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JP2692914B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JP2692914B2
JP2692914B2 JP63320925A JP32092588A JP2692914B2 JP 2692914 B2 JP2692914 B2 JP 2692914B2 JP 63320925 A JP63320925 A JP 63320925A JP 32092588 A JP32092588 A JP 32092588A JP 2692914 B2 JP2692914 B2 JP 2692914B2
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JP
Japan
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film
semiconductor film
tft
etching
manufacturing
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JP63320925A
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昭史 佐々木
和博 今尾
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は非晶質材料等の半導体膜から成る薄膜トラン
ジスタ(以下TFTと称す)の製造方法に関する。
(ロ)従来の技術 近年、プラズマCVD法により形成された非晶質シリコ
ン薄膜トランジスタ(以下a−SiTFT)が液晶ディスプ
レイー(LCD)のスイッチング素子として利用されてい
る。
前記a−SiTFTの特性は、TFT構造、使用材料あるい
は、作成法に大きく依存している。
一般的に、a−SiTFTの製造方法は、ガラス基板上に
透明電極を、パターン形成後、ゲート用金属電極をパタ
ーン形成する。次いで、ゲート用非晶質絶縁膜、非晶質
半導体膜を、大面積成膜が可能であり、かつ、低温成膜
(基板温度Ts<350℃)の可能なプラズマCVD法を用いて
それぞれSiNx膜及びa−Si膜を連続的に成膜する。尚、
ここでゲート用絶縁膜として、他にSiO2、Ta2O5膜等も
あるが、SiO2膜同様、a−Si膜と連続的に成膜が可能な
SiNx膜が、最も効果的な製造方法である。
続いて、ソース・ドレイン電極として、まず前記a−
Si膜とのオーミックコンタクト用の燐Pをドーピングし
た。a−Si膜(以下n+a-Si膜)を成膜した後、このn+a-
Si膜上に金属電極をパターン形成すれば、a−SiTFTを
製造する事が出来る。
以上のような従来のTFTの製造方法において、TFT特性
を支配している要因の一つに、活性層であるa−Siが挙
げられる。このa−Si膜は、膜厚の変化により、TFT特
性に大きく影響する。a−Si膜厚が減少すると、光電流
によるOFF電流の増加を抑制でき、TFT特性のON/OFF比が
確保出来る。しかし、a−Si膜厚が減少すると、前に述
べた様に、後工程でのチャネル形成時のn+a-Si膜エッチ
ングの際、下層のa−Si膜の膜減りが無視出来なくな
る。従ってa−Si薄膜化に対しては、特性の安定性、再
現性向上、あるいは、工程上の余裕度拡大のため、a−
Si膜膜減り防止用のパッシベーション膜が欠かせない存
在となっている。
(ハ)発明が解決しようとする課題 通常、パッシベーション膜(保護用絶縁膜)を有しな
いTFT構造では、ゲート絶縁用のSiNx膜、半導体膜であ
るa−Si膜をそれぞれ形成後、オーミックコンタクト用
のn+a-Si膜を連続的に形成すればよい。しかし、パッシ
ベーション膜を有するTFTの場合、例えば、SiNx膜をパ
ッシベーション膜として用いるなら、ゲート絶縁用SiNx
膜、a−Si膜、パッシベーション用SiNx膜をプラズマCV
D法にて連続成膜し、次いでパッシベーションSiNx膜を
パターン形成した後、コンタクト用n+a-Si膜を形成しな
ければならない。
このようなa−Si上へのSiNxの形成は、a−Si膜上に
プラズマによるダメージを与えて、a−Si膜表面の膜質
が変化し、このため、後工程のパッシベーションパター
ン形成の際のSiNxのみの除去処理だけでは、a−Si膜と
n+a-Si膜の間の良好なコンタクトを得る事はできなかっ
た。
(ニ)課題を解決するための手段 a−Si表面の膜質変化は、前述の様に、パッシベーシ
ョンSiNx膜積層時、あるいは、パッシベーションパター
ン形成上に起こるものであり、a−Si膜表面部分のみで
ある。従ってこの表面変質層のみを除去する事によっ
て、残存したa−Si膜とn+a-Si膜とのコンタクトは回復
する。しかし、a−Si表面層のみの除去を行うには、従
来のウエットエッチングでは、時間制御及び工程増加
等、問題がある。そこで、反応ガスを用いたドライエッ
チングにより適切な層厚のa−Si表面層のみの除去(以
下スライトエッチング)を行う。
以下、本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、絶縁
基板上にゲート用金属電極、ゲート用絶縁膜、半導体
膜、保護用絶縁膜、不純物導入半導体膜、ドレインある
いはソース用金属電極を順次積層した薄膜トランジスタ
の製造方法に於て、上記半導体膜上にプラズマCVD法に
より上記保護用絶縁膜のパターンを形成した後、ドライ
エッチング法により、上記ドレインあるいはソース用金
属電極位置の上記半導体膜表面の80乃至300Å程度の、
上記プラズマCVD法のプラズマダメージによる変質層を
除去し、該半導体膜上に不純物導入半導体膜を直接形成
するものである。
(ホ)作用 パッシベーション膜を備えるTFTに於ては、このパッ
シベーションSiNx膜積層時、あるいはパターン形成時
に、下層のa−Si膜表面で、膜質の変化が発生する。こ
の表面変質層を、Arガス等によるスパッタエッチングあ
るいは、CF4、CF4+O2、CHF3、SF6、あるいはSF6+Cl2
F(フッ素)系ガスによる反応性ドライエッチングによ
り、例えば80〜300Åの範囲内でエッチングし、活性な
表面を露出させる。その後、n+a-Siを積層し、TFTを作
成する。この様にa−Si膜の活性な表面を露出する事
で、n+a-Siとのコンタクトが回復し、良好な特性が得ら
れる。
(ヘ)実施例 第1図に本発明のTFT製造方法における製造プロセス
の実施例を示す。
第1図(a)はガラス基板(1)上に透明電極
(2)、ゲート用電極金属(3)をパターン形成し、プ
ラズマCVD法によりゲート絶縁膜等SiNx膜(4)、a−S
i膜(5)、パッシベーション用SiNx膜(6)を順次積
層した状態までの断面図である。同図の(5′)はパッ
シベーション用SiNx膜(6)を形成する際にプラズマに
よるダメージでa−Si膜(5)表面の膜質が変化した表
面変質層を示している。
同図(b)は、前記パッシベーション用SiNx膜(6)
をパターン形成し、前記a−Si表面変質層(5′)が現
われた図である。
ここで、このa−Si表面変質層(5′)をドライエッ
チング法にてこの変質層(5′)のみスライトエッチン
グする。ドライエッチング法ならば、Arガス等を用いた
スパッタエッチング、CF4、CF4+O2、CHF3、SF6、あるい
はSF6+Cl2等F(フッ素)系ガスを用いたプラズマエッ
チングのどちらでも良い。ここでは選択比がとりにくい
前者よりも後者の方を利用した。例えば、汎用のドライ
エッチング装置を用いてエッチングを施すと、反応ガス
が前記CF4、CF4+O2、CHF3、SF6、あるいはSF6+Cl2等F
(フッ素)系ガスをエッチャントとした場合に、a−Si
/SiNx選択比が充分大きいため(〜10以上)、パッシベ
ーション用SiNx膜(6)はほとんどエッチングされな
い。又、この場合中性ラジカルを中心とするケミカルな
反応が主に用いられるため、前者のスパッタエッチング
より、プラズマによるダメージは比較的緩和され有効で
ある。このa−Si変質層(5′)のエッチング量は、a
−Si膜(5)の膜厚にもよるが第2図の[スライトエッ
チング量とTFTのオン電流(ION)値(Vg=7.5V時)の関
係]よりエッチング量80〜300Å厚程度で10nA程度以上
の充分なオン電流が得られる事が分かる。
同図(c)に示す如く、このスライトエッチングによ
りa−Si変質層(5′)をエッチングし、活性なa−Si
層(5)が露出する。
続いて、同図(d)の如く、スライトエッチング後、
n+a-Si膜を積層し、同図(e)の如く、a−Si膜
(5)、n+a-Si膜(7)をパターン形成し、ソース・ド
レイン用金属電極(8)のパターン形成の後、チャネル
部のn+a-Siをエッチング除去する。
第3図(a)に約200Åスライトエッチングを施した
時のTFT特性を示し、同図(b)にスライトエッチング
不充分(50Å以下)な時のTFT特性を示す。ION値の差が
はっきりとあらわれている。これ等の図に於いて、Vg=
7.5Vのオン電流IONを比べて見ると200Å程度のスライト
エッチングの場合の方が50Å以下のそれより大きな値と
なりTFT特性が秀れている事が分かる。尚、同図のPは
光照射時、Dは暗状態のTFT特性を示している。
(ト)発明の効果 本発明のTFTの製造方法によれば、半導体上にプラズ
マCVD法により上記保護用絶縁膜のパターンを形成した
後、ドライエッチング法により、上記ドレインあるいは
ソース用金属電極位置の上記半導体膜表面の80乃至300
Å程度の、上記プラズマCVD法のプラズマダメージによ
る変質層を除去することにより、容易に良好なオーミッ
クコンタクトが得られ、TFT特性の劣化はない。又、ド
ライエッチング法を採用するため、所望のスライトエッ
チング量が、ウェットエッチング法と比較して容易に制
御出来る。しかも、上記工程の導入による工程ロスは、
ウェット法に比べ、はるかに小さく、又、後工程のn+a-
Siの如き不純物導入半導体膜の積層がプラズマCVD法で
ある事から連続的に導入出来る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(e)は本発明のTFT製造方法を示すプ
ロセス図、第2図はスライトエッチング量とTFT特性のI
ON値の関係図、第3図(a)(b)はTFTのゲート電圧
と電流との関係図。 (1)…ガラス基板、(2)…透明電極、(3)…ゲー
ト用金属電極、(4)…ゲート絶縁膜用SiNx膜、(5)
…a−Si膜、(5′)…a−Si変質層、(7)…n+a-Si
膜、(8)…ソース・ドレイン用金属電極。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁基板上にゲート用金属電極、ゲート用
    絶縁膜、半導体膜、保護用絶縁膜、不純物導入半導体
    膜、ドレインあるいはソース用金属電極を順次積層した
    薄膜トランジスタの製造方法に於て、 上記半導体膜上にプラズマCVD法により上記保護用絶縁
    膜のパターンを形成した後、ドライエッチング法によ
    り、上記ドレインあるいはソース用金属電極位置の上記
    半導体膜表面の80乃至300Å程度の、上記プラズマCVD法
    のプラズマダメージによる変質層を除去し、該半導体膜
    上に不純物導入半導体膜を直接形成することを特徴とし
    た薄膜トランジスタの製造方法。
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