JP2758535B2 - 電子スロットル制御装置 - Google Patents
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- control device
- actuator
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D11/00—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated
- F02D11/06—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance
- F02D11/10—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60K—ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
- B60K26/00—Arrangements or mounting of propulsion unit control devices in vehicles
- B60K26/04—Arrangements or mounting of propulsion unit control devices in vehicles of means connecting initiating means or elements to propulsion unit
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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- F02D11/107—Safety-related aspects
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- F02D11/10—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type
- F02D2011/101—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles
- F02D2011/103—Arrangements for, or adaptations to, non-automatic engine control initiation means, e.g. operator initiated characterised by non-mechanical control linkages, e.g. fluid control linkages or by control linkages with power drive or assistance of the electric type characterised by the means for actuating the throttles at least one throttle being alternatively mechanically linked to the pedal or moved by an electric actuator
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/40—Engine management systems
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気を制御
する電子スロットル制御装置の構造に係り、特に装置の
小型化が可能な電子スロットル制御装置に関する。
する電子スロットル制御装置の構造に係り、特に装置の
小型化が可能な電子スロットル制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子スロットル制御装置に関する
公知例として、例えば以下の4つがある。1.特 開平1−151733号公報 この公知技術は、アクチュエータの出力軸とスロットル
バルブ軸との間に電磁クラッチを設け、この電磁クラッ
チが通常運転時には接続され、制御装置故障時及びモー
タへの電流遮断時には遮断されるよう構成することによ
り、高価な安全論路回路を用いることなく非常走行運転
を可能とするものである。
公知例として、例えば以下の4つがある。1.特 開平1−151733号公報 この公知技術は、アクチュエータの出力軸とスロットル
バルブ軸との間に電磁クラッチを設け、この電磁クラッ
チが通常運転時には接続され、制御装置故障時及びモー
タへの電流遮断時には遮断されるよう構成することによ
り、高価な安全論路回路を用いることなく非常走行運転
を可能とするものである。
【0003】2.特 開平1−301934号公報 この公知技術は、電磁カップリングを設け、通常運転時
にはアクセルレバーとスロットルバルブとを完全に切り
離すよう構成することにより、アクチュエータへのトル
クの影響をなくすものである。
にはアクセルレバーとスロットルバルブとを完全に切り
離すよう構成することにより、アクチュエータへのトル
クの影響をなくすものである。
【0004】3.特開昭64−73135号公報 4.特開昭64−29634号公報 これら2つの公知技術は、スロットルバルブを2つに分
割し、一方のスロットルバルブをアクチュエータで発生
したトルクで駆動し、他方のスロットルバルブをアクセ
ルペダルの踏み込みにより駆動する。他方のスロットル
バルブは、特に 、トラクション制御・自動変速時等のア
クセルペダル操作に反して開度を減じる必要があるとき
に有効に機能し、信頼性及び高速応答性を向上させるこ
とができる。
割し、一方のスロットルバルブをアクチュエータで発生
したトルクで駆動し、他方のスロットルバルブをアクセ
ルペダルの踏み込みにより駆動する。他方のスロットル
バルブは、特に 、トラクション制御・自動変速時等のア
クセルペダル操作に反して開度を減じる必要があるとき
に有効に機能し、信頼性及び高速応答性を向上させるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公知
技術には以下の問題点が存在する。公知技術1及び2
は、アクチュエータとスロットルバルブ軸をU字型配置
とすることにより、スロットルバルブ軸方向への小型化
がある程度可能となるように配慮されているが、公知技
術1はアクチュエータに隣接して設けられるクラッチが
アクチュエータの出力軸と同一軸心でないため、その軸
心のずれの分、装置のスロットルバルブ軸と垂直方向へ
の小型化が制限される。また、公知技術2は、アクチュ
エータ〜ギヤ〜スロットルバルブというトルク伝達経路
上のギヤとスロットルバルブ軸との間にクラッチが配置
されるので、クラッチには、ギヤで増幅された後の比較
的大きいトルクが加わる。そのため、クラッチの径方向
寸法が比較的大きくなり、上記同様、スロットルバルブ
軸と垂直方向への小型化が制限される。以上により、公
知技術1及び2では、装置全体の十分な小型化が困難で
ある。
技術には以下の問題点が存在する。公知技術1及び2
は、アクチュエータとスロットルバルブ軸をU字型配置
とすることにより、スロットルバルブ軸方向への小型化
がある程度可能となるように配慮されているが、公知技
術1はアクチュエータに隣接して設けられるクラッチが
アクチュエータの出力軸と同一軸心でないため、その軸
心のずれの分、装置のスロットルバルブ軸と垂直方向へ
の小型化が制限される。また、公知技術2は、アクチュ
エータ〜ギヤ〜スロットルバルブというトルク伝達経路
上のギヤとスロットルバルブ軸との間にクラッチが配置
されるので、クラッチには、ギヤで増幅された後の比較
的大きいトルクが加わる。そのため、クラッチの径方向
寸法が比較的大きくなり、上記同様、スロットルバルブ
軸と垂直方向への小型化が制限される。以上により、公
知技術1及び2では、装置全体の十分な小型化が困難で
ある。
【0006】また、公知技術3及び4は、アクチュエー
タの出力軸から発生したトルクをギヤを介しスロットル
バルブ軸に伝達するとき、それらの配置がU字型配置で
なく略I字型配置であるため、スロットルバルブ軸方向
への寸法が大きくなり、装置全体の十分な小型化が困難
である。
タの出力軸から発生したトルクをギヤを介しスロットル
バルブ軸に伝達するとき、それらの配置がU字型配置で
なく略I字型配置であるため、スロットルバルブ軸方向
への寸法が大きくなり、装置全体の十分な小型化が困難
である。
【0007】本発明の目的は、装置全体の十分な小型化
を可能とする電子スロットル制御装置を提供することに
ある。
を可能とする電子スロットル制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、吸気を制御するスロットルバルブと、前
記スロットルバルブを動作させるトルクを発生するアク
チュエータと、前記アクチュエータの発生したトルクを
伝達するギアと、トルクの伝達を連結・遮断するクラッ
チとを有する電子スロットル制御装置において、前記ギ
ヤを介し、一方に前記アクチュエータ、他方に前記スロ
ットルバルブをU字型に配置して、前記アクチュエータ
で発生したトルクを前記ギヤを介して前記スロットルバ
ルブに伝達し、そのトルク伝達経路上における前記アク
チュエータと前記ギヤとの間に、トルクの伝達を連結・
遮断するクラッチを設け、かつ、このクラッチを、前記
アクチュエータの出力軸のまわりに、同一軸心となるよ
うに配置する。
に、本発明は、吸気を制御するスロットルバルブと、前
記スロットルバルブを動作させるトルクを発生するアク
チュエータと、前記アクチュエータの発生したトルクを
伝達するギアと、トルクの伝達を連結・遮断するクラッ
チとを有する電子スロットル制御装置において、前記ギ
ヤを介し、一方に前記アクチュエータ、他方に前記スロ
ットルバルブをU字型に配置して、前記アクチュエータ
で発生したトルクを前記ギヤを介して前記スロットルバ
ルブに伝達し、そのトルク伝達経路上における前記アク
チュエータと前記ギヤとの間に、トルクの伝達を連結・
遮断するクラッチを設け、かつ、このクラッチを、前記
アクチュエータの出力軸のまわりに、同一軸心となるよ
うに配置する。
【0009】好ましくは、前記電子スロットル制御装置
において、前記アクチュエータ、前記クラッチを前記ス
ロットルボディーと一体成形されたケース内に配置す
る。
において、前記アクチュエータ、前記クラッチを前記ス
ロットルボディーと一体成形されたケース内に配置す
る。
【0010】また好ましくは、前記アクチュエータは直
流モータ及びブラシレスモータ等の整流機構を有するモ
ータである。
流モータ及びブラシレスモータ等の整流機構を有するモ
ータである。
【0011】また好ましくは、前記電子スロットル制御
装置において、前記アクチュエータと一体成形されたケ
ース内に前記アクチュエータを制御する制御回路を配置
する。
装置において、前記アクチュエータと一体成形されたケ
ース内に前記アクチュエータを制御する制御回路を配置
する。
【0012】また好ましくは、前記電子スロットル制御
装置において、前記クラッチの磁気回路の一部に前記ア
クチュエータの磁気回路の一部を用いる。
装置において、前記クラッチの磁気回路の一部に前記ア
クチュエータの磁気回路の一部を用いる。
【0013】また好ましくは、前記電子スロットル制御
装置において、前記クラッチは、前 記アクチュエータの
出力軸に沿ってトルク伝達位置とトルク遮断位置とに切
り替わるように構成されている。
装置において、前記クラッチは、前 記アクチュエータの
出力軸に沿ってトルク伝達位置とトルク遮断位置とに切
り替わるように構成されている。
【0014】また好ましくは、前記電子スロットル制御
装置において、前記クラッチは、前記アクチュエータの
出力軸に固定されている第1部材と、該アクチュエータ
の出力軸に沿って可動に配置された第2部材とを備え、
トルク伝達時にはこれら第1部材と第2部材とが密着し
てトルクを伝達する。
装置において、前記クラッチは、前記アクチュエータの
出力軸に固定されている第1部材と、該アクチュエータ
の出力軸に沿って可動に配置された第2部材とを備え、
トルク伝達時にはこれら第1部材と第2部材とが密着し
てトルクを伝達する。
【0015】また好ましくは、前記電子スロットル制御
装置において、前記アクチュエータはモータであり、か
つこのモータのハウジングに前記クラッチが保持されて
いる。
装置において、前記アクチュエータはモータであり、か
つこのモータのハウジングに前記クラッチが保持されて
いる。
【0016】さらに好ましくは、前記電子スロットル制
御装置において、前記モータのロータと前記クラッチの
ロータとは、同一の軸に固定されている。
御装置において、前記モータのロータと前記クラッチの
ロータとは、同一の軸に固定されている。
【0017】
【作用】以上のように構成した本発明においては、ギヤ
を介し、一方にアクチュエータ、他方にスロットルバル
ブをU字型に配置することにより、U字型配置でない従
来構造(アクチュエータ出力軸、ギヤ、スロットルバル
ブ軸とが略I字型に配置される構造)に比べ、スロット
ルバルブ軸方向への装置全体の寸法を低減できる。 ま
た、アクチュエータ〜ギヤ〜スロットルバルブというト
ルク伝達経路上のアクチュエータとギヤとの間にクラッ
チを配置することにより、クラッチにはギヤで増幅され
る前の比較的小さいトルクのみが加わる。これにより、
トルク伝達経路上のギヤとスロットルバルブ軸との間に
クラッチを配置する従来構造よりもクラッチの径方向寸
法を小さくできるので、スロットルバルブ軸と垂直方向
への寸法を低減できる。但しこのとき、アクチュエータ
の出力軸とクラッチとを同一軸心にしなければ、その軸
心のずれの分スロットルバルブ軸と垂直方向への寸法が
必要となるためこの方向への装置の小型化を不十分なも
のに制限することとなる が、本発明においては、クラッ
チをアクチュエータの出力軸のまわりに同一軸心となる
ように配置することにより、これを防止して十分にこの
方向への小型化を図ることができる。 以上により、装置
全体の十分な小型化を図ることができる。また、吸入空
気で冷却されるスロットルボディーへの熱伝導によりア
クチュエータの冷却を促進することができる。
を介し、一方にアクチュエータ、他方にスロットルバル
ブをU字型に配置することにより、U字型配置でない従
来構造(アクチュエータ出力軸、ギヤ、スロットルバル
ブ軸とが略I字型に配置される構造)に比べ、スロット
ルバルブ軸方向への装置全体の寸法を低減できる。 ま
た、アクチュエータ〜ギヤ〜スロットルバルブというト
ルク伝達経路上のアクチュエータとギヤとの間にクラッ
チを配置することにより、クラッチにはギヤで増幅され
る前の比較的小さいトルクのみが加わる。これにより、
トルク伝達経路上のギヤとスロットルバルブ軸との間に
クラッチを配置する従来構造よりもクラッチの径方向寸
法を小さくできるので、スロットルバルブ軸と垂直方向
への寸法を低減できる。但しこのとき、アクチュエータ
の出力軸とクラッチとを同一軸心にしなければ、その軸
心のずれの分スロットルバルブ軸と垂直方向への寸法が
必要となるためこの方向への装置の小型化を不十分なも
のに制限することとなる が、本発明においては、クラッ
チをアクチュエータの出力軸のまわりに同一軸心となる
ように配置することにより、これを防止して十分にこの
方向への小型化を図ることができる。 以上により、装置
全体の十分な小型化を図ることができる。また、吸入空
気で冷却されるスロットルボディーへの熱伝導によりア
クチュエータの冷却を促進することができる。
【0018】また、アクチュエータ及びクラッチをスロ
ットルボディーと一体成形されたケース内に配置するこ
とにより、装置全体の小型化を図る。アクチュエータの
一例としては、直流モータ及びブラシレスモータ等の整
流機構を有するモータを使用する構成がある。
ットルボディーと一体成形されたケース内に配置するこ
とにより、装置全体の小型化を図る。アクチュエータの
一例としては、直流モータ及びブラシレスモータ等の整
流機構を有するモータを使用する構成がある。
【0019】また、アクチュエータと一体成形されたケ
ース内にアクチュエータを制御する制御回路を配置する
ことにより、配線数が減少し配線処理が簡単になる。
ース内にアクチュエータを制御する制御回路を配置する
ことにより、配線数が減少し配線処理が簡単になる。
【0020】また、クラッチの磁気回路の一部にアクチ
ュエータの磁気回路の一部を用いることにより、アクチ
ュエータとクラッチの構造が簡単になり構成部品点数が
減少する。
ュエータの磁気回路の一部を用いることにより、アクチ
ュエータとクラッチの構造が簡単になり構成部品点数が
減少する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図15により
説明する。本発明の第1の実施例を図1により説明す
る。図1は本実施例の電子スロットル制御装置の全体構
成図である。図1において、スロットルボディー101
には、空気の流量を制御するためのスロットルバルブ1
02と、そのスロットルバルブ102の中心に配置され
るバルブシャフト121が設けられる。バルブシャフト
121の一方には、戻しバネ106を介し開度センサ1
33及びアクセルドラム132が連結され、アクセルド
ラム132にはアクセルワイヤー131を介してアクセ
ルペダル130が接続されている。またバルブシャフト
121の他方にはギア103Aが連結され、ギア103
Aはモータ105のモータシャフト151に電磁クラッ
チ110を介して固定されるギア103Bとかみ合うよ
うに配置される。すなわち、ギア103A及び103B
を挟んで、バルブシャフト121に連結するアクセルド
ラム132、開度センサ133、戻しバネ106、及び
スロットルバルブ102と、モータシャフト151に連
結する電磁クラッチ110、モータ105とがU字型配
置を構成する。また、モータ105は直流モータでもブ
ラシレスモータでもよいが、発熱体であるモータ105
の放熱の効率向上のためモータ105の片側をスロット
ルボディー101の外径に接するように配置する。以上
の構成により本実施例の電子スロットル制御装置はコン
パクトな構造となり車内に配置しやすいものとなる。
説明する。本発明の第1の実施例を図1により説明す
る。図1は本実施例の電子スロットル制御装置の全体構
成図である。図1において、スロットルボディー101
には、空気の流量を制御するためのスロットルバルブ1
02と、そのスロットルバルブ102の中心に配置され
るバルブシャフト121が設けられる。バルブシャフト
121の一方には、戻しバネ106を介し開度センサ1
33及びアクセルドラム132が連結され、アクセルド
ラム132にはアクセルワイヤー131を介してアクセ
ルペダル130が接続されている。またバルブシャフト
121の他方にはギア103Aが連結され、ギア103
Aはモータ105のモータシャフト151に電磁クラッ
チ110を介して固定されるギア103Bとかみ合うよ
うに配置される。すなわち、ギア103A及び103B
を挟んで、バルブシャフト121に連結するアクセルド
ラム132、開度センサ133、戻しバネ106、及び
スロットルバルブ102と、モータシャフト151に連
結する電磁クラッチ110、モータ105とがU字型配
置を構成する。また、モータ105は直流モータでもブ
ラシレスモータでもよいが、発熱体であるモータ105
の放熱の効率向上のためモータ105の片側をスロット
ルボディー101の外径に接するように配置する。以上
の構成により本実施例の電子スロットル制御装置はコン
パクトな構造となり車内に配置しやすいものとなる。
【0022】次に本実施例の電子スロットル制御装置の
動作を説明する。まず、通常の運転時においては、電磁
クラッチ110はオフ状態にあり、運転者がアクセルペ
ダル130を踏むとアクセルワイヤー131はアクセル
ドラム132を回転させるように動作し、アクセルドラ
ム132とバルブシャフト121により連結されている
スロットルバルブ102が開き方向に回転する。またア
クセルペダル130から足を離した場合には、スロット
ルバルブ102とスロットルボディー101に配置され
た戻しバネ106によりスロットルバルブ102は閉じ
るように動作する。このように、通常運転時には運転者
の操作のみによりスロットルバルブの開度を調整する。
動作を説明する。まず、通常の運転時においては、電磁
クラッチ110はオフ状態にあり、運転者がアクセルペ
ダル130を踏むとアクセルワイヤー131はアクセル
ドラム132を回転させるように動作し、アクセルドラ
ム132とバルブシャフト121により連結されている
スロットルバルブ102が開き方向に回転する。またア
クセルペダル130から足を離した場合には、スロット
ルバルブ102とスロットルボディー101に配置され
た戻しバネ106によりスロットルバルブ102は閉じ
るように動作する。このように、通常運転時には運転者
の操作のみによりスロットルバルブの開度を調整する。
【0023】次に、モータ105によりTCS(トラク
ションコントロールシステム)の動作を例にバルブの開
閉制御を行う場合について説明する。先に述べたように
運転者がアクセルペダル130を踏んだ場合にはスロッ
トルバルブ102が開くが、エンジンの出力トルクがタ
イヤのグリップの限界を越えた場合にはタイヤは空転す
る。このような状況では運転者は正常に車をコントロー
ルすることが非常に難しくなる。また、無駄なトルクを
出力することにより燃費の低下やタイヤの摩耗等の問題
点が発生する。
ションコントロールシステム)の動作を例にバルブの開
閉制御を行う場合について説明する。先に述べたように
運転者がアクセルペダル130を踏んだ場合にはスロッ
トルバルブ102が開くが、エンジンの出力トルクがタ
イヤのグリップの限界を越えた場合にはタイヤは空転す
る。このような状況では運転者は正常に車をコントロー
ルすることが非常に難しくなる。また、無駄なトルクを
出力することにより燃費の低下やタイヤの摩耗等の問題
点が発生する。
【0024】そこで、モータ105のトルクをギア10
3Bに伝達する電磁クラッチ110をオンして動力が伝
わるようにすれば、モータ105の回転は電磁クラッチ
110の回転円盤を介してギア103B、ギア103A
の順序で伝わり最終的にはバルブシャフト121に接続
されるスロットルバルブ102を閉じる方向に制御す
る。このときスロットルバルブ102の開閉角度の制御
は、開度センサ133でバルブ位置をフィードバックす
ることにより目的の開閉角度へスロットルバルブを制御
する。このようにしてモータ105によりスロットルバ
ルブ102を閉じてしまえばエンジン内には空気が入ら
ないために出力トルクは低下し、タイヤの回転数が低下
して路面に食いつき正常な状況に復帰することができ
る。
3Bに伝達する電磁クラッチ110をオンして動力が伝
わるようにすれば、モータ105の回転は電磁クラッチ
110の回転円盤を介してギア103B、ギア103A
の順序で伝わり最終的にはバルブシャフト121に接続
されるスロットルバルブ102を閉じる方向に制御す
る。このときスロットルバルブ102の開閉角度の制御
は、開度センサ133でバルブ位置をフィードバックす
ることにより目的の開閉角度へスロットルバルブを制御
する。このようにしてモータ105によりスロットルバ
ルブ102を閉じてしまえばエンジン内には空気が入ら
ないために出力トルクは低下し、タイヤの回転数が低下
して路面に食いつき正常な状況に復帰することができ
る。
【0025】また以上のTCSと同様の動作により、I
SC(アイドルスピードコントロール)、ASCD(オ
ートスピードコントロールデバイス)等の制御も可能で
ある。
SC(アイドルスピードコントロール)、ASCD(オ
ートスピードコントロールデバイス)等の制御も可能で
ある。
【0026】本実施例によれば、ギア103A及び10
3Bを挟んで、バルブシャフト121に連結するアクセ
ルドラム132、開度センサ133、戻しバネ106、
及びスロットルバルブ102と、モータシャフト151
に連結する電磁クラッチ110、モータ105とをU字
型に配置するので、電子スロットル装置全体の小型化・
軽量化を図れる。また、電磁クラッチ110をモータシ
ャフト151に配置するので電磁クラッチ110の径を
小さくすることができる。
3Bを挟んで、バルブシャフト121に連結するアクセ
ルドラム132、開度センサ133、戻しバネ106、
及びスロットルバルブ102と、モータシャフト151
に連結する電磁クラッチ110、モータ105とをU字
型に配置するので、電子スロットル装置全体の小型化・
軽量化を図れる。また、電磁クラッチ110をモータシ
ャフト151に配置するので電磁クラッチ110の径を
小さくすることができる。
【0027】本発明の第2の実施例を図2により説明す
る。なおこれ以降、開度センサ及びアクセル関係の図を
省略して説明する。図2は本実施例の電子スロットル制
御装置の全体構成図である。図1と共通の部品について
は共通の番号で示す。図の電子スロットル制御装置にお
いて、モータ105は、例えばアルミダイキャスト製で
スロットルボディー201と一体成形されたモータケー
ス207に収納されている。モータケース207は、一
体成形としなければスロットルボディー201にボルト
等で固定する構造でもよい。また、ギア103A及び1
03Bよりなるギア部103はスロットルボディー20
1に取り付けられたギアケース241に収納されてい
る。さらに、モータケース207の表面には発熱体であ
るモータ105の放熱が向上するように放熱フィン20
8を設けている。その他の点は、第1の実施例とほぼ同
様である。また、モータ105は第1の実施例と同様、
直流モータでもブラシレスモータでもよい。
る。なおこれ以降、開度センサ及びアクセル関係の図を
省略して説明する。図2は本実施例の電子スロットル制
御装置の全体構成図である。図1と共通の部品について
は共通の番号で示す。図の電子スロットル制御装置にお
いて、モータ105は、例えばアルミダイキャスト製で
スロットルボディー201と一体成形されたモータケー
ス207に収納されている。モータケース207は、一
体成形としなければスロットルボディー201にボルト
等で固定する構造でもよい。また、ギア103A及び1
03Bよりなるギア部103はスロットルボディー20
1に取り付けられたギアケース241に収納されてい
る。さらに、モータケース207の表面には発熱体であ
るモータ105の放熱が向上するように放熱フィン20
8を設けている。その他の点は、第1の実施例とほぼ同
様である。また、モータ105は第1の実施例と同様、
直流モータでもブラシレスモータでもよい。
【0028】本実施例によれば、モータ105及び電磁
クラッチ110をスロットルボディー201と一体成形
されたモータケース207内に配置するので、電子スロ
ットル装置全体の小型化・軽量化を図れる。発熱体であ
るモータ105の片側をスロットルボディー201の外
周に接するように配置するとともに、モータケース20
7に放熱フィン208を設けるので、モータ105の冷
却を効率よく行える。
クラッチ110をスロットルボディー201と一体成形
されたモータケース207内に配置するので、電子スロ
ットル装置全体の小型化・軽量化を図れる。発熱体であ
るモータ105の片側をスロットルボディー201の外
周に接するように配置するとともに、モータケース20
7に放熱フィン208を設けるので、モータ105の冷
却を効率よく行える。
【0029】本発明の第3の実施例を図3及び図4によ
り説明する。図3は本実施例の電子スロットル制御装置
の全体構成図である。図1及び図2と共通の部品につい
ては共通の番号で示す。図3において、モータをブラシ
レスモータとしてかつ半円型モータ305とし、さらに
装置全体の小型化を図るものである。その他の点につい
ては第1の実施例とほぼ同様である。
り説明する。図3は本実施例の電子スロットル制御装置
の全体構成図である。図1及び図2と共通の部品につい
ては共通の番号で示す。図3において、モータをブラシ
レスモータとしてかつ半円型モータ305とし、さらに
装置全体の小型化を図るものである。その他の点につい
ては第1の実施例とほぼ同様である。
【0030】図4は半円型モータ305の断面図であ
る。半円型モータ305は、モータシャフト451、磁
路ヨーク409、永久磁石457を外周に配置したロー
タ455、及びコイル452を巻いたステータ456か
ら構成される。また、ステータ456には30度間隔で
設けた12個の突極のうち3個の突極をカットし、残り
の9個の突極にそれぞれコイル452を巻いたものであ
る。カットした3個の突極の部分には磁極センサ459
を3個並べて配置する。コイルは1個の突極に対して集
中巻きで各相連続的に接続されコイル全体ではY結線接
続である。以上のように構成した半円型モータ305を
スロットルバルブ102のボアに接するように配置す
る。
る。半円型モータ305は、モータシャフト451、磁
路ヨーク409、永久磁石457を外周に配置したロー
タ455、及びコイル452を巻いたステータ456か
ら構成される。また、ステータ456には30度間隔で
設けた12個の突極のうち3個の突極をカットし、残り
の9個の突極にそれぞれコイル452を巻いたものであ
る。カットした3個の突極の部分には磁極センサ459
を3個並べて配置する。コイルは1個の突極に対して集
中巻きで各相連続的に接続されコイル全体ではY結線接
続である。以上のように構成した半円型モータ305を
スロットルバルブ102のボアに接するように配置す
る。
【0031】本実施例によれば、半円型モータ305を
使用するのでモータ断面積が小さくなり、電子スロット
ル装置全体をさらに小型化・軽量化することができる。
また、温度特性の悪い磁極センサ459がスロットルバ
ルブ102のボア近傍に配置されるので熱伝導による冷
却が促進され、磁極センサ459の温度変動を小さくす
ることができ安定した動作を得ることができる。また高
価な高温用磁極センサを用いる必要がなくなるのでコス
トダウンを図れる。
使用するのでモータ断面積が小さくなり、電子スロット
ル装置全体をさらに小型化・軽量化することができる。
また、温度特性の悪い磁極センサ459がスロットルバ
ルブ102のボア近傍に配置されるので熱伝導による冷
却が促進され、磁極センサ459の温度変動を小さくす
ることができ安定した動作を得ることができる。また高
価な高温用磁極センサを用いる必要がなくなるのでコス
トダウンを図れる。
【0032】本発明の第4の実施例を図5により説明す
る。図5は本実施例の電子スロットル制御装置の全体構
成図である。図1及び図2と共通の部品については共通
の番号で示す。図における電子スロットル制御装置は、
モータ505をブラシレスモータとし、モータ505と
その制御回路であるコントローラ550を一体成形で構
成したものである。その他の点については第1の実施例
とほぼ同様である。
る。図5は本実施例の電子スロットル制御装置の全体構
成図である。図1及び図2と共通の部品については共通
の番号で示す。図における電子スロットル制御装置は、
モータ505をブラシレスモータとし、モータ505と
その制御回路であるコントローラ550を一体成形で構
成したものである。その他の点については第1の実施例
とほぼ同様である。
【0033】本実施例によれば、ブラシレスモータであ
るモータ505に係る配線数が減少しコストダウンを図
れる。また配線処理が簡単になるので電子スロットル制
御装置全体の小型化・軽量化を図れる。
るモータ505に係る配線数が減少しコストダウンを図
れる。また配線処理が簡単になるので電子スロットル制
御装置全体の小型化・軽量化を図れる。
【0034】本発明の第5の実施例を図6及び図7によ
り説明する。図6は、本実施例の電子スロットル制御装
置の全体構成図である。図1と共通の部品については共
通の番号で示す。図6の電子スロットル制御装置は、バ
ルブシャフト621にモータ605を内蔵したものであ
り、スロットルボディー101、スロットルバルブ10
2、バルブシャフト621、モータ605及び戻しバネ
106で構成される。またモータ605にはブラシレス
モータまたはステップモータを使用する。
り説明する。図6は、本実施例の電子スロットル制御装
置の全体構成図である。図1と共通の部品については共
通の番号で示す。図6の電子スロットル制御装置は、バ
ルブシャフト621にモータ605を内蔵したものであ
り、スロットルボディー101、スロットルバルブ10
2、バルブシャフト621、モータ605及び戻しバネ
106で構成される。またモータ605にはブラシレス
モータまたはステップモータを使用する。
【0035】図7は、バルブシャフト621の内部に配
置されるモータ605の構造図である。バルブシャフト
621は、ベアリング763を介してスロットルボディ
ー101に固定されている。バルブシャフト621の内
部には、モータ605の軸となる固定子シャフト754
がベアリング753を介してバルブシャフト621に支
持され、また、永久磁石で構成されるロータ755がバ
ルブシャフト621の内側に固定されている。
置されるモータ605の構造図である。バルブシャフト
621は、ベアリング763を介してスロットルボディ
ー101に固定されている。バルブシャフト621の内
部には、モータ605の軸となる固定子シャフト754
がベアリング753を介してバルブシャフト621に支
持され、また、永久磁石で構成されるロータ755がバ
ルブシャフト621の内側に固定されている。
【0036】固定子シャフト754にはコイル752を
有するステータ756が固定される。また、固定子シャ
フト754は中空シャフトでありモータの配線等の電線
は引き出し線758としてスロットルバルブ102の動
作を支障することなく外部に引き出す。
有するステータ756が固定される。また、固定子シャ
フト754は中空シャフトでありモータの配線等の電線
は引き出し線758としてスロットルバルブ102の動
作を支障することなく外部に引き出す。
【0037】本実施例によれば、モータ605をバルブ
シャフト621に内蔵して設けるので電子スロットル制
御装置全体の小型化・軽量化を図れる。また吸入空気が
通過する通路内にモータ605を配置するので、モータ
605の冷却効果が向上する。したがってモータ605
自体の小型化・軽量化を図れる。
シャフト621に内蔵して設けるので電子スロットル制
御装置全体の小型化・軽量化を図れる。また吸入空気が
通過する通路内にモータ605を配置するので、モータ
605の冷却効果が向上する。したがってモータ605
自体の小型化・軽量化を図れる。
【0038】本発明の第6の実施例を図8により説明す
る。図8は本実施例の電子スロットル制御装置の磁極部
分の構造図及び断面図である。図8における電子スロッ
トル制御装置において、モータ805はブラシレスモー
タであり、モータシャフト851、磁路ヨーク809、
永久磁石857を外周に配置したロータ855、コイル
852を巻いたステータ856、及び2個のベアリング
853から構成される。ステータ856には3の倍数の
突極854がありそのうちの1組の3個にホール素子等
の磁極センサ859が120度の位相差で配置される。
またコイル852は1個の突極854に対して集中巻き
で各相連続的に接続されコイル全体ではY結線接続であ
る。ここで120度の位相角で配置するのは磁極の部分
で発生するコギングトルクを低減するためである。
る。図8は本実施例の電子スロットル制御装置の磁極部
分の構造図及び断面図である。図8における電子スロッ
トル制御装置において、モータ805はブラシレスモー
タであり、モータシャフト851、磁路ヨーク809、
永久磁石857を外周に配置したロータ855、コイル
852を巻いたステータ856、及び2個のベアリング
853から構成される。ステータ856には3の倍数の
突極854がありそのうちの1組の3個にホール素子等
の磁極センサ859が120度の位相差で配置される。
またコイル852は1個の突極854に対して集中巻き
で各相連続的に接続されコイル全体ではY結線接続であ
る。ここで120度の位相角で配置するのは磁極の部分
で発生するコギングトルクを低減するためである。
【0039】本実施例の構成においては、磁極センサ8
59を突極854に配置するが、従来のコイルを12個
巻いていた場合と比較するとコイルが9個となりトルク
が3/4となる。したがって同トルクを得るためには積
み厚を4/3倍にしなければならないが、磁極センサ8
59を別途設置するためのロータが不要となるのでその
分軸長が短くなりモータの小型化・軽量化を図ることが
できる。また、モータ805の永久磁石857を磁極セ
ンサ859用の磁力発生部として利用するので、別途磁
力発生部を設ける必要がなくなり部品数が減少してコス
トダウンを図れる。さらに、ステータ856への熱伝導
により磁極センサ859の冷却を促進することができ、
高価な高温用磁気センサを用いる必要がなくコストダウ
ンを図れる。
59を突極854に配置するが、従来のコイルを12個
巻いていた場合と比較するとコイルが9個となりトルク
が3/4となる。したがって同トルクを得るためには積
み厚を4/3倍にしなければならないが、磁極センサ8
59を別途設置するためのロータが不要となるのでその
分軸長が短くなりモータの小型化・軽量化を図ることが
できる。また、モータ805の永久磁石857を磁極セ
ンサ859用の磁力発生部として利用するので、別途磁
力発生部を設ける必要がなくなり部品数が減少してコス
トダウンを図れる。さらに、ステータ856への熱伝導
により磁極センサ859の冷却を促進することができ、
高価な高温用磁気センサを用いる必要がなくコストダウ
ンを図れる。
【0040】本発明の第7の実施例を図9により説明す
る。図9は本実施例の電子スロットル制御装置の磁極部
分の断面図である。図9の電子スロットル制御装置は、
モータケース907の内部にブラシレスモータであるモ
ータ905と電磁クラッチ910を内蔵するもので、モ
ータシャフト951のモータ側には、モータ用ロータ9
55がスリーブベアリング914を介して配置され、モ
ータシャフト951のクラッチ側には、電磁クラッチ9
10のクラッチ用ロータ911が配置される。
る。図9は本実施例の電子スロットル制御装置の磁極部
分の断面図である。図9の電子スロットル制御装置は、
モータケース907の内部にブラシレスモータであるモ
ータ905と電磁クラッチ910を内蔵するもので、モ
ータシャフト951のモータ側には、モータ用ロータ9
55がスリーブベアリング914を介して配置され、モ
ータシャフト951のクラッチ側には、電磁クラッチ9
10のクラッチ用ロータ911が配置される。
【0041】モータ用ロータ955は磁路ヨーク909
と永久磁石957とから構成される。固定部となるモー
タケース907のモータ側には、モータシャフト951
を支持するためのベアリング953、モータ905のス
テータ956、及びコイル952が設けられ、モータケ
ース907のクラッチ側には、クラッチ用ヨーク912
及びクラッチ用コイル913が設けられる。
と永久磁石957とから構成される。固定部となるモー
タケース907のモータ側には、モータシャフト951
を支持するためのベアリング953、モータ905のス
テータ956、及びコイル952が設けられ、モータケ
ース907のクラッチ側には、クラッチ用ヨーク912
及びクラッチ用コイル913が設けられる。
【0042】以上の構成において、モータ用ロータ95
5はスリーブベアリング914によりフリーに回転した
りまた軸方向にスライドしたりできるように支持され、
電磁クラッチ910がオフ状態でステータ956に電力
を供給した場合、モータ用ロータ955のみがスリーブ
ベアリング914の部分で滑って回転する。一方、モー
タ905を停止した状態で電磁クラッチ910をオン状
態としてクラッチ用ロータ911とモータ用ロータ95
5の磁路ヨーク909の部分を吸着した場合、モータ用
ロータ955とクラッチ用ロータ911とモータシャフ
ト951とが機械的につながるので、トルクをモータシ
ャフト951より外部に取り出すことができる。
5はスリーブベアリング914によりフリーに回転した
りまた軸方向にスライドしたりできるように支持され、
電磁クラッチ910がオフ状態でステータ956に電力
を供給した場合、モータ用ロータ955のみがスリーブ
ベアリング914の部分で滑って回転する。一方、モー
タ905を停止した状態で電磁クラッチ910をオン状
態としてクラッチ用ロータ911とモータ用ロータ95
5の磁路ヨーク909の部分を吸着した場合、モータ用
ロータ955とクラッチ用ロータ911とモータシャフ
ト951とが機械的につながるので、トルクをモータシ
ャフト951より外部に取り出すことができる。
【0043】本実施例によれば、モータケース907の
内部に電磁クラッチ910の制御回路を内蔵させて配置
するので、電子スロットル制御装置全体を小型化・軽量
化することができ、また、電磁クラッチ910の制御回
路の一部にモータ905の磁気回路の一部を用いるの
で、モータ905と電磁クラッチ910の構造が簡単に
なり構成部品点数が減少してコストダウンが図れ、かつ
装置全体を小型化・軽量化できる。
内部に電磁クラッチ910の制御回路を内蔵させて配置
するので、電子スロットル制御装置全体を小型化・軽量
化することができ、また、電磁クラッチ910の制御回
路の一部にモータ905の磁気回路の一部を用いるの
で、モータ905と電磁クラッチ910の構造が簡単に
なり構成部品点数が減少してコストダウンが図れ、かつ
装置全体を小型化・軽量化できる。
【0044】なお、上記の説明はモータ905がブラシ
レスモータである場合を例に説明したが、モータ905
は直流モータその他のモータでもよい。この場合には磁
気回路のケース若しくはシャフトクラッチの磁気回路の
一部として使用可能であり、前記と同様の効果を得るこ
とができる。
レスモータである場合を例に説明したが、モータ905
は直流モータその他のモータでもよい。この場合には磁
気回路のケース若しくはシャフトクラッチの磁気回路の
一部として使用可能であり、前記と同様の効果を得るこ
とができる。
【0045】本発明の第8の実施例を図10〜図12に
より説明する。図10は、120度通電型ブラシレスモ
ータにおける誘起電圧と通電電流との時間遅れの関係を
表した図である。一般にモータの回転数が高くなると、
モータの基本周波数が高くなり一周期の時間が短くな
る。しかし、電流の立ち上がりはモータの抵抗値とイン
ダクタンスにより決定されるので、モータが低速で回転
している場合には問題にならなかった電流の時間遅れが
高速になればなるほど問題になる。図10はこの通電電
流の時間おくれを示したものである。作動条件は、モー
タの極数8極、回転数7200rpm、抵抗1Ω、イン
ダクタンス0.3mHである。このとき、周波数は48
0Hz、周期は2ms、また、電気的時定数は0.3m
sとなり、U相の誘起電圧、磁極位置センサ出力、及び
実電流は図に示すような関係となる。
より説明する。図10は、120度通電型ブラシレスモ
ータにおける誘起電圧と通電電流との時間遅れの関係を
表した図である。一般にモータの回転数が高くなると、
モータの基本周波数が高くなり一周期の時間が短くな
る。しかし、電流の立ち上がりはモータの抵抗値とイン
ダクタンスにより決定されるので、モータが低速で回転
している場合には問題にならなかった電流の時間遅れが
高速になればなるほど問題になる。図10はこの通電電
流の時間おくれを示したものである。作動条件は、モー
タの極数8極、回転数7200rpm、抵抗1Ω、イン
ダクタンス0.3mHである。このとき、周波数は48
0Hz、周期は2ms、また、電気的時定数は0.3m
sとなり、U相の誘起電圧、磁極位置センサ出力、及び
実電流は図に示すような関係となる。
【0046】一方、モータの発生するトルクは図10に
示す誘起電圧と実電流の積で決まる。したがって、図中
の点線で示す理想電流のように流れればモータの発生ト
ルクは最大になるが、実際は実電流の立ち上がりは図示
のように若干の時間遅れが伴う。これはすなわち立ち上
がりが遅れるほど発生トルクが低下することを意味す
る。そこで、通常、電子スロットル制御装置において
は、モータに流す電流をホール素子、ホールセンサ等の
磁極センサからの信号によりタイミングを切り替えてい
る。図示したU+信号はU相センサとV相センサ(図示
せず)のEOR信号により作成したものであるが、本実
施例においては、このU+信号の立ち上がりエッジから
立ち下がりエッジまでの時間、なるべく多くの電流を流
すように制御することによって最大のトルクを得ようと
するものである。
示す誘起電圧と実電流の積で決まる。したがって、図中
の点線で示す理想電流のように流れればモータの発生ト
ルクは最大になるが、実際は実電流の立ち上がりは図示
のように若干の時間遅れが伴う。これはすなわち立ち上
がりが遅れるほど発生トルクが低下することを意味す
る。そこで、通常、電子スロットル制御装置において
は、モータに流す電流をホール素子、ホールセンサ等の
磁極センサからの信号によりタイミングを切り替えてい
る。図示したU+信号はU相センサとV相センサ(図示
せず)のEOR信号により作成したものであるが、本実
施例においては、このU+信号の立ち上がりエッジから
立ち下がりエッジまでの時間、なるべく多くの電流を流
すように制御することによって最大のトルクを得ようと
するものである。
【0047】本実施例の電子スロットル制御装置の磁極
部分の断面図を図11に示す。図に示すモータ115に
おいて、図8に示したモータ805と同様に、ステータ
116には3の倍数の突極がありそのうちの1組の3個
に磁極センサ119が120度の位相差で配置され、コ
イル112は集中巻きでコイル全体でY結線接続であ
る。図8のモータ805と異なる点は、磁極センサ11
9をそれぞれの突極の中央でなくモータのロータの回転
方向に対して逆方向にずらして配置することである。
部分の断面図を図11に示す。図に示すモータ115に
おいて、図8に示したモータ805と同様に、ステータ
116には3の倍数の突極がありそのうちの1組の3個
に磁極センサ119が120度の位相差で配置され、コ
イル112は集中巻きでコイル全体でY結線接続であ
る。図8のモータ805と異なる点は、磁極センサ11
9をそれぞれの突極の中央でなくモータのロータの回転
方向に対して逆方向にずらして配置することである。
【0048】また、ずらす角度は、モータの基本周波数
を電気角360度で定義した場合における電気角30度
までの範囲でずらして配置すれば、問題としている高速
回転時以外すなわち低速時においても正方向のトルクを
出すことができる。
を電気角360度で定義した場合における電気角30度
までの範囲でずらして配置すれば、問題としている高速
回転時以外すなわち低速時においても正方向のトルクを
出すことができる。
【0049】図12は、上記構成による本実施例の電子
スロットル制御装置のモータにおける誘起電圧と通電電
流との時間遅れの関係を表した図である。作動条件は、
図10と同一であり、同様に、周波数は480Hz、周
期は2ms、電気的時定数は0.3msとなるが、電気
角30度の範囲で磁極センサ119をずらしたことによ
りU相の磁極位置センサ出力、及び実電流の曲線は図に
おいて図10に比し左側へずれ、図示のような関係とな
る。すなわち、実電流を理想電流の位相に近づけること
ができ、トルクを増大させることができる。
スロットル制御装置のモータにおける誘起電圧と通電電
流との時間遅れの関係を表した図である。作動条件は、
図10と同一であり、同様に、周波数は480Hz、周
期は2ms、電気的時定数は0.3msとなるが、電気
角30度の範囲で磁極センサ119をずらしたことによ
りU相の磁極位置センサ出力、及び実電流の曲線は図に
おいて図10に比し左側へずれ、図示のような関係とな
る。すなわち、実電流を理想電流の位相に近づけること
ができ、トルクを増大させることができる。
【0050】本実施例によれば、モータ115の磁極セ
ンサ119を回転方向により発生トルクの大きさが異な
るような位置に配置するので、高速回転時の応答性が向
上する。したがって、同一の要求応答性能ならば従来よ
り小型のモータを使用できる。また、磁極センサ119
をモータ115のステータ116の突極の中心から電気
角で30度以内の範囲でずらして配置するので、低速時
においても正方向のトルクを出すことができる。
ンサ119を回転方向により発生トルクの大きさが異な
るような位置に配置するので、高速回転時の応答性が向
上する。したがって、同一の要求応答性能ならば従来よ
り小型のモータを使用できる。また、磁極センサ119
をモータ115のステータ116の突極の中心から電気
角で30度以内の範囲でずらして配置するので、低速時
においても正方向のトルクを出すことができる。
【0051】なお、以上はモータがブラシレスモータの
場合について説明したが、機械的な整流器を有する直流
モータの場合でも、ブラシの位置を同じ方法でずらすこ
とにより同様の効果を得ることができる。
場合について説明したが、機械的な整流器を有する直流
モータの場合でも、ブラシの位置を同じ方法でずらすこ
とにより同様の効果を得ることができる。
【0052】本発明の第9の実施例を図13及び図14
により説明する。図13は、本実施例の電子スロットル
制御装置におけるバルブの位置を検出する機構を示した
図である。図において、スロットルバルブ312とブラ
シレスモータであるモータ315とはギア313を介し
て連結されている。スロットルバルブ312にはバルブ
の開度を検出するための開度センサ333が設けられ、
また、モータ315には回転子の磁極位置を検出するた
めの磁極センサ319が配置されている。開度センサ3
33及び磁極センサ319の3相信号は上位システム1
4にそれぞれ接続されている。
により説明する。図13は、本実施例の電子スロットル
制御装置におけるバルブの位置を検出する機構を示した
図である。図において、スロットルバルブ312とブラ
シレスモータであるモータ315とはギア313を介し
て連結されている。スロットルバルブ312にはバルブ
の開度を検出するための開度センサ333が設けられ、
また、モータ315には回転子の磁極位置を検出するた
めの磁極センサ319が配置されている。開度センサ3
33及び磁極センサ319の3相信号は上位システム1
4にそれぞれ接続されている。
【0053】開度センサ333はバルブの開度の小さい
ところが検出できるように、低開度部分を検出できる性
能を有する。これは、ISC(アイドルスピードコント
ロール)時において、開度センサの分解能が低いとアイ
ドリングが安定しなくなりエンストや排気ガスが不完全
燃焼を起こす恐れがあり、したがって0.1度以下の分
解能が要求されること、及び、燃費向上のためにアイド
リング回転数を下げようとするとエンジン回転数が滑ら
かでないと実現できず、よって低開度・極低開度(角度
に換算して2度近辺)における高分解能が必要とされて
いることの2点に基づく。
ところが検出できるように、低開度部分を検出できる性
能を有する。これは、ISC(アイドルスピードコント
ロール)時において、開度センサの分解能が低いとアイ
ドリングが安定しなくなりエンストや排気ガスが不完全
燃焼を起こす恐れがあり、したがって0.1度以下の分
解能が要求されること、及び、燃費向上のためにアイド
リング回転数を下げようとするとエンジン回転数が滑ら
かでないと実現できず、よって低開度・極低開度(角度
に換算して2度近辺)における高分解能が必要とされて
いることの2点に基づく。
【0054】従来、この開度センサ333によりでバル
ブの開度全域を検出していた。しかしが開度全域をカバ
ーしようとすると高分解能が実現できず、そのためメイ
ンのスロットルバルブの他にISC用のサブバルブを並
列に付けたり極低開度用の開度センサを別に設けた例も
ある。
ブの開度全域を検出していた。しかしが開度全域をカバ
ーしようとすると高分解能が実現できず、そのためメイ
ンのスロットルバルブの他にISC用のサブバルブを並
列に付けたり極低開度用の開度センサを別に設けた例も
ある。
【0055】そこで、本実施例においては、開度センサ
333の分解能を向上させるために低開度のみを開度セ
ンサ333で検出し、それ以上の開度においてはバルブ
駆動に用いるモータ315の磁極検出信号18で開度を
検出するものである。
333の分解能を向上させるために低開度のみを開度セ
ンサ333で検出し、それ以上の開度においてはバルブ
駆動に用いるモータ315の磁極検出信号18で開度を
検出するものである。
【0056】開度センサ333のアナログ信号による開
度信号15は、上位システム14のA/D変換端子に接
続される。一方、磁極センサ319の3相の磁極検出信
号18は、上位システム14のポート端子に接続され
る。上位システム14に入力された磁極検出信号18
は、ソフトウエアにより位相関係から回転方向を算出
し、ロジックでEORをとり120度の周期信号を作っ
たのち、それぞれの立ち上がり立ち下がり信号から電気
角で60度の信号として1回転24パルスとし、この2
つの信号からソフト的にアップダウンカウンタを構成
し、開度を検出する。
度信号15は、上位システム14のA/D変換端子に接
続される。一方、磁極センサ319の3相の磁極検出信
号18は、上位システム14のポート端子に接続され
る。上位システム14に入力された磁極検出信号18
は、ソフトウエアにより位相関係から回転方向を算出
し、ロジックでEORをとり120度の周期信号を作っ
たのち、それぞれの立ち上がり立ち下がり信号から電気
角で60度の信号として1回転24パルスとし、この2
つの信号からソフト的にアップダウンカウンタを構成
し、開度を検出する。
【0057】例えば、ギア比24倍で、モータの相数が
3相で極数が8極とすると、得られるパルスは1回転当
たり24パルス(電気的に3相の信号をEORして両エ
ッジを用いた場合)となる。つまり、バルブの最大開度
を90度とすれば1パルス当たり0.625度となる。
また、開度センサの検出角度範囲を最大3度とし、上位
システムのA/D変換器の分解能を8bitとすれば、
0.012度の分解能が得られ目標の0.1度を十分に
検出できる値となる。
3相で極数が8極とすると、得られるパルスは1回転当
たり24パルス(電気的に3相の信号をEORして両エ
ッジを用いた場合)となる。つまり、バルブの最大開度
を90度とすれば1パルス当たり0.625度となる。
また、開度センサの検出角度範囲を最大3度とし、上位
システムのA/D変換器の分解能を8bitとすれば、
0.012度の分解能が得られ目標の0.1度を十分に
検出できる値となる。
【0058】図14は、本実施例の電子スロットル制御
装置におけるバルブの開閉制御領域を示した図である。
上述したように、本実施例においては、ISC制御時は
開度センサ333からの開度信号15による極低開度
(全閉〜2度程度)のバルブ開閉制御であり、ある設定
開度を境にそれ以上の開度では磁極センサ319からの
磁極検出信号18による通常の制御を行う。
装置におけるバルブの開閉制御領域を示した図である。
上述したように、本実施例においては、ISC制御時は
開度センサ333からの開度信号15による極低開度
(全閉〜2度程度)のバルブ開閉制御であり、ある設定
開度を境にそれ以上の開度では磁極センサ319からの
磁極検出信号18による通常の制御を行う。
【0059】以上において、ISC制御と通常制御との
境界開度近傍において開度制御を行う場合、ISC制御
と通常制御との間で頻繁に制御の切換が行われ制御が不
安定となる。
境界開度近傍において開度制御を行う場合、ISC制御
と通常制御との間で頻繁に制御の切換が行われ制御が不
安定となる。
【0060】そこで、本実施例においては、ISC制御
と通常の制御との切換にヒステリシスを持たせ、ISC
制御から通常の制御へ移行する場合は、境界開度より高
めの低開度の範囲内で制御の切り替えを行い、逆に通常
の制御からISC制御へ移行する場合は、境界開度より
低めの極低開度の範囲内で制御の切換を行う。
と通常の制御との切換にヒステリシスを持たせ、ISC
制御から通常の制御へ移行する場合は、境界開度より高
めの低開度の範囲内で制御の切り替えを行い、逆に通常
の制御からISC制御へ移行する場合は、境界開度より
低めの極低開度の範囲内で制御の切換を行う。
【0061】本実施例によれば、スロットルバルブ31
2の位置制御信号としてモータ315の磁極検出信号1
8を用いるので、従来開度センサ333によって検出し
ていた大開度を磁極センサ319によって検出すること
ができる。また、磁極検出信号18と開度信号15とを
用いるので、開度センサ333は小開度用の1種類で足
り、電子スロットル制御装置全体の小型化・軽量化を図
れるとともに、サブバルブが不要となりコストダウンを
図れ、かつ信頼性が向上する。また開度センサ333の
分解能向上を図れる。また、磁極検出信号18と開度信
号15とを開度センサ333のある開度でISC制御と
通常の制御とを切り替えて使い分け、かつその切換制御
にヒステリシスを持たせるので、その切換を行う境界開
度近傍における頻繁な切換を防止し、開度制御の安定化
を図れる。
2の位置制御信号としてモータ315の磁極検出信号1
8を用いるので、従来開度センサ333によって検出し
ていた大開度を磁極センサ319によって検出すること
ができる。また、磁極検出信号18と開度信号15とを
用いるので、開度センサ333は小開度用の1種類で足
り、電子スロットル制御装置全体の小型化・軽量化を図
れるとともに、サブバルブが不要となりコストダウンを
図れ、かつ信頼性が向上する。また開度センサ333の
分解能向上を図れる。また、磁極検出信号18と開度信
号15とを開度センサ333のある開度でISC制御と
通常の制御とを切り替えて使い分け、かつその切換制御
にヒステリシスを持たせるので、その切換を行う境界開
度近傍における頻繁な切換を防止し、開度制御の安定化
を図れる。
【0062】以上、電子スロットル制御装置の実施例を
説明したが、各制御装置について、その制御装置を用い
た制御システムを構成することができる。その一例とし
て、図5に示した電子スロットル制御装置を用いた制御
システムの実施例を図15を用いて説明する。
説明したが、各制御装置について、その制御装置を用い
た制御システムを構成することができる。その一例とし
て、図5に示した電子スロットル制御装置を用いた制御
システムの実施例を図15を用いて説明する。
【0063】図15は本実施例の電子スロットル制御シ
ステムの全体構成図である。図5と共通の部品について
は共通の番号で示す。
ステムの全体構成図である。図5と共通の部品について
は共通の番号で示す。
【0064】本実施例の制御システムは、上位システム
54と、相切り替え信号を検出する磁極センサ159と
スロットルバルブ(図示せず)の開度を検出する開度セ
ンサ153とを備えたモータ505と、モータ505に
電力を供給するためのインバータ等のパワー回路11と
パワー回路11の相の切り替えを行うロジック回路10
とを備えたモータコントローラ550とから構成され
る。このうち、モータ505とモータコントローラ55
0とは、図5に示すように一体成形されたケースに収納
される。
54と、相切り替え信号を検出する磁極センサ159と
スロットルバルブ(図示せず)の開度を検出する開度セ
ンサ153とを備えたモータ505と、モータ505に
電力を供給するためのインバータ等のパワー回路11と
パワー回路11の相の切り替えを行うロジック回路10
とを備えたモータコントローラ550とから構成され
る。このうち、モータ505とモータコントローラ55
0とは、図5に示すように一体成形されたケースに収納
される。
【0065】ロジック回路10には上位システム54よ
り回路電源16と、モータ505の速度指令12と、モ
ータ505の回転方向指令13とが入力される。パワー
回路11にはモータを駆動するためのモータ電源17が
接続される。また、パワー回路11を流れる電流をロジ
ック回路10にフィードバックして電流制御が可能であ
る。
り回路電源16と、モータ505の速度指令12と、モ
ータ505の回転方向指令13とが入力される。パワー
回路11にはモータを駆動するためのモータ電源17が
接続される。また、パワー回路11を流れる電流をロジ
ック回路10にフィードバックして電流制御が可能であ
る。
【0066】以上の構成において、磁極センサ159は
モータ505のロータの磁極位置を検出してロジック回
路10に伝える。ロジック回路10は磁極センサ159
の磁極検出結果と上位システム54からの回転方向指令
13からパワー回路11の通電相をU、V、Wの各相か
ら選択する。
モータ505のロータの磁極位置を検出してロジック回
路10に伝える。ロジック回路10は磁極センサ159
の磁極検出結果と上位システム54からの回転方向指令
13からパワー回路11の通電相をU、V、Wの各相か
ら選択する。
【0067】一方、開度センサ153はスロットルバル
ブ(図示せず)の位置を検出して上位システム54に伝
える。上位システム54では開度センサ153の検出結
果を基に、バルブを目標位置に移動させるべくモータ5
05にかかる電圧を制御するための速度指令12をロジ
ック回路10に伝える。ロジック回路10はこの値を基
にパワー回路11によりモータ505に加える平均電圧
を制御し目標の位置へバルブを移動させる。
ブ(図示せず)の位置を検出して上位システム54に伝
える。上位システム54では開度センサ153の検出結
果を基に、バルブを目標位置に移動させるべくモータ5
05にかかる電圧を制御するための速度指令12をロジ
ック回路10に伝える。ロジック回路10はこの値を基
にパワー回路11によりモータ505に加える平均電圧
を制御し目標の位置へバルブを移動させる。
【0068】本実施例によれば、モータコントローラ5
50及びモータ505をひとつの一体成形されたケース
内に収納し、上位システム54と切り離して配置するの
で、自動車に配置するときに車内に置かれた上位システ
ム54からの電線の数を最小限にすることができる。
50及びモータ505をひとつの一体成形されたケース
内に収納し、上位システム54と切り離して配置するの
で、自動車に配置するときに車内に置かれた上位システ
ム54からの電線の数を最小限にすることができる。
【0069】以上図5の電子スロットル制御装置を用い
た制御システムの実施例について説明したが、その他図
1〜図4、図6〜図14の電子スロットル制御装置につ
いても、同様にそれぞれの電子スロットル制御装置を用
いた制御システムを構成することができ、各制御装置の
実施例において述べた効果と同様の効果を得ることがで
きる。
た制御システムの実施例について説明したが、その他図
1〜図4、図6〜図14の電子スロットル制御装置につ
いても、同様にそれぞれの電子スロットル制御装置を用
いた制御システムを構成することができ、各制御装置の
実施例において述べた効果と同様の効果を得ることがで
きる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、アクチュエータ、ギ
ヤ、スロットルバルブをU字型に配置してスロットルバ
ルブ軸方向への寸法を低減し、またトルクの伝達を連結
・遮断するクラッチを、トルク伝達経路上におけるアク
チュエータとギヤとの間にアクチュエータの出力軸のま
わりに同一軸心となるように設け、スロットルバルブ軸
方向への寸法を確実に低減する。したがって、装置全体
の十分な小型化・軽量化を図れる。さらにアクチュエー
タは使用条件が高温であるほどパワーが落ちるため高温
使用時にはより大型のものを用意する必要があるが、ス
ロットルボディーへの熱伝導によりアクチュエータの冷
却促進が図れるので要求されるパワーに対し比較的小型
のアクチュエータを用意すれば足りる。また高温時にお
けるトルク低下等異常動作の発生を防止できる。さらに
アクチュエータ、クラッチをスロットルボディーと一体
成形されたケース内に配置するので、装置全体の小型化
・軽量化を図れる。アクチュエータケースにフィンを設
けるので、アクチュエータの冷却を効率よく行える。ま
たアクチュエータの制御回路をアクチュエータと一体成
形されたケースに配置するので配線数が減少しコストダ
ウンを図れると共に配線処理が簡単となり装置全体の小
型化・軽量化を図れる。
ヤ、スロットルバルブをU字型に配置してスロットルバ
ルブ軸方向への寸法を低減し、またトルクの伝達を連結
・遮断するクラッチを、トルク伝達経路上におけるアク
チュエータとギヤとの間にアクチュエータの出力軸のま
わりに同一軸心となるように設け、スロットルバルブ軸
方向への寸法を確実に低減する。したがって、装置全体
の十分な小型化・軽量化を図れる。さらにアクチュエー
タは使用条件が高温であるほどパワーが落ちるため高温
使用時にはより大型のものを用意する必要があるが、ス
ロットルボディーへの熱伝導によりアクチュエータの冷
却促進が図れるので要求されるパワーに対し比較的小型
のアクチュエータを用意すれば足りる。また高温時にお
けるトルク低下等異常動作の発生を防止できる。さらに
アクチュエータ、クラッチをスロットルボディーと一体
成形されたケース内に配置するので、装置全体の小型化
・軽量化を図れる。アクチュエータケースにフィンを設
けるので、アクチュエータの冷却を効率よく行える。ま
たアクチュエータの制御回路をアクチュエータと一体成
形されたケースに配置するので配線数が減少しコストダ
ウンを図れると共に配線処理が簡単となり装置全体の小
型化・軽量化を図れる。
【0071】さらに、クラッチ磁気回路の一部にアクチ
ュエータの回転磁気回路の一部を用いるので、構成部品
点数が減少しコストダウンを図れると共に装置全体の小
型化・軽量化を図れる。
ュエータの回転磁気回路の一部を用いるので、構成部品
点数が減少しコストダウンを図れると共に装置全体の小
型化・軽量化を図れる。
【図1】本発明の一実施例の電子スロットル制御装置の
全体構成図である。
全体構成図である。
【図2】スロットルボディーとモータケースを一体成形
で構成した場合の電子スロットル制御装置の全体構成図
である。
で構成した場合の電子スロットル制御装置の全体構成図
である。
【図3】半円型モータを使用した場合の電子スロットル
制御装置の全体構成図である。
制御装置の全体構成図である。
【図4】半円型モータの断面図である。
【図5】モータとコントローラを一体成形で構成した場
合の電子スロットル制御装置の全体構成図である。
合の電子スロットル制御装置の全体構成図である。
【図6】バルブシャフトにモータを内蔵した場合の電子
スロットル制御装置の全体構成図である。
スロットル制御装置の全体構成図である。
【図7】モータの構造図である。
【図8】磁極センサを磁極部に配置した場合の電子スロ
ットル制御装置の磁極部分の断面図である。
ットル制御装置の磁極部分の断面図である。
【図9】クラッチとモータの磁気回路を共用した場合の
電子スロットル制御装置の磁極部分の断面図である。
電子スロットル制御装置の磁極部分の断面図である。
【図10】ブラシレスモータの誘起電圧と通電電流との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図11】磁極センサを突極の中心からずらして配置し
た場合の電子スロットル制御装置の磁極部分の断面図で
ある。
た場合の電子スロットル制御装置の磁極部分の断面図で
ある。
【図12】ブラシレスモータの誘起電圧と通電電流との
関係を示す図である。
関係を示す図である。
【図13】電子スロットル制御装置におけるバルブの位
置検出機構を示す図である。
置検出機構を示す図である。
【図14】電子スロットル制御装置におけるバルブの開
閉制御領域を示す図である。
閉制御領域を示す図である。
【図15】電子スロットル制御装置を用いた制御システ
ムの全体構成図である。
ムの全体構成図である。
10 ロジック回路 11 パワー回路 12 速度指令 13 回転方向指令 14 上位システム 15 開度信号 16 回路電源 17 モータ電源 18 磁極検出信号 54 上位システム 101 スロットルボディー 102 スロットルバルブ 103 ギア 103A,B ギア 105 モータ 110 電磁クラッチ 112 コイル 115 モータ 116 ステータ 119 磁極センサ 121 バルブシャフト 133 開度センサ 151 モータシャフト 159 磁極センサ 201 スロットルボディー 207 モータケース 305 半円型モータ 312 スロットルバルブ 313 ギア 315 モータ 319 磁極センサ 409 磁路ヨーク 451 モータシャフト 452 コイル 455 ロータ 456 ステータ 457 永久磁石 459 磁極センサ 505 モータ 550 モータコントローラ 605 モータ 621 バルブシャフト 752 コイル 755 ロータ 756 ステータ 805 モータ 807 モータケース 809 磁路ヨーク 851 モータシャフト 852 コイル 854 突極 855 ロータ 856 ステータ 857 永久磁石 859 磁極センサ 905 モータ 907 モータケース 909 磁路ヨーク 910 電磁クラッチ 911 クラッチ用ロータ 912 クラッチ用ヨーク 913 クラッチ用コイル 914 スリーブベアリング 951 モータシャフト 952 モータ用コイル 955 モータ用ロータ 956 ステータ 957 永久磁石
フロントページの続き (72)発明者 本田 恭彦 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (72)発明者 佐々木 靖 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (72)発明者 嶺岸 輝彦 茨城県勝田市大字高場字鹿島谷津2477番 地3 日立オートモティブエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 橋本 仁克 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (72)発明者 吉田 龍也 茨城県勝田市大字高場2520番地 株式会 社 日立製作所 自動車機器事業部内 (72)発明者 門向 裕三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 審査官 山本 穂積 (56)参考文献 特開 平1−301934(JP,A) 特開 昭64−73135(JP,A) 特開 昭64−29634(JP,A) 特開 平3−134250(JP,A) 特開 平1−151733(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 11/10 F02D 9/02 351
Claims (9)
- 【請求項1】 吸気を制御するスロットルバルブと、前
記スロットルバルブを動作させるトルクを発生するアク
チュエータと、前記アクチュエータの発生したトルクを
伝達するギアとを有する電子スロットル制御装置におい
て、 前記ギヤを介し、一方に前記アクチュエータ、他方に前
記スロットルバルブをU字型に配置して、前記アクチュ
エータで発生したトルクを前記ギヤを介して前記スロッ
トルバルブに伝達し、 そのトルク伝達経路上における前記アクチュエータと前
記ギヤとの間に、トルクの伝達を連結・遮断するクラッ
チを設け、かつ、 このクラッチを、前記アクチュエータの出力軸のまわり
に、同一軸心となるように 配置したことを特徴とする電
子スロットル制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電子スロットル制御装置
において、前記アクチュエータ、前記クラッチ、及び前
記ギアをスロットルボディーと一体成形されたケース内
に配置したことを特徴とする電子スロットル制御装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の電子スロットル制御装置
において、前記アクチュエータは直流モータ及びブラシ
レスモータ等の整流機構を有するモータであることを特
徴とする電子スロットル制御装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の電子スロットル制御装置
において、前記アクチュエータと一体成形されたケース
内に前記アクチュエータを制御する制御回路を配置した
ことを特徴とする電子スロットル制御装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の電子スロットル制御装置
において、前記クラッチの磁気回路の一部に前記アクチ
ュエータの磁気回路の一部を用いたことを特徴とする電
子スロットル制御装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の電子スロットル制御装置
において、前記クラッチは、前記アクチュエータの出力
軸に沿ってトルク伝達位置とトルク遮断位置とに切り替
わるように構成されていることを特徴とする電子スロッ
トル制御装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の電子スロットル制御装置
において、前記クラッチは、前記アクチュエータの出力
軸に固定されている第1部材と、該アクチュエータの出
力軸に沿って可動に配置された第2部材とを備え、トル
ク伝達時にはこれら第1部材と第2部材とが密着してト
ルクを伝達することを特徴とする電子スロットル制御装
置。 - 【請求項8】 請求項1記載の電子スロットル制御装置
において、前記アクチュエータはモータであり、かつこ
のモータのハウジングに前記クラッチが保持されている
ことを特徴とする電子スロットル制御装置。 - 【請求項9】 請求項8記載の電子スロットル制御装置
において、前記モータのロータと前記クラッチのロータ
とは、同一の軸に固定されていることを特徴とする電子
スロットル制御装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4189749A JP2758535B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 電子スロットル制御装置 |
US08/086,210 US5431141A (en) | 1992-07-16 | 1993-07-06 | Electronic throttle system |
DE4323785A DE4323785C2 (de) | 1992-07-16 | 1993-07-15 | Elektronisches Drosselsystem |
DE4345571A DE4345571B4 (de) | 1992-07-16 | 1993-07-15 | Motorgetriebene Drosselklappenvorrichtung |
DE4345564A DE4345564B4 (de) | 1992-07-16 | 1993-07-15 | Motorgetriebene Drosselklappenvorrichtung |
US08/429,166 US5517966A (en) | 1992-07-16 | 1995-04-26 | Electronic throttle system |
US08/608,742 US5664542A (en) | 1992-07-16 | 1996-02-29 | Electronic throttle system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4189749A JP2758535B2 (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 電子スロットル制御装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36042197A Division JP3384733B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 電子スロットル制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633804A JPH0633804A (ja) | 1994-02-08 |
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