラッチの油圧サーボC−1のシリ
ンダは常時回転した状態となる。そして、特にニュート
ラル状態でアクセルを踏んでエンジン入力回転数が高く
なると、上記シリンダの回転数もそれにつれて上昇し
て、フォワードクラッチの油圧サーボC−1内の完全に
ドレーンされていない油に遠心力が働き、フォワードク
ラッチの油圧サーボC−1のピストンが移動してフォワ
ードクラッチC1が係合され、ひきずりを起こしてしま
う。
そこで、上記フォワードクラッチの油圧サーボC−1
のシリンダの壁面にチェック弁を配設し、遠心力が働く
と該チェック弁が開放されてフォワードクラッチの油圧
サーボC−1内の油を迅速にドレーンするようにしてい
る。
この時、上記フォワードクラッチの油圧サーボC−1
と接続される大気ドレーンから空気が取り込まれ、フォ
ワードクラッチの油圧サーボC−1内からの油の排出を
加速することによって上記ひきずりの発生を防止してい
る。
また、リバース状態からニュートラル状態になった場
合、係合されていたダイレクトクラッチC2が解放される
が、この時も同様にオーバドライブダイレクトクラッチ
C0は係合されており、フォワードクラッチの油圧サーボ
C−1のシリンダは常時回転した状態となる。したがっ
て、フォワードクラッチの油圧サーボC−1からの油の
排出を加速してダイレクトクラッチC2の解放を迅速に行
うため、ダイレクトクラッチの油圧サーボC−2とマニ
ュアルバルブを接続する油路を上記大気ドレーンに接続
している。
そして、ニュートラル状態になった場合には、上記マ
ニュアルバルブを介して上記ダイレクトクラッチの油圧
サーボC−2及びフォワードクラッチの油圧サーボC−
1が連通した状態になり、共通の大気ドレーンから取り
込まれた空気がダイレクトクラッチの油圧サーボC−2
及びフォワードクラッチの油圧サーボC−1に送られる
ようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の自動変速機においては、高
速走行状態から低速走行状態になってダイレクトクラッ
チC2を解放する場合に、共通の大気ドレーンから取り込
まれた空気がダイレクトクラッチの油圧サーボC−2及
びフォワードクラッチの油圧サーボC−1に送られるよ
うになっているため、バルブボディの間隙からドレーン
回路に漏れ込む油量が多くなり、その分ダイレクトクラ
ッチの油圧サーボC−2の排油効率が低下する。
特に、中間変速段で副変速ユニットが増速状態となる
自動変速機においては、ダイレクトクラッチドラムの回
転数は副変速ユニットが直結状態の時の約1.5倍にな
り、油圧サーボC−2内の油に働く遠心力は極めて大き
くなる。
その場合、上記高速段から低速段に変速しようとして
ダイレクトクラッチC2を解放しようとすると、上記各部
から漏れ込んだ油によって油圧サーボC−2内の排油効
率が低下するとともに、油圧サーボC−2内の油による
遠心力によってダイレクトクラッチC2の解放が十分に行
われず、ひきずりを発生することがある。
本発明は、自動変速機の油圧制御装置の問題点を解決
して、高速走行状態から低速走行状態に変速した時にダ
イレクトクラッチの油圧サーボ内の油を迅速に排出する
ことができ、ダイレクトクラッチのひきずりを発生する
ことのない自動変速機の油圧制御装置を提供することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) そのために、本発明の自動変速機の油圧制御装置にお
いては、シフトレバーを介して操作されるマニュアルバ
ルブと、該マニュアルバルブ及びフォワードクラッチ用
の油圧サーボを接続するとともに、ニュートラル時に連
通する第1の油路と、シフトバルブ及びダイレクトクラ
ッチ用の油圧サーボを接続するとともに、ニュートラル
時に連通する第2の油路と、上記マニュアルバルブ及び
第1の大気ドレーンを接続するとともにニュートラル時
に上記第1の油路に連通する第3の油路と、上記シフト
バルブ及び第2の大気ドレーンを接続するとともに、ニ
ュートラル時に上記第2の油路に連通する第4の油路を
有している。
(作用及び発明の効果) 本発明によれば、上記のようにシフトレバーを介して
操作されるマニュアルバルブと、該マニュアルバルブ及
びフォワードクラッチ用の油圧サーボを接続するととも
に、ニュートラル時に連通する第1の油路と、シフトバ
ルブ及びダイレクトクラッチ用の油圧サーボを接続する
とともに、ニュートラル時に連通する第2の油路と、上
記マニュアルバルブ及び第1の大気ドレーンを接続する
とともにニュートラル時に上記第1の油路に連通する第
3の油路と、上記シフトバルブ及び第2の大気ドレーン
を接続するとともに、ニュートラル時に上記第2の油路
に連通する第4の油路を有している。
したがって、例えば、上記前進4段後進1段の自動変
速機において、高速走行状態から低速走行状態になった
場合、係合されていたダイレクトクラッチC2が解放させ
られるが、フォワードクラッチの油圧サーボC−1とダ
イレクトクラッチC1の油圧サーボC−2が独立して設け
られているので、ドレーン回路の油路面積が減少し、バ
ルブボディの間隙からドレーン回路に漏れ込む油量が少
なくり、その分ダイレクトクラッチの油圧サーボC−2
の排油効率が向上する。
したがって、ダイレクトクラッチの油圧サーボC−2
内の油圧が迅速に排出されるため、ダイレクトクラッチ
C2のひきずりが発生することはない。
(実施例) 以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳
細に説明する。
第2図は本発明の自動変速機の概略図である。
図において、自動変速機の変速ギヤ機構3は、オーバ
ドライブプラネタリギヤユニット17と主変速ユニット21
から成り、該主変速ユニット21はフロントプラネタリギ
ヤユニット19及びリヤプラネタリギヤユニット20から成
る。上記オーバドライブプラネタリギヤユニット17は、
入力軸15に直結され、かつプラネタリピニオン22を支持
しているキャリヤ24、上記入力軸15を包囲しているサン
ギヤ23及び主変速ユニット21の入力軸26に連結されるリ
ングギヤ25を有している。上記キャリヤ24とサンギヤ23
との間に、オーバドライブダイレクトクラッチC0及びワ
ンウェイクラッチF0が介在するとともに、サンギヤ23と
ケース7との間にオーバドライブブレーキB0が配設され
ている。
また、フロントプラネタリギヤユニット19は、出力軸
27に直結し、かつプラネタリピニオン28を支持するキャ
リヤ29、出力軸27を包囲しかつリヤプラネタリギヤユニ
ット20のサンギヤ30bと一体に構成されているサンギヤ3
0a、及び上記入力軸26にフォワードクラッチC1を介して
連結しているリングギヤ31から成る。また、上記サンギ
ヤ30a,30bから成るサンギヤ30と入力軸26との間にダイ
レクトクラッチC2が介在するとともに、上記サンギヤ30
とケース7との間にバンドブレーキから成るセカンドコ
ーストブレーキB1が介在しており、更にサンギヤ30とケ
ース7との間にはワンウェイクラッチF1を介して多板か
らなるセカンドブレーキB2が配設されている。
また、リヤプラネタリギヤユニット20は、プラネタリ
ピニオン32を支持しているキャリヤ33、サンギヤ30b及
び出力軸27に直結されているリングギヤ35から成り、ま
たキャリヤ33とケース7との間にはファーストリバース
ブレーキB3及びワンウェイクラッチF2が並列して配設さ
れている。
次に第3図によって、油圧制御装置について説明す
る。
第3図は本発明の自動変速機の油圧制御装置の油圧回
路図である。
図において、C−0,C−1,C−2は上記オーバドライブ
ダイレクトクラッチC0、フォワードクラッチC1、ダイレ
クトクラッチC2の油圧サーボ、B−0,B−1,B−2,B−3
は上記オーバドライブブレーキB0、セカンドコーストブ
レーキB1、セカンドブレーキB2、ファーストアンドリバ
ースブレーキB3の油圧サーボである。また、S1,S2,S3は
第1、第2、第3ソレノイドバルブである。
50は油圧制御装置、2はトルクコンバータ、36は油圧
ポンプ、37はストレーナである。
51はシフトレバーを介して操作されるマニュアルバル
ブであり、各ポジションP,R,N,D,3,2,Lにおいてライン
圧ポートpがそれぞれ図面下部の表において○で示す各
ポートa,b,c,d,に連通するようになっている。
SLTはリニアソレノイドバルブであり、スロットルセ
ンサ、車速センサ、シフトポジション等の外部信号によ
り信号油圧を発生する。
52はライン圧を上記リニアソレノイドバルブSLTから
の信号油圧、及びリバース時のラインプレッシャによっ
て調圧するプライマリレギュレータバルブであり、調圧
された油を後述するロックアップリレーバルブ57とセカ
ンダリレギュレータバルブ55に供給する。
55はセカンダリレギュレータバルブであり、上記プラ
イマリレギュレータバルブ52で調圧された油を調整して
潤滑油圧として、それを上記ロックアップリレーバルブ
57に供給する。
56はロックアップコントロールバルブであり、ロック
アップリレーバルブ57のバルブの上端に加えられる油圧
を調節する。また、上記ロックアップリレーバルブ57の
バルブの上端には、ソレノイドリレーバルブ58を介して
リニアソレノイドバルブSLUで発生させられた信号油圧
が供給され、これら油圧によってロックアップリレーバ
ルブ57が切り換わり、ロックアップクラッチ12が係脱さ
せられる。
上記ソレノイドリレーバルブ58は、上端にB−1係合
圧が、下端にC−2係合圧が供給され、4速及び5速時
に左半位置に、1速〜3速時に右半位置となる。そし
て、4速以上の時にリニアソレノイドバルブSLUで調圧
された油をロックアップリレーバルブ57に供給する。
59はカットバックバルブであり、カットバックプレッ
シャをリニアソレノイドバルブSLTに作用させて、リニ
アソレノイドバルブSLTの信号油圧を調圧する。上記カ
ットバックバルブ59は、上端にオーバドライブダイレク
トクラッチC0の油圧サーボC−0に供給される油が供給
され、下端にセカンドブレーキB2の油圧サーボB−2に
供給される油が供給される。
そして、1速時に上端に上記C−0係合圧が供給され
て右半位置をとり、リニアソレノイドバルブSLTによっ
て調圧された油を上記プライマリレギュレータバルブ52
に供給し、ライン圧を昇圧する。2速時には上記C−0
係合圧がドレーンされ、スプリングによってスプールが
上方に移動して左半位置となり、上記プラリマリレギュ
レータバルブ52への油の供給が遮断される。3速及び4
速時においても上記C−0係合圧及びB−2係合圧が供
給され、スプリングによってスプールが上方に移動して
左半位置となり、上記プラリマリレギュレータバルブ52
への油の供給が遮断される。また、5速時においては、
B−2係合圧のみが供給されて左半位置となり、上記プ
ライマリレギュレータバルブ52への油の供給が遮断され
る。
このように、上記カットバックバルブ59は2速以上の
時にライン圧を減圧する。
60は2速と3速を切り換える1−2シフトバルブであ
り、その上端に第1ソレノイドバルブS1の油圧が供給さ
れるようになっていて、1,2速で右半位置を、3〜5速
で左半位置をとる。すなわち、2速で右半位置をとって
いた1−2シフトバルブ60が3速で左半位置になり、マ
ニュアルバルブ51のポートaからの油圧を上記1−2シ
フトバルブ60を介してセカンドブレーキB2の油圧サーボ
B−2に供給するとともに、後述するB−0リレーバル
ブ76の上端に供給する。
61は3速と4速を切り換える2−3シフトバルブであ
り、その上端に第2ソレノイドバルブS2の油圧が供給さ
れるようになっていて、1〜3速で右半位置を、4,5速
で左半位置をとる。すなわち、3速で右半位置をとって
いた2−3シフトバルブ61が4速で左半位置になり、ラ
イン圧を上記2−3シフトバルブ61及び三方弁77を介し
てダイレクトクラッチC2の油圧サーボC−2に供給す
る。この時、同時にライン圧が後述するB−0アキュム
レータリレーバルブ78及び5−4コントロールバルブ79
に送られ、該5−4コントロールバルブ79を介して、上
記B−0リレーバルブ76の下端及びソレノイドリレーバ
ルブ58の下端に供給される。
62は1速と2速を、そして4速と5速を切り換える3
−4シフトバルブであり、その上端に第3ソレノイドバ
ルブS3の油圧が供給されるようになっていて、該第3ソ
レノイドバルブS3によって作動して1速、3速及び4速
で右半位置を、2速及び5速で左半位置をとる。すなわ
ち、1速及び4速で右半位置をとっていた3−4シフト
バルブ62が2速及び5速で左半位置になり、オーバドラ
イブダイレクトクラッチC0の油圧サーボC−0に供給さ
れていたライン圧を上記3−4シフトバルブ62、後述す
るB−0コントロールバルブ80を介してオーバドライブ
ブレーキB0の油圧サーボB−0に供給する。この時、同
時にライン圧が後述するB−0アキュムレータリレーバ
ルブ78の上端に供給される。
また、2速のエンジンブレーキ時に、第3ソレノイド
バルブS3を作動させて右半位置となり、後述するB−3
コントロールバルブ81からの油を油圧サーボB−3に供
給する。
63は車速が例えば9km/h以上の時に、第1ソレノイド
バルブS1をオンすることによって作動し、ダイレクトク
ラッチC2の油圧サーボC−2への油圧の供給を停止する
ためのリバースコントロールバルブである。
65はローコーストモジュレータバルブであり、1速、
2速のコースト時にマニュアルバルブ51のポートcから
の油を2−3シフトバルブ61を介して受け、ライン圧を
圧力の低い油圧に調圧して後述するB−3コントロール
バルブ81に送り、三方弁82、1−2シフトバルブ60及び
三方弁83を介してファーストアンドリバースブレーキB3
の油圧サーボB−3に供給する。
また、リニアソレノイドバルブSLUによって調圧され
た油が供給され、1→2オフアップ変速時及び2→1エ
ンジンブレーキ時にB−3係合圧を減圧する。そして、
1→2オフアップ変速時においては、オーバドライブブ
レーキB0を係合した時にファーストアンドリバースブレ
ーキB3をディレイ制御によって係合させてシフトショッ
クを防止する。
66はセカンドコーストモジュレータバルブであり、3
速のコースト時にマニュアルバルブ51のポートbからの
油を2−3シフトバルブ61及び1−2シフトバルブ60を
介して受け、ライン圧を圧力の低い油圧に調圧してカッ
トオフバルブ75に送り、セカンドコーストブレーキB1
油圧サーボB−1に供給する。
上記各クラッチC0,C1,C2及びブレーキB0,B2にはそれ
ぞれアキュムレータが備えられる。すなわち、67はC0
アキュムレータ、68はC1用アキュムレータ、69はB0用ア
キュムレータ、70はC2用アキュムレータ、71はB2用アキ
ュムレータである。上記B0用アキュムレータ69、C2用ア
キュムレータ70及びB2用アキュムレータ71の各背圧室69
a,70a,71aに連通する油圧を調圧するとともに、ローコ
ーストモジュレータバルブ65及びセカンドコーストモジ
ュレータバルブ66を調圧するため、アキュムレータコン
トロールバルブ72が設けられている。
該アキュムレータコントロールバルブ72の下端には、
2→3変速時にB−0アキュムレータカットオフバルブ
84を介してB0用アキュムレータ69の背圧が供給され、該
背圧を減圧する。
73はソレノイドモジュレータバルブであり、ライン圧
を調圧して、リニアソレノイドバルブSLU,SLT,SLNに供
給する。リニアソレノイドバルブSLNは上記ソレノイド
モジュレータバルブ73からの油圧を調圧し、該油圧を上
記アキュムレータコントロールバルブ72に供給する。
76はB−0リレーバルブであり、2→3変速時及び3
→2変速時に上端に油が供給されて右半位置をとり、1
速、3速及び4速時に中間部に油が供給され、4速及び
5速時に下端が油が供給されて左半位置をとる。そし
て、2→3変速時においては、オーバドライブブレーキ
B0の油圧サーボB−0のドレーンコントロールを容易に
する。
また、3→2変速時においては、B−0コントロール
バルブ80と油圧サーボB−0間を連通状態におき、油圧
サーボB−0を急速に係合させる。
また、1速−2速間の変速時、及び4速−5速間の変
速時においては左半位置をとり、マニュアルバルブ51の
ポートaからのライン圧をB−0コントロールバルブ80
に供給して、該B−0コントロールバルブ80は左半位置
に固定させる。
78はB−0アキュムレータリレーバルブであり、後述
するB−0アキュムレータカットオフバルブ84を切り換
える。B−0係合圧が上端に供給されると右半位置をと
り、マニュアルバルブ51のポートpからのライン圧をB
−0アキュムレータカットオフバルブ84の上端に供給す
る。上記B−0係合圧がドレーンされると左半位置をと
る。また、4速時にマニュアルバルブ51のポートpから
のライン圧が、2−3シフトバルブ61を介して中間部に
供給されたとき、及びマニュアルバルブ51の切換えによ
り、Lレンジ圧が発生してポートcから油が下端に供給
されたときにも、左半位置をとる。
79は5−4コントロールバルブであり、5→4変速時
にC−2係合圧をカットし油圧サーボB−0のドレーン
コントロールを可能とする。
80はB−0コントロールバルブであり、オリフィス回
路を有していてB−0係合圧の給排の制御パターンを切
り換える。すなわち、2速時において下端に上記B−0
リレーバルブ76の油が供給されて左半位置をとり、3−
4シフトバルブ62からの油を油圧サーボB−0に供給す
るが、2→3変速開始時に上記B−0リレーバルブ76が
切り換わり、下端の油がドレーンされて右半位置をと
り、上記オリフィス回路が閉鎖され、3−4シフトバル
ブ62と油圧サーボB−0間が遮断される。したがって、
油圧サーボB−0の係合圧が保持される。
また、2→3変速時以外においては、下端に上記B−
0リレーバルブ76の油が供給されて左半位置をとるた
め、1→2変速時及び4→5変速時において上記オリフ
ィス回路が開放されているので、油圧サーボB−0に油
を急速に供給することができる。
そして、2→3変速制御時にはリニアソレノイドバル
ブSLUのソレノイド圧がソレノイドリレーバルブ58を介
して中間部に供給され、B−0係合圧をフィードバック
制御して油圧サーボB−0をドレーンさせる。
81はB−3コントロールバルブであり、1速及び2速
のエンジンブレーキの切換えを行う。すなわち、第2ソ
レノイドバルブS2の作動によって1速のエンジンブレー
キ時に右半位置を、2速のエンジンブレーキ時に左半位
置をとる。上記マニュアルバルブ51を移動させてポート
cを開放すると、油は2−3シフトバルブ61、ローコー
ストモジュレータバルブ65を介して上記B−3コントロ
ールバルブ81に供給される。
この場合、1速のエンジンブレーキ時であれば、上記
B−3コントロールバルブ81は左半位置にあって供給さ
れた油は、三方弁82、1−2シフトバルブ60及び三方弁
83を介して油圧サーボB−3に供給される。2速のエン
ジンブレーキ時であれば、上記B−3コントロールバル
ブ81は右半位置にあって供給された油は、3−4シフト
バルブ62を介して三方弁82に供給される。そして、同様
に1−2シフトバルブ60及び三方弁83を介して油圧サー
ボB−3に供給される。この時、上記3−4シフトバル
ブ62は左半位置にあって、C−0係合圧がドレーンされ
る。
84はB−0アキュムレータカットオフバルブであり、
上端に上記B−0アキュムレータリレーバルブ78を介し
てライン圧が供給され、下端にリニアソレノイドバルブ
SLUからの油がソレノイドリレーバルブ58を介して供給
される。そして、2→3変速開始と同時にリニアソレノ
イドバルブSLUの出力によって左半位置をとり、オーバ
ドライブブレーキB0の油圧サーボB−0とB0用アキュム
レータ69間をカットしてB−0係合圧のドレーンを独立
制御する。そのため、2→3変速時に第3ソレノイドバ
ルブS3はオフ状態とされる。
そして、同時に上記アキュムレータコントロールバル
ブ72からB0用アキュムレータ69、C2用アキュムレータ70
及びB2用アキュムレータ71の背圧室69a,70a,71aに供給
される油を上記アキュムレータコントロールバルブ72の
下端に信号圧として供給し、背圧を通常の約75%に減圧
する。
また、2→3変速時以外においては、上端にライン圧
が供給されて右半位置に固定される。
85はC−1オリフィスコントロールバルブであり、上
端にリニアソレノイドバルブSLUによって調圧された油
が供給され、中間部にマニュアルバルブ51のポートaか
らのライン圧が供給される。この中間部にライン圧が供
給されると、面積差によってスプールが徐々に移動して
オリフィス油路を開放する。したがって、当初は少量の
油がフォワードクラッチC1の油圧サーボC−1に供給さ
れて変速ショックを抑制し、その後は油が大量に送り込
まれ、フォワードクラッチC1を係合する。
86,87は油圧回路内の油をドレーンするための大気ド
レーンである。
次に、本発明の自動変速機の油圧制御装置の動作につ
いて説明する。
第4図は本発明の自動変速機の油圧制御装置の作動を
示す図、第5図は本発明の自動変速機の変速線図であ
る。
第4図において、○はソレノイドバルブのオン、リニ
アソレノイドバルブの作動、クラッチ又はブレーキの係
合、ワンウェイクラッチのロックの各状態を示し、×は
ソレノイドバルブのオフ、リニアソレノイドバルブの非
作動、クラッチ又はブレーキの解放、ワンウェイクラッ
チのフリーの各状態を示し、◎はロックアップクラッチ
の係合状態を示し、はワンウェイクラッチがコースト
(エンジンドライブ走行以外の走行状態)時にフリーで
あることを示す。
また、第5図において、階段状の線に付されている矢
印及び数字は、アップシフト、ダウンシフトの変速状態
を示す。
上記構成の自動変速機1の各ソレノイドバルブS1,S2,
S3、各リニアソレノイドバルブSLU,SLN、各クラッチC0,
C1,C2、ブレーキB0,B1,B3及び各ワンウェイクラッチF0,
F1,F2は、各レンジP,R,R(V≧9)、N,D,3,2,Lにおけ
る変速段で、それぞれ図に示すように制御される。
すなわち、D,3,2,Lの各レンジにおける1速時は、第
1ソレノイドバルブS1がオフ状態、第2ソレノイドバル
ブS2がオン状態、第3ソレノイドバルブS3がオン状態に
あって、その結果オーバドライブダイレクトクラッチ
C0、ワンウェイクラッチF0,F2及びフォワードクラッチC
1が係合し、他は解放状態となっている。したがって、
オーバドライブプラネタリギヤユニット17は、オーバド
ライブダイレクトクラッチC0及びワンウェイクラッチF0
を介して一体となって直結状態となっており、入力軸15
の回転はそのまま主変速ユニットの入力軸26に伝達され
る。また、主変速ユニット21では、入力軸26の回転がフ
ォワードクラッチC1を介してフロントプラネタリギヤユ
ニット19のリングギヤ31に伝達され、それがキャリヤ29
及び該キャリヤ29と一体の出力軸27に伝達される。この
時、サンギヤ30を介してリヤプラネタリギヤユニット20
のキャリヤ33に左方向の回転力を付与するが、ワンウェ
イクラッチF2によって該回転が阻止され、プラネタリピ
ニオン32は自転して出力軸27と一体に形成されたリング
ギヤ35に減速された動力を伝達する。
また、D,3,2の各レンジにおける2速時は、第1ソレ
ノイドバルブS1がオフ状態、第2ソレノイドバルブS2が
オン状態、第3ソレノイドバルブS3がオフ状態となっ
て、オーバドライブダイレクトクラッチC0及びワンウェ
イクラッチF0が解放状態となり、オーバドライブブレー
キB0及びワンウェイクラッチF2が係合する。
この時、オーバドライブプラネタリギヤユニット17
は、オーバドライブダイレクトクラッチC0が解放すると
ともにオーバドライブブレーキB0が係合するように切換
えられる。したがって、サンギヤ23がオーバドライブブ
レーキB0によってロックされ、キャリヤ24が回転しなが
らプラネタリピニオン22が自転してリングギヤ25に動力
伝達し、該増速回転(オーバドライブ)が直結状態にあ
る主変速ユニット21の入力軸26に伝達される。
また、主変速ユニット21は、入力軸26の回転がフォワ
ードクラッチC1を介してフロントプラネタリギヤユニッ
ト19のリングギヤ31に伝達され、それがキャリヤ29及び
該キャリヤ29と一体の出力軸27に伝達される。この時、
サンギヤ30を介してリヤプラネタリギヤユニット20のキ
ャリヤ33に左方向の回転力を付与するが、ワンウェイク
ラッチF2によって該回転が阻止され、プラネタリピニオ
ン32は自転して出力軸27と一体に形成されたリングギヤ
35に2速の回転を伝達する。
次にD,3,2,Lの各レンジの3速時においては、第1ソ
レノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2、第3ソレ
ノイドバルブS3がいずれもオン状態になる。これによ
り、オーバドライブダイレクトクラッチC0、ワンウェイ
クラッチF0、フォワードクラッチC1、ワンウェイクラッ
チF1及びセカンドブレーキB2が係合し、他は解放状態に
なる。したがって、オーバドライブプラネタリギヤユニ
ット17は先に述べた直結状態となり、入力軸15の回転が
そのまま主変速ユニット21の入力軸26に伝達される。ま
た、主変速ユニット21は、入力軸26の回転がフォワード
クラッチC1を介してフロントプラネタリギヤユニット19
のリングギヤ31に伝わり、プラネタリピニオン28を介し
てサンギヤ30に左方向の回転力を付与するが、該サンギ
ヤ30はセカンドブレーキB2の係合に伴うワンウェイクラ
ッチF1によって該方向の回転が阻止され、したがってプ
ラネタリピニオン28は自転しながらキャリヤ29が回転
し、フロントプラネタリギヤユニット19のみを経由して
3速回転が出力軸27に伝達される。
また、Dレンジ及び3レンジにおける4速時は、第1
ソレノイドバルブS1がオン状態、第2ソレノイドバルブ
S2がオフ状態、第3ソレノイドバルブS3がオン状態にな
り、オーバドライブダイレクトクラッチC0、ワンウェイ
クラッチF0、フォワードクラッチC1、ダイレクトクラッ
チC2及びセカンドブレーキB2が係合し、他は解放状態と
なる。したがって、オーバドライブプラネタリギヤユニ
ット17は先に述べた直結状態となり、また主変速ユニッ
ト21は、両クラッチC1,C2の係合によりフロントプラネ
タリギヤユニット19が一体になって、入力軸26の回転は
そのまま出力軸27に4速として伝達される。
そして、Dレンジにおける5速すなわち最高速段で
は、第1ソレノイドバルブS1がオン状態、第2ソレノイ
ドバルブS2及び第3ソレノイドバルブS3がオフ状態にな
り、フォワードクラッチC1、ダイレクトクラッチC2及び
セカンドブレーキB2が係合状態にあり、主変速ユニット
21は4速時と同様に直結状態にあるが、オーバドライブ
プラネタリギヤユニット17は、オーバドライブダイレク
トクラッチC0が解放するとともにオーバドライブブレー
キB0が係合するように切換えられる。したがって、サン
ギヤ23がオーバドライブブレーキB0によってロックさ
れ、キャリヤ24が回転しながらプラネタリピニオン22が
自転してリングギヤ25に動力伝達し、該増速回転(オー
バドライブ)が直結状態にある主変速ユニット21の入力
軸26に5速として伝達される。
一方、ダウンシフト時は、5→4変速時に、オーバド
ライブダイレクトクラッチC0が係合するとともにオーバ
ドライブブレーキB0が解放し、また4→3変速時に、ダ
イレクトクラッチC2が解放し、3→2変速時に、オーバ
ドライブダイレクトクラッチC0及びセカンドブレーキB2
が解放するとともにオーバドライブブレーキB0が係合
し、そして2→1変速時に、オーバドライブダイレクト
クラッチC0が係合するとともにオーバドライブブレーキ
B0が解放する。
一方、マニュアルバルブ51を3レンジに操作した場
合、1速、2速及び4速においては上記Dレンジの場合
と同様である。そして、3速時に、オーバドライブダイ
レクトクラッチC0及びセカンドブレーキB2に加えて、セ
カンドコーストブレーキB1が係合され、主変速ユニット
21のサンギヤ30をロックし、エンジンブレーキをきかせ
る。
また、マニュアルバルブ51を2レンジに操作した場
合、1速時においては上記Dレンジの場合と同様であ
る。そして、2速時にフォワードクラッチC1及びオーバ
ドライブブレーキB0に加えて、ファーストアンドリバー
スブレーキB3が係合され、主変速ユニット21のリヤプラ
ネタリギヤユニット20のキャリヤ33をロックし、エンジ
ンブレーキをきかせる。また、3速時にオーバドライブ
ダイレクトクラッチC0、フォワードクラッチC1及びセカ
ンドブレーキB2に加えて、セカンドコーストブレーキB1
が係合され、主変速ユニット21のサンギヤ30をロック
し、エンジンブレーキをきかせる。
そして、マニュアルバルブ51をLレンジに操作した場
合、1速時にフォワードクラッチC1及びオーバドライブ
ダイレクトクラッチC0に加えて、ファーストアンドリバ
ースブレーキB3が係合され、主変速ユニット21のリヤプ
ラネタリギヤユニット20のキャリヤ33をロックし、エン
ジンブレーキをきかせる。また、3速時にオーバドライ
ブダイレクトクラッチC0、フォワードクラッチC1及びセ
カンドブレーキB2に加えて、セカンドコーストブレーキ
B1が係合され、主変速ユニット21のサンギヤ30をロック
し、エンジンブレーキをきかせる。
また、Rレンジ時は、第1ソレノイドバルブS1がオフ
状態、第2ソレノイドバルブS2がオン状態、第3ソレノ
イドバルブS3がオン状態にあって、オーバドライブダイ
レクトクラッチC0、ワンウェイクラッチF0、ダイレクト
クラッチC2及びファーストアンドリバースブレーキB3
係合し、他は解放状態にある。したがって、オーバドラ
イブプラネタリギヤユニット17は直結状態にあり、また
主変速ユニット21は、入力軸26の回転がダイレクトクラ
ッチC2によって直接サンギヤ30に伝達され、かつファー
ストアンドリバースブレーキB3によってリヤプラネタリ
ギヤユニット20のキャリヤ33の回転がロックされている
ので、サンギヤ30の回転はプラネタリピニオン32の自転
を介してリングギヤ35に逆回転として伝達され、出力軸
27を逆転する。
また、マニュアルバルブ51をRレンジに操作しても、
車速が所定速度例えば9km/h以上にある場合、第1ソレ
ノイドバルブS1がオンになり、ダイレクトクラッチC2
解放状態となって、逆回転状態にはならない。
次に、本発明の自動変速機の油圧制御装置において2
→3変速を行う場合について説明する。
第1図は本発明の自動変速機の油圧制御装置の要部を
示す図である。
図において、51はシフトレバーを介して操作されるマ
ニュアルバルブ、61は2−3シフトバルブである。上記
マニュアルバルブ51はポートaにおいて第1の油路101
を介してフォワードクラッチの油圧サーボC−1に接続
されるとともに、ポートgにおいて第3の油路103を介
して大気ドレーン87に接続されている。
また、上記2−3シフトバルブ61は第2の油路102を
介してダイレクトクラッチの油圧サーボC−2に接続さ
れるとともに、第4の油路104を介して大気ドレーン86
に接続されている。
上記第1の油路101及び第2の油路102は走行状態から
ニュートラル状態になった場合に、マニュアルバルブ51
によって連通され、フォワードクラッチの油圧サーボC
−1に上記大気ドレーン87から取り込まれた空気が供給
される。したがって、フォワードクラッチの油圧サーボ
C−1内の油はシリンダに形成されたチェックボールか
ら迅速に排出されることになる。
また、上記第3の油路103及び第4の油路104は後進状
態からニュートラル状態になった場合に、2−3シフト
バルブ61を介して連通され、ダイレクトクラッチの油圧
サーボC−2に上記大気ドレーン86から取り込まれた空
気が供給される。したがって、ダイレクトクラッチの油
圧サーボC−2内の油はシリンダに形成されたチェック
ボールから迅速に排出されることになる。この時、上記
マニュアルバルブ51と2−3シフトバルブ61は連通され
ていないので、2−3シフトバルブ61のドレーン系油路
から漏れ込んだ油が第1の油路101内に入り込むことが
なくなる。
したがって、上記大気ドレーン87から取り込まれた十
分な量の空気がフォワードクラッチの油圧サーボC−1
内に供給され、フォワードクラッチの油圧サーボC−1
の排出を加速させ、フォワードクラッチC1が解放される
時のひきずりの発生を防止することができる。
また、上記実施例のようなオーバドライブ装置付きの
自動変速機においては、4速から2速へ、又は5速から
2速へキックダウンした時にダイレクトクラッチC2が解
放されるようになっている。この場合、高速状態からの
解放となるため、ダイレクトクラッチの油圧サーボC−
2内の油に遠心力が働き油圧の低下が遅らる。本発明の
自動変速機の油圧制御装置においては、上記大気ドレー
ン86がダイレクトクラッチの油圧サーボC−2のドレー
ン用として配設されているので、このような走行状態に
おいてもダイレクトクラッチの油圧サーボC−2内の油
を迅速に排出することができ、キックダウンを速やかに
行うことができる。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、
これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動変速機の油圧制御装置の要部を示
す図、第2図は本発明の自動変速機の概略図、第3図は
本発明の自動変速機の油圧制御装置の油圧回路図、第4
図は本発明の自動変速機の油圧制御装置の作動を示す
図、第5図は本発明の自動変速機の変速線図である。 17……オーバドライブプラネタリギヤユニット(副変速
ユニット)、21……主変速ユニット、S1……第1ソレノ
イドバルブ、S2……第2ソレノイドバルブ、S3……第3
ソレノイドバルブ、SLT……リニアソレノイドバルブ、S
LU……リニアソレノイドバルブ、51……マニュアルバル
ブ、52……プライマリレギュレータバルブ、58……ソレ
ノイドリレーバルブ、59……カットバックバルブ、60…
…1−2シフトバルブ、61……2−3シフトバルブ、62
……3−4シフトバルブ、65……ローコーストモジュレ
ータバルブ、66……セカンドコーストモジュレータバル
ブ、69……B0用アキュムレータ、69a,71a……背圧室、7
1……B2用アキュムレータ、72……アキュムレータコン
トロールバルブ、73……ソレノイドモジュレータバル
ブ、76……B−0リレーバルブ、78……B−0アキュム
レータリレーバルブ、80……B−0コントロールバル
ブ、81……B−3コントロールバルブ、84……B−0ア
キュムレータカットオフバルブ、85……C−1オリフィ
スコントロールバルブ、86,87……大気ドレーン、101…
…第1の油路、102……第2の油路、103……第3の油
路、104……第4の油路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩月 邦裕 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 木村 弘道 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 浅原 則己 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−176544(JP,U) 実開 平1−143453(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シフトレバーを介して操作されるマニュア
    ルバルブと、該マニュアルバルブ及びフォワードクラッ
    チ用の油圧サーボを接続するとともに、ニュートラル時
    に連通する第1の油路と、シフトバルブ及びダイレクト
    クラッチ用の油圧サーボを接続するとともに、ニュート
    ラル時に連通する第2の油路と、前記マニュアルバルブ
    及び第1の大気ドレーンを接続するとともにニュートラ
    ル時に前記第1の油路に連通する第3の油路と、前記シ
    フトバルブ及び第2の大気ドレーンを接続するととも
    に、ニュートラル時に前記第2の油路に連通する第4の
    油路を有していることを特徴とする自動変速機の油圧制
    御装置。
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