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JP2549159B2 - 水解紙 - Google Patents

水解紙

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JP2549159B2
JP2549159B2 JP63303160A JP30316088A JP2549159B2 JP 2549159 B2 JP2549159 B2 JP 2549159B2 JP 63303160 A JP63303160 A JP 63303160A JP 30316088 A JP30316088 A JP 30316088A JP 2549159 B2 JP2549159 B2 JP 2549159B2
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JP
Japan
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water
paper
weight
hydrolyzed
web
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JP63303160A
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秀介 垣内
信 石井
篤男 中栄
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Priority to AT89122081T priority patent/ATE101670T1/de
Priority to DE1989613161 priority patent/DE68913161T2/de
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水解紙に関し、詳しくは洗浄剤と併用するこ
とにより、リビング及びトイレの床、壁、家具、便座、
便器等を清掃、殺菌したり、或いは、おしりを清拭する
のに適し、かつトイレ等で、容易に水洗できる水解紙に
関する。
〔従来の技術及びその課題〕
従来よりトイレ周辺の清掃或いはおしりを拭い清める
用品として、使用後トイレに流すことができるように、
水解紙或いはこれに薬剤を担持させた清浄用品が使用さ
れている。これら水解紙には、水解性を阻害することな
く、かつ乾燥状態でのシート強度を向上させる剤とし
て、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロー
ス、カチオン澱粉などの乾燥紙力増強剤が使われてい
る。
しかしながら、乾燥紙力増強剤を含有するシートに水
を含浸すると強度の著しい低下を招いてしまう。それ
故、水解紙と洗浄剤を併用してリビング及びトイレの
床、壁、家具、便座、便器等を清掃、殺菌したり、或い
はおしりを拭いたりする場合、用いられる洗浄剤は水を
含有しない液状物質や水分含量を極めて低い薬剤に限定
されていた。
水分含量が高い洗浄剤を使用する場合には使用直前に
洗浄剤を泡状とし、水解紙にスプレーすることで水解紙
への水の吸収を押さえ、水解紙の強度低下を防止する必
要があり、スプレー直後に使用しなければならないとい
う欠点があった。
ポリアクリルアミドの様な乾燥紙力増強剤を用いれば
少量の水を含浸した状態でも清掃作業に耐え得るような
強度を可能にするが、ともするとシートの水解性を不良
にしてしまう。
このように、従来の乾燥紙力増強剤では、水分含量の
高い洗浄剤と併用した状態で清掃作業に耐え得る強度と
良好な水解性をバランスよく両立するようなシート物性
を得ることができなかった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の様な問題を生じない水解紙を得
るべく種々検討を重ねた結果、水分散性繊維からなるウ
ェブに、カルボキシル基を有する特定の水溶性バインダ
ーと、アルカリ土類金属、マンガン、亜鉛、コバルト、
及びニッケルの水溶性塩からなる群から選ばれた塩の1
種又は2種以上とを含有させればよいことを見出し、本
発明を完成するに至った。
即ち、本発明は水分散性繊維からなるウェブにカルボ
キシメチルセルロースのアルカリ金属塩と、アルカリ土
類金属、マンガン、亜鉛、コバルト、及びニッケルの水
溶性塩からなる群から選ばれた塩の1種又は2種以上と
を含有させてなる水解紙を提供するものである。
本発明に使用される水解紙の主構成素材である水分散
性繊維については、本質的に水への分散性能を有する繊
維素材であればよく、特に限定されない。具体的には、
木材パルプ繊維、非木材系植物繊維、レーヨン繊維、ポ
リエステル繊維等の合成繊維等を挙げることができる。
本発明に使用されるカルボキシル基を有する水溶性バ
インダーは、カルボキシメチルセルロースのアルカリ金
属塩である。
水溶性バインダーは乾燥ウェブに対し0.1〜30重量
%、好ましくは1〜15重量%の範囲で使用される。
本発明に使用されるアルカリ土類金属、マンガン、亜
鉛、コバルト及びニッケルの水溶性塩としては、水酸化
物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩等の無機塩又はギ
酸塩、酢酸塩等の有機酸を挙げることができる。
これらの水溶性塩は、金属イオンとして水溶性バイン
ダーのカルボキシル基1モルに対して好ましくは1/4モ
ル以上、特に好ましくは1/2モル以上添加される。
本発明における水解紙の製法は特に限定されず、従来
公知の湿式、乾式法を用いれば良い。例えばカルボキシ
ル基を有する水溶性バインダーを含有する乾燥ウェブ
に、アルカリ土類金属、マンガン、亜鉛、コバルト又は
ニッケルの水溶性塩を溶解させた水溶液をスプレーした
後乾燥して得られる。ここでカルボキシル基を有する水
溶性バインダーを含有した紙は、水分散性繊維の水分散
液にカルボキシル基を有する水溶性バインダーを加え、
抄紙することによって、又は水分散性繊維からなるウェ
ブにカルボキシル基を有する水溶性バインダー溶液を噴
霧又は塗工して乾燥することによって得られる。
又、水分散性繊維からなるウェブに、カルボキシル基
を有する水溶性バインダーとアルカリ土類金属、マンガ
ン、亜鉛、コバルト及びニッケルの水溶性塩からなる群
から選ばれた塩を1種又は2種以上含有する水溶液を噴
霧又は塗工して乾燥することによっても得ることができ
る。
〔発明の効果〕
本発明の水解紙は水分含量の高い洗浄剤と併用した場
合、清掃作業に耐え得る強度と良好な水解性をバランス
よく両立させたシート物性を有し、清掃用品に使用して
大きな効果を奏する。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 製紙用NBKP(針葉樹クラフトパルプ)100重量部に対
してCMC(カルボキシメチルセルロースNa塩、ダイセル
化学製、CMC2200)10重量部を含有する抄紙用原料を調
製し、円網−ヤンキーマシンを使用して秤量25g/m2のク
レープ紙(クレープ率20%)を製造した。
CMC含有クレープ紙1重量部に対して2%塩化カルシ
ウム水溶液1重量部を均一にスプレー噴霧した後乾燥さ
せ水解紙を得た。
得られた水解紙に、界面活性剤・エタノール・水より
なる洗浄剤を水解紙に対して1.5倍重量含浸させ、湿潤
引張強度、紙粉の発生状態及び水解性について下記の方
法で評価した。
<湿潤引張強度> 洗浄薬剤水溶液を含浸させた水解紙を幅25mm、長さ10
0mmの短冊状に裁断した後、速やかに万能圧縮引張試験
機(オリエンティック社製RTM−25)を用いて引張速度3
00mm/min、試験片つかみ間隔50mmの条件で破断時の強度
を測定した。
<水解性> 1ビーカーに500mlの水を入れ、スターラーで300rp
mに撹拌する。水解紙を50×50mmに裁断し、それを撹拌
液中に投入して90秒後の崩壊状態を評価した。
なお、分散性評価においては、市販のトイレットペー
パーを分散性良好なシートの基準とした。この時の判定
基準は以下のとおりである。
○:分散性良好 △:分散性やや不良 ×:分散性不良 <紙粉発生状態> 黒いタイル面(目地入り)を5分間拭った際の紙粉の
発生状態を下記の判定基準に基づいて目視評価した。
○:紙粉の発生がほとんど認められない。
×:紙粉の発生が認められる。
比較例1 実施例1に記載のCMC含有クレープ紙に対して、実施
例1に記載の界面活性剤とエタノールを含有する洗浄薬
剤水溶液を1.5倍重量含浸させ湿潤引張強度、紙粉の発
生状態及び水解性について評価した。実施例1及び比較
例1の試料試験の結果を表−1に示す。
実施例2 NBKP60部、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)40部からなる
抄紙用原料を調製し、円網−ヤンキーマシンを使用して
秤量20g/m2のトイレットペーパー様クレープ紙(クレー
プ率10%)を製造した。
クレープ紙にグラビアコーターでCMC(ダイセル化学
製:CMC2200)をクレープ紙重量に対して3%になるよう
に塗工・乾燥してCMC含有紙を得た。
CMC含有紙1重量部に対して2%硫酸亜鉛水溶液1重
量部を均一に噴霧した後乾燥させて水解紙を得た。
得られた水解紙に界面活性剤・プロピレングリコール
・水よりなる洗浄剤を水解紙に対して2.0倍重量含浸さ
せ、湿潤引張強度、紙粉の発生状態及び水解性について
評価した。その結果を表−2に示す。
比較例2 実施例2に記載のCMC含有紙に実施例2に記載の洗浄
剤を含浸させ評価した。その結果を表−2に示す。
実施例3 実施例2に記載のクレープ紙にグラビアコーターでCM
C(ダイセル化学製:CMC2200)/塩化カルシウム混合物
(3:1重量比)をクレープ紙重量に対して3%になるよ
うに塗工・乾燥して水解紙を得た。
得られた水解紙に界面活性剤・プロピレングリコール
・水よりなる洗浄剤を水解紙に対して2.0倍重量含浸さ
せ、湿潤引張強度、紙粉の発生状態及び水解性について
評価した。その結果を表−2に示す 実施例4 解繊・積繊された針葉樹フラッフパルプのウェブ(秤
量40g/m2)にCMC(ダイセル化学製:CMC1330)/塩化カ
ルシウム混合物(3:2重量比)をウェブ重量に対して15
%になるように噴霧・乾燥して水解紙を得た。
得られた水解紙に界面活性剤・エチレングリコール・
水よりなる洗浄剤を水解紙に対して3倍重量含浸させ湿
潤引張強度、紙粉の発生状態及び水解性について評価し
た。その結果を表−3に示す。
比較例4 実施例4に記載のウェブにCMC(ダイセル化学製:CMC1
330)をウェブ重量に対して10%になるように噴霧・乾
燥してCMC含有紙を得た。
得られたCMC含有紙に洗浄剤を含浸させ評価した。こ
の時の結果を表−3に示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−296159(JP,A) 特開 昭54−55613(JP,A) 特開 平2−124911(JP,A) 特公 昭48−27605(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水分散性繊維からなるウェブに、カルボキ
    シメチルセルロースのアルカリ金属塩と、アルカリ土類
    金属、マンガン、亜鉛、コバルト及びニッケルの水溶性
    塩からなる群から選ばれた塩の1種又は2種以上とを含
    有させてなる水解紙。
  2. 【請求項2】ウェブの乾燥重量に対して、カルボキシル
    基を有する水溶性バインダーを0.1〜30重量%含有する
    請求項1記載の水解紙。
JP63303160A 1988-11-30 1988-11-30 水解紙 Expired - Lifetime JP2549159B2 (ja)

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