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JP2019200806A - 車両制御装置 - Google Patents

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JP2019200806A JP2019136551A JP2019136551A JP2019200806A JP 2019200806 A JP2019200806 A JP 2019200806A JP 2019136551 A JP2019136551 A JP 2019136551A JP 2019136551 A JP2019136551 A JP 2019136551A JP 2019200806 A JP2019200806 A JP 2019200806A
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Abstract

【課題】自車両と対向車両との衝突を効果的に回避すること。【解決手段】車両制御装置140は、自車両が走行する走行車線と対向車両が走行する対向車線を区分する中央線を検出する中央線検出部214と、対向車線を走行する対向車両を検出する対向車両検出部216と、自車両と対向車両が衝突する衝突予測時間を導出する予測時間導出部218と、自車両の進行方向における自車両と対向車両との距離が所定距離以内である場合に、制御対象対向車両選出処理を実行する制御対象対向車両選出部222と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、自車両と対向車両との衝突を回避する制御を行う車両制御装置に関する。
特許文献1には、自車両が走行する走行車線と対向車両が走行する対向車線を区別する中央線を検出し、自車両が対向車線に進入し追い越しを行う場合、自車両と対向車両が衝突するおそれがあれば、自車両を走行車線に戻す制御を行うことについて開示がある。
欧州特許出願公開第2837538号明細書
しかしながら、特許文献1の従来技術では、例えば、対向車両が対向車線の中央線側を走行し、自車両が走行車線の中央線側を走行するような、両車両が衝突する可能性がある場合において、両車両の衝突を回避するような制御は行われない。このように、特許文献1の従来技術では、自車両が走行車線内を走行している間は、自車両と対向車両との衝突を効果的に回避することはできなかった。
本発明は、このような課題に鑑み、自車両と対向車両との衝突を効果的に回避することが可能な車両制御装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の車両制御装置は、自車両が走行する走行車線と対向車両が走行する対向車線を区分する中央線を検出する中央線検出部と、前記対向車線を走行する前記対向車両を検出する対向車両検出部と、前記自車両と前記対向車両が衝突する衝突予測時間を導出する予測時間導出部と、前記自車両の進行方向における前記自車両と前記対向車両との距離が所定距離以内である場合に、制御対象対向車両選出処理を実行する制御対象対向車両選出部と、を備える。
前記所定距離は、前記自車両の進行方向における前記自車両と前記対向車両との距離が、前記中央線検出部が検出した前記自車両の進行方向における前記中央線の長さ以内となる距離であってもよい。
前記制御対象対向車両選出部は、前記中央線から前記対向車線側に一定距離範囲内の領域に複数の前記対向車両が存在すると判定した場合、前記複数の対向車両のうち、前記衝突予測時間が最も短い対向車両を、前記自車両との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両として選出する制御対象対向車両選出処理を実行してもよい。
前記自車両の進行方向における前記自車両と前記対向車両との間の第1距離を導出する距離導出部を有し、前記制御対象対向車両選出部は、前記複数の対向車両の前記衝突予測時間が等しい場合、前記第1距離が最も短い対向車両を、前記制御対象対向車両として選出する制御対象対向車両選出処理を実行してもよい。
前記距離導出部は、前記自車両の進行方向と直交する方向における前記自車両と前記対向車両との間の第2距離を導出し、前記制御対象対向車両選出部は、前記複数の対向車両の前記衝突予測時間が等しく、かつ、前記複数の対向車両の前記第1距離が等しい場合、前記第2距離が最も短い対向車両を、前記制御対象対向車両として選出する制御対象対向車両選出処理を実行してもよい。
前記対向車両検出部は、前記自車両の進行方向に延びる線と、前記自車両と前記対向車両とを結ぶ線との間の角度が所定角度以内である場合、前記自車両との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両の候補とし、前記角度が所定角度より大きい場合、前記制御対象対向車両の候補としなくてもよい。
前記自車両との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両が選出された場合、前記自車両と前記制御対象対向車両との衝突を回避するように前記自車両を制御する制御部を備えてもよい。
本発明によれば、自車両と対向車両との衝突を効果的に回避することが可能となる。
車両の構成を示す図である。 車両制御装置および車外環境認識装置の概略的な機能を示した機能ブロック図である。 輝度画像と距離画像を説明するための説明図である。 本実施形態における制御対象対向車両設定処理を説明するフローチャートである。 本実施形態における対向車両検出処理を説明するフローチャートである。 本実施形態における制御対象対向車両選出処理を説明するフローチャートである。 白線検出範囲を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
近年では、車両に搭載した車載カメラによって自車両の前方の道路環境を撮像し、画像内における色情報や位置情報に基づいて他車両を特定し、特定された他車両との衝突を回避する所謂衝突防止機能を搭載した車両が普及しつつある。以下では、このような車外環境を認識する車外環境認識装置および車両(自車両)と他車両(対向車両)との衝突を回避する制御を実行する車両制御装置を搭載した車両について詳述する。
図1は、車両(自車両)100の構成を示す図である。図1中、実線の矢印はデータの伝達の向きを示し、破線の矢印は制御信号の伝達の向きを示す。図1に示すように、車両100は、エンジン102を有する自動車である。なお、ここでは、駆動源をエンジンとしたが、モータジェネレータや、エンジンおよびモータジェネレータであってもよい。
エンジン102のクランクシャフト104は、トランスミッション106を介して前輪側プロペラシャフト108に接続されている。前輪側プロペラシャフト108は、一端にフロントディファレンシャルギア110を介して前輪側ドライブシャフト112が接続されており、他端に電子制御カップリング114を介して後輪側プロペラシャフト116が接続されている。前輪側ドライブシャフト112の両端には、前輪120が接続されている。
後輪側プロペラシャフト116は、電子制御カップリング114とは反対側の後端にリアディファレンシャルギア118を介して後輪側ドライブシャフト122が接続されている。後輪側ドライブシャフト122の両端には、後輪130が接続されている。
したがって、車両100では、クランクシャフト104、トランスミッション106、前輪側プロペラシャフト108、フロントディファレンシャルギア110および前輪側ドライブシャフト112を介して、エンジン102から出力されるトルクが前輪120に伝達される。
また、車両100では、クランクシャフト104、トランスミッション106、前輪側プロペラシャフト108、電子制御カップリング114、後輪側プロペラシャフト116、リアディファレンシャルギア118、および、後輪側ドライブシャフト122を介して、エンジン102から出力されるトルクが後輪130に伝達される。電子制御カップリング114は、走行状態や運転者からの指示に応じて、前輪120に伝達されるトルク(駆動力)と、後輪130に伝達されるトルク(駆動力)との比を調整可能に構成されている。
操舵機構132は、運転者が操作するハンドルの操舵角に応じて車体に対する前輪120の角度を変える。また、操舵機構132は、不図示の操舵用モータを備え、車両100と対向車両との衝突を回避する制御を行う際、後述する操舵制御部212の制御に応じて操舵用モータが駆動することで、車体に対する前輪120の角度を変える。
また、車両100には、ECU134が設けられている。ECU134は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、エンジン102を統括制御する。
また、車両100には、車両制御装置140が設けられている。車両制御装置140は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、車両100の各部を統括制御する。車両制御装置140は、アクセルペダルセンサ142、ブレーキペダルセンサ144、車速センサ146、回転数センサ148、角速度センサ150、および、操舵角センサ152とそれぞれ接続され、各センサで検出された値を示す信号が所定間隔毎に入力される。また、車両制御装置140は、HMI(Human Machine Interface)154、GNSS(Global Navigation Satellite System)156、車車間通信装置158、および、後述する車外環境認識装置172とそれぞれ接続され、各装置から送信される信号(情報)を受信したり、各装置に信号(情報)を送信したりする。
アクセルペダルセンサ142は、アクセルペダルの踏込み量(アクセル踏込み量)を検出し、アクセル踏込み量を示すアクセル踏込み量信号を車両制御装置140に送信する。ブレーキペダルセンサ144は、ブレーキペダルの踏込み量(ブレーキ踏込み量)を検出し、ブレーキ踏込み量を示すブレーキ踏込み量信号を車両制御装置140に送信する。車速センサ146は、車両100の車速を検出し、車速を示す車速信号を車両制御装置140に送信する。回転数センサ148は、エンジン102の回転数を検出し、回転数を示す回転数信号を車両制御装置140に送信する。角速度センサ150は、前輪120の角速度を検出し、角速度を示す角速度信号を車両制御装置140に送信する。操舵角センサ152は、ハンドルの操舵角を検出し、ハンドルの操舵角を示す操舵角信号を車両制御装置140に送信する。
ECU134は、エンジン102と接続され、エンジン102に制御信号を送信する。また、車両制御装置140は、ブレーキ160、電子制御カップリング114と接続され、ブレーキ160、電子制御カップリング114に制御信号を送信する。
ECU134は、アクセルペダルセンサ142から送信されるアクセル踏込み量信号、および、回転数センサ148から送信されるエンジン102の回転数を示す回転数信号を車両制御装置140から受信する。ECU134は、アクセル踏込み量信号および回転数信号に基づいて、予め記憶されたマップを参照してエンジン102の目標トルクおよび目標回転数を導出する。そして、ECU134は、導出した目標トルクおよび目標回転数となるようにエンジン102を駆動させる。
HMI154は、運転者と車両設備とのインターフェースであり、例えば、車両100と対向車両が衝突する可能性がある場合に、車両100の運転者に危険を報知する装置である。このHMI154としては、モニターやスピーカ等を用いることができる。例えば、HMI154は、車両制御装置140から危険報知信号(情報)を受信すると、モニターに危険報知内容を表示し、スピーカにより警告音や危険報知にかかるメッセージを鳴らすことにより、車両100の運転者に危険を報知する。また、後述するように運転者により車両100が通行する通行区分(右または左)を設定可能な操作部を有する。
GNSS156は、車両100の位置情報を検出する装置である。このGNSS156は、図示しないGNSSアンテナを介して車両100の緯度・経度の情報を、車両100の位置情報として検出する。また、GNSS156は、車両100の緯度・経度の情報から、車両100の進行方位に関する情報を検出することができる。
車車間通信装置158は、車両100の周辺における対向車両と情報を通信する装置である。車車間通信装置158は、通信により車両100に関する情報を対向車両に送信し、通信により対向車両に関する情報を受信(検出)して、車両100の周辺における対向車両と情報を通信する。本実施形態では、車車間通信装置158は、車両100に関する情報として、車両100の位置・速度・進行方位の情報を送信し、対向車両に関する情報として、対向車両の位置・速度・進行方位の情報を受信する。
また、車両100には、撮像装置170および車外環境認識装置172が設けられている。撮像装置170は、CCD(Charge-Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子を含んで構成され、車両100の前方に相当する環境を撮像し、カラー画像やモノクロ画像を生成することができる。ここで、カラー値は、1つの輝度(Y)と2つの色差(UV)からなる、または、3つの色相(R(赤)、G(緑)、B(青))からなる数値群である。ここでは、撮像装置170で撮像されたカラー画像やモノクロ画像を輝度画像と呼び、後述する距離画像と区別する。
また、撮像装置170は、車両100の進行方向側において2つの撮像装置170それぞれの光軸が略平行になるように、略水平方向に離隔して配置される。撮像装置170は、車両100の前方の検出領域に存在する特定物を撮像した画像データを、例えば1/60秒のフレーム毎(60fps)に連続して生成する。
車外環境認識装置172は、2つの撮像装置170それぞれから画像データを取得し、所謂パターンマッチングを用いて視差を導き出し、導出された視差情報(後述する相対距離に相当)を画像データに対応付けて距離画像を生成する。輝度画像および距離画像については後ほど詳述する。また、車外環境認識装置172は、輝度画像に基づく輝度値(カラー値)、および、距離画像に基づく車両100との相対距離情報を用いて車両100前方の検出領域に表示された対象物がいずれの特定物に対応するかを特定する。ここで、認識対象となる特定物は、車両、人(歩行者)、信号機、道路(進行路)、道路の白線、ガードレールといった独立して存在する物のみならず、テールランプやウィンカー、信号機の各点灯部分等、独立して存在する物の一部として特定できる物も含む。以下の実施形態における各機能部は、このような画像データの更新を契機としてフレーム毎に各処理を遂行する。
以下、車外環境認識装置172の構成について詳述する。ここでは、本実施形態に特徴的な、自車両前方(進行方向)に位置する対向車両および白線等の特定物の特定手順について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
図2は、車両制御装置140および車外環境認識装置172の概略的な機能を示した機能ブロック図である。図2に示すように、車外環境認識装置172は、I/F部180と、データ保持部182と、中央制御部184とを含んで構成される。
I/F部180は、撮像装置170や車両制御装置140との双方向の情報交換を行うためのインターフェースである。データ保持部182は、RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、以下に示す各機能部の処理に必要な様々な情報を保持し、また、撮像装置170から受信した画像データを一時的に保持する。
中央制御部184は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路で構成され、システムバス186を通じて、I/F部180、データ保持部182等を制御する。また、本実施形態において、中央制御部184は、画像処理部190、3次元位置情報生成部192、グループ化部194、道路特定部196、白線検出部198、移動物特定部200としても機能する。以下、このような機能部の処理について説明する。
画像処理部190は、2つの撮像装置170それぞれから画像データを取得し、一方の画像データから任意に抽出したブロック(例えば水平4画素×垂直4画素の配列)に対応するブロックを他方の画像データから検索する、所謂パターンマッチングを用いて視差を導き出す。ここで、「水平」は、撮像した輝度画像の画面横方向(長手方向)を示し、「垂直」は、撮像した輝度画像の画面縦方向(短手方向)を示す。
このパターンマッチングとしては、2つの画像データ間において、任意の画像位置を示すブロック単位で輝度値(Y色差信号)を比較することが考えられる。例えば、輝度値の差分をとるSAD(Sum of Absolute Difference)、差分を2乗して用いるSSD(Sum of Squared intensity Difference)や、各画素の輝度値から平均値を引いた分散値の類似度をとるNCC(Normalized Cross Correlation)等の手法がある。画像処理部190は、このようなブロック単位の視差導出処理を検出領域(例えば水平600画素×垂直180画素)に映し出されている全てのブロックについて行う。ここでは、ブロックを水平4画素×垂直4画素としているが、ブロック内の画素数は任意に設定することができる。
ただし、画像処理部190では、検出分解能単位であるブロック毎に視差を導出することはできるが、そのブロックがどのような対象物の一部であるかを認識できない。したがって、視差情報は、対象物単位ではなく、検出領域における例えばブロックといった検出分解能単位(以下、立体部位という)で独立して導出されることとなる。ここでは、このようにして導出された視差情報(相対距離情報に相当)を画像データの各立体部位に対応付けた画像を距離画像という。
図3は、輝度画像300と距離画像302を説明するための説明図である。例えば、2つの撮像装置170を通じ、検出領域304について図3(a)のような輝度画像(画像データ)300が生成されたとする。ただし、ここでは、理解を容易にするため、2つの輝度画像300の一方のみを模式的に示している。本実施形態において、画像処理部190は、このような輝度画像300から立体部位毎の視差を求め、図3(b)のような距離画像302を形成する。距離画像302における各立体部位には、その立体部位の視差が関連付けられている。ここでは、説明の便宜上、視差が導出された立体部位を黒のドットで表している。
図2に戻って説明すると、3次元位置情報生成部192は、画像処理部190で生成された距離画像302に基づいて検出領域304内の立体部位毎の視差情報を、所謂ステレオ法を用いて、水平距離、高さおよび相対距離を含む3次元の位置情報に変換する。ここで、ステレオ法は、三角測量法を用いることで、立体部位の視差からその立体部位の撮像装置170に対する相対距離を導出する方法である。このとき、3次元位置情報生成部192は、立体部位の相対距離と、立体部位と同相対距離にある道路表面上の点から立体部位までの距離画像302上の距離とに基づいて、立体部位の道路表面からの高さを導出する。
グループ化部194は、距離画像302における、3次元位置(水平距離x、高さyおよび相対距離z)の差分が予め定められた範囲(例えば0.1m)内にある立体部位同士を、同一の特定物に対応すると仮定してグループ化する。こうして、立体部位の集合体である対象物が生成される。上記グループ化の範囲は実空間上の距離で表され、製造者によって任意の値に設定することができる。また、グループ化部194は、グループ化により新たに追加された立体部位に関しても、その立体部位を基点として、水平距離xの差分、高さyの差分および相対距離zの差分が所定範囲内にある立体部位をさらにグループ化する。結果的に、同一の特定物と仮定可能な立体部位全てが対象物としてグループ化されることとなる。
道路特定部196は、対象物が、予め定められた道路に相当する所定の条件を満たしていれば(例えば、白線、他車両、ガードレール等の路側用対象物との位置関係が特定物「道路」に相当すれば)、その対象物を特定物「道路」と特定する。
白線検出部198は、距離画像302における3次元位置や輝度画像300に基づく輝度値(カラー値)に基づいて、特定した道路表面上の白線を特定する。ここで、特定対象には、黄色線が含まれる。また、白線、黄色線の破断線も特定対象とする。以下、白線という場合、黄色線、破断線(白線、黄色線)も含むものとする。
白線検出部198は、例えば、グループ化部194によって道路表面上でグループ化され、かつ、予め設定された白線の輝度範囲に含まれる色であり、道路表面を進路前方に延在しているものを、白線として検出する。ここでは、白線検出部198は、撮像装置170の画像データに基づいて白線を検出する場合について説明したが、例えば、レーザなど他の手段によって白線を検出してもよい。
移動物特定部200は、グループ化した対象物が、予め定められた車両に相当する所定の条件を満たしていれば(例えば、対象物が道路上に位置し、対象物全体の大きさが特定物「車両」の大きさに相当すれば)、その対象物を特定物「他車両」と特定する。
また、車両制御装置140は、制動制御部210、操舵制御部212、中央線検出部214、対向車両検出部216、予測時間導出部218、距離導出部220、制御対象対向車両選出部222として機能する。
制動制御部210は、ブレーキペダルセンサ144からブレーキ踏込み量信号が送信されると、ブレーキ踏込み量信号に基づいて、ブレーキ160を制御して車両100を制動させる。
操舵制御部212は、アクセル踏込み量信号、ブレーキ踏込み量信号、車速信号、エンジン102の回転角信号、前輪120の角速度信号、操舵角信号に応じ、操舵機構132を制御する。
中央線検出部214は、白線検出部198によって検出された道路上の白線に基づいて、車両100が走行する走行車線と対向車両が走行する対向車線を区分する中央線を検出する。例えば、中央線検出部214は、道路特定部196によって特定された道路と、白線検出部198によって検出された道路上の白線に基づいて、道路の中央に最も近い白線を中央線として検出する。また、中央線検出部214は、中央線を基準として、車両100が位置する側を走行車線とし、中央線を基準として、車両100が位置する側とは反対側を対向車線として識別する。
対向車両検出部216は、対向車線を走行する対向車両を検出する。対向車両を検出する具体的な内容については、後述する。
予測時間導出部218は、車両100と対向車両が衝突する衝突予測時間を導出する。具体的に、予測時間導出部218は、GNSS156から取得される情報により、車両100の位置および進行方向を取得し、車速センサ146から取得される情報により、車両100の速度を取得する。また、予測時間導出部218は、取得した車両100の情報と、対向車両検出部216により検出された対向車両の情報(前述した距離画像)に基づいて、対向車両の位置、速度および進行方向を導出する。そして、予測時間導出部218は、対向車両の位置、速度および進行方向と、車両100の位置、速度および進行方向に基づいて、対向車両が車両100に到達するまでの衝突予測時間を導出する。ここでは、予測時間導出部218は、対向車両が車両100とすれ違うまでの時間を導出する。例えば、予測時間導出部218は、対向車両が車両100の進行方向における前端から進行方向と直交する方向に延びる線に到達するまでの時間を導出する。
距離導出部220は、車両100の進行方向における車両100と対向車両との間の第1距離および車両100の進行方向と直交する方向における車両100と対向車両との間の第2距離を導出する。具体的に、距離導出部220は、GNSS156から取得される情報により、車両100の位置および進行方向を取得する。また、距離導出部220は、取得した車両100の情報と、対向車両検出部216により検出された対向車両の情報(前述した距離画像)に基づいて、対向車両の位置および進行方向を導出する。そして、距離導出部220は、対向車両の位置および進行方向と、車両100の位置および進行方向とに基づいて、上記第1距離および第2距離を導出する。
制御対象対向車両選出部222は、車両100との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両を選出する。制御対象対向車両を選出する具体的な内容については、後述する。
図4は、本実施形態における制御対象対向車両設定処理を説明するフローチャートである。
制御対象対向車両選出部222は、まず、HMI154から通行区分に関する情報を取得する。HMI154は、運転者により走行車線カスタマイズ切り替え操作ができるように構成されている。運転者は、予め走行車線カスタマイズ切り替え操作を行い、HMI154に通行区分に関する情報を入力することができる。
制御対象対向車両選出部222は、HMI154から取得した通行区分に関する情報から、通行区分は右に設定されているか否かを判定する(ステップS401)。通行区分が右である場合、ステップS403に進み、通行区分が左である場合、ステップS402に進む。
制御対象対向車両選出部222は、通行区分が左である場合(ステップS401においてNO)、車両100の右側に白線が検出されているか否かを判定する(ステップS402)。車両100の右側に白線が検出されている場合は、ステップS404に進み、車両100の右側に白線が検出されない場合は、ステップS411に進む。
制御対象対向車両選出部222は、通行区分が右である場合(ステップS401においてYES)、車両100の左側に白線が検出されているか否かを判定する(ステップS403)。車両100の左側に白線が検出されている場合は、ステップS404に進み、車両100の左側に白線が検出されない場合は、ステップS411に進む。
制御対象対向車両選出部222は、ステップS402においてYES、または、ステップS403においてYESである場合、対向車両検出部216により対向車両検出処理を実行させる。
図5は、本実施形態における対向車両検出処理を説明するフローチャートである。
対向車両検出部216は、まず、移動物特定部200により特定された対象物の情報(前述した距離画像)に基づいて、対象物の速度を導出する。そして、対象物の速度(対向車速)が所定速度以上(例えば、15km/h以上)であるか否かを確認する(ステップS501)。ここで、対象物速度が所定速度未満である場合は、対象物が低速走行中あるいは停止状態であると考えられ、所定速度未満の対象物を、車両100との衝突を回避する対象となる対向車両ではないと判定する。
対向車両検出部216は、移動物特定部200により特定された対象物の情報に基づいて、特定された対象物の検出回数が所定回数以上であるか否かを確認する(ステップS502)。ここで、所定回数は、特定された対象物の位置(または、車両100から対象物までの距離)または速度に応じて変化する値である。ここで、対象物の検出回数が所定回数未満である場合は、検出された対象物が誤検出である可能性が高いため、所定回数未満の対象物を、車両100との衝突を回避する対象となる対向車両ではないと判定する。
対向車両検出部216は、移動物特定部200により特定された対象物の情報に基づいて、対象物のサイズが所定サイズ以上であるか否かを確認する(ステップS503)。ここでは、対象物の縦(高さ)、横(幅)、面積を確認し、それぞれの値が所定サイズ以上であるか否かを確認する。ここで、所定サイズは、対象物の位置(または、車両100から対象物までの距離)に応じて変化する値である。また、所定サイズは、車両100の車外環境(例えば、昼または夜)によっても変化する値である。ここで、対象物のサイズが所定サイズ未満である場合は、対象物が車両サイズではないと判定され、所定サイズ未満の対象物を、車両100との衝突を回避する対象となる対向車両ではないと判定する。
対向車両検出部216は、移動物特定部200により特定された対象物の情報に基づいて、対象物のアスペクト比が所定範囲の比率であるか否かを確認する(ステップS504)。ここでは、対象物の縦(高さ)と横(幅)の比率を確認し、比率が所定範囲内であるか否かを確認する。ここで、対象物のアスペクト比が所定範囲外である場合は、その対象物が車両とは異なる対象物である可能性が高いため、所定範囲外の対象物を、車両100との衝突を回避する対象となる対向車両ではないと判定する。
対向車両検出部216は、移動物特定部200により特定された対象物の情報に基づいて、対象物の視差密度が所定密度範囲内であるか否かを確認する(ステップS505)。ここで、視差密度は、距離点数を横幅(距離画像の画面横方向(長手方向))で割ったものである。所定密度範囲は、実験により得られた実測値の範囲である。ここで、対象物の視差密度が所定密度範囲外である場合は、その対象物が車両とは異なる対象物である可能性が高いため、所定密度範囲外の対象物を、車両100との衝突を回避する対象となる対向車両ではないと判定する。
対向車両検出部216は、移動物特定部200により特定された対象物の情報に基づいて、対象物の傾きが所定角度以内(例えば、45°以内)であるか否かを確認する(ステップS506)。ここで、対象物の傾きは、車両100の進行方向に延びる線と、車両100と対象物とを結ぶ線との間の角度である。ここで、対象物の傾きが所定角度より大きい場合は、対象物が対向車線の延びる方向と交差する方向に移動し、対向車線から離脱または対向車線に合流する車両であると判定され、所定角度より大きい対象物を、車両100との衝突を回避する対象となる対向車両ではないと判定する。
対向車両検出部216は、ステップS501〜S506の条件をすべて満たしているか否か判定する(ステップS507)。ステップS501〜S506の条件をすべて満たしている場合は、ステップS508に進み、ステップS501〜S506の条件のうち、いずれかを満たしていない場合は、ステップS509に進む。
対向車両検出部216は、ステップS501〜S506の条件をすべて満たしている場合(ステップS507においてYES)、対向車両を検出したと判定し(ステップS508)、対向車両検出処理を終了する。
対向車両検出部216は、ステップS501〜S506の条件のうち、いずれかを満たしていない場合(ステップS507においてNO)、対向車両を検出しなかった(無検出である)と判定し(ステップS509)、対向車両検出処理を終了する。
図4に戻り、制御対象対向車両選出部222は、対向車両が検出されたか否か判定する(ステップS405)。対向車両が検出された場合、ステップS406に進み、対向車両が検出されなかった場合、ステップS411に進む。
制御対象対向車両選出部222は、対向車両が検出された場合(ステップS405においてYES)、予測時間導出部218から、対向車両と車両100との衝突までの時間である衝突予測時間(TTC:Time To Collision)を取得する。そして、TTCが所定時間以内(例えば、1.5sec以内)であるか否か判定する(ステップS406)。TTCが所定時間以内である場合は、ステップS407に進み、TTCが所定時間より大きい場合は、ステップS411に進む。
制御対象対向車両選出部222は、TTCが所定時間以内である場合(ステップS406においてYES)、車両100の進行方向における車両100と対向車両との距離が、白線検出距離以内に存在するか否か判定する(ステップS407)。ここで、制御対象対向車両選出部222は、白線検出部198により検出された白線(中央線)の、車両100の進行方位における長さ(距離)を取得している。そして、白線検出部198により検出された白線の長さと、車両100と対向車両との距離を比較している。ここでは、制御対象対向車両選出部222は、白線が検出可能な距離より、車両100と対向車両との距離が大きい場合、その対向車両は、対向車両としての信頼性がないとして、対向車両として判定しないようにしている。白線が検出可能な距離以内である場合、ステップS408に進み、白線が検出可能な距離より離れている場合、ステップS411に進む。
制御対象対向車両選出部222は、車両100と対向車両との距離が白線検出距離以内である場合(ステップS407においてYES)、制御対象対向車両選出処理を実行する(ステップS408)。
図6は、本実施形態における制御対象対向車両選出処理を説明するフローチャートである。
制御対象対向車両選出部222は、対向車両が中央線に基づいて導出される白線検出範囲内に存在するか否か判定する(ステップS601)。白線検出範囲内である場合、ステップS602に進み、白線検出範囲外である場合、ステップS605に進む。
ここで、白線検出範囲について説明する。図7は、白線検出範囲Aを説明する図である。図7に示すように、車両100は、片側一車線の道路Sの走行車線S1を走行し、対向車両400は、道路Sの対向車線S2を走行している。走行車線S1は、白線H1(走行車線S1側の車両通行帯境界線)および白線H2(中央線)により区分けされる車線である。対向車線S2は、白線H3(対向車線S2側の車両通行帯境界線)および白線H2により区分けされる車線である。白線検出範囲Aは、白線H2(中央線)に基づいて導出され、例えば、白線H2から対向車線S2側に所定距離L以内(例えば、1.4m以内)の領域である。
図6に戻り、制御対象対向車両選出部222は、対向車両が白線検出範囲A内に存在する場合(ステップS601においてYES)、白線検出範囲A内に複数の対向車両が存在するか否か判定する(ステップS602)。複数の対向車両が存在する場合は、ステップS603に進み、複数の対向車両が存在しない(すなわち、1の対向車両のみ存在する)場合は、ステップS604に進む。
制御対象対向車両選出部222は、白線検出範囲A内に複数の対向車両が存在する場合(ステップS602においてYES)、複数の対向車両のうち、1の制御対象対向車両を選出する(ステップS603)。ここで、複数の対向車両のうち、1の制御対象対向車両を選出するのは、対向車両を正確に特定しておかないと、車両100と対向車両との衝突を具体的にどのように回避する制御を行えばよいのかが不明になるからである。
ステップS603において、制御対象対向車両選出部222は、まず、予測時間導出部218から、複数の対向車両それぞれと、車両100とが衝突する衝突予測時間(TTC)を取得する。そして、複数の対向車両のうち、TTCが最も短い対向車両を、車両100との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両として選出する。ここで、TTCが最も短い対向車両が車両100に最も早く衝突すると考えられる。そのため、制御対象対向車両選出部222は、TTCが最も短い対向車両を制御対象対向車両として選出している。
TTCが等しい複数の対向車両が存在する場合、制御対象対向車両選出部222は、距離導出部220から、車両100の進行方向における車両100と対向車両との間の第1距離を取得する。そして、TTCが等しい複数の対向車両のうち第1距離が最も短い対向車両を、制御対象対向車両として選出する。ここで、白線検出範囲A内に存在する複数の対向車両のうち、車両100との距離が遠い側の対向車両は車両100との距離が近い側の対向車両との衝突を回避するため、スピードを落とすまたは進路を変更すると考えられる。そのため、制御対象対向車両選出部222は、第1距離が最も短い対向車両を制御対象対向車両として選出している。
TTCが等しく、かつ、第1の距離が等しい複数の対向車両が存在する場合、距離導出部220から、車両100の進行方向と直交する方向における車両100と対向車両との間の第2距離を取得する。そして、TTCが等しく、かつ、第1の距離が等しい複数の対向車両のうち第2距離が最も短い対向車両を、制御対象対向車両として選出する。ここで、TTCが等しく、かつ、第1距離が等しい複数の対向車両とは、複数の対向車両が並走している状態であり、並走している対向車両のうち第2距離が最も短い対向車両の方が、車両100に衝突する可能性が高いと考えられる。そのため、制御対象対向車両選出部222は、第2距離が最も短い対向車両を制御対象対向車両として選出している。
制御対象対向車両選出部222は、1の制御対象対向車両を選出した場合、または、白線検出範囲A内に1の対向車両のみ存在する場合、その1の対向車両を、車両100との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両として判定する(ステップS604)。
一方、制御対象対向車両選出部222は、白線検出範囲A内に対向車両が存在しない場合(ステップS601においてNO)、車両100との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両がないと判定する(ステップS605)。
図4に戻り、制御対象対向車両選出部222は、1の制御対象対向車両が存在するか否か判定する(ステップS409)。1の制御対象対向車両が存在する場合は、ステップS410に進み、制御対象対向車両が存在しない場合は、ステップS411に進む。
制御対象対向車両選出部222は、1の制御対象対向車両が存在する場合(ステップS409においてYES)、制御対象対向車両ありとして、その対向車両を、制御対象対向車両として設定する(ステップS410)。
一方、制御対象対向車両選出部222は、ステップS402、S403、S405、S406、S407、S409においてNOである場合、制御対象対向車両が無かったとして、制御対象対向車両なしに設定する(ステップS411)。
その後、操舵制御部212は、制御対象対向車両が選出された場合、車両100と制御対象対向車両との衝突を回避するように操舵機構132を制御する。また、制動制御部210は、制御対象対向車両が選出された場合、車両100と制御対象対向車両との衝突を回避するようにブレーキ160を制御する。これにより、対向車線を走行する対向車両のうち、制御対象対向車両選出部222が選出した制御対象対向車両のみに対し、車両100と制御対象対向車両との衝突を回避するように車両100を制御することができる。
このように、制御対象対向車両選出部222は、白線検出範囲Aに基づいて、車両100との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両を選出している。すなわち、対向車線S2のうち白線H2(中央線)近傍を走行し、車両100と衝突する可能性の高い対向車両を、制御対象対向車両として選出している。したがって、対向車両が対向車線の中央線側を走行し、自車両が走行車線の中央線側を走行するような、両車両が衝突する可能性がある場合においても、両車両の衝突を回避することができる。これにより、車両100と対向車両との衝突を効果的に回避することができる。
また、制御対象対向車両選出部222は、対向車線S2を走行するすべての対向車両を制御対象対向車両として選出せずに、白線検出範囲Aを基準として制御対象対向車両を選出している。そのため、対向車線を走行する対向車両が現れるたびに車両100と対向車両が衝突しないように回避制御が行われ、運転者に違和感を与えることを回避することができる。
また、制御対象対向車両選出部222は、白線検出範囲A内に複数の対向車両が存在する場合、複数の対向車両のうち、衝突予測時間が最も短い対向車両を、制御対象対向車両として選出している。なお、複数の対向車両の衝突予測時間が等しい場合、車両100の進行方向における車両100と対向車両との間の第1距離が最も短い対向車両を、制御対象対向車両として選出している。さらに、複数の対向車両の衝突予測時間が等しく、かつ、複数の対向車両の第1距離が等しい場合、車両100の進行方向と直交する方向における車両100と対向車両との間の第2距離が最も短い対向車両を、制御対象対向車両として選出している。ここで、第1距離および第2距離よりも衝突予測時間を優先している理由は、第1距離および第2距離に関わらず、衝突予測時間が最も短い対向車両が車両100に最も早く衝突する可能性が高いためである。また、第2距離よりも第1距離を優先している理由は、第2距離に関わらず、複数の対向車両のうち第1距離が短い方の対向車両と衝突する可能性が高いためである。これは、複数の対向車両のうち第1距離が長い方の対向車両は、第1距離が短い方の対向車両を避けるため、スピードを落とすまたは進路を変更すると考えられるためである。したがって、本実施形態では、第2距離よりも第1距離を優先し、第1距離が短い方の対向車両を、制御対象対向車両としている。これにより、白線検出範囲A内に複数の対向車両が存在する場合でも、制御対象対向車両を的確に選出することができ、車両100と対向車両との衝突を効果的に回避することができる。
また、上述した自車両と対向車両との衝突を回避する車両制御方法や、コンピュータを車両制御装置140として機能させるプログラムや、当該プログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能なフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD、DVD、BD等の記憶媒体も提供される。ここで、プログラムは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理手段をいう。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、自車両と対向車両との衝突を回避する制御を行う車両制御装置に利用することができる。
140 車両制御装置
214 中央線検出部
216 対向車両検出部
218 予測時間導出部
222 制御対象対向車両選出部

Claims (7)

  1. 自車両が走行する走行車線と対向車両が走行する対向車線を区分する中央線を検出する中央線検出部と、
    前記対向車線を走行する前記対向車両を検出する対向車両検出部と、
    前記自車両と前記対向車両が衝突する衝突予測時間を導出する予測時間導出部と、
    前記自車両の進行方向における前記自車両と前記対向車両との距離が所定距離以内である場合に、制御対象対向車両選出処理を実行する制御対象対向車両選出部と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記所定距離は、前記自車両の進行方向における前記自車両と前記対向車両との距離が、前記中央線検出部が検出した前記自車両の進行方向における前記中央線の長さ以内となる距離であることを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 前記制御対象対向車両選出部は、前記中央線から前記対向車線側に一定距離範囲内の領域に複数の前記対向車両が存在すると判定した場合、前記複数の対向車両のうち、前記衝突予測時間が最も短い対向車両を、前記自車両との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両として選出する制御対象対向車両選出処理を実行することを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御装置。
  4. 前記自車両の進行方向における前記自車両と前記対向車両との間の第1距離を導出する距離導出部を有し、
    前記制御対象対向車両選出部は、前記複数の対向車両の前記衝突予測時間が等しい場合、前記第1距離が最も短い対向車両を、前記制御対象対向車両として選出する制御対象対向車両選出処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
  5. 前記距離導出部は、
    前記自車両の進行方向と直交する方向における前記自車両と前記対向車両との間の第2距離を導出し、
    前記制御対象対向車両選出部は、前記複数の対向車両の前記衝突予測時間が等しく、かつ、前記複数の対向車両の前記第1距離が等しい場合、前記第2距離が最も短い対向車両を、前記制御対象対向車両として選出する制御対象対向車両選出処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の車両制御装置。
  6. 前記対向車両検出部は、前記自車両の進行方向に延びる線と、前記自車両と前記対向車両とを結ぶ線との間の角度が所定角度以内である場合、前記自車両との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両の候補とし、前記角度が所定角度より大きい場合、前記制御対象対向車両の候補としないことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  7. 前記自車両との衝突を回避する対象となる制御対象対向車両が選出された場合、前記自車両と前記制御対象対向車両との衝突を回避するように前記自車両を制御する制御部を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の車両制御装置。
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