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JP2021524428A - ガラス板を成形する方法およびそれに利用される曲げ工具 - Google Patents

ガラス板を成形する方法およびそれに利用される曲げ工具 Download PDF

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JP2021524428A JP2020564420A JP2020564420A JP2021524428A JP 2021524428 A JP2021524428 A JP 2021524428A JP 2020564420 A JP2020564420 A JP 2020564420A JP 2020564420 A JP2020564420 A JP 2020564420A JP 2021524428 A JP2021524428 A JP 2021524428A
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Abstract

ガラスシートを成形する方法を提供する。第1のガラスシートは、第1の曲げ工具の第1の位置に配置され、第1のシートの縁部が第1のシートを第1の曲げ工具に対する第2の位置に移動させるように接触した後に成形され、および、第2のガラスシートはまた、第1の曲げ工具の第1の位置に配置され、第2のシートの縁部が第2のシートを第1の曲げ工具に対する第2の位置に移動させるように接触した後に成形される。第1のシートの第1の縁部の第2の位置は、第1の曲げ工具に対する第2のガラスシートの第1の縁部の第2の位置とは異なる。第1および第2のガラスシートは、異なるサイズのものであり得、それぞれが成形された後に共に積層され得る。

Description

本発明は、特に相対する曲げ工具を使用して、ガラスシートを成形することに関する。本発明はまた、ガラスシートを成形する方法およびその中で利用される成形を改善する曲げ工具に関する。
ガラスシートを成形する、または曲げるための様々な方法が知られている。通常、ガラスシートは、ガラスシートが変形可能である温度まで加熱され、次いで曲げプロセスが実行される。特定の曲げプロセスでは、加熱されたガラスシートはリング部材で支持され、追加の押圧力の補助によって、または補助なしに、重力の影響下でたわむことが可能である。曲げの後、ガラスシートは所望の形状を有し、寸法的に安定しており、光学的に歪んでいない必要がある。そうでない場合、曲げ加工によって廃棄物や品質の悪い製品が生まれる。
通常、湾曲した積層ガラス製品は2枚のガラスシートを備え、各ガラスシートは異なるサイズである。既知の曲げプロセスは、同じサイズのガラスシートを曲げるように構成された成形部材を利用する。このようなプロセスは、実質的に異なるサイズのガラスシートを連続的に曲げるのには適していない。例えば、既知の曲げプロセスは、積層フロントガラスの内側ガラス板として利用される第1のガラスシートと、積層フロントガラスの外側ガラス板として利用される第2のガラスシートとを連続的に曲げるのには適していない。
したがって、既知の設計の前述の制限を少なくとも部分的に克服するガラスシートおよび曲げ工具を成形する方法を開発することが有益となるだろう。
したがって、本発明は、第1のガラスシートを提供するステップと、第1のガラスシートを成形に適した温度に加熱するステップと、第1のガラスシートを第1の曲げ工具上に配置し、第1のガラスシートの第1の縁部は第1の曲げ工具に対する第1の位置にあるステップと、第1のガラスシートが第1の曲げ工具上に配置された後、第1のガラスシートの第1の縁部が第1の曲げ工具に対する第2の位置に移動するように第1のガラスシートの第1の縁部を接触させるステップと、第1の曲げ工具上に第1のガラスシートを成形するステップと、第2のガラスシートを提供するステップと、第2のガラスシートを成形に適した温度に加熱するステップと、第2のガラスシートを第1の曲げ工具上に配置し、第2のガラスシートの第1の縁部は第1の曲げ工具に対する第1の位置にあるステップと、第2のガラスシートが第1の曲げ工具上に配置された後、第2のガラスシートの第1の縁部が第1の曲げ工具に対する第2の位置に移動するように第2のガラスシートの第1の縁部を接触させ、ここで、第1の曲げ工具に対する第1のガラスシートの第1の縁部の第2の位置は第1の曲げ工具に対する第2のガラスシートの第1の縁部の第2の位置とは異なるステップと、第1の曲げ工具上に第2のガラスシートを成形するステップと、を含むガラスシートを成形する方法を提供する。
好ましくは、第1のガラスシートおよび第2のガラスシートは異なるサイズである。
好ましくは、第1のガラスシートの1つ以上の縁部は、第2のガラスシートの対応する縁部の長さとは異なる長さを有する。
好ましくは、第1のガラスシートおよび第2のガラスシートはそれぞれ、前縁部および後縁部を備え、それらの間に延在する第1の柱縁部および第2の柱縁部を有し、第1の柱縁部のそれぞれは長さを有し、ここで、第1のガラスシートの第1の柱縁部の長さは、第2のガラスシートの第1の柱縁部の長さとは異なる。
好ましくは、第1の曲げ工具は、雌のリングタイプ金型を備える。
好ましくは、第1のガラスシートおよび第2のガラスシートは、第1のガラスシートの成形と第2のガラスシートの成形との間に第1の曲げ工具上でガラスシートが成形されないように連続的に成形される。
好ましくは、この方法は、第1のガラスシートを第2のガラスシートに積層することをさらに含む。
いくつかの実施形態では、第1のガラスシートおよび第2のガラスシートはそれぞれ、前縁部および後縁部を備え、ここで第1のガラスシートの第1の縁部は、第1のガラスシートの後縁を画定し、第2のガラスシートの第1の縁部は、第2のガラスシートの後縁を画定する。
好ましくは、第1のガラスシートの後縁および第2のガラスシートの後縁はそれぞれ長さを有し、第1のガラスシートの後縁の長さは、第2のガラスシートの後縁の長さとは異なる。
いくつかの実施形態では、第1の曲げ工具は、第2の曲げ工具と協働して、第1のガラスシートおよび第2のガラスシートを成形する。
好ましくは、第2の曲げ工具は、全面雄金型を備える。
本発明の上記および他の利点は、以下の添付の図面に照らして検討すると、以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろう。
本発明によるガラス成形ラインの実施形態の概略図である。 図1のガラス成形ラインの一部の実施形態の上面図である。 図1のガラス成形ラインの一部の別の実施形態の上面図である。 明瞭にするために特定の部分を削除した、図1のガラス成形ラインの一部の実施形態の上面図である。 図1のガラス成形ラインでの使用に適した第1の曲げ工具の一部の実施形態の側面図である。 図1のガラス成形ラインで使用するための、図4の第1の曲げ工具の位置決め装置の一部を通る断面図である。 図1のガラス成形ラインでの使用に適した第1の曲げ工具の一部の実施形態の斜視図である。
本発明は、明示的にそれとは反対に指定されている場合を除いて、様々な代替の配向およびステップシーケンスを想定し得ることが理解されるべきである。添付の図面に示され、以下の明細書に記載されている特定の方法、デバイス、装置、および特徴は、本発明の概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、開示された実施形態に関連する特定の寸法、方向、または他の物理的特性は、特に明記しない限り、限定的であると見なされるべきではない。また、そうではない場合もあるが、前述の実施形態に見られる同様の要素は、出願のこのセクション内の同様の識別名で参照され得る。
ガラスシートを成形する方法、ガラス成形ライン、およびそこで利用される曲げ工具の実施形態が、図1〜7を参照して本明細書に記載されている。これらの実施形態は、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102を参照して以下に説明され得る。第1のガラスシート100および第2のガラスシート102は、同様の方法で構成され得る。
第1のガラスシート100および第2のガラスシート102は、例えば、自動車用のフロントガラスなどの、窓の分離部分として利用され得る。しかしながら、各ガラスシート100、102は、他のガラスシートとは別に使用され得、および/または他の自動車用途を有し得る。例えば、第1のガラスシート100および/または第2のガラスシート102を利用して、サイドウィンドウ、サンルーフ、またはリアウィンドウを形成し得る。そのような窓は、一体式または積層であり得る。さらに、各ガラスシート100、102は、例えば、オンハイウェイ車両およびオフハイウェイ車両への用途など、他の車両用途を有し得る。また、各ガラスシート100、102は、建築、電子、工業、機関車、軍艦、航空宇宙、および他の用途を有し得る。
特定の実施形態では、各ガラスシート100、102は、ソーダ石灰ケイ酸塩組成物を有する。典型的なソーダ石灰ケイ酸塩ガラスの組成(重量)は、SiO2 69〜74%、Al 0〜3%、NaO 10〜16%、KO 0〜5%、MgO 0〜6%、CaO 5〜14%、SO 0〜2%およびFe 0.005〜2%である。ガラス組成物はまた、他の添加剤、例えば、通常2%までの量で存在するであろう精製促進剤を含み得る。他の実施形態では、第1のガラスシート100および/または第2のガラスシート102は、別の組成物であり得る。例えば、第1のガラスシート100および/または第2のガラスシート102は、ホウケイ酸塩組成物またはアルミノケイ酸塩組成物であり得る。好ましくは、各ガラスシート100、102の厚さは、0.5〜25ミリメートル(mm)の間、典型的には0.5〜8mmの間である。
好ましくは、各ガラスシート100、102は、第1の主面および第2の主面を有する。第2の主面は第1の主面に相対している。各ガラスシート100、102は、1つ以上の縁部を備え得る。本明細書で使用される場合、ガラスシート100、102の縁部は、第1の主面を第2の主面に接続するガラスシートの副面を指し得る。ガラスシート100、102の各縁部は、平坦または湾曲し得る。一実施形態では、各ガラスシート100、102は、前縁部および後縁部を備える。前縁部は、第1の主面を第2の主面に接続し、後縁部の前方に移動するガラスの方向に搬送される、ガラスシートの副面を指し得る。一実施形態では、後縁部は、第1の主面を第2の主面に接続するガラスシート100、102の最も長い副面である。この実施形態では、前縁部の長さは、後縁部の長さよりも短い。他の実施形態(図示せず)では、前縁部は、第1の主面を第2の主面に接続するガラスシートの最も長い副面であり、後縁部の長さは、前縁部の長さよりも短い。さらに、各ガラスシート100、102は、第1の柱縁部および第2の柱縁部を備え得る。第1の柱縁部および第2の柱縁部は、ガラスシート100、102の反対側に配置されている。一実施形態では、第1の柱縁部は、第1の主面を第2の主面に接続するガラスシート100、102の副面である。別の実施形態では、第2の柱縁部は、第1の主面を第2の主面に接続するガラスシートの副面である。
好ましくは、各ガラスシート100、102は、平面図において長方形の輪郭を有する。特定の実施形態では、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102は、類似のサイズである。有利には、本明細書に記載の実施形態は、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102が実質的に異なるサイズである場合に実施することができる。例えば、ガラス成形ライン104は、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102が実質的に異なるサイズである場合、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102を連続的に成形するために利用され得る。この実施形態は、第1のガラス板100および第2のガラス板102がフロントガラスの内側板および外側板として使用されるときに望ましい場合がある。この実施形態では、第1のガラスシート100の1つ以上の縁部は、第2のガラスシート102の対応する縁部の長さとは異なる長さであり得る。例えば、第1のガラスシート100の後縁部は、第1の長さであり得、第2のガラスシート102の後縁部は、第2の長さであり得る。この実施形態では、第1の長さは第2の長さよりも短く、またはその逆である。また、この実施形態では、第1のガラスシート100の前縁部の長さは、第2のガラスシート102の前縁部の長さよりも短いか、または長い長さを有し得る。さらに、いくつかの実施形態では、第1のガラスシート100の第1の柱縁部は、第2のガラスシート102の第1の柱縁部の長さよりも短いか、または長い長さを有し得る。これらの実施形態では、第1のガラスシート100の第2の柱縁部は、第2のガラスシート102の第2の柱縁部の長さよりも短いかまたは長い長さであり得る。
図1は、ガラス成形ライン104の実施形態を示している。特定の実施形態では、ガラス成形ライン104は、プレス曲げの一種である。他の実施形態(図示せず)では、ガラス成形ラインは重力曲げの一種である。好ましくは、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102を成形するために利用されるステップは類似する。したがって、ガラスシート100、102、ガラス成形ライン104、およびその中で利用される曲げ工具106を成形する方法の特定の実施形態を説明するために、第1のガラスシート100のみが以下に説明され得る。第1のガラスシート100に関して説明された実施形態は、第2のガラスシート102にも適用可能であり得ることを理解されたい。
好ましくは、ガラス成形ライン104は、予熱炉108を含む。予熱炉108は、曲げが生じる前に、各ガラスシート100、102を加熱するのに役立つ。予熱炉108において、各ガラスシート100、102は、成形に適した温度に加熱される。例えば、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102は、590〜670℃の温度に加熱され得る。したがって、各ガラスシート100、102は、加熱ガラスシートとも呼ばれ得る。
各ガラスシート100、102は、ローラー110上で炉108を通って輸送される。ローラー110は、離間している。ローラー110の間隔は、この位置では、加熱状態の各ガラスシート100、102が変形可能であるため、予熱炉108の出口近くで減少し、したがって、より大きな支持を必要とする。
予熱炉108の後に曲げステーション112が続く。曲げステーション112は、1つ以上のガラス停止装置114、114Aを含み得る。1つ以上のガラス停止装置114、114Aを使用して、ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上に配置される前に第1の曲げ工具106を通過するのを防ぎ得る。図2〜3に示されるように、1つ以上のガラス停止装置114、114Aは、提供される場合、2つのガラス停止装置114、114Aを備え得る。1つ以上のガラス停止装置114、114Aは、ガラスシート100、102が成形される前に、ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106の成形面116を越えて移動するのを防ぐことを促進するために、第1の曲げ工具106の周縁の周りに配置され得る。
図1を参照すると、曲げステーション112はまた、各ガラスシート100、102を第1の曲げ工具106の上部の位置に搬送するために提供される複数のローラー118をも備え得る。複数のローラー118の各ローラーが回転して、ガラスシート100、102を、ガラス成形ライン104に関しては図1に、第1の曲げ工具106の部分に関しては図2〜3に示されている、ガラスの移動方向に搬送することが好ましい。また、複数のローラー118は、第1の曲げ工具106が静止位置にあるときに、第1の曲げ工具106の上部の高さまたは距離で各ガラスシート100、102を搬送することが好ましい。複数のローラー118が各ガラスシート100、102を搬送する高さは、実質的に一定であることが好ましい場合もある。
ガラスシート100、102が予熱炉108を出ると、ガラスシート100、102は、予熱炉108内のローラー110から複数のローラー118に移される。図2〜3に示されるように、特定の実施形態では、複数のローラー118は、異なる長さのローラーを備え得る。他の実施形態(図示せず)では、複数のローラーは、実質的に等しい長さのローラーを備え得る。図1〜3に示されるように、複数のローラー118の各ローラーは、隣接するローラーから離間している。ローラー118の間に提供される空間は、等しいサイズであり得る。複数のローラー118の各ローラーは、各ローラーが下方向または上方向に垂直に移動し得るという点で、移動可能であることが好ましい。
特定の実施形態では、ガラス成形ライン104は、流体パッドアセンブリ120を備える。流体パッドアセンブリ120は、各ガラスシート100、102を第1の曲げ工具106上に配置し、ガラスシート100、102を複数のローラー118から第1の曲げ工具106に移送することを容易にする。流体パッドアセンブリ120は、1つ以上の流体パッド122を備える。複数の流体パッド122が提供されることが好ましい。複数の流体パッド122が提供される場合、流体パッド122は、アレイとして構成され得る。複数のローラー118、流体パッドアセンブリ120、および流体パッド122は、動作し得、その開示全体は参照により本明細書に組み込まれる、PCT特許出願PCT/GB2017/053414に描写され得る。
好ましくは、流体パッドアセンブリ120が提供される場合、流体パッドアセンブリ120は、ガラスシート100、102の前縁部が1つ以上のガラス停止装置114、114Aに到達する前に活性化される。特定の実施形態では、1つ以上の1つ以上のガラス停止装置114、114Aを利用して、第1の曲げ工具106の成形面116に対するガラスシート100、102の位置を調整することができる。1つ以上のガラス停止装置114、114Aは、上方向または下方向に垂直に移動することができる。1つ以上のガラス停止装置114、114Aは、ガラスシート100、102に接触した後、ガラスシート100、102の前縁部から離れて移動し、ガラスシート100、102が成形されるときに、1つ以上の曲げ工具106、124との干渉を回避する。一実施形態では、1つ以上のガラス停止装置114、114Aは、ガラスシート100、102の前縁部から垂直方向に下向きに移動する。別の実施形態(図示せず)では、1つ以上のガラス停止装置114、114Aは、ガラスの移動方向にガラスシート100、102から離れて移動する。
図1を参照すると、曲げステーション112は、第1の曲げ工具106と、特定の実施形態において、第1の曲げ工具106と協働してガラスシート100、102を成形する第2の曲げ工具124と、を含む。曲げステーション112は、図1に示されるものよりも多くの曲げ工具106、124を備え得ることが理解され得る。また、図1に示す曲げ工具106、124は、図1に示される位置以外の位置に向けられ得る。
第2の曲げ工具124は、雄型工具であり得る。一実施形態では、第2の曲げ工具124は、全面金型である。これらの実施形態では、第2の曲げ工具124は、凸状の成形面126を備え得る。第2の曲げ工具124の適切な実施形態は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる、国際公開第2016/189319号(WO2016/189319A1)に記載されている。
上記のように、各ガラスシート100、102は、第1の主面および第2の主面を有する。ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上に配置された後、ガラスシート100、102の第1の主面は、第1の曲げ工具106の成形面116に面する。第2の曲げ工具124が提供される場合、ガラスシート100、102の第2の主面は、第2の曲げ工具124の成形面126に面する。
第1の曲げ工具106は、雌工具であり得る。特定の実施形態では、第1の曲げ工具は、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる、PCT/GB2017/053527に記載されている通りであり得る。一実施形態では、第1の曲げ工具106はリングタイプ金型である。図2〜3に最もよく示されているように、第1の曲げ工具106は、長方形の輪郭をも有するガラスシート100、102を支持するように構成された、ほぼ長方形の輪郭または周縁を一般的に有し得る。第1の曲げ工具106は、成形面116、特に凹状成形面を備える。本明細書で使用される場合、第1の曲げ工具106の成形面116は、ガラスシート100、102が配置される第1の曲げ工具106の部分、およびその任意の位置、構成、または配向を指す。より具体的には、第1の曲げ工具106は、その上にガラスシート100、102を成形および支持するための上部成形面116を備える。ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106によって受け入れられた後、ガラスシート100、102は成形面116上に支持される。成形面116は、その周辺領域でガラスシート100、102を支持するように構成され得る。第1の曲げ工具106はまた、その上にガラスシートのスタックを支持し得、特に炭酸カルシウムなどの適切な離型剤によって分離された入れ子になった組を支持し得る。
成形面116は、第1のセグメント128によって少なくとも部分的に画定される。いくつかの実施形態では、成形面116は、第2のセグメント130によって少なくとも部分的に画定される。第1のセグメント128は、第2のセグメント130から離間している。説明および図示された実施形態では、第1のセグメント128は、ガラスシート100、102の後縁部を受け入れるように構成された第1の曲げ工具106のセグメントを参照して説明および描写される。しかしながら、第1のセグメント128は、ガラスシート100、102の柱縁部またはガラスシート100、102の前縁部を受け入れるように構成された第1の曲げ工具106のセグメントを指し得ることを理解されたい。ガラスシート100、102の縁部が受け入れられると、第1のセグメント128は、ガラスシート100、102の縁部を支持するように構成される。加えて、特定の実施形態では、第2のセグメント130は、ガラスシート100、102の前縁部を受け入れるように構成された第1の曲げ工具106のセグメントを参照して説明および描写される。しかしながら、第2のセグメント130は、ガラスシート100、102の柱縁部またはガラスシート100、102の後縁部を受け入れるように構成された第1の曲げ工具106のセグメントを指すことができることを理解されたい。ガラスシート100、102の縁部が受け入れられると、第2のセグメント130は、ガラスシート100、102の縁部を支持するように構成される。これらの実施形態では、ガラスシート100、102の前縁部が受け入れられると、第2のセグメント130は、ガラスシート100、102の前縁部を支持するように構成される。
第1のセグメント128および第2のセグメント130の一端に配置されているのは、第3のセグメント132である。より具体的には、第3のセグメント132の第1の端部は、第1のセグメント128の第1の端部から離間し、第3のセグメント132の第2の端部は、第2のセグメント130の第1の端部から離間している。提供される場合、第3のセグメント132は、第1の曲げ工具106の成形面116を少なくとも部分的に画定する。特定の実施形態では、第3のセグメント132は、ガラスシート100、102の第1の柱縁部を受け入れるように構成される。これらの実施形態では、ガラスシート100、102の第1の柱縁部が受け入られると、第3のセグメント132は、ガラスシート100、102の第1の柱縁部を支持するように構成される。
第1のセグメント128および第2のセグメント130の別の端部に配置されるのは、第4のセグメント134である。より具体的には、第4のセグメント134の第1の端部は、第1のセグメント128の第2の端部から離間し、第4のセグメント134の第2の端部は、第2のセグメント130の第2の端部から離間している。提供される場合、第4のセグメント134は、第1の曲げ工具106の成形面116を少なくとも部分的に画定する。特定の実施形態では、第4のセグメント134は、ガラスシート100、102の第2の柱縁部を受け入れるように構成される。
好ましくは、提供される場合、第1のセグメント128、第2のセグメント130、第3のセグメント132、および第4のセグメント134はそれぞれ、第1の曲げ工具106の成形面116の別個の部分を画定する。第1のガラスシート100、102が第1の曲げ工具106の成形面116上に支持される場合、ガラスシート100、102は、第1のセグメント128、第2のセグメント130、第3のセグメント132、および第4のセグメント134の上に配置される。セグメント128〜134は、一般に長方形の輪郭を画定し得る。特定の実施形態では、第1のセグメント128、第2のセグメント130、第3のセグメント132、および第4のセグメント134は、その周辺領域でガラスシート100、102を支持するリングとして構成される。しかしながら、第1の曲げ工具106は、他の構成を有し得る。例えば、一実施形態では、第1のセグメント128は、第2のセグメント130と平行関係で提供されない場合もあり得る。他の実施形態では、第3のセグメント132は、第4のセグメント134と平行な関係で提供されない場合もあり得る。さらに他の実施形態では、第1の曲げ工具106の輪郭は、台形であるか、または成形される特定のガラスシートを支持するように適切に構成された他の形態を有し得る。また、図2〜3に示されるように、セグメント128〜134のうちの1つ以上は、1つ以上の湾曲部を備え得る。
一実施形態では、第1のセグメント128は移動可能である。この実施形態では、第1のセグメント128は移動可能であり、第2のセグメント130に向かう方向に移動することが好ましい。また、この実施形態では、第1のセグメント128は、第2のセグメント130から離れる方向に移動することが好ましい。特定の実施形態では、第1のセグメント128が第2のセグメント130に向かって移動する方向は、ガラスの移動方向に平行である。好ましくは、ガラスシート100、102は、第1のセグメント128が第2のセグメント130に向かって移動するときに、第1の曲げ工具106上に配置される。ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上で成形されるとき、第1のセグメント128が静止位置にあることも好ましい。いくつかの実施形態では、第1のセグメント128は、1秒以内に、第2のセグメント130に向かって移動する。他の実施形態では、第1のセグメント128は、0.5秒以内に第2のセグメント130に向かって移動するか、または第2のセグメント130から離れる。
特定の実施形態では、第2のセグメント130は移動可能であり得る。第2のセグメント130が移動可能である場合、第2のセグメント130は移動可能であり、第1のセグメント128に向かう方向に移動することが好ましい。また、これらの実施形態では、第2のセグメント130は移動可能であり、第1のセグメント128から離れる方向に移動することが好ましい。特定の実施形態では、第2のセグメント130が第1のセグメント128に向かって移動する方向は、ガラスの移動方向に平行である。好ましくは、ガラスシート100、102は、第2のセグメント130が第1のセグメント128に向かう方向に移動するときに、第1の曲げ工具106上に配置される。いくつかの実施形態では、第2のセグメント130は、1秒以内に第1のセグメント128に向かって移動するか、または第1のセグメント128から離れる。他の実施形態では、第2のセグメント130は、0.5秒以内に第1のセグメント128に向かって、または第1のセグメント128から離れて移動する。第2のセグメント130が移動可能である場合、第1のセグメント128の移動および第2のセグメント130の移動は、同時に発生し得る。
好ましくは、第2のセグメント130は固定式である。これらの実施形態では、ガラスシート100、102の位置は、成形前に、第1のセグメント128、第3のセグメント132、および/または第4のセグメント134に関して変化し得る。例えば、第2のセグメント130がガラスシート100、102の前縁部を受け入れるように構成され、ガラスシート100、102が成形される前に第1のセグメント128が第2のセグメント130に向かう方向に移動する場合、ガラスシート100、102の後縁部は、第1の位置から第2の位置へのガラスの移動方向に第1のセグメント128上を移動し得る。別の例として、第2のセグメント130がガラスシート100、102の前縁部を受け入れるように構成され、ガラスシート100、102が成形される前に第3のセグメント132が第4のセグメント134に向かう方向に移動するかまたは第4のセグメント134が第3のセグメントに向かう方向に移動する場合、ガラスシート100、102の柱縁部は、第3のセグメント132または第4のセグメント134上を第1の位置から第2の位置へのガラスの移動に垂直な方向に移動し得る。
一実施形態では、第3のセグメント132は移動可能である。この実施形態では、第3のセグメント132は移動可能であり、第4のセグメント134に向かう方向に移動することが好ましい。第3のセグメント132は移動可能であり、第4のセグメント134から離れる方向に移動することもまた好ましい。特定の実施形態では、第3のセグメント132は、ガラスの移動方向に垂直な方向に第4のセグメント134に向かって移動する。しかしながら、他の実施形態(図示せず)では、第3のセグメント132は、ガラスの移動方向に平行な方向に第4のセグメント134に向かって移動する。第3のセグメント132はまた、他のセグメントに関連して移動し得る。例えば、いくつかの実施形態では、第3のセグメント132は、第1のセグメント128が移動する方向に垂直な方向に移動する。これらの実施形態では、第3のセグメント132はまた、第2のセグメント130が移動する方向に垂直な方向に移動し得る。好ましくは、ガラスシート100、102は、第3のセグメント132が第4のセグメントに向かって移動するときに、第1の曲げ工具106上に配置される。いくつかの実施形態では、第3のセグメント132は、1秒以内に第4のセグメント134に向かって移動するか、または第4のセグメント134から離れる。他の実施形態では、第3のセグメント132は、0.5秒以内に第4のセグメント134に向かって移動するか、または第4のセグメント134から離れる。
特定の実施形態では、第4のセグメント134は移動可能である。そのような一実施形態では、第4のセグメント134は移動可能であり、第3のセグメント132に向かう方向に移動することが好ましい。第4のセグメント134は移動可能であり、第3のセグメント132から離れる方向に移動することも好ましい。第4のセグメント134が第3のセグメント132に向かって移動するとき、第4のセグメント134は、ガラスの移動方向に垂直な方向に移動することが好ましい。いくつかの実施形態では、第4のセグメント134は、1秒以内に第3のセグメント132に向かって移動するか、または第3のセグメント132から離れる。他の実施形態では、第4のセグメント134は、0.5秒以内に第3のセグメント132に向かって移動するか、または第3のセグメント132から離れる。
第4のセグメント134が第3のセグメント132に向かって移動する実施形態では、第3のセグメント132の移動および第4のセグメント134の移動は、同時に発生し得る。例えば、第3のセグメント132が第4のセグメント134に向かって移動し、第4のセグメント134が第3のセグメント132に向かって移動する実施形態では、第3のセグメント132の移動および第4のセグメント134の移動が同時に発生し得る。第3のセグメント132の移動および第4のセグメント134の移動が同時に起こるいくつかの実施形態では、第3のセグメント132および第4のセグメント134は両方とも、ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上に配置された後、同時にガラスシート100、102に向かって移動し得る。他の実施形態では、第3のセグメント132および第4のセグメント134は、ガラスシート100、102が成形された後、両方ともガラスシート100、102から離れて、および/または同時に互いに移動し得る。さらに別の実施形態では、第3のセグメント132の移動および第4のセグメント134の移動は、第1のセグメント128の移動と同時に起こり得る。
好ましくは、2つ以上のセグメント128〜134がガラスシート100、102を成形する前に移動するとき、セグメント128〜134は、所定の順序でガラスシート100、102に向かって移動する。例えば、ガラスシート100、102を成形する前に、第1のセグメント128は、第2のセグメント130およびガラスシート100、102に向かって移動し得る。第1のセグメント128の移動に続いて、第3のセグメント132および第4のセグメント134は、互いに向かって、およびガラスシート100、102に向かって移動し得る。しかしながら、他の実施形態では、第1のセグメント128、第3のセグメント132、および第4のセグメント134は、別の所定の順序で移動し得る。例えば、特定の実施形態では、第1のセグメント128、第3のセグメント132、および第4のセグメント134は、それぞれ、同時にガラスシート100、102に向かって移動し得る。あるいは、他の実施形態では、第1のセグメント128が第2のセグメント130およびガラスシート100、102に向かって移動する前に、第3のセグメント132が第4のセグメント134およびガラスシート100、102に向かって移動し得る。この実施形態では、第3のセグメント132および第4のセグメント134は、互いに向かっておよび同時にガラスシート100、102へ移動し得る。ガラスシート100、102を成形する前に、2つ以上のセグメント128〜134が所定の順序でガラスシート100、102に向かって移動する場合、移動する各セグメントは、所定の時間内に移動することが好ましい。所定の期間は、2つ以上のセグメント128〜134のうちの1つ以上が動き始めたときに始まり、ガラスシート100、102に向かって移動する2つ以上のセグメント128〜134のすべてが動き始めたときに静止位置に達する所定の順序で終わることが好ましい。好ましくは、所定の期間は2秒以内である。
図2に最もよく示されているように、第1の位置決め装置136は、ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上に配置された後、第1の曲げ工具106の成形面116に対するガラスシート100、102の位置を調整するように構成される。第1の位置決め装置136は、第1のセグメント128の外周近くに設けられている。また、図3に最もよく示されているように、第2の位置決め装置138は、第2のセグメント130の外周の近くに提供され得る。他の実施形態では、第3の位置決め装置140は、第3のセグメント132の外周の近くに提供され得、第4の位置決め装置142は、第4のセグメント134の外周の近くに提供され得る。
特定の実施形態では、各位置決め装置136〜142は、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aを含む。1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、第1の曲げ工具106の成形面116の周縁に隣接して配置されることが好ましい。1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aのそれぞれは、ガラスシート100、102の縁部に接触して、第1の曲げ工具106の成形面116に対するガラスシート100、102の位置を調整するように構成される。好ましくは、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、それぞれ同様に構成される。しかしながら、この方法は、同様に構成されていないガラス位置決め装置を利用して実施することができ、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aのうちの1つ以上が同様に構成されていない場合、第1の曲げ工具106を構成することができる。
図2に示されるように、第1の位置決め装置136は、2つのガラス位置決め装置144、144Aを備え得る。図3に示されるように、第2の位置決め装置138はまた、2つのガラス位置決め装置144、144Aをも備え得る。また、特定の実施形態では、第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142はそれぞれ、2つのガラス位置決め装置144、144Aを備える。ガラスシート100、102の位置を調整するために、各ガラス位置決め装置144、144Aは、ガラスシート100、102の縁部に接触する。ガラスシート100、102の縁部を1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aと接触させることにより、ガラスシート100、102の位置を、必要に応じて、第1の曲げ工具106の成形面116上の所望の位置に調整する。
例えば、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aは、第1のガラスシート100の第1の縁部に接触し得る。第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aと第1のガラスシート100の第1の縁部との間の接触は、第1の縁部を第1の曲げ工具106に対する第1の位置から第1の曲げ工具106に対する第2の位置に移動させる。別の例として、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aは、第2のガラスシート102の第1の縁部に接触し得る。第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aと第2のガラスシート102の第1の縁部との間の接触は、第1の縁部を第1の曲げ工具106に対する第1の位置から第1の曲げ工具106に対する第2の位置に移動させる。第1のガラスシート100および第2のガラスシート102が異なるサイズである実施形態では、第1の曲げ工具106に対する第1のガラスシート100の第1の縁部の第2の位置は、第1の曲げ工具106に対する第2のガラスシート102の第1の縁部の第2の位置とは異なる。
1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aのうちの少なくとも1つは移動可能である。一実施形態では、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aのうちの少なくとも1つは移動可能である。好ましくは、各ガラス位置決め装置144、144Aは移動可能である。例えば、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aのそれぞれは、移動可能であり得る。第2の位置決め装置138のガラス位置決め装置144、144Aのうちの少なくとも1つが移動可能である実施形態では、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aが移動する方法は、第2の位置決め装置138のガラス位置決め装置144、144Aが移動する方法と同様であり得る。同様に、第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142のガラス位置決め装置144、144Aの少なくとも1つが移動可能である実施形態では、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aの移動は、第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142のガラス位置決め装置144、144Aが移動する方法と同様であり得る。したがって、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aの移動のみを以下に説明し得る。第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aの移動の説明は、他の位置決め装置138〜142のガラス位置決め装置144、144Aの移動に適用可能であり得ることを理解されたい。
第1のガラス位置決め装置144の移動および第1の位置決め装置136の第2のガラス位置決め装置144Aの移動は、同時に発生し得る。第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aは、互いに機械的に連通して、第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aの同時移動を可能にし得る。また、第1のガラス位置決め装置144および第2のガラス位置決め装置144Aは同様の方法で移動することが好ましい。したがって、実施形態を説明するために、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144の移動のみを以下に説明し得る。第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144の移動の説明は、第1の位置決め装置136の第2のガラス位置決め装置144Aの移動に適用可能であり得ることを理解されたい。
第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144の移動は、上方向または下方向に垂直であり得る。例えば、第1の曲げ工具106に対する第1のガラスシート100の位置を調整する前に、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、上方向に垂直に移動し得る。第1の曲げ工具106に対する第1のガラスシート100の位置を調整した後、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、静止位置まで下方向に垂直に移動し得る。この実施形態では、静止位置は、第1の曲げ工具106の成形面116の下にあり得る。
第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144の移動はまた、第2のセグメント130に向かう方向であり得る。また、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は移動可能であり、第2のセグメント130から離れる方向に移動することが好ましい。例えば、第1のガラスシート100の位置が調整された後、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第2のセグメント130から離れて移動し得る。特定の実施形態では、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144が第2のセグメント130に向かって移動する方向は、ガラスの移動方向に平行であるか、またはガラスの移動方向と同じ方向である。
第2の位置決め装置138のガラス位置決め装置144、144Aが移動する実施形態では、第2の位置決め装置138のガラス位置決め装置144、144Aは、第1のセグメント128に向かう方向に移動し得る。これらの実施形態では、第2の位置決め装置138のガラス位置決め装置144、144Aは、ガラスの移動方向と反対に移動し得る。また、これらの実施形態では、第1のガラスシート100の位置が調整された後、第2の位置決め装置138のガラス位置決め装置144、144Aは、ガラスの移動方向に移動し、第1のセグメント128から離れ得る。
第1のガラスシート100の第1の縁部に接触し、第1のガラスシート100の位置を調整するために、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第2のセグメント130に向かって第1の位置から第2の位置まで移動する。第1のガラスシート100の位置が調整された後、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第2の位置から第1の位置または別の位置に移動し得る。例えば、成形される次のガラスシートが第1のガラスシート100と同様に構成されている場合、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第2の位置から第1の位置に移動し得る。しかしながら、成形される次のガラスシートが上記の第2のガラスシート102である場合、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第2の位置から第3の位置に移動し得る。第2のガラスシート102の第1の縁部に接触し、第2のガラスシート102の位置を調整するために、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第3の位置から第4の位置まで第2のセグメント130に向かって移動する。第2のガラスシート102の位置が調整された後、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置130は、第4の位置から、第1の位置、第3の位置、または別の位置に移動し得る。例えば、成形される次のガラスシートが第1のガラスシート100と同様に構成されている場合、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第4の位置から第1の位置に移動し得る。実施形態では、第1、第2、第3、および第4の位置のそれぞれは、他の位置とは異なり得る。
好ましくは、第1のガラスシート100は、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144が第1の位置にあるときに、第1の曲げ工具106上に配置される。第2のガラスシート102が第1の曲げ工具106上に配置されるとき、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144が第3の位置にあることもまた好ましい。好ましくは、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144が第2のセグメント130に向かって移動するとき、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第1の位置から第2の位置に、または第3の位置から第4の位置に移動する。また、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144が第2のセグメント130から離れる方向に移動する場合、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144が第2の位置から第1の位置または第3の位置に移動することが好ましい。ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上で成形されるとき、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144が第2の位置または第4の位置にあることも好ましい。いくつかの実施形態では、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、1秒以内に第1の位置から第2の位置へ、または第3の位置から第4の位置へ移動する。他の実施形態では、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第1の位置から第2の位置へ、第2の位置から第3の位置へ、第3の位置から第4の位置へ、または第4の位置から第1の位置へ、0.5秒以内に移動する。
第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142のガラス位置決め装置144、144Aを利用して、第1のガラスシート100および第2のガラスシート102の位置を調整し得る。第1のガラスシート100または第2のガラスシート102の位置を調整するために、第3の位置決め装置140の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、ガラスシート100、102の第3の縁部に接触する。第3の位置決め装置140の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aとガラスシート100、102の第3の縁部との間の接触は、ガラスシート100、102の第3の縁部を第1の曲げ工具106に対して第1の位置から第2の位置に移動させる。第1のガラスシート100または第2のガラスシート102の位置を調整するために、第4の位置決め装置142の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、ガラスシート100、102の第4の縁部に接触する。第4の位置決め装置142の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aとガラスシート100、102の第4の縁部との間の接触は、ガラスシート100、102の第4の縁部を第1の曲げ工具106に対して第1の位置から第2の位置に移動させる。
第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142の各ガラス位置決め装置144、144Aは移動可能であり得る。第3の位置決め装置140の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aおよび第4の位置決め装置142が移動可能である実施形態では、第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142の1つ以上の可動ガラス位置決め装置144、144Aの移動は同様であり得る。また、第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142の1つ以上の可動ガラス位置決め装置144、144Aの移動は、同時に発生し得る。この実施形態では、第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142の可動ガラス位置決め装置144、144Aは、互いに機械的に連通していてもよい。
第3の位置決め装置140のガラス位置決め装置144、144Aの移動は、上方向または下方向に垂直であり得る。例えば、第1の曲げ工具106に対する第1のガラスシート100の位置を調整する前に、第3の位置決め装置140のガラス位置決め装置144、144Aは、上方向に垂直に移動し得る。第1の曲げ工具106に対する第1のガラスシート100の位置を調整した後、第3の位置決め装置140のガラス位置決め装置144、144Aは、静止位置まで下方向に垂直に移動し得る。この実施形態では、静止位置は、第1の曲げ工具106の成形面116の下にあってもよい。第4の位置決め装置142のガラス位置決め装置144、144Aは、同様の方法で垂直に移動し得る。第3の位置決め装置140および第4の位置決め装置142の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aの垂直移動を可能にするために、上記の第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144のように構成し得る。
第3の位置決め装置140のガラス位置決め装置144、144Aの移動はまた、第4のセグメント134に向かう方向であり得る。第3の位置決め装置140の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aが移動可能である場合、その移動も第4のセグメント134から離れる方向であることが好ましい。例えば、ガラスシート100、102の位置が調整された後、第3の位置決め装置140の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、第4のセグメント134から離れて移動し得る。特定の実施形態では、第3の位置決め装置140のガラス位置決め装置144、144Aが移動する方向は、第4のセグメント134に向かい、ガラスの移動方向に垂直である。
第4の位置決め装置142のガラス位置決め装置144、144Aの移動はまた、第3のセグメント132に向かう方向であり得る。第4の位置決め装置142の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aが移動可能である場合、その移動も第3のセグメント132から離れる方向であることが好ましい。例えば、ガラスシート100、102の位置が調整された後、第4の位置決め装置142の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、第3のセグメント132から離れて移動し得る。特定の実施形態では、第4の位置決め装置142のガラス位置決め装置144、144Aが移動する方向は、第3のセグメント132に向かい、ガラスの移動方向に垂直である。
特定の実施形態では、各位置決め装置136〜142は、セグメント128〜134と機械的に連通している。これらの実施形態では、各セグメント128〜134は、それと機械的に連通している1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aを有し得る。例えば、図3に示されるように、第1のセグメント128、第2のセグメント130、第3のセグメント132、および第4のセグメント134はそれぞれ、それと機械的に連通する1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aを有し得る。
例えば、第1のセグメント128などの移動するセグメント128〜134と機械的に連通している1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、セグメントと共に移動し得、ガラスシート100、102の縁部に接触する前に、ガラスシート100、102に向かう方向に移動し得る。移動しないセグメント128〜134と機械的に連通しているガラス位置決め装置144、144Aは、ガラスシート100、102の縁部に接触する前に、ガラスシート100、102に向かう方向に移動しない場合もあり得る。例えば、一実施形態では、第2のセグメント130は、固定位置を有し得る。この実施形態では、第2のセグメント130は、ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106の成形面116に配置された後、第1のセグメント128またはガラスシート100、102に向かう方向に移動しない。したがって、この実施形態では、第2の位置決め装置138の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aが第2のセグメント134と機械的に連通している場合、第2の位置決め装置138の1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、ガラスシート100、102の第2の縁部に接触する前に、ガラスシート100、102に向かう方向に移動しない場合があり得る。
他の実施形態では、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、セグメント128〜134に対して移動し得る。いくつかの実施形態では、ガラス位置決め装置144、144Aの移動は、上方向または下方向に垂直であり得る。他の実施形態では、ガラス位置決め装置144、144Aの移動は、ガラスシート100、102に向かう方向、またはガラスシート100、102から離れる方向であり得る。
図5〜6に示されるように、これらの実施形態では、位置決め装置136〜142は、第1の動力部品146を備え得る。第1の動力部品146は、ガラス位置決め装置144、144Aを上向きまたは下向きの方向に垂直に動かすために利用される。第1の動力部品146はまた、ガラス位置決め装置144、144Aを図4に記載のセグメント128〜134に向かって回転させるために利用され得る。一実施形態では、ガラス位置決め装置144、144Aは、セグメントに向かって30〜180度回転する。好ましくは、ガラス位置決め装置144、144Aは、90度回転する。
いくつかの実施形態(図示せず)では、第1の動力部品は、サーボモーターを備え得る。サーボモーターは、ガラス位置決め装置144、144Aの上向きまたは下向きの移動を可能にする。他の実施形態では、図6に示されるもののように、第1の動力部品146は、カムドライブ148を備え得る。カムドライブ148は、駆動部材152と機械的に連通し得る被駆動部材150を備える。駆動部材150は、ハウジング154内に配置され得る。被駆動部材152の一部はまた、ハウジング154によって受け入れられ得る。
一実施形態では、駆動部材150は、空気圧シリンダ156を備える。ガラス位置決め装置144、144Aを上方向に垂直に移動させることが望まれる場合、空気圧シリンダ156は加圧空気を受け取り得る。ガラス位置決め装置144、144Aを垂直方向に下向きに動かすことが望まれる場合、空気圧シリンダ156は、加圧空気を排出し得る。第1の動力部品146は、ガラス位置決め装置144、144Aの第1の位置から第2の位置への、および第2の位置から第1の位置への垂直移動を可能にし得る。
空気圧シリンダ156は、ピストン158を備え得る。空気圧シリンダ156によって受け取られた加圧空気は、ピストン158を上方向に垂直に推し進めるために利用され得る。上方向へのピストン158の垂直方向の移動は、被駆動部材152を上方向に垂直に推し進め得る。
被駆動部材152は、一端がガラス位置決め装置144、144Aと、反対側端が駆動部材150と機械的に連通し得る。被駆動部材152は、カムフォロア160を備え得る。カムフォロア160は、トラック162と機械的に連通している。トラック162は、カムフォロア160を誘導するように構成される。トラック162内のカムフォロア160の移動は、被駆動部材152の垂直方向への移動および被駆動部材152の回転を可能にする。被駆動部材152の回転は、上記のように、ガラス位置決め装置144、144Aをセグメント128〜134に向かって回転させることを可能にする。
第1の動力部品146は、第2の動力部品164と機械的に連通し得る。好ましくは、第1の動力部品146は、その第1の側面で第2の動力部品164と機械的に連通している。その第2の側面では、第2の動力部品164がフレーム166に取り付けられている。一実施形態では、フレーム166はプラットフォームである。
第2の動力部品164は、ガラス位置決め装置144、144Aをガラスシート100、102に向かう方向またはガラスシート100、102から離れる方向に動かすために用いられる。一実施形態では、第2の動力部品164は、空気圧シリンダを備え得る。ガラス位置決め装置144、144Aをガラスシート100、102に近づけたり遠ざけたりすることが望まれる場合、空気圧シリンダは加圧空気を受け取り得る。同様に、空気圧シリンダは、ガラス位置決め装置144、144Aをガラスシート100、102に近づけたり遠ざけたりすることが望まれるときに、加圧空気を放出し得る。第2の動力部品164は、ガラス位置決め装置144、144Aの第1の位置から第2の位置への、および第2の位置から第1の位置への水平移動を可能にし得る。
空気圧シリンダは、ピストンを備え得る。空気圧シリンダによって受け取られた加圧空気を利用して、ガラスシート100、102に向かう方向またはガラスシートから離れる方向にピストンを推し進め得る。ガラスシート100、102に向かう、またはガラスシート102から離れるピストンの移動は、ガラス位置決め装置144、144Aをガラスシート100、102に向かってまたは離れるように推し進める。他の実施形態(図示せず)では、第2の動力部品は、サーボモーターを備え得る。サーボモーターは、ガラス位置決め装置144、144Aのガラスシート100、102への移動またはガラスシート100、102からの移動を可能にする。
各セグメント128〜134の垂直位置は、1つ以上の支持体168を利用して調整し得る。特定のセグメント128〜134の垂直位置は、第1の曲げ工具106の加熱および冷却によって引き起こされるセグメントまたは別のセグメントの変化を補償するように調整することができる。1つ以上の支持体168はそれぞれ、変更可能な長さを有する。各セグメント128〜134はそれに取り付けられた1つ以上の支持体168を有するので、1つ以上の支持体168のうちの少なくとも1つの長さを変更することは、セグメント128〜134の位置を調節する。セグメント128〜134の位置は、セグメント128〜134に取り付けられた1つ以上の支持体150の長さを増加または減少させることによって、垂直方向に調整される。
ここで、1つ以上の支持体168を、図5および7に示されるセグメントを参照して説明する。図5および7に示されるセグメントについて以下に提供される説明は、第1の曲げ工具106の各セグメント128〜134に適用可能であることを理解されたい。
ここで図5および7を参照すると、1つ以上の支持体168の各支持体は、セグメント128〜134に取り付けられ、反対側においては、1つ以上の支持体168の各支持体は、ベース部材170に取り付けられる。ベース部材170は、上部フランジ172を備え得る。側面において、上部フランジ172は、1つ以上の支持体168に取り付けられている。反対側では、上部フランジ172は、第1の壁部174の第1の端部および第2の壁部176の第1の端部に取り付けられている。上部フランジ172はまた、その上端で1つ以上の垂直に延在するリブ178に取り付けられている。1つ以上の垂直に延びるリブ178のリブ180、182はまた、第1の壁部174および第2の壁部176のそれぞれに取り付けられ得る。1つ以上の垂直に延びるリブ178はまた、下部フランジ184にも取り付けられ得る。第1の壁部174の第2の端部および第2の壁部176の第2の端部もまた、下部フランジ184に取り付けられ得る。
セグメント128〜134の移動を可能にするために、ベース部材170は、下部フランジ184を介して一対のヒンジ186、188に取り付けられている。図7に示されるヒンジ186、188は、明確にするために特定の部分が除去された展開法で描かれている。図7に示される各ヒンジ186、188は、下部フランジ184に取り付けられた第1の部材190を備えることが好ましい。ピン(図示せず)を受け入れるための開口部が第1の部材190に設けられている。ピンはまた、第2の部材192の一対の開口部を通して配置される。第1の部材190および第2の部材192は、各部材190、192の開口部を通してピンを配置することによって結合される。第2の部材192の開口部のそれぞれにブッシング(図示せず)を設け得る。好ましくは、各ブッシングはピンの一部の周りに配置される。一実施形態では、ブッシングはピンの回転を可能にする。別の実施形態では、ピンの回転は、別のタイプのベアリングによって可能にされ得る。第2の部材190の位置は、第2の部材190の端部をフレーム194または別のフレームに取り付けることによって固定され、これは図5に示されている。
各フレーム166、194は固定部材である。したがって、第1の曲げ工具106がフレーム166、194を備える実施形態では、セグメント128〜134は、フレーム166、194に対して移動可能であり得る。例えば、一実施形態では、第1のセグメント128は、フレーム166、194に対して移動可能である。この実施形態では、第1のセグメント128は、フレーム166、194に対する第1の位置にあり得、第1の位置からフレーム166、194に対する第2の位置に移動し得る。第1のセグメント128は、フレーム166、194に対する第2の位置から、必要に応じて、フレーム166、194に対する第1の位置に戻り得る。第1の曲げ工具106が移動可能な他のセグメント130〜134を備える場合、移動可能な他のセグメント130〜134は、フレーム166、196に対する第1の位置、またはフレーム166、196に対する第2の位置にあり得、それらのセグメント130〜134は、第1のセグメント128について上で説明したように、フレーム166、196に対する第1の位置から第2の位置に、またはその逆に移動し得る。また、ガラスシート100、102は、フレーム166、196に対して移動可能である。例えば、ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上に配置された後、ガラスシート100、102が成形される前に、ガラスシート100、102は、フレーム166、196に対する第1の位置にあり得、フレーム166、196に対する第1の位置からフレーム166、196に対する第2の位置に移動する。さらに、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aのうちの少なくとも1つは、フレーム166、196に対して移動可能である。好ましくは、各フレーム166、196は、剛性材料で構成される。
各セグメント128〜134および各位置決め装置136〜142は、1つ以上のコントローラ(図示せず)によって調整し得る。1つ以上のコントローラは、動力または加圧ガスを第1の曲げ工具106の部分146、164に向ける信号を提供することによって、各セグメント128〜134および各位置決め装置136〜142を調整する。
例えば、動力または加圧空気は、ガラスシート100、102の位置を調整する前に、第1の動力部品146、第2の動力部品164、および/または第1の曲げ工具106の別の部分に向けられ得る。一実施形態では、ガラス位置決め装置144、144Aを第1の位置から第2の位置に、または第3の位置から第4の位置に移動させることが望ましい場合、加圧空気または動力は第2の動力部品164に向けられる。他の実施形態では、加圧空気または動力は、ガラスシート100、102の位置を調整した後、第1の動力部品146および第2の動力部品164に向けられる。そのような一実施形態では、ガラス位置決め装置144、144Aを第2の位置から第1の位置に、または第4の位置から第3の位置に移動させることが望まれる場合、動力は第2の動力部品164に向けられる。別の実施形態では、ガラス位置決め装置144、144Aを第2の位置から第3の位置に、または第4の位置から第1の位置に移動させることが望まれる場合、動力は第2の動力部品164に向けられる。
しかしながら、上に示したように、1つ以上のコントローラは、例えば、駆動機構(図示せず)などの第1の曲げ工具106の他の部分と通信し、信号を提供し得る。さらに、1つ以上のコントローラは、複数のローラー118および流体パッドアセンブリ120と通信し、信号を提供し得る。1つ以上のコントローラによって第1の曲げ工具106および駆動機構に提供される信号は、第1の曲げ工具106、複数のローラー118、および/または流体パッドアセンブリ120の移動を下向き方向または上向き方向に垂直に向け得る。特定の実施形態では、1つ以上のコントローラは、第2の曲げ工具124と通信し、信号を提供して、第2の曲げ工具124の移動を下方向または上方向に垂直に向けることも理解されたい。1つ以上のコントローラはまた、1つ以上のガラス停止装置114、114Aと通信し、信号を提供して、ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106に配置される前に、ガラスシート100、102の位置決めを調整することができる。
特定の実施形態では、1つ以上のコントローラは、ソフトウェアとも呼ばれ得るプログラミング命令のセットの制御下で、上記の信号を動作および/または提供し得る。1つ以上のコントローラは、プログラミング命令が格納されるメモリ(図示せず)を含み得る。一実施形態では、プログラミング命令のセットは、1つ以上のコントローラが、流体の流れ、成形面116に対するガラスシート100、102の位置決め、および/または所定の順序で配置された曲げ工具106、124の移動、複数のローラー118、および流体パッドアセンブリ120を調整することを可能にする。
1つ以上のコントローラも信号を受信し得る。例えば、1つ以上のコントローラは、ガラス成形ライン104内のガラスシート100、102の位置を示す光センサ(図示せず)と通信し得る。他の実施形態では、1つ以上のコントローラは、第1の曲げ工具106、1つ以上のガラス停止装置114、114A、第2の曲げ工具124、1つ以上のバルブ、および/または複数のローラー118および流体パッドアセンブリ120に接続された駆動機構から信号を受信し得る。
ガラスシート100、102が第1の曲げ工具106上に配置された後、成形される前に、ガラスシート100、102の位置は、第1の曲げ工具106の成形面116に対して調整され得る。第1の曲げ工具106の成形面116に対するガラスシート100、102の位置を調整するために、ガラス位置決め装置144、144Aの少なくとも1つが上記のように移動して、ガラスシート100、102の縁部に接触する。一実施形態では、第1の位置決め装置136の第1のガラス位置決め装置144は、第1の位置から第2の位置に、または第3の位置から第4の位置に移動して、ガラスシート100、102の第1の縁部に接触する。この実施形態では、ガラスシート100、102の第1の縁部は、ガラスシート100、102の後縁部である。しかしながら、他の実施形態では、ガラスシート100、102の第1の縁部は、ガラスシート100、102の柱縁部であり得る。好ましくは、ガラスシート100、102の第2の縁部は、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aと接触して、第1の曲げ工具106の成形面116に対するガラスシート100、102の位置を調整する。一実施形態では、2つのガラス位置決め装置144、144Aはそれぞれ、第1の位置から第2の位置へ、または第3の位置から第4の位置へ移動して、ガラスシート100、102の第2の縁部に接触する。この実施形態では、ガラスシート100、102の第2の縁部は、ガラスシート100、102の柱縁部であり得る。しかしながら、他の実施形態では、ガラスシート100、102の第2の縁部は、ガラスシート100、102の前縁部であり得る。さらに他の実施形態では、ガラスシート100、102の第3の縁部は、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aと接触して、第1の曲げ工具106の成形面116に対するガラスシート100、102の位置を調整する。いくつかの実施形態では、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、第1の位置から第2の位置に、または第3の位置から第4の位置に移動して、ガラスシート100、102の第3の縁部に接触する。そのような一実施形態では、ガラスシート100、102の第3の縁部は、ガラスシート100、102の第1の柱縁部または第2の柱縁部である。好ましくは、ガラスシート100、102の第3の縁部は、ガラスシート100、102の後縁部である。また、ガラスシート100、102の第4の縁部は、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aによって接触され、第1の曲げ工具106の成形面116に対するガラスシート100、102の位置を調整することが好ましい場合がある。いくつかの実施形態では、1つ以上のガラス位置決め装置144、144Aは、第1の位置から第2の位置へ、または第3の位置から第4の位置へ移動して、ガラスシート100、102の第4の縁部と接触する。そのような一実施形態では、ガラスシート100、102の第4の縁部は、ガラスシート100、102の前縁部である。しかしながら、別の実施形態では、ガラスシート100、102の第4の縁部は、ガラスシート100、102の第1の柱縁部または第2の柱縁部である。
図1を参照すると、ガラスシート100、102がプレス曲げによって成形される実施形態では、第1の曲げ工具106と第2の曲げ工具124との間の移動が発生して、各ガラスシート100、102を成形する。ガラスシート100、102がプレス曲げされる実施形態では、ガラスシート100、102が上記のように第1の曲げ工具106の成形面116に対して配置されると、第2の曲げ工具124が動かない状態で第1の曲げ工具106が第2の曲げ工具124に向かって移動して、ガラスシート100、102をプレス曲げすることが好ましい。この実施形態では、第1の曲げ工具106の移動に続いて、ガラスシート100、102は、第1の曲げ工具106と第2の曲げ工具124との間でプレス曲げされる。しかしながら、他の実施形態では、第1の曲げ工具106は、第2の曲げ工具124に向かって移動し得、第2の曲げ工具124は、第1の曲げ工具106に向かって移動し得る。あるいは、第2の曲げ工具106は、第1の曲げ工具106が移動することなく、第1の曲げ工具106に向かって移動し得る。これらの代替案のいずれにおいても、目的は、第1の曲げ工具106と第2の曲げ工具124との間の相対移動をもたらし、第1の曲げ工具106と第2の曲げ工具124との間でガラスシート100、102をプレス曲げすることである。
プレス中、ガラスシート100、102を所望の形状に成形することを容易にするために、第2の曲げ工具124に形成された通路196に真空を引くことができる。ガラスシート100、102の成形が完了すると、ガラスシート100、102は、第2の曲げ工具124の通路196を通して加えられる正圧によって、第2の曲げ工具124から解放され得る。
曲げプロセスが完了すると、搬送装置(図示せず)は、成形されたガラスシート100、102を徐冷炉198に輸送するのに役立つ。徐冷炉198では、成形ガラスシート100、102は、当技術分野で知られているように焼き戻しまたは焼鈍され、取り扱いが起こり得る温度に冷却され得る。成形ガラスシート100、102は、フロントガラス、サイドウィンドウ、サンルーフ、またはリアウィンドウなどの車両用のウィンドウの構築に使用され得る。そのような窓は、一体式または積層であり得る。
特許法の規定に従い、本発明は、その好ましい実施形態を表すと考えられるもので説明されてきたが、本発明は、その範囲または精神から逸脱することなく、具体的に例示および説明された以外の方法で実施できることに留意されたい。

Claims (11)

  1. ガラスシート100、102を成形する方法であって、
    第1のガラスシート100を提供するステップと、
    前記第1のガラスシート100を成形に適した温度に加熱するステップと、
    前記第1のガラスシート100を第1の曲げ工具106上に配置し、前記第1のガラスシート100の第1の縁部は、前記第1の曲げ工具106に対する第1の位置にあるステップと、
    前記第1のガラスシート100が前記第1の曲げ工具106上に配置された後、前記第1のガラスシート100の前記第1の縁部が前記第1の曲げ工具106に対する第2の位置に移動するように、前記第1のガラスシート100の前記第1の縁部を接触させるステップと、
    前記第1の曲げ工具106上で前記第1のガラスシート100を成形するステップと、
    第2のガラスシート102を提供するステップと、
    前記第2のガラスシート102を成形に適した温度に加熱するステップと、
    前記第2のガラスシート102を前記第1の曲げ工具106上に配置し、前記第2のガラスシート102の第1の縁部は、前記第1の曲げ工具106に対する第1の位置にあるステップと、
    前記第2のガラスシート102が前記第1の曲げ工具106上に配置された後、前記第2のガラスシート100の前記第1の縁部が前記第1の曲げ工具106に対する第2の位置に移動するように、前記第2のガラスシート102の前記第1の縁部を接触させ、ここで、前記第1の曲げ工具106に対する前記第1のガラスシート100の前記第1の縁部の前記第2の位置は、前記第1の曲げ工具に対する前記第2のガラスシート102の前記第1の縁部の前記第2の位置とは異なる、ステップと、
    前記第1の曲げ工具106上で前記第2のガラスシート102を成形するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記第1のガラスシート100および前記第2のガラスシート102が異なるサイズである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のガラスシート100の1つ以上の縁部は、前記第2のガラスシート102の対応する縁部の長さとは異なる長さを有する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1のガラスシート100および前記第2のガラスシート102はそれぞれ、前縁部および後縁部を備え、前記第1のガラスシート100の前記第1の縁部は、前記第1のガラスシート100の前記後縁部を画定し、前記第2のガラスシート102の前記第1の縁部は、前記第2のガラスシート102の前記後縁部を画定する、請求項1から3に記載の方法。
  5. 前記第1のガラスシート100の前記後縁および前記第2のガラスシート102の前記後縁はそれぞれ長さを有し、前記第1のガラスシート100の前記後縁の長さは、前記第2のガラスシート102の前記後縁の長さとは異なる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1のガラスシート100および前記第2のガラスシート102はそれぞれ、前縁部および後縁部を備え、それらの間に延在する第1の柱縁部および第2の柱縁部を有し、前記第1の柱縁部のそれぞれが長さを有し、前記第1のガラスシート100の前記第1の柱縁部の長さは、前記第2のガラスシート102の前記第1の柱縁部の長さとは異なる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の曲げ工具106は、雌のリングタイプ金型を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第1の曲げ工具106は、第2の曲げ工具124と協働して前記第1のガラスシート100および前記第2のガラスシート102を成形する、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第2の曲げ工具124は、全面雄金型を備える、請求項8に記載の方法。
  10. 前記第1のガラスシート100および前記第2のガラスシート102が連続的に成形され、その結果、前記第1のガラスシート100の成形および前記第2のガラスシート102の成形の間に前記第1の曲げ工具106上でガラスシートが成形されない、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1のガラスシート100を第2のガラスシート102に積層することをさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
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