JP2557496B2 - Frp管継手成形用内型 - Google Patents
Frp管継手成形用内型Info
- Publication number
- JP2557496B2 JP2557496B2 JP63248644A JP24864488A JP2557496B2 JP 2557496 B2 JP2557496 B2 JP 2557496B2 JP 63248644 A JP63248644 A JP 63248644A JP 24864488 A JP24864488 A JP 24864488A JP 2557496 B2 JP2557496 B2 JP 2557496B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- mold
- pipe joint
- inner mold
- joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ガラス繊維に熱硬化性樹脂材料を含浸させ
た繊維強化熱硬化性樹脂(以下、FRPという。)成形の
技術分野で利用され、特に、FRP管継手成形用内型に関
するものである。
た繊維強化熱硬化性樹脂(以下、FRPという。)成形の
技術分野で利用され、特に、FRP管継手成形用内型に関
するものである。
(従来の技術) この種の内型としては、従来、例えば特公昭57−7889
号公報や特公昭57−7890号公報、あるいは特公昭45−69
57号公報に所載のものが知られている。
号公報や特公昭57−7890号公報、あるいは特公昭45−69
57号公報に所載のものが知られている。
特公昭57−7889号公報に所載の内型は、低融点物質か
ら形成され、成形後加熱して軟化もしくは溶融すること
により成形品からの脱型を行うようにしたものである。
ら形成され、成形後加熱して軟化もしくは溶融すること
により成形品からの脱型を行うようにしたものである。
また、特公昭57−7890号公報に所載の内型は、脆い物
質から形成され、成形後適当な治具で突き砕くことによ
り成形品からの脱型を行うようにしたものである。
質から形成され、成形後適当な治具で突き砕くことによ
り成形品からの脱型を行うようにしたものである。
特公昭45−6957号公報に所載の内型は、熱可塑性樹脂
パイプからなり、成形後両端を密封して加熱し軟化させ
るとともに、内部の空気を吸引して座屈させることによ
り成形品からの脱型を行うようにしたものである。
パイプからなり、成形後両端を密封して加熱し軟化させ
るとともに、内部の空気を吸引して座屈させることによ
り成形品からの脱型を行うようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記いずれの内型にあっても、例えば
T字管継手のような複雑な形態の成形品には適用が困難
あるいは不可能であった。すなわち、上記特公昭57−78
89号公報および特公昭45−6957号公報に所載の内型の場
合、軟化あるいは座屈後の内型が成形品内部に引っ掛か
って引き出すことができず、また特公昭57−7890号公報
に所載の内型の場合、内型の破砕が煩瑣で、しかも成形
品の内面に破砕屑が残り、成形品の品質が低下するとい
った問題があった。
T字管継手のような複雑な形態の成形品には適用が困難
あるいは不可能であった。すなわち、上記特公昭57−78
89号公報および特公昭45−6957号公報に所載の内型の場
合、軟化あるいは座屈後の内型が成形品内部に引っ掛か
って引き出すことができず、また特公昭57−7890号公報
に所載の内型の場合、内型の破砕が煩瑣で、しかも成形
品の内面に破砕屑が残り、成形品の品質が低下するとい
った問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、寸法精度が高
く、脱型が容易であるとともに、型製作コストの低廉化
をなしうるFRP管継手成形用内型を提供するものであ
る。
く、脱型が容易であるとともに、型製作コストの低廉化
をなしうるFRP管継手成形用内型を提供するものであ
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明に係るFRP管継手成
形用内型は、成形しようとする管継手の受口の数に相当
する数の分割体から構成され、これら分割体はそれぞれ
合成樹脂製の密閉中空体からなり、このようになる分割
体を相互に仮接合させることにより分離可能に所定形状
に一体化されるようになされたものである。
形用内型は、成形しようとする管継手の受口の数に相当
する数の分割体から構成され、これら分割体はそれぞれ
合成樹脂製の密閉中空体からなり、このようになる分割
体を相互に仮接合させることにより分離可能に所定形状
に一体化されるようになされたものである。
(作用) 複数の分割体からなるので、型全体の寸法精度は、分
割体個々の寸法精度に左右されることになる。そして、
分割体の体積は当然のことながら型全体より小さいた
め、型全体を1つのもので構成する場合に比べて寸法精
度の高いものが容易に得られることになる。また、成形
品の各受口部の形状が相互に同一である場合、分割体を
形成するための金型を共通なものにすることが可能とな
り、金型の数を減少させることが可能となる。さらに、
脱型に際しては、各分割体を加熱し軟化させるとともに
空気を抜いて座屈させ、各分割体をそれぞれ成形品から
引き抜く。このとき、各分割体は相互の接合部分から分
離されるので、成形品に引っ掛かることなく容易に脱型
される。
割体個々の寸法精度に左右されることになる。そして、
分割体の体積は当然のことながら型全体より小さいた
め、型全体を1つのもので構成する場合に比べて寸法精
度の高いものが容易に得られることになる。また、成形
品の各受口部の形状が相互に同一である場合、分割体を
形成するための金型を共通なものにすることが可能とな
り、金型の数を減少させることが可能となる。さらに、
脱型に際しては、各分割体を加熱し軟化させるとともに
空気を抜いて座屈させ、各分割体をそれぞれ成形品から
引き抜く。このとき、各分割体は相互の接合部分から分
離されるので、成形品に引っ掛かることなく容易に脱型
される。
(実施例) 以下、本発明の実施例につき図面を参照して説明す
る。
る。
第1図は、FRP管継手としてT字管継手を成形するた
めの内型に本発明を適用した例を示す正面図、第2図は
FRP管継手としてベンド管継手を成形するための内型に
本発明を適用した例を示す正面図である。
めの内型に本発明を適用した例を示す正面図、第2図は
FRP管継手としてベンド管継手を成形するための内型に
本発明を適用した例を示す正面図である。
まず、第1図に示すT字管継手成形用内型の例から説
明すると、この内型1は、3つの分割体2,3,4から構成
され、これら分割体2,3,4はそれぞれ合成樹脂製の密閉
中空体からなり、このようになる分割体2,3,4を相互に
仮接合させることにより分離可能にT字状(図では逆T
字状になっている。)に一体化されたものである。
明すると、この内型1は、3つの分割体2,3,4から構成
され、これら分割体2,3,4はそれぞれ合成樹脂製の密閉
中空体からなり、このようになる分割体2,3,4を相互に
仮接合させることにより分離可能にT字状(図では逆T
字状になっている。)に一体化されたものである。
各分割体2,3,4は、それぞれ4つの部分、すなわち成
形機の回転支軸(図示省略)に支持される支持端部を成
形するための支持端部成形部5と、成形品(図示省略)
の受口部を成形するための受口部成形部6と、成形品の
胴部を形成するための胴部成形部10と、接合部を成形す
るための接合部成形部7(8,9)とが、ブロー成形によ
り一体成形されたもので、接合部成形部7,8,9を除く部
分が同一形状に形成されている。そして、このようにな
る分割体2,3,4は、それぞれの接合部成形部7,8,9の接合
面に形成された後述の嵌合突部19aおよび嵌合凹部19bに
より相互に分離可能に接合できるようになされている。
このようになる分割体2,3,4を構成する合成樹脂として
は、例えばポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂が望ま
しい。
形機の回転支軸(図示省略)に支持される支持端部を成
形するための支持端部成形部5と、成形品(図示省略)
の受口部を成形するための受口部成形部6と、成形品の
胴部を形成するための胴部成形部10と、接合部を成形す
るための接合部成形部7(8,9)とが、ブロー成形によ
り一体成形されたもので、接合部成形部7,8,9を除く部
分が同一形状に形成されている。そして、このようにな
る分割体2,3,4は、それぞれの接合部成形部7,8,9の接合
面に形成された後述の嵌合突部19aおよび嵌合凹部19bに
より相互に分離可能に接合できるようになされている。
このようになる分割体2,3,4を構成する合成樹脂として
は、例えばポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂が望ま
しい。
また、第2図に示すベンド管継手成形用内型11は、2
つの分割体12,13から構成され、これら分割体12,13はそ
れぞれ合成樹脂製の密閉中空体からなり、このようにな
る分割体12,13を相互に仮接合させることにより分離可
能にL字状に一体化されたものである。そして、この内
型11の場合も、上記T字管継手成形用内型1の場合と同
様、各分割体12,13はそれぞれ4つの部分からなってい
る。すなわち、成形機の回転支軸(図示省略)に支持さ
せる支持端部を成形するための支持端部成形部14と、成
形品(図示省略)の受口部を成形するための受口部成形
部15と、成形品の胴部を形成するための胴部成形部18
と、接合部を成形するための接合部成形部16(17)と
が、ブロー成形により一体成形されたものである。そし
て、このようになる分割体12,13は、それぞれの接合部
成形部16,17の接合面に形成された後述の嵌合突部20aお
よび嵌合凹部20bにより相互に分離可能に接合できるよ
うになされている。
つの分割体12,13から構成され、これら分割体12,13はそ
れぞれ合成樹脂製の密閉中空体からなり、このようにな
る分割体12,13を相互に仮接合させることにより分離可
能にL字状に一体化されたものである。そして、この内
型11の場合も、上記T字管継手成形用内型1の場合と同
様、各分割体12,13はそれぞれ4つの部分からなってい
る。すなわち、成形機の回転支軸(図示省略)に支持さ
せる支持端部を成形するための支持端部成形部14と、成
形品(図示省略)の受口部を成形するための受口部成形
部15と、成形品の胴部を形成するための胴部成形部18
と、接合部を成形するための接合部成形部16(17)と
が、ブロー成形により一体成形されたものである。そし
て、このようになる分割体12,13は、それぞれの接合部
成形部16,17の接合面に形成された後述の嵌合突部20aお
よび嵌合凹部20bにより相互に分離可能に接合できるよ
うになされている。
前記T字管継手成形用の内型1の各分割体2,3,4は、
第3図乃至第5図に示すような金型を用いることにより
成形される。縦方向の分割体2を成形するため金型23
は、第3図に示すように、支持端部成形部5、受口部成
形部6、および胴部成形部10を成形するための主金型21
と、接合部成形部7を成形するための副金型22の2つの
金型から構成されている。これら主金型21と副金型22と
は、嵌合手段23aにより着脱可能に一体化できるように
なされている。また、第1図において左側に位置する分
割体3は、上記分割体1と接合部成形部8の形状が相違
するだけであり、したがって、第4図に示すように、上
記した主金型21と、接合部成形部8を専用に成形するた
めの副金型24とによって成形される。さらに、残る分割
体4も、分割体3と同様、上記した主金型21と、接合部
成形部9を専用に成形するための副金型26とによって成
形される。
第3図乃至第5図に示すような金型を用いることにより
成形される。縦方向の分割体2を成形するため金型23
は、第3図に示すように、支持端部成形部5、受口部成
形部6、および胴部成形部10を成形するための主金型21
と、接合部成形部7を成形するための副金型22の2つの
金型から構成されている。これら主金型21と副金型22と
は、嵌合手段23aにより着脱可能に一体化できるように
なされている。また、第1図において左側に位置する分
割体3は、上記分割体1と接合部成形部8の形状が相違
するだけであり、したがって、第4図に示すように、上
記した主金型21と、接合部成形部8を専用に成形するた
めの副金型24とによって成形される。さらに、残る分割
体4も、分割体3と同様、上記した主金型21と、接合部
成形部9を専用に成形するための副金型26とによって成
形される。
ここで、第8図に示すように、分割体2の接合面にそ
れぞれ長円形状の嵌合突部19a,19aをその長軸が分割体
2の軸芯と直交するように形成する一方、分割体3およ
び分割体4の各接合面に嵌合突部19a,19aと嵌合する長
円形状の嵌合凹部19b,19bを形成し、これら嵌合突部19a
と嵌合凹部19bとを嵌合させることにより分割体2,3,4を
一体化するようにすると、左右に位置する分割体2と3
は、その接合部成形部8,9の形状が同一のものとなるの
で、前記した分割体2用の副金型24と、分割体3用の副
金型26とを同一形状のものとすることができる。したが
って、各分割体2,3,4を成形するための金型は、主金型2
1と2種類の副金型22,24(26)の合計3つを用意すれば
すむことになり、金型の製作コストを大幅に低減するこ
とが可能となる。
れぞれ長円形状の嵌合突部19a,19aをその長軸が分割体
2の軸芯と直交するように形成する一方、分割体3およ
び分割体4の各接合面に嵌合突部19a,19aと嵌合する長
円形状の嵌合凹部19b,19bを形成し、これら嵌合突部19a
と嵌合凹部19bとを嵌合させることにより分割体2,3,4を
一体化するようにすると、左右に位置する分割体2と3
は、その接合部成形部8,9の形状が同一のものとなるの
で、前記した分割体2用の副金型24と、分割体3用の副
金型26とを同一形状のものとすることができる。したが
って、各分割体2,3,4を成形するための金型は、主金型2
1と2種類の副金型22,24(26)の合計3つを用意すれば
すむことになり、金型の製作コストを大幅に低減するこ
とが可能となる。
一方、ベンド管継手成形用の内型11の各分割体12,13
は、第6図および第7図に示すような金型30,32を用い
ることにより成形されるが、これら金型30,32の構成
も、上記したT字管継手成形用内型1のための金型と同
様の構成である。すなわち、第6図に示す金型30は、支
持端部成形部14、受口部成形部15、および胴部成形部18
を成形するための主金型28と、接合部成形部16を成形す
るための副金型29の2つの金型から構成されている。ま
た、第7図に示す金型32は、上記主金型28と、接合部成
形部17を成形するための副金型31の2つの金型から構成
されている。そして、ここでも第10図に示すように、分
割体12および分割体13の各接合面に、それぞれ一対の嵌
合突部20aと嵌合凹部20bとを、ベンド管継手の曲率中心
に向かう方向と直交する方向に並ぶよう、且つ該接合面
の中心に対して対称になるように形成すると、分割体12
と分割体13とは接合部成形部16,17の形状が同一のもの
となるので、前記した分割体12用の副金型29と、分割体
13用の副金型31とを同一形状のものとすることができ
る。したがって、各分割体12,13を成形するための金型
は、主金型28と1つの副金型29(31)の合計2つだけを
用意すればすむことになり、金型の製作コストを大幅に
低減することが可能となる。
は、第6図および第7図に示すような金型30,32を用い
ることにより成形されるが、これら金型30,32の構成
も、上記したT字管継手成形用内型1のための金型と同
様の構成である。すなわち、第6図に示す金型30は、支
持端部成形部14、受口部成形部15、および胴部成形部18
を成形するための主金型28と、接合部成形部16を成形す
るための副金型29の2つの金型から構成されている。ま
た、第7図に示す金型32は、上記主金型28と、接合部成
形部17を成形するための副金型31の2つの金型から構成
されている。そして、ここでも第10図に示すように、分
割体12および分割体13の各接合面に、それぞれ一対の嵌
合突部20aと嵌合凹部20bとを、ベンド管継手の曲率中心
に向かう方向と直交する方向に並ぶよう、且つ該接合面
の中心に対して対称になるように形成すると、分割体12
と分割体13とは接合部成形部16,17の形状が同一のもの
となるので、前記した分割体12用の副金型29と、分割体
13用の副金型31とを同一形状のものとすることができ
る。したがって、各分割体12,13を成形するための金型
は、主金型28と1つの副金型29(31)の合計2つだけを
用意すればすむことになり、金型の製作コストを大幅に
低減することが可能となる。
さらに、前記したT字管継手成形用内型1とベンド管
継手成形用内型11との各分割体2,3,4,12,13の形状が、
それぞれの接合部成形部7,8,9,16,17を除いて同一であ
れば、各内型1,11を成形するための各主金型21,28を共
通のものとすることができる。したがって、少ない金型
で多くの種類の管継手成形用内型を製作できることにな
り、金型の製作コストをさらに一層低減することができ
て都合がよい。
継手成形用内型11との各分割体2,3,4,12,13の形状が、
それぞれの接合部成形部7,8,9,16,17を除いて同一であ
れば、各内型1,11を成形するための各主金型21,28を共
通のものとすることができる。したがって、少ない金型
で多くの種類の管継手成形用内型を製作できることにな
り、金型の製作コストをさらに一層低減することができ
て都合がよい。
以上説明した金型による成形の状態を第12図に示す。
この図では、前記分割体3が成形されようとしており、
押出機Eから溶融状態の合成樹脂Pがパリソンコントロ
ーラCを経て金型25の内部に供給されると、合成樹脂P
は、金型25の下端部に臨ませたノズルNから吹き込まれ
るエアーによって膨らまされ、金型25の型面に密接して
成形されるとともに、金型25内に設けられた水冷手段J
の冷却作用により硬化して密閉中空体状の分割体3が得
られる。
この図では、前記分割体3が成形されようとしており、
押出機Eから溶融状態の合成樹脂Pがパリソンコントロ
ーラCを経て金型25の内部に供給されると、合成樹脂P
は、金型25の下端部に臨ませたノズルNから吹き込まれ
るエアーによって膨らまされ、金型25の型面に密接して
成形されるとともに、金型25内に設けられた水冷手段J
の冷却作用により硬化して密閉中空体状の分割体3が得
られる。
なお、分割体2,3,4,12,13の形状、嵌合突部19a,20aと
嵌合凹部19b,20bの形状および数等は図示例のものに限
定されるものではない。
嵌合凹部19b,20bの形状および数等は図示例のものに限
定されるものではない。
次に、本発明に係るFRP管継手成形用内型により管継
手を成形する手順について、T字管継手を成形する場合
を例にとって説明する。
手を成形する手順について、T字管継手を成形する場合
を例にとって説明する。
成形に用いる内型は、前述した第1図に示す内型1で
ある。まず、3つの分割体2,3,4を、それぞれの嵌合突
部19aと嵌合凹部19bとを嵌合させることにより所定の形
状(T字状)に仮接合する。このとき、上記嵌合手段だ
けでは強度的に不十分な場合は、接着剤を併用する。こ
の接着剤としては、分割体2,3,4を構成する合成樹脂の
軟化温度よりも低い温度で溶けてしまう、例えばホット
メルト接着剤が好適に用いられる。
ある。まず、3つの分割体2,3,4を、それぞれの嵌合突
部19aと嵌合凹部19bとを嵌合させることにより所定の形
状(T字状)に仮接合する。このとき、上記嵌合手段だ
けでは強度的に不十分な場合は、接着剤を併用する。こ
の接着剤としては、分割体2,3,4を構成する合成樹脂の
軟化温度よりも低い温度で溶けてしまう、例えばホット
メルト接着剤が好適に用いられる。
上記のようにして分割体2,3,4を組み立てたならば、
ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させてなるFRPを内型
1に巻回し、加熱硬化させる。
ガラス繊維に熱硬化性樹脂を含浸させてなるFRPを内型
1に巻回し、加熱硬化させる。
硬化後、加熱して内型1を軟化させ、各分割体2,3,4
から空気をそれぞれ吸引してそれぞれを座屈させるか、
あるいは各分割体2,3,4をそれぞれの軸芯回りに捩じっ
て座屈させる。そして、最後に各分割体2,3,4を成形品
の受口からそれぞれ引き抜き、脱型を完了して成形品を
得る。このとき、各分割体2,3,4は仮接合されているだ
けであるから、上記引き抜きは何ら支障なく行うことが
できる。また、仮接合に前記した接着剤を併用している
場合も、内型1が軟化するまでに該接着剤が溶けてしま
うので、座屈させた各分割体2,3,4の引き抜きを容易に
行うことができる。
から空気をそれぞれ吸引してそれぞれを座屈させるか、
あるいは各分割体2,3,4をそれぞれの軸芯回りに捩じっ
て座屈させる。そして、最後に各分割体2,3,4を成形品
の受口からそれぞれ引き抜き、脱型を完了して成形品を
得る。このとき、各分割体2,3,4は仮接合されているだ
けであるから、上記引き抜きは何ら支障なく行うことが
できる。また、仮接合に前記した接着剤を併用している
場合も、内型1が軟化するまでに該接着剤が溶けてしま
うので、座屈させた各分割体2,3,4の引き抜きを容易に
行うことができる。
以上、T字管継手を成形する場合について述べたが、
ベンド管継手を成形する場合も上記と同様である。
ベンド管継手を成形する場合も上記と同様である。
なお、本発明に係るFRP管継手成形用内型は、上記実
施例のような管継手の成形に限らず、例えば、短管の管
壁に2つ以上の分岐管が設けられたような管継手やY字
状の管継手、あるいはレデューサを成形する場合にも適
用することができるものである。
施例のような管継手の成形に限らず、例えば、短管の管
壁に2つ以上の分岐管が設けられたような管継手やY字
状の管継手、あるいはレデューサを成形する場合にも適
用することができるものである。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明のFRP管継手成形用内型
は、成形しようとする管継手の受口の数に相当する数の
密閉中空体からなる分割体で構成されたものであるか
ら、型全体を一度に成形する場合に比べて寸法精度の向
上を容易に図ることができる。したがって、寸法精度の
高い成形品を得ることができ、特に、形状の大きな成形
品を成形する場合に有効なものである。
は、成形しようとする管継手の受口の数に相当する数の
密閉中空体からなる分割体で構成されたものであるか
ら、型全体を一度に成形する場合に比べて寸法精度の向
上を容易に図ることができる。したがって、寸法精度の
高い成形品を得ることができ、特に、形状の大きな成形
品を成形する場合に有効なものである。
また、成形品の各受口部の形状が相互に同一である場
合、分割体を共通なものとすることができるので、分割
体を成形するための金型を減らすことができる。したが
って、生産コストをより低減することができる。
合、分割体を共通なものとすることができるので、分割
体を成形するための金型を減らすことができる。したが
って、生産コストをより低減することができる。
さらに、複数の分割体からなり、各分割体は合成樹脂
製の密閉中空体であって相互に仮接合させることによっ
て一体化されるものであるから、成形品からの脱型は、
各分割体を加熱し軟化させるとともに空気を抜くか捩じ
るかして座屈させ、各分割体をそれぞれ成形品の各受口
から引き抜くだけの極めて簡単な操作で行うことができ
る。したがって、どんなに複雑な形状の管継手にも適用
することができるものである。
製の密閉中空体であって相互に仮接合させることによっ
て一体化されるものであるから、成形品からの脱型は、
各分割体を加熱し軟化させるとともに空気を抜くか捩じ
るかして座屈させ、各分割体をそれぞれ成形品の各受口
から引き抜くだけの極めて簡単な操作で行うことができ
る。したがって、どんなに複雑な形状の管継手にも適用
することができるものである。
図面は本発明の実施態様を例示し、第1図はT型のFRP
管継手成形用内型を示す正面図、第2図はベンド形のFR
P管継手成形用内型を示す正面図、第3図乃至第5図は
第1図に示すFRP管継手成形用内型を構成する各分割体
を成形するための金型を示す中央縦断面図、第6図およ
び第7図はベンド形のFRP管継手成形用内型を構成する
各分割体を成形するための金型を示す中央縦断面図、第
8図は第1図に示すFRP管継手成形用内型を構成する各
分割体の接合部成形部の接合状態を示す一部破断部分正
面図、第9図は同接合部成形部の接合面に形成された嵌
合突部および嵌合凹部の形状を示す正面図、第10図は第
2図に示すFRP管継手成形用内型を構成する各分割体の
接合部成形部の接合状態を示す一部破断部分正面図、第
11図は同接合部成形部の接合面に形成された嵌合突部お
よび嵌合凹部の形状を示す正面図、第12図はFRP管継手
成形用内型を構成する分割体のブロー成形の一例を示す
概略断面図である。 1,11……FRP管継手成形用内型 2,3,4,12,13……分割体
管継手成形用内型を示す正面図、第2図はベンド形のFR
P管継手成形用内型を示す正面図、第3図乃至第5図は
第1図に示すFRP管継手成形用内型を構成する各分割体
を成形するための金型を示す中央縦断面図、第6図およ
び第7図はベンド形のFRP管継手成形用内型を構成する
各分割体を成形するための金型を示す中央縦断面図、第
8図は第1図に示すFRP管継手成形用内型を構成する各
分割体の接合部成形部の接合状態を示す一部破断部分正
面図、第9図は同接合部成形部の接合面に形成された嵌
合突部および嵌合凹部の形状を示す正面図、第10図は第
2図に示すFRP管継手成形用内型を構成する各分割体の
接合部成形部の接合状態を示す一部破断部分正面図、第
11図は同接合部成形部の接合面に形成された嵌合突部お
よび嵌合凹部の形状を示す正面図、第12図はFRP管継手
成形用内型を構成する分割体のブロー成形の一例を示す
概略断面図である。 1,11……FRP管継手成形用内型 2,3,4,12,13……分割体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−1514(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】成形しようとする管継手の受口の数に相当
する数の分割体から構成され、これら分割体はそれぞれ
合成樹脂製の密閉中空体からなり、このようになる分割
体を相互に仮接合させることにより分離可能に所定形状
に一体化されるようになされたことを特徴とするFRP管
継手成形用内型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63248644A JP2557496B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | Frp管継手成形用内型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63248644A JP2557496B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | Frp管継手成形用内型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0295834A JPH0295834A (ja) | 1990-04-06 |
JP2557496B2 true JP2557496B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=17181185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63248644A Expired - Lifetime JP2557496B2 (ja) | 1988-09-30 | 1988-09-30 | Frp管継手成形用内型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557496B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108115899B (zh) * | 2017-11-24 | 2020-03-17 | 台州市黄岩炜大塑料机械有限公司 | 三通管件模具型芯对插结构 |
CN112829134B (zh) * | 2021-01-04 | 2023-03-21 | 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 芯模、中空弯梁的模压成型工装及模压成型工艺 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS621514A (ja) * | 1986-05-30 | 1987-01-07 | Sekisui Chem Co Ltd | 分岐部を有する管継手の成形用芯型の製造方法 |
-
1988
- 1988-09-30 JP JP63248644A patent/JP2557496B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0295834A (ja) | 1990-04-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4332750A (en) | Blow-molding and degating hollow shapes | |
JPH0639941A (ja) | 繊維強化熱可塑性樹脂成形品の製法 | |
JPS61202827A (ja) | 樹脂中空成形品の製造方法 | |
JP2557496B2 (ja) | Frp管継手成形用内型 | |
JPS59152822A (ja) | 筒状の止部を有するブロ−成形品及びその製造方法 | |
EP0188301B1 (en) | Method for manufacturing a sealing body, particularly for a pipe joint, and mould for manufacturing a sealing body | |
JP2931996B2 (ja) | 把手付きプラスチックボトルの製造方法 | |
JPS63290715A (ja) | 合成樹脂製ブロー成形管の製造方法 | |
JP2515865B2 (ja) | Frp管継手成形用内型および該内型を用いたfrp管継手の成形方法 | |
JPH021644B2 (ja) | ||
JPS6236856B2 (ja) | ||
JP3254700B2 (ja) | Frp中空品の成形法 | |
JP2875928B2 (ja) | 不織布成形品に中空の補強リブを設ける一体成形方法 | |
JPH01127311A (ja) | 車両用灯具の製造方法 | |
JPH0326522A (ja) | 合成樹脂製エアダクトの製造方法 | |
JPH0999483A (ja) | 合成樹脂中空成形体の成形装置 | |
JPS63185619A (ja) | 中空成形品の成形方法 | |
JPH04112014A (ja) | 樹脂中空成形品の製法 | |
KR900004840B1 (ko) | F.r.p 휠체어의 프레임과 연결관의 결합방법 | |
JPS6223485Y2 (ja) | ||
JPS634773B2 (ja) | ||
JPH0365323A (ja) | 合成樹脂成形品および合成樹脂成形品の製造方法 | |
JPS63236619A (ja) | 割型プラスチツク管の製造方法 | |
JPH0376650B2 (ja) | ||
JPS6339319A (ja) | 穴あきヘッドレスト表皮の製造方法およびインサ−ト |