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JP2501827Y2 - スロ―アウェイ式カッタ― - Google Patents

スロ―アウェイ式カッタ―

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Publication number
JP2501827Y2
JP2501827Y2 JP1760691U JP1760691U JP2501827Y2 JP 2501827 Y2 JP2501827 Y2 JP 2501827Y2 JP 1760691 U JP1760691 U JP 1760691U JP 1760691 U JP1760691 U JP 1760691U JP 2501827 Y2 JP2501827 Y2 JP 2501827Y2
Authority
JP
Japan
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cartridge
recess
tip
inclined surface
cutter
Prior art date
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JP1760691U
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JPH04112726U (ja
Inventor
辰夫 新井
貴宣 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Priority to US07/834,195 priority patent/US5209610A/en
Priority to EP92102527A priority patent/EP0499280B1/en
Priority to DE69202263T priority patent/DE69202263T2/de
Publication of JPH04112726U publication Critical patent/JPH04112726U/ja
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、正面切刃を有する仕上
げ用スローアウェイ式カッターにおいて、正面切刃の位
置調整を容易かつ高精度に行うことが可能なカッターを
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、仕上げ用カッターは工具本体の
外周部端面に切削幅の広い正面切刃を有し、同切刃によ
り仕上げ切削加工を行うものである。特に、切刃にスロ
ーアウェイチップ(以下、チップと略称する。)を用い
たスローアウェイ式カッター(以下、カッターと略称す
る。)は、再研削の手間がなく、また、工具本体を半永
久的に使用することができ、工具費が低減されることか
ら多用されているものである。
【0003】従来、この種のカッターのうち、特に、軸
線方向に位置調整可能なカートリッジに切刃を備え、切
刃の位置調整を容易にしたものとして、例えば特開昭6
0−186311号に見られるものが開示されている。
これら従来のカッターの例を図4及び図5に示す。この
カッターにおいては、軸線を中心に回転される環状の工
具本体1の外周にその一部分が外周に向け取り除かれて
なるチップポケット12が形成され、チップポケット1
2の切削回転方向後方には凹部2が形成されている。ま
た、凹部2内にはカートリッジ4がその側面を前記凹部
2の底面に当接させた状態で締め付けねじ13により取
り付けられており、更に、カートリッジ4先端には被削
材表面とほぼ平行な正面切刃7を有するチップ6がねじ
8等により着脱自在に装着されている。一方、カートリ
ッジ4の軸線方向基端部には、楔14がクランプねじ1
1Cにより取り付けられ、クランプねじ11Cを回動
し、楔14の押し込み量を変化させることにより、正面
切刃7の位置調整が可能となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】一般に、カッターにお
いては、チップ6の交換後、被削材の仕上げ面粗さを良
好とするため切刃の位置を調整する、いわゆる振れ調整
を行う必要があった。このような場合、上記従来の仕上
げ用カッターにおいては、クランプねじ11Cを回動し
て楔14を凹部2内に押し込み、カートリッジ4を工具
本体1軸線方向に押し出すことにより振れ調整を行って
いた。しかしながら、クランプねじ11Cの回動により
凹部2内に押し込まれた楔14の前記軸線方向の幅の変
化量と、その結果同方向に押し出されたカートリッジ4
の前記軸線方向の幅の変化量とが等しいため、クランプ
ねじ11Cのわずかな回動の差がカートリッジ4の押し
出し量に大きな変化を与え、振れ調整がしにくいという
問題があった。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】本考案は、工具本体先
端面に、底面が前記工具本体の軸線方向先端側を向く凹
部が開口し、当該凹部の底面に、前記凹部長手方向の一
端から多端に向かうに従い漸次前記工具本体軸線方向先
端側に突出する傾斜面が形成され、また、この凹部内に
はカートリッジが配置され、更に、前記カートリッジに
は、平板状のスローアウェイチップが、その稜辺に形成
された正面切刃7を前記工具本体の先端側に突出させた
状態で装着されているとともに、前記凹部長手方向両端
の側壁と前記カートリッジとの間には、楔部材が、各々
前記軸線方向への押し込み量が調整可能となるようその
狭幅側の端部が前記凹部の底面を向いた状態で挿入さ
れ、前記楔部材により、前記カートリッジが、前記傾斜
面に沿って移動可能となるようその側面を前記傾斜面に
当接させた状態で前記凹部内に装着されてなるスローア
ウェイ式カッターである。
【0006】
【作用】本考案においては、押し込まれた各々の楔部材
の押し込み量を変化させることにより、カートリッジが
傾斜面の長手方向に沿って前後に移動するとともに前記
傾斜面の勾配に応じて工具本体軸線方向に沿って前後に
移動する。従って、前記傾斜面の勾配を十分小さくすれ
ば、前記カートリッジの前記長手方向への移動に対する
前記カートリッジの前記軸線方向における移動距離が小
さくなり、チップの振れ量の変化を減少させることがで
きる。そのため、前記チップの振れ調整を容易かつ高精
度に行うことができる。しかも、前記カートリッジの両
端側に前記楔部材が押し込まれているので、前記カート
リッジを前記凹部の底面側に押し込む力が前記カートリ
ッジ両端に作用し、切削抵抗による前記カートリッジの
浮き上がりが有効に防止される。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づき、本考案の実施例につい
て更に詳しく説明する。
【0008】工具本体1は図1に示すように環状をな
し、また、工具本体先端面1Aの軸線を中心とする円弧
上には、前記円弧との接線方向に沿って工具本体先端面
1Aを基端方向に切り欠いてなる凹部2が設けられてい
る。ここで、凹部2の底面は、長手方向が工具本体1の
回転方向(図1中矢印X)に沿った、凹部2の後端から
先端に向かうに従い漸次工具本体1軸線方向先端側に突
出する傾斜面3を形成しているとともに、前記長手方向
と直交する方向には、等しい高さに形成されている。
【0009】更に、凹部2内には、略台形状のカートリ
ッジ4が配置され、その工具本体先端面1A側先端には
取付凹部5が形成されている。そして、取付凹部5に
は、平板略正方形状のチップ6が、その稜辺に形成され
た正面切刃7を工具本体先端面1Aから突出させた状態
でねじ8により着脱自在に装着されている。ここで、正
面切刃7の方向は、図2に示すように工具本体ボス面1
Bに対し平行ないしは凸状となっている。
【0010】一方、凹部2の長手方向両端の側壁とカー
トリッジ4の間には、各々前部楔9および後部楔10
が、いずれもその狭幅側の端面が凹部2の底面側を向く
よう挿入され、各々クランプねじ11A・11Bにより
工具本体1の略軸線方向に沿って移動可能に取り付けら
れている。その結果、カートリッジ4はこれら前部楔9
および後部楔10により前後から挟まれ、傾斜面3に沿
って移動可能な状態で凹部2に押し付け固定される。
【0011】本考案のカッターにおける振れ調整は、ク
ランプねじ11A・11Bを回動させ、前部楔9及び後
部楔10の凹部2内への押し込み量を変化させることに
より、正面切刃7の切込み深さが切削に最適な値となる
ようカートリッジ4を押し出して行われる。特に、クラ
ンプねじ11A・11Bの回動により凹部2に押し込ま
れた前部楔9および後部楔10の前記軸線方向の幅の変
化量に対し、その結果同方向に押し出されたカートリッ
ジ4の同方向の幅の移動量が小さいため、カートリッジ
4の押し出し量の微調整が可能である。この場合、後部
楔10を押し込む方向にクランプねじ11Bを回動させ
るとともに前部楔9を持ち上げる方向にクランプねじ1
1Aを回動させると、カートリッジ4が傾斜面3上を図
3中右方向に移動する。その結果、カートリッジ4が工
具本体先端面1A方向に突出し、カッターの高さが高く
なる。
【0012】ここで、傾斜面3とカートリッジ4先端の
側壁とがなす角αは90°以下の範囲で任意に設定して
よいが、本実施例においては90°とされている。これ
は、カートリッジ4の成形を容易とし、またカートリッ
ジ4を小型化させるためである。また、傾斜面3とカー
トリッジ4後端の側壁とがなす角βは90°以下の範囲
で任意に設定できるが、本実施例においては80°とさ
れている。
【0013】一方、傾斜面3の工具本体先端面1Aに対
する傾斜角θは、工具径等に応じて適宜設定してよい
が、なるべくは、5°から30°が望ましい。5°に満
たないと、振れ調整の際、凹部2に押し込まれた前部楔
9および後部楔10の前記軸線方向の幅の変化量に対す
るカートリッジ4の前記軸線方向の幅の移動量が極めて
小さくなり、振れ調整ができなくなる恐れがあり、他
方、30°を越えると、振れ調整の際、凹部2内に押し
込まれた前部楔9および後部楔10の前記軸線方向の幅
の変化量に対するカートリッジ4の前記軸線方向の幅の
移動量が大きくなり、振れの微調整が困難となる恐れが
あるからである。また、本実施例においては、正面切刃
7に連なる正面逃げ面の逃げ角γは前記傾斜角θと同一
とした。
【0014】なお、本考案のカッターにおいては、凹部
2が工具本体先端面1A側にのみ開口しているため、従
来のカッターよりも凹部2の開口による工具本体1の剛
性の低下が少ない。また、仕上げ切削時の切削荷重を比
較的面積の広い傾斜面3全体で受けるため、従来のカッ
ターよりも取付剛性が高く、従って切削時の安定性も高
い。
【0015】
【考案の効果】以上説明した通り、本考案においては、
カートリッジ長手方向の両端側に押し込まれた各楔部材
の軸線方向の幅の移動量を変化させることにより、カー
トリッジが傾斜面の長手方向に前後に移動するとともに
傾斜面の勾配に応じて工具本体軸線方向に前後に移動す
るので、傾斜面の勾配を十分小さくすることにより、前
記カートリッジの前記長手方向への移動に対する前記カ
ートリッジの工具本体軸線方向における移動距離が少な
くなり、チップの振れ量の変化を減少させることができ
た。そのため、前記チップの振れ調整を容易かつ高精度
で行うことが可能となった。しかも、前記カートリッジ
両端側に前記楔部材が押し込まれているので、前記カー
トリッジを前記凹部の底面側に押し込む力が前記カート
リッジ両端に作用し、切削抵抗による前記カートリッジ
の浮き上がりが有効に防止された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示すカッターの平面図で
ある。
【図2】本考案の第一実施例における正面切刃の方向を
示すカッターのII−II線に沿った断面図である。
【図3】本考案の第一実施例の構造を示すカッターのI
II−III線に沿った断面図である。
【図4】従来のカッターの構造を示す一部側面図であ
る。
【図5】従来のカッターの構造を示す一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 工具本体 1A 工具本体先端面 1B 工具本体ボス面 2 凹部 3 傾斜面 4 カートリッジ 5 取付凹部 6 スローアウェイチップ(チップ) 7 正面切刃 8 ねじ 9 前部楔 10 後部楔 11A・11B・11C クランプねじ 12 チップポケット 13 締付ねじ 14 楔 α 傾斜面とカートリッジ先端の側壁とがなす角 β 傾斜面とカートリッジ後端の側壁とがなす角 γ 正面切刃に連なる正面逃げ面の逃げ角 θ 傾斜面の工具本体先端面に対する傾斜角

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状をなす工具本体の軸線方向先端部
    に、当該工具の先端面に開口する凹部が形成され、この
    凹部に、平板状のスローアウェイチップを保持するカー
    トリッジが、その側面を前記凹部に当接させた状態で配
    置され、このカートリッジと前記凹部の側壁との間に楔
    部材が挿入され、前記カートリッジに、前記スローアウ
    ェイチップが、その稜辺に形成された正面切刃を前記工
    具本体の先端側に突出させた状態で装着されてなり、前
    記楔部材の前記凹部に対する押し込み量を変化させて前
    記正面切刃の振れ量を調整する仕上げ用スローアウェイ
    式カッターにおいて、前記凹部の底面を前記工具本体の
    軸線方向先端側に向く面に形成し、この底面に、前記凹
    部長手方向の一端から他端に向かうに従い漸次工具本体
    軸線方向先端側に突出する傾斜面を形成し、更に、前記
    カートリッジを前記凹部内に配置するとともに、前記凹
    部長手方向両端の側壁と前記カートリッジとの間に前記
    楔部材を各々その狭端側の側面が前記凹部の底面側を向
    くよう挿入することにより、前記カートリッジが前記傾
    斜面に沿って移動可能な状態で前記凹部に装着されてい
    ることを特徴とする仕上げ用スローアウェイ式カッタ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記傾斜面と前記カートリッジ先端の側
    壁とがなす角および前記傾斜面と前記カートリッジ後端
    の側壁とがなす角がともに90°以下とされていること
    を特徴とする請求項1記載の仕上げ用スローアウェイ式
    カッター。
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US07/834,195 US5209610A (en) 1991-02-14 1992-02-12 Throwaway milling cutter
EP92102527A EP0499280B1 (en) 1991-02-14 1992-02-14 Throwaway milling cutter
DE69202263T DE69202263T2 (de) 1991-02-14 1992-02-14 Fräswerkzeug mit Schneideinsatz.

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