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JP2021184547A - データ記録装置及び方法 - Google Patents

データ記録装置及び方法 Download PDF

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JP2021184547A
JP2021184547A JP2020089390A JP2020089390A JP2021184547A JP 2021184547 A JP2021184547 A JP 2021184547A JP 2020089390 A JP2020089390 A JP 2020089390A JP 2020089390 A JP2020089390 A JP 2020089390A JP 2021184547 A JP2021184547 A JP 2021184547A
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駿 八竹
Shun Yatake
徳泰 清水
Noriyasu Shimizu
友哉 篠崎
Tomoya Shinozaki
佑季 藤井
Yuki Fujii
勝吾 七種
Shogo Nanatane
宗樹 坂本
Muneki Sakamoto
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Denso Ten Ltd
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Abstract

【課題】車載カメラの出力を利用し、処理負荷を増大させることなく、画像データの記録動作とコードの読取動作を両立させる。【解決手段】車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを所定の記録媒体に記録するデータ記録装置において、カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能とする。車両の走行中は録画モードで動作し、車両の停止中はコード読取モードで動作する。録画モードにおいてはコード読取動作を停止する一方で画像データの記録媒体への記録動作を実行又は許可し、コード読取モードにおいてはコード読取動作を実行する一方で画像データの記録媒体への記録動作を停止する。【選択図】図9

Description

本発明は、データ記録装置及び方法に関する。
車両に設置されたカメラ(車載カメラ)の撮影結果に基づく画像データを記録するデータ記録装置として、ドライブレコーダがある。
一方、QRコード(登録商標)のようなコードの読み取り用途に車載カメラを利用する方法が提案されており(下記特許文献1及び2参照)、読み取り結果を用いてナビゲーション装置の目的地設定を行う方法も提案されている(下記特許文献1の[0059]参照)。
特開2006−151266号公報 特開2019−31172号公報
ドライブレコーダが本来実行すべき動作は、車載カメラの撮影結果に基づく画像データを所定の記録媒体に記録する記録動作である。ドライブレコーダにおいて、記録動作とは別に、車載カメラを用いてコードの読み取るための動作(コード読取動作)を行わせることを考えた場合、処理負荷の増大が問題となりうる。記録動作を実現するためにドライブレコーダ内で実行すべき処理と、コード読取動作を実現するためにドライブレコーダ内で実行すべき処理は、別個の処理であり、それらの双方の並列実行は処理負荷を増大させるからである。処理負荷の増大抑制が重要であることは言うまでもない。
本発明は、処理負荷を増大させることなく、画像データの記録動作とコードの読取動作を両立可能なデータ記録装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係るデータ記録装置は、車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを所定の記録媒体に記録するデータ記録装置において、前記車両の走行有無に依存する情報に基づいて前記車両の走行又は停止を判別する走行判別部と、前記走行判別部の判別結果に基づき、前記車両の走行中においては第1モードで動作し、前記車両の停止中においては第2モードで動作する処理部と、を備え、前記処理部は、前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能であって、前記第1モードにおいては前記コード読取動作を停止する一方で前記画像データの前記記録媒体への記録動作を実行又は許可し、前記第2モードにおいては前記コード読取動作を実行する一方で前記記録動作を停止する構成(第1の構成)である。
本発明に係る他のデータ記録装置は、車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを、所定のイベントの発生を契機に、所定の記録媒体に記録するデータ記録装置において、前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能とし、前記イベントの発生が検出されてから所定時間が経過するまでは前記コード読取動作を停止する構成(第2の構成)である。
上記第2の構成に係るデータ記録装置において、前記イベントの発生有無を検出するイベント検出部と、前記イベントの発生が検出されたとき、前記イベントの発生の検出タイミングを含むイベント記録期間を設定して前記イベント記録期間中の前記画像データを前記記録媒体に記録するイベント記録動作を行う処理部と、を備え、前記コード読取動作は前記処理部にて実行され、前記処理部は、前記イベントの発生が検出されたとき、少なくとも前記イベント記録期間が終了するまでは、前記コード読取動作を停止する構成(第3の構成)であっても良い。
上記第1〜第3の構成の何れかに係るデータ記録装置において、前記コード読取動作において前記コード読取動作の結果は外部装置に出力され、前記カメラの撮影画像に位置情報を示すコードが含まれる場合において前記処理部により前記コード読取動作が実行されたとき、前記コード読取動作の結果を受けて前記外部装置により前記位置情報に基づく目的地を設定したナビゲーション動作が実行される構成(第4の構成)であっても良い。
上記第1〜第3の構成の何れかに係るデータ記録装置において、前記コード読取動作において前記コード読取動作の結果は外部装置に出力され、前記コードは前記車両の外部の設置物に示されたコードを含み、前記車両の外部の設置物に示されたコードが前記カメラの撮影画像に含まれる場合において前記処理部により前記コード読取動作が実行されたとき、前記コード読取動作の結果を受けて前記外部装置により前記コードに基づく通知が行われる構成(第5の構成)であっても良い。
本発明に係るデータ記録方法は、車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを所定の記録媒体に記録するデータ記録方法において、前記車両の走行有無に依存する情報に基づいて前記車両の走行又は停止を判別する走行判別ステップと、前記走行判別ステップの判別結果に基づき、前記車両の走行中においては第1モードで動作し、前記車両の停止中においては第2モードで動作する処理ステップと、を備え、前記処理ステップでは、前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能であって、前記第1モードにおいては前記コード読取動作を停止する一方で前記画像データの前記記録媒体への記録動作を実行又は許可し、前記第2モードにおいては前記コード読取動作を実行する一方で前記記録動作を停止する構成(第5の構成)である。
本発明に係る他のデータ記録方法は、車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを、所定のイベントの発生を契機に、所定の記録媒体に記録するデータ記録方法において、前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能とし、前記イベントの発生が検出されてから所定時間が経過するまでは前記コード読取動作を停止する構成(第7の構成)である。
本発明によれば、処理負荷を増大させることなく、画像データの記録動作とコードの読取動作を両立可能なデータ記録装置及び方法を提供することが可能となる。
本発明の実施形態に係る車載システムの全体構成図である。 本発明の実施形態に係り、車載システムを搭載した車両の概略的な上面図である。 本発明の実施形態に係り、車載システムを構成するナビゲーション装置の概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係り、イベントの発生に基づいて設定されるイベント記録期間の説明図である。 本発明の実施形態に係り、カメラの撮影対象となる二次元コードの例を示す図である。 本発明の実施形態に係り、カメラの撮影対象となる二次元コードの例を示す図である。 本発明の実施形態に係り、二次元コードに埋め込まれた情報の抽出動作のフローチャートである。 本発明の実施形態に属する第1実施例に係り、車載システムの動作フローチャートである。 本発明の実施形態に属する第1実施例に係り、車両の状態(走行有無)と、動作モードと、コード読取動作と、記録動作との関係を示す図である。 本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、イベント記録期間とコード読取動作の実行又は停止期間との関係を示す図である。 本発明の実施形態に属する第2実施例に係り、イベント記録期間とコード読取動作の実行又は停止期間との関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量又は部材等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量又は部材等の名称を省略又は略記することがある。
図1は本発明の実施形態に係る車載システムSYSの全体構成図である。車載システムSYSは、ドライブレコーダ1、カメラ2、マイク部3、操作部4、GPS処理部5、車両センサ部6、記録媒体7及びナビゲージョン装置8を備える。ドライブレコーダ1は、主制御部10、記録媒体装着部20、計時部30及び内部メモリ40を備える。図2は車載システムSYSを搭載した車両CRの概略的な上面図である。図2には示されていないが、車載システムSYSの構成要素は車両CRの適所に設置される。
ドライブレコーダ1に対して接続機器が接続される。ドライブレコーダ1と任意の接続機器とは、互いに双方向通信(但し必要でなければ一方向通信でも良い)が可能な態様で有線又は無線にて接続される。接続機器は、カメラ2、マイク部3、操作部4、GPS処理部5、車両センサ部6及びナビゲーション装置8を含み、各接続機器は車両CRの適所に設置される。但し、カメラ2、マイク部3、操作部4及びGPS処理部5の内、任意の1以上の要素は、ドライブレコーダ1に内蔵されるものであっても良い。
ここでは、車両CRとして路面上を走行可能な車両(自動車等)を主として想定するが、車両CRは任意の種類の車両であって良い。車両CRの運転席からステアリングホイールに向かう向きを「前方」と定義し、車両CRのステアリングホイールから運転席に向かう向きを「後方」と定義する。前後方向に直交し且つ路面に平行な方向を左右方向と定義する。左右方向における左、右は、車両CRの運転席に座り且つ前方を向いている、車両CRの運転者から見た左、右であるとする。
カメラ2は、車両CRに設置される車載カメラであって、車両CRの車室内又は車室外の所定位置に設置される。カメラ2は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサやCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサなどの撮像素子及び光学系を備え、自身の撮影領域(換言すれば視野)内の撮影を行って、撮影により得られた画像(即ち撮影領域内の像)を示す画像データを生成及び出力する。カメラ2にて得られた画像データはドライブレコーダ1に出力される。カメラ2は所定の撮影フレームレートにて自身の撮影領域内の撮影を周期的に繰り返し行う。撮影フレームレートは1秒間当たりの撮影の回数に相当する。撮影フレームレートは任意であるが、例えば120[フレーム/秒]である。カメラ2において撮影フレームレートの逆数の間隔でフレーム画像の画像データが周期的に生成され、ドライブレコーダ1に送られる。フレーム画像はカメラ2の1回分の撮影により得られる静止画像を指す。時系列上に並ぶ複数のフレーム画像により動画像が形成される。
カメラ2は車両CRの車室外を撮影する車外撮影用カメラであって良い。車外撮影用カメラの撮影方向は任意である。即ち、車外撮影用カメラは、車両CRの外部における前方側領域、後方側領域、右側領域、左側領域を主として撮影する前方カメラ、後方カメラ、右カメラ、左カメラであっても良い。或いは、カメラ2は車両CRの車室内を撮影する車内撮影用カメラであっても良い。カメラ2は複数のカメラにて構成されていても良い。この場合、カメラ2は車外撮影用カメラ及び車内撮影用カメラを含んでいても良い。本実施形態では、以下、例として、前方カメラがカメラ2として設けられていることを想定する。
マイク部3は、車両CRに設置された1以上のマイクロホンから成る。マイク部3における1つのマイクロホンは、当該マイクロホンの周辺の音を集音し、集音した音を音声データに変換する(即ち集音した音を表す音声データを生成する)。マイクロホンにて生成された音声データはドライブレコーダ1に出力される。マイク部3を構成するマイクロホンの個数及びマイクロホンの配置位置は適宜設定されて良い。例えば、車両CRの車外で発生する音を主として集音する車外用マイクロホンと、車両CRの車室内で発生する音を主として集音する車内用マイクロホンとが、マイク部3に設けられていても良い。
操作部4は、ユーザが操作可能な操作部であり、ユーザから(従ってドライブレコーダ1の外部から)様々な操作の入力を受け付ける。操作部4に対する操作内容を表す信号はドライブレコーダ1に出力される。本実施形態においてユーザとは、車載システムSYSのユーザを指し、通常は車両CRの運転手であるが、車両CRの運転手以外の同乗者もユーザとなりうる。操作部4は、運転者等が操作しやすいようにステアリングホイール(不図示)の近傍等、車両CRの適所に配置される。ユーザは操作部4を操作することでドライブレコーダ1の各種設定を行うことができる。
GPS処理部5は、GPS(Global Positioning System)を形成する複数のGPS衛星からの信号を受信することで車両CRの位置を検出し、検出位置を示す車両位置情報を生成する。検出される位置は車両CRの現在地である。車両位置情報では、車両CRの位置(現在地)が、地球上における経度及び緯度によって表現される。車両位置情報は所定周期で順次生成され、生成された車両位置情報は順次ドライブレコーダ1に送られる。
車両センサ部6は、車両CRに設置された複数の車載センサから成り、各車載センサを用いて車両センサ情報を検出及び取得する。車両センサ情報は所定周期で順次取得され、取得された車両センサ情報は順次ドライブレコーダ1に送られる。車両センサ情報は、車両CRの速度を表す車速情報(車速パルス)、車両CRに設けられたアクセルペダルの踏み込み量を表すアクセル情報、車両CRに設けられたブレーキペダルの踏み込み量を表すブレーキ情報、及び、車両CRに設けられたステアリングホイールの操舵角を表す操舵角情報などを含む。上記複数の車載センサには加速度センサも含まれ、加速度センサから出力される加速度情報も上記車両センサ情報に含まれる。加速度センサは、互いに直交する3軸又は2軸の夫々の方向において車両CRの加速度を検出し、その検出結果を示す加速度情報を出力する。
記録媒体7は、半導体メモリにて構成されるメモリカードである。但し、記録媒体7は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなど、任意の記録媒体であって良い。
ナビゲーション装置8は、車両CRの目的地までの車両CRの走行を支援するナビゲーション動作を行う。図3にナビゲーション装置8の概略ブロック図を示す。ナビゲーション装置8は、制御部8a、表示部8b、スピーカ8c及び通信部8dを備える。制御部8aは、ナビゲーション動作において、車両CRの現在地から目的地までの走行予定ルートを設定し、地図画像上に走行予定ルートを重畳した画像を液晶ディスプレイパネル等にて構成された表示部8bに表示する。走行予定ルートは、目的地に至るまでに車両CRが走行する予定のルートを表しており、車両CRの運転者は走行予定ルートに沿って車両CRが走行するよう運転操作を行うことが期待される。スピーカ8cは制御部8aの制御の下で任意の音声をユーザに向けて出力する。通信部8dは、ドライブレコーダ1及びナビゲーション装置8とは異なる任意の相手側装置(例えばインターネット網に接続されたサーバ装置)と情報を送受信するための通信機能を備え、その情報の送受信は任意の無線通信回線を介して行われる。
ナビゲーション装置8において、表示部8bはタッチパネルにより構成されており、当該タッチパネルに対するユーザの操作に基づき車両CRの目的地が設定されて良い。但し、車両CRの目的地はドライブレコーダ1の機能を利用して設定されることもある(詳細は後述)。
主制御部10は、演算処理を行うことで各種の制御機能を実現するCPU(Central Processing Unit)、演算処理の作業領域として利用されるRAM(Random Access Memory)、及び、プログラムや設定パラメータ等を不揮発的に記憶するROM(Read Only Memory)を備える。ROMに記憶されたプログラムに従って演算処理が行われることで、主制御部10の機能の全部又は一部が実現されて良い。
記録媒体装着部20は、記録媒体7を装着可能に構成される。記録媒体7がメモリカードであるとき、記録媒体装着部20はカードスロットとして構成される。但し、上述したように記録媒体7は任意の記録媒体であって良い。以下では、記録媒体装着部20に記録媒体7が装着されていて、主制御部10が記録媒体7に対しデータの書き込み及び読み出しを自由に行うことができるものとする。尚、記録媒体7はドライブレコーダ1に対し着脱不能に内蔵された記録媒体であっても良い。
計時部30は、現在の日付及び時刻を示す時刻データを取得する。取得された時刻データは主制御部10に与えられる。
内部メモリ40は、記録媒体7とは別にドライブレコーダ1に内蔵されたメモリである。内部メモリ40は例えば所定の記録容量を有する半導体メモリである。但し、内部メモリ40の種類は任意である。
主制御部10は、様々な機能を実現する複数の機能ブロックを有し、特徴的な機能ブロックとして、データ処理部11、イベント検出部12及び走行判別部13を備える。
データ処理部11には各種のデータが入力される。データ処理部11は入力データに対し所定のデータ処理を施す。データ処理部11への主な入力データとして、カメラ2からの画像データがある。また、データ処理部11は記録媒体7に対する記録制御も行う。当該記録制御を行うための記録制御部がデータ処理部11に設けられていると考えても良い。データ処理部11は、カメラ2の撮影結果に基づく画像データを記録媒体7に記録する(換言すれば記録させる)ことができ、この際、データ処理部11によるデータ処理後の画像データを記録媒体7に記録する(換言すれば記録させる)ことができる。
イベント検出部12は様々な指標に基づき所定のイベントの発生有無を検出する。イベント検出部12は、所定のイベント条件の成否を継続監視してイベント条件が成立したとき、イベントが発生したと判断する。イベント条件の成立とイベントの発生は同義である。
イベント検出部12は、車両センサ情報に基づいてイベントの発生有無を判断して良い。例えば、イベント検出部12は、上記加速度情報に基づき車両CRに発生した加速度の絶対値をG値として算出し、所定閾値以上のG値が観測されたとき、イベントの1つであるGイベントが発生したと判断する(即ちイベント条件の一種であるGイベント条件が成立する)。また例えば、イベント検出部12は、上記車速情報に基づき車両CRの速度の増加方向における変化量絶対値を算出し、その変化量絶対値が所定の加速上限値以上となっていることが観測されたとき、イベントの1つである急加速イベントが発生したと判断する(即ちイベント条件の一種である急加速イベント条件が成立する)。また例えば、イベント検出部12は、上記車速情報に基づき車両CRの速度の減少方向における変化量絶対値を算出し、その変化量絶対値が所定の減速上限値以上となっていることが観測されたとき、イベントの1つである急減速イベントが発生したと判断する(即ちイベント条件の一種である急減速イベント条件が成立する)。この他、ステアリングホイールの操舵角が急激に変化する急ハンドルイベント、急ブレーキがかかる急ブレーキイベントなど、車両CRにて発生する様々な事象を車両センサ情報に基づきイベントとして検出して良い。
また例えば、ユーザが所定操作を操作部4に入力したときに操作イベントが発生しても良い(即ちイベント条件の一種である操作イベント条件が成立しても良い)。また例えば、イベント検出部12は、カメラ2にて生成される画像データに基づいてイベント条件の成否を判断しても良い。例えば、カメラ2にて生成される画像データに基づき、車両CRの走行が左右にふらつくふらつきイベントの発生有無や、車両CRが赤信号で交差点に進入する信号無視イベントの発生有無を判断しても良い。この他、様々なイベントの発生有無を検出されて良い(様々なイベント条件が設定されて良い)。
走行判別部13は、所定の走行判別用情報に基づいて車両CRの走行又は停止を判別する、即ち車両CRが走行状態及び停止状態の何れの状態にあるのかを判別する。走行状態とは車両CRが走行している状態(車両CRが移動している状態)を指し、停止状態とは車両CRが移動せずに停止している状態を指す。
走行判別用情報は車両CRの走行有無に依存する情報であれば任意である。例えば、車両センサ部6から得られる車速情報(車速パルス)が走行判別用情報として用いられて良い。或いは例えば、GPS処理部5から得られる車両位置情報を走行判別用情報として用い、車両位置情報の時系列変化に基づいて車両CRの走行又は停止を判別しても良い。更に或いは例えば、カメラ2(ここでは上述したように前方カメラを想定)にて生成される画像データを走行判別用情報として用い、当該画像データから導出されるオプティカルフローに基づいて車両CRの走行又は停止を判別しても良い。
データ処理部11は、カメラ2の撮影結果に基づく画像データを記録媒体7に記録する録画機能と、カメラ2の撮影画像からコードを読み取るコード読取機能と、を備える。
[録画機能(常時記録動作及びイベント記録動作)]
まず、ドライブレコーダ1の基本的な機能である録画機能を説明する。録画機能は常時記録動作又はイベント記録動作により実現される。
常時記録動作は、イベント検出部12の検出結果に関係なく、即ちイベントの発生有無に関係なく、ドライブレコーダ1が動作している期間中、常時実行される(但し、例外有り:例外については後述)。車載システムSYSは、例えば車両CRの起動スイッチ(アクセサリスイッチ等)に連動して起動する。常時記録動作において、データ処理部11は、次々と生成されるカメラ2の撮影結果に基づく画像データを非保護データとして記録媒体7に記録してゆく。記録媒体7は、最大で所定容量分の非保護データを格納可能な記録領域を有する。常時記録動作において所定容量分の非保護データが記録媒体7に記録されている状態で新たに非保護データが生成されると、記録媒体7において最新の非保護データを過去の非保護データに上書き記録する。第1のデータを第2のデータに上書き記録するとは、第2のデータを記録媒体7から消去して、代わりに第1のデータを記録媒体7に記録することを指す。上書きの対象となる過去の非保護データは、記録媒体7に記録されている全ての非保護データの内、最も古い時刻にて取得及び記録された非保護データである。このように、常時記録動作では、カメラ2の撮影結果に基づく画像データを非保護データに設定し、非保護データを上書きが許可される態様で記録媒体7に常時記録する。
これに対し、イベント記録動作はイベントの発生を契機に実行される記録動作である。図4を参照して、イベントの発生を契機に設定されるイベント記録期間(保護記録期間)を説明する。イベント記録期間はイベント検出部12の検出結果に基づきデータ処理部11にて設定される。図4において、タイミングtEVENTはイベントの発生が検出されたタイミングを表し、イベント条件の成立時刻に相当する。イベント条件の成立時刻とは、イベント条件の不成立状態からイベント条件の成立状態への切り替わりタイミングを指す。イベント記録期間の開始タイミングはタイミングtEVENTから時間TPRE(例えば12秒)だけ前のタイミングtであり、イベント記録期間の終了タイミングはタイミングtEVENTから時間TPOST(例えば8秒)だけ後のタイミングtである。時間TPRE及びTPOSTは夫々に所定の時間であり、それらの一致、不一致は問わない。図4に示される状況と異なるが、時間TPRE及びTPOSTの内、何れか任意の一方はゼロであり得て良いが、本実施形態では“TPRE>0”且つ“TPOST>0”であるとする。成立したイベント条件がユーザ操作に基づく操作イベント条件である場合、時間TPOSTの長さを操作部4への操作に応じて可変としても良い(即ちユーザがイベント記録期間の長さを指定できても良い)。ドライブレコーダ1の動作期間において、イベント記録期間以外の期間を非イベント期間と称する。
データ処理部11は、イベント発生が検出されたとき(即ちイベント条件が成立したとき)、イベント発生の検出タイミングtEVENTを含むイベント記録期間を設定する。そして、データ処理部11は、イベント記録期間中のカメラ2の撮影結果に基づく画像データを保護データに設定し、保護データを上書きが禁止される態様で記録媒体7に記録する。一旦、記録媒体7に記録された保護データは、所定の解除操作を行わない限り、記録媒体7から消去されず、他のデータによって上書きされることは無い。以下、或るデータを保護データとして記録媒体7に記録することを、保護記録する又は保護記録と表現することがある。
上述の説明から理解されるよう、非保護データとは上書きが許可されるデータを意味し、保護データは上書きが禁止されるデータを意味する。故に、或るデータを非保護データとして記録することと、当該データを上書きが許可される態様で記録することは同義であり、或るデータを保護データとして記録することと、当該データを上書きが禁止される態様で記録することは同義である。非保護データが記録されるべき記録領域と保護データが記録されるべき記録領域を記録媒体7に別途に設定しておいても良いし、フラグ等の管理により非保護データと保護データとの分類がなされても良い。
データ処理部11は、カメラ2の撮影結果に基づく画像データを記録媒体7に記録する動作を行う際、適宜、内部メモリ40を利用する。内部メモリ40には、所定の一定時間分の画像データを一時的に記録するリングバッファが形成される。リングバッファにおいて、一定時間分の画像データが記録された状態で、新たに記録すべき画像データがドライブコーダ1に入力されると、最も古く記録された画像データに対し、最新の画像データが上書きして記録される。このため、常に最新の一定時間分の画像データがリングバッファにて保持される。このリングバッファを利用すれば、タイミングt及びtEVENT間にカメラ2にて生成された画像データを、タイミングtEVENTにてイベント発生が検出された後にリングバッファから読み出して、必要なデータ処理を適宜施してから記録媒体7に記録する、といったことも可能である。
また、データ処理部11は、常時記録動作又はイベント記録動作においては、カメラ2にて生成された画像データに対しデータ処理として所定の画像処理(例えば所定の記録フォーマットに従った画像圧縮処理)を施し、画像処理後の画像データを記録媒体7に記録することができる。
ドライブレコーダ1において、常時記録動作及びイベント記録動作の双方が実行される。或いは、データ処理部11は、常時記録動作及びイベント記録動作の内、常時記録動作を無効に且つイベント記録動作を有効にして、イベント記録動作のみを実行させることもできる。
尚、データ処理部11は、常時記録動作又はイベント記録動作によりカメラ2の撮影結果に基づく画像データを記録媒体7に記録する際、画像データに対して所定の付加データを付与し、画像データ及び付加データを互いに関連付けて記録媒体7に記録して良い。付加データは、マイク部3にて生成される音声データ及び計時部30にて生成される時刻データを含む他、車両位置情報及び車両センサ情報を含み得る。
[コード読取機能(コード読取動作)]
次にコード読取機能を説明する。カメラ2の撮影領域内にコードを含む被写体が存在することがあり、この場合、カメラ2によりコードが撮影されることでカメラ2の撮影画像にコード(コードの画像)が含まれる。コードは、一次元のパターンコードである任意の一次元コードであっても良いし、二次元のパターンコードである任意の二次元コードであっても良い。二次元コードとしてQRコード(登録商標)を利用できる。本実施形態において、以下、特に記述なき限り、コードは、QRコード(登録商標)のような、二値化された濃淡パターンにより構成された二次元コードであるとする。
カメラ2の撮影画像に含まれる二次元コードは、図5(a)に示す如く、ユーザが所持する端末装置(スマートホン等)の表示画面に表示された二次元コードCD1であっても良いし、図5(b)に示す如く、ユーザがカメラ2の前に掲げた印刷物上の二次元コードCD2であっても良い。或いは、カメラ2の撮影画像に含まれる二次元コードは、図6に示す如く、車両CRの外部の設置物(例えば路面上の標識や看板)に示された二次元コードCD3であっても良い。二次元コードCD3は、車両CRの外部の設置物に印刷される、或いは、当該設置物が表示画面を有する場合には当該表示画面上に表示され得る。
カメラ2の撮影画像に二次元コードが含まれるとき、データ処理部11はコード読取動作を行うことで二次元コード読取機能を実現する。コード読取動作はカメラ2の撮影画像に含まれる二次元コードを読み取るための動作であり、コード読取動作の結果は外部装置(即ち、ドライブレコーダ1の外部に設けられた、ドライブレコーダ1とは異なる装置)に出力される。ここで、外部装置はナビゲーション装置8である。但し、外部装置は車両CRに設置された任意の装置であって良い。
カメラ2の撮影画像に二次元コードが含まれる場合、当該二次元コードに埋め込まれた情報(即ち当該二次元コードによって示される情報)を抽出及び認識するために、例えば、図7に示す如く、カメラ2にて生成された画像データを取得する第1要素動作と、第1要素動作にて取得された画像データに対し二次元コードの読み取りに適した所定の画像処理(画素値の二値化処理を含む)を施す第2要素動作と、第2要素動作による画像処理後の画像データにて表されるカメラ2の撮影画像の中から二次元コードの画像を表す画像領域を特定して当該画像領域内の画像をコード部分画像として抽出する第3要素動作と、二次元コードの規格に従い、コード部分画像に埋め込まれた情報(例えば、地球上の座標を表す文字情報、Uniform Resource Locatorを表す文字情報)をコード部分画像の濃淡パターンから抽出及び認識する第4要素動作と、が実行される。
データ処理部11によるコード読取動作において、第1〜第4要素動作の全てを実行しても良い。この場合、第4要素動作により認識された情報、即ちコード部分画像に埋め込まれた情報が、コード読取動作の結果としてドライブレコーダ1から外部装置(ここではナビゲーション装置8)に出力される。
第1〜第4要素動作の内、一部の要素動作のみをデータ処理部11のコード読取動作にて実行して、残りの要素動作を外部装置(ここではナビゲーション装置8)にて実行しても良い。即ち例えば、データ処理部11のコード読取動作にて実行される上記一部の要素動作は、第1及び第2要素動作であっても良い。この場合、第2要素動作による画像処理後の画像データ(換言すれば、第2要素動作による画像処理後の画像データにて表されるカメラ2の撮影画像)が、コード読取動作の結果としてドライブレコーダ1から外部装置(ここではナビゲーション装置8)に出力され、コード読取動作の結果を受けて外部装置により第3及び第4要素動作が実行される。或いは例えば、データ処理部11のコード読取動作にて実行される上記一部の要素動作は、第1〜第3要素動作であっても良い。この場合、第3要素動作にて抽出されたコード部分画像の画像データが、コード読取動作の結果としてドライブレコーダ1から外部装置(ここではナビゲーション装置8)に出力され、コード読取動作の結果を受けて外部装置により第4要素動作が実行される。
コード読取機能の実現には、録画機能で必要な処理とは別の処理が必要であり、処理負荷軽減の観点からすれば、それらの機能の同時実行は抑制された方が良い。
これを考慮した幾つかの動作例、応用技術又は変形技術を、以下の複数の実施例の中で説明する。本実施形態にて上述した事項は、特に記述無き限り且つ矛盾無き限り、以下の各実施例に適用される。各実施例において、上述の事項と矛盾する事項がある場合には、各実施例での記載が優先されて良い。また矛盾無き限り、以下に示す複数の実施例の内、任意の実施例に記載した事項を、他の任意の実施例に適用することもできる(即ち複数の実施例の内の任意の2以上の実施例を組み合わせることも可能である)。
<<第1実施例>>
本発明の第1実施例を説明する。第1実施例では、ナビゲーション装置8での目的地設定に連動したコード読取動作について説明する。
図8は、第1実施例に係る車載システムSYSの動作フローチャートである。図8では、位置情報が埋め込まれた二次元コードをカメラ2に撮影させてナビゲーション動作の目的地設定を行う流れが示されている。第1実施例では、図5(a)又は図5(b)の二次元コードCD1又はCD2がカメラ2にて撮影されることが主として想定される。ステップS10において、車両CRのエンジンが始動すると、或いは、ナビゲーション装置8に設けられた所定のコード読取ボタン(不図示)がユーザにより押下されるとステップS11に進む。尚、コード読取ボタンはドライブレコーダ1に設けられていても良い。
ステップS11においてドライブレコーダ1の動作モードがコード読取モードに設定される。ドライブレコーダ1の動作モードに依存してデータ処理部11の動作が変わるため、ドライブレコーダ1の動作モードはデータ処理部11の動作モードであると解して良い。以下、ドライブレコーダ1及びデータ処理部11の動作モードを単に動作モードと称することがある。動作モードは、主制御部10によりコード読取モード及び録画モードの何れかに設定される。コード読取モードは、コード読取動作を用いてカメラ2の撮影画像に含まれる二次元コードを読み取るためのモードである。録画モードは、常時記録動作又はイベント記録動作によりカメラ2の撮影結果に基づく画像データを記録媒体7に記録するためのモードである。データ処理部11の動作モードをコード読取モード及び録画モードの何れかに設定するためのモード設定部(不図示)が主制御部10に設けられている、と考えても良い。
ステップS11にてドライブレコーダ1(データ処理部11)の動作モードがコード読取モードに設定されるとステップS12に進む。ステップS12において、走行判別部13により車両CRが、現在、停止状態にあるのかが判別される。車両CRが、現在、停止状態にあるときにはステップS12からステップS13への移行が発生し、車両CRが、現在、走行状態にあるときにはステップS12からステップS18への移行が発生する。
ステップS13では、ドライブレコーダ1において、データ処理部11によりコード読取動作が実行されることで読み取り画像が取得され、続くステップS14において読み取り画像がドライブレコーダ1からナビゲーション装置8に送信される。図8の動作例では、データ処理部11のコード読取動作において、上述の第1〜第4要素動作の内、第1及び第2要素動作のみが実行されることが想定されている(図7参照)。このため、ステップS13で取得される読み取り画像とは、第2要素動作による画像処理後の画像データにて表されるカメラ2の撮影画像を指す。
ステップS14の送信後、ステップS15に進む。ステップS15において、ナビゲーション装置8の制御部8aは、受信した読み取り画像を参照し、当該読み取り画像が二次元コードの画像を含んでいるのかを判断する。ステップS15において、読み取り画像が二次元コードの画像を含んでいると判断された場合にはステップS16に進むが、そうでない場合にはステップS12に戻る。より詳細にはステップS15において、制御部8aにより上述の第3及び第4要素動作が実行される(図7参照)。ステップS15において、第3要素動作により読み取り画像からコード部分画像が抽出され且つ第4要素動作によりコード部分画像に埋め込まれた情報が抽出及び認識された場合に限り、ステップS16へ進む。
ステップS16において、ナビゲーション装置8の制御部8aは、読み取り画像中の二次元コードから抽出及び認識された情報が位置情報であるか否かを判断する。抽出及び認識された情報が位置情報である場合にはステップS16からステップS17に進むが、そうでない場合には、ステップS19にてユーザに対し所定の警告通知(例えば、カメラ2にて読み込まれた情報は目的地設定用の位置情報ではないことをユーザに知らせる通知)を行ってからステップS12に戻る。尚、ステップS19の警告通知は、表示部8bを用いた視覚的な通知若しくはスピーカ8cを用いた聴覚的な通知、又は、それらの組み合わせである。
ステップS17において、制御部8aは、読み取り画像から抽出及び認識された位置情報に基づき(より詳細には読み取り画像中のコード部分画像から抽出及び認識された位置情報に基づき)車両CRの目的地を設定してナビゲーション動作を開始する。即ち、当該位置情報にて指定される地点を車両CRの目的地に設定した上でナビゲーション動作を開始する。ナビゲーション動作の開始後、ステップS18に進む。ここで、位置情報とは、経度及び緯度を表す、又は、経度、緯度及び高度を表す座標情報であるか、住所を表す住所情報である。カメラの撮影画像に含まれる二次元コードは、ネットワーク上のサーバ装置により提供される地図サービス(例えばGoogleマップ)と連動した地図コードであっても良い。この場合、位置情報は地図サービス上で位置を特定するための情報となり、制御部8aは通信部8dを通じ地図コードに基づき地図サービスを利用して目的地を設定する。
ステップS18において、ドライブレコーダ1(データ処理部11)の動作モードが主制御部10により録画モードに設定される。このため、ステップS18への移行直後から録画モードによる常時記録動作が開始され、イベントの発生時にはイベンド記録動作が実行される。図8において、ステップS18より後の処理の流れの図示は省略されている。
尚、図8の動作例では、データ処理部11のコード読取動作において第1及び第2要素動作のみが実行されることが想定されているが(図7参照)、データ処理部11のコード読取動作において第1及び第2要素動作に加えて第3要素動作まで実行するようにしても良く、この場合には、第3要素動作にて抽出されたコード部分画像が読み取り画像としてドライブレコーダ1からナビゲーション装置8に送信される。或いは、図8の動作例において、データ処理部11のコード読取動作にて第1〜第4要素動作を全て実行するようにしても良い。この場合においてステップS13に至った際には、ステップS14の送信は非実行とされると共にステップS15の判断処理はデータ処理部11で行われることになり、読み取り画像に埋め込まれた情報の抽出結果がドライブレコーダ1からナビゲーション装置8に送信される。そして、読み取り画像に埋め込まれた情報が位置情報であった場合にはステップS17への移行が発生し、そうでない場合にはステップS19の警告通知を伴ってステップS12に戻る。
図8は、車両CRの状態が走行状態及び停止状態の何れであるかに応じ動作モードがコード読取モード及び録画モード間で自動的に切り替えられる動作の例である。第1実施例では、ドライブレコーダ1(データ処理部11)の動作モードを、図9のように切り替えて良い。即ち、走行判別部13の判別結果に基づき、車両CRの走行中においては動作モードを録画モードに設定してデータ処理部11を録画モードで動作させ、車両CRの停止中においては動作モードをコード読取モードに設定してデータ処理部11をコード読取モードで動作させて良い。
録画モードでは、データ処理部11によるコード読取動作の実行は禁止される一方で、データ処理部11による常時記録動作が実行され且つイベント記録動作が許可される(これは図8の動作例においても同様)。イベント記録動作が許可されるとは、イベントの発生を条件にイベント記録動作が実行される状態にあることを意味する。即ち、データ処理部11は、録画モードにおいてはコード読取動作を停止する一方でカメラ2の撮影結果に基づく画像データの記録媒体7への記録動作を実行又は許可する。ここで、記録動作の実行とは常時記録動作の実行を意味し、記録動作の許可とは、イベントの発生を条件にイベント記録動作が実行される状態にあることを意味する。尚、録画モードにおいて、常時記録動作を一切行うことなく、記録動作としてイベント記録動作のみを行うようにすることもできる。この場合、録画モードにおいて常時記録動作が実行されないがイベント記録動作が許可されることになる。
他方、コード読取モードでは、データ処理部11によりコード読取動作が実行される一方で、データ処理部11による常時記録動作及びイベント記録動作の実行が禁止される(これは図8の動作例においても同様)。即ち、データ処理部11は、コード読取モードにおいてはコード読取動作を実行する一方でカメラ2の撮影結果に基づく画像データの記録媒体7への記録動作(常時記録動作及びイベント記録動作)を停止する。
録画機能を担うドライブレコーダ1においてコード読取動作を実行可能におくことで、コード読取専用のカメラを別途に設ける必要がなくなり、コスト及び省配置スペースの面で有利である。但し、コード読取動作と記録動作との並列実行を要求するとデータ処理部11の処理負荷(例えばデータ処理部11内のCPUの処理負荷)が大きくなる。これを考慮し、上述の如く、車両CRの走行中には録画モードにてコード読取動作を停止(換言すれば実行禁止)する一方で記録動作を実行又は許可し、車両CRの停止中にはコード読取モードにてコード読取動作を実行する一方で記録動作を停止(換言すれば実行禁止)する。これにより、コード読取動作と記録動作とが並列実行されないので、上記処理負荷を増大させることなく、コード読取動作と記録動作を両立させることが可能となる。記録動作は基本的に車両CRの走行中の事故等の様子を記録するための動作であるので、車両CRの停止中に記録動作を停止しても実質的な弊害は生じないと考えられる。逆に、目的地の設定は、本来、安全面から車両CRの停止中に行われるべきものであるので、車両CRの走行中にコード読取動作を停止させても実質的な弊害は生じないと考えられる。尚、動作モードをユーザの手動で切り替える方法も考えられるが、手動切り替えはユーザにとって手間がかかると共に切り替えミスが発生することもある。
また、ドライブレコーダ1用のカメラ2を用い、二次元コードにより目的地設定を可能にしておくことで、ユーザの利便性が高まる。
<<第2実施例>>
本発明の第2実施例を説明する。第2実施例では、イベント記録動作との関係においてコード読取動作の実行/停止の制御を行う。
図10又は図11は、イベント記録期間とコード読取動作の実行又は停止期間との関係を表している。ドライブレコーダ1を含む車載システムSYSが起動すると、データ処理部11によるコード読取動作が実行開始され、以後、イベントが発生しない限り(イベント条件が成立しない限り)、コード読取動作が継続的に実行される。
タイミングtEVENTにてイベントの発生が検出されると、データ処理部11は、タイミングtEVENTを基準にしてコード読取停止期間を設定する。データ処理部11は、コード読取停止期間においてコード読取動作を停止させる(換言すればコード読取動作の実行を禁止する)。コード読取停止期間はタイミングtEVENTから開始され、タイミングtEVENTより所定時間Tが経過した時点で終了する。所定時間Tは、図10に示す如く時間TPOSTと一致する、又は、図11に示す如く時間TPOSTよりも長い。即ち、データ処理部11は、イベントの発生が検出されたとき、少なくともイベント記録期間が終了するまではコード読取動作を停止(換言すればコード読取動作の実行を禁止)する。
データ処理部11は、コード読取停止期間においてイベント記録動作を行うことができる。即ち例えば、タイミングtEVENTにてイベントの発生が検出されると、上記リングバッファの保持データを適宜参照しつつ、データ処理部11は、イベント記録期間中にカメラ2にて生成された画像データに対しデータ処理として所定の画像処理(例えば所定の記録フォーマットに従った画像圧縮処理)を施し、画像処理後の画像データを保護データとして記録媒体7に記録する。上記の画像処理と画像処理後の画像データを記録媒体7に記録する動作とを含むイベント記録動作をコード読取停止期間にて行えば良い。そうすると、イベント記録動作とコード読取動作を同時に行う必要がなくなる。
コード読取動作とイベント記録動作との並列実行を要求するとデータ処理部11の処理負荷(例えばデータ処理部11内のCPUの処理負荷)が大きくなるが、第2実施例の如く各動作の実行制御を行うことで上記処理負荷を増大させることなく、コード読取動作とイベント記録動作を両立させることが可能となる。
第2実施例においても、データ処理部11の動作モードがコード読取モード及び録画モード間で自動的に切り替えられていると言える(図9参照)。第2実施例では、車両CRの走行有無に依存することなく、コード読取停止期間においては動作モードが録画モードに設定され、それ以外の期間では動作モードがコード読取モードに設定されている、と言える。
コード読取動作が継続的に実行されている期間においては(換言すればコード読取モードにおいては)、所定周期でコード読取動作が繰り返し実行される。従って例えば、コード読取動作が継続的に実行されている期間において、図5(a)又は図5(b)の二次元コードCD1又はCD2のような位置情報が埋め込まれた二次元コードをカメラ2の撮影領域内に配置してカメラ2に撮影させれば、コード読取動作によりカメラ2の撮影画像に含まれる二次元コードが読み取られ、且つ、コード読取動作の結果を受けてナビゲーション装置8が二次元コードに埋め込まれた位置情報に基づき車両CRの目的地を設定することでナビゲーション動作が開始される。ナビゲーション動作の開始までの動作の流れは第1実施例に示したものと同様であって良い。第1実施例で述べた読み取り画像(図8参照)がコード読取動作の結果としてドライブレコーダ1からナビゲーション装置8に提供されて良い。或いは、データ処理部11のコード読取動作にて第1〜第4要素動作(図7参照)が全て実行されても良く、この場合、二次元コードに埋め込まれた位置情報の抽出結果(第4要素動作の結果)がコード読取動作の結果としてドライブレコーダ1からナビゲーション装置8に提供される。
ドライブレコーダ1用のカメラ2を用い、二次元コードにより目的地設定を可能にしておくことで、ユーザの利便性が高まる。
尚、第2実施例において、常時記録動作は有効であっても無効であっても良い。即ち、第2実施例において、ドライブレコーダ1の起動後、常時記録動作は、コード読取動作の実行有無に関係なく継続的に実行されても良い。或いは、第2実施例において、常時記録動作は無効に設定されて一切実行されないものであっても良い。
<<第3実施例>>
本発明の第3実施例を説明する。第1実施例又は第2実施例において、読み取りの対象となる二次元コードは、図6の二次元コードCD3のような、車両CRの外部の設置物(例えば路面上の標識や看板)に示された二次元コードであっても良い。二次元コードCD3がカメラ2にて撮影されることでカメラ2の撮影画像に二次元コードCD3が含まれるケースを、便宜上、ケースα1と称する。
ケースα1と、第1実施例で示した図9のモード切り替えとの組み合わせ(以下、第1組み合わせと称する)を説明する。車両CRが走行することでデータ処理部11が録画モードで動作しているときにはコード読取動作が停止しているので、二次元コードCD3がカメラ2の撮影領域に含まれていても、二次元コードCD3は車載システムSYSの動作に何ら影響を与えない。一方、第1組み合わせに係るケースα1において、車両CRの停止によりデータ処理部11がコード読取モードで動作しているときにはコード読取動作が実行され、コード読取動作の結果を受けてナビゲーション装置8により二次元コードCD3に埋め込まれた情報に基づく通知(以下、通知α2と称する)がユーザに対して行われる。この際、データ処理部11単体で第1〜第4要素動作を実行することにより、或いは、データ処理部11とナビゲーション装置8とが協働して第1〜第4要素動作を実行することにより、二次元コードCD3に埋め込まれた情報が抽出及び認識される。
ケースα1と第2実施例との組み合わせ(以下、第2組み合わせと称する)を説明する。図10又は図11に示されるコード読取停止期間ではコード読取動作が停止しているので、二次元コードCD3がカメラ2の撮影領域に含まれていても、二次元コードCD3は車載システムSYSの動作に何ら影響を与えない。一方、第2組み合わせに係るケースα1において、コード読取停止期間以外の期間ではコード読取動作が実行され、コード読取動作の結果を受けてナビゲーション装置8により二次元コードCD3に埋め込まれた情報に基づく通知α2がユーザに対して行われる。この際、データ処理部11単体で第1〜第4要素動作を実行することにより、或いは、データ処理部11とナビゲーション装置8とが協働して第1〜第4要素動作を実行することにより、二次元コードCD3に埋め込まれた情報が抽出及び認識される。
第1及び第2組み合わせについて、ドライブレコーダ1からナビゲーション装置8に提供されるコード読取動作の結果は、上述したように、第1及び第2要素動作の結果(第2要素動作による画像処理後の画像データ)であり得るし、第1〜第3要素動作の結果(コード部分画像の画像データ)であり得るし、第1〜第4要素動作の結果(二次元コードCD3に埋め込まれた情報の抽出及び認識結果)であり得る。
通知α2は、表示部8bを用いた視覚的な通知若しくはスピーカ8cを用いた聴覚的な通知、又は、それらの組み合わせである。通知α2の内容は、二次元コードCD3に埋め込まれた情報に依存して様々となる。例えば、通知α2において、二次元コードCD3に埋め込まれた文字情報が表示部8bに表示される又はスピーカ8cから音声出力される。文字情報として、商品又はショップの広告情報(例えば「1km先にABCバーガーショップあり」といった広告情報)や、道路情報などが考えられる。二次元コードCD3に埋め込まれた情報がURL(Uniform Resource Locator)を示す文字情報を含んでいる場合にあっては、制御部8aは通信部8dを通じ当該URLにて特定されるリソースにアクセスすることで当該リソースから提供される情報(画像情報や音声情報)を取得し、取得した情報を表示部8bに表示させる又はスピーカ8cから音声出力させる。リソースから提供される情報は任意であるが、例えば上述したような広告情報であり得る。
このように、ドライブレコーダ1用のカメラ2を用い、車外の二次元コードを読み込んで通知することにより、ユーザに様々な広告情報等を提供することが可能となる。これは、ユーザの利便性向上、商業サービスの利用促進など、様々なメリットをもたらしうる。
<<第4実施例>>
本発明の第4実施例を説明する。
読み取りの対象となるコードとして二次元コードを主に想定したが、本発明におけるコードは、一次元コードでも良いし、二次元コードでも良いし、一次元コード及び二次元コードに分類されない任意のパターンコードであっても良い。
ドライブレコーダ1は本発明に係るデータ記録装置を内包している。本発明に係るデータ記録装置を、ドライブレコーダ1に分類されない他の機器において構成するようにしても良い。カメラ2は本発明に係るデータ記録装置の構成要素に含まれる、と考えるようにしても良い。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。以上の実施形態は、あくまでも、本発明の実施形態の例であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以上の実施形態に記載されたものに制限されるものではない。上述の説明文中に示した具体的な数値は、単なる例示であって、当然の如く、それらを様々な数値に変更することができる。
SYS 車載システム
1 ドライブレコーダ
2 カメラ
3 マイク部
4 操作部
5 GPS処理部
6 車両センサ部
7 記録媒体
8 ナビゲーション装置
10 主制御部
11 データ処理部
12 イベント検出部
13 走行判別部

Claims (7)

  1. 車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを所定の記録媒体に記録するデータ記録装置において、
    前記車両の走行有無に依存する情報に基づいて前記車両の走行又は停止を判別する走行判別部と、
    前記走行判別部の判別結果に基づき、前記車両の走行中においては第1モードで動作し、前記車両の停止中においては第2モードで動作する処理部と、を備え、
    前記処理部は、前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能であって、前記第1モードにおいては前記コード読取動作を停止する一方で前記画像データの前記記録媒体への記録動作を実行又は許可し、前記第2モードにおいては前記コード読取動作を実行する一方で前記記録動作を停止する
    ことを特徴とするデータ記録装置。
  2. 車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを、所定のイベントの発生を契機に、所定の記録媒体に記録するデータ記録装置において、
    前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能とし、前記イベントの発生が検出されてから所定時間が経過するまでは前記コード読取動作を停止する
    ことを特徴とするデータ記録装置。
  3. 前記イベントの発生有無を検出するイベント検出部と、
    前記イベントの発生が検出されたとき、前記イベントの発生の検出タイミングを含むイベント記録期間を設定して前記イベント記録期間中の前記画像データを前記記録媒体に記録するイベント記録動作を行う処理部と、を備え、
    前記コード読取動作は前記処理部にて実行され、
    前記処理部は、前記イベントの発生が検出されたとき、少なくとも前記イベント記録期間が終了するまでは、前記コード読取動作を停止する
    ことを特徴とする請求項2に記載のデータ記録装置。
  4. 前記コード読取動作において前記コード読取動作の結果は外部装置に出力され、
    前記カメラの撮影画像に位置情報を示すコードが含まれる場合において前記処理部により前記コード読取動作が実行されたとき、前記コード読取動作の結果を受けて前記外部装置により前記位置情報に基づく目的地を設定したナビゲーション動作が実行される
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のデータ記録装置。
  5. 前記コード読取動作において前記コード読取動作の結果は外部装置に出力され、
    前記コードは前記車両の外部の設置物に示されたコードを含み、
    前記車両の外部の設置物に示されたコードが前記カメラの撮影画像に含まれる場合において前記処理部により前記コード読取動作が実行されたとき、前記コード読取動作の結果を受けて前記外部装置により前記コードに基づく通知が行われる
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のデータ記録装置。
  6. 車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを所定の記録媒体に記録するデータ記録方法において、
    前記車両の走行有無に依存する情報に基づいて前記車両の走行又は停止を判別する走行判別ステップと、
    前記走行判別ステップの判別結果に基づき、前記車両の走行中においては第1モードで動作し、前記車両の停止中においては第2モードで動作する処理ステップと、を備え、
    前記処理ステップでは、前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能であって、前記第1モードにおいては前記コード読取動作を停止する一方で前記画像データの前記記録媒体への記録動作を実行又は許可し、前記第2モードにおいては前記コード読取動作を実行する一方で前記記録動作を停止する
    ことを特徴とするデータ記録方法。
  7. 車両に設置されたカメラの撮影結果に基づく画像データを、所定のイベントの発生を契機に、所定の記録媒体に記録するデータ記録方法において、
    前記カメラの撮影画像に含まれるコードを読み取るためのコード読取動作を実行可能とし、前記イベントの発生が検出されてから所定時間が経過するまでは前記コード読取動作を停止する
    ことを特徴とするデータ記録方法。
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