JP2595437Y2 - カップケ−キ用紙製カップの製造装置 - Google Patents
カップケ−キ用紙製カップの製造装置Info
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- JP2595437Y2 JP2595437Y2 JP1993054968U JP5496893U JP2595437Y2 JP 2595437 Y2 JP2595437 Y2 JP 2595437Y2 JP 1993054968 U JP1993054968 U JP 1993054968U JP 5496893 U JP5496893 U JP 5496893U JP 2595437 Y2 JP2595437 Y2 JP 2595437Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は一般に菓子製造の分野
に関し、特にカップケ−キ用紙製カップの製造装置の改
良に関する。
に関し、特にカップケ−キ用紙製カップの製造装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の菓子用カップの製造装置の代表的
な例として、図10に示す出願人の先願による特開平2
−26729号が知られていて、次に示す構成要素を有
する。 1)ロ−ル巻き原紙からカップの側壁となる側紙片(カ
ップの側壁となるブランク)1を切断し、中空円錐台形
のカップに対応する心金すなわちコアとしての円錐柱形
の成形型4と押当て具6との間へ供給する側紙片供給装
置と、 2)同様に底板3を、前記の円錐柱形の成形型4の小径
側の端部に当接するように供給する底紙片供給装置と、 3)押当て具6、スライド20、連結棒21、及びコイ
ルばね5などを含みブランクとされた側板紙片1を心金
としての成形型4の下端周面に押し当てる押当て装置A
1と、 4)図で左右1対の昇降テ−ブル2,2と、これらを支
持する1対の昇降棒31,31と、昇降ブロック7など
より成り、側紙片1の左右の両端部1A,1Aを上方へ
曲げるテ−ブル昇降装置B1と、 5)2枚貝のように開閉される左、右1対のウイング
9,9′と、これらのウイング9,9′に対応して設け
られる左右の操作棒30,30と、コイルばね10,1
0と、ウイング滑動枢支部材12,12と、ウイング駆
動部材28と、ステ−ジ29,29などより成り、側紙
片1を成形型4の外周に巻き付ける側紙片巻付け装置C
1と、の5部材から構成されている。
な例として、図10に示す出願人の先願による特開平2
−26729号が知られていて、次に示す構成要素を有
する。 1)ロ−ル巻き原紙からカップの側壁となる側紙片(カ
ップの側壁となるブランク)1を切断し、中空円錐台形
のカップに対応する心金すなわちコアとしての円錐柱形
の成形型4と押当て具6との間へ供給する側紙片供給装
置と、 2)同様に底板3を、前記の円錐柱形の成形型4の小径
側の端部に当接するように供給する底紙片供給装置と、 3)押当て具6、スライド20、連結棒21、及びコイ
ルばね5などを含みブランクとされた側板紙片1を心金
としての成形型4の下端周面に押し当てる押当て装置A
1と、 4)図で左右1対の昇降テ−ブル2,2と、これらを支
持する1対の昇降棒31,31と、昇降ブロック7など
より成り、側紙片1の左右の両端部1A,1Aを上方へ
曲げるテ−ブル昇降装置B1と、 5)2枚貝のように開閉される左、右1対のウイング
9,9′と、これらのウイング9,9′に対応して設け
られる左右の操作棒30,30と、コイルばね10,1
0と、ウイング滑動枢支部材12,12と、ウイング駆
動部材28と、ステ−ジ29,29などより成り、側紙
片1を成形型4の外周に巻き付ける側紙片巻付け装置C
1と、の5部材から構成されている。
【0003】また、第2の例として図11乃至図14に
示す装置が開発され使用されている。その構成は、前記
1)の側紙片供給装置と、2)の底紙片供給装置は前述
した第1の例と同一であり、これらの構成部材に加え、
3)押当て具46、押当て具保持具60、エアシリンダ
61、および自在継手(商品名フロ−ティングジョイン
ト)65などを含んで成る押当て装置A2と、4)左、
右のウイング49,49′、エアシリンダ70,70な
どから成る側紙片巻付け装置B2とを含んで構成され
る。
示す装置が開発され使用されている。その構成は、前記
1)の側紙片供給装置と、2)の底紙片供給装置は前述
した第1の例と同一であり、これらの構成部材に加え、
3)押当て具46、押当て具保持具60、エアシリンダ
61、および自在継手(商品名フロ−ティングジョイン
ト)65などを含んで成る押当て装置A2と、4)左、
右のウイング49,49′、エアシリンダ70,70な
どから成る側紙片巻付け装置B2とを含んで構成され
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】図10に示した上記の
先行技術の第1例では、テーブル昇降装置C1の昇降テ
ーブル2を昇降させるために比較的大きい昇降ストロー
クを与える駆動源と、側紙片巻付け装置B1のウイング
駆動部材28を上下動させる駆動源とが(何れも図示な
し)必要であり、構造も比較的複雑である。第2例で
は、一部切断正面立面図を図11に、図11のA−A縦
断面図を図12に、図11のB−B横断面図を図13
に、左、右のウイング49、49′の斜視図を図14に
示す。この装置は、図11及び図12に示すようにエア
シリンダで駆動させる比較的簡素化された構造ではある
が、図12と図14に示すように1本のウイング枢支軸
41の軸線方向に、押当て具保持具60と、左ウイング
49の枢支リブ49a、49bと、右ウイング49′の
枢支リブ49′a、49′bとが軸線上に整列し(斜視
図としての図14参照)て係合する。押当て具保持具6
0に固定された押当て具46の傾斜上面46a、及び
左、右のウイング49、49′の凹曲面部49c、4
9′cは、それぞれカップのテーパに対応する円錐形の
成形型4の外表面4aと係合するために、押当て具保持
具60、及び枢支リブ49a、49b、49′a、4
9′bのウイング枢支軸41に対する軸線方向位置は極
めて正確でなければならない。従って、これらの部品及
びスペーサ41a、41b、41c(図12参照)は、
高度の加工精度を必要とし、組付作業中には、かなりの
工数を要する調整、修正が含まれるのが避けられない。
このことは第1例も全く同様である。更にサイクル時間
を短縮するためにはエアシリンダ駆動では限度がある。
そこで高度の加工精度を必要とせず、サイクル時間を短
縮して生産能率を向上させることが要望されていた、本
考案はこれらを解決することを目的とする。
先行技術の第1例では、テーブル昇降装置C1の昇降テ
ーブル2を昇降させるために比較的大きい昇降ストロー
クを与える駆動源と、側紙片巻付け装置B1のウイング
駆動部材28を上下動させる駆動源とが(何れも図示な
し)必要であり、構造も比較的複雑である。第2例で
は、一部切断正面立面図を図11に、図11のA−A縦
断面図を図12に、図11のB−B横断面図を図13
に、左、右のウイング49、49′の斜視図を図14に
示す。この装置は、図11及び図12に示すようにエア
シリンダで駆動させる比較的簡素化された構造ではある
が、図12と図14に示すように1本のウイング枢支軸
41の軸線方向に、押当て具保持具60と、左ウイング
49の枢支リブ49a、49bと、右ウイング49′の
枢支リブ49′a、49′bとが軸線上に整列し(斜視
図としての図14参照)て係合する。押当て具保持具6
0に固定された押当て具46の傾斜上面46a、及び
左、右のウイング49、49′の凹曲面部49c、4
9′cは、それぞれカップのテーパに対応する円錐形の
成形型4の外表面4aと係合するために、押当て具保持
具60、及び枢支リブ49a、49b、49′a、4
9′bのウイング枢支軸41に対する軸線方向位置は極
めて正確でなければならない。従って、これらの部品及
びスペーサ41a、41b、41c(図12参照)は、
高度の加工精度を必要とし、組付作業中には、かなりの
工数を要する調整、修正が含まれるのが避けられない。
このことは第1例も全く同様である。更にサイクル時間
を短縮するためにはエアシリンダ駆動では限度がある。
そこで高度の加工精度を必要とせず、サイクル時間を短
縮して生産能率を向上させることが要望されていた、本
考案はこれらを解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案では、以下に示す
3つの手段により上記の課題を解決した。 1)左、右のウイングを枢支するウイング枢支軸を左右
2つに分離し、それぞれをガイド軸の両外側に対称に且
つ平行に設け、 2)左、右のウイングに対する補助機能として、側壁用
ブランク(側紙片)を斜め下方からエアで吹き上げて成
形型に半分巻き付けるノズルを設ける、 3)押当て具及びウイングの駆動をエアシリンダに代え
カム機構にした。
3つの手段により上記の課題を解決した。 1)左、右のウイングを枢支するウイング枢支軸を左右
2つに分離し、それぞれをガイド軸の両外側に対称に且
つ平行に設け、 2)左、右のウイングに対する補助機能として、側壁用
ブランク(側紙片)を斜め下方からエアで吹き上げて成
形型に半分巻き付けるノズルを設ける、 3)押当て具及びウイングの駆動をエアシリンダに代え
カム機構にした。
【0006】
【作用】ウイング枢支軸を、成形型の垂直中心軸面から
左、右外方へ離れた2位置に分離したことにより、 1)ウイング枢支リブ部の加工精度を緩くすることがで
き、枢支軸線方向の位置調整が容易になり、 2)ウイングの巻き付け作動によって生じ易い側紙片の
しわは、エアで半巻き状態まで吹き上げることにより防
止され、 3)また押当て具及びウイングの駆動がカム機構によっ
て行われ、スピ−ドアップが可能になる。
左、右外方へ離れた2位置に分離したことにより、 1)ウイング枢支リブ部の加工精度を緩くすることがで
き、枢支軸線方向の位置調整が容易になり、 2)ウイングの巻き付け作動によって生じ易い側紙片の
しわは、エアで半巻き状態まで吹き上げることにより防
止され、 3)また押当て具及びウイングの駆動がカム機構によっ
て行われ、スピ−ドアップが可能になる。
【0007】
【実施例】図1は、本考案によるカップ製造装置の一部
切断正面図であり、図1のA−A縦断面図を図2に、図
1のB−B及びC−C横断面図をそれぞれ図4及び図5
に示し、図3は装置全体を示す斜視図である。図1及び
図2にように、この紙製カップ製造装置では、押当て装
置A3、巻付け装置B3、及び駆動装置C3は従来技術と
構造が相違する。前記の押当て装置A3は、作動部分と
しては、カップの側壁を形成する側壁ブランク(側紙
片)を成形型4に押し当てる押当て具56と;この押当
て具56を上端に取り付けて水平に固定されガイド軸5
1を収容するための長穴70aが明けられてガイド軸5
1に案内されて上下動される押当て具保持具70と;前
記の駆動装置C3の一部としてのカム93を介して連結
され上下に摺動するスライダ50と、このスライダ50
の上端と前記の押当て具保持具70の下端との間を連結
するの連結棒71と、この連結棒71の外周に装着され
たコイルばね55とを含み構成される。一方、この押当
て装置A3の支持部分としては、前記のガイド軸51を
水平に固定して保持するため図2では左、右(斜視図と
しての図3では前後)に配置されて対向する1対のガイ
ド軸支持板83,83と;これらのガイド軸支持板83
を上部で垂直に取り付け、装置全体を取り付ける取付プ
レ−ト81に対しては四隅でボルト82aで止められ、
周縁を除いた内部が広い貫通穴となっている四角形で環
状枠形の第1ベ−スプレ−ト82と、この第1ベ−スプ
レ−ト82の四隅のボルト82aを結ぶ線よりは内側で
四辺のほぼ中点に近い位置から垂下する4本の支持柱7
9により吊下げ支持され、中央部に貫通穴を有する四角
形の環状枠形の第2のベ−スプレ−ト84(図1,2,
3,5参照)と、この第2のベ−スプレ−ト84の貫通
穴上に跨がって固定され、前記作動部分の下端のスライ
ダ50を摺動案内する中心穴68aが明けられたガイド
ブロック68を含んでいる。
切断正面図であり、図1のA−A縦断面図を図2に、図
1のB−B及びC−C横断面図をそれぞれ図4及び図5
に示し、図3は装置全体を示す斜視図である。図1及び
図2にように、この紙製カップ製造装置では、押当て装
置A3、巻付け装置B3、及び駆動装置C3は従来技術と
構造が相違する。前記の押当て装置A3は、作動部分と
しては、カップの側壁を形成する側壁ブランク(側紙
片)を成形型4に押し当てる押当て具56と;この押当
て具56を上端に取り付けて水平に固定されガイド軸5
1を収容するための長穴70aが明けられてガイド軸5
1に案内されて上下動される押当て具保持具70と;前
記の駆動装置C3の一部としてのカム93を介して連結
され上下に摺動するスライダ50と、このスライダ50
の上端と前記の押当て具保持具70の下端との間を連結
するの連結棒71と、この連結棒71の外周に装着され
たコイルばね55とを含み構成される。一方、この押当
て装置A3の支持部分としては、前記のガイド軸51を
水平に固定して保持するため図2では左、右(斜視図と
しての図3では前後)に配置されて対向する1対のガイ
ド軸支持板83,83と;これらのガイド軸支持板83
を上部で垂直に取り付け、装置全体を取り付ける取付プ
レ−ト81に対しては四隅でボルト82aで止められ、
周縁を除いた内部が広い貫通穴となっている四角形で環
状枠形の第1ベ−スプレ−ト82と、この第1ベ−スプ
レ−ト82の四隅のボルト82aを結ぶ線よりは内側で
四辺のほぼ中点に近い位置から垂下する4本の支持柱7
9により吊下げ支持され、中央部に貫通穴を有する四角
形の環状枠形の第2のベ−スプレ−ト84(図1,2,
3,5参照)と、この第2のベ−スプレ−ト84の貫通
穴上に跨がって固定され、前記作動部分の下端のスライ
ダ50を摺動案内する中心穴68aが明けられたガイド
ブロック68を含んでいる。
【0008】巻付け装置B3は、図1と図3に示される
ように、ガイド軸51の左、右でわずかに上方に、ガイ
ド軸51に対し対称の位置に平行に且つ水平に、図2に
示すガイド軸支持板83上に設けられる左、右の枢支軸
51a,51′aと;これらの枢支軸51a,51′a
に枢支されて側紙片を成形型4に巻き付けるため、成形
型の外周に対応する内径を有し互いに対向して2枚貝の
ように開閉される左、右で1対のウイング59,59′
と;この左、右のウイング59,59′の下方に位置し
てピン62a(図5参照)により駆動可能な1対のウイ
ング滑動支持部材62,62を介して、前記のウイング
59,59′とウイング駆動組立体78とを連結し外周
にコイルばね60を有する1対の操作棒80,80など
で構成される。このように構成されているので、巻付け
装置B3は押当て装置A3の1対の支持柱79に沿って押
当て装置A3に対し上下に相対移動可能であり、一方押
当て装置A3は、そのスライダ50がガイドブロック6
8に対し滑動可能であるので押当て具56は巻付け装置
B3に対し独立して相対移動可能である。更に巻付け装
置B3 には、成形型4の左、右の斜下方に(図2で成形
型4の斜右下方)成形型4の表面に沿って伸びる空気吹
上げノズル97,97を含む。
ように、ガイド軸51の左、右でわずかに上方に、ガイ
ド軸51に対し対称の位置に平行に且つ水平に、図2に
示すガイド軸支持板83上に設けられる左、右の枢支軸
51a,51′aと;これらの枢支軸51a,51′a
に枢支されて側紙片を成形型4に巻き付けるため、成形
型の外周に対応する内径を有し互いに対向して2枚貝の
ように開閉される左、右で1対のウイング59,59′
と;この左、右のウイング59,59′の下方に位置し
てピン62a(図5参照)により駆動可能な1対のウイ
ング滑動支持部材62,62を介して、前記のウイング
59,59′とウイング駆動組立体78とを連結し外周
にコイルばね60を有する1対の操作棒80,80など
で構成される。このように構成されているので、巻付け
装置B3は押当て装置A3の1対の支持柱79に沿って押
当て装置A3に対し上下に相対移動可能であり、一方押
当て装置A3は、そのスライダ50がガイドブロック6
8に対し滑動可能であるので押当て具56は巻付け装置
B3に対し独立して相対移動可能である。更に巻付け装
置B3 には、成形型4の左、右の斜下方に(図2で成形
型4の斜右下方)成形型4の表面に沿って伸びる空気吹
上げノズル97,97を含む。
【0009】駆動装置C3は、図1、図2、図3に示さ
れるように、モータ(図示せず)によって駆動される駆
動軸90と、この駆動軸90の図1で右側端近くに取り
付けられる案内溝91aと駒91bとから成るカム91
と、このカム91と軸方向での反対(左)側に取り付け
られている対称形のカム92と、前記のカム91と92
の中間に位置するカム93と、軸受部96、及び詳細を
後述するウイング駆動組立体78などから構成される。
図7、図8は、それぞれ、カム91、93の正面図であ
り、カム溝91aは、左、右のウイング59、59′が
成形型4と接する時間に相当し、その回転角度θ1は小
さく、カムの案内溝93aは押当て具56が成形型4と
接する時間に相当しその回転角度θ2は大きくなってい
る。ウイング駆動組立体78は、図1、2、3および5
に示すように一対の細長い矩形の保持部材78a、78
aは、その長手方向両端部近くにブロック78bがねじ
止めされ、このブロック78bのそれぞれに明けられた
貫通穴に材料紙の移動方向に配列している1対の支持柱
79が滑動自在に挿入された状態で水平に延在し、支持
柱79により上下動可能に案内される。更にその左右両
端部には、滑動プレート78c、78cの凹部78′c
が外嵌めされ左右1対の滑動プレート78c、78cの
下端には案内溝(ローラ)95がそれぞれ水平に支持さ
れ、カム91と92の案内溝91a(図7)に係合す
る。
れるように、モータ(図示せず)によって駆動される駆
動軸90と、この駆動軸90の図1で右側端近くに取り
付けられる案内溝91aと駒91bとから成るカム91
と、このカム91と軸方向での反対(左)側に取り付け
られている対称形のカム92と、前記のカム91と92
の中間に位置するカム93と、軸受部96、及び詳細を
後述するウイング駆動組立体78などから構成される。
図7、図8は、それぞれ、カム91、93の正面図であ
り、カム溝91aは、左、右のウイング59、59′が
成形型4と接する時間に相当し、その回転角度θ1は小
さく、カムの案内溝93aは押当て具56が成形型4と
接する時間に相当しその回転角度θ2は大きくなってい
る。ウイング駆動組立体78は、図1、2、3および5
に示すように一対の細長い矩形の保持部材78a、78
aは、その長手方向両端部近くにブロック78bがねじ
止めされ、このブロック78bのそれぞれに明けられた
貫通穴に材料紙の移動方向に配列している1対の支持柱
79が滑動自在に挿入された状態で水平に延在し、支持
柱79により上下動可能に案内される。更にその左右両
端部には、滑動プレート78c、78cの凹部78′c
が外嵌めされ左右1対の滑動プレート78c、78cの
下端には案内溝(ローラ)95がそれぞれ水平に支持さ
れ、カム91と92の案内溝91a(図7)に係合す
る。
【0010】次にこの装置の作動を図9の作動過程説明
図を参照して述べる。 1)図示しない側紙片供給装置のアームが、カップの側
紙片1のブランクを成形型4と押当て具56との間に位
置させる。 2)図示しないモータの回転により駆動装置C3の駆動
軸90が回転し、図1に示される駆動装置のカム93が
回転して、ローラ95が偏心運動して押当て装置A3の
スライダ50が連結棒71を伴って上昇し、押当て具保
持具70の長穴に沿って上昇して押当て具56が側紙片
1(カップの側壁ブランク)を成形型4に押し当てる。 3)左右の空気吹上げノズル97からエアが噴射され
て、側紙片1が吹き上げられ成形型4の下半分に巻き付
けられ、同時にアームは引込められる。 4)カム91、92により、ローラ95を介して、ウイ
ング駆動組立体78、ウイング滑動支持部材62、6
2、操作棒80、80を介して左、右のウイング59、
59′が左、右のピン51b、51′bを作用点として
枢動軸51a、51′aを中心軸として枢動し、側紙片
1を成形型4に巻き付け、この時点ではエアに巻き付け
の補助動作は不要になるので空気吹上げノズル97によ
るエアの噴射は止められる。この場合側紙片1の左側端
部に糊を付け、左ウイング59の作動を僅か遅れるよう
にカム92を取り付ける。 5)カム93、91、92の作用により上記と逆に押当
て具56が下がり左、右のウイング59、59′は開く
方向に枢動されて元の位置に戻る。次いで、成形型4の
取付台が回転して次の成形型4が位置されて1)の状態
になり、上記の作動サイクルが反復される。コイルばね
55、60は衝撃と位置誤差を吸収する役目を果す。
図を参照して述べる。 1)図示しない側紙片供給装置のアームが、カップの側
紙片1のブランクを成形型4と押当て具56との間に位
置させる。 2)図示しないモータの回転により駆動装置C3の駆動
軸90が回転し、図1に示される駆動装置のカム93が
回転して、ローラ95が偏心運動して押当て装置A3の
スライダ50が連結棒71を伴って上昇し、押当て具保
持具70の長穴に沿って上昇して押当て具56が側紙片
1(カップの側壁ブランク)を成形型4に押し当てる。 3)左右の空気吹上げノズル97からエアが噴射され
て、側紙片1が吹き上げられ成形型4の下半分に巻き付
けられ、同時にアームは引込められる。 4)カム91、92により、ローラ95を介して、ウイ
ング駆動組立体78、ウイング滑動支持部材62、6
2、操作棒80、80を介して左、右のウイング59、
59′が左、右のピン51b、51′bを作用点として
枢動軸51a、51′aを中心軸として枢動し、側紙片
1を成形型4に巻き付け、この時点ではエアに巻き付け
の補助動作は不要になるので空気吹上げノズル97によ
るエアの噴射は止められる。この場合側紙片1の左側端
部に糊を付け、左ウイング59の作動を僅か遅れるよう
にカム92を取り付ける。 5)カム93、91、92の作用により上記と逆に押当
て具56が下がり左、右のウイング59、59′は開く
方向に枢動されて元の位置に戻る。次いで、成形型4の
取付台が回転して次の成形型4が位置されて1)の状態
になり、上記の作動サイクルが反復される。コイルばね
55、60は衝撃と位置誤差を吸収する役目を果す。
【0011】ここでウイング枢支軸が左、右対称の2ケ
所に別個に設けられたことによる操作について説明する
と、最初に図2に示すように成形型4の円錐曲面4aと
押当て具56の傾斜上表面(図2参照)とが合致するよ
うに第一ベ−スプレ−ト82を、又は成形型4の位置を
調整する。次に、図1で左、右のウイング59,59′
の内表面59c,59c′と成形型4の円錐面4aとの
合致の具合をチェックして、必要ならばスペ−サ51
b,51cおよび51′b,51′c(図3参照)を、
それぞれ独立して調整すればよい、従来は図11に示す
ように単一の軸に押当て具、左、右ウイングが取り付い
ているので互いに干渉し合って位置調整が困難であった
のが解決された。ここでウイングの枢動支点が成形型の
垂直中心面から離れることによって生じ易い巻付けの際
の側紙片のしわ発生を、エアの吹上げによって防止す
る。
所に別個に設けられたことによる操作について説明する
と、最初に図2に示すように成形型4の円錐曲面4aと
押当て具56の傾斜上表面(図2参照)とが合致するよ
うに第一ベ−スプレ−ト82を、又は成形型4の位置を
調整する。次に、図1で左、右のウイング59,59′
の内表面59c,59c′と成形型4の円錐面4aとの
合致の具合をチェックして、必要ならばスペ−サ51
b,51cおよび51′b,51′c(図3参照)を、
それぞれ独立して調整すればよい、従来は図11に示す
ように単一の軸に押当て具、左、右ウイングが取り付い
ているので互いに干渉し合って位置調整が困難であった
のが解決された。ここでウイングの枢動支点が成形型の
垂直中心面から離れることによって生じ易い巻付けの際
の側紙片のしわ発生を、エアの吹上げによって防止す
る。
【0012】
【考案の効果】上記の通り、成形型のウイングとの位置
合せが容易になり、また加工での許容寸法交差が緩和さ
れ加工、組立て、調整のコストが短縮できて生産能率が
向上され、更にカム駆動を採用したことによりエアシリ
ンダよりも作動がスピ−ドアップされ、比較的高価なエ
アシリンダその制御バルブなどのコストを削減できる。
合せが容易になり、また加工での許容寸法交差が緩和さ
れ加工、組立て、調整のコストが短縮できて生産能率が
向上され、更にカム駆動を採用したことによりエアシリ
ンダよりも作動がスピ−ドアップされ、比較的高価なエ
アシリンダその制御バルブなどのコストを削減できる。
【図1】本考案によるカップ製造装置の一実施例を示す
一部切断正面立面図である。
一部切断正面立面図である。
【図2】図1のA−A縦断面図である。
【図3】装置全体を示す斜視図である。
【図4】図1のB−B横断面図である。
【図5】図1のC−C横断面図である。
【図6】図1に示すウイングの斜視図である。
【図7】図1に示すカム91の正面図である。
【図8】図1に示すカム93の正面図である。
【図9】この装置の作動過程説明図である。
【図10】従来のカップ成形装置の第1例の一部切断立
面図である。
面図である。
【図11】従来のカップ成形装置の第2例の一部切断正
面立面図である。
面立面図である。
【図12】図11のA−A縦断面図である。
【図13】図11のB−B横断面図である。
【図14】図10に示すウイングの斜視図である。
50 スライダ 51 ガイド軸 51a,51′a 枢支軸 51b,51′b ピン 55 コイルばね 56 押当て具 59,59′ ウイング 59a,59′a ウイング部 60 コイルばね 62 ウイング滑動支持部材 68 ガイドブロック 70 押当て具保持具 70a 長穴 71 連結棒 78 ウイング駆動組立体 78a 保持部材 78b 凹部 78c 滑動プレ−ト 78d ブロック 79 支持柱 80 操作棒 82 第1のベ−スプレ−ト 84 第2のベ−スプレ−ト 91,92,93 カム 91a,93a カム溝 97 空気吹上げノズル A3 押当て装置 B3 巻き付け装置 C3 駆動装置
Claims (2)
- 【請求項1】 中空筒状の側壁の底部に底板を押当て装
着する押当て装置(A3)と、巻き付け装置(B3)
と、駆動装置(C3)とを含んで構成される紙製カップ
の製造装置として、 前記の押当て装置(A3)は、カップの側壁を形成する
側壁ブランクを成形型(4)に押し当てる押当て具(5
6)を上端に取付け水平に保持された押当て具保持具
(70)と、取付けプレート(81)上にベースプレー
ト(82)を介して立接されたガイド軸支持板(83)
に取付けられた左右で1対の枢支軸(51a、51′
a)と、これら1対の枢支軸の中間に押当て具保持具
(70)に垂直方向に明けられた長穴(70a)内に上
下動可能に収容されたガイド軸(51)と、前記押当て
具保持具(70)の下端の連結棒(71)と、その下端
のスライダ(50)の上昇と下降により、ばね力と前記
長穴(70a)により所定の遊び区間とを有して、前記
のガイド軸(51)を上昇させ、その上方の前記押当て
具を成形型(4)に当接させ、 前記の巻き付け装置(B 3)は、前記の連結棒(71)
の左右両側の操作棒(80)の上端の左、右で1対の操
作端部(51b、51′b)と、前記押当て装置(A
3)の2つの枢支軸(51a、51′a)を回転軸と
し、この回転軸から前記2つの操作端部(51b、5
1′b)までの距離を回転半径を有して回転する左、右
で1対のウイング(59、59′)とを有し、 前記の駆動装置(C 3)は、装置の最下部において装置
全体を支持する駆動軸(90)と、その1方の端部に動
力に連結される部材(96)と、左右の両端近くに前記
巻付け装置(B3)のウイング駆動組立体の1対の連結
棒(80)に連結されるウイング駆動組立体(78)を
有し、その先端の駒が案内される案内溝を有する1対の
カム(91、92)とを有し、前記駆動軸(90)とウ
イング駆動組立体の中間に設置された第2のベースプレ
ート(84)は、それに滑動自在に係合された前記押当
て装置(A3)のスライダ(50)の先端の駒(95)
が第3のカム(93)の案内溝に案内され、 前記押当て装置(A 3)の上昇、下降運動と、巻付け装
置(B3)のウイングの開閉運動とが前記駆動装置の回
転軸の回転に伴う左右のカム(92、93)と 回転軸の
ほぼ中間部のカム(93)との共同動作によってなされ
ることを特徴とするカップケーキ用紙製カップの製造装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の紙製カップの製造装置に
おいて、 前記押当て装置(A3)の前記空気き吹き上げ装置(9
7)は、それぞれのウイング(59、59′)の基部の
中間の位置に配置され、側壁ブランクが前記押当て具
(56)の上昇により上方に持ち上げられて成形型
(4)の表面に接触し前記1対のウイング(59、5
9′)の表面に密着される直前まで空気を吹き上げ、密
着された後は空気の吹き上げが停止されることを特徴と
するカップケーキ用紙製カップの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054968U JP2595437Y2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | カップケ−キ用紙製カップの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993054968U JP2595437Y2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | カップケ−キ用紙製カップの製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718836U JPH0718836U (ja) | 1995-04-04 |
JP2595437Y2 true JP2595437Y2 (ja) | 1999-05-31 |
Family
ID=12985466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993054968U Expired - Lifetime JP2595437Y2 (ja) | 1993-09-17 | 1993-09-17 | カップケ−キ用紙製カップの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2595437Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5535804B2 (ja) * | 2010-07-21 | 2014-07-02 | 株式会社日本デキシー | テーパー形状紙容器の成形機 |
CN111923501B (zh) * | 2020-07-31 | 2022-11-08 | 重庆合诚电子材料有限公司 | 一种自封袋用压膜模具 |
CN113635607A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-11-12 | 浙江新发现机械制造有限公司 | 一种方形抱叶封边装置 |
CN114536854B (zh) * | 2022-03-06 | 2024-02-02 | 浙江新德宝机械有限公司 | 纸杯机热成型工艺及机构 |
-
1993
- 1993-09-17 JP JP1993054968U patent/JP2595437Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0718836U (ja) | 1995-04-04 |
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