JP2559326B2 - 円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法 - Google Patents
円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は振袖や留袖、訪問着等の
和服用織物地或いは洋装用広幅織物地、メリヤス地等の
繊維布帛の面上に、或いはガラス板面、木板面、金属板
面等の平滑板面上に、円弧状に隆起した花鳥風月、その
他適宜図柄模様を顕著に膨出せしめ、斯かる基材面に柔
軟性を保持した立体的な高蒔絵風の凹凸模様を表現せし
めた円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有
する基材及びその製造方法に関し、各種色彩を表現した
立体的模様のみならず、特に金属光沢を具備した立体的
模様を表現する場合に、高低差を付けた特異性のある優
れたものが得られる基材及びその製造方法に関する。
和服用織物地或いは洋装用広幅織物地、メリヤス地等の
繊維布帛の面上に、或いはガラス板面、木板面、金属板
面等の平滑板面上に、円弧状に隆起した花鳥風月、その
他適宜図柄模様を顕著に膨出せしめ、斯かる基材面に柔
軟性を保持した立体的な高蒔絵風の凹凸模様を表現せし
めた円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有
する基材及びその製造方法に関し、各種色彩を表現した
立体的模様のみならず、特に金属光沢を具備した立体的
模様を表現する場合に、高低差を付けた特異性のある優
れたものが得られる基材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より所望の図柄が彫り込まれた型紙
を用いて、その型紙に表現された図柄模様と同一の模様
を、繊維布帛例えば反物の一面に表現する方法は周知さ
れており、その技法としては、図柄模様に隆起部を与え
て立体性を保持させる手段として、例えば熱発泡剤が混
入された熱発泡バインダーを用いる場合が多く、これは
所望図柄模様が彫り込まれた型紙を用いて、当該熱発泡
バインダーをスケージ等により摺り込み、而してこれを
乾燥後、加熱手段を採ることにより、前記バインダー自
身を二乃至三倍程度に発泡させて供しようとするもので
あるが、斯かる方法によれば、型紙以上の隆起と共に、
丸身を出現させることが可能であるとしても、発泡率が
高くなる程樹脂のみが膨張し、生地部分の接着面は膨張
しないものとなり、従って発泡側に生地共反り返った製
品となって、生地の平面性が維持出来ない欠陥があり、
更に型紙へ摺り込めるに適した粘度としては、高粘度の
ものを使用するため、型紙に張設された紗目が発泡後に
も明らかに図柄模様部表面に残存する欠陥があり、また
生地の風合いを損なわない柔軟性のある発泡樹脂を用い
た際には、耐薬品性や耐水性が悪いため、熱発泡後には
ドライクリーニング、家庭での洗濯性が悪く、且つ熱発
泡後の隆起性が保持出来ないものであった。
を用いて、その型紙に表現された図柄模様と同一の模様
を、繊維布帛例えば反物の一面に表現する方法は周知さ
れており、その技法としては、図柄模様に隆起部を与え
て立体性を保持させる手段として、例えば熱発泡剤が混
入された熱発泡バインダーを用いる場合が多く、これは
所望図柄模様が彫り込まれた型紙を用いて、当該熱発泡
バインダーをスケージ等により摺り込み、而してこれを
乾燥後、加熱手段を採ることにより、前記バインダー自
身を二乃至三倍程度に発泡させて供しようとするもので
あるが、斯かる方法によれば、型紙以上の隆起と共に、
丸身を出現させることが可能であるとしても、発泡率が
高くなる程樹脂のみが膨張し、生地部分の接着面は膨張
しないものとなり、従って発泡側に生地共反り返った製
品となって、生地の平面性が維持出来ない欠陥があり、
更に型紙へ摺り込めるに適した粘度としては、高粘度の
ものを使用するため、型紙に張設された紗目が発泡後に
も明らかに図柄模様部表面に残存する欠陥があり、また
生地の風合いを損なわない柔軟性のある発泡樹脂を用い
た際には、耐薬品性や耐水性が悪いため、熱発泡後には
ドライクリーニング、家庭での洗濯性が悪く、且つ熱発
泡後の隆起性が保持出来ないものであった。
【0003】また所望図柄模様が彫り込まれた型紙を用
いて、一度摺りで以って円弧状に隆起した立体模様を繊
維布帛面上に形成する際は、けい素系樹脂であれば表面
張力のある低粘度弾性樹脂を用いる関係から、相隣接す
る図柄模様の場合には、樹脂がへたり、模様が相隣接す
る境界部分で互いに融合する傾向を呈し、このため当初
の模様輪郭部が維持出来ず、不鮮明で汚い図柄模様とな
るばかりか、繊維布帛に浸透し易いことから、その隆起
性をも保持することが困難であった。
いて、一度摺りで以って円弧状に隆起した立体模様を繊
維布帛面上に形成する際は、けい素系樹脂であれば表面
張力のある低粘度弾性樹脂を用いる関係から、相隣接す
る図柄模様の場合には、樹脂がへたり、模様が相隣接す
る境界部分で互いに融合する傾向を呈し、このため当初
の模様輪郭部が維持出来ず、不鮮明で汚い図柄模様とな
るばかりか、繊維布帛に浸透し易いことから、その隆起
性をも保持することが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに本発明による円
弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基
材及びその製造方法に於いては、前記従来の欠陥に鑑み
て鋭意研究の結果開発されたものであって、即ち、繊維
布帛に立体的な凹凸による図柄模様を形成する場合、熱
発泡剤の発泡率を抑制すれば立体的な図柄模様が実施出
来るが、自ずと膨隆程度が制限され、扁平化した立体図
柄模様を製出するに過ぎない点、表面張力を有する低粘
度弾性樹脂のみを使用した場合は、型紙が厚くなる程、
図柄模様の輪郭縁と隆起した模様が維持出来ず、相隣接
する図柄模様が重なり、エッジが明瞭に出現しない点、
柔軟性を有した熱発泡樹脂では、洗濯堅牢度が悪く、耐
水性や耐溶剤性も劣るため、熱発泡することにより得ら
れた隆起模様が維持出来ない点、更には高粘度の弾性樹
脂を型紙を用いて摺り込んだ場合、紗張りされた型紙の
紗目が熱発泡後の図柄模様の表面に残存する点、以上の
諸問題に鑑みて開発されたものであって、熱発泡剤を用
いることなく、型紙以上の膨らみを出現させ、且つその
膨らみが模様輪郭縁に於いて表面張力による丸身が顕著
に形成された円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的
模様を有する基材及びその製造方法を提供することを目
的とする。
弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基
材及びその製造方法に於いては、前記従来の欠陥に鑑み
て鋭意研究の結果開発されたものであって、即ち、繊維
布帛に立体的な凹凸による図柄模様を形成する場合、熱
発泡剤の発泡率を抑制すれば立体的な図柄模様が実施出
来るが、自ずと膨隆程度が制限され、扁平化した立体図
柄模様を製出するに過ぎない点、表面張力を有する低粘
度弾性樹脂のみを使用した場合は、型紙が厚くなる程、
図柄模様の輪郭縁と隆起した模様が維持出来ず、相隣接
する図柄模様が重なり、エッジが明瞭に出現しない点、
柔軟性を有した熱発泡樹脂では、洗濯堅牢度が悪く、耐
水性や耐溶剤性も劣るため、熱発泡することにより得ら
れた隆起模様が維持出来ない点、更には高粘度の弾性樹
脂を型紙を用いて摺り込んだ場合、紗張りされた型紙の
紗目が熱発泡後の図柄模様の表面に残存する点、以上の
諸問題に鑑みて開発されたものであって、熱発泡剤を用
いることなく、型紙以上の膨らみを出現させ、且つその
膨らみが模様輪郭縁に於いて表面張力による丸身が顕著
に形成された円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的
模様を有する基材及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を有効に達
成するがために本発明による円弧状に隆起した模様輪郭
縁を持つ立体的模様を有する基材にあっては、基材表面
に、高粘度弾性けい素系樹脂で一定厚の図柄模様に形成
した第一樹脂層と、その第一樹脂層の面上に低粘度弾性
けい素系樹脂を一定厚に塗布した第二樹脂層との積層体
よりなり、第二樹脂層の模様輪郭縁には表面張力による
丸身が顕出されている円弧状に隆起した模様輪郭縁を持
つ立体的模様を有する基材を特徴としており、また、高
粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料を混合
しまたは散布した第一樹脂層を用いる円弧状に隆起した
模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材を特徴として
おり、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或
いは染料を混合しまたは散布した第二樹脂層を用いる円
弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基
材を特徴としており、また、高粘度弾性けい素系樹脂及
び低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料を
混合しまたは散布した第一樹脂層及び第二樹脂層を用い
る円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有す
る基材を特徴としており、また、低粘度弾性けい素系樹
脂に、所望の金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層
を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様
を有する基材を特徴としており、また、高粘度弾性けい
素系樹脂に、所望の顔料或いは染料に金属粉を混合しま
たは散布した第一樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様
輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材を特徴としてお
り、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或い
は染料に金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層を用
いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有
する基材を特徴としており、また、高粘度弾性けい素系
樹脂及び低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは
染料に金属粉を混合しまたは散布した第一樹脂層及び第
二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立
体的模様を有する基材を特徴としており、また、基材が
布帛製材料である円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立
体的模様を持つ基材を特徴としており、また、基材が軟
質或いは硬質の平板である円弧状に隆起した模様輪郭縁
を持つ立体的模様を有する基材を特徴としている。
成するがために本発明による円弧状に隆起した模様輪郭
縁を持つ立体的模様を有する基材にあっては、基材表面
に、高粘度弾性けい素系樹脂で一定厚の図柄模様に形成
した第一樹脂層と、その第一樹脂層の面上に低粘度弾性
けい素系樹脂を一定厚に塗布した第二樹脂層との積層体
よりなり、第二樹脂層の模様輪郭縁には表面張力による
丸身が顕出されている円弧状に隆起した模様輪郭縁を持
つ立体的模様を有する基材を特徴としており、また、高
粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料を混合
しまたは散布した第一樹脂層を用いる円弧状に隆起した
模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材を特徴として
おり、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或
いは染料を混合しまたは散布した第二樹脂層を用いる円
弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基
材を特徴としており、また、高粘度弾性けい素系樹脂及
び低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料を
混合しまたは散布した第一樹脂層及び第二樹脂層を用い
る円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有す
る基材を特徴としており、また、低粘度弾性けい素系樹
脂に、所望の金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層
を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様
を有する基材を特徴としており、また、高粘度弾性けい
素系樹脂に、所望の顔料或いは染料に金属粉を混合しま
たは散布した第一樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様
輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材を特徴としてお
り、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或い
は染料に金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層を用
いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有
する基材を特徴としており、また、高粘度弾性けい素系
樹脂及び低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは
染料に金属粉を混合しまたは散布した第一樹脂層及び第
二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立
体的模様を有する基材を特徴としており、また、基材が
布帛製材料である円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立
体的模様を持つ基材を特徴としており、また、基材が軟
質或いは硬質の平板である円弧状に隆起した模様輪郭縁
を持つ立体的模様を有する基材を特徴としている。
【0006】また本発明による円弧状に隆起した模様輪
郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法にあって
は、基材表面に、所望図柄模様に型抜きされた型紙を介
して高粘度弾性けい素系樹脂を摺込み、一定厚の第一樹
脂層を形成し、その未乾燥中に更に低粘度弾性けい素系
樹脂を、その第一樹脂層の上面に一定厚に塗布して第二
樹脂層を形成した後、前記型紙を除去することによっ
て、所望図柄模様状の第一樹脂層の面上にのみ第二樹脂
層を積層し、第二樹脂層の模様輪郭縁に表面張力による
丸身を顕出せしめる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ
立体的模様を有する基材の製造方法を特徴としており、
また、高粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染
料を混合しまたは散布した第一樹脂層を用いる円弧状に
隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製
造方法を特徴としており、また、低粘度弾性けい素系樹
脂に、所望の顔料或いは染料を混合しまたは散布した第
二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立
体的模様を有する基材の製造方法を特徴としており、ま
た、高粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾性けい素系樹
脂に、所望の顔料或いは染料を混合しまたは散布した第
一樹脂層及び第二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様
輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法を特徴
としており、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の
金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層を用いる円弧
状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材
の製造方法を特徴としており、また、高粘度弾性けい素
系樹脂に、所望の顔料或いは染料に金属粉を混合しまた
は散布した第一樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様輪
郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法を特徴と
しており、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔
料或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂
層を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模
様を有する基材の製造方法を特徴としており、また、高
粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾性けい素系樹脂に、
所望の顔料或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した
第一樹脂層及び第二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模
様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法を特
徴としており、また、基材が布帛製材料である円弧状に
隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製
造方法を特徴としており、また、基材が軟質或いは硬質
の平板である円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的
模様を有する基材の製造方法を特徴としているものであ
る。
郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法にあって
は、基材表面に、所望図柄模様に型抜きされた型紙を介
して高粘度弾性けい素系樹脂を摺込み、一定厚の第一樹
脂層を形成し、その未乾燥中に更に低粘度弾性けい素系
樹脂を、その第一樹脂層の上面に一定厚に塗布して第二
樹脂層を形成した後、前記型紙を除去することによっ
て、所望図柄模様状の第一樹脂層の面上にのみ第二樹脂
層を積層し、第二樹脂層の模様輪郭縁に表面張力による
丸身を顕出せしめる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ
立体的模様を有する基材の製造方法を特徴としており、
また、高粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染
料を混合しまたは散布した第一樹脂層を用いる円弧状に
隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製
造方法を特徴としており、また、低粘度弾性けい素系樹
脂に、所望の顔料或いは染料を混合しまたは散布した第
二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立
体的模様を有する基材の製造方法を特徴としており、ま
た、高粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾性けい素系樹
脂に、所望の顔料或いは染料を混合しまたは散布した第
一樹脂層及び第二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様
輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法を特徴
としており、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の
金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層を用いる円弧
状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材
の製造方法を特徴としており、また、高粘度弾性けい素
系樹脂に、所望の顔料或いは染料に金属粉を混合しまた
は散布した第一樹脂層を用いる円弧状に隆起した模様輪
郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法を特徴と
しており、また、低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔
料或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂
層を用いる円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模
様を有する基材の製造方法を特徴としており、また、高
粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾性けい素系樹脂に、
所望の顔料或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した
第一樹脂層及び第二樹脂層を用いる円弧状に隆起した模
様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法を特
徴としており、また、基材が布帛製材料である円弧状に
隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の製
造方法を特徴としており、また、基材が軟質或いは硬質
の平板である円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的
模様を有する基材の製造方法を特徴としているものであ
る。
【0007】
【実施例】次いで、本発明による円弧状に隆起した模様
輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法
について、その実施に際する一例を説述する。
輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法
について、その実施に際する一例を説述する。
【0008】実施例について図面を参照して説明する
と、本発明では基材の表面に高粘度弾性けい素系樹脂と
低粘度弾性けい素系樹脂とを高粘度弾性けい素系樹脂側
を内面として重合させ、積層体を形設せしめて、これを
円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様となさし
めるものであるが、この発明による積層手段としては型
紙が適用されるものである。而して、益に謂う高粘度弾
性けい素系樹脂とは、ペースト状をしたシリコーン樹脂
を指称し、また低粘度弾性けい素系樹脂とは、表面張力
を持つ液状乃至粘稠な液状を呈したシリコーン樹脂を指
称しているものである。更に詳しくは、実際的に用いら
れる高粘度弾性けい素系樹脂の粘度は1300乃至35
00ポアズ、その弾性は伸び70乃至600%、引張り
強さ(kgf/cm 2 )20乃至40、硬さ(JIS−
A)25乃至90のものが使用され、また低粘度弾性け
い素樹脂の粘度は50乃至500ポアズ、その弾性は伸
び170乃至300%、引張り強さ(kgf/cm 2 )
16乃至40、硬さ(JIS−A)20乃至55のもの
が使用される。
と、本発明では基材の表面に高粘度弾性けい素系樹脂と
低粘度弾性けい素系樹脂とを高粘度弾性けい素系樹脂側
を内面として重合させ、積層体を形設せしめて、これを
円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様となさし
めるものであるが、この発明による積層手段としては型
紙が適用されるものである。而して、益に謂う高粘度弾
性けい素系樹脂とは、ペースト状をしたシリコーン樹脂
を指称し、また低粘度弾性けい素系樹脂とは、表面張力
を持つ液状乃至粘稠な液状を呈したシリコーン樹脂を指
称しているものである。更に詳しくは、実際的に用いら
れる高粘度弾性けい素系樹脂の粘度は1300乃至35
00ポアズ、その弾性は伸び70乃至600%、引張り
強さ(kgf/cm 2 )20乃至40、硬さ(JIS−
A)25乃至90のものが使用され、また低粘度弾性け
い素樹脂の粘度は50乃至500ポアズ、その弾性は伸
び170乃至300%、引張り強さ(kgf/cm 2 )
16乃至40、硬さ(JIS−A)20乃至55のもの
が使用される。
【0009】図1に於いては、例えば反物等所望の繊維
布帛による基材1の表面に、花鳥風月その他適宜繊細な
図柄模様が彫り込まれた型紙2を載置し、当該図柄模様
内に高粘度弾性けい素系樹脂4とスケージ6を用いて均
一に埋入せしめて、少なくとも型紙2の膜厚と同等の高
粘度弾性けい素系樹脂4による第一樹脂層Aを形設す
る。前記型紙2の片面には、紗3が張設されており、繊
細な図柄模様を得る場合に適している。
布帛による基材1の表面に、花鳥風月その他適宜繊細な
図柄模様が彫り込まれた型紙2を載置し、当該図柄模様
内に高粘度弾性けい素系樹脂4とスケージ6を用いて均
一に埋入せしめて、少なくとも型紙2の膜厚と同等の高
粘度弾性けい素系樹脂4による第一樹脂層Aを形設す
る。前記型紙2の片面には、紗3が張設されており、繊
細な図柄模様を得る場合に適している。
【0010】そうして既述の高粘度弾性けい素系樹脂4
による第一樹脂層Aの面上に、低粘度弾性けい素系樹脂
5による第二樹脂層Bを重合させるのであるが、その手
段としては、図2に表現されるように、前記第一樹脂層
Aが摺り込まれた状態を維持し乍ら、更にその型紙2の
面上へ低粘度弾性けい素系樹脂5をスケージ6を利用し
て一定厚に塗布して第二樹脂層Bを得る。
による第一樹脂層Aの面上に、低粘度弾性けい素系樹脂
5による第二樹脂層Bを重合させるのであるが、その手
段としては、図2に表現されるように、前記第一樹脂層
Aが摺り込まれた状態を維持し乍ら、更にその型紙2の
面上へ低粘度弾性けい素系樹脂5をスケージ6を利用し
て一定厚に塗布して第二樹脂層Bを得る。
【0011】而して、第一樹脂層Aと第二樹脂層Bを重
合接着した後に、図3に示されるように、型紙2を繊維
布帛等の基材1面より離反して所望図柄模様が表現され
た積層体が形設されるのであるが、この際低粘度弾性け
い素系樹脂5による第二樹脂層Bの模様輪郭縁には、型
紙2の離反と同時に表面張力が生起して図柄模様の中心
方向へと第二樹脂層Bが盛り上がり、各図柄模様の構成
部位は丸身Cが型成されるものとなる。斯様にして円弧
状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有した基材
が得られるものであり、この際に、高粘度弾性けい素系
樹脂4或いは低粘度弾性けい素系樹脂5に、所望の顔料
や染料を混合或いは散布する場合や、その両樹脂4、5
に夫々所望の顔料や染料を混合或いは散布する場合、或
いは低粘度弾性けい素系樹脂5に金粉、銀粉等の金属粉
を混合或いは散布して用いる場合、または高粘度弾性け
い素系樹脂4或いは低粘度弾性けい素系樹脂5に、所望
の顔料や染料に金属粉を混合或いは散布する場合があ
り、目的とする図柄模様の風合いや趣きによって種々変
更し乍ら実施することが出来、基材1を繊維布帛製材料
とする場合や、ガラス板、木板、金属板等の軟質、硬質
の平板とする場合があり、いずれも基材1の面上に柔軟
性を有した尖鋭部の無い立体的模様が得られ、殊に金属
光沢を付与することで高尚且つ美麗な基材1が得られ
る。
合接着した後に、図3に示されるように、型紙2を繊維
布帛等の基材1面より離反して所望図柄模様が表現され
た積層体が形設されるのであるが、この際低粘度弾性け
い素系樹脂5による第二樹脂層Bの模様輪郭縁には、型
紙2の離反と同時に表面張力が生起して図柄模様の中心
方向へと第二樹脂層Bが盛り上がり、各図柄模様の構成
部位は丸身Cが型成されるものとなる。斯様にして円弧
状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有した基材
が得られるものであり、この際に、高粘度弾性けい素系
樹脂4或いは低粘度弾性けい素系樹脂5に、所望の顔料
や染料を混合或いは散布する場合や、その両樹脂4、5
に夫々所望の顔料や染料を混合或いは散布する場合、或
いは低粘度弾性けい素系樹脂5に金粉、銀粉等の金属粉
を混合或いは散布して用いる場合、または高粘度弾性け
い素系樹脂4或いは低粘度弾性けい素系樹脂5に、所望
の顔料や染料に金属粉を混合或いは散布する場合があ
り、目的とする図柄模様の風合いや趣きによって種々変
更し乍ら実施することが出来、基材1を繊維布帛製材料
とする場合や、ガラス板、木板、金属板等の軟質、硬質
の平板とする場合があり、いずれも基材1の面上に柔軟
性を有した尖鋭部の無い立体的模様が得られ、殊に金属
光沢を付与することで高尚且つ美麗な基材1が得られ
る。
【0012】本発明による製造方法の一例は次の通りで
あり、即ち平板上に基材1として使用する絹織物地を固
定し、その織物地の面上に厚さを290μとする花柄模
様が型抜きされた型紙1を載置する。この型紙1の片面
には、当該図柄模様が繊細且つ複雑であるため、メッシ
ュ60番の紗3織物で紗張りされている。尚、型紙1の
厚さは80μ乃至3.5mmまで任意に選択出来る。次い
で型紙1の模様部にペースト状の高粘度弾性けい素系樹
脂4をスケージ6により織物地側へ加圧し乍ら、該樹脂
4を充填せしめ、型紙1の厚身と同様290μの膜厚を
有する高粘度弾性けい素系樹脂4を得る。この場合加圧
し乍ら高粘度弾性けい素系樹脂4を形成することで、織
物地と該樹脂4とが経時的にも剥離することなく強靱に
接着し、アンカー効果が得られるものとなる。
あり、即ち平板上に基材1として使用する絹織物地を固
定し、その織物地の面上に厚さを290μとする花柄模
様が型抜きされた型紙1を載置する。この型紙1の片面
には、当該図柄模様が繊細且つ複雑であるため、メッシ
ュ60番の紗3織物で紗張りされている。尚、型紙1の
厚さは80μ乃至3.5mmまで任意に選択出来る。次い
で型紙1の模様部にペースト状の高粘度弾性けい素系樹
脂4をスケージ6により織物地側へ加圧し乍ら、該樹脂
4を充填せしめ、型紙1の厚身と同様290μの膜厚を
有する高粘度弾性けい素系樹脂4を得る。この場合加圧
し乍ら高粘度弾性けい素系樹脂4を形成することで、織
物地と該樹脂4とが経時的にも剥離することなく強靱に
接着し、アンカー効果が得られるものとなる。
【0013】これに続いて、前記図柄模様のベースとな
る高粘度弾性けい素系樹脂4の未乾燥中に、当該型紙2
を離反することなく更にその面上から粘度を80乃至7
00ポアズとする低粘度弾性けい素系樹脂5を、両端が
1.8mm高くされたスケージ6を用いて、型紙1の図柄
模様の表面から塗布し、而して、当該型紙1面上には
1.8mmの膜厚を備えた低粘度弾性けい素系樹脂5が重
合されて形設されるものとなる。尚、スケージ6の高さ
は任意目的に応じて高低自由に変更出来る。
る高粘度弾性けい素系樹脂4の未乾燥中に、当該型紙2
を離反することなく更にその面上から粘度を80乃至7
00ポアズとする低粘度弾性けい素系樹脂5を、両端が
1.8mm高くされたスケージ6を用いて、型紙1の図柄
模様の表面から塗布し、而して、当該型紙1面上には
1.8mmの膜厚を備えた低粘度弾性けい素系樹脂5が重
合されて形設されるものとなる。尚、スケージ6の高さ
は任意目的に応じて高低自由に変更出来る。
【0014】斯様に織物地の面上に順次高粘度弾性けい
素系樹脂4と、低粘度弾性けい素系樹脂5とによる膜厚
2.09mmとする積層体を得た後、型紙1を織物地の面
上から離反させることにより、高粘度弾性けい素系樹脂
4の面上にのみ、低粘度弾性けい素系樹脂5が重合され
た外観となり、しかも低粘度弾性けい素系樹脂5は液状
を呈することで表面張力が生起し、所謂図柄模様の隅角
部7、エッジ部が該模様の中心方向へ盛り上がって、図
柄模様に丸身Cが顕出されるものとなる。即ち円弧状に
隆起した模様輪郭縁を備える極めて立体化された図柄模
様が織物地に表現出来るのであるが、面種の小さな図柄
模様部の場合は、半球状をした立体模様を得ることが出
来る。更にはまた型紙1を離反した際には、型紙の上面
には低粘度弾性けい素系樹脂が摺込まれているので、紗
目が図柄模様に出現しないものとなる。而して前記低粘
度弾性けい素系樹脂5の表面張力に伴い両樹脂4と5の
膜厚は2.49mmに隆起した図柄模様が得られた。
素系樹脂4と、低粘度弾性けい素系樹脂5とによる膜厚
2.09mmとする積層体を得た後、型紙1を織物地の面
上から離反させることにより、高粘度弾性けい素系樹脂
4の面上にのみ、低粘度弾性けい素系樹脂5が重合され
た外観となり、しかも低粘度弾性けい素系樹脂5は液状
を呈することで表面張力が生起し、所謂図柄模様の隅角
部7、エッジ部が該模様の中心方向へ盛り上がって、図
柄模様に丸身Cが顕出されるものとなる。即ち円弧状に
隆起した模様輪郭縁を備える極めて立体化された図柄模
様が織物地に表現出来るのであるが、面種の小さな図柄
模様部の場合は、半球状をした立体模様を得ることが出
来る。更にはまた型紙1を離反した際には、型紙の上面
には低粘度弾性けい素系樹脂が摺込まれているので、紗
目が図柄模様に出現しないものとなる。而して前記低粘
度弾性けい素系樹脂5の表面張力に伴い両樹脂4と5の
膜厚は2.49mmに隆起した図柄模様が得られた。
【0015】更に型紙2を離反した後、その表面から任
意金属箔粉を散布すれば、蒔絵の世界に表現される独特
な高蒔絵技法が織物地の表面に出現するものとなる。
尚、本発明に用いる高粘度弾性けい素系樹脂、低粘度弾
性けい素系樹脂に代えて、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、ビニル樹脂等のエマルジヨンタイプの合成樹脂を場
合によって用いることも可能である。
意金属箔粉を散布すれば、蒔絵の世界に表現される独特
な高蒔絵技法が織物地の表面に出現するものとなる。
尚、本発明に用いる高粘度弾性けい素系樹脂、低粘度弾
性けい素系樹脂に代えて、ウレタン樹脂、アクリル樹
脂、ビニル樹脂等のエマルジヨンタイプの合成樹脂を場
合によって用いることも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明による円弧状に隆起した模様輪郭
縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法によ
れば、織物地等の基材1の面上に載置された型紙2の所
望表面個所に高粘度弾性けい素系樹脂4をスケージ6等
により摺込み、基材1の面上に確実に当該樹脂4を接着
させ、図柄模様のベースを形設することで、図形模様の
形状や輪郭を明瞭に保持させ、更にその図柄模様の面上
に、表面張力のある低粘度弾性けい素系樹脂5を型紙2
を介して一定の膜厚となるようにスケージ6等で塗布
し、而して型紙2を離反させることで、高粘度弾性けい
素系樹脂4上に重合接着された低粘度弾性けい素系樹脂
5には表面張力が招来し、謂わば半球面状の丸身を保有
し円弧状に隆起した立体的模様が得られる。従って、在
来に見ない著しく膨隆し且つ隅角部7やエッジが常に丸
身を呈した少なくとも型紙2以上の厚身のある立体的模
様を表現することが出来る。
縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法によ
れば、織物地等の基材1の面上に載置された型紙2の所
望表面個所に高粘度弾性けい素系樹脂4をスケージ6等
により摺込み、基材1の面上に確実に当該樹脂4を接着
させ、図柄模様のベースを形設することで、図形模様の
形状や輪郭を明瞭に保持させ、更にその図柄模様の面上
に、表面張力のある低粘度弾性けい素系樹脂5を型紙2
を介して一定の膜厚となるようにスケージ6等で塗布
し、而して型紙2を離反させることで、高粘度弾性けい
素系樹脂4上に重合接着された低粘度弾性けい素系樹脂
5には表面張力が招来し、謂わば半球面状の丸身を保有
し円弧状に隆起した立体的模様が得られる。従って、在
来に見ない著しく膨隆し且つ隅角部7やエッジが常に丸
身を呈した少なくとも型紙2以上の厚身のある立体的模
様を表現することが出来る。
【0017】更にその表面から金属箔粉や顔料粉等を散
布すれば、高蒔絵調の風雅な織物地が得られるのみなら
ず、けい素系樹脂を用いるので耐熱性、耐水性、耐薬品
性、耐候性に優れ、洗濯にも耐久し、耐アイロン性にも
優れたものとなる。
布すれば、高蒔絵調の風雅な織物地が得られるのみなら
ず、けい素系樹脂を用いるので耐熱性、耐水性、耐薬品
性、耐候性に優れ、洗濯にも耐久し、耐アイロン性にも
優れたものとなる。
【0018】液状を呈した低粘度弾性けい素系樹脂は高
粘度弾性けい素系樹脂の面上にのみ形成されるので、表
面張力により中心方向へ盛り上がるものとなり、相隣接
する図柄模様同志が接触する虞れはなく、あく迄美麗な
エッジ切れを保持し且つ膨隆し、弾性を有した図柄模様
が得られ、その風合いも頗る優れたものとなる。
粘度弾性けい素系樹脂の面上にのみ形成されるので、表
面張力により中心方向へ盛り上がるものとなり、相隣接
する図柄模様同志が接触する虞れはなく、あく迄美麗な
エッジ切れを保持し且つ膨隆し、弾性を有した図柄模様
が得られ、その風合いも頗る優れたものとなる。
【0019】また型紙2を用いて実施することが出来る
ため、量産に優れるばかりか熟練度が要求されず、廉価
に基材を提供することが可能となる。またこの種従来品
では50μ乃至1mm程度の膜厚のみ可能であったが、本
発明に於いては、5mm程度の膜厚に実施することが出
来、一段と立体性に秀でたものとなる。
ため、量産に優れるばかりか熟練度が要求されず、廉価
に基材を提供することが可能となる。またこの種従来品
では50μ乃至1mm程度の膜厚のみ可能であったが、本
発明に於いては、5mm程度の膜厚に実施することが出
来、一段と立体性に秀でたものとなる。
【図1】型紙に高粘度弾性けい素系樹脂を摺込んだ状態
を示す工程図である。
を示す工程図である。
【図2】図1の面上に低粘度弾性けい素系樹脂を摺込ん
だ状態を示す工程図である。
だ状態を示す工程図である。
【図3】型紙を離反して積層体を得る工程図である。
【図4】立体的模様を有する基材の正面図である。
1 基材 2 型紙 3 紗 4 高粘度弾性けい素系樹脂 5 低粘度弾性けい素系樹脂 6 スケージ 7 隅角部 A 第一樹脂層 B 第二樹脂層 C 丸身
Claims (20)
- 【請求項1】 基材表面に、高粘度弾性けい素系樹脂で
一定厚の図柄模様に形成した第一樹脂層と、その第一樹
脂層の面上に低粘度弾性けい素系樹脂を一定厚に塗布し
た第二樹脂層との積層体よりなり、第二樹脂層の模様輪
郭縁には表面張力による丸身が顕出されていることを特
徴とする円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様
を有する基材。 - 【請求項2】 高粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料
或いは染料を混合しまたは散布した第一樹脂層を用いる
請求項1記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体
的模様を有する基材。 - 【請求項3】 低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料
或いは染料を混合しまたは散布した第二樹脂層を用いる
請求項1記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体
的模様を有する基材。 - 【請求項4】 高粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾性
けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料を混合しまたは
散布した第一樹脂層及び第二樹脂層を用いる請求項1記
載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有
する基材。 - 【請求項5】 低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の金属
粉を混合しまたは散布した第二樹脂層を用いる請求項1
記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を
有する基材。 - 【請求項6】 高粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料
或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した第一樹脂層
を用いる請求項1記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を
持つ立体的模様を有する基材。 - 【請求項7】 低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔料
或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層
を用いる請求項1記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を
持つ立体的模様を有する基材。 - 【請求項8】 高粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾性
けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料に金属粉を混合
しまたは散布した第一樹脂層及び第二樹脂層を用いる請
求項1記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的
模様を有する基材。 - 【請求項9】 基材が布帛製材料である請求項1記載の
円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を持つ基
材。 - 【請求項10】 基材が軟質或いは硬質の平板である請
求項1記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的
模様を有する基材。 - 【請求項11】 基材表面に、所望図柄模様に型抜きさ
れた型紙を介して高粘度弾性けい素系樹脂を摺込み、一
定厚の第一樹脂層を形成し、その未乾燥中に更に低粘度
弾性けい素系樹脂を、その第一樹脂層の上面に一定厚に
塗布して第二樹脂層を形成した後、前記型紙を除去する
ことによって、所望図柄模様状の第一樹脂層の面上にの
み第二樹脂層を積層し、第二樹脂層の模様輪郭縁に表面
張力による丸身を顕出せしめることを特徴とする円弧状
に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材の
製造方法。 - 【請求項12】 高粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔
料或いは染料を混合しまたは散布した第一樹脂層を用い
る請求項11記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ
立体的模様を有する基材の製造方法。 - 【請求項13】 低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔
料或いは染料を混合しまたは散布した第二樹脂層を用い
る請求項11記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ
立体的模様を有する基材の製造方法。 - 【請求項14】 高粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾
性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料を混合しまた
は散布した第一樹脂層及び第二樹脂層を用いる請求項1
1記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様
を有する基材の製造方法。 - 【請求項15】 低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の金
属粉を混合しまたは散布した第二樹脂層を用いる請求項
11記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模
様を有する基材の製造方法。 - 【請求項16】 高粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔
料或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した第一樹脂
層を用いる請求項11記載の円弧状に隆起した模様輪郭
縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法。 - 【請求項17】 低粘度弾性けい素系樹脂に、所望の顔
料或いは染料に金属粉を混合しまたは散布した第二樹脂
層を用いる請求項11記載の円弧状に隆起した模様輪郭
縁を持つ立体的模様を有する基材の製造方法。 - 【請求項18】 高粘度弾性けい素系樹脂及び低粘度弾
性けい素系樹脂に、所望の顔料或いは染料に金属粉を混
合しまたは散布した第一樹脂層及び第二樹脂層を用いる
請求項11記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立
体的模様を有する基材の製造方法。 - 【請求項19】 基材が布帛製材料である請求項11記
載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有
する基材の製造方法。 - 【請求項20】 基材が軟質或いは硬質の平板である請
求項11記載の円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体
的模様を有する基材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116561A JP2559326B2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5116561A JP2559326B2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06296925A JPH06296925A (ja) | 1994-10-25 |
JP2559326B2 true JP2559326B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=14690164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5116561A Expired - Lifetime JP2559326B2 (ja) | 1993-04-19 | 1993-04-19 | 円弧状に隆起した模様輪郭縁を持つ立体的模様を有する基材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559326B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4752090B2 (ja) * | 2000-05-19 | 2011-08-17 | 大日本印刷株式会社 | 化粧材及びそれを用いたドア |
AU2003290049A1 (en) * | 2002-12-18 | 2004-07-09 | Viktor Achter Gmbh And Co. Kg | Textile product with improved abrasion resistance and process for the production thereof |
FI20050792L (fi) * | 2005-08-02 | 2007-02-03 | Lustwear Oy | Tekstiilien painatusmenetelmä |
JP6282553B2 (ja) * | 2014-07-24 | 2018-02-21 | 光映工芸株式会社 | 成形体の成形方法 |
-
1993
- 1993-04-19 JP JP5116561A patent/JP2559326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06296925A (ja) | 1994-10-25 |
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