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JP2024154274A - 画像処理装置及び方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及び方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

Figure 2024154274000001
【課題】複数枚の画像を合成して1枚の合成画像を得る場合に、解像感を損なわずにノイズを低減する。
【解決手段】被写体を連続して撮像することにより得られた複数のRAW画像を取得する第1の取得手段と、複数のRAW画像を合成して合成RAW画像を生成する合成手段と、合成手段により合成されていない複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルに関する第1の情報を取得する第2の取得手段と、合成手段による合成の後の合成RAW画像におけるノイズ信号レベルに関する第2の情報を取得する第3の取得手段と、複数のRAW画像を撮像した時の撮像素子の撮像感度と、第1の情報及び第2の情報とに基づいて、合成RAW画像を現像するための現像パラメータを決定する決定手段とを備える。
【選択図】 図3

Description

本発明は、複数のRAW画像を合成して1枚の合成画像を生成する画像処理装置に関するものである。
長秒露光で撮影を行う場合、手振れ等の撮像装置の揺れにより、画像のブレが発生することが一般的に知られている。この画像のブレの補正方法として、総露光時間を分割することで短秒露光の複数枚の画像を撮像し、それらを合成して画像のブレを抑える手法がある。
総露光時間を分割すると、1回あたりの露光時間が短くなるため、適正な明るさの画像を得ようとした場合、撮像装置の感度を上げて撮影する必要がある。しかし撮像装置の感度を上げると、撮像素子のノイズが増幅され、画像の品位が低下するという弊害が起きる。
撮影したRAW画像を現像する場合、撮像装置を高感度にすることによって増加したノイズに対して適切な現像パラメータを適用し、ノイズを低減させる手法が知られている。この場合、撮像装置の感度を上げることでノイズ量が多くなると、より強いノイズ低減パラメータを使用する必要がある。しかし、一般的に強いノイズ低減パラメータを使用すると、画像内のエッジ部などノイズ以外の高周波成分も除去されてしまい、画像の解像感が損なわれるという問題がある。
一方、ノイズ低減の方法として、複数枚の画像を合成して平均化することにより、画像に含まれるノイズを目立たなくさせる加算平均合成という手法もある。現像後の画像を加算平均合成の対象とする場合、現像後の画像では現像時にノイズ低減処理がかけられているため、損なわれた解像感を戻すことはできない。そのためRAW画像で加算平均合成を行い、ノイズを低減させてからノイズの低減量に合わせてノイズ低減パラメータを決定して現像することが望ましい。しかしこの場合、事前にノイズ低減量がわからないという課題がある。
特開2010-124412号公報 特開2009-194700号公報
特許文献1には、RAW画像を取得した時の撮影感度と、RAW画像を合成に使用する程度とを示す合成係数に基づきノイズ低減の強度を決定する技術が開示されている。しかし、特許文献1では、撮影感度と合成係数は撮影前に決定され、実際の加算平均合成によるノイズの低減量に合わせてノイズ低減パラメータを決定することはできない。
特許文献2には、複数枚の画像を加算して生成された画像データについて、加算の回数に基づきノイズ低減パラメータを制御する技術が開示されている。しかし、この技術においても、加算平均合成によるノイズの低減量に合わせてノイズ低減パラメータを決定することはできない。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数枚の画像を合成して1枚の合成画像を得る場合に、解像感の低下を抑えつつノイズを低減することができる画像処理装置を提供することである。
本発明に係わる画像処理装置は、被写体を連続して撮像することにより得られた複数のRAW画像を取得する第1の取得手段と、前記複数のRAW画像を合成して合成RAW画像を生成する合成手段と、前記合成手段により合成されていない前記複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルに関する第1の情報を取得する第2の取得手段と、前記合成手段による合成の後の前記合成RAW画像におけるノイズ信号レベルに関する第2の情報を取得する第3の取得手段と、前記複数のRAW画像を撮像した時の撮像素子の撮像感度と、前記第1の情報及び前記第2の情報とに基づいて、前記合成RAW画像を現像するための現像パラメータを決定する決定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複数枚の画像を合成して1枚の合成画像を得る場合に、解像感の低下を抑えつつノイズを低減することが可能となる。
本発明の画像処理装置の一実施形態である撮像装置の構成を示すブロック図。 撮像素子の内部の画素配列を模式的に示した図。 実施形態における分割露光撮影の動作を示すフローチャート。 有効画素領域とOB領域の信号レベルを示す図。 合成RAW画像の有効画素領域とOB領域の信号レベルを示す図。 設定された撮像感度と、算出されたOB分散値の差とから、適用するパラメータを決定する例を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の画像処理装置の一実施形態である撮像装置100の構成を示すブロック図である。
図1において、光学レンズ101に入射した光線は、絞り102を通過し、撮像素子103に被写体像として結像される。撮像素子103は、被写体像を光電変換し、アナログ画像信号を出力する。A/D変換部104は、このアナログ画像信号をデジタル信号に変換し、デジタルの画像データを出力する。撮像素子103には、R(赤),G1(緑),G2(緑),B(青)の画素が規則的に配置されたベイヤー配列の構成のカラーフィルタが配置されている。A/D変換部104から出力されたデジタル画像データ(RAW画像データ)は、メモリ113に一度保存される。
図2は、撮像素子103の内部の画素配列を模式的に示した図である。図2に示すように、撮像素子103は、光電変換素子であるフォトダイオードに光が照射される有効画素領域201と、フォトダイオードがアルミ薄膜等により遮光されたオプティカルブラック領域(以下、OB領域)202を備える。つまり、有効画素領域201は非遮光、OB領域202は遮光された領域(遮光領域)となる。図1におけるOB積分部105は、OB領域202の画素値をベイヤー配列のR,G1,G2,Bごとに積分し、OB領域の信号の平均値を出力する。OB積分部105の出力値をダークレベル(黒レベル)として、OBクランプ部106でOBクランプを行う。このOBクランプ処理によって黒浮きや色ずれ等の問題の発生を防ぐことができる。
図1に戻り、メモリ113は、RAW画像データや信号処理部110によって処理された画像データなどを保存する。また、制御部112により実行される制御プログラム等も保存されている。シェーディング補正部107は、A/D変換部104からのデジタル画像データであるRAW画像データに対して、光学レンズ101の収差や撮像素子103の特性に起因して生じるシェーディングを補正するよう、画面内の輝度レベルの補正を行う。WB(ホワイトバランス)処理部108は、シェーディング補正部107からの出力画像データに対して、画面内の白基準を白に合わせるホワイトバランス処理を行う。本実施形態においては、シェーディング補正は、撮像素子103内の2次元の座標(位置)に応じて画素ごとにゲインをかける補正であり、ホワイトバランス処理は、ベイヤー配列のR,G1,G2,Bごとに異なるゲインをかける処理である。
合成部109は、分割露光で撮影されたN枚のRAW画像を加算平均方式によって演算して合成を行う。合成前の画像のそれぞれの輝度値をI_i(x,y)(i=1~N,x,yは画面内の座標を表す)、それらのN枚の画像の合成後の画像の輝度値をI(x,y)とする。このとき、加算平均方式による演算では、合成語の輝度値I(x,y)は、次式で表される。
I(x,y)=(I_1(x,y)+I_2(x,y)+
・・・+I_N(x,y))/N
そして、画素ごとにN枚の画像の輝度値の加算平均処理がなされたものが合成画像データとなる。
信号処理部110では、RAW画像データや合成部109により合成して生成されたRAW画像データに対して、色マトリクス処理、ガンマ処理、ノイズ低減処理などを含む現像処理を行う。記録部111は、RAW画像データ、合成部109により合成された合成RAW画像データ、信号処理部110により現像処理された画像データ等を記録する。制御部112は、撮像装置100の全般的な制御を行う。
図3は、本実施形態における分割露光撮影の動作を示すフローチャートである。このフローチャートの動作は、制御部112がメモリ113に記憶されたプログラムを実行することにより実現される。
ステップS301では、使用者の操作によって分割露光の撮影枚数が設定される。本実施形態では、適正露出を得るために必要な総露光時間を分割し、短秒露光の複数の画像を取得し、それを後に合成することにより1枚の合成画像を得る。これにより、長秒露光における手振れ等の撮像装置100の揺れに起因する画像のブレを抑制することができる。
ステップS302では、使用者はシャッタースイッチを押下げることで、撮影指示を行う。
以下、ステップS303~S306では、制御部112は、ステップS301で設定された撮影枚数を撮影し終えるまで連続撮影を行い、撮像したRAW画像のOB領域におけるノイズ信号レベルの分散値を算出しながらRAW画像の保存を繰り返す。
より具体的には、ステップS303では、制御部112は、ステップS302での撮影指示に応じて、RAW画像を撮像し、メモリ113に保存する。
ステップS304では、制御部112は、OB積分部105を用いて、撮影されたRAW画像のダークレベルを算出する(黒レベル算出)。
ステップS305では、制御部112は、撮像したRAW画像のOB領域の信号から信号の分散値(ノイズ信号レベルに関する第1の情報)を算出する。
ここで、図4は、有効画素領域とOB領域の信号レベルを示す図である。信号401は、撮像素子103の遮光されたOB領域202において、高い感度で信号蓄積を行った場合に得られる信号を示している。信号402は、信号401の一部領域を抽出して得られた信号を示している。
信号401は、撮像素子103に照射された光の影響を受けないため、撮像素子自身のランダムノイズの成分が現れ、高い感度で信号蓄積された場合は、信号402のように粒状のノイズが現れる。グラフ403は、信号402における特定の領域の信号レベルと信号レベルに対応した画素数の分布を示している。ステップS305では、信号402のような特定の領域を参照して、信号レベルと信号レベルごとの画素数の分布から分散値(以下、ノイズ信号レベルの分散値、あるいはノイズ分散値とも呼ぶ))を算出する。
信号402は、垂直方向に配置されたOB領域の一部を参照しているが、水平方向に配置されたOB領域を参照してもよい。また、OB領域の一部に限らず全域を参照してもよい。
ステップS306では、制御部112は、OBクランプ部106を用いて、ステップS304で算出されたダークレベルに基づいてOBクランプを実行する。
ステップS307では、制御部112は、撮影した画像の枚数が、ステップS301で設定した撮影枚数に達したか否かを判定する。制御部112は、設定した撮影枚数に達している場合はステップS308に処理を進め、そうでなければ、ステップS303に処理を戻し、設定した撮影枚数に達するまで、ステップS303~ステップS307を繰り返す。
ステップS308では、制御部112は、合成部109を用いて、ステップS303~ステップS307で撮影されたN枚のRAW画像を加算平均し、合成する。合成によってマイナス方向のノイズの影響で信号値がゼロ以下になる場合を考慮して、撮像したRAW画像の出力に特定値のダークレベルを加えて出力してもよい。固定のダークレベルを加える場合は、ステップS308の合成後に、合成RAW画像から固定のダークレベル分を減算する。
ステップS309では、制御部112は、合成したRAW画像のOB領域の信号から、合成後のダークレベルを算出する。
ステップS310では、制御部112は、合成したRAW画像のOB領域における信号レベルの分散値(ノイズ信号レベルの分散値、ノイズ分散値、ノイズ信号レベルに関する第2の情報)を算出する。
ここで、図5は、合成RAW画像の有効画素領域とOB領域の信号レベルを示す図である。信号501は、撮像素子103の遮光されたOB領域202において加算平均が行われ、ノイズが低減された信号を示している。信号502は、信号501の一部領域を抽出して得られた信号を示している。信号501では、ステップS303で撮像されたRAWデータのランダムノイズが加算平均によって低減されるため、粒状のノイズ量が低下している。グラフ503は、信号502における特定の領域の信号レベルと信号レベルに対応した画素数の分布を示している。
合成されたRAW画像のOB領域は、信号402のような1枚のRAW画像のOB領域よりも信号502のようにランダムノイズが低減されているため、グラフ403よりも分散の分布は小さくなる。
ステップS311では、制御部112は、ステップS305で算出されたRAW画像のいずれか1枚のノイズ分散値と、ステップS310で算出された合成RAW画像のノイズ分散値の差を算出する。これによって分散値の差が小さければ、合成前のRAWに対して加算平均によるノイズ低減効果が小さいことがわかり、分散値の差が大きければ、ノイズ低減効果が大きいことがわかる。
本実施形態では、ステップS305で算出されたいずれか1枚のRAW画像のノイズ分散値を用いているが、これは最初の1枚目または最後の1枚の分散値でもよいし、最初と最後を除く撮影中のいずれか1枚の分散値でもよい。
ステップS312では、制御部112は、ステップS311で算出されたノイズ分散値の差から現像に適用する現像パラメータを決定する。
ここで図6は、設定された撮像感度と、ステップS311で算出されたノイズ分散値の差とから、適用するパラメータを決定する例を示す図である。
ISO感度は、デジタルカメラにおける撮像素子の信号を増幅する目安の値で、ISO感度が高いほどノイズが発生しやすい。601は、撮影時に設定されたISO感度の設定値を示し、602は、ステップS311で適用する現像パラメータの例を示す。このように、ノイズ分散値が小さいほど、設定ISO感度に近いISO感度に対応する現像パラメータを適用し、ノイズ分散値が大きいほど設定ISO感度よりも小さいISO感度に対応する現像パラメータを適用する。この場合、適用するパラメータは、ノイズ低減処理に関するパラメータでもよいし、エッジ部の強調に適用するシャープネスのパラメータでもよい。
ステップS313では、制御部112は、OBクランプ部106を用いて、ステップS309で算出した合成後のダークレベルを使用し、OBクランプ処理を行う。
ステップS314では、制御部112は、WB処理部108を用いて、OBクランプ後の合成したRAW画像に対して、WB処理を行う。
ステップS315では、制御部112は、ステップS314でWB処理を行った合成RAW画像に対して、現像処理を行う。現像処理にあたり、ステップS311で決定した現像パラメータを適用して現像処理を行う。
ステップS316では、制御部112は、ステップS315で現像した画像を、SDカード等の外部の記憶媒体に記録する。この時保存する情報として、現像した画像だけでなく、ステップS313でOBクランプする前の合成RAW画像を記録するようにしてもよい。また、ステップS309で算出したダークレベル、ステップS311で算出したノイズ分散値も記録し、撮像装置以外の画像処理装置でステップS312~S315の処理を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、加算平均によってノイズが低減されたRAW画像を現像する場合、加算平均されていない1枚のRAW画像のノイズ分散値と、加算平均によってノイズが低減されたRAW画像のノイズ分散値の差から、加算平均によるノイズ低減効果を推定する。そして、そのノイズ低減効果に適した現像パラメータを決定し、現像に適用する。これにより、加算平均されたRAW画像に対して、必要以上のノイズ低減効果を持つ現像パラメータを適用することが無く、現像後の画像の解像感の低下を抑制することができる。
なお、合成されていないRAW画像のノイズ信号レベルに関する情報と合成RAW画像のノイズ信号レベルに関する情報に基づいて現像パラメータを決定する方法は、分散値の差を用いる方法に限定されない。例えば、ノイズ信号レベルの信号レベルごとの画素数の分布の中で度数が最も大きい信号レベルの差を用いてもよいし、ノイズ信号レベルの平均値の差を用いてもよい。さらに、本実施形態では撮影されたN枚のRAW画像を合成しているが、撮影されたRAW画像の一部を合成の対象から外し合成しないようにしてもよい。その場合、合成の対象ではないRAW画像のノイズ信号レベルに関する情報に基づいて現像パラメータを決定してもよい。
また、上記の実施形態では、個人向けのデジタルカメラについて説明した。しかし、本発明は、RAW合成の機能とRAW現像の機能を搭載した機器であれば、携帯機器やスマートフォン、あるいは、サーバーに接続されたネットワークカメラなどの他の機器に適用することも可能である。または、前述した処理の一部を、携帯機器やスマートフォン、あるいは、サーバーに接続されたネットワークカメラなどに行わせてもよい。
本明細書の開示は、以下の画像処理装置、方法、プログラムおよび記憶媒体を含む。
(項目1)
被写体を連続して撮像することにより得られた複数のRAW画像を取得する第1の取得手段と、
前記複数のRAW画像を合成して合成RAW画像を生成する合成手段と、
前記合成手段により合成されていない前記複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルに関する第1の情報を取得する第2の取得手段と、
前記合成手段による合成の後の前記合成RAW画像におけるノイズ信号レベルに関する第2の情報を取得する第3の取得手段と、
前記複数のRAW画像を撮像した時の撮像素子の撮像感度と、前記第1の情報及び前記第2の情報とに基づいて、前記合成RAW画像を現像するための現像パラメータを決定する決定手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
(項目2)
前記合成手段は、前記複数のRAW画像を加算平均することにより、前記合成RAW画像を生成することを特徴とする項目1に記載の画像処理装置。
(項目3)
前記撮像素子は、有効画素領域と遮光された遮光領域とを有し、
前記第2の取得手段と前記第3の取得手段は、前記遮光領域で得られた信号に基づいて、前記第1の情報と前記第2の情報を取得することを特徴とする項目1または2に記載の画像処理装置。
(項目4)
前記第2の取得手段は、前記複数のRAW画像のいずれかにおける前記遮光領域の信号に基づいて前記第1の情報を取得し、前記第3の取得手段は、前記複数のRAW画像における前記遮光領域の信号を合成して得られた信号に基づいて、前記第2の情報を取得することを特徴とする項目3に記載の画像処理装置。
(項目5)
前記第2の取得手段は、前記第1の情報として、前記複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルの分布に基づいてノイズ信号レベルの第1の分散値を取得し、
前記第3の取得手段は、前記第2の情報として、前記合成RAW画像におけるノイズ信号レベルの分布に基づいてノイズ信号レベルの第2の分散値を取得することを特徴とする項目1乃至4のいずれか1項目に記載の画像処理装置。
(項目6)
前記決定手段は、前記撮像感度と、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差とに基づいて、前記現像パラメータを決定することを特徴とする項目5に記載の画像処理装置。
(項目7)
前記決定手段は、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差が小さいほど、前記現像パラメータを前記撮像感度に近い感度に対応する値に決定し、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差が大きいほど、前記現像パラメータを前記撮像感度から離れた感度に対応する値に決定することを特徴とする項目6に記載の画像処理装置。
(項目8)
前記決定手段は、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差が大きいほど、前記現像パラメータを前記撮像感度より低い感度に対応する値に決定することを特徴とする項目7に記載の画像処理装置。
(項目9)
前記第2の取得手段は、前記複数のRAW画像のうちの最初の1枚の画像に基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする項目5に記載の画像処理装置。
(項目10)
前記第2の取得手段は、前記複数のRAW画像のうちの最後の1枚の画像に基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする項目5に記載の画像処理装置。
(項目11)
前記第2の取得手段は、前記合成手段による合成の前の前記複数のRAW画像のいずれかに基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする項目1乃至10のいずれか1項目に記載の画像処理装置。
(項目12)
前記第2の取得手段は、前記合成手段による合成の対象ではない前記複数のRAW画像のいずれかに基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする項目1乃至10のいずれか1項目に記載の画像処理装置。
(項目13)
前記決定手段は、前記現像パラメータとして、ノイズ低減処理のパラメータを決定することを特徴とする項目1乃至12のいずれか1項目に記載の画像処理装置。
(項目14)
前記決定手段は、前記現像パラメータとして、シャープネスのパラメータを決定することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項目に記載の画像処理装置。
(項目15)
項目1乃至14のいずれか1項目に記載の画像処理装置と、
前記撮像素子と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
(項目16)
被写体を連続して撮像することにより得られた複数のRAW画像を取得する第1の取得工程と、
前記複数のRAW画像を合成して合成RAW画像を生成する合成工程と、
合成されていない前記複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルに関する第1の情報を取得する第2の取得工程と、
前記合成工程による合成の後の前記合成RAW画像におけるノイズ信号レベルに関する第2の情報を取得する第3の取得工程と、
前記複数のRAW画像を撮像した時の撮像素子の撮像感度と、前記第1の情報及び前記第2の情報とに基づいて、前記合成RAW画像を現像するための現像パラメータを決定する決定工程と、
を有することを特徴とする画像処理方法。
(項目17)
項目16に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(項目18)
項目16に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:撮像装置、101:光学レンズ、102:絞り、103:撮像素子、104:A/D変換部、105:OB積分部、106:OBクランプ部、107:シェーディング補正部、108:WB処理部、109:合成部、110:信号処理部、111:記録部、112:制御部、113:メモリ

Claims (18)

  1. 被写体を連続して撮像することにより得られた複数のRAW画像を取得する第1の取得手段と、
    前記複数のRAW画像を合成して合成RAW画像を生成する合成手段と、
    前記合成手段により合成されていない前記複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルに関する第1の情報を取得する第2の取得手段と、
    前記合成手段による合成の後の前記合成RAW画像におけるノイズ信号レベルに関する第2の情報を取得する第3の取得手段と、
    前記複数のRAW画像を撮像した時の撮像素子の撮像感度と、前記第1の情報及び前記第2の情報とに基づいて、前記合成RAW画像を現像するための現像パラメータを決定する決定手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成手段は、前記複数のRAW画像を加算平均することにより、前記合成RAW画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記撮像素子は、有効画素領域と遮光された遮光領域とを有し、
    前記第2の取得手段と前記第3の取得手段は、前記遮光領域で得られた信号に基づいて、前記第1の情報と前記第2の情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の取得手段は、前記複数のRAW画像のいずれかにおける前記遮光領域の信号に基づいて前記第1の情報を取得し、前記第3の取得手段は、前記複数のRAW画像における前記遮光領域の信号を合成して得られた信号に基づいて、前記第2の情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の取得手段は、前記第1の情報として、前記複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルの分布に基づいてノイズ信号レベルの第1の分散値を取得し、
    前記第3の取得手段は、前記第2の情報として、前記合成RAW画像におけるノイズ信号レベルの分布に基づいてノイズ信号レベルの第2の分散値を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記決定手段は、前記撮像感度と、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差とに基づいて、前記現像パラメータを決定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記決定手段は、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差が小さいほど、前記現像パラメータを前記撮像感度に近い感度に対応する値に決定し、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差が大きいほど、前記現像パラメータを前記撮像感度から離れた感度に対応する値に決定することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記決定手段は、前記第1の分散値と前記第2の分散値の差が大きいほど、前記現像パラメータを前記撮像感度より低い感度に対応する値に決定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記第2の取得手段は、前記複数のRAW画像のうちの最初の1枚の画像に基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2の取得手段は、前記複数のRAW画像のうちの最後の1枚の画像に基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  11. 前記第2の取得手段は、前記合成手段による合成の前の前記複数のRAW画像のいずれかに基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記第2の取得手段は、前記合成手段による合成の対象ではない前記複数のRAW画像のいずれかに基づいて、前記第1の情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  13. 前記決定手段は、前記現像パラメータとして、ノイズ低減処理のパラメータを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 前記決定手段は、前記現像パラメータとして、シャープネスのパラメータを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記撮像素子と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  16. 被写体を連続して撮像することにより得られた複数のRAW画像を取得する第1の取得工程と、
    前記複数のRAW画像を合成して合成RAW画像を生成する合成工程と、
    合成されていない前記複数のRAW画像のいずれかにおけるノイズ信号レベルに関する第1の情報を取得する第2の取得工程と、
    前記合成工程による合成の後の前記合成RAW画像におけるノイズ信号レベルに関する第2の情報を取得する第3の取得工程と、
    前記複数のRAW画像を撮像した時の撮像素子の撮像感度と、前記第1の情報及び前記第2の情報とに基づいて、前記合成RAW画像を現像するための現像パラメータを決定する決定工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  17. 請求項16に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  18. 請求項16に記載の画像処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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