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JP2020154556A - グループ活動支援装置及びプログラム - Google Patents

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JP2020154556A JP2019051187A JP2019051187A JP2020154556A JP 2020154556 A JP2020154556 A JP 2020154556A JP 2019051187 A JP2019051187 A JP 2019051187A JP 2019051187 A JP2019051187 A JP 2019051187A JP 2020154556 A JP2020154556 A JP 2020154556A
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慎也 中村
惇 安藤
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惇 安藤
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尚之 榎本
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紀夫 山本
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Abstract

【課題】各グループに共通のテーマを与える手法に比して、グループ全体の成果を向上させる。【解決手段】グループ活動支援装置は、グループ毎にメンバー個人の属性を取得し、グループとしての特性を設定する設定手段と、複数のグループを対象とした目標が与えられた場合、目標と各グループの特性とに基づいて、各グループに与えるテーマの候補を提案する提案手段とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、グループ活動支援装置及びプログラムに関する。
生徒を少人数ずつのグループに分割し、グループ毎にテーマについて議論させ、グループ単位で成果物をまとめる学習方法がある。この学習方法は、グループ学習と呼ばれる。グループ学習は、メンバー相互の影響を期待する学習方法であり、座学とは異なる学習効果が期待される。グループ学習では、グループの構成人数が少人であることでメンバー間の議論が促進され、様々な視点からテーマについての検討が進むことが期待されている。
国際公開第2017/141338号
ところが、議論に参加するメンバーを複数のグループに分割し、共通のテーマを与えるだけでは、議論の成果がグループ間で似かよるという課題が指摘されている。換言すると、グループ単位の成果がグループ全体の成果の向上にあまり寄与しないと言われている。
本発明は、各グループに共通のテーマを与える手法に比して、グループ全体の成果を向上させることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、グループ毎にメンバー個人の属性を取得し、グループとしての特性を設定する設定手段と、複数のグループを対象とした目標が与えられた場合、当該目標と各グループの特性とに基づいて、各グループ別に与える議論のテーマの候補を提示する提示手段とを有するグループ活動支援装置である。
請求項2に記載の発明は、前記設定手段は、前記目標を入力するユーザの端末に、各グループの特性を表示する、請求項1に記載のグループ活動支援装置である。
請求項3に記載の発明は、前記提示手段は、グループ別に与える議論のテーマの候補を、各グループの特性に関連付けて表示する、請求項2に記載のグループ活動支援装置である。
請求項4に記載の発明は、前記テーマの候補は、選択可能に表示される、請求項3に記載のグループ活動支援装置である。
請求項5に記載の発明は、提示された前記テーマの候補の修正が可能である、請求項3に記載のグループ活動支援装置である。
請求項6に記載の発明は、各グループに対する前記テーマの確定後、前記提示手段は、複数のグループに適用される進行に関する計画の候補を提示する、請求項1に記載のグループ活動支援装置である。
請求項7に記載の発明は、前記提示手段は、前記計画の候補を、グループ別に定められた前記テーマと並べて表示する、請求項6に記載のグループ活動支援装置である。
請求項8に記載の発明は、前記計画の候補は、選択可能に表示される、請求項7に記載のグループ活動支援装置である。
請求項9に記載の発明は、提示された前記計画の候補の修正が可能である、請求項7に記載のグループ活動支援装置である。
請求項10に記載の発明は、グループ別に、議論に使用したテーマと評価の記入欄とを関連付けて表示する、請求項1に記載のグループ活動支援装置である。
請求項11に記載の発明は、グループ活動に使用した進行に関する計画と評価の記入欄とを関連付けて表示する、請求項10に記載のグループ活動支援装置である。
請求項12に記載の発明は、コンピュータに、グループ毎にメンバー個人の属性を取得し、グループとしての特性を設定する機能と、複数のグループを対象とした目標が与えられた場合、当該目標と各グループの特性とに基づいて、グループ別に与える議論のテーマの候補を提示する機能とを実行させるプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、各グループに共通のテーマを与える手法に比して、グループ全体の成果を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、ユーザによる目標の設定を支援できる。
請求項3記載の発明によれば、各グループの特性を確認しながらテーマを検討できる。
請求項4記載の発明によれば、ユーザによるテーマの設定を支援できる。
請求項5記載の発明によれば、ユーザの経験や現場の状況をテーマに反映できる。
請求項6記載の発明によれば、進行に関する計画の決定を支援できる。
請求項7記載の発明によれば、各グループのテーマを確認しながら議論の進行に関する計画を決定できる。
請求項8記載の発明によれば、ユーザによる議論の進行に関する計画の設定を支援できる。
請求項9記載の発明によれば、ユーザの経験や現場の状況を議論の進行に関する計画に反映できる。
請求項10記載の発明によれば、提示される候補の精度を向上できる。
請求項11記載の発明によれば、提示される候補の精度を向上できる。
請求項12記載の発明によれば、各グループに共通のテーマを与える手法に比して、グループ全体の成果を向上させることができる。
実施の形態で使用する情報処理システムの概念構成を説明する図である。 教員の端末、生徒の端末、管理サーバ、グループ学習支援装置の構成例を説明する図である。 実施の形態で使用するグループ学習支援装置を構成する制御ユニットの機能構成の一例を説明する図である。 実施の形態のグループ学習支援装置で実行される処理動作を説明するフローチャートである。 各グループとメンバーとの関係の例を示す図である。 提出物の解析の結果として算出される情報の一例を説明する図である。 教員の端末の表示ディスプレイに表示される操作画面の一例を示す図である。 グループの特性の提示に用いられる操作画面の一例を示す図である。 授業の目標の入力に用いられる操作画面の一例を示す図である。 テーマの候補の提示に用いられる操作画面の一例を示す図である。 操作画面においてグループ毎にテーマが選択された状態を説明する図である。 プロセスの候補の提示に用いられる操作画面の一例を示す図である。 操作画面においてプロセスが選択された状態を説明する図である。 グループAに属する生徒に提示される議論のテーマとプロセスの表示画面の例を示す図である。 テーマとプロセスの評価に用いられる操作画面の一例を示す図である。 グループ学習の実行後に記録されるデータの一例を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
<実施の形態>
<システムの全体構成>
図1は、実施の形態で使用する情報処理システム1の概念構成を説明する図である。図1に示す情報処理システム1は、教育機関における使用を想定している。このため、情報処理システム1は、教員が操作する端末10と、生徒が操作する複数台の端末20と、管理データを管理する管理サーバ30と、グループ学習を支援するグループ学習支援装置40とで構成されている。グループ学習は、グループ活動の一形態である。
本実施の形態では、端末10を教員の端末10ともいい、端末20を生徒の端末20ともいう。図1の場合、教員の端末10は1台であるが、情報処理システム1を構成する教員の端末10は複数台でもよい。なお、教員の端末10は、目標を入力するユーザの端末の一例である。
教員の端末10、生徒の端末20、管理サーバ30、グループ学習支援装置40は、いずれもネットワーク50を介して接続されている。
教員の端末10及び生徒の端末20は、いずれもネットワーク接続が可能なコンピュータである。コンピュータは、据え置き型のコンピュータでも、携帯型のコンピュータでもよい。携帯型のコンピュータには、例えばノート型のコンピュータ、タブレット型のコンピュータ、スマートフォンを想定する。
本実施の形態における管理サーバ30は、例えば学習管理システム(=Learning Management System: LMS)、教務システム、図書システム等で使用されるサーバである。管理サーバ30がLMSの場合、学習の履歴、成果、出欠の記録、課題の提出の記録等が、管理データとして管理される。
管理サーバ30が教務システムの場合、履修の記録、成績、学年、学部、学科、専攻等が、管理データとして管理される。
管理サーバ30が図書システムの場合、貸出の記録、閲覧の記録等が、管理データとして管理される。
もっとも、1台の管理サーバ30は、前述した特定のシステムに限らない。例えば1台の管理サーバ30は、前述した複数のシステムとして動作してもよい。
管理サーバ30に記憶されている情報は、教員の端末10及び生徒の端末20から、閲覧が可能である。例えば教員の端末10からは、管理サーバ30で管理されている生徒の成績の閲覧や管理サーバ30への学習教材のアップロードが可能である。また、生徒の端末20からは、管理サーバ30で管理されている学習教材や自身の成績等の閲覧が可能である。
グループ学習支援装置40は、管理サーバ30との連携により、グループ学習の準備を支援する各種のサービスを提供する装置である。例えばグループ学習支援装置40には、グループを構成する生徒の属性に基づいてグループ単位の特性を抽出する機能、教員が入力する目標と整合するように各グループに与えるテーマの決定を支援する機能等が用意されている。
ここでのグループ学習支援装置40は、グループ活動支援装置の一例である。
ネットワーク50は、例えばインターネット、LAN(=Local Area Network)である。ネットワーク50は、無線でも有線でもよい。
<各装置の構成>
図2は、教員の端末10(図1参照)、生徒の端末20(図1参照)、管理サーバ30(図1参照)、グループ学習支援装置40の構成例を説明する図である。前述したように、教員の端末10、生徒の端末20、管理サーバ30、グループ学習支援装置40は、いずれもコンピュータを基本構成とする。図2では、代表例として、グループ学習支援装置40について説明している。
グループ学習支援装置40は、装置全体の動作を制御する制御ユニット401と、データを記憶する記憶ユニット402と、LANケーブル等を介した通信を実現する通信インタフェース(通信IF)403と、を有している。
制御ユニット401は、CPU(=Central Processing Unit)411と、ファームウェアやBIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)412と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)413とを有している。CPU411はマルチコアでもよい。また、ROM412は、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリでもよい。
記憶ユニット402は、不揮発性の記憶装置であり、例えばハードディスク装置(HDD)、半導体メモリ等によって構成される。記憶ユニット402には、グループ学習の支援に関するサービスの提供に必要とされるデータが記憶される。
制御ユニット401と各ユニットとは、バス404や不図示の信号線を通じて接続されている。
本実施の形態における管理サーバ30も、グループ学習支援装置40と同様の構成を有している。
なお、本実施の形態における教員の端末10及び生徒の端末20には、追加の構成として、操作画面等の表示に用いられる表示ユニットと、ユーザの操作を受け付ける操作受付ユニットとが設けられている。
ここでの表示ユニットは、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で構成される。表示ユニットは、端末10及び20の本体と一体化している場合もあれば、独立した装置として端末10及び20の本体に接続される場合もある。
また、操作受付ユニットには、文字の入力に使用されるキーボード、画面上のポインタの移動や選択等の入力に使用されるマウス等が用いられる。
本実施の形態の場合、グループ学習支援装置40に対する操作は、教員の端末10の表示ユニットと操作受付ユニットを用いて入力される。
図3は、実施の形態で使用するグループ学習支援装置40を構成する制御ユニット401の機能構成の一例を説明する図である。図3に示す機能モジュールは、CPU411(図2参照)によるプログラムの実行を通じて実現される。なお、図3に示すモジュールは、制御ユニット401が実行するプログラムの一部である。
図3に示す機能モジュールの1つには、グループを構成するメンバーを登録するグループメンバー登録モジュール421がある。
本実施の形態では、4名の生徒で1つのグループを構成する。また、グループの総数を10個とする。すなわち、生徒の総数が40名の場合を想定する。もっとも、1つのグループを構成する生徒の人数や構成されるグループの数は任意でよい。
各グループを構成する生徒の氏名は、例えば教員の端末10から指示される。氏名を指示する方法には、教員が氏名を入力する方法、氏名の一覧表から1名ずつ対応するグループの領域にドラッグアンドドロップする方法、事前に用意したグループと生徒の対応表を読み出す方法等がある。なお、グループとメンバーの対応関係を記録したデータファイルが存在する場合、グループメンバー登録モジュール421は、データファイルから、各グループに対応するメンバーの情報を読み出してもよい。
図3に示す機能モジュールの1つには、グループを構成するメンバーの属性を個別に取得するメンバー属性取得モジュール422がある。換言すると、メンバー属性取得モジュール422は、管理サーバ30(図1参照)から、グループ学習に参加する生徒毎の属性を取得する。
メンバーの属性には、例えば所属に関する情報、成績に関する情報、過去のグループ学習に関する記録、課題に対して提出された文書(以下「提出物」という)に関する情報がある。
このうち、所属に関する情報には、例えば生徒が所属する学部、学科、専攻がある。
また、過去のグループ学習に関する記録には、例えば生徒が属したグループの特性、グループに与えられたテーマ、学習で使用された進行計画(以下「プロセス」ともいう)、学習の成果に対する評価がある。
また、提出物に関する情報には、例えば提出物を解析した結果と評価がある。提出物を解析した結果には、例えば提出物に含まれる用語であって、事前に与えられた課題との関連性が高い用語、学習された内容を示す分類等がある。本実施の形態の場合、提出物の評価は教員が与える。もっとも、ソフトウェアが計算した評価値を用いることも可能である。
図3に示す機能モジュールの1つには、グループの特性を抽出するグループ特性抽出モジュール423がある。
グループの特性は、集団としての特徴であり、グループを構成するメンバーの属性に基づいて抽出される。
例えばグループ特性抽出モジュール423は、該当するメンバーの人数が多い属性に着目し、グループの特性を抽出する。この手法には、該当するメンバーの人数が多い属性値を、そのままグループの特性に使用する方法、該当するメンバーの人数が多い属性の組み合わせに紐付けられている特性を、グループの特性に使用する方法等がある。
例えばグループ特性抽出モジュール423は、グループ単位で集約された属性の分布に着目し、グループの特性を抽出する。この手法には、該当するメンバーの数が多い属性の分布に着目する方法、該当するメンバーが1名しかいない属性も含めた属性の分布に着目する方法等がある。
例えばグループ特性抽出モジュール423は、グループのメンバー全員の属性値を入力とし、グループの特性を出力とする関係を機械学習したモデルを用いて定めてもよい。このモデルの学習には、グループを構成するメンバーの属性値と最終的に使用したグループの特性との関係を教師データとして与える。
本実施の形態の場合、グループの特性は、例えばメンバーの知見、メンバーによって事前に学習された内容、提出物の出来栄え等の観点について表される。
メンバーの知見には、例えば「特定の領域についての知見が深い」、「知見は広いが浅い」、「メンバー間で知見がばらばら」がある。
メンバーによって事前に学習された内容には、例えば「技術情報を調べてきた学生が多い」、「日常生活の注意点が調べられている」、「メンバーによって調べた内容がばらばら」がある。
提出物の出来栄えには、例えば「よい」、「普通」、「あまりよくない」、「ばらつきが大きい」がある。
ここでのグループ特性抽出モジュール423は、グループとしての特性を設定する設定手段の一例である。ここでの「設定」は、グループに対して特性を対応づける処理を表しており、対応付ける特性を決定する方法や特性を抽出する方法は任意である。
図3に示す機能モジュールの1つには、抽出されたグループの特性を提示するグループ特性提示モジュール424がある。
本実施の形態の場合、グループの特性は、グループ学習を準備する教員に対して提示される。なお、グループの特性は、グループとの対応関係が分かるように提示される。例えば教員の操作画面には、抽出されたグループの特性がグループ名と並べて表示される。
なお、提示されたグループの特性は、教員による修正が可能でもよい。
図3に示す機能モジュールの1つには、グループ学習の目標を受け付ける学習目標受付モジュール425がある。グループ学習の目標は、複数のグループの全体に共通する目標であり、教員が与える。換言すると、グループ学習の目標は、グループ学習に参加する生徒全体を対象とする目標である。ここでの目標には、例えば「全体的に底上げしたい」、「深掘りさせたい」、「活発な議論をさせたい」がある。
図3に示す機能モジュールの1つには、グループ学習の目標を達成するために、各グループの特性に応じた議論のテーマの候補を計算するグループ別テーマ計算モジュール426がある。
グループ別テーマ計算モジュール426は、1つのグループに対し、1つ又は複数のテーマの候補を計算する。例えば予め用意された専用のプログラムが使用される。
テーマの候補の計算には、例えば学習の目標とグループの特性との組み合わせにテーマを対応付けたテーブルから、入力された学習の目標とグループの特性の組み合わせに対応するテーマを読み出す手法を用いてもよい。
また、テーマの候補の計算には、例えば学習の目標の分類を判定する処理とグループの特性の分類を判定する処理とを組み合わせ、各判定の結果の組み合わせに対応付けられているテーマを出力する手法を用いてもよい。
この他、テーマの候補の計算には、例えば学習の目標とグループの特性を入力とし、テーマの候補を出力とする関係を機械学習したモデルを使用してもよい。このモデルは、教員別のモデルでもよいし、複数の教員を対象とするモデルでもよいし、学校を単位とするモデルでもよいし、地域を単位とするモデルでもよい。
このモデルを機械学習させる過程では、例えばグループ学習で用いた目標とグループの特性との組み合わせに対して使用されたテーマを教師データとして使用してもよい。
なお、このモデルを機械学習させる過程では、グループ学習で用いた目標とグループの特性との組み合わせに対して使用されたテーマの関係に加え、使用したテーマに対する教員の評価をQ値又は状態行動価値として与えてもよい。この場合には、高いQ値が得られる関係が優先されるように機械学習が進行する。
図3に示す機能モジュールの1つには、計算されたテーマの候補をグループに対応付けて提示するグループ別テーマ提示モジュール427がある。
本実施の形態の場合、グループ毎に計算されたテーマの候補は、グループ学習を準備する教員に対して提示される。なお、テーマの候補は、グループとの対応関係が分かるように提示される。例えば教員の操作画面には、計算されたテーマがグループ名と並べて表示される。テーマの候補は1つに限らず、複数でもよい。
ここでのグループ別テーマ提示モジュール427は、提示手段の一例である。
図3に示す機能モジュールの1つには、グループ毎にテーマを受け付けるグループ別テーマ受付モジュール428がある。
グループ別テーマ受付モジュール428は、グループ学習を準備する教員によるテーマの指定を受け付ける。本実施の形態の場合、教員は、グループ毎に提示されている1つ又は複数のテーマの候補のいずれか1つ、又は、複数、又は、全部を画面上で選択する。グループ別テーマ受付モジュール428は、教員が選択した候補をグループ学習で使用するテーマとして受け付ける。
なお、選択したい候補が存在しない場合、教員は、自身の経験や現場の状況に適したテーマを個別に入力する。教員がテーマを入力した場合、グループ別テーマ受付モジュール428は、入力されたテーマを、対応するグループのテーマとして受け付ける。
図3に示す機能モジュールの1つには、複数のグループを対象としたプロセスの候補を計算するプロセス計算モジュール429がある。
グループ全体の成果は、使用するプロセスの選択がグループ学習に適していたか否かによっても異なると考えられる。
プロセスの候補には、例えば各グループでの議論の成果を授業時間の最後に発表する機会を設ける計画もあれば、中間発表の機会を設ける計画もある。また、プロセスの候補には、中間発表の機会は設けないが、途中で、検討中の内容を他のグループと交換する機会を設ける計画もある。
どのプロセスを採用するかは、授業に参加しているグループの特性の組み合わせによって異なる。本実施の形態では、複数のグループの全体に適用する目標も用いてプロセスの候補を計算する。
プロセス計算モジュール429は、1つ又は複数のプロセスの候補を計算する。例えば予め用意された専用のプログラムが使用される。
プロセスの候補の計算には、例えば学習の目標の分類と複数のグループの特性との組み合わせにプロセスを対応付けたテーブルから、入力された学習の目標とグループの特性の組み合わせに対応するプロセスを読み出す手法を用いてもよい。
また、プロセスの候補の計算には、例えば学習の目標の分類を判定する処理とグループの特性の分類の組み合わせを判定する処理とを組み合わせ、各判定の結果の組み合わせに対応付けられているプロセスを出力する手法を用いてもよい。
この他、プロセスの候補の計算には、例えば学習の目標と複数のグループの特性とを入力とし、プロセスの候補を出力とする関係を機械学習したモデルを使用してもよい。このモデルは、教員別のモデルでもよいし、複数の教員を対象とするモデルでもよいし、学校を単位とするモデルでもよいし、地域を単位とするモデルでもよい。
このモデルを機械学習させる過程では、例えばグループ学習で用いた目標とグループの特性との組み合わせに対して使用されたプロセスを教師データとして使用してもよい。
なお、このモデルを機械学習させる過程では、グループ学習で用いた目標とグループの特性との組み合わせに対して使用されたプロセスの関係に加え、使用したプロセスに対する教員の評価をQ値又は状態行動価値として与えてもよい。この場合には、高いQ値が得られる関係が優先されるように機械学習が進行する。
図3に示す機能モジュールの1つには、計算されたプロセスの候補を提示するプロセス提示モジュール430がある。
本実施の形態の場合、複数のグループの全体を対象に計算されたプロセスの候補は、グループ学習を準備する教員に対して提示される。プロセスは、テーマの候補を提示する画面とは別に表示されてもよいし、同じ画面に表示されてもよい。プロセスの候補は1つに限らず、複数でもよい。
ここでのプロセス提示モジュール430は、提示手段の一例である。
図3に示す機能モジュールの1つには、使用するプロセスを受け付けるプロセス受付モジュール431がある。
プロセス受付モジュール431は、グループ学習を準備する教員によるプロセスの指定を受け付ける。本実施の形態の場合、教員は、画面上に提示されている1つ又は複数のプロセスの候補のいずれか1つ、又は、複数、又は、全部を画面上で選択する。プロセス受付モジュール431は、教員が選択した候補を授業で使用するプロセスとして受け付ける。
なお、選択したい候補が存在しない場合、教員は、自身の経験や現場の状況に適したプロセスを個別に入力する。教員がプロセスを入力した場合、プロセス受付モジュール431は、入力されたプロセスを受け付ける。
図3に示す機能モジュールの1つには、テーマやプロセスを生徒に配信するテーマ等配信モジュール432がある。
テーマ等配信モジュール432は、各生徒が属するグループに対応するテーマと、各生徒が属するグループに関連するプロセスを配信する。
図3に示す機能モジュールの1つには、学習の成果に対する評価を受け付ける評価受付モジュール433がある。
本実施の形態の場合、評価を入力する画面は、グループ学習を準備した教員に対して提示される。
ここでの評価には、グループ毎の成果に対する評価と、プロセスに対する評価がある。
本実施の形態の場合、グループ毎の成果に対する評価の記入欄は、各グループで使用したテーマの表示と並んで設けられる。対応する情報を並べて配置することで、テーマを確認しながら評価の入力が可能である。
また、プロセスに対する評価の記入欄は、使用したプロセスの表示と並んで設けられる。対応する情報を並べて配置することで、プロセスを確認しながら評価の入力が可能である。
図3に示す機能モジュールの1つには、グループ学習で用いたテーマ等と関連付けて評価を登録する評価登録モジュール434がある。
本実施の形態における評価登録モジュール434は、グループを構成するメンバー個人の属性、グループの特性、グループに与えたテーマ、テーマと成果の関係の評価、グループ全体で使用したプロセス、プロセスと成果の関係の評価をグループ毎に記録する。
蓄積された評価の記録は、計算される候補の精度の向上等に利用が可能である。
<処理動作の例>
以下では、実施の形態1の処理動作について説明する。
ここでは、4名の生徒で構成されるグループが10個あるものとする。以下では、10個のグループを、グループA、グループB、…グループJとよぶ。
図4は、実施の形態のグループ学習支援装置40(図1参照)で実行される処理動作を説明するフローチャートである。
まず、グループ学習支援装置40は、10個のグループA〜Jのうち未処理のグループを1つ選択する(ステップ1)。ここでは、グループAが選択される。なお、各グループには、既に4名の生徒が割り当てられている。
次に、グループ学習支援装置40は、選択されたグループに属する生徒を特定する(ステップ2)。本実施の形態では、グループAに属する生徒a1、a2、a3、a4を特定する。
図5は、各グループとメンバーとの関係の例を示す図である。図5の例の場合、グループAのメンバーは、生徒a1、a2、a3、a4であり、グループBのメンバーは、生徒b1、b2、b3、b4であり、グループCのメンバーは、生徒c1、c2、c3、c4である。以下、同様であり、グループJのメンバーは、生徒j1、j2、j3、j4である。
図4の説明に戻る。
次に、グループ学習支援装置40は、選択されたグループに属する生徒の1人を選択する(ステップ3)。ここでは、グループAに属する4名のうちの1名が選択される。例えば生徒a1が選択される。
続いて、グループ学習支援装置40は、選択された生徒の提出物を管理サーバ30から取得する(ステップ4)。提出物に加え、選択された生徒の他の属性を取得してもよい。
次に、グループ学習支援装置40は、取得した提出物を解析する(ステップ5)。本実施の形態の場合、解析の結果として、例えば生徒が学習してきた事項を特定する情報や出来栄えが計算される。
図6は、提出物の解析の結果として算出される情報の一例を説明する図である。
図6には、グループAを構成する4名の生徒a1、a2、a3、a4について算出された情報がまとめられている。
図6では、生徒が学習してきた事項を特定する情報の一例として、「提出物に含まれる用語であって、事前に与えられた課題との関連性が高い用語」と「分類」とが示されている。なお、出来栄えは5段階で与えられている。
図6の場合、生徒a1の提出物には、「SSL(=Secure Sockets Layer)/TLS(=Transport Layer Security)」、「暗号化」、「プロトコル」、「インターネット」等の用語が含まれており、これらは「技術情報」に分類されている。また、生徒a1の提出物には、出来栄えとして、「2」が与えられている。この例では、「5」が最高ランク、「1」が最低ランクである。従って、生徒a1の提出物の出来栄えはあまり良くない。
図4の説明に戻る。
次に、グループ学習支援装置40は、未処理の生徒が残っているか否かを判定する(ステップ6)。
ステップ6で肯定結果が得られている間、グループ学習支援装置40は、ステップ3に戻る。ステップ3では、未処理の生徒の1人が選択される。例えば生徒a2が、グループ学習支援装置40により選択される。以下、生徒a2について、ステップ4及び5の処理が実行される。
生徒a2についての処理が終了すると、次は、生徒a3と生徒a4について、ステップ4及び5の処理が繰り返される。
生徒a2、a3、a4については、図6に示す情報が算出されている。
グループAを構成する4名全員について提出物の解析が終了すると、ステップ6で否定結果が得られる。
ステップ6で否定結果が得られると、グループ学習支援装置40は、生徒の属性からグループの特性を算出する(ステップ7)。
本実施の形態の場合、グループAの特性として、例えば「技術情報に関して学習してきた生徒が多い」、「出来栄えはそれほど良くない」が算出される。勿論、提出物以外の属性に着目した特性の抽出も可能である。
処理中のグループについて特性が算出されると、グループ学習支援装置40は、未処理のグループが残っているか否かを判定する(ステップ8)。
本実施の形態では、ステップ8で肯定結果が得られると、グループ学習支援装置40は、ステップ1に戻る。
ステップ1に戻ったグループ学習支援装置40は、未処理のグループの中からグループの1つを選択する。
例えばグループBが、グループ学習支援装置40により選択される。グループBが選択されると、生徒b1、b2、b3、b4の属性に基づいてグループBの特性が算出される。
以下、同様に、グループC、グループD、…グループJの特性が算出される。
最後のグループJの特性が算出されると、ステップ8で否定結果が得られる。
ステップ8で否定結果が得られると、グループ学習支援装置40は、各グループの特性を教員に提示する(ステップ9)。
図7は、教員の端末10(図1参照)の表示ディスプレイに表示される操作画面600の一例を示す図である。
図7に示す操作画面600は、各グループの特性が提示される前の状態を表している。図7には、10個のグループのうちの4つのグループだけが表示されている。なお、グループを表す図形601には、グループの名称とメンバーに対応する顔の絵が示されている。なお、メンバーの表示は、顔の絵に限らず、氏名、学籍番号等の文字、顔写真等でもよい。
勿論、操作画面600内に10個のグループが表示されていてもよい。
図8は、グループの特性の提示に用いられる操作画面610の一例を示す図である。図8には、図7との対応部分に対応する符号を付して示している。
図8に示す操作画面610も、教員の端末10(図1参照)に表示される。操作画面610には、各グループの特性を示す表示欄611が、各グループを表す図形601に重ねて提示されている。
例えばグループAの特性として、「技術情報を調べてきた生徒が多い」、「出来栄えはそれほど良くない」の2つが表示されている。また、グループBの特性として、「技術情報を調べてきた生徒が多い」、「良く調べてきている」の2つが表示されている。また、グループCの特性として、「メンバーの調査内容がバラバラ」、「出来栄えの幅が大きい」の2つが表示されている。また、グループDの特性として、「日常生活の注意点が調べられている」、「出来栄えは普通」の2つが表示されている。
図4の説明に戻る。
各グループの特性が表示されると、教員の端末10(図1参照)の表示ディスプレイに表示される操作画面には、授業の目標を入力するための入力欄が表示される。
図9は、授業の目標の入力に用いられる操作画面620の一例を示す図である。図9には、図8との対応部分に対応する符号を付して示している。
図9に示す操作画面620も、教員の端末10(図1参照)に表示される。操作画面620には、授業の目標の入力に用いられる入力欄621が追加されている。
図9の場合、教員は、2つの目標を入力している。具体的には、「理解度の底上げをしたい」と「幅広く知識を習得させたい」の2つである。
教員が確定ボタン622を操作すると、目的の入力が確定する。
図4の説明に戻る。
グループ学習支援装置40は、教員が入力した授業の目標を受け付けると(ステップ10)、授業の目的に適したテーマの候補とプロセスの候補をそれぞれ算出する(ステップ11)。前述したように、テーマはグループ別に算出され、プロセスは10個のグループを対象として算出される。
テーマの候補とプロセスの候補が算出されると、グループ学習支援装置40は、教員の端末10(図1参照)の表示ディスプレイに、テーマの候補とプロセスの候補を提示する(ステップ12)。
この後、グループ学習支援装置40は、教員によるテーマとプロセスの選択を受け付ける(ステップ13)。
図10は、テーマの候補の提示に用いられる操作画面630の一例を示す図である。図10には、図9との対応部分に対応する符号を付して示している。
図10に示す操作画面630も、教員の端末10(図1参照)に表示される。
操作画面630には、各グループについて算出されたテーマの候補を示す表示欄631が、各グループを表す図形601と各グループの特性を示す表示欄611に重ねて表示されている。
図10では、各グループの特性の一部が、表示欄631によって隠されているが、各グループの特性が隠れないように表示してもよい。
なお、個々の表示欄631は、画面内での移動が可能である。従って、各グループの特性の一部が表示欄631で隠れている場合でも、表示欄631の位置を画面内でずらすことで、各グループの特性を確認しながら、提示されたテーマの内容を確認することが可能である。
図10に示す操作画面630では、算出された候補のうちの上位2つが表示されている。
例えばグループAについては、「SSL/TLSについて深掘りさせる」と「SSL/TLS以外のセキュリティについて検討させる」の2つが議論のテーマの候補として表示欄631に提示されている。
なお、表示欄631にスクロールバーが埋め込まれている場合には、スクロールバーのスライドにより表示欄631に表示されるテーマの候補を切り替えてもよい。
図11は、操作画面630においてグループ毎にテーマが選択された状態を説明する図である。図11には、図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図11では、教員によって選択されたテーマが網掛けにより表示されている。例えばグループAについては、「SSL/TLSについて深掘りさせる」が選択されている。また、グループBについては、「SSL/TLS以外のセキュリティについて検討させる」が選択されている。また、グループCについては、「今後のセキュリティの動向について検討させる」が選択されている。また、グループDについては、「年代別の啓蒙資料を検討させる」が選択されている。
図11の例では、議論のテーマがグループ間で重ならないように選択されている。
教員が確定ボタン632を操作すると、テーマの選択が確定する。なお、希望するテーマが表示欄631に提示されていない場合には、教員がテーマの内容を個別に修正することも可能である。ここでの修正には、新たなテーマを入力することも含まれる。
図12は、プロセスの候補の提示に用いられる操作画面640の一例を示す図である。図12には、図10との対応部分に対応する符号を付して示している。
図12に示す操作画面640も、教員の端末10(図1参照)に表示される。
操作画面640には、複数のグループ全体について算出されたプロセスの候補を示す表示欄641が、画面の中央に表示されている。図12の場合、表示欄641は、操作画面640内の他の表示よりも上層に位置するように表示されている。換言すると、表示欄641は、他の表示を隠すように表示されている。
もっとも、表示欄641は、画面内での移動が可能である。従って、表示欄641によって他の表示が隠れている場合でも、表示欄641の位置を画面内でずらすことで、他の表示を確認しながら、プロセスの内容を確認することが可能である。
なお、プロセスの候補を表示する表示欄641を、操作画面640内の他の表示と重ならないように配置してもよい。
図12に示す操作画面640では、算出された候補のうちの上位3つが表示されている。
図12の例では、表示欄641には、「グループCとDに発表させる」こと、「発表の後にブラッシュアップの時間を設ける」こと、「グループAに補足資料を配布する」ことの3つがプロセスの候補として表示されている。
なお、表示欄641にスクロールバーが埋め込まれている場合には、スクロールバーのスライドにより表示欄641に表示されるプロセスの候補を切り替えてもよい。
図13は、操作画面640においてプロセスが選択された状態を説明する図である。図13には、図12との対応部分に対応する符号を付して示している。
図13では、教員によって選択されたプロセスが網掛けにより表示されている。この例では、「グループCとDに発表させる」こと、「発表の後にブラッシュアップの時間を設ける」ことの2つが選択されている。
教員が確定ボタン642を操作すると、プロセスの選択が確定する。なお、希望するプロセスが表示欄641に提示されていない場合には、教員がテーマの内容を変更することも可能である。
図4の説明に戻る。
教員がテーマとプロセスを選択すると、グループ学習支援装置40は、受け付けたテーマとプロセスを生徒の端末20(図1参照)に表示する(ステップ14)。
表示されるテーマとプロセスは、生徒が属するグループによって異なる。例えばグループAに属する生徒の端末20には、グループA用に選択されたテーマとグループAに関連するプロセスが表示される。
図14は、グループAに属する生徒に提示される議論のテーマとプロセスの表示画面700の例を示す図である。
教員がグループA用に選択したテーマは、図11に示すように、「SSL/TLSについて深掘りさせる」であった。このため、表示画面700の表示欄710には、「テーマ:SSL/TLSとは」と「SSL/TLSについて整理してください」とが表示されている。
一方、教員が全てのグループを対象に選択したプロセスは、図13に示すように、「グループCとDに発表させる」と「発表の後にブラッシュアップの時間を設ける」の2つであった。このうち、前者の計画は、グループAには関係がない。このため、表示画面700の表示欄720には、グループAに属する生徒用の議論の進め方としては、「グループ発表後にブラッシュアップの時間を設けます」と表示されている。
図4の説明に戻る。
前述したテーマとプロセスの提示により、各グループの生徒は、グループ学習を始める前に、自分たちが議論すべきテーマと授業のプロセスに関する知見を得る。
しかも、各グループに与えられるテーマは、グループの特性を反映して決められている。このため、複数のグループに共通するテーマを議論する場合とは異なり、グループ内の議論の質の向上が期待される。また、本実施の形態では、各グループのテーマは、他のグループと重複しないように調整されている。このため、議論された成果の発表を通じて、生徒全体としての学習の効果も向上が期待される。
また、プロセスの内容の提示により、生徒は、授業の進め方を予見しながら議論を進めることが可能になる。
各グループの発表や成果物の提出が終わると、教員は、授業で使用されたテーマとプロセスに対する評価を専用の画面を通じて入力する。なお、グループ学習支援装置40は、教員による評価を受け付ける(ステップ15)。
図15は、テーマとプロセスの評価に用いられる操作画面800の一例を示す図である。図15には、図12との対応部分に対応する符号を付して示している。
図15に示す操作画面800も、教員の端末10(図1参照)に表示される。
なお、図15に示す操作画面800は、教員の評価が既に入力された状態を表している。
操作画面800の場合、各グループに対応する表示欄631には、図11で選択された又は教員が入力したテーマと、該当するグループの学習の成果に対する教員の評価810とが示される。また、授業のプロセスの表示欄641には、図13で選択された又は教員が入力したプロセスと、グループ全体の学習の成果に対する教員の評価820とが示される。ここでの表示欄631と表示欄641は、評価の記入欄の一例である。
本実施の形態の場合、評価は、A、B、C、Dの4段階で与えられる。Aランクは、「期待を大きく上回った」ことを意味し、Bランクは、「期待を上回った」ことを意味し、Cランクは「期待通り」を意味し、Dランクは、「期待を下回った」ことを意味する。
図15の場合、グループAには、テーマに対する成果の評価810として、Dランクが入力されている。また、プロセスに対する成果の評価820として、Cランクが入力されている。
教員が確定ボタン830を操作すると、操作画面800で入力した評価が確定する。
図4の説明に戻る。
確定ボタン830の操作が検知されると、グループ学習支援装置40は、グループ学習で用いた情報と評価を記録する(ステップ16)。本実施の形態の場合、グループ学習で用いた情報と評価は、グループ単位で記録される。
図16は、グループ学習の実行後に記録されるデータの一例を説明する図である。
図16に示すデータは、グループAに対する記録である。図16の場合、グループAの特性とその抽出に用いた属性の情報、グループAに与えたテーマとその評価、グループ全体に適用したプロセスとその評価とが記録されている。ここでのデータは、記憶ユニット402(図2参照)に記憶される。
記憶されたデータは、次回以降のテーマの候補の計算やプロセスの候補の計算に使用される。また、前述したモデルの機械学習にも用いられる。
<他の実施の形態>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上述の実施の形態に記載の範囲に限定されない。上述の実施の形態に、種々の変更又は改良を加えたものも、本発明の技術的範囲に含まれることは、特許請求の範囲の記載から明らかである。
前述の実施の形態では、グループ学習の準備を支援するグループ学習支援装置40(図1参照)の機能について説明したが、前述した機能は、企業内の研修や面接などで採用されるグループワークの支援にも応用できる。
グループワークは、グループ活動の一形態である。また、グループワークを支援する装置は、グループ活動支援装置の一例である。
グループワークに適用する場合、メンバー属性取得モジュール422(図3参照)は、例えばメンバーが所属する部門、メンバーが担当する業務、過去の業務の経験、研修の受講歴を、社内で管理するデータベースから取得すればよい。なお、グループワークに適用する場合、学習の目標ではなく、活動の目標が入力されることになる。
前述の実施の形態の場合、グループ学習支援装置40(図1参照)を管理サーバ30(図1参照)とは独立した装置として扱っているが、前述したグループ学習支援装置40の機能を、管理サーバ30の機能の一部として実行してもよい。また、グループ学習支援装置40は、クラウドサーバ又はオンプレミスサーバとして実現されてもよい。
1…情報処理システム、10…教員の端末、20…生徒の端末、30…管理サーバ、40…グループ学習支援装置、421…グループメンバー登録モジュール、422…メンバー属性取得モジュール、423…グループ特性抽出モジュール、424…グループ特性提示モジュール、425…学習目標受付モジュール、426…グループ別テーマ計算モジュール、427…グループ別テーマ提示モジュール、248…グループ別テーマ受付モジュール、429…プロセス計算モジュール、430…プロセス提示モジュール、431…プロセス受付モジュール、432…テーマ等配信モジュール、433…評価受付モジュール、434…評価登録モジュール

Claims (12)

  1. グループ毎にメンバー個人の属性を取得し、グループとしての特性を設定する設定手段と、
    複数のグループを対象とした目標が与えられた場合、当該目標と各グループの特性とに基づいて、各グループ別に与える議論のテーマの候補を提示する提示手段と
    を有するグループ活動支援装置。
  2. 前記設定手段は、前記目標を入力するユーザの端末に、各グループの特性を表示する、請求項1に記載のグループ活動支援装置。
  3. 前記提示手段は、グループ別に与える議論のテーマの候補を、各グループの特性に関連付けて表示する、請求項2に記載のグループ活動支援装置。
  4. 前記テーマの候補は、選択可能に表示される、請求項3に記載のグループ活動支援装置。
  5. 提示された前記テーマの候補の修正が可能である、請求項3に記載のグループ活動支援装置。
  6. 各グループに対する前記テーマの確定後、前記提示手段は、複数のグループに適用される進行に関する計画の候補を提示する、請求項1に記載のグループ活動支援装置。
  7. 前記提示手段は、前記計画の候補を、グループ別に定められた前記テーマと並べて表示する、請求項6に記載のグループ活動支援装置。
  8. 前記計画の候補は、選択可能に表示される、請求項7に記載のグループ活動支援装置。
  9. 提示された前記計画の候補の修正が可能である、請求項7に記載のグループ活動支援装置。
  10. グループ別に、議論に使用したテーマと評価の記入欄とを関連付けて表示する、請求項1に記載のグループ活動支援装置。
  11. グループ活動に使用した進行に関する計画と評価の記入欄とを関連付けて表示する、請求項10に記載のグループ活動支援装置。
  12. コンピュータに、
    グループ毎にメンバー個人の属性を取得し、グループとしての特性を設定する機能と、
    複数のグループを対象とした目標が与えられた場合、当該目標と各グループの特性とに基づいて、グループ別に与える議論のテーマの候補を提示する機能と
    を実行させるプログラム。
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