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JP2666620B2 - 温度センサ回路 - Google Patents

温度センサ回路

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Publication number
JP2666620B2
JP2666620B2 JP3224897A JP22489791A JP2666620B2 JP 2666620 B2 JP2666620 B2 JP 2666620B2 JP 3224897 A JP3224897 A JP 3224897A JP 22489791 A JP22489791 A JP 22489791A JP 2666620 B2 JP2666620 B2 JP 2666620B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
equation
circuit
transistor
differential pair
temperature sensor
Prior art date
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Application number
JP3224897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0545233A (ja
Inventor
克治 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to SG1996005710A priority patent/SG49782A1/en
Priority to EP92107075A priority patent/EP0531615A2/en
Priority to US07/873,228 priority patent/US5357149A/en
Priority to AU15128/92A priority patent/AU647261B2/en
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Publication of JPH0545233A publication Critical patent/JPH0545233A/ja
Priority to AU53167/94A priority patent/AU657441B2/en
Priority to US08/198,581 priority patent/US5512855A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温度センサ回路に係
り、特にCMOS集積回路上に実現される温度センサ回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、温度センサ回路は、従
来、CMOS集積回路上にCMOSトランジスタで構成
した例はなく、例えば図3や図4に示すようにバイポー
ラトランジスタ回路で構成するのが一般的である。以
下、従来例回路の動作を説明する。
【0003】図3及び図4において、定電流源Ij (j
=1、2、……、n−1、n)は、IS をトランジスタ
の飽和電流、kをボルツマン定数、Tを絶対温度、qを
単位電子電荷、VBEj をトランジスタQj のベース・エ
ミッタ電圧とすると、次の数式1で示される。
【0004】
【数1】
【0005】従って、トランジスタQj のベース・エミ
ッタ間電圧VBEj は、トランジスタの直流増幅率が十分
高いのでベース電流を無視すると、次の数式2と表せ
る。
【0006】
【数2】
【0007】それ故、図3においては、出力電圧V0
は、次の数式3で表せる。また、図4においては、VCC
−V0 は、次の数式4で表せる。何れも絶対温度Tに比
例した電圧が得られる。
【0008】
【数3】
【0009】
【数4】
【0010】なお、上述したように、従来では、CMO
S集積回路上にCMOSトランジスタで構成した温度セ
ンサ回路は存在しなかった。これは、概略次のような理
由に基づく。即ち、CMOS集積回路上に実現する場合
には、従来では寄生トランジスタを利用するようにして
いるので、十分に大きな直流増幅率を得ることが困難
で、前記数式3や同4からのずれが大きくなり、実用上
支障を来すことによる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、温度センサ
回路は種々の用途に用いられるが、例えば温度センサ回
路の出力をA/Dコンバータで受ける場合、従来の温度
センサ回路は差動出力となっていないので、別に基準電
源が必要となるという問題がある。また、その場合、基
準電源の持つ温度特性が温度センサ回路の特性を劣化さ
せるという問題もある。
【0012】本発明の目的は、CMOS集積回路上にC
MOSトランジスタで構成した差動出力形の温度センサ
回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の温度センサ回路は次の如き構成を有する。即
ち、本発明の温度センサ回路は、ゲート長とゲート幅の
比が異なる2つのMOSトランジスタからなり定電流源
で駆動される差動対トランジスタと; 前記差動対トラ
ンジスタの負荷であってゲート長とゲート幅の比が異な
る2つのMOSトランジスタからなるカレントミラー回
路と; 前記差動対トランジスタのドレイン電流比が前
記カレントミラー回路のミラー比となるようにカレント
ミラー回路の出力を差動対トランジスタの一方のMOS
トランジスタのゲートへ帰還する帰還回路と; を備え
たことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の温度セン
サ回路の作用を説明する。本発明では、ゲート長とゲー
ト幅の比が異なる2つのMOSトランジスタで差動対を
構成し、この差動対トランジスタの負荷にゲート長とゲ
ート幅の比が異なる2つのMOSトランジスタからなる
カレントミラー回路を設け、カレントミラー回路のミラ
ー比と差動対トランジスタのドレイン電流比が等しくな
るようにカレントミラー回路の出力を差動対トランジス
タに帰還制御する。
【0015】その結果、差動対トランジスタの2入力間
に温度に比例した電圧が得られ、差動出力形の温度セン
サ回路をCMOS集積回路上にCMOSトランジスタで
実現できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る温度センサ回路
を示す。図1において、M0SトランジスタM1と同M
2は定電流源I0 で駆動される差動対トランジスタであ
り、両トランジスタのゲート長とゲート幅の比は例えば
M1:M2=1:K1となっている。また、MOSトラ
ンジスタM3と同M4は差動対トランジスタ(M1、M
2)のアクティブロードたるカレントミラー回路を構成
するが、両トランジスタのゲート長とゲート幅の比は、
例えばM3:M4=K2:1となっている。
【0017】そして、カレントミラー回路の出力段には
帰還回路が設けられる。この帰還回路は、差動対トラン
ジスタ(M1、M2)のドレイン電流比がカレントミラ
ー回路(M3、M4)のミラー比となるように、カレン
トミラー回路の出力を差動対トランジスタの一方のMO
Sトランジスタのゲートに帰還する回路であり、種々の
構成方式があるが、例えば図示するように、MOSトラ
ンジスタM5と定電流源I1 とで構成されるレベルシフ
ト回路と、これに並設されるPチャネルMOSトランジ
スタM6とNチャネルMOSトランジスタM7とからな
るコンプリメンタリ回路とで構成し、コンプリメンタリ
回路の出力を例えばMOSトランジスタM1のゲート入
力とする。従って、MOSトランジスタM2のゲートに
は直流電源V1 が接続される。なお、抵抗Rとコンデン
サCは位相補償回路である。
【0018】以上の構成において、差動対トランジスタ
(M1、M2)では、ドレイン電流Id1、同Id2は次の
数式5、同6と表され、定電流源I0 は数式7と表さ
れ、またオフセット電圧(差動出力)ΔVi は数式8と
表される。
【0019】
【数5】
【0020】
【数6】
【0021】
【数7】
【0022】
【数8】
【0023】但し、数式5と同6において、VGS1 、V
GS2 は、MOSトランジスタM1、同M2のゲート・ソ
ース間電圧、VT はスレッショルド電圧である。又、β
は、μをモビリティ、C0Xをゲート酸化膜容量、Lをゲ
ート長、Wをゲート幅とすると、次の数式9で示され
る。
【0024】
【数9】
【0025】ここで、カレントミラー回路(M3、M
4)のミラー比はK2:1であるから、差動対トランジ
スタ(M1、M2)には次の数式10の関係を維持する
ように帰還がかかる。
【0026】
【数10】
【0027】そこで、ドレイン電流Id1、同Id2をミラ
ー比K2と定電流源I0 とで表すと、数式7と同8から
次の数式11、同12となる。
【0028】
【数11】
【0029】
【数12】
【0030】そして、数式5と同11とから数式13、
従って、数式14が得られる。
【0031】
【数13】
【0032】
【数14】
【0033】また同様に、数式6と同12とから数式1
5、従って、数式16が得られる。
【0034】
【数15】
【0035】
【数16】
【0036】従って、数式8は、次の数式17のように
なる。
【0037】
【数17】
【0038】つまり、MOSトランジスタM1、同M2
のゲート電圧間電位差(オフセット電圧)ΔVi は、モ
ビリティμの平方根に反比例する。ここで、モビリティ
μは温度特性を持ち、温度T1と同T2でのモビリティ
μ(T1)と同μ(T2)との関係は、次の数式18と
表せる。
【0039】
【数18】
【0040】従って、温度Tについてのオフセット電圧
ΔVi は、次の数式19となる。
【0041】
【数19】
【0042】図2は、数式19の関係をT0 =300°
Kとして表したものである。よって、オフセット電圧Δ
i は、温度に比例するということが分かる。
【0043】また、数式17において、オフセット電圧
ΔVi は、K2=1とおくと、数式20となり、同様
に、K1=1とおくと数式21となる。
【0044】
【数20】
【0045】
【数21】
【0046】数式20、同21から理解できるように、
数式17はK1、K2に対して等価な式とはなっていな
いが、K2>1で考えると、次の数式22となる。
【0047】
【数22】
【0048】数式22において、√{K2/(K2+
1)}の値は、K2の値の変化に対してルート(√)圧
縮され、その変化の幅は数式22に示す範囲となり、狭
くなっている。従って、K1>1、K2>1で考える
と、概略オフセット電圧ΔVi はK1とK2の積の平方
根の逆数で決まると考えて良い。
【0049】即ち、1個のトランジスタ対のみでオフセ
ット電圧を発生させるよりも、2個のトランジスタ対で
オフセット電圧を発生させる方がより大きな効果が得ら
れ、同じオフセット電圧を得るのに小さなトランジスタ
サイズで実現でき、チップ面積を小さくできるのであ
る。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の温度セン
サ回路によれば、ゲート長とゲート幅の比が異なる2つ
のMOSトランジスタで差動対を構成し、この差動対ト
ランジスタの負荷にゲート長とゲート幅の比が異なる2
つのMOSトランジスタからなるカレントミラー回路を
設け、カレントミラー回路のミラー比と差動対トランジ
スタのドレイン電流比が等しくなるようにカレントミラ
ー回路の出力を差動対トランジスタに帰還制御するよう
にしたので、差動対トランジスタの2入力間に温度に比
例した電圧が得られ、差動出力形の温度センサ回路をC
MOS集積回路上にCMOSトランジスタで実現できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る温度センサ回路の回路
図である。
【図2】オフセット電圧ΔVi と温度Tとの関係図であ
る。
【図3】従来のバイポーラトランジスタによる温度セン
サ回路の回路図である。
【図4】従来のバイポーラトランジスタによる温度セン
サ回路の回路図である。
【符号の説明】
M1 差動対トランジスタ M2 差動対トランジスタ M3 カレントミラー回路を構成するトランジスタ M4 カレントミラー回路を構成するトランジスタ M5 帰還回路を構成するトランジスタ M6 帰還回路を構成するトランジスタ M7 帰還回路を構成するトランジスタ I0 定電流源 I1 定電流源 ΔVi オフセット電圧 VDD 電圧源 V1 電圧源 R 抵抗 C コンデンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート長とゲート幅の比が異なる2つの
    MOSトランジスタからなり定電流源で駆動される差動
    対トランジスタと; 前記差動対トランジスタの負荷で
    あってゲート長とゲート幅の比が異なる2つのMOSト
    ランジスタからなるカレントミラー回路と; 前記差動
    対トランジスタのドレイン電流比が前記カレントミラー
    回路のミラー比となるようにカレントミラー回路の出力
    を差動対トランジスタの一方のMOSトランジスタのゲ
    ートへ帰還する帰還回路と;を備えたことを特徴とする
    温度センサ回路。
JP3224897A 1990-10-24 1991-08-09 温度センサ回路 Expired - Lifetime JP2666620B2 (ja)

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