JP2643961B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents
放電灯点灯装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、蛍光灯のような熱陰極型の放電灯を点灯さ
せる放電灯点灯装置に関するものである。
せる放電灯点灯装置に関するものである。
(背景技術) 第3図は従来の放電灯点灯装置(特願昭61-42620号)
の回路図である。直流電源Eは交流電源を整流平滑した
定電圧電源などによって構成される。直流電源Eにはス
イッチSW1を介して直列トランジスタよりなるスイッチ
ング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。各スイッ
チング素子Q1,Q2は、駆動回路部3によって交互にオ
ン、オフされる。また、少なくともスイッチング素子
Q1,Q2の一方のスイッチング素子Q1と並列にコンデンサC
1、放電灯l、インダクタンス素子Lの直列回路を接続
してある。放電灯lは、例えば、蛍光灯のような熱陰極
型の放電灯よりなり、一対のフィラメントf1,f2を有し
ている。放電灯lのフィラメントf1,f2の電源側端子に
は、コンデンサC2が並列に接続され、非電源側端子には
スイッチSW2が接続されている。放電灯lの有無(放電
灯lが接続されているかどうか、又は放電灯lが点灯し
ているか否か)を検出する無負荷検出回路1は、ダイオ
ードD1と抵抗R1,R2の直列回路よりなる分圧回路などに
よって構成され、コンデンサC1の非電源側端子と電源E
の負端子間に接続される。抵抗R1,R2の直列抵抗は放電
灯lのインピーダンスよりも高く設定される。放電灯l
が接続されていないときは、無負荷検出回路1の出力は
“Low"レベルとなり、放電灯lが点灯しているときは、
無負荷検出回路1の出力は“High"レベルとなる。発振
出力制御部2は無負荷検出回路1の出力が“Low"レベル
となったときに、駆動回路部3の動作を変えて、スイッ
チング素子Q1,Q2のスイッチングを停止させるか、放電
灯lに印加される電圧(コンデンサC2の両端電圧)を低
減させるようにスイッチング素子Q1,Q2の動作を制御す
るものである。また、無負荷検出回路1の出力が“Low"
レベルとなったとき、すなわち、放電灯lが無負荷とな
ったときには、予熱スイッチ動作回路5を介して予熱ス
イッチSW2はオンされる。
の回路図である。直流電源Eは交流電源を整流平滑した
定電圧電源などによって構成される。直流電源Eにはス
イッチSW1を介して直列トランジスタよりなるスイッチ
ング素子Q1,Q2の直列回路が接続されている。各スイッ
チング素子Q1,Q2は、駆動回路部3によって交互にオ
ン、オフされる。また、少なくともスイッチング素子
Q1,Q2の一方のスイッチング素子Q1と並列にコンデンサC
1、放電灯l、インダクタンス素子Lの直列回路を接続
してある。放電灯lは、例えば、蛍光灯のような熱陰極
型の放電灯よりなり、一対のフィラメントf1,f2を有し
ている。放電灯lのフィラメントf1,f2の電源側端子に
は、コンデンサC2が並列に接続され、非電源側端子には
スイッチSW2が接続されている。放電灯lの有無(放電
灯lが接続されているかどうか、又は放電灯lが点灯し
ているか否か)を検出する無負荷検出回路1は、ダイオ
ードD1と抵抗R1,R2の直列回路よりなる分圧回路などに
よって構成され、コンデンサC1の非電源側端子と電源E
の負端子間に接続される。抵抗R1,R2の直列抵抗は放電
灯lのインピーダンスよりも高く設定される。放電灯l
が接続されていないときは、無負荷検出回路1の出力は
“Low"レベルとなり、放電灯lが点灯しているときは、
無負荷検出回路1の出力は“High"レベルとなる。発振
出力制御部2は無負荷検出回路1の出力が“Low"レベル
となったときに、駆動回路部3の動作を変えて、スイッ
チング素子Q1,Q2のスイッチングを停止させるか、放電
灯lに印加される電圧(コンデンサC2の両端電圧)を低
減させるようにスイッチング素子Q1,Q2の動作を制御す
るものである。また、無負荷検出回路1の出力が“Low"
レベルとなったとき、すなわち、放電灯lが無負荷とな
ったときには、予熱スイッチ動作回路5を介して予熱ス
イッチSW2はオンされる。
以下、第3図従来例の動作について説明する。スイッ
チSW1がオンされて、直流電源Eが印加されると駆動回
路部3によってスイッチング素子Q1,Q2は交互にオン、
オフされる。また、直流電源Eが印加されると、タイマ
ー回路4によって一定時間、予熱スイッチ動作回路5を
介してスイッチSW2がオンされる。そうすると、コンデ
ンサC1、放電灯lのフィラメントf1,f2、インダクタン
ス素子Lを介して高周波電流が流れ、一定時間フィラメ
ントf1,f2が加熱される。一定時間後、スイッチSW2がオ
フすると、インダクタンス素子L、コンデンサC2よりな
る共振回路によって高周波の高電圧が印加されて、放電
灯lが点灯する。
チSW1がオンされて、直流電源Eが印加されると駆動回
路部3によってスイッチング素子Q1,Q2は交互にオン、
オフされる。また、直流電源Eが印加されると、タイマ
ー回路4によって一定時間、予熱スイッチ動作回路5を
介してスイッチSW2がオンされる。そうすると、コンデ
ンサC1、放電灯lのフィラメントf1,f2、インダクタン
ス素子Lを介して高周波電流が流れ、一定時間フィラメ
ントf1,f2が加熱される。一定時間後、スイッチSW2がオ
フすると、インダクタンス素子L、コンデンサC2よりな
る共振回路によって高周波の高電圧が印加されて、放電
灯lが点灯する。
ここで、放電灯lを取り外して無負荷にすると、無負
荷検出回路1の出力が“Low"レベルとなり、発振出力制
御部2、駆動回路部3を介してインバータ回路は停止す
るか、あるいは、コンデンサC2の両端電圧が低減される
ように制御される。同時に、予熱スイッチ動作回路5を
介して予熱スイッチSW2がオンする。その後、再び放電
灯lが接続されると、コンデンサC1から、スイッチング
素子Q1と並列接続されたインピーダンス素子Z、インダ
クタンス素子L、フィラメントf2、スイッチSW2、フィ
ラメントf1を通って、コンデンサC1に戻る閉回路を介し
てコンデンサC1の電荷が放出される。放電灯lが接続さ
れていないときには、コンデンサC1は直流電源Eの電圧
に充電されていたものであるが、放電灯lが接続される
と、コンデンサC1の充電電圧は上記放電によって低下す
る。このコンデンサC1の電圧低下により、無負荷検出回
路1の検出電圧は増加する。なぜなら、直流電源Eの電
圧は、コンデンサC1の充電電圧と無負荷検出回路1の両
端電圧を加えた電圧となっているからである。上記無負
荷検出回路1の検出電圧が増加すると、すなわち、“Hi
gh"レベルになると、発振出力制御部2の動作は解除さ
れて、インバータ回路は通常の発振動作を行い、放電灯
lには高電圧が印加され、放電灯lは点灯する。
荷検出回路1の出力が“Low"レベルとなり、発振出力制
御部2、駆動回路部3を介してインバータ回路は停止す
るか、あるいは、コンデンサC2の両端電圧が低減される
ように制御される。同時に、予熱スイッチ動作回路5を
介して予熱スイッチSW2がオンする。その後、再び放電
灯lが接続されると、コンデンサC1から、スイッチング
素子Q1と並列接続されたインピーダンス素子Z、インダ
クタンス素子L、フィラメントf2、スイッチSW2、フィ
ラメントf1を通って、コンデンサC1に戻る閉回路を介し
てコンデンサC1の電荷が放出される。放電灯lが接続さ
れていないときには、コンデンサC1は直流電源Eの電圧
に充電されていたものであるが、放電灯lが接続される
と、コンデンサC1の充電電圧は上記放電によって低下す
る。このコンデンサC1の電圧低下により、無負荷検出回
路1の検出電圧は増加する。なぜなら、直流電源Eの電
圧は、コンデンサC1の充電電圧と無負荷検出回路1の両
端電圧を加えた電圧となっているからである。上記無負
荷検出回路1の検出電圧が増加すると、すなわち、“Hi
gh"レベルになると、発振出力制御部2の動作は解除さ
れて、インバータ回路は通常の発振動作を行い、放電灯
lには高電圧が印加され、放電灯lは点灯する。
第4図は他の従来例の回路図である。この回路は、第
3図における予熱スイッチSW2を省いて、代わりに、イ
ンダクタンス素子Lに予熱巻線n2,n3,n4を設けて、放電
灯l1,l2のフィラメントf1,f2,f3,f4の予熱を行うように
したものである。各放電灯l1,l2にはインピーダンス素
子Z2,Z3が並列接続されている。
3図における予熱スイッチSW2を省いて、代わりに、イ
ンダクタンス素子Lに予熱巻線n2,n3,n4を設けて、放電
灯l1,l2のフィラメントf1,f2,f3,f4の予熱を行うように
したものである。各放電灯l1,l2にはインピーダンス素
子Z2,Z3が並列接続されている。
この回路において、無負荷検出回路1の出力が“Low"
レベルであれば、発振出力制御部2が動作して、インバ
ータ回路の出力を低減する。放電灯l1,l2が接続された
ときには、コンデンサC1、スイッチング素子Q1と並列に
接続されたインピーダンス素子Z1、インダクタンス素子
L、フィラメントf4、インピーダンス素子Z3、フィラメ
ントf3,f2、インピーダンス素子Z2、フィラメントf1、
コンデンサC1よりなる閉回路を介してコンデンサC1の電
荷が放電され、コンデンサC1の充電電圧は低下する。第
3図の従来例と同様に、このコンデンサC1の電圧低下に
より、無負荷検出回路1の検出電圧は増加し、発振出力
制御部2の動作は解除されて、インバータ回路は通常の
発振動作を行い、放電灯lは高電圧を印加されて、点灯
される。
レベルであれば、発振出力制御部2が動作して、インバ
ータ回路の出力を低減する。放電灯l1,l2が接続された
ときには、コンデンサC1、スイッチング素子Q1と並列に
接続されたインピーダンス素子Z1、インダクタンス素子
L、フィラメントf4、インピーダンス素子Z3、フィラメ
ントf3,f2、インピーダンス素子Z2、フィラメントf1、
コンデンサC1よりなる閉回路を介してコンデンサC1の電
荷が放電され、コンデンサC1の充電電圧は低下する。第
3図の従来例と同様に、このコンデンサC1の電圧低下に
より、無負荷検出回路1の検出電圧は増加し、発振出力
制御部2の動作は解除されて、インバータ回路は通常の
発振動作を行い、放電灯lは高電圧を印加されて、点灯
される。
しかしながら、第4図に示すように、インダクタンス
素子Lの2次巻線n2,n3,n4より予熱電流を取るような構
成、又は、別の予熱トランスを用いて予熱電流を取るよ
うな構成においては、放電灯l1,l2の有無に関係なく、
コンデンサC1から、インピーダンス素子Z1、インダクタ
ンス素子L、インダクタンス素子Lの巻線n4(又はフィ
ラメントf4)、インピーダンス素子Z3、インダクタンス
素子Lの巻線n3(又はフィラメントf3,f2)、インピー
ダンス素子Z2、インダクタンス素子Lの巻線n2(又はフ
ィラメントf1)を通って、コンデンサC1に戻る閉回路を
介して、コンデンサC1の電荷が放電され、放電灯l1,l2
の有無に関係なく、無負荷検出回路1の出力は常に“Hi
gh"レベルとなる。したがって、第3図の従来例のよう
に無負荷検出を行うことはできない。
素子Lの2次巻線n2,n3,n4より予熱電流を取るような構
成、又は、別の予熱トランスを用いて予熱電流を取るよ
うな構成においては、放電灯l1,l2の有無に関係なく、
コンデンサC1から、インピーダンス素子Z1、インダクタ
ンス素子L、インダクタンス素子Lの巻線n4(又はフィ
ラメントf4)、インピーダンス素子Z3、インダクタンス
素子Lの巻線n3(又はフィラメントf3,f2)、インピー
ダンス素子Z2、インダクタンス素子Lの巻線n2(又はフ
ィラメントf1)を通って、コンデンサC1に戻る閉回路を
介して、コンデンサC1の電荷が放電され、放電灯l1,l2
の有無に関係なく、無負荷検出回路1の出力は常に“Hi
gh"レベルとなる。したがって、第3図の従来例のよう
に無負荷検出を行うことはできない。
(発明の目的) 本発明は上述のような点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、予熱巻線からフィラメン
トの予熱電流を供給される放電灯の無負荷検出を簡単な
構成で実現可能とした放電灯点灯装置を提供することに
ある。
り、その目的とするところは、予熱巻線からフィラメン
トの予熱電流を供給される放電灯の無負荷検出を簡単な
構成で実現可能とした放電灯点灯装置を提供することに
ある。
(発明の開示) 本発明に係る放電灯点灯装置にあっては、上記の目的
を達成するために、第1図又は第2図に示すように、直
流電源Eに所定の周期で交互にオン、オフされる一対の
スイッチング素子Q1,Q2を直列的に接続し、少なくとも
一方のスイッチング素子Q1と並列に、直流導通可能なイ
ンピーダンス素子Z1を接続すると共に、直流電源Eの一
方の電極に一端を接続されたコンデンサC1を介して、イ
ンダクタンス素子Lと熱陰極型の放電灯l1,l2の直列回
路を接続し、上記コンデンサC1の非電源側端子と直流電
源Eの他方の電極との間に、電圧低下により無負荷状態
を検出する無負荷検出回路1を接続し、熱陰極型の放電
灯l1,l2のフィラメントf1,f2,f3,f4は予熱巻線n2,n3,n4
に接続し、フィラメントf1,f2,f3,f4の非電源側端子間
に直流導通要素Z2,Z3を接続して成る点灯装置におい
て、予熱巻線n2,n3,n4とフィラメントf1,f2,f3,f4の間
に、前記コンデンサC1からの直流的な放電電流を阻止す
る直流阻止要素(コンデンサC3,C4,C5又はダイオード
D2,D3,D4)を介在させたことを特徴とするものである。
を達成するために、第1図又は第2図に示すように、直
流電源Eに所定の周期で交互にオン、オフされる一対の
スイッチング素子Q1,Q2を直列的に接続し、少なくとも
一方のスイッチング素子Q1と並列に、直流導通可能なイ
ンピーダンス素子Z1を接続すると共に、直流電源Eの一
方の電極に一端を接続されたコンデンサC1を介して、イ
ンダクタンス素子Lと熱陰極型の放電灯l1,l2の直列回
路を接続し、上記コンデンサC1の非電源側端子と直流電
源Eの他方の電極との間に、電圧低下により無負荷状態
を検出する無負荷検出回路1を接続し、熱陰極型の放電
灯l1,l2のフィラメントf1,f2,f3,f4は予熱巻線n2,n3,n4
に接続し、フィラメントf1,f2,f3,f4の非電源側端子間
に直流導通要素Z2,Z3を接続して成る点灯装置におい
て、予熱巻線n2,n3,n4とフィラメントf1,f2,f3,f4の間
に、前記コンデンサC1からの直流的な放電電流を阻止す
る直流阻止要素(コンデンサC3,C4,C5又はダイオード
D2,D3,D4)を介在させたことを特徴とするものである。
このように、本発明にあっては、予熱巻線n2,n3,n4と
フィラメントf1,f2,f3,f4の間に、コンデンサC1からの
直流的な放電電流を阻止する直流阻止要素を設けたか
ら、無負荷時にはコンデンサC1の充電電圧が上昇し、無
負荷検出回路1の電圧低下により無負荷状態の検出が行
われるものである。
フィラメントf1,f2,f3,f4の間に、コンデンサC1からの
直流的な放電電流を阻止する直流阻止要素を設けたか
ら、無負荷時にはコンデンサC1の充電電圧が上昇し、無
負荷検出回路1の電圧低下により無負荷状態の検出が行
われるものである。
以下、本発明の実施例について説明する。
第1図は本発明の一実施例の回路図である。本実施例
において、第4図の従来例と同一の機能を有する部分に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。第4図
の従来例との違いは、インダクタンス素子Lの2次巻線
n2,n3,n4より各々コンデンサC3,C4,C5を介して、フィラ
メントf1,f2,f3,f4に接続されている点である。放電灯l
1,l2が無負荷になると、コンデンサC1はダイオードD1、
抵抗R1,R2を介して直流電源Eの電圧まで充電される。
したがって、無負荷検出回路1の出力は“Low"レベルと
なり、発振出力制御部2、駆動回路部3を介して、スイ
ッチング素子Q1,Q2は共にオフし、インバータ回路の出
力は零となるか、又は低減される。
において、第4図の従来例と同一の機能を有する部分に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。第4図
の従来例との違いは、インダクタンス素子Lの2次巻線
n2,n3,n4より各々コンデンサC3,C4,C5を介して、フィラ
メントf1,f2,f3,f4に接続されている点である。放電灯l
1,l2が無負荷になると、コンデンサC1はダイオードD1、
抵抗R1,R2を介して直流電源Eの電圧まで充電される。
したがって、無負荷検出回路1の出力は“Low"レベルと
なり、発振出力制御部2、駆動回路部3を介して、スイ
ッチング素子Q1,Q2は共にオフし、インバータ回路の出
力は零となるか、又は低減される。
また、放電灯l1,l2が無負荷のとき、コンデンサC1、
インピーダンス素子Z1、インダクタンス素子L、その2
次巻線n4、コンデンサC5、インピーダンス素子Z3、イン
ダクタンス素子Lの2次巻線n3、コンデンサC4、インピ
ーダンス素子Z2、コンデンサC3、インダクタンス素子L
の2次巻線n2、コンデンサC1を介して、コンデンサC1の
充電電荷を放電させる閉回路が存在するが、コンデンサ
C3,C4,C5によって、コンデンサC1からの直流的な放電電
流はカットされ、コンデンサC1は放電されない。コンデ
ンサC1の電荷がコンデンサC3,C4,C5へ一部転移するが、
微少であり、無負荷検出回路1の出力が“Low"レベルか
ら“High"レベルに変化するまでには至らないように設
計される。つまり、コンデンサC1とコンデンサC3,C4,C5
の容量は、C1>C3,C4,C5となるように選定される。
インピーダンス素子Z1、インダクタンス素子L、その2
次巻線n4、コンデンサC5、インピーダンス素子Z3、イン
ダクタンス素子Lの2次巻線n3、コンデンサC4、インピ
ーダンス素子Z2、コンデンサC3、インダクタンス素子L
の2次巻線n2、コンデンサC1を介して、コンデンサC1の
充電電荷を放電させる閉回路が存在するが、コンデンサ
C3,C4,C5によって、コンデンサC1からの直流的な放電電
流はカットされ、コンデンサC1は放電されない。コンデ
ンサC1の電荷がコンデンサC3,C4,C5へ一部転移するが、
微少であり、無負荷検出回路1の出力が“Low"レベルか
ら“High"レベルに変化するまでには至らないように設
計される。つまり、コンデンサC1とコンデンサC3,C4,C5
の容量は、C1>C3,C4,C5となるように選定される。
したがって、放電灯l1,l2が無負荷の時、コンデンサC
1を放電する閉回路がないので、無負荷検出回路1の出
力は“Low"レベルとなり、インバータ回路の出力は制限
されたままとなる。ここで、再び、放電灯l1,l2が接続
されると、コンデンサC1、インピーダンス素子Z1、イン
ダクタンス素子L、フィラメントf4、インピーダンス素
子Z3、フィラメントf3,f2、インピーダンス素子Z2、フ
ィラメントf1、コンデンサC1を介して、コンデンサC1の
電荷が放電して、コンデンサC1の電圧が下がり、無負荷
検出回路1の出力が“High"レベルとなり、正常に点灯
することになる。
1を放電する閉回路がないので、無負荷検出回路1の出
力は“Low"レベルとなり、インバータ回路の出力は制限
されたままとなる。ここで、再び、放電灯l1,l2が接続
されると、コンデンサC1、インピーダンス素子Z1、イン
ダクタンス素子L、フィラメントf4、インピーダンス素
子Z3、フィラメントf3,f2、インピーダンス素子Z2、フ
ィラメントf1、コンデンサC1を介して、コンデンサC1の
電荷が放電して、コンデンサC1の電圧が下がり、無負荷
検出回路1の出力が“High"レベルとなり、正常に点灯
することになる。
また、放電灯l1,l2の共通側のフィラメントf2,f3を、
インピーダンス素子Z2、フィラメントf2、f3、インピー
ダンス素子Z3のように、直列的に接続することによっ
て、すべてのフィラメントf1,f2,f3,f4が接続されたと
きにのみ、コンデンサC1を放電させる閉回路が構成で
き、第1図に示すような多灯点灯方式のときに有効とな
る。例えば、放電灯l1が接続され、放電灯l2のフィラメ
ントf4が接続され、フィラメントf3が接続されていない
場合、コンデンサC1、インピーダンス素子Z1、インダク
タンス素子L、フィラメントf4、インピーダンス素子
Z3、インダクタンス素子Lの巻線n3、コンデンサC4、イ
ンピーダンス素子Z2、フィラメントf1、コンデンサC1を
介して、コンデンサC1の電荷が放電しようとするが、こ
の閉回路にはコンデンサC4が直列的に挿入されているの
で、コンデンサC1の電荷は放電されず、無負荷検出回路
1の出力は“Low"レベルとなり、インバータ回路の出力
は制限された電圧となる。
インピーダンス素子Z2、フィラメントf2、f3、インピー
ダンス素子Z3のように、直列的に接続することによっ
て、すべてのフィラメントf1,f2,f3,f4が接続されたと
きにのみ、コンデンサC1を放電させる閉回路が構成で
き、第1図に示すような多灯点灯方式のときに有効とな
る。例えば、放電灯l1が接続され、放電灯l2のフィラメ
ントf4が接続され、フィラメントf3が接続されていない
場合、コンデンサC1、インピーダンス素子Z1、インダク
タンス素子L、フィラメントf4、インピーダンス素子
Z3、インダクタンス素子Lの巻線n3、コンデンサC4、イ
ンピーダンス素子Z2、フィラメントf1、コンデンサC1を
介して、コンデンサC1の電荷が放電しようとするが、こ
の閉回路にはコンデンサC4が直列的に挿入されているの
で、コンデンサC1の電荷は放電されず、無負荷検出回路
1の出力は“Low"レベルとなり、インバータ回路の出力
は制限された電圧となる。
このように、コンデンサC3,C4,C5は、放電灯l1,l2が
接続されていないときに、コンデンサC1の電荷の放電を
防止し、無負荷検出回路1の出力を“Low"レベルに保持
するためのものであるので、第2図の実施例に示すよう
に、コンデンサC3,C4,C5に代えて、ダイオードD2,D3,D4
を用いても良い。放電灯l1のフィラメントf1,f2、放電
灯l2のフィラメントf3,f4のうち、どれか1つでも接続
されていない場合には、ダイオードD2,D3,D4によって、
コンデンサC1の電荷放電のための閉回路は構成されず、
無負荷検出回路1の出力は“Low"レベルとなり、インバ
ータ回路の出力電圧は制限されるものである。
接続されていないときに、コンデンサC1の電荷の放電を
防止し、無負荷検出回路1の出力を“Low"レベルに保持
するためのものであるので、第2図の実施例に示すよう
に、コンデンサC3,C4,C5に代えて、ダイオードD2,D3,D4
を用いても良い。放電灯l1のフィラメントf1,f2、放電
灯l2のフィラメントf3,f4のうち、どれか1つでも接続
されていない場合には、ダイオードD2,D3,D4によって、
コンデンサC1の電荷放電のための閉回路は構成されず、
無負荷検出回路1の出力は“Low"レベルとなり、インバ
ータ回路の出力電圧は制限されるものである。
なお、上記各実施例のように、インダクタンス素子L
に予熱巻線n2,n3,n4を設けると、インダクタンス素子L
の両端電圧は、放電灯lは点灯時には低く、予熱時には
高くなる。その比率は、インダクタンス素子Lとコンデ
ンサC2の直列共振回路の定数設定にもよるが、予熱時に
は約2倍になる。したがって、予熱時には十分な予熱電
流を流し、点灯時の予熱電流は少なくして、フィラメン
トロスを低減することができるものである。
に予熱巻線n2,n3,n4を設けると、インダクタンス素子L
の両端電圧は、放電灯lは点灯時には低く、予熱時には
高くなる。その比率は、インダクタンス素子Lとコンデ
ンサC2の直列共振回路の定数設定にもよるが、予熱時に
は約2倍になる。したがって、予熱時には十分な予熱電
流を流し、点灯時の予熱電流は少なくして、フィラメン
トロスを低減することができるものである。
(発明の効果) 本発明は上述のように、直流カット用のコンデンサを
備えるインバータ回路により熱陰極型の放点灯を駆動
し、そのフィラメントを予熱巻線により予熱するように
した放電灯点灯装置において、予熱巻線とフィラメント
の間に、前記コンデンサからの直流的な放電電流を阻止
する直流阻止要素を介在させたので、無負荷時には前記
コンデンサが無負荷検出回路を介して充電されることに
より、無負荷検出回路の電圧が低下して、無負荷状態を
検出できるものであり、簡単な構成でありながら確実に
無負荷状態を検出でき、しかも、予熱巻線への電流の廻
り込みによる誤動作がなくなるという効果がある。
備えるインバータ回路により熱陰極型の放点灯を駆動
し、そのフィラメントを予熱巻線により予熱するように
した放電灯点灯装置において、予熱巻線とフィラメント
の間に、前記コンデンサからの直流的な放電電流を阻止
する直流阻止要素を介在させたので、無負荷時には前記
コンデンサが無負荷検出回路を介して充電されることに
より、無負荷検出回路の電圧が低下して、無負荷状態を
検出できるものであり、簡単な構成でありながら確実に
無負荷状態を検出でき、しかも、予熱巻線への電流の廻
り込みによる誤動作がなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例の回路図、第2図は本発明の
他の実施例の回路図、第3図は従来例の回路図、第4図
は他の従来例の回路図である。 1は無負荷検出回路、Eは直流電源、Q1,Q2はスイッチ
ング素子、Lはインダクタンス素子、l1,l2は放電灯、f
1,f2,f3,f4はフィラメント、n2,n3,n4は予熱巻線、C1,C
2,C3,C4,C5はコンデンサ、D1,D2,D3,D4はダイオードで
ある。
他の実施例の回路図、第3図は従来例の回路図、第4図
は他の従来例の回路図である。 1は無負荷検出回路、Eは直流電源、Q1,Q2はスイッチ
ング素子、Lはインダクタンス素子、l1,l2は放電灯、f
1,f2,f3,f4はフィラメント、n2,n3,n4は予熱巻線、C1,C
2,C3,C4,C5はコンデンサ、D1,D2,D3,D4はダイオードで
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】直流電源に所定の周期で交互にオン、オフ
される一対のスイッチング素子を直列的に接続し、少な
くとも一方のスイッチング素子と並列に、直流導通可能
なインピーダンス素子を接続すると共に、直流電源の一
方の電極に一端を接続されたコンデンサを介して、イン
ダクタンス素子と熱陰極型の放電灯の直列回路を接続
し、上記コンデンサの非電源側端子と直流電源の他方の
電極との間に、電圧低下により無負荷状態を検出する無
負荷検出回路を接続し、熱陰極型の放電灯のフィラメン
トは予熱巻線に接続し、フィラメントの非電源側端子間
に直流導通要素を接続して成る点灯装置において、予熱
巻線とフィラメントの間に、前記コンデンサからの直流
的な放電電流を阻止する直流阻止要素を介在させたこと
を特徴とする放電灯点灯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32620487A JP2643961B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 放電灯点灯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32620487A JP2643961B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 放電灯点灯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01166494A JPH01166494A (ja) | 1989-06-30 |
JP2643961B2 true JP2643961B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=18185169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32620487A Expired - Lifetime JP2643961B2 (ja) | 1987-12-23 | 1987-12-23 | 放電灯点灯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2643961B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0748400B2 (ja) * | 1989-12-25 | 1995-05-24 | 松下電工株式会社 | インバータ装置 |
-
1987
- 1987-12-23 JP JP32620487A patent/JP2643961B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01166494A (ja) | 1989-06-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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