JP2022102830A - 売上貢献度還元システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
その逆に、ユーザがECサイトを閲覧し、気になった商品について後でリアル店舗で当該商品を見たり触ったりして購買した場合には、そのECサイトに還元する必要がある。
商品の購入に関わるユーザの行動履歴を収集するユーザ行動履歴収集手段と、
前記ユーザ行動履歴収集手段により収集されたユーザ行動履歴に基づいて、リアル店舗とECサイトとの間における前記商品の売上への貢献度を算出する貢献度算出手段と、
前記貢献度算出手段により算出された貢献度に基づいて、前記リアル店舗及び前記ECサイトの少なくとも一方への還元額を算出する還元額算出手段と
を備えることを特徴とする。
ユーザ行動履歴収集手段は、
前記ユーザの行動履歴として、リアル店舗への入店履歴と、リアル店舗における前記商品の閲覧履歴と、リアル店舗における前記商品の試用履歴と、前記商品の購買履歴と、ECサイトの閲覧履歴と、の少なくとも1つを収集することを特徴とする。
前記売上貢献度算出手段は、
前記ユーザがECサイトで前記商品を購入する前に、リアル店舗で前記商品を閲覧又は試用する行動をとっていた場合に、前記ユーザが前記商品を購入したことと前記リアル店舗における前記ユーザの前記行動とは因果関係があると判断して、前記因果関係の度合いを数値化した因果関係値を算出し、
前記因果関係値に基づいて、前記リアル店舗の前記商品の売上への貢献度を算出することを特徴とする。
コンピュータを、
商品の購入に関わるユーザの行動履歴を収集するユーザ行動履歴収集手段、
記ユーザ行動履歴収集手段により収集されたユーザ行動履歴に基づいて、リアル店舗とECサイトとの間における前記商品の売上への貢献度を算出する貢献度算出手段、及び、
前記貢献度算出手段により算出された貢献度に基づいて、前記リアル店舗及び前記ECサイトの少なくとも一方への還元額を算出する還元額算出手段として機能させるためのプログラムである。
例えば、ユーザ行動履歴収集部111は、ユーザの行動履歴として、リアル店舗への入店履歴、リアル店舗における商品の閲覧履歴、リアル店舗における前記商品の試用履歴、ECサイトの閲覧履歴、リアル店舗やECサイト等での前記商品の購買履歴等を収集する。なお、ここで、「閲覧」には、一瞥する、チラッと見る等の行為が含まれる。特定の目的で商品を調べようとする場合に限らず、特定の目的を持たずに何気なく見たりすることで、試用や購買に結び付く場合があるためである。
リアル店舗における具体的な収集方法としては、ユーザ行動履歴収集部111は、リアル店舗に入店するユーザの人数や各ユーザの属性等を、店舗端末12、ユーザ端末13、リアル店舗に設置されているセンサー14、カメラ15等で構成されるIOTを用いて、時間別日別に収集する。
また、ユーザ行動履歴収集部111は、リアル店舗においてユーザがどの商品を閲覧したかや、各商品がユーザにより閲覧された回数等を、センサー14、カメラ15等のIOTを用いて収集する。この際に、カメラ15として、アイトラッキング機能や顔自体の向いている方向を認識する機能を有するものを用いて、ユーザによる商品閲覧履歴を収集してもよい。
また、ユーザ行動履歴収集部111は、リアル店舗において各ユーザがどの商品を試用したかや、各商品がユーザにより試用された回数等を、IOTを用いて収集する。
ECサイトにおける収集方法としては、ユーザ行動履歴収集部111は、IOTを用いて収集してもよいし、ユーザの閲覧興味行動情報等を各種サイトや機器から取得してもよい。
ユーザ行動履歴収集部111は、これらの収集したユーザの行動履歴をブロックチェーンのトランザクションとして記憶装置に記憶する。
具体的には、貢献度算出部112は、ユーザ行動履歴収集部111により収集された、商品購買につながるユーザの行動履歴を、IOTや会計レジスタ等の売上額と連動したトランザクションとして、ユーザの属性とともに把握する。
例えば、リアル店舗において、ある商品を強調しているコーナーやその商品の試用コーナーがあった場合に、同じユーザが当該エリアを何度も行き来していたり、当該エリアでのユーザの滞留時間が長い場合などは、貢献度算出部112は、その行動を当該コーナーにおける商品ディスプレイや商品試用等に対するユーザの興味の強さや興味の移り変わりの情報として認識する。また、ユーザの目線や顔の向きによって、ユーザの商品に対する興味の方向性や強さを認識する。また、リアル店舗内における各コーナーを回る順序や、例えば、生鮮食品のコーナーでの滞留時間が長いこと、入店したらまず生鮮食品コーナーに向かう等、ユーザの各種行動パターンを把握する。
そして、貢献度算出部112は、ユーザがECサイト又はリアル店舗で商品を購入したことと、リアル店舗又はECサイトにおけるユーザの行動と、の因果関係の度合いを数値化して、因果関係指標として算出する。そして、貢献度算出部112は、当該因果関係指標に基づいて、前記リアル店舗と前記ECサイトとの間における前記商品の売上への貢献度を算出する。。
例えば、貢献度算出部112は、ユーザがECサイトで前記商品を購入する前に、リアル店舗で前記商品を閲覧又は試用する行動をとっていた場合に、前記ユーザが前記商品を購入したことと前記リアル店舗における前記ユーザの前記行動とは因果関係があると判断して、当該因果関係の度合いを数値化した因果関係指標を算出する。
ユーザは、ネット記事等で気になった商品の実物被服の試着するために、当該被服を販売しているリアル店舗に訪問する。試着したらサイズがピッタリであったが、リアル店舗には白色の服しか在庫がなく、気に入った赤色の服がなかったので、試着した同じ型番の服で購入したい赤色の服をECサイトにて購入する。ユーザ本人が当該赤色の服を購入希望であるという情報をリアル店舗で記録したか否かに関わらず、ユーザがECサイトにて購入する直前にリアル店舗で試着したことによって、ECサイトでの購入の助けになったとわかる。
(2)(リアル店舗試用→ECサイト購入)
インターネット記事で気になった本を立ち読みしてから購入を決めようと、ユーザはリアル店舗を訪問する。リアル店舗で当該本を立ち読みした結果、当該本の購入を決めたが、荷物になるので、ECサイトで当該本を注文して、自宅に配送にした。
(3)(商業施設入店→リアル店舗試用→ECサイト購入)
ユーザが商業施設で何げなく散歩していたら、面白そうな雑貨屋の店舗のディスプレイに引き込まれて入店する。そこで便利そうな雑貨の体験コーナーがあったので使ってみたら気に入ったが、リアル店舗で当該雑貨を購入せず、ECサイトで購入した。
(4)(商業施設B入店→リアル店舗A閲覧→リアル店舗C入店→商業施設Bで購入)
ユーザは、バナナの無料試食コーナーがある食品スーパーAを目指してAがテナント入店している商業施設Bに訪問する。食品スーパーAで試食イベントにだけ参加して何も買い物をせず、その直後、食品スーパーAの隣の店舗の靴屋Cも予定になかったが気になったので入店する。さらに商業施設Bが独自に主催する九州展示会でお土産も購入する。この場合、食品スーパーAへ直接訪問することが行動の動機となり、商業施設Bへの訪問への貢献になり、靴屋Cへの入店にも貢献している。
(5)(リアル店舗A試用→リアル店舗B購入)
ユーザは、リアル店舗Aに訪問し、服を試着したところ、サイズがなかったので在庫がある同系列のリアル店舗Bに行き試着したところ、好みのサイズを見つけその場で服を購入した。リアル店舗同士でもA店舗の試着と良い接客等があったからこそ店舗Bの売上につながった。
(6)(ECサイト閲覧→リアル店舗購入)
ユーザがまずECサイトで商品を閲覧し、後にリアル店舗で同様の商品や似た商品を閲覧、試用又は購買した場合、ECサイトでの閲覧と、リアル店舗での商品の閲覧、試用又は購買との間には、因果関係があると考えられる。
さらには、貢献度算出部112は、各リアル店舗への入店人数や、各リアル店舗における各商品の閲覧回数等を加味して、各リアル店舗の各商品の売上貢献度を算出してもよい。
また、ユーザがリアル店舗で商品を購入した場合には、貢献度算出部112は、ユーザーの購買行動に対するECサイト及びリアル店舗の貢献度の両方を数値化する。ECサイト及びリアル店舗の運営主体が違う場合は、ECサイト及びリアル店舗の貢献度を正確に算定して、貢献度に応じて還元する必要がある。一方、ECサイト及びリアル店舗が一体化している場合や、同じ運営主体である場合は、マーケティングにより貢献度合いを分析する。
具体的には、例えば、還元額算出部113は、ユーザがECサイトで商品を購入した場合には、貢献度算出部112により算出されたリアル店舗毎、商品毎の貢献度に、所定の割合を乗算することにより、リアル店舗毎に商品毎の還元額を算出する。
また、ユーザがリアル店舗で商品を購入した場合には、還元額算出部113は、貢献度算出部112より算出された、リアル店舗における貢献度及びECサイトにおける貢献度に応じて還元額を按分し、リアル店舗及びECサイトそれぞれに還元する。
10 ノード
11 制御ノード
111 ユーザ行動履歴収集部
112 貢献度算出部
113 還元額算出部
12 店舗端末
13 ユーザ端末
14 センサー
15 カメラ
Claims (4)
- 商品の購入に関わるユーザの行動履歴を収集するユーザ行動履歴収集手段と、
前記ユーザ行動履歴収集手段により収集されたユーザ行動履歴に基づいて、リアル店舗とECサイトとの間における前記商品の売上への貢献度を算出する貢献度算出手段と、
前記貢献度算出手段により算出された貢献度に基づいて、前記リアル店舗及び前記ECサイトの少なくとも一方への還元額を算出する還元額算出手段と
を備えることを特徴とする売上貢献度還元システム。 - ユーザ行動履歴収集手段は、
前記ユーザの行動履歴として、リアル店舗への入店履歴と、リアル店舗における前記商品の閲覧履歴と、リアル店舗における前記商品の試用履歴と、前記商品の購買履歴と、ECサイトの閲覧履歴と、の少なくとも1つを収集することを特徴とする
請求項1に記載の売上貢献度還元システム。 - 前記貢献度算出手段は、
前記ユーザがECサイトで前記商品を購入する前に、リアル店舗で前記商品を閲覧又は試用する行動をとっていた場合に、前記ユーザが前記商品を購入したことと前記リアル店舗における前記ユーザの前記行動とは因果関係があると判断して、前記因果関係の度合いを数値化した因果関係指標を算出し、
前記因果関係指標に基づいて、前記リアル店舗の前記商品の売上への貢献度を算出することを特徴とする
請求項1又は2に記載の売上貢献度還元システム。 - コンピュータを、
商品の購入に関わるユーザの行動履歴を収集するユーザ行動履歴収集手段、
記ユーザ行動履歴収集手段により収集されたユーザ行動履歴に基づいて、リアル店舗とECサイトとの間における前記商品の売上への貢献度を算出する貢献度算出手段、及び、
前記貢献度算出手段により算出された貢献度に基づいて、前記リアル店舗及び前記ECサイトの少なくとも一方への還元額を算出する還元額算出手段として機能させるためのプログラム。
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