JP2560227Y2 - シャンプー、リンス容器のセット台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、特別の手段を講じない
限りセットしたシャンプー、リンスの容器が取外しでき
ないシャンプー、リンス容器のセット台に関する。

【０００２】

【従来の技術】シャンプーやリンスの容器は、普通その
ままの状態で浴室や洗面台等に置かれ、これら容器を台
にセットして置いている例はない。

【０００３】

【課題を解決するための手段】最近、旅館等でも普通の
化粧用石けんのほかに、容器入りの液状のシャンプーや
リンスを浴室に備品として置くようになってきている。
しかし、このシャンプーやリンス容器は手頃な大きさな
ので、いたずらで持ち去られる例が増えている。

【０００４】そこで、これらシャンプー、リンス等の容
器を持ち去ることができないよう固定部に縛りつけてお
くことが考えられるが、このような手段はサービス業の
場合好ましくない。

【０００５】本考案は、シャンプーやリンス容器が簡単
にセットでき、しかも一旦セットすると特別の手段を講
じない限り取外しできないシャンプー、リンス容器のセ
ット台を得るにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案のシャンプー、リ
ンス容器のセット台は、胴部下部に大径部3aを有する所
要個のシャンプー、リンスの容器３をまとめて胴下部を
介し嵌合載置する受台４の周方向外囲数個所に、この受
台４基部からの腕５を介し外面に係合突起６を設けた係
合片７を立設した台本体１と、この台本体１を囲う伏せ
椀形であって、上面壁中央部に大きな孔８を開け、周壁
部の前記各係合片７上部に対応する個所にそれぞれ小孔
９を開け、これら小孔９下方内面に係合突起10を突設
し、前記容器３を通した大孔８の孔縁でこの容器３の大
径胴下部3aを上から押え、かつ係合突起10を係合突起６
に係合させて容器３の取外しを防ぐ押え枠２とからな
り、小孔９からドライバー等の用具11を挿通して係合片
７上部を内方に押込むかあるいは係合片７を支えとして
押え枠２をこじ上げるかして係合突起６, 10の係合を離
脱させたとき押え枠２が外せるようにした構成のもので
ある。

【０００７】

【作用】上記において、常時は押え枠２は、各係合突起
10が台本体１側の係合片７の各係合突起６にそれぞれ係
合しているので取外すことはできず、従ってシャンプ
ー、リンスの容器３を取外して持ち去ることはできな
い。

【０００８】つぎに、この容器３を交換等のために取外
す場合には、図２ｂのように押え枠２の小孔９からドラ
イバー等の用具を差込み、この用具11で係合片７上部を
内方に押込み変形させるか、または図３ｂのように係合
片７を支えとして用具11で押え枠２を上方にこじ上げて
係合突起10を係合突起６から離脱させる。この係合離脱
を全係合突起に行ない、押え枠２を上方に外し、この後
容器３を取外して交換する。

【０００９】

【実施例】以下図面を参照して一実施例を説明するに、
本考案のシャンプー、リンス容器のセット台は、シャン
プー、リンスの容器３を乗せる台本体１と、この台本体
１に組込み係合されて容器３を取外せないよう押える押
え枠２とで構成している。

【００１０】なお、シャンプー、リンス容器３は手動操
作によるポンプ形の注出器本体を備えた極く周知のもの
であり、ヘッド12を押込むことによりノズル管13から外
部に収納液が注出できる。そして、ここで扱う容器３
は、座りをよくするため底部を含む胴下部を大径3aとし
た外形のものである。この大径部3aは本来の容器体形状
であっても、別個のリングを嵌着して形成したものであ
ってもよい。

【００１１】台本体１は、底板14周縁から浅い周壁15を
起立した皿状体の周縁下面から周壁状の袴16を垂下した
受台４の袴16下端の周方向とびとび、例えば四方４個所
から外向きに腕５を突設し、これら腕５先端から中腹部
外面に係合突起６を設けた係合片７を立設した一体形の
ものである。

【００１２】前記係合片７は外部から圧力を加えること
により内外方向に変形できる弾性を有しており、また受
台４はシャンプー、リンス容器１組２個３, ３を大径胴
下部3a, 3aを介し緩みなく嵌合載置できるもので、平面
が長楕円形の形状としてある。なお底板14の容器３, ３
底部部分を開孔17, 17してあるが、これら孔17, 17は必
らずしも開けずともよい。

【００１３】押え枠２は、前記台本体１を囲う同じく平
面視長楕円形の伏せ椀状の形状のもので、上面壁部に１
対２個の容器３, ３の大径胴下部3a, 3aより上方外面に
嵌合する大きな孔８を開孔し、そして周壁部の前記各係
合片７上部に対峙する個所にそれぞれ小孔９を開孔し、
これら小孔９下方内面に前記係合突起６に係合する係合
突起10を突設している。なお、18はリブである。

【００１４】この実施例で、容器３, ３をセット台にセ
ットするには、これら容器３, ３を台本体１の受台４に
並べ乗せたのち、押え枠２を、大孔８で容器３, ３をま
とめて通して台本体１部にかぶせ、こののち押え枠２
を、係合突起10を係合突起６に位置合わせした上で下方
に押込めばよい。すると、係合突起10が係合突起６に係
合し、また大孔８の孔縁が容器３, ３の径胴下部3a, 3a
を上から押えるので、この押え枠２従って容器３, ３を
取外すことができなくなる。

【００１５】容器３, ３を取外す場合には、ドライバー
等の用具11を小孔９から差込み、係合片７上部を内方に
押込み、係合突起10と係合突起６の係合を外す。これを
各係合突起10と６の係合に対し行ない、押え枠２を上方
に外せばよい。

【００１６】図３ａ，ｂは他の実施例を示したものであ
る。この実施例は、係合片７上端部に小孔９位置レベル
の溝19を切欠き、小孔９から挿入したドライバー等の用
具11先端をこの溝19に乗せ、係合片７を支えとして用具
11により押え枠２の当該部分を上方にこじ上げて係合突
起10を係合突起６から離脱させるようにしたものであ
る。

【００１７】なお、本考案のセット台はシャンプーとリ
ンス容器３, ３１組２個をセットするのが基本である
が、１個または３個以上セットする構造としてもよい。

【００１８】

【考案の効果】上記したように、本考案ではシャンプ
ー、リンス容器３をその下部を介し嵌合載置する台本体
１に、上面壁中央に開けた大孔８を容器３に上から嵌
め、この大孔８孔縁で容器３の大径胴下部3aを上から押
える押え枠２を押込みかぶせ、この押え枠２の内側で台
本体１と押え枠２の係合突条６, 10を係合させて両者を
一体的な結合状態とし、押え枠２は、この押え枠２に設
けた小孔９からドライバー等の用具11を差込み、係合突
条６, 10の係合を強制的に離脱させない限り取外せない
ようにしたので、設置した浴室等からシャンプー、リン
ス容器３を持ち去ることが防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】要部を縦断して示した一実施例の正面図であ
る。

【図２】同実施例の一部拡大図を示し、ａは常時、ｂは
取外し時の図である。

【図３】図２に対応する他実施例の一部を示し、ａは常
時、ｂは取外し時の図である。

【符号の説明】

１ 台本体 ２ 押え枠 ３ シャンプー、リンス容器

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴部下部に大径部3aを有する所要個のシ
   ャンプー、リンスの容器３をまとめて胴下部を介し嵌合
   載置する受台４の周方向外囲数個所に、この受台４基部
   からの腕５を介し外面に係合突起６を設けた係合片７を
   立設した台本体１と、この台本体１を囲う伏せ椀形であ
   って、上面壁中央部に大きな孔８を開け、周壁部の前記
   各係合片７上部に対応する個所にそれぞれ小孔９を開
   け、これら小孔９下方内面に係合突起10を突設し、前記
   容器３を通した大孔８の孔縁でこの容器３の大径胴下部
   3aを上から押え、かつ係合突起10を係合突起６に係合さ
   せて容器３の取外しを防ぐ押え枠２とからなり、小孔９
   からドライバー等の用具11を挿通して係合片７上部を内
   方に押込むかあるいは係合片７を支えとして押え枠２を
   こじ上げるかして係合突起６, 10の係合を離脱させたと
   き押え枠２が外せるようにしたシャンプー、リンス容器
   のセット台。