JP2520409B2 - 筆記具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転式シャープペンシル，回転式ボールペン
あるいは回転型ノック式シャープペンシル等の筆記具に
関する。

〔先行技術〕

本発明者等は、キャップを回転することによりこの回
転を回転−前後動変換機構により回転方向に応じてレフ
ィールを前後動させ、レフィールの先端部を外筒の先端
より出没させるようにした回転式ボールペン，あるいは
同様にレフィールの先端部を外筒１の先端より出没させ
るようにすると共に、レフィールの先端部を外筒の先端
より突出した状態で、キャップをノックすることにより
レフィールを構成するチャックを開閉させ、芯出しを行
うことができる回転型ノック式シャープペンシルを実願
昭60−204385号，実願昭61−109562号，実願昭61−1530
38号として既に提案した。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら上記先行技術の回転式ボールペンではボ
ールペン用レフィールに替えてシャープペンシル用レフ
ィールを用いても、芯の出没ができず、言い換えれば、
ボールペンとシャープペンシルの互換性がないという問
題点がある。

また、先行技術の回転型ノック式シャープペンシル
は、外筒の後端とキャップの頭部との間に予めノック代
分の隙間を設けておいてノックできるようにしているた
め、外観を損ないスマートなデザインのものを得ること
ができないという問題点もあった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の第１目的は同一構成で、ボールペン用レフィ
ールとシャープペンシル用レフィールを交換するだけで
回転操作により回転式ボールペンとしても回転式シャー
プペンシルとしても使用できる互換性のある筆記具を提
供することである。

本発明の第２目的は同一構成で回転操作により回転式
ボールペンとしても、回転操作により外筒の後端とキャ
ップ頭部との間にノック代分の隙間が形成され、ノック
できる回転型ノック式シャープペンシルとしても使用で
きる互換性のある筆記具を提供することである。

即ち、本発明の第１筆記具は第１目的を達成するた
め、第１図〜第４図示のように、外筒１内にレフィール
を収容し、このレフィール２の後端部に、外面に突起３
を有するスライダ４を嵌合せしめ、このスライダ４に嵌
め込まれ，かつ外筒１の後端部に回転自在で軸方向移動
不能に嵌め込まれた回転キャップ５にはノック代分の螺
旋状スリット６と，この螺旋状スリット６に連通されレ
フィール２の先端を外筒１の先端より突出させる先端突
出用スリット７とを設け、外筒１にはノック代分の軸方
向通路８と，この軸方向通路８に連通されレフィール２
の先端を外筒１の先端より突出させる先端突出用通路９
とを設け、少なくとも上記先端突出用スリット７及び先
端突出用通路９のいずれか一方を螺旋状とすると共に、
前記スライダ４の突起３を，前記螺旋状スリット６と軸
方向通路８または先端突出用スリット７と先端突出用通
路９に摺動自在に嵌装せしめてなる構成としたものであ
る。

本発明の第２筆記具は第２目的を達成するため、第５
図及び第６図示のように外筒１内にレフィール２を収容
し、このレフィール２の後端部に、外面に突起３を有す
るスライダ４を嵌合せしめ、このスライダ４に嵌め込ま
れ，かつ外筒１の後端部に回転自在で軸方向にノック代
分だけ移動可能に嵌め込まれた回転キャップ５にはノッ
ク代分の螺旋状スリット６と，この螺旋状スリット６に
連通されレフィール２の先端を外筒１の先端より突出さ
せる先端突出用スリット７とを設け、外筒１にはノック
代分の軸方向通路８と，この軸方向通路８に連通されレ
フィール２の先端を外筒１の先端より突出させる先端突
出用通路９とを設け、少なくとも前記先端突出用スリッ
ト７及び先端突出用通路９のいずれか一方を螺旋状とす
ると共に、前記スライダ４の突起３を，前記螺旋状スリ
ット６と軸方向通路８または先端突出用スリット７と先
端突出用通路９に摺動自在に嵌装せしめてなる構成とし
たものである。

〔作 用〕

第１筆記具において第４図（ａ）示のように先端突出
用スリット７及び先端突出用通路９の始端にスライダ４
の突起３が位置しているとき、回転キャップ５の頭部5a
を第４図（ｂ）示の正方向に回転すると、先端突出用ス
リット７及び先端突出用通路９に嵌め込まれたスライダ
４の突起３は、これらのスリット７及び通路９に沿って
周方向に移動しつつ軸方向の前方へ移動する。この移動
によりレフィール２の先端部2aが外筒１の先端より突出
する。

このとき、スライダ４の突起３は先端突出用スリット
７及び先端突出用通路９の終端，即ちノック代分の螺旋
状スリット６及びノック代分の軸方向通路８の始端位置
にある。ボールペンの場合は突出したレフィール２の先
端部2aに包持したボールにより筆記することができる。

シャープペンシルの場合はこの位置で更に回転キャッ
プ５の頭部5aを第４図（ｃ）示の正方向に回転すると、
ノック代分の軸方向通路８の始端にスライダ４の突起３
が当接しているので、スライダ４の突起３はノック代分
の螺旋状スリット６に沿って周方向に移動しつつノック
代分の軸方向通路８に案内されて前方へレフィール２を
構成するばね10に抗して移動し、回転キャップ５の頭部
5aへの回転力を開放することによりばね10のばね力によ
り後方へ移動する。この動作を繰り換すことによりレフ
ィール２を構成するチャック11が開閉し、チャック11の
開閉によりレフィール２の先端部2aより芯12を所定長さ
ずつ送り出すことができる。突出した芯12により筆記す
ることができる。

スライダ４の突起３がノック代分の螺旋状スリット６
及びノック代分の軸方向通路８の始端，即ち先端突出用
スリット７及び先端突出用通路９の終点に位置している
ときに、逆方向に回転すると、スライダ４の突起３は、
スリット７及び通路９に沿って周方向に移動しつつ軸方
向の後方へ移動する。この移動によりレフィール２の先
端部2aが外筒１の先端より引込むことになる。このと
き、スライダ４の突起３は、先端突出用スリット７及び
先端突出用通路９の始点位置にある。

また、第２筆記具においてボールペンの場合は上記と
全く同様にレフィール２の先端部2aを外筒１の先端より
突出することができ、また引込ませることができる（第
４図（ａ），（ｂ）参照）。

シャープペンシルの場合には第４図（ｂ）示のように
レフィール２の先端部2aを外筒１の先端より突出した状
態で、回転キャップ５の頭部5aを正方向に回転すると、
ノック代分の軸方向通路８の始端にスライダ４の突起３
が当接しているので、スライダ４の突起３はノック代分
の螺旋状スリット６に沿って周方向に移動しつつノック
代分だけ回転キャップ５を後方へ移動させることにな
る。即ち、環状突起22が嵌装する環状溝21をノック代分
だけ幅広にしたことにより回転キャップ５をノック代分
だけ後方へ移動させることになる（第６図参照）。

この状態で回転キャップ５をノックすると、スライダ
４の突起３はノック代分の軸方向通路８内を前方へ移動
し、回転キャップ5,スライダ４及びレフィール２をノッ
ク代分だけばね10に抗して前方へ移動させ、またばね10
のばね力により後方へ移動させることによりチャック11
を開閉させ、チャック11の開閉により芯12を所定長さず
つ送り出すことができる。レフィール２の先端部2aを引
込めるには回転キャップ５の頭部5aを逆方向に回転させ
ればよい。

〔実施例〕

以下図面に基づいて本発明の実施例を説明する。

第１図は本発明の第１筆記具の一実施例を示す縦断面
図、第２図（ａ），（ｂ）はそれぞれ本発明で使用する
スライダの一例を示す外観図及びその縦断面図、第３図
（ａ），（ｂ）は本発明で使用する回転キャップの２例
を示す外観図である。

第１図において１は外筒、２は外筒１内に収容された
レフィールである。このレフィール２はボールペンの場
合、インキタンクとこれに連結され先端にボールを包持
した先端部とよりなり、シャープペンシルの場合には、
第１図示のように芯タンク13と，これに連結したチャッ
ク11と，これに嵌合されたチャックリング14と，このチ
ャックリング14と外筒１との間に介挿され、外筒１の内
段部15に当接されて軸体先端部（レフィール２の先端部
となる）2aが外筒１の先端より突出する軸体16と，この
軸体16の後部に螺着され、チャックリング14の後端を係
止するチャックリングスリーブ17と，このスリーブ17と
芯タンク13との間に挿設されたばね10とよりなる。

４はレフィール２を構成する芯タンク13の後部外周に
嵌合せしめたスライダで、外面後方に突起３を有する
（第２図参照）。５はこのスライダ４の外周に嵌め込ま
れる回転キャップである。この回転キャップ５にはスラ
イダ４の突起３を前端から挿入する軸方向スリット18
と，このスリット18に連通するノック代分の螺旋状スリ
ット６と，このスリット６に連通されレフィール２の先
端を外筒１の先端より突出させる先端突出用スリット７
と，このスリット７に連通する周方向スリット19とが設
けられ、軸方向スリット18と螺旋状スリット６との間に
内面突子20が設けられている（第３図（ａ）参照）。

スライダ４と回転キャップ５はスライダ４の突起３が
回転キャップ５の軸方向スリット18より挿入され、内面
突子20を越えたところで嵌め込まれた状態で連結される
ことになる。回転キャップ５の周方向スリット19の少し
後方の部分とこれに対向する外筒１の内面部分には外筒
１に対し回転キャップ５が回転自在で軸方向移動不能に
嵌め込まれるよう一方に環状溝21が，他方に環状突起22
が設けられている。これらの溝21と突起22は環状でなく
てもよい。

また外筒１にはノック代分の軸方向通路８と，この通
路８に連通され、レフィール２の先端を外筒１の先端よ
り突出させる先端突出用通路９と，この通路９に連通す
る軸方向通路23とが設けられ、この通路23と９との間に
内面突子24が設けられている。

回転キャップ５はこれに連結されたスライダ４の突起
３が周方向スリット19に嵌め込まれた状態で、突起３を
外筒１の軸方向通路23より挿入するよう外筒１の後部内
に嵌入し、突起３が内面突子24を越えたところで、環状
突起22と環状溝21が嵌合し、回転キャップ５は外筒１に
対し回転自在で軸方向移動不能になる。

環状突起22の高さと環状溝21の深さは、外筒１に対し
回転キャップ５の頭部5aを後方に引っ張ることにより離
脱できる寸法と、形状を有するものとすることは勿論で
ある。このようにするとボールペンの場合、インキを使
い果たしたとき、レフィール２の交換ができ、またシャ
ープペンシルの場合は芯の補充ができる。

軸方向通路8,先端突出用通路９及び軸方向通路23等
は、この実施例の場合、スリットであるが溝であっても
よいし、また、先端突出用スリット７及び先端突出用通
路９は図例の場合、螺旋方向が互いに逆になっている
が、一方の例えば先端突出用スリット７を軸方向のスリ
ットとしてもよい。両者が互いに逆方向の螺旋状の場合
にはそれらの長さを短くしても軸方向移動量を大きくと
れるので好ましい。

上記のような構成の第１発明の一実施例において第４
図（ａ）示のように先端突出用スリット７及び先端突出
用通路９の始端にスライダ４の突起３が位置していると
き、回転キャップ５の頭部5aを第４図（ｂ）示の正方向
（矢印で示す時計方向）に回転すると、先端突出用スリ
ット７及び先端突出用通路９に嵌め込まれたスライダ４
の突起３は、これらのスリット７及び通路９に沿って周
方向に移動しつつ軸方向の前方へ移動する。この移動に
よりスライダ４及びレフィール２は、レフィール２を構
成する軸体16の段部が外筒１の内段部15に当接するまで
前方へ移動することになり（第１図の仮想線参照）、レ
フィール２の先端部2aが外筒１の先端より突出する（第
４図（ａ），（ｂ）参照）。

レフィール２の移動は、第１図及び第４図示のように
先端突出用スリット７及び先端突出用通路９が互いに逆
方向の螺旋状の場合には、それらの長さが短くても速や
かに行われることは容易に理解できることである。

このとき、スライダ４の突起３は先端突出用スリット
７及び先端突出用通路９の終端，即ちノック代分の螺旋
状スリット６及びノック代分の軸方向通路８の始端位置
にある。ボールペンの場合は突出したレフィール２の先
端部2aに抱持されたボールにより筆記することができ
る。

シャープペンシルの場合はこの位置で更に回転キャッ
プ５の頭部5aを第４図（ｃ）示の正方向（矢印で示す時
計方向）に回転すると、ノック代分の軸方向通路８の始
端にスライダ４の突起３が当接しているので、スライダ
４の突起３はノック代分の螺旋状スリット６に沿って周
方向に移動しつつノック代分の軸方向通路８に案内され
て前方へレフィール２を構成するばね10に抗して移動
し、回転キャップ５の頭部5aへの回転力を解放すること
によりばね10のばね力により後方へ移動する。この動作
を繰り返すことによりレフィール２を構成するチャック
11が開閉し、チャック11の開閉によりレフィール２の先
端部2aより芯12を所定長さずつ送り出すことができる。
突出した芯12により筆記することができる。

スライダ４の突起３がノック代分の螺旋状スリット６
及びノック代分の軸方向通路８の始端，即ち先端突出用
スリット７及び先端突出用通路９の終点に位置している
ときに、逆方向（反時計方向）に回転すると、スライダ
４の突起３は、スリット７及び通路９に沿って周方向に
移動しつつ軸方向の後方へ移動する。この移動によりレ
フィール２の先端部2aが外筒１の先端より引込むことに
なる。このとき、スライダ４の突起３は、先端突出用ス
リット７及び先端突出用通路９の始点位置にある。

上述のように第１実施例によれば、同一構成で、ボー
ルペン用レフィールとシャープペンシル用レフィールを
交換するだけで回転操作により回転式ボールペンとして
も回転式シャープペンシルとしても使用できる互換性の
ある筆記具を提供することができる。

第５図は本発明第２筆記具の一実施例を示す縦断面図
である。

この実施例では、第１図において回転キャップ５の周
方向スリット19の少し後方の部分とこれに対向する外筒
１の内面部分のいずれか一方，例えば外筒１の内面部分
に設けられた環状溝21を軸方向の後方へノック代分だけ
幅広にした構成としたものである。

上記のような構成の第２発明の一実施例においてボー
ルペンの場合は上記と全く同様にレフィール２の先端部
2aを外筒１の先端より突出することができ、また引込ま
せることができる（第４図（ａ），（ｂ）参照）。

シャープペンシルの場合には第４図（ｂ）示のように
レフィール２の先端部2aを外筒１の先端より突出した状
態で、回転キャップ５の頭部5aを正方向（時計方向）に
回転すると、ノック代分の軸方向通路８の始端にスライ
ダ４の突起３が当接しているので、スライダ４の突起３
はノック代分の螺旋状スリット６に沿って周方向に移動
しつつノック代分だけ回転キャップ５を後方へ移動させ
ることになる。即ち、環状突起22が環状溝21内をノック
代分だけ幅広にしたことにより回転キャップ５をノック
代分だけ後方へ移動させることになる（第６図参照）。

この状態で回転キャップ５をノックすると、スライダ
４の突起３はノック代分の軸方向通路８内を前方へ移動
し、回転キャップ5,スライダ４及びレフィール２を構成
する芯タンク13,チャック11をノック代分だけばね10に
抗して前方へ移動させ、またばね10のばね力により後方
へ移動させることによりチャック11を開閉させ、チャッ
ク11の開閉により芯12を所定長さずつ送り出すことがで
きる。レフィール２の先端部2aを引込めるには回転キャ
ップ５の頭部5aを逆方向に回転させればよい。

上述のように第２発明の一実施例によれば、同一構成
で回転操作により回転式ボールペンとしても、回転操作
により外筒の後端とキャップ頭部との間にノック代分の
隙間が形成され、ノックできる回転型ノック式シャープ
ペンシルとしても使用できる互換性のある筆記具を提供
することができる。

本発明ではいずれの実施例においても外筒１の外径と
回転キャップ５の頭部5aの外径を同一にし、かつ外筒１
の後端と回転キャップ５の頭部5aを対接してセットした
ときには外観のスマートなデザインの筆記具を提供する
ことができる。

また本発明においては外筒１または回転キャップ５に
クリップを設けてもよいことは勿論である。更にまた、
回転キャップ５の螺旋状スリット６の終点において第３
図（ｂ）示のように突起３が嵌合する窪み25とその直前
に内面突子26を設けてもよい。

〔発明の効果〕

即ち、本発明の第１筆記具によれば、同一構成で、ボ
ールペン用レフィールとシャープペンシル用レフィール
を交換するだけで回転操作により回転式ボールペンとし
ても回転式シャープペンシルとしても使用できる互換性
のある筆記具を提供することができる。

また、本発明の第２筆記具によれば、同一構成で回転
操作により回転式ボールペンとしても、回転操作により
外筒の後端とキャップ頭部との間にノック代分の隙間が
形成され、ノックできる回転型ノック式シャープペンシ
ルとしても使用できる互換性のある筆記具を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１筆記具の一実施例を示す縦断面
図、第２図（ａ），（ｂ）はそれぞれ本発明で使用する
スライダの一例を示す外観図及びその縦断面図、第３図
（ａ），（ｂ）は本発明で使用する回転キャップの２例
を示す外観図、第４図（ａ）〜（ｃ）は第１発明におけ
る動作説明用正面図、第５図は本発明の第２筆記具の一
実施例を示す縦断面図、第６図は第２発明における動作
説明用正面図である。 １……外筒、２……レフィール、2a……先端部、３……
突起、４……スライダ、５……回転キャップ、5a……頭
部、６……螺旋状スリット、７……先端突出用スリッ
ト、８……軸方向通路、９……先端突出用通路、10……
ばね、11……チャック、12……芯、13……芯タンク、14
……チャックリング、15……内段部、16……軸体、21…
…環状溝、22……環状突起。

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外筒１内にレフィール２を収容し、このレ
   フィール２の後端部に、外面に突起３を有するスライダ
   ４を嵌合せしめ、このスライダ４に嵌め込まれ，かつ外
   筒１の後端部に回転自在で軸方向移動不能に嵌め込まれ
   た回転キャップ５にはノック代分の螺旋状スリット６
   と，この螺旋状スリット６に連通されレフィール２の先
   端を外筒１の先端より突出させる先端突出用スリット７
   とを設け、外筒１にはノック代分の軸方向通路８と，こ
   の軸方向通路８に連通されレフィール２の先端を外筒１
   の先端より突出させる先端突出用通路９とを設け、少な
   くとも上記先端突出用スリット７及び先端突出用通路９
   のいずれか一方を螺旋状とすると共に、前記スライダ４
   の突起３を，前記螺旋状スリット６と軸方向通路８また
   は先端突出用スリット７と先端突出用通路９に摺動自在
   に嵌装せしめてなる筆記具。
2. 【請求項２】先端突出用スリット７及び先端突出用通路
   ９を互いに反対方向の螺旋状とする特許請求の範囲第１
   項に記載の筆記具。
3. 【請求項３】外筒１の後端と回転キャップ５の頭部5aを
   対接してセットした特許請求の範囲第１項に記載の筆記
   具。
4. 【請求項４】外筒１内にレフィール２を収容し、このレ
   フィール２の後端部に、外面に突起３を有するスライダ
   ４を嵌合せしめ、このスライダ４に嵌め込まれ，かつ外
   筒１の後端部に回転自在で軸方向にノック代分だけ移動
   可能に嵌め込まれた回転キャップ５にはノック代分の螺
   旋状スリット６と，この螺旋状スリット６に連通されレ
   フィール２の先端を外筒１の先端より突出させる先端突
   出用スリット７とを設け、外筒１にはノック代分の軸方
   向通路８と，この軸方向通路８に連通されレフィール２
   の先端を外筒１の先端より突出させる先端突出用通路９
   とを設け、少なくとも上記先端突出用スリット７及び先
   端突出用通路９のいずれか一方を螺旋状とすると共に、
   前記スライダ４の突起３を，前記螺旋状スリット６と軸
   方向通路８または先端突出用スリット７と先端突出用通
   路９に摺動自在に嵌装せしめてなる筆記具。
5. 【請求項５】先端突出用スリット７及び先端突出用通路
   ９を互いに反対方向の螺旋状とする特許請求の範囲第４
   項に記載の筆記具。
6. 【請求項６】外筒１の後端と回転キャップ５の頭部5aを
   対接してセットした特許請求の範囲第４項に記載の筆記
   具。