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JP2019054312A - 端末装置、基地局装置および通信方法 - Google Patents

端末装置、基地局装置および通信方法 Download PDF

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JP2019054312A JP2016015284A JP2016015284A JP2019054312A JP 2019054312 A JP2019054312 A JP 2019054312A JP 2016015284 A JP2016015284 A JP 2016015284A JP 2016015284 A JP2016015284 A JP 2016015284A JP 2019054312 A JP2019054312 A JP 2019054312A
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友樹 吉村
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直紀 草島
翔一 鈴木
Shoichi Suzuki
翔一 鈴木
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立志 相羽
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一成 横枕
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Wataru Ouchi
渉 大内
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公彦 今村
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Abstract

【課題】非割り当て周波数において、上りリンクにおける通信を効率的に行う。【解決手段】端末装置は、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて受信する受信部と、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、を備え、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。【選択図】図18

Description

本発明の実施形態は、効率的な通信を実現する端末装置、基地局装置および通信方法の技術に関する。
標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)において、OFDM(Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)通信方式やリソースブロックと呼ばれる所定の周波数・時間単位の柔軟なスケジューリングの採用によって、高速な通信を実現させたEvolved Universal Terrestrial Radio Access(以降E−UTRAと称する)の標準化が行なわれた。
また、3GPPでは、より高速なデータ伝送を実現し、E−UTRAに対して上位互換性を持つAdvanced E−UTRAの検討を行っている。E−UTRAでは、基地局装置がほぼ同一のセル構成(セルサイズ)から成るネットワークを前提とした通信システムであったが、Advanced E−UTRAでは、異なる構成の基地局装置(セル)が同じエリアに混在しているネットワーク(異種無線ネットワーク、ヘテロジニアスネットワーク(Heterogeneous Network))を前提とした通信システムの検討が行われている。なお、E−UTRAはLTE(Long Term Evolution)とも呼
称され、Advanced E−UTRAはLTE−Advancedとも呼称される。また、LTEは、LTE−Advancedを含めた総称とすることもできる。
ヘテロジニアスネットワークのように、セル半径の大きいセル(マクロセル)と、セル半径がマクロセルよりも小さいセル(小セル、スモールセル)とが配置される通信システムにおいて、端末装置が、マクロセルとスモールセルとに同時に接続して通信を行うキャリアアグリゲーション(CA)技術およびデュアルコネクティビティ(DC)技術が規定されている(非特許文献1)。
一方、非特許文献2において、ライセンス補助アクセス(LAA;Licensed-Assisted Access)が、検討されている。LAAでは、例えば、無線LAN(Local Area Network)が利用している非割り当て周波数帯域(Unlicensed spectrum)が、LTEとして用いら
れる。具体的には、非割り当て周波数帯域がセカンダリセル(セカンダリコンポーネントキャリア)として設定される。LAAとして用いられているセカンダリセルは、割り当て周波数帯域(Licensed spectrum)で設定されるプライマリセル(プライマリコンポーネ
ントキャリア)によって、接続、通信および/または設定に関して、アシストされる。LAAによって、LTEで利用可能な周波数帯域が広がるため、広帯域伝送が可能になる。なお、LAAは、所定のオペレータ間で共有される共有周波数帯域(shared spectrum)
でも用いられる。
非割り当て周波数において、端末装置が上りリンクの信号を送信する場合、所望の送信電力をしようすることができず、伝送品質の劣化が懸念される。
3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures (Release 12), 3GPP TS 36.213 V12.4.0 (2014-12). 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Study on Licensed-Assisted Access to Unlicensed Spectrum; (Release 13) 3GPP TR 36.889 V1.0.1 (2015-6).
しかしながら、上述のような無線通信システムにおいて、上りリンクにおける通信方法について、具体的な方法は十分に検討されていなかった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、上りリンクにおける通信を、効率的に行なうことができる端末装置、基地局装置および通信方法を提供する。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の第1の態様は、端末装置であって、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて受信する受信部と、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、を備え、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(2)本発明の第2の態様は、基地局装置であって、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて送信する送信部と、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを受信する受信部と、を備え、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(3)本発明の第3の態様は、端末装置の通信方法であって、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて受信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを送信し、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(4)本実施形態の第4の態様は、基地局装置の通信方法であって、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて送信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを受信し、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに
基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
この発明によれば、基地局装置と端末装置が通信する無線通信システムにおいて、伝送効率を向上させることができる。
本実施形態に係る下りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る基地局装置2のブロック構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る端末装置1のブロック構成の一例を示す概略図である。 本実施形態に係る下りリンクの信号構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る下りリンク送信のためのCCAの手順の一例を示す図である。 本実施形態に係る下りリンク送信と上りリンク送信の間隔とCCAの種類の関係の一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンク送信のためのCCAの手順の一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンク送信のためのCCAの手順の一例を示す図である。 本実施形態に係る物理上りリンク共用チャネルの周波数多重の一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンク送信のためのCCAの一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンク送信のためのCCAの一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンク送信のためのCCAの一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンク送信のためのCCAの一例を示す図である。 本実施形態に係る上りリンク送信のためのCCAの手順の一例を示す図である。 本実施形態に係るPRACH構成の一例を示した図である。 本実施形態に係るPRACH構成の一例を示した図である。 本実施形態に係る端末装置の第2のPRACHプリアンブル送信方法の一例を示した図である。 本実施形態に係るPRACHマスクインデックスとPRACHリソースの対応の一例を示す図である。 本実施形態に係るランダムアクセスレスポンスの一例を示す図である。 本実施形態に係る端末装置に対して設定される予約リソースの一例を示した図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について以下に説明する。基地局装置(基地局、ノードB、eNB(eNodeB))と端末装置(端末、移動局、ユーザ装置、UE(User equipment))とが、セルにおいて通信する通信システム(セルラーシステム)を用いて説明する。
EUTRAおよびAdvanced EUTRAで使用される主な物理チャネル、および物理シグナルについて説明を行なう。チャネルとは信号の送信に用いられる媒体を意味し、物理チャネルとは信号の送信に用いられる物理的な媒体を意味する。本実施形態において、物理チャネルは、信号と同義的に使用され得る。物理チャネルは、EUTRA、お
よびAdvanced EUTRAにおいて、今後追加、または、その構造やフォーマット形式が変更または追加される可能性があるが、変更または追加された場合でも本実施形態の説明には影響しない。
LTEおよびEUTRAおよびAdvanced EUTRAでは、物理チャネルまたは物理信号のスケジューリングについて無線フレームを用いて管理している。1無線フレームの時間長は10ミリ秒(ms)であり、1無線フレームは10サブフレームで構成される。さらに、1サブフレームは2スロットで構成される。すなわち、1サブフレームの時間長は1ms、1スロットの時間長は0.5msである。また、物理チャネルが配置されるスケジューリングの最小単位としてリソースブロックを用いて管理している。リソースブロックとは、周波数軸を複数サブキャリア(例えば、サブキャリア間隔が15kHzである12サブキャリア)の集合で構成される一定の周波数領域と、一定の送信時間間隔(TTI、スロット、シンボル)で構成される領域で定義される。なお、1サブフレームは、1リソースブロックペアと称されてもよい。また、LTEでは、基本的に、1TTIは1サブフレーム(1ms)として規定されてもよい。なお、TTIは、受信側では受信時間間隔として規定されてもよい。TTIは、物理チャネルや物理信号の送信単位または受信単位として定義されてもよい。つまり、物理チャネルや物理信号の時間長は、TTIの長さに基づいて規定されてもよい。
EUTRAおよびAdvanced EUTRAでは、フレーム構成タイプが定義される。フレーム構成タイプ1(Frame structure type 1)は周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)に適用できる。フレーム構成タイプ2(Frame structure type 2)は時分割複信(Time Division Duplex、TDD)に適用できる。
図1は、本実施形態に係る下りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。下りリンクはOFDMアクセス方式が用いられる。下りリンクにおいて、下りリンクの信号および/または下りリンクの物理チャネルを送信することを、下りリンク送信と呼称される。下りリンクでは、PDCCH、EPDCCH、物理下りリンク共用チャネル(PDSCH;Physical Downlink Shared CHannel)などが割り当てられる。下りリンクの無線フレームは、下りリンクのリソースブロック(RB;Resource Block)ペアから構成されている。この下りリンクのRBペアは、下りリンクの無線リソースの割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯(RB帯域幅)及び時間帯(2個のスロット=1個のサブフレーム)からなる。1個の下りリンクのRBペアは、時間領域で連続する2個の下りリンクのRB(RB帯域幅×スロット)から構成される。1個の下りリンクのRBは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成される。また、時間領域においては、通常のサイクリックプレフィッス(CP)が付加される場合には7個、通常よりも長いサイクリックプレフィッスが付加される場合には6個のOFDMシンボルから構成される。周波数領域において1つのサブキャリア、時間領域において1つのOFDMシンボルにより規定される領域をリソースエレメント(RE;Resource Element)と称する。物理下りリンク制御チャネルは、端末装置識別子、物理下りリンク共用チャネルのスケジューリング情報、物理上りリンク共用チャネルのスケジューリング情報、変調方式、符号化率、再送パラメータなどの下りリンク制御情報が送信される物理チャネルである。なお、ここでは一つの要素キャリア(CC;Component Carrier)における下りリンクサブフレームを記載しているが、CC毎に下りリンクサブフレームが規定され、下りリンクサブフレームはCC間でほぼ同期している。
下りリンクでは、同期信号が割り当てられる。同期信号とは、主に下りリンクの信号および/またはチャネルを送信する基地局装置と下りリンクの信号および/またはチャネルを受信する端末装置との間において、下りリンクの信号および/またはチャネルのタイミ
ングを調整するために用いられる。具体的には、端末装置において、同期信号は無線フレームまたはサブフレームまたはOFDMシンボルの受信タイミングを調整するために用いられる。また、端末装置において、同期信号は要素キャリアの中心周波数の検出にも用いられる。また、端末装置において、同期信号はOFDMシンボルのCP長の検出にも用いられる。また、端末装置において、同期信号は、その同期信号が送信されたセル(基地局装置)の識別にも用いられる。言い換えると、端末装置において、同期信号は、その同期信号が送信されたセルのセル識別子の検出にも用いられる。なお、端末装置において、同期信号はAGC(Automatic Gain Control)を行うためにも用いられてもよい。なお、端末装置において、同期信号はFFT(Fast Fourier Transform)を行うためのシンボルの処理タイミングを調整するために用いられてもよい。なお、端末装置において、同期信号は参照信号受信電力(RSRP)の計算に用いられてもよい。なお、同期信号は、その同期信号が送信されるチャネルの確保のために用いられてもよい。
プライマリー同期信号(第1のプライマリー同期信号)とセカンダリー同期信号(第1のセカンダリー同期信号)は、セル捜索を促進するために下りリンクで送信される。セル捜索とは、端末装置がセルとの時間および周波数同期を取得し、そのセルの物理セル識別子(physical layer Cell ID)を検出する、端末装置による手順である。E−UTRAセル捜索は6リソースブロックとそれ以上に相当する柔軟で全体的な送信帯域幅をサポートする。
プライマリー同期信号およびセカンダリー同期信号の配置(位置、マッピング)の具体例を説明する。図9は、同期信号が配置されるサブキャリアおよびOFDMシンボルを決定する数式を示す。kを周波数領域、lを時間領域でリソースエレメントを指定するインデックスと定義すると、プライマリー同期信号およびセカンダリー同期信号は、図9の数式(0−a)、数式(1−a)、および数式(2)で定義される。ここで、NRB DLは下り
リンク帯域幅の設定情報から指定されるリソースブロック数、Nsc RBは周波数領域上リソ
ースブロックサイズであり、1リソースブロックあたりのサブキャリア数、Nsymb DLは下
りリンクスロットあたりのOFDMシンボル数である。ここで、ak,lはリソースエレメント(k,l)におけるシンボル、dは系列であり、nは0から2NM−1までの値をとる。また、modは余りを表す関数であり、AmodBは、AをBで除算したときの余りを示す。また、ここで、プライマリー同期信号およびセカンダリー同期信号において、NMは31である。また、ここで、プライマリー同期信号およびセカンダリー同期信号において、hは1である。
図1に図示されるプライマリー同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)とセカンダリー同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)は、下りリンク帯域幅(下りリンクのシステム帯域幅、下りリンク送信帯域幅)に依らず、中心周波数を中心とした62サブキャリア(62リソースエレメント)を用いて送信される。なお、システム帯域幅内のサブキャリアの中央に相当する直流サブキャリア(DCサブキャリア)は、プライマリー同期信号およびセカンダリー同期信号として用いられない。なお、プライマリー同期信号とセカンダリー同期信号の両端の5サブキャリア(5リソースエレメント)は予約され、プライマリー同期信号およびセカンダリー同期信号の送信のためには用いられない。上記の送信のために用いられる62リソースエレメントに加え、両端の5リソースエレメントも含めてプライマリー同期信号およびセカンダリー同期信号と呼称される。
なお、ここでは図示していないが、下りリンクサブフレームには、物理報知情報チャネルや下りリンク参照信号(RS:Reference Signal、下りリンクリファレンスシグナル)が配置されてもよい。下りリンク参照信号としては、PDCCHと同じ送信ポートで送信されるセル固有参照信号(CRS:Cell−specific RS
)、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)の測定に用いられるチャネル状態情報参照信号(CSI−RS、非ゼロ電力CSI−RS、NZP CSI−RS)、一部のPDSCHと同じ送信ポートで送信される端末固有参照信号(URS:UE−specific RS)、EPDCCHと同じ送信ポートで送信される復調用参照信号(DMRS:Demodulation RS)などがある。また、CRSが配置されないキャリアであってもよい。このとき一部のサブフレーム(例えば、無線フレーム中の1番目と6番目のサブフレーム)に、時間および/または周波数のトラッキング用の信号として、CRSの一部の送信ポート(例えば送信ポート0だけ)あるいは全部の送信ポートに対応する信号と同様の信号(拡張同期シグナルと呼称する)を挿入することができる。また、一部のPDSCHと同じ送信ポートで送信される端末固有参照信号は、PDSCHに関連付けられる端末固有参照信号またはDMRSとも呼称される。また、EPDCCHと同じ送信ポートで送信される復調用参照信号は、EPDCCHに関連付けられるDMRSとも呼称される。
なお、ここでは図示していないが、下りリンクサブフレームには、主に同時に送信されるPDSCHのレートマッチングのために用いられるゼロ電力CSI−RS(ZP CSI−RS)や、主にチャネル状態情報の干渉測定に用いられるCSI干渉マネージメント(CSI−IM)が配置されてもよい。ゼロ電力CSI−RSとCSI−IMは、非ゼロ電力CSI−RSが配置可能なリソースエレメントに配置されてもよい。CSI−IMは、ゼロ電力CSI−RSに重ねて設定されてもよい。
なお、ここでは図示していないが、下りリンクサブフレームには、検出信号(DS:Discovery Signal)が配置されてもよい。あるセルにおいて、DS(DS
Occasion)は、連続する所定数のサブフレームの時間期間(DS期間)で構成される。その所定数は、FDD(Frame structure type 1)において1から5であり、TDD(Frame structure type 2)において2から5である。その所定数は、RRCのシグナリングによって設定される。また、端末装置はDS期間を測定する区間が設定される。DS期間を測定する区間の設定を、DMTC(Discovery signals measurement timing configuration)とも呼称される。端末装置がDS期間を測定する区間(DMTC区間、DMTC Occasion)は、6ms(6サブフレーム)の区間で設定される。端末は、そのDSが、RRCのシグナリングによって設定されるパラメータdmtc-Periodicityで設定されるサブフレーム毎に、送信(マッピング、発生)していると想定する。また、下りリンクサブフレームにおいて、端末は以下の信号を含んで構成されるDSの存在を想定する。
(1)そのDS期間における全ての下りリンクサブフレームと全てのスペシャルサブフレームのDwPTS内の、アンテナポート0のCRS。
(2)FDDにおいて、そのDS期間の最初のサブフレーム内のPSS。TDDにおいて、そのDS期間の2番目のサブフレーム内のPSS。
(3)そのDS期間の最初のサブフレーム内のSSS。
(4)そのDS期間のゼロ個以上のサブフレーム内の非ゼロ電力CSI−RS。その非ゼロ電力CSI−RSはRRCのシグナリングによって設定される。
端末は、設定されたDSに基づいて、測定を行う。その測定は、DSにおけるCRS、または、DSにおける非ゼロ電力CSI−RSを用いて行われる。また、DSに関する設定において、複数の非ゼロ電力CSI−RSが設定できる。
図2は、本実施形態に係る上りリンクの無線フレーム構成の一例を示す図である。上りリンクはSC−FDMA方式が用いられる。上りリンクにおいて、上りリンクの信号および/または上りリンクの物理チャネルを送信することを、上りリンク送信と呼称される。つまり、上りリンク送信は、PUSCHの送信と換言できる。上りリンクでは、物理上り
リンク共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)、PUCCHなどが割り当てられる。また、PUSCHやPUCCHの一部に、上りリンク参照信号(上りリンクリファレンスシグナル)が割り当てられる。上りリンクの無線フレームは、上りリンクのRBペアから構成されている。この上りリンクのRBペアは、上りリンクの無線リソースの割り当てなどの単位であり、予め決められた幅の周波数帯(RB帯域幅)及び時間帯(2個のスロット=1個のサブフレーム)からなる。1個の上りリンクのRBペアは、時間領域で連続する2個の上りリンクのRB(RB帯域幅×スロット)から構成される。1個の上りリンクのRBは、周波数領域において12個のサブキャリアから構成される。時間領域においては、通常のサイクリックプレフィッスが付加される場合には7個、通常よりも長いサイクリックプレフィッスが付加される場合には6個のSC−FDMAシンボルから構成される。なお、ここでは一つのCCにおける上りリンクサブフレームを記載しているが、CC毎に上りリンクサブフレームが規定される。伝搬遅延の補正などから、端末装置の視点から、上りリンクの無線フレーム(上りリンクサブフレーム)の先頭は下りリンクの無線フレーム(下りリンクサブフレーム)の先頭よりも前になるように調整される。
同期シグナルは、3種類のプライマリー同期シグナルと、周波数領域で互い違いに配置される31種類の符号から構成されるセカンダリー同期シグナルとで構成され、プライマリー同期シグナルとセカンダリー同期シグナルの信号の組み合わせによって、基地局装置を識別する504通りのセル識別子(物理セルID(Physical Cell Identity; PCI))と、無線同期のためのフレームタイミングが示される。端末装置は、セルサーチによって受信した同期シグナルの物理セルIDを特定する。
物理報知情報チャネル(PBCH; Physical Broadcast Channel)は、セル内の端末装置で共通に用いられる制御パラメータ(報知情報(システム情報);System information)を通知(設定)する目的で送信される。物理下りリンク制御チャネルで報知情報が送信される無線リソースがセル内の端末装置に対して通知され、物理報知情報チャネルで通知されない報知情報は、通知された無線リソースにおいて、物理下りリンク共用チャネルによって報知情報を通知するレイヤ3メッセージ(システムインフォメーション)が送信される。
報知情報として、セル個別の識別子を示すセルグローバル識別子(CGI; Cell
Global Identifier)、ページングによる待ち受けエリアを管理するトラッキングエリア識別子(TAI; Tracking Area Identifier)、ランダムアクセス設定情報(送信タイミングタイマーなど)、当該セルにおける共通無線リソース設定情報、周辺セル情報、上りリンクアクセス制限情報などが通知される。
下りリンクリファレンスシグナルは、その用途によって複数のタイプに分類される。例えば、セル固有RS(Cell−specific reference signals)は、セル毎に所定の電力で送信されるパイロットシグナルであり、所定の規則に基づいて周波数領域および時間領域で周期的に繰り返される下りリンクリファレンスシグナルである。端末装置は、セル固有RSを受信することでセル毎の受信品質を測定する。また、端末装置は、セル固有RSと同時に送信される物理下りリンク制御チャネル、または物理下りリンク共用チャネルの復調のための参照用の信号としてもセル固有RSを使用する。セル固有RSに使用される系列は、セル毎に識別可能な系列が用いられる。
また、下りリンクリファレンスシグナルは下りリンクの伝搬路変動の推定にも用いられる。伝搬路変動の推定に用いられる下りリンクリファレンスシグナルのことをチャネル状態情報リファレンスシグナル(Channel State Information
Reference Signals;CSI−RS)と称する。また、端末装置に対して個別に設定される下りリンクリファレンスシグナルは、UE specific Reference Signals(URS)、Demodulation Reference Signal(DMRS)またはDedicated RS(DRS)と称され、拡張物理下りリンク制御チャネル、または物理下りリンク共用チャネルを復調するときのチャネルの伝搬路補償処理のために参照される。
物理下りリンク制御チャネル(PDCCH; Physical Downlink Control Channel)は、各サブフレームの先頭からいくつかのOFDMシンボル(例えば1〜4OFDMシンボル)で送信される。拡張物理下りリンク制御チャネル(EPDCCH; Enhanced Physical Downlink Control Channel)は、物理下りリンク共用チャネルPDSCHが配置されるOFDMシンボルに配置される物理下りリンク制御チャネルである。PDCCHまたはEPDCCHは、端末装置に対して基地局装置のスケジューリングに従った無線リソース割り当て情報や、送信電力の増減の調整量を指示する情報を通知する目的で使用される。以降、単に物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)と記載した場合、特に明記がなければ、PDCCHとEPDCCHの両方の物理チャネルを意味する。
端末装置は、下りリンクデータや上位層制御情報であるレイヤ2メッセージおよびレイヤ3メッセージ(ページング、ハンドオーバーコマンドなど)を送受信する前に、自装置宛の物理下りリンク制御チャネルを監視(モニタ)し、自装置宛の物理下りリンク制御チャネルを受信することで、送信時には上りリンクグラント、受信時には下りリンクグラント(下りリンクアサインメント)と呼ばれる無線リソース割り当て情報を物理下りリンク制御チャネルから取得する必要がある。なお、物理下りリンク制御チャネルは、上述したOFDMシンボルで送信される以外に、基地局装置から端末装置に対して個別(dedicated)に割り当てられるリソースブロックの領域で送信されるように構成することも可能である。なお、上りリンクグラントは、PUSCHをスケジュールするDCIフォーマットと換言することができる。なお、下りリンクグラントは、PDSCHをスケジュールするDCIフォーマットと換言することができる。PDSCHがスケジュールされるサブフレームは、そのPDSCHの受信を指示するDCIフォーマットの復号が成功したサブフレームである。また、PUSCHがスケジュールされるサブフレームは、そのPUSCHの送信を指示するDCIフォーマットの復号が成功したサブフレームに関連付けられて指示される。例えば、FDDセルの場合、PUSCHがスケジュールされるサブフレームは、そのPUSCHの送信を指示するDCIフォーマットの復号が成功したサブフレームから4サブフレーム後である。すなわち、PUSCHおよびPDSCHがスケジュールされるサブフレームは、その送信または受信が指示されるDCIフォーマットの復号が成功したサブフレームに関連付けられる。
物理上りリンク制御チャネル(PUCCH; Physical Uplink Control Channel)は、物理下りリンク共用チャネルで送信された下りリンクデータの受信確認応答(HARQ−ACK;Hybrid Automatic Repeat reQuest−AcknowledgementあるいはACK/NACK;Acknowledgement/Negative Acknowledgement)や下りリンクの伝搬路(チャネル状態)情報(CSI;Channel State Information)、上りリンクの無線リソース割り当て要求(無線リソース要求、スケジューリングリクエスト(SR;Scheduling Request))を行なうために使用される。
CSIは、前記CSIに対応するサービングセルの受信品質指標(CQI:Channel Quality Indicator)、プレコーディング行列指標(PMI:P
recoding Matrix Indicator)、プレコーディングタイプ指標(PTI:Precoding Type Indicator)、ランク指標(RI:Rank Indicator)を含み、それぞれ、好適な変調方式および符号化率、好適なプレコーディング行列、好適なPMIのタイプ、好適なランクを指定する(表現する)ために用いられることができる。各Indicatorは、Indicationと表記されてもよい。また、CQIおよびPMIには、1つのセル内のすべてのリソースブロックを用いた送信を想定したワイドバンドCQIおよびPMIと、1つのセル内の一部の連続するリソースブロック(サブバンド)を用いた送信を想定したサブバンドCQIおよびPMIとに分類される。また、PMIは、1つのPMIで1つの好適なプレコーディング行列を表現する通常のタイプのPMIの他に、第1PMIと第2PMIの2種類のPMIを用いて1つの好適なプレコーディング行列を表現するタイプのPMIが存在する。
例えば、端末装置1は、下りリンク物理リソースブロックのグループを占領し、CQIインデックスに対応する変調方式およびトランスポートブロックサイズの組み合わせによって決定される一つのPDSCHトランスポートの誤り確率が所定の値(例えば、0.1)を超えないような条件を満たす前記CQIインデックスを報告する。
尚、CQI、PMI、および/または、RIの計算に用いられる下りリンク物理リソースブロックはCSI参照リソース(CSI reference resource)と称される。
端末装置1は、CSIを基地局装置2に報告する。CSI報告は、周期的なCSI報告と非周期的なCSI報告がある。周期的なCSI報告では、端末装置1は、上位層で設定されたタイミングにおいて、CSIを報告する。非周期的なCSI報告では、端末装置1は、受信した上りリンクDCIフォーマット(上りリンクグラント)またはランダムアクセスレスポンスグラントに含まれるCSI要求の情報に基づいたタイミングにおいて、CSIを報告する。
端末装置1は、CQIおよび/またはPMIおよび/またはRIを報告する。尚、端末装置1は、上位層の設定によって、PMIおよび/またはRIを報告しなくてもよい。上位層の設定は、例えば、送信モード、フィードバックモード、報告タイプ、PMI/RIを報告するか否かのパラメータ、である。
また、端末装置1は、1つのサービングセルに対して1つまたは複数のCSIプロセス(CSI process)が設定されてもよい。CSIプロセスは、CSIの報告と対応付けられて設定される。1つのCSIプロセスは、1つのCSI−RSリソースと1つのCSI−IMリソースに関連付けられる。
物理下りリンク共用チャネル(PDSCH; Physical Downlink Shared Channel)は、下りリンクデータの他、ランダムアクセスに対する返答(ランダムアクセスレスポンス、RAR)、ページングや、物理報知情報チャネルで通知されない報知情報(システムインフォメーション)をレイヤ3メッセージとして端末装置に通知するためにも使用される。物理下りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報は、物理下りリンク制御チャネルで示される。物理下りリンク共用チャネルは物理下りリンク制御チャネルが送信されるOFDMシンボル以外のOFDMシンボルに配置されて送信される。すなわち、物理下りリンク共用チャネルと物理下りリンク制御チャネルは1サブフレーム内で時分割多重されている。
物理上りリンク共用チャネル(PUSCH; Physical Uplink Shared Channel)は、主に上りリンクデータと上りリンク制御情報を送信し、
CSIやACK/NACKなどの上りリンク制御情報を含めることも可能である。また、上りリンクデータの他、上位層制御情報であるレイヤ2メッセージおよびレイヤ3メッセージを端末装置から基地局装置に通知するためにも使用される。また、下りリンクと同様に物理上りリンク共用チャネルの無線リソース割り当て情報は、物理下りリンク制御チャネルで示される。
上りリンクリファレンスシグナル(上りリンク参照信号;Uplink Reference Signal、上りリンクパイロット信号、上りリンクパイロットチャネルとも呼称する)は、基地局装置が、物理上りリンク制御チャネルPUCCHおよび/または物理上りリンク共用チャネルPUSCHを復調するために使用する復調参照信号(DMRS;Demodulation Reference Signal)と、基地局装置が、主に、上りリンクのチャネル状態を推定するために使用するサウンディング参照信号(SRS;Sounding Reference Signal)が含まれる。また、サウンディング参照信号には、周期的に送信される周期的サウンディング参照信号(Periodic SRS)と、基地局装置から指示されたときに送信される非周期的サウンディング参照信号(Aperiodic SRS)とがある。
物理ランダムアクセスチャネル(PRACH; Physical Random Access Channel)は、プリアンブル系列を通知(設定)するために使用されるチャネルであり、ガードタイムを有する。プリアンブル系列は、複数のシーケンスによって基地局装置へ情報を通知するように構成される。例えば、64種類のシーケンスが用意されている場合、6ビットの情報を基地局装置へ示すことができる。物理ランダムアクセスチャネルは、端末装置の基地局装置へのアクセス手段として用いられる。
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブル(PRACHプリアンブル)を送信するために用いられる。PRACHは、初期コネクション確立(initial connection establishment)プロシージャ、ハンドオーバプロシージャ、コネクション再確立(connection re-establishment)プロシージャ、上りリンク送信に対する同期(タイミング調整)、お
よびPUSCH(UL−SCH)リソースの要求を示すために用いられる。
図16は、本実施形態に係るPRACH(またはPRACHプリアンブル)構成の一例を示した図である(以下では、第1のPRACH、第1のPRACHプリアンブルとも呼称する)。第1のPRACHは、6RB分の周波数帯域(1.08MHz)に配置され、839個のサブキャリア(サブキャリア間隔は、1250Hz)により構成される(図16において斜線で示される領域)。第1のPRACHで送信されるPRACHプリアンブル(random access preamble sequence)の長さは839である。第1のPRACHの周
波数方向における外側の13サブキャリア(subcarrier)及び12サブキャリアは使用されない(Guard bandまたはGuard carrier等とも呼称される)。また、時間方向における第1のPRACHの先頭にCP(Cyclic Prefix)が配置され、後方部分は使用されない領域である(Guard Time等とも呼称される)。なお、LTEで規定される第1のPRACHの構成は図16に示される構成に限らない。第1のPRACHの構成は、上位層シグナリングにより通知されるプリアンブルフォーマット(Preamble format、ランダムアクセスプリアンブルフォーマット)に基づきパラメータ(以下、第1のパラメータとも記載する)が決定される。第1のPRACHは、6RB分の周波数帯域(1.08MHz)に配置され、139個のサブキャリア(サブキャリア間隔は、7500Hz)により構成されても良い。
図17は、本実施形態に係るPRACH構成の別の一例を示した図である(以下では、第2のPRACH、第2のPRACHプリアンブル、PRACH preamble format5とも呼称する)。第2のPRACHは、第1のPRACHと比較して広帯域
に配置される。図17に示す一例では、ULの全帯域にわたって第2のPRACHとGuard carrierが配置される構成である。なお、Guard carrierは配置されなくても良いし、第2のPRACHは839サブキャリアまたは139サブキャリアで構成されても良いし、839及び139とは異なるサブキャリア数であっても良い。第2のPRACHで送信されるPRACHプリアンブル(random access preamble sequence)の長さは839または139でも良く、839及び139とは異なる長さであっ
ても良い。さらに、第2のPRACHとGuard carrierはULの全帯域に配置されるのではなく、Guard carrierの外側に当該第2のPRACH以外のチャネル(PUSCH、PUCCH、第1のPRACH、第2のPRACH等)が配置されていても良い。第2のPRACHとGuard carrierはULの全帯域の一部に配置されても良い。PRACHとGuard carrierは1.08Mhz(6RB)より大きい帯域に配置されても良い。すなわち、第2のPRACHのサブキャリア間隔、及び、第2のPRACHで送信されるPRACHプリアンブルの長さの積は、1.08MHzより大きくても良い。1.08Mhz(6RB)より大きい帯域(例えば、ULの全帯域)が使用されることにより、第2のPRACHのサブキャリア間隔は大きくなり、PRACHに使用される時間は短くなる。
上述したように、PRACH(PRACHプリアンブル、ランダムアクセスプリアンブルでもよい)は、CPおよび系列部分(a sequence part、プリアンブル系列部分)から
構成されてもよい。すなわち、第1のPRACHとして用いられる、1つまたは複数のプリアンブルフォーマット(例えば、プリアンブルフォーマット0、1、2、3、および/または、4)のそれぞれに対して、異なるCPの長さ、および/または、異なる系列の長さが規定されてもよい。また、第2のPRACHとして用いられる、1つまたは複数のプリアンブルフォーマット(例えば、プリアンブルフォーマット5、および/または、6)のそれぞれに対して、異なるCPの長さ、および/または、異なる系列の長さが用いられてもよい。
ここで、プリアンブルフォーマットに関連するパラメータ(第1のパラメータ)には、プリアンブルフォーマットを規定するために用いられるCPの長さが含まれてもよい。また、第1のパラメータには、プリアンブルフォーマットを規定するために用いられる系列の長さが含まれてもよい。すなわち、第1のパラメータには、プリアンブルフォーマットを規定するために用いられるパラメータ(PRACHに関連するパラメータ)が含まれてもよい。
ここで、下記に示すように、第1のパラメータは、フレーム構成タイプ(例えば、第1のフレーム構成タイプ(FS1)、第2のフレーム構成タイプ(FS2)、および/または、第3のフレーム構成タイプ(FS3))に基づいて用いられてもよい。
例えば、第1のフレーム構成タイプ(FS1)に対して、プリアンブルフォーマット0、1、2、および/または、3が用いられてもよい。また、第2のフレーム構成タイプ(FS2)に対して、プリアンブルフォーマット0、1、2、3、および/または、4が用いられてもよい。また、第3のフレーム構成タイプ(FS3)に対して、プリアンブルフォーマット0、1、2、3、4、5、および/または、6が用いられてもよい。ここで、第3のフレーム構成タイプ(FS3)に対して、プリアンブルフォーマット5、および/または、6のみ(すなわち、第2のPRACHのみ)が用いられてもよい。
PRACHは、上位層シグナリングにより通知される情報(PRACH−config)に少なくとも基づき、配置される時間リソースが決定される。端末装置は、上位層シグナリングにより通知される情報に基づいてPRACHの配置(時間リソース)を決定し、決定したPRACHの配置(時間リソース)においてPRACHプリアンブルの送信を行
う。
図18は、端末装置が第2のPRACHプリアンブルを送信する方法の一例を示した図である。端末装置1−A、B、Cは、上位層シグナリングにより通知される情報に基づいて決定されたPRACHリソースを用いてPRACHプリアンブルを送信する。例えば、端末装置1−Aが第1のPRACHプリアンブルを送信する場合、PRACHリソースは端末装置1−Aが送信するPRACHプリアンブルによって占められる。一方で、端末装置1−Bが第2のPRACHプリアンブルを送信する場合、PRACHリソースの一部が残留するため、端末装置1−Aが送信する第2のPRACHプリアンブルに影響を与えることなく、同一のPRACHリソース内で端末装置1−Cが第2のPRACHプリアンブルを送信することができる。
端末装置1(端末装置1は端末装置1−A、B、Cを含む)が送信する第2のPRACHプリアンブルは、上位層シグナリングにより決定されるPRACHリソースの期間と比較して短くなる。そのため、1つのPRACHリソースは複数の端末装置1により、異なるタイミングで第2のPRACHプリアンブルを送信することができる。つまり、1つのPRACHリソースは複数のサブリソース(サブ区間、PRACHスロット、送信時刻、送信タイミング等)に分割され、それぞれのPRACHスロットにおいて端末装置1が第2のPRACHプリアンブルを送信することができる。
なお、PRACHリソース及びPRACHスロットの構成は上記に限定されない。例えば、PRACHリソースは、1OFDMシンボル又は1SC−FDMAシンボル長に対応していても良いし、サブフレーム長やスロット長に対応していても良い。
本実施形態に係る端末装置は、上位層シグナリングおよび/またはセルを識別する情報および/またはその他のeNBからのシグナリング等に基づき、第1のPRACHプリアンブル又は第2のPRACHプリアンブルを使用することができる(第1のPRACHプリアンブル送信又は第2のPRACHプリアンブル送信が設定される)。例えば、上位層シグナリングには、MIBに含まれる情報、SIBに含まれる情報、PRACHリソースを指定する情報(例えば、PRACH−config、PRACH Configuration Index)等が含まれる。また、例えば、その他のeNBによるシグナリングには、PDCCHに含まれる情報(例えば、PDCCH orderに含まれる情報等)が含まれる。以下、上位層シグナリングおよび/またはセルを識別する情報および/またはその他のeNBからのシグナリング等を、第2のパラメータとも記載する。
なお、PDCCH orderは、Localized/Distributed VRB(Virtual Resource Block) assignment flagフィールド(field
)が0に設定される。PDCCH orderは、Resource block assignmentフィールドが全て0に設定される。PDCCH orderは、端末装置が用いるPRACHプリアンブルインデックスを指定する情報(Preamble index)を含む。PDCCH orderに含まれるPreamble Indexが000000である場合、端末装置は、当該端末装置により決定されるPRACHプリアンブルインデックスを用いてPRACHプリアンブルを送信する。
端末装置1は、PRACHリソース等に関する情報を取得するため、テーブル(例えば、random access configurationに関するテーブル)を参照する。端末装置1は、第1のPRACHプリアンブル送信が設定されたか、第2のPRACHプリアンブル送信が設定されたかに基づいて、PRACHリソース等に関する情報を取得するために参照するテーブルを決定しても良い。第1のPRACHプリアンブル送信が設定された場合に、PRACHリソース等に関する情報を取得するため、端末装置1が
PRACH Configuration Indexに基づき参照するテーブル(以下、第1のテーブルとも記載する)と、第2のPRACHプリアンブル送信が設定された場合に端末装置1が参照するテーブル(以下、第2のテーブルとも記載する)は異なっていても良い。つまり、端末装置1は、第1のPRACHプリアンブル送信が設定された場合と第2のPRACHプリアンブル送信が設定された場合とで、PRACHリソースの決定方法が異なっても良い。端末装置1は、第1のPRACHプリアンブル送信が設定された場合に、PRACHリソース等に関する情報を取得するために、PRACH Configuration Indexを参照する。端末装置1は、第2のPRACHプリアンブル送信が設定された場合に、PRACHリソース等に関する情報を取得するために、PRACH Configuration Indexを参照しなくても良い。
例えば、端末装置は、フレーム構成タイプ1においてPRACH Configuration Indexに基づき第1のテーブルを参照し、フレーム構成タイプ3においてPRACH Configuration Indexに基づき第2にテーブルを参照してもよい。
すなわち、PRACH(PRACHプリアンブル、ランダムアクセスプリアンブルでもよい)の送信に対して、時間リソースおよび/または周波数リソースが制限される。ここで、上述におけるPRACHリソースには、PRACHの送信に対する時間リソースおよび/または周波数リソースが含まれてもよい。ここで、PRACHの送信に用いられる時間リソースは、無線フレーム内のサブフレーム番号を用いて指示されてもよい。また、PRACHの送信に用いられる時間リソースは、PRACHスロットを用いて指示されてもよい。また、PRACHの送信に用いられる周波数リソースは、物理リソースブロック(物理リソースブロックのインデックス)を用いて指示されてもよい。
ここで、PRACHスロットとは、サブフレーム内のシンボル(スロット)と同じ意味であってもよい。すなわち、PRACHスロットの番号は、サブフレーム内のシンボルの番号(スロットの番号)と同じ意味であってもよい。また、PRACHスロットの番号は、サブフレーム内のPRACHの送信が開始されるシンボルの番号(スロットの番号)と同じ意味であってもよい。また、PRACHの送信に用いられる周波数リソースは、物理リソースブロック(物理リソースブロックのインデックス)を用いて指示されてもよい。
また、基地局装置は、第2のパラメータを送信することによって、ランダムアクセスの設定を指示してもよい。ここで、ランダムアクセスの設定には、PRACHリソースが含まれてもよい。また、ランダムアクセスの設定には、プリアンブルフォーマット、システムフレーム番号、サブフレーム番号、PRACHスロット番号、および/または、周波数オフセット(物理リソースブロックに対する周波数オフセット)が含まれてもよい。例えば、基地局装置は、第2のパラメータを送信することによって、プリアンブルフォーマット、システムフレーム番号、サブフレーム番号、PRACHスロット番号、および/または、周波数オフセット(物理リソースブロックに対する周波数オフセット)を設定してもよい。
ここで、基地局装置は、少なくとも、PRACHの送信に用いられるサブフレーム番号を設定(指示)するために、第2のパラメータを送信してもよい。上述したように、例えば、第2のパラメータには、PRACH−config、および/または、PRACH Configuration Indexが含まれてもよい。
また、基地局装置は、少なくとも、PRACHの送信に用いられるPRACHスロット番号を設定(指示)するために、第3のパラメータを送信してもよい。例えば、第3のパラメータには、PRACH−config_r14、および/または、PRACH Co
nfiguration Index 14が含まれてもよい。
すなわち、PRACHの送信に用いられるサブフレーム番号を設定するためのパラメータ(第2のパラメータ)と、PRACHの送信に用いられるPRACHスロットの番号を設定するためのパラメータ(第3のパラメータ)が、それぞれ規定されてもよい。ここで、第3のパラメータを用いて設定されるスロット番号は、あるサブフレームにおける、あるPRACHスロット番号(例えば、サブフレーム番号3における、PRACHスロット番号1)のように設定されてもよい。ここで、あるサブフレームは、ある無線フレーム内におけるサブフレームを示している。
また、第2のパラメータに基づく設定、および/または、第3のパラメータに基づく設定は、フレーム構成タイプ(例えば、第1のフレーム構成タイプ(FS1)、第2のフレーム構成タイプ(FS2)、および/または、第3のフレーム構成タイプ(FS3))に基づいて用いられてもよい。
例えば、第1のフレーム構成タイプ(FS1)に対して、第2のパラメータに基づく設定が用いられてもよい。また、第2のフレーム構成タイプ(FS2)に対して、第2のパラメータに基づく設定が用いられてもよい。また、第3のフレーム構成タイプ(FS3)に対して、第2のパラメータに基づく設定、および/または、第3のパラメータに基づく設定が用いられてもよい。
上述のように、端末装置1は、基地局装置による設定に基づいてランダムアクセスの設定を決定してもよい。例えば、第1のPRACHプリアンブル送信が設定された端末装置1は、PRACHの送信の開始を、対応する上りリンクサブフレーム(設定された上りリンクサブフレーム)の開始に調整してもよい。すなわち、第1のPRACHプリアンブル送信が設定された場合において、PRACHの開始は、対応する上りリンクサブフレームの開始に調整されてもよい。
また、第2のPRACHプリアンブル送信が設定された端末装置1は、PRACHの送信の開始を、対応する上りリンクスロット(設定された上りリンクスロット、PRACHスロット番号)の開始に調整してもよい。すなわち、PRACHの開始は、対応する上りリンクスロットの開始に調整されてもよい。すなわち、第2のPRACHプリアンブル送信が設定された場合において、PRACHの開始は、対応する上りリンクスロットの開始に調整されてもよい。
また、上述のように、端末装置1は、第1のテーブルおよび第2のテーブルを参照することによって、(PRACHリソース等に関する情報を含む)ランダムアクセスの設定を決定(取得)してもよい。ここで、第2のPRACHプリアンブル送信が設定された端末装置1は、第1のテーブルに対する解釈を切り替えることによって、(PRACHリソース等に関する情報を含む)ランダムアクセスの設定を決定(取得)してもよい。例えば、第2のPRACHプリアンブル送信が設定された端末装置1は、第1のテーブルに対する解釈を切り替えることによって、PRACHの送信に用いられるPRACHスロット番号(上りリンクスロット)を決定してもよい。ここで、第1のPRACHプリアンブル送信が設定された端末装置1は、第1のテーブルに基づいて、PRACHの送信に用いられるサブフレーム番号(上りリンクサブフレーム)を決定してもよい。
すなわち、端末装置1は、第1のPRACHプリアンブル送信が設定されたか、第2のPRACHプリアンブル送信が設定されたか、に基づき、単一のテーブルに対する解釈を変更することによって、PRACH送信に対する異なる設定を決定してもよい。例えば、端末装置1は、単一のテーブルにおいてセットされる値(パラメータ)を、PRACHの
送信が開始されるサブフレーム、または、PRACHの送信が開始されるPRACHスロットとして、解釈(想定)してもよい。
非競合(ノンコンテンション)ベースのランダムアクセス手順の場合、基地局装置が端末装置に対してPRACHプリアンブルの送信を要請することができる。PRACHプリアンブルの送信を要請するフレーム(情報)には、PRACHプリアンブルインデックス(PRACH Preamble Index)または/およびPRACHマスクインデックス(PRACH Mask Index)が含まれることができる(例えばDCI format1Aに基づくPDCCH order)。
端末装置は、基地局装置によりPRACHプリアンブルの送信が要請された場合、通知される情報(PRACHプリアンブルの送信を要請する情報)に基づきPRACHプリアンブルの構成や使用するPRACHリソースの決定を行う。
図19は、PRACHマスクインデックスとPRACHリソースの対応の一例を示す図である。端末装置は、PRACHマスクインデックスに基づき第2のPRACHプリアンブルを送信するPRACHリソースを決定することができる。PRACHマスクインデックスは、PRACHリソースインデックス(PRACH Resource Index)に対応しており、PRACHリソースインデックスに付される数字は、端末装置が使用するPRACHのリソースに関連する情報を示す。例えば、FDDにおいて、PRACHリソースインデックス0は、1つの無線フレーム内に設定されるPRACH数に基づき、当該PRACHそれぞれに関連付けられる数字で示されるPRACHのリソースに対応する。例えば、TDDの場合、PRACHリソースインデックス0は、設定されるPRACHに対して周波数方向に順番に関連付けられる数字で示されるPRACHリソースに対応する。
基地局装置は、PRACHマスクインデックスにより、端末装置が使用するPRACHスロットを指示することができる。端末装置は、PRACHマスクインデックスに基づきPRACHプリアンブルを送信するサブフレーム、スロット、PRACHスロット等を設定することができる。PRACHリソースインデックスは、スロット番号、PRACHスロット番号または/およびOFDMシンボル番号等に対応してもよい。
端末装置は、第1のPRACHプリアンブルを送信する場合に受信するPRACHマスクインデックスを図19に示されるテーブルにおける対応によりPRACHリソースを設定し、第2のPRACHプリアンブルを送信する場合に受信するPRACHマスクインデックスを図19に示されるテーブルにおける対応以外の方法によりPRACHリソース、スロット番号、PRACHスロット番号または/およびOFDMシンボル番号を設定することができる。つまり、端末装置は、PRACHプリアンブルの設定に基づきPRACHマスクインデックスを読み替えるまたは/およびPRACHリソースの選択方法が異なる。
端末装置は、SRに対する物理上りリンク制御チャネル未設定時の上りリンクの無線リソース要求のため、または、上りリンク送信タイミングを基地局装置の受信タイミングウィンドウに合わせるために必要な送信タイミング調整情報(タイミングアドバンス(Timing Advance;TA)コマンドとも呼ばれる)を基地局装置に要求するためなどに物理ランダムアクセスチャネルを用いる。また、基地局装置は、端末装置に対して物理下りリンク制御チャネルを用いてランダムアクセス手順の開始を要求することもできる。
ランダムアクセスレスポンスは、端末装置のランダムアクセスに対する基地局装置から
の返答情報である。ランダムアクセスレスポンスは、RA−RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRCを有するPDCCHの制御情報によりスケジュールされたPDSCHに含まれて基地局装置から送信される。ランダムアクセスレスポンスには、送信タイミング調整情報、上りリンクグラント(ランダムアクセスレスポンスに含まれる上りリンクグラントをランダムアクセスレスポンスグラントとも称する。)、一時的な端末装置の識別子であるTemporary C−RNTIの情報が含まれている。
端末装置によるランダムアクセスレスポンスの取得方法に関する動作を説明する。端末装置が第1のPRACHプリアンブルを送信した場合、基地局装置はランダムアクセスレスポンスを端末装置に向けて送信する。端末装置は、第1のPRACHプリアンブルを送信した場合に、基地局装置から送信されるPDCCHまたは/およびEPDCCH(以下では、説明がない限り両者をPDCCHとも呼称できる)をモニタリングする。端末装置がPDCCHをモニタリングする際に使用されるRA−RNTIの値は、1+t_id+10×f_idで示される算出式に基づき算出される。なお、t_idは、当該端末装置が送信した第1のPRACHプリアンブルに用いられる時間リソースのうちの先頭サブフレーム番号(またはインデックス、the index of the first subframe等)の値である。
また、f_idは当該端末装置が送信した第1のPRACHプリアンブルに用いられる周波数リソースに基づく値である。なお、t_idは0〜9までの値をとることができ、f_idは0〜5までの値をとることができる(TDDの場合)。本実施形態において、端末装置により第1のPRACHプリアンブルが送信された場合のRA−RNTIを第1のRA−RNTIとも呼称し、第1のRA−RNTIの算出式を第1の算出式とも呼称する。
すなわち、第1のPRACHプリアンブルが送信されるPRACHに関連するRA−RNTIを算出するために、第1の算出式が用いられてもよい。ここで、第1の算出式において、第1のPRACHプリアンブルの送信が開始されるサブフレーム(先頭サブフレーム番号)が用いられてもよい。
続いて、端末装置が第2のPRACHプリアンブルを送信した場合の、ランダムアクセスレスポンスの手順を説明する。端末装置が第2のPRACHプリアンブルを送信した場合、基地局装置はランダムアクセスレスポンスを端末装置に向けて送信することができる。基地局装置が端末装置に向けて送信するランダムアクセスレスポンスに用いられるリソースは、PDCCHを用いて指定されることができる。
例えば、基地局装置は、PDCCHを第1のPRACHプリアンブルに係るRA−RNTIに基づきスクランブルしてもよい。すなわち、ランダムアクセスレスポンスが送信されるPDSCHをスケジューリングするために用いられる下りリンク制御情報に、第1のRA−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加されてもよい。ここで、第1のRA−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加された下りリンク制御情報は、PDCCHで送信される。
また、基地局装置は、PDCCHを、RA−RNTI以外のRNTI(例えば、C−RNTI、SPS−RNTI、Temporary C−RNTI等)に基づきスクランブルしてもよい。また、基地局装置は、PDCCHを、新しい算出式に基づき算出されたRA−RNTIに基づきスクランブルすることもできる。本実施形態において、端末装置により第2のPRACHプリアンブルが送信された場合のRA−RNTIを第2のRA−RNTIとも呼称し、第2のRA−RNTIの算出式を第2の算出式とも呼称する。
すなわち、ランダムアクセスレスポンスが送信されるPDSCHをスケジューリングす
るために用いられる下りリンク制御情報に付加されるCRCパリティビットは、第2の算出式を用いることによって算出されたRA−RNTIによってスクランブルされてもよい。すなわち、第2のPRACHプリアンブルが送信されるPRACHに関連するRA−RNTIを算出するために、第2の算出式が用いられてもよい。
例えば、第2の算出式において、PRACHスロット番号(インデックス、Index、ナンバー、number等)が用いられてもよい。例えば、第2の算出式において、第2のPRACHプリアンブルの送信が開始されるPRACHスロット(先頭PRACHスロット番号)が用いられてもよい。また、第2の算出式は、少なくとも、PRACHスロット番号とその他の情報に基づき算出されることができる。
例えば、第2の算出式は、RA−RNTI=1+t_id+10×f_id+slot_id(PRACHスロット番号)+61×ceil(slot_id/N_id)のように示されることができる。ここで、t_idは、当該端末装置が送信した第2のPRACHプリアンブルに用いられる時間リソースのうちの先頭PRACHスロット番号(またはインデックス、the index of the first slot等)に基づく値であってもよい。また、
f_idは当該端末装置が送信した第2のPRACHプリアンブルに用いられる周波数リソースに基づく値であってもよい。ここで、ceil(*)は、*を超える最少の整数であり、N_idはPRACHスロットの総数である。なお、第2の算出式は上記に限定されない。
第2の算出式は、第2のPRACHプリアンブルのシンボル長に基づいて決定されてもよい。例えば、第2の算出式におけるt_idとして、第2のPRACHプリアンブルの送信に用いられたPRACHスロットの長さ(シンボルの長さ)に基づく値が用いられてもよい。
端末装置は、RA−RNTI(またはその他のRNTI)に基づきPDCCHのデスクランブル処理を行い、エラーの検出されない(CRCマッチ)PDCCHからDCI(またはDCIフォーマット)を検出する。端末装置が検出するPDCCHには、ランダムアクセスレスポンスが含まれるPDSCHに用いられるリソースを示す情報が記載されており、端末装置は当該端末装置宛てのPDSCHを受信することができる。
ランダムアクセスレスポンスは、上りリンクグラントにマップされる上りリンクグラントフィールド、および、Temporary C−RNTIを示すための情報にマップされるTemporary C−RNTIフィールドを含む。ランダムアクセスレスポンスに含まれる上りリンクグラントを、ランダムアクセスレスポンスグラントとも称する。
図20は、本実施形態に係るランダムアクセスレスポンスの一例を示す図である。
下りリンクにおいて、1つのMAC PDU(Protocol Data Unit)は複数のランダムアクセスレスポンスを含むことができる。図20において、MAC RAR(Random Access Response)はランダムアクセスレスポンスを示す。図20のMAC PDUは、1つのMACヘッダー、n個のランダムアクセスレスポンス、および、パディングを含む。図20において、1つのMACヘッダーはn個のE/T/RAPIDサブヘッダー(E/T/RAPIDフィールド)を含む。
E/T/RAPIDサブヘッダーは、Eフィールド(Extension field)、Tフィール
ド(Type field)、および、RAPIDフィールド(Random Access Preamble IDentifier field)を含む。Eフィールドは、よい多くのフィールドがMACヘッダーに存在する
かどうかを示すフラグである。少なくともE/T/RAPIDフィールドの他のセット続
くことを示すために、Eフィールドは“1”にセットされる。次のバイトからMAC RARまたはパディングがスタートすることを示すためにEフィールドは“0”にセットされる。
Tフィールドは、MACサブヘッダーがRAPIDフィールド、または、バックオフインディケータフィールドの何れを含むかを示すためのフラグである。MACサブヘッダー内のRAPIDフィールドの存在を示すために、Tフィールドは“1”にセットされる。
RAPIDフィールドは、送信されたランダムアクセスプリアンブルを特定する。端末装置は、端末装置が送信したランダムアクセスプリアンブルがRAPIDフィールドに対応している場合、ランダムアクセスレスポンスの受信に成功したとみなし、対応するMAC RARを処理する。
MAC RARは、Rフィールド、タイミングアドバンスコマンドフィールド、上りリンクグラントフィールド、および、Temporary C−RNTIフィールドを含む。Rフィールドは、0にセットされる保留ビット(reserved bit)である。タイミングアドバンスコマンドフィールドは、PUSCH/SRSの送信に対するタイミング調整の量を制御するために用いられるインデックス値TAを示す。
上りリンクグラントフィールドは、上りリンクにおいて用いられるPUSCHのリソースを示す。上りリンクグラントフィールドには、上りリンググラントがマップされる。Temporary C−RNTIフィールドは、コンテンションベースランダムアクセス手順の間、端末装置によって用いられるTemporary C−RNTIを示す。
基地局装置は、第2のPRACHに対応するランダムアクセスレスポンスにPRACHスロットに関する情報を含めることができる。端末装置は、ランダムアクセスレスポンスからPRACHスロットに関する情報を検出することができる。例えば、PRACHスロットに関する情報は、Rフィールドに含まれていてもよいし、Timing Advance Commandフィールドに含まれていてもよいし、UL Grantフィールドに含まれていてもよいし、Temporary C−RNTIフィールドに含まれていてもよい。また、PRACHスロットに関する情報が記載された新たなフィールドがランダムアクセスレスポンスに含まれていてもよい。1つのMAC PDUは、第1のPRACHに対応するランダムアクセスレスポンス、及び、第2のPRACHに対応するランダムアクセスレスポンスを含んでもよい。
なお、RフィールドはLAAセルを識別する情報またはライセンス/アンライセンス帯域を識別する情報であってもよい。
第1のPRACHプリアンブルおよび第2のPRACHプリアンブルは、上りリンクサブフレーム生成部により生成されることができる。
第1のPRACHの送信帯域幅Wは6PRBまたは1.08MHzに設定される。第2のPRACHの送信帯域幅Wは、サービングセルの帯域幅W(W=15、25、50、75、100PRB、または3,5,10,15,20MHz等)に基づき異なる。例えば、第2のPRACHの送信帯域幅Wはサービングセルの帯域幅Wに等しい、または、サービングセルの定数倍X等で表される(W=X×W)。または、第2のPRACHの送信帯域幅Wはサービングセルの帯域幅Wに固定帯域幅Yを差し引いた値で表される(W=W−Y)。または、第2のPRACHの送信帯域幅W2は、サービングセルの帯域幅に関連付けられたテーブルの値に基づき設定される。なお、固定帯域幅YはPUCCHリソースに対応していても良い。
第1のPRACHプリアンブルは、139サブキャリアまたは839サブキャリアにより構成される。第2のPRACHプリアンブルは、139及び839以外のサブキャリアにより構成されてもよい。
第2のPRACHプリアンブルのシンボル長は、OFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボル長に対応しても良い。例えば、第2のPRACHプリアンブルのシンボル長は、1から14のいずれかの値で示されるOFDMシンボル数と等しくてもよい。
第1のPRACHプリアンブルのシンボル長はプリアンブルのフォーマットにより異なり、第2のPRACHプリアンブルのシンボル長は、基地局装置からのシグナリング(RRCシグナリング、PDCCH等)に含まれる情報に基づき決定される。
レイヤ3メッセージは、端末装置と基地局装置のRRC(無線リソース制御)層でやり取りされる制御平面(CP(Control−plane、C−Plane))のプロトコルで取り扱われるメッセージであり、RRCシグナリングまたはRRCメッセージと同義的に使用され得る。なお、制御平面に対し、ユーザデータ(上りリンクデータおよび下りリンクデータ)を取り扱うプロトコルのことをユーザ平面(UP(User−plane、U−Plane))と称する。ここで、物理層における送信データであるトランスポートブロックは、上位層におけるC−PlaneのメッセージとU−Planeのデータとを含む。なお、それ以外の物理チャネルは、詳細な説明は省略する。
基地局装置によって制御される各周波数の通信可能範囲(通信エリア)はセルとしてみなされる。このとき、基地局装置がカバーする通信エリアは周波数毎にそれぞれ異なる広さ、異なる形状であっても良い。また、カバーするエリアが周波数毎に異なっていてもよい。基地局装置の種別やセル半径の大きさが異なるセルが、同一の周波数および/または異なる周波数のエリアに混在して一つの通信システムを形成している無線ネットワークのことを、ヘテロジニアスネットワークと称する。
端末装置は、セルの中を通信エリアとみなして動作する。端末装置が、あるセルから別のセルへ移動するときは、非無線接続時(非通信中)はセル再選択手順、無線接続時(通信中)はハンドオーバー手順によって別の適切なセルへ移動する。適切なセルとは、一般的に端末装置のアクセスが基地局装置から指定される情報に基づいて禁止されていないと判断したセルであって、かつ、下りリンクの受信品質が所定の条件を満足するセルのことを示す。
また、端末装置と基地局装置は、キャリアアグリゲーションによって複数の異なる周波数バンド(周波数帯)の周波数(コンポーネントキャリア、または周波数帯域)を集約(アグリゲート、aggregate)して一つの周波数(周波数帯域)のように扱う技術を適用してもよい。コンポーネントキャリアには、上りリンクに対応する上りリンクコンポーネントキャリアと、下りリンクに対応する下りリンクコンポーネントキャリアとがある。本明細書において、周波数と周波数帯域は同義的に使用され得る。
例えば、キャリアアグリゲーションによって周波数帯域幅が20MHzのコンポーネントキャリアを5つ集約した場合、キャリアアグリゲーションを可能な能力を持つ端末装置はこれらを100MHzの周波数帯域幅とみなして送受信を行う。なお、集約するコンポーネントキャリアは連続した周波数であっても、全てまたは一部が不連続となる周波数であってもよい。例えば、使用可能な周波数バンドが800MHz帯、2GHz帯、3.5GHz帯である場合、あるコンポーネントキャリアが800MHz帯、別のコンポーネントキャリアが2GHz帯、さらに別のコンポーネントキャリアが3.5GHz帯で送信さ
れていてもよい。
また、同一周波数帯の連続または不連続の複数のコンポーネントキャリアを集約することも可能である。各コンポーネントキャリアの周波数帯域幅は端末装置の受信可能周波数帯域幅(例えば20MHz)よりも狭い周波数帯域幅(例えば5MHzや10MHz)であっても良く、集約する周波数帯域幅が各々異なっていても良い。周波数帯域幅は、後方互換性を考慮して従来のセルの周波数帯域幅のいずれかと等しいことが望ましいが、従来のセルの周波数帯域と異なる周波数帯域幅でも構わない。
また、後方互換性のないコンポーネントキャリア(キャリアタイプ)を集約してもよい。なお、基地局装置が端末装置に割り当てる(設定する、追加する)上りリンクコンポーネントキャリアの数は、下りリンクコンポーネントキャリアの数と同じか少ないことが望ましい。
無線リソース要求のための上りリンク制御チャネルの設定が行われる上りリンクコンポーネントキャリアと、当該上りリンクコンポーネントキャリアとセル固有接続される下りリンクコンポーネントキャリアから構成されるセルは、プライマリセル(PCell:Primary cell)と称される。また、プライマリセル以外のコンポーネントキャリアから構成されるセルは、セカンダリセル(SCell:Secondary cell)と称される。端末装置は、プライマリセルでページングメッセージの受信、報知情報の更新の検出、初期アクセス手順、セキュリティ情報の設定などを行う一方、セカンダリセルではこれらを行わないでもよい。
プライマリセルは活性化(Activation)および不活性化(Deactivation)の制御の対象外であるが(つまり必ず活性化しているとみなされる)、セカンダリセルは活性化および不活性化という状態(state)を持ち、これらの状態の変更は、基地局装置から明示的に指定されるほか、コンポーネントキャリア毎に端末装置に設定されるタイマーに基づいて状態が変更される。プライマリセルとセカンダリセルとを合わせてサービングセル(在圏セル)と称する。
なお、キャリアアグリゲーションは、複数のコンポーネントキャリア(周波数帯域)を用いた複数のセルによる通信であり、セル・アグリゲーションとも称される。なお、端末装置は、周波数毎にリレー局装置(またはリピーター)を介して基地局装置と無線接続されても良い。すなわち、本実施形態の基地局装置は、リレー局装置に置き換えることが出来る。
基地局装置は端末装置が該基地局装置で通信可能なエリアであるセルを周波数毎に管理する。1つの基地局装置が複数のセルを管理していてもよい。セルは、端末装置と通信可能なエリアの大きさ(セルサイズ)に応じて複数の種別に分類される。例えば、セルは、マクロセルとスモールセルに分類される。さらに、スモールセルは、そのエリアの大きさに応じて、フェムトセル、ピコセル、ナノセルに分類される。また、端末装置がある基地局装置と通信可能であるとき、その基地局装置のセルのうち、端末装置との通信に使用されるように設定されているセルは在圏セル(Serving cell)であり、その他の通信に使用されないセルは周辺セル(Neighboring cell)と称される。
言い換えると、キャリアアグリゲーション(キャリアアグリゲーションとも称す)において、設定された複数のサービングセルは、1つのプライマリセルと1つまたは複数のセカンダリセルとを含む。
プライマリセルは、初期コネクション構築プロシージャが行なわれたサービングセル、コネクション再構築プロシージャを開始したサービングセル、または、ハンドオーバプロシージャにおいてプライマリセルと指示されたセルである。プライマリセルは、プライマリー周波数でオペレーションする。コネクションが(再)構築された時点、または、その後に、セカンダリセルが設定されてもよい。セカンダリセルは、セカンダリー周波数でオペレーションする。なお、コネクションは、RRCコネクションと称されてもよい。CAをサポートしている端末装置に対して、1つのプライマリセルと1つ以上のセカンダリセルで集約される。
本実施形態では、LAA(Licensed Assisted Access)が用いられる。LAAにおいて、プライマリセルは割り当て周波数が設定され(用いられ)、セカンダリセルの少なくとも1つは非割り当て周波数が設定される。非割り当て周波数が設定されるセカンダリセルは、割り当て周波数が設定されるプライマリセルまたはセカンダリセルからアシストされる。例えば、割り当て周波数が設定されるプライマリセルまたはセカンダリセルは、非割り当て周波数が設定されるセカンダリセルに対して、RRCのシグナリング、MACのシグナリング、および/またはPDCCHのシグナリングによって、設定および/または制御情報の通知を行う。本実施形態において、プライマリセルまたはセカンダリセルからアシストされるセルはLAAセルとも呼称される。LAAセルは、プライマリセルおよび/またはセカンダリセルとキャリアアグリゲーションによって、集約(アシスト)できる。また、LAAセルをアシストするプライマリセルまたはセカンダリセルはアシストセルとも呼称される。
LAAセルは、プライマリセルおよび/またはセカンダリセルとデュアルコネクティビティによって、集約(アシスト)されてもよい。
以下では、デュアルコネクティビティの基本構造(アーキテクチャー)について説明する。例えば、端末装置1が、複数の基地局装置2(例えば、基地局装置2−1、基地局装置2−2)と同時に接続している場合を説明する。基地局装置2−1はマクロセルを構成する基地局装置であり、基地局装置2−2はスモールセルを構成する基地局装置であるとする。このように、端末装置1が、複数の基地局装置2に属する複数のセルを用いて同時に接続することをデュアルコネクティビティと称する。各基地局装置2に属するセルは同じ周波数で運用されていてもよいし、異なる周波数で運用されていてもよい。
なお、キャリアアグリゲーションは、複数のセルを一つの基地局装置2が管理し、各セルの周波数が異なるという点がデュアルコネクティビティと異なる。換言すると、キャリアアグリゲーションは、一つの端末装置1と一つの基地局装置2とを、周波数が異なる複数のセルを介して接続させる技術であるのに対し、デュアルコネクティビティは、一つの端末装置1と複数の基地局装置2とを、周波数が同じまたは異なる複数のセルを介して接続させる技術である。
端末装置1と基地局装置2は、キャリアアグリゲーションに適用される技術を、デュアルコネクティビティに対して適用することができる。例えば、端末装置1と基地局装置2は、プライマリセルおよびセカンダリセルの割り当て、活性化/不活性化などの技術をデュアルコネクティビティにより接続されるセルに対して適用してもよい。
図3は、本実施形態に係る基地局装置2のブロック構成の一例を示す概略図である。基地局装置2は、上位層(上位層制御情報通知部、上位層処理部)301、制御部(基地局制御部)302、コードワード生成部303、下りリンクサブフレーム生成部304、OFDM信号送信部(下りリンク送信部)306、送信アンテナ(基地局送信アンテナ)307、受信アンテナ(基地局受信アンテナ)308、SC−FDMA信号受信部(CSI
受信部)309、上りリンクサブフレーム処理部310を有する。下りリンクサブフレーム生成部304は、下りリンク参照信号生成部305を有する。また、上りリンクサブフレーム処理部310は、上りリンク制御情報抽出部(CSI取得部)311を有する。
図4は、本実施形態に係る端末装置1のブロック構成の一例を示す概略図である。端末装置1は、受信アンテナ(端末受信アンテナ)401、OFDM信号受信部(下りリンク受信部)402、下りリンクサブフレーム処理部403、トランスポートブロック抽出部(データ抽出部)405、制御部(端末制御部)406、上位層(上位層制御情報取得部、上位層処理部)407、チャネル状態測定部(CSI生成部)408、上りリンクサブフレーム生成部409、SC−FDMA信号送信部(UCI送信部)411、送信アンテナ(端末送信アンテナ)412を有する。下りリンクサブフレーム処理部403は、下りリンク参照信号抽出部404を有する。また、上りリンクサブフレーム生成部409は、上りリンク制御情報生成部(UCI生成部)410を有する。
まず、図3および図4を用いて、下りリンクデータの送受信の流れについて説明する。基地局装置2において、制御部302は、下りリンクにおける変調方式および符号化率などを示すMCS(Modulation and Coding Scheme)、データ送信に用いるRBを示す下りリンクリソース割り当て、HARQの制御に用いる情報(リダンダンシーバージョン、HARQプロセス番号、新データ指標)を保持し、これらに基づいてコードワード生成部303や下りリンクサブフレーム生成部304を制御する。上位層301から送られてくる下りリンクデータ(下りリンクトランスポートブロックとも称す)は、コードワード生成部303において、制御部302の制御の下で、誤り訂正符号化やレートマッチング処理などの処理が施され、コードワードが生成される。1つのセルにおける1つのサブフレームにおいて、最大2つのコードワードが同時に送信される。下りリンクサブフレーム生成部304では、制御部302の指示により、下りリンクサブフレームが生成される。まず、コードワード生成部303において生成されたコードワードは、PSK(Phase Shift Keying)変調やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調などの変調処理により、変調シンボル系列に変換される。また、変調シンボル系列は、一部のRB内のREにマッピングされ、プレコーディング処理によりアンテナポート毎の下りリンクサブフレームが生成される。このとき、上位層301から送られてくる送信データ系列は、上位層における制御情報(例えば専用(個別)RRC(Radio Resource Control)シグナリング)である上位層制御情報を含む。また、下りリンク参照信号生成部305では、下りリンク参照信号が生成される。下りリンクサブフレーム生成部304は、制御部302の指示により、下りリンク参照信号を下りリンクサブフレーム内のREにマッピングする。下りリンクサブフレーム生成部304で生成された下りリンクサブフレームは、OFDM信号送信部306においてOFDM信号に変調され、送信アンテナ307を介して送信される。なお、ここではOFDM信号送信部306と送信アンテナ307を一つずつ有する構成を例示しているが、複数のアンテナポートを用いて下りリンクサブフレームを送信する場合は、OFDM信号送信部306と送信アンテナ307とを複数有する構成であってもよい。また、下りリンクサブフレーム生成部304は、PDCCHやEPDCCHなどの物理層の下りリンク制御チャネルを生成して下りリンクサブフレーム内のREにマッピングする能力も有することができる。複数の基地局装置(基地局装置2−1および基地局装置2−2)は、それぞれ個別の下りリンクサブフレームを送信する。なお、LAAセルで運用される基地局装置2は、チャネルがアイドルかビジーかを判定するCCAチェック部312を含んで構成される。CCAチェック部312は、受信アンテナ308からの受信電力を用いて判定する方法や、上りリンクサブフレーム処理部310からの特定の信号を検出したか否かで判定する方法などが実装される。CCAチェック部312の判定結果は制御部302に送られ、送信の制御に用いられる。
端末装置1では、受信アンテナ401を介して、OFDM信号受信部402においてOFDM信号が受信され、OFDM復調処理が施される。下りリンクサブフレーム処理部403は、まずPDCCHやEPDCCHなどの物理層の下りリンク制御チャネルを検出する。より具体的には、下りリンクサブフレーム処理部403は、PDCCHやEPDCCHが割り当てられ得る領域においてPDCCHやEPDCCHが送信されたものとしてデコードし、予め付加されているCRC(Cyclic Redundancy Check)ビットを確認する(ブラインドデコーディング)。すなわち、下りリンクサブフレーム処理部403は、PDCCHやEPDCCHをモニタリングする。CRCビットが予め基地局装置から割り当てられたID(C−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)、SPS−C−RNTI(Semi
Persistent Scheduling―C−RNTI)など1つの端末に対して1つ割り当てられる端末固有識別子、あるいはTemporaly C−RNTI)と一致する場合、下りリンクサブフレーム処理部403は、PDCCHあるいはEPDCCHを検出できたものと認識し、検出したPDCCHあるいはEPDCCHに含まれる制御情報を用いてPDSCHを取り出す。制御部406は、制御情報に基づく下りリンクにおける変調方式および符号化率などを示すMCS、下りリンクデータ送信に用いるRBを示す下りリンクリソース割り当て、HARQの制御に用いる情報を保持し、これらに基づいて下りリンクサブフレーム処理部403やトランスポートブロック抽出部405などを制御する。より具体的には、制御部406は、下りリンクサブフレーム生成部304におけるREマッピング処理や変調処理に対応するREデマッピング処理や復調処理などを行うように制御する。受信した下りリンクサブフレームから取り出されたPDSCHは、トランスポートブロック抽出部405に送られる。また、下りリンクサブフレーム処理部403内の下りリンク参照信号抽出部404は、下りリンクサブフレームから下りリンク参照信号を取り出す。トランスポートブロック抽出部405では、コードワード生成部303におけるレートマッチング処理、誤り訂正符号化に対応するレートマッチング処理、誤り訂正復号化などが施され、トランスポートブロックが抽出され、上位層407に送られる。トランスポートブロックには、上位層制御情報が含まれており、上位層407は上位層制御情報に基づいて制御部406に必要な物理層パラメータを知らせる。なお、複数の基地局装置2(基地局装置2−1および基地局装置2−2)は、それぞれ個別の下りリンクサブフレームを送信しており、端末装置1ではこれらを受信するため、上述の処理を複数の基地局装置2毎の下りリンクサブフレームに対して、それぞれ行うようにしてもよい。このとき、端末装置1は複数の下りリンクサブフレームが複数の基地局装置2から送信されていると認識してもよいし、認識しなくてもよい。認識しない場合、端末装置1は、単に複数のセルにおいて複数の下りリンクサブフレームが送信されていると認識するだけでもよい。また、トランスポートブロック抽出部405では、トランスポートブロックが正しく検出できたか否かを判定し、判定結果は制御部406に送られる。なお、LAAセルで運用される端末装置1は、チャネルがアイドルかビジーかを判定するCCAチェック部413を含んで構成される。CCAチェック部413は、受信アンテナ401からの受信電力を用いて判定する方法や、下りリンクサブフレーム処理部403からの特定の信号を検出したか否かで判定する方法などが実装される。CCAチェック部413の判定結果は制御部406に送られ、送信の制御に用いられる。
次に、上りリンク信号の送受信の流れについて説明する。端末装置1では制御部406の指示の下で、下りリンク参照信号抽出部404で抽出された下りリンク参照信号がチャネル状態測定部408に送られ、チャネル状態測定部408においてチャネル状態および/または干渉が測定され、さらに測定されたチャネル状態および/または干渉に基づいて、CSIが算出される。また、制御部406は、トランスポートブロックが正しく検出できたか否かの判定結果に基づいて、上りリンク制御情報生成部410にHARQ−ACK(DTX(未送信)、ACK(検出成功)またはNACK(検出失敗))の生成および下りリンクサブフレームへのマッピングを指示する。端末装置1は、これらの処理を複数の
セル毎の下りリンクサブフレームに対して、それぞれ行う。上りリンク制御情報生成部410では、算出されたCSIおよび/またはHARQ−ACKを含むPUCCHが生成される。上りリンクサブフレーム生成部409では、上位層407から送られる上りリンクデータを含むPUSCHと、上りリンク制御情報生成部410において生成されるPUCCHとが上りリンクサブフレーム内のRBにマッピングされ、上りリンクサブフレームが生成される。上りリンクサブフレームは、SC−FDMA信号送信部411において、SC−FDMA変調が施されSC−FDMA信号が生成され、送信アンテナ412を介して送信される。
ここで、端末装置1はCRSまたはCSI−RS(非ゼロ電力CSI−RS)に基づいてCQIの値を計算するためのチャネル測定を行う(導出する)。端末装置1が、CRS、または、CSI−RSに基づいて導出するかは上位層シグナルによって切り替えられる。具体的には、CSI−RSが設定される送信モードにおいては、CSI−RSのみに基づいてCQIを計算するためのチャネル測定を導出する。具体的には、CSI−RSが設定されない送信モードにおいては、CRSに基づいてCQIを計算するためのチャネル測定を導出する。CSIを計算するためのチャネル測定で用いられるRSは、第1のRSとも呼称される。
ここで、端末装置1は、上位層で設定された場合、CSI−IMまたは第2のRSに基づいてCQIを計算するための干渉測定を行う(導出する)。具体的には、CSI−IMが設定される送信モードにおいて、CSI−IMに基づいてCQIを計算するための干渉測定を導出する。具体的には、CSI−IMが設定される送信モードにおいて、CSIプロセスに関連付けられたCSI−IMリソースのみに基づいて前記CSIプロセスに対応するCQIの値を計算するための干渉測定を導出する。CSIを計算するためのチャネル測定で用いられるRSまたはIMは、第2のRSとも呼称される。
尚、端末装置1は、CRSに基づいてCQIを計算するための干渉測定を行ってもよい(導出してもよい)。例えば、CSI−IMが設定されない場合に、CRSに基づいてCQIを計算するための干渉測定を導出してもよい。
尚、CQIを計算するためのチャネルおよび/または干渉は、同様にPMIまたはRIを計算するためのチャネルおよび/または干渉に用いてもよい。
以下では、LAAセルの詳細について説明する。
LAAセルが用いる周波数は、他の通信システムおよび/または他のLTEオペレータと共用される。周波数の共用において、LAAセルは、他の通信システムおよび/または他のLTEオペレータとの公平性が必要になる。例えば、LAAセルで用いられる通信方式において、公平な周波数共用技術(方法)が必要である。換言すると、LAAセルは、公平な周波数共用技術が適用できる(用いられる)通信方式(通信手順)を行うセルである。
公平な周波数共用技術の一例は、LBT(Listen-Before-Talk)である。LBTは、ある基地局または端末がある周波数(コンポーネントキャリア、キャリア、セル、チャネル、媒体)を用いて信号を送信する前に、その周波数の干渉電力(干渉信号、受信電力、受信信号、雑音電力、雑音信号)などを測定(検出)することにより、その周波数がアイドル状態(空いている状態、混雑していない状態、Absence、Clear)であるか、またはビジー状態(空いていない状態、混雑している状態、Presence、Occupied)であるかを、識別(検出、想定、決定)する。LBTに基づいて、その周波数がアイドル状態であると識別した場合、そのLAAセルはその周波数における所定のタイミングで信号を送信すること
ができる。LBTに基づいて、その周波数がビジー状態であると識別した場合、そのLAAセルはその周波数における所定のタイミングでは信号を送信しない。LBTによって、他の通信システムおよび/または他のLTEオペレータを含む他の基地局および/または端末が送信している信号に対して、干渉しないように制御できる。なお、下りリンク送信の前に基地局装置が行うLBTを下りリンクLBT、上りリンク送信の前に端末装置が行うLBTを上りリンクLBTと呼称される。また、サイドリンク送信のために端末装置が行うLBTをサイドリンクLBTと呼称してもよい。
LBTの手順は、ある基地局または端末がその周波数(チャネル)を用いる前にCCA(Clear Channel Assessment)チェックを適用するメカニズムとして定義される。そのCCAは、その周波数がアイドル状態かビジー状態かどうかを識別するために、そのチャネルにおいて、他の信号の有無を決定するための電力検出または信号検出を行う。なお、本実施形態において、CCAの定義はLBTの定義と同等であってもよい。なお、本実施形態において、CCAはキャリアセンスとも呼称される。なお、キャリアセンスとは、非割り当て周波数帯域にて使用されるLAA以外のシステム(無線LAN等)において実施が規定されるキャリアセンスと、異なる仕組みを示しても良い。例えば、無線LANにおいてキャリアセンスとは、無線LAN規格に準拠する端末装置が、無線LAN規格に準拠する無線信号を検出する動作に関連する。つまり、LAAに適用されるキャリアセンスは、LAA以外のシステムの無線信号(あるいは規格に準拠する無線信号)を検出する動作であっても良いし、LAAセルの送信信号を検出する動作であっても良いし、単に無線空間の電力(あるいは電力強度、電力密度、受信強度、受信信号電力、受信信号レベル、受信レベル等)を検出する動作であっても良い。
CCAにおいて、他の信号の有無を決定する方法は、様々な方法を用いることができる。例えば、CCAは、ある周波数における干渉電力が、あるしきい値を超えるかどうかに基づいて決定する。また、例えば、CCAは、ある周波数における所定の信号またはチャネルの受信電力が、あるしきい値を超えるかどうかに基づいて決定する。そのしきい値は予め規定されてもよい。そのしきい値は基地局または他の端末から設定されてもよい。そのしきい値は送信電力(最大送信電力)などの他の値(パラメータ)に少なくとも基づいて決定(設定)されてもよい。また、例えば、CCAは、ある周波数における所定のチャネルが復号できたか否かに基づいて決定する。
LBTの手順として、1度のCCAチェックを行った後に信号を送信することができるICCA(Initial CCA、single sensing、LBT category 2、FBE: Frame-based Equipment)と、所定回数のCCAチェックを行った後に信号を送信することができるECCA(Extended CCA、multiple sensing、LBT category 3/4、LBE: Load-based Equipment)がある。ICCAによってCCAチェックを行う期間を、ICCA期間、またはICCAスロット長と称され、例えば、34マイクロ秒である。またECCAによってCCAチェックを行う期間を、ECCA期間、またはECCAスロット長と称され、例えば、9マイクロ秒である。なお、所定回数は、バックオフカウンタ(カウンタ、乱数カウンタ、ECCAカウンタ)とも称される。また、その周波数がビジー状態からアイドル状態に変化した後に、CCAチェックを行う期間を、デファ期間(defer period)、またはECCA デファ期間(ECCA defer period)と称され、例えば、34マイクロ秒である。
図6に、下りリンク送信におけるLBT(LBT category 4、LBE)の手順の一例を示す
。基地局装置は、下りリンク送信を待機しているアイドル状態(S601)から、端末装置に対して下りリンク送信が必要な情報(データ、バッファ、ロード、トラヒック)が発生した場合、送信が必要か否かを決定し(S602)、初期CCA(S603)に移行する。初期CCAでは、初期CCA期間(Initial CCA period)にCCAチェックを行い、
チャネルがアイドルかビジーかを感知する(S6031)。初期CCA(S603)を行った結果、チャネルがアイドルであったと判断した場合、基地局装置はそのチャネルのアクセス権を獲得し、送信の動作に移行する。そして、そのタイミングで実際に下りリンク送信を行うか否かを判断し(S604)、下りリンク送信を行うと決定した場合に下りリンク送信を行う(S605)。その下りリンク送信を行った後、他の下りリンク送信が必要な情報がまだ存在(残留)しているか否かを判別する(S606)。他の下りリンク送信が必要な情報がまだ存在(残留)していない場合には、アイドル状態(S601)に戻る。一方で、初期CCA(S603)を行った結果、チャネルがビジーであったと判断した場合や、他の下りリンク送信が必要な情報がまだ存在(残留)しているか否かの判別(S606)の結果、下りリンク送信後に他の下りリンク送信が必要な情報がまだ存在(残留)している場合には、拡張CCA(S607)に移行する。拡張CCAでは、初めに、基地局装置は0からq−1の範囲からランダムにカウンタ値Nを生成する(S6071)。次に、基地局装置はECCAデファ区間でチャネルがアイドルかビジーかを感知する(S6072)。ECCAデファ区間においてチャネルがビジーであると判断した場合は、再度ECCAデファ区間でチャネルがアイドルかビジーかを感知する(S6072)。一方で、ECCAデファ区間においてチャネルがアイドルであると判断した場合は、次に、基地局装置は、1つのECCAスロット時間でチャネル(媒体)を感知し(S6073)、そのチャネルがアイドルかビジーかを判断する(S6074)。そのチャネルがアイドルと判断した場合は、カウンタ値Nから1つ減らし(S6075)、そのチャネルがビジーと判断した場合は、再度ECCAデファ区間でチャネルを感知するプロセス(S6072)に戻る。そして、基地局装置は、カウンタ値が0になったか否かを判断し(S6076)、カウンタ値が0になった場合には、送信を行うプロセス(S604、S605)に移行する。一方で、カウンタ値が0ではない場合には、再度1つのECCAスロット時間でチャネル(媒体)を感知する(S6073)。なお、カウンタ値Nを生成する際の衝突窓qの値はチャネルの状態に応じてXとYの間の値となるように更新される(S6077)。
衝突窓qの値は、例えば、その基地局装置が送信するPDSCHのHARQ−ACK応答や、その基地局装置のチャネルの感知によって得られる電力値や、RSRP、RSRQ、および/またはRSSIの報告、などに基づいて決定される。衝突窓qの値は、一例として、指数的に増加される。また、衝突窓qの値を決定する際に用いられる最小値Xと最大値Yの値は、上位層で設定されるパラメータである。
なお、図6のLBTの手順において、拡張CCAを行わなくてもよい。具体的には、初期CCA(S603)の結果、チャネルがビジーであったと判断した場合は、拡張CCAのプロセス(S607)に遷移せず、基地局装置はアイドル状態(S601)に戻ってもよい。また、下りリンク送信を行った後に他の下りリンク送信が必要な情報がまだ存在している場合(S606)においても、拡張CCAのプロセス(S607)に遷移せず、基地局装置はアイドル状態(S601)に戻ってもよい。この様なプロセスを行うLBTは、LBT category 2とも呼称される。この様なプロセスを行うLBTは、例えば、DSの送信や、1ms以下の長さのPDSCH送信、PDCCHのみの送信のためのLBTとして適用されてもよい。
なお、LAAセルにおけるCCAは、そのLAAセルに接続している(設定されている)端末が認識する必要はない。
端末装置1は、LAAセルにおけるCCAが完了した後からの送信を検出できる場合、最初の送信を検出した後から送信が数サブフレーム連続する、とみなしてよい。送信が連続する数サブフレームを、送信バーストとも呼称される。特に、PDSCHの送信が連続する数サブフレームを、PDSCH送信バーストと呼称される。PDSCH送信バースト
には、PDSCH以外のチャネルおよび/または信号を含んでもよい。例えば、PDSCH送信バーストには、PDSCHとDSが含まれて送信されてもよい。また、特に、DSのみが送信される数サブフレームを、DS送信バーストと呼称される。送信バーストによって連続して送信されるサブフレーム数は、RRCメッセージによって端末装置1に設定されてもよい。本実施形態では、下りリンク信号またはチャネルの送信バーストを下りリンク送信、上りリンク信号またはチャネルの送信バーストを上りリンク送信、とも称する。
端末装置は、送信バーストの先頭に含まれる予約信号を検出した場合に、その送信バーストを検知することができる。端末装置は、その予約信号を検出したサブフレームから数サブフレームを送信バーストとみなす。なお、予約信号の代わりに、後述する第1の同期信号、または、第2の同期信号、または、第3の同期信号を検出した場合に、端末装置は、その後の数サブフレームを送信バーストとみなすこともできる。
また、端末装置は、DCIに含まれる送信バーストを指定するサブフレームの情報を復号した場合に、送信バーストを検知することができる。そのDCIは、CSSに配置されたPDCCHまたはEPDCCHに含まれて通知される。また、そのDCIはUSSで配置されたPDCCHまたはEPDCCHに含まれて通知されてもよい。
LAAセルは、割り当て周波数を用いるセカンダリセルとは異なるセルとして定義されてもよい。例えば、LAAセルは、割り当て周波数を用いるセカンダリセルの設定とは異なって設定される。LAAセルに設定されるパラメータの一部は、割り当て周波数を用いるセカンダリセルに設定されない。割り当て周波数を用いるセカンダリセルに設定されるパラメータの一部は、LAAセルに設定されない。本実施形態において、LAAセルは、プライマリセルおよびセカンダリセルとは異なるセルとして説明するが、LAAセルはセカンダリセルの1つとして定義されてもよい。また、従来のセカンダリセルは第1のセカンダリセルとも呼称され、LAAセルは第2のセカンダリセルとも呼称される。また、従来のプライマリセルおよびセカンダリセルは第1のサービングセルとも呼称され、LAAセルは第2のサービングセルとも呼称される。
また、LAAセルは、従来のフレーム構成タイプとは異なってもよい。例えば、従来のサービングセルは、第1のフレーム構成タイプ(FS1、FDD、frame structure type
1)または第2のフレーム構成タイプ(FS2、TDD、frame structure type 2)が用いられる(設定される)が、LAAセルは、第3のフレーム構成タイプ(frame structure type 3、FS3)が用いられる(設定される)。尚、LAAセルは、第1のフレーム構成タイプまたは第2のフレーム構成タイプが用いられてもよい(設定されてもよい)。
第1のフレーム構成タイプは、FDD(Frequency Division Duplex)に対して適用さ
れる。つまり、FS1は、FDDがサポートされたセルオペレーションに対して適用される。FS1は、FD−FDD(Full Duplex-FDD)とHD−FDD(Half Duplex-FDD)の両方に適用できる。FDDでは、下りリンク送信および上りリンク送信のそれぞれに対して、10サブフレームが利用可能である。FDDにおいて、下りリンク送信と上りリンク送信は周波数領域で分けられている。つまり、下りリンク送信と上りリンク送信で異なるキャリア周波数が適用される。HD−FDDオペレーションにおいて、端末装置は、同時に送信および受信を行なうことができないが、FD−FDDオペレーションにおいて、端末装置は、同時に送信および受信を行なうことができる。
さらに、HD−FDDには2つのタイプがある。タイプA・HD−FDDオペレーションに対しては、ガードピリオドは、同じ端末装置からの上りリンクサブフレームの直前の下りリンクサブフレームの最後尾部分(最後尾のシンボル)を受信しないことによって端
末装置によって生成される。タイプB・HD−FDDオペレーションに対しては、HDガードサブフレームとして参照された、ガードピリオドは、同じ端末装置からの上りリンクサブフレームの直前の下りリンクサブフレームを受信しないことによって、および、同じ端末装置からの上りリンクサブフレームの直後の下りリンクサブフレームを受信しないことによって端末装置によって生成される。つまり、HD−FDDオペレーションにおいて、端末装置が下りリンクサブフレームの受信処理を制御することによってガードピリオドを生成している。なお、シンボルは、OFDMシンボルまたはSC−FDMAシンボルのいずれかを含んでもよい。
第2のフレーム構成タイプは、TDD(Time Division Duplex)に対して適用される。つまり、FS2は、TDDがサポートされたセルオペレーションに対して適用される。各無線フレームは、2つのハーフフレームで構成される。各ハーフフレームは、5つのサブフレームで構成される。あるセルにおけるUL−DL設定は、無線フレーム間で変更されてもよい。上りリンクまたは下りリンク送信におけるサブフレームの制御は、最新の無線フレームにおいて行なわれてもよい。端末装置は、最新の無線フレームにおけるUL−DL設定を、PDCCHまたは上位層シグナリングを介して取得することができる。なお、UL−DL設定は、TDDにおける、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、スペシャルサブフレームの構成を示す。スペシャルサブフレームは、下りリンク送信が可能なDwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、ガードピリオド(GP)、上りリンク送信が可能なUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)から構成される。スペシャルサブフレームにおけるDwPTSとUpPTSの構成はテーブルで管理されており、端末装置は、上位層シグナリングを介して、その構成を取得することができる。なお、スペシャルサブフレームが下りリンクから上りリンクへのスイッチングポイントとなる。つまり、端末装置は、スイッチングポイントを境に、受信から送信へと遷移し、基地局装置は、送信から受信へと遷移する。スイッチングポイントは、5ms周期と10ms周期とがある。スイッチングポイントが5ms周期の場合、スペシャルサブフレームは両方のハーフフレームに存在する。スイッチングポイントが10ms周期の場合、スペシャルサブフレームは、第1のハーフフレームにのみ存在する。
FS1とFS2は、NCP(Normal Cyclic Prefix)とECP(Extended Cyclic Prefix)が適用される。
第3のフレーム構成タイプは、LAA(Licensed Assisted Access)セカンダリセルオペレーションに対して適用される。また、FS3は、NCPのみが適用されてもよい。無線フレームに含まれる10サブフレームは、下りリンク送信に利用される。端末装置は、規定されない限り、または、下りリンク送信がそのサブフレームで検出されない限り、いずれかの信号があるサブフレームに存在すると仮定せず、空のサブフレームとして、そのサブフレームを処理する。下りリンク送信は1つまたは複数の連続するサブフレームを専有する。連続するサブフレームは、最初のサブフレームと最後のサブフレームを含む。最初のサブフレームは、そのサブフレームのいずれかのシンボルまたはスロット(例えば、OFDMシンボル#0または#7)から始まる。また、最後のサブフレームは、フルサブフレームか、DwPTS期間の1つに基づくシンボルの数を専有される。なお、連続するサブフレームのうち、あるサブフレームが最後のサブフレームであるかどうかは、DCIフォーマットに含まれるあるフィールドによって、端末装置に示される。そのフィールドは、さらに、そのフィールドを検出したサブフレームまたその次のサブフレームに用いられるOFDMシンボルの数が示されてもよい。また、FS3では、基地局装置は、下りリンク送信を行なう前に、LBTに関連するチャネルアクセス手順を行なう。
FS3をサポートしている端末装置および基地局装置は、免許不要の周波数帯で通信を行なってもよい。
LAAまたはFS3のセルに対応するオペレーティングバンドは、EUTRAオペレーティングバンドのテーブルとともに管理されてもよい。例えば、EUTRAオペレーティングバンドのインデックスは、1〜44で管理され、LAA(またはLAAの周波数)に対応するオペレーティングバンドのインデックスは、46で管理されてもよい。例えば、インデックス46では、下りリンクの周波数帯のみが規定されてもよい。また、一部のインデックスにおいては、上りリンクの周波数帯が予約または将来規定されるものとして予め確保されてもよい。また、対応するデュプレックスモードは、FDDやTDDとは異なるデュプレックスモードであってもよいし、FDDやTDDであってもよい。LAAオペレーションが可能な周波数は、5GHz以上であることが好ましいが、5GHz以下であってもよい。つまり、LAAに対応するオペレーティングバンドとして、対応付けられた周波数において、LAAオペレーションの通信が行なわれてもよい。
また、第3のフレーム構成タイプは、上りリンクおよび下りリンクが同一周波数で送信可能なTDDセルでありながら、FDDセルの特徴を有するフレーム構成タイプであることが好ましい。例えば、第3のフレーム構成タイプは、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームを有しているが、上りリンクグラントを受信してから該上りリンクグラントからスケジュールされるPUSCHが送信するまでの間隔、または、PDSCHを受信してから該PDSCHに対するHARQフィードバックの間隔は、FDDセルと同様であってもよい。
また、第3のフレーム構成タイプは、従来のTDD UL/DL設定(TDD uplink/downlink configuration)に依存しないフレーム構成タイプであることが好ましい。例えば
、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームは、無線フレームに対して非周期的に設定されてもよい。例えば、上りリンクサブフレーム、下りリンクサブフレーム、および、スペシャルサブフレームは、PDCCHまたはEPDCCHに基づいて決定されてもよい。
ここで、非割り当て周波数は、所定のオペレータに対して専有周波数として割り当てられる割り当て周波数とは異なる周波数である。例えば、非割り当て周波数は、無線LANが用いている周波数である。また、例えば、非割り当て周波数は従来のLTEでは設定されない周波数であり、割り当て周波数は従来のLTEで設定可能な周波数である。本実施形態において、LAAセルに設定される周波数は、非割り当て周波数として説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、非割り当て周波数は、LAAセルに設定される周波数と置き換えることが可能である。例えば、非割り当て周波数は、プライマリセルに設定できない周波数であり、セカンダリセルのみに設定できる周波数である。例えば、非割り当て周波数は、複数のオペレータに対して共有される周波数も含む。また、例えば、非割り当て周波数は、従来のプライマリセルまたはセカンダリセルとは異なる設定、想定および/または処理がされるセルのみに設定される周波数である。
LAAセルは、LTEにおける無線フレーム、物理信号、および/または物理チャネルなどの構成および通信手順に関して、従来の方式とは異なる方式を用いるセルとすることができる。
例えば、LAAセルでは、プライマリセルおよび/またはセカンダリセルで設定(送信)される所定の信号および/またはチャネルが設定(送信)されない。その所定の信号および/またはチャネルは、CRS、DS、PDCCH、EPDCCH、PDSCH、PSS、SSS、PBCH、PHICH、PCFICH、CSI−RSおよび/またはSIBなどを含む。例えば、LAAセルで設定されない信号および/またはチャネルは、以下の通りである。なお、以下で説明される信号および/またはチャネルは組み合わせて用いら
れてもよい。なお、本実施形態において、LAAセルで設定されない信号および/またはチャネルは、端末がそのLAAセルからの送信を期待しない信号および/またはチャネルと読み替えてもよい。
(1)LAAセルでは、物理レイヤの制御情報は、PDCCHで送信されず、EPDCCHのみで送信される。
(2)LAAセルでは、アクティベーション(オン)であるサブフレームにおいても、全てのサブフレームでCRS、DMRS、URS、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHが送信されず、端末は全てのサブフレームで送信されていることを想定しない。
(3)LAAセルでは、端末は、アクティベーション(オン)であるサブフレームにおいて、DS、PSS、および/またはSSSが送信されていることを想定する。
(4)LAAセルでは、端末は、CRSのマッピングに関する情報がサブフレーム毎に通知され、その情報に基づいて、CRSのマッピングの想定を行う。例えば、CRSのマッピングの想定は、そのサブフレームの全てのリソースエレメントにマッピングされない。CRSのマッピングの想定は、そのサブフレームの一部のリソースエレメント(例えば、先頭の2OFDMシンボルにおける全てのリソースエレメント)にマッピングされない。CRSのマッピングの想定は、そのサブフレームの全てのリソースエレメントにマッピングされる。また、例えば、CRSのマッピングに関する情報は、そのLAAセルまたはそのLAAセルとは異なるセルから通知される。CRSのマッピングに関する情報は、DCIに含まれ、PDCCHまたはEPDCCHによって通知される。
また、例えば、LAAセルでは、プライマリセルおよび/またはセカンダリセルで設定(送信)されない所定の信号および/またはチャネルが設定(送信)される。
また、例えば、LAAセルでは、下りリンクコンポーネントキャリアまたはサブフレームのみが定義され、下りリンク信号および/またはチャネルのみが送信される。すなわち、LAAセルでは、上りリンクコンポーネントキャリアまたはサブフレームが定義されず、上りリンク信号および/またはチャネルは送信されない。
また、例えば、LAAセルでは、対応できるDCI(Downlink Control Information)フォーマットが、プライマリセルおよび/またはセカンダリセルに対応できるDCIフォーマットと異なる。LAAセルのみに対応するDCIフォーマットが規定される。LAAセルに対応するDCIフォーマットは、LAAセルのみに有効な制御情報を含む。
端末装置は、上位層によるパラメータによって、LAAセルを認知することができる。例えば、要素キャリアの中心周波数を通知するパラメータから、端末装置は、従来のセル(バンド)またはLAAセル(LAAバンド)を認知することができる。この場合、中心周波数に関連する情報とセル(バンド)の種類が関連付けている。
また、例えば、LAAセルでは、信号および/またはチャネルの想定が、従来のセカンダリセルと異なる。
まず、従来のセカンダリセルにおける信号および/またはチャネルの想定を説明する。以下の条件の一部または全部を満たす端末は、DSの送信を除いて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSが、そのセカンダリセルによって送信されないかもしれないと想定する。また、その端末は、DSがそのセカンダリセルによって常に送信されていると想定する。また、その想定は、その端末があるキャリア周波数におけるセカンダリセルにおいてアクティベーションコマンド(活性化するためのコマンド)が受信されるサブフレームまで継続する。
(1)端末がDSに関する設定(パラメータ)をサポートする。
(2)端末がそのセカンダリセルにおいて、DSに基づくRRM測定が設定される。
(3)そのセカンダリセルはデアクティベーション(非活性化された状態)である。
(4)端末は、そのセカンダリセルにおいて、上位層によってMBMSを受信することが設定されていない。
また、そのセカンダリセルがアクティベーション(活性化された状態)である場合、端末は、設定された所定のサブフレームまたは全てのサブフレームにおいて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSがそのセカンダリセルによって送信されると想定する。
次に、LAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定の一例を説明する。以下の条件の一部または全部を満たす端末は、DSの送信を含めて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSが、そのLAAセルによって送信されないかもしれないと想定する。また、その想定は、その端末があるキャリア周波数におけるセカンダリセルにおいてアクティベーションコマンド(活性化するためのコマンド)が受信されるサブフレームまで継続する。
(1)端末がDSに関する設定(パラメータ)をサポートする。
(2)端末がそのLAAセルにおいて、DSに基づくRRM測定が設定される。
(3)そのLAAセルはデアクティベーション(非活性化された状態)である。
(4)端末は、そのLAAセルにおいて、上位層によってMBMSを受信することが設定されていない。
また、LAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定の別の一例を説明する。そのLAAセルがデアクティベーション(非活性化された状態)である場合、そのLAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定は、従来のセカンダリセルにおける信号および/またはチャネルの想定と同じである。そのLAAセルがアクティベーション(活性化された状態)である場合、そのLAAセルにおける信号および/またはチャネルの想定は、従来のセカンダリセルにおける信号および/またはチャネルの想定と異なる。例えば、そのLAAセルがアクティベーション(活性化された状態)である場合、端末は、そのLAAセルが、そのLAAセルに設定された所定のサブフレームを除いて、PSS、SSS、PBCH、CRS、PCFICH、PDSCH、PDCCH、EPDCCH、PHICH、DMRSおよび/またはCSI−RSが送信されないかもしれないと想定する。その詳細は後述する。
また、CCAは、1つのサブフレームで行われることを示したが、CCAを行う時間(期間)はこれに限定されるものではない。CCAを行う時間は、LAAセル毎、CCAのタイミング毎、CCAの実行毎に変動してもよい。例えば、CCAは、所定の時間スロット(時間間隔、時間領域)に基づいた時間で行う。その所定の時間スロットは、1つのサブフレームを所定数に分割した時間で規定または設定されてもよい。その所定の時間スロットは、所定数のサブフレームで規定または設定されてもよい。
また、本実施形態において、CCAを行う時間(時間スロット)や、あるサブフレームにおいてチャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)時間などの、時間領域におけるフィールドのサイズは、所定の時間ユニットを用いて表現できる。例えば、時間領域におけるフィールドのサイズは、いくつかの時間ユニットTsとして表現される。Tsは、1/(15000*2048)秒である。例えば、1つのサブフレームの時間は、30720*Ts(1ミリ秒)である。例えば、1つのICCAスロット長またはdefer期間は、1044*Ts(
約33.98マイクロ秒)、または1045*Ts(約34.02マイクロ秒)である。例えば、1つのE
CCAスロット長は、276*Ts(約8.984マイクロ秒)、または277*Ts(約9.017マイクロ秒)である。例えば、1つのECCAスロット長は、307*Ts(約9.993マイクロ秒)、また
は308*Ts(約10.03マイクロ秒)である。
また、LAAセルがあるサブフレームにおける途中のシンボルから、チャネルおよび/または信号(予約信号を含む)を送信できるか否かが、端末またはLAAセルに対して設定されてもよい。例えば、端末は、RRCのシグナリングによって、LAAセルに関する設定において、そのような送信が可能かどうかを示す情報が設定される。端末は、その情報に基づいて、LAAセルにおける受信(モニタリング、認識、復号)に関する処理を切り替える。
また、途中のシンボルから送信が可能なサブフレーム(途中のシンボルまで送信が可能なサブフレームも含む)は、LAAセルにおける全てのサブフレームでもよい。また、途中のシンボルから送信が可能なサブフレームは、LAAセルに対して予め規定されたサブフレームまたは設定されたサブフレームでもよい。
また、途中のシンボルから送信が可能なサブフレーム(途中のシンボルまで送信が可能なサブフレームも含む)は、TDDの上りリンク下りリンク設定(UL/DL設定)に基づいて設定、通知または決定されることができる。例えば、そのようなサブフレームは、UL/DL設定でスペシャルサブフレームと通知(指定)されたサブフレームである。LAAセルにおけるスペシャルサブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Time Slot)、GP(Guard Period)およびUpPTS(Uplink Pilot Time Slot)の3つのフィールドのうち少なくとも1つを含むサブフレームである。LAAセルにおけるスペシャルサブフレームに関する設定が、RRCのシグナリング、PDCCHまたはEPDCCHのシグナリングによって設定または通知されてもよい。この設定は、DwPTS、GPおよびUpPTSの少なくとも1つに対する時間の長さを設定する。また、この設定は、予め規定された時間の長さの候補を示すインデックス情報である。また、この設定は、従来のTDDセルに設定されるスペシャルサブフレーム設定で用いられるDwPTS、GPおよびUpPTSと同じ時間の長さを用いることができる。すなわち、あるサブフレームにおいて送信が可能な時間の長さは、DwPTS、GPおよびUpPTSのいずれかに基づいて決まる。
また、本実施形態において、予約信号は、その予約信号を送信しているLAAセルとは異なるLAAセルが受信できる信号とすることができる。例えば、その予約信号を送信しているLAAセルとは異なるLAAセルは、その予約信号を送信しているLAAセルに隣接しているLAAセル(隣接LAAセル)である。例えば、その予約信号は、そのLAAセルにおける所定のサブフレームおよび/またはシンボルの送信状況(使用状況)に関する情報を含む。ある予約信号を送信しているLAAセルとは異なるLAAセルがその予約信号を受信した場合、その予約信号を受信したLAAセルは、その予約信号に基づいて、所定のサブフレームおよび/またはシンボルの送信状況を認識し、その状況に応じてスケジューリングを行う。
また、その予約信号を受信したLAAセルは、チャネルおよび/または信号を送信する前に、LBTを行ってもよい。そのLBTは、受信した予約信号に基づいて行われる。例えば、そのLBTにおいて、予約信号を送信したLAAセルが送信する(送信すると想定される)チャネルおよび/または信号を考慮して、リソース割り当てやMCSの選択などを含むスケジューリングを行う。
また、その予約信号を受信したLAAセルがその予約信号に基づいてチャネルおよび/
または信号を送信するスケジューリングを行った場合、所定の方法により、その予約信号を送信したLAAセルを含む1つ以上のLAAセルにそのスケジューリングに関する情報を通知することができる。例えば、その所定の方法は、予約信号を含む所定のチャネルおよび/または信号を送信する方法である。また、例えば、その所定の方法は、X2インターフェースなどのバックホールを通じて通知する方法である。
また、キャリアアグリゲーションおよび/またはデュアルコネクティビティにおいて、従来の端末は5つまでのサービングセルを設定することができたが、本実施形態における端末は設定できるサービングセルの最大数を拡張することができる。すなわち、本実施形態における端末は、5つを超えるサービングセルを設定できる。例えば、本実施形態における端末は16個または32個までのサービングセルを設定できる。例えば、本実施形態における端末に設定される5つを超えるサービングセルは、LAAセルを含む。また、本実施形態における端末に設定される5つを超えるサービングセルは、全てLAAセルであってもよい。
また、5つを超えるサービングセルを設定できる場合において、一部のサービングセルに関する設定は従来のサービングセル(すなわち、従来のセカンダリセル)の設定と異なってもよい。例えば、その設定に関して、以下が異なる。以下で説明する設定は、組み合わせて用いられてもよい。
(1)端末は、従来のサービングセルが5つまで設定され、従来とは異なるサービングセルが11個または27個まで設定される。すなわち、端末は、従来のプライマリセルに加えて、従来のセカンダリセルが4つまで設定され、従来とは異なるセカンダリセルが11個または27個まで設定される。
(2)従来とは異なるサービングセル(セカンダリセル)に関する設定は、LAAセルに関する設定を含む。例えば、端末は、従来のプライマリセルに加えて、LAAセルに関する設定を含まないセカンダリセルが4つまで設定され、従来とは異なるセカンダリセルが11個または27個まで設定される。
また、5つを超えるサービングセルを設定できる場合において、基地局(LAAセルを含む)および/または端末は、5つまでのサービングセルを設定する場合と異なる処理または想定を行うことができる。例えば、その処理または想定に関して、以下が異なる。以下で説明する処理または想定は、組み合わせて用いられてもよい。
(1)端末は、5つを超えるサービングセルが設定された場合でも、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHは最大5つのサービングセルから同時に送信される(受信する)と想定する。これにより、端末は、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSCHの受信と、そのPDSCHに対するHARQ−ACKの送信について、従来と同様の方法を用いることができる。
(2)端末は、5つを超えるサービングセルが設定された場合、それらのサービングセルにおいて、PDSCHに対するHARQ−ACKのバンドリングを行うセルの組み合わせ(グループ)が設定される。例えば、全てのサービングセル、全てのセカンダリセル、全てのLAAセル、または全ての従来とは異なるセカンダリセルは、それぞれサービングセル間におけるHARQ−ACKのバンドリングに関する情報(設定)を含む。例えば、サービングセル間におけるHARQ−ACKのバンドリングに関する情報は、そのバンドリングを行う識別子(インデックス、ID)である。例えば、HARQ−ACKは、そのバンドリングを行う識別子が同じセルを渡って、バンドリングされる。そのバンドリングは、対象となるHARQ−ACKに対して論理積演算によって行われる。また、そのバンドリングを行う識別子の最大数は5にすることができる。また、そのバンドリングを行う識別子の最大数は、そのバンドリングを行わないセルの数を含めて5にすることができる。すなわち、サービングセルを超えてバンドリングを行うグループの数を最大5にすることができる。これにより、端末は、PDCCH、EPDCCHおよび/またはPDSC
Hの受信と、そのPDSCHに対するHARQ−ACKの送信について、従来と同様の方法を用いることができる。
(3)端末は、5つを超えるサービングセルが設定された場合、それらのサービングセルにおいて、PDSCHに対するHARQ−ACKの多重(multiplexing)を行うセルの組み合わせ(グループ)が設定される。PDSCHに対するHARQ−ACKの多重を行うセルの組み合わせ(グループ)が設定される場合、多重されたHARQ−ACKは、そのグループに基づいてPUCCHまたはPUSCHにより送信される。それぞれのグループにおいて、多重されるサービングセルの最大数が規定または設定される。その最大数は、端末に設定されるサービングセルの最大数に基づいて規定または設定される。例えば、その最大数は、端末に設定されるサービングセルの最大数と同数、または、端末に設定されるサービングセルの最大数の半数である。また、同時に送信されるPUCCHの最大数は、それぞれのグループにおいて多重されるサービングセルの最大数と、端末に設定されるサービングセルの最大数とに基づいて、規定または設定される。
換言すると、設定される第1のサービングセル(すなわち、プライマリセルおよび/またはセカンダリセル)の数は所定数(すなわち、5)以下であり、設定される前記第1のサービングセルと前記第2のサービングセル(すなわち、LAAセル)の合計は前記所定数を超える。
次に、LAAに関連する端末ケイパビリティを説明する。端末は、基地局からの指示に基づいて、RRCのシグナリングによって、その端末のケイパビリティ(能力)に関する情報(端末ケイパビリティ)を基地局に通知(送信)する。ある機能(特徴)に対する端末ケイパビリティは、その機能(特徴)をサポートする場合に通知(送信)され、その機能(特徴)をサポートしない場合に通知(送信)されない。また、ある機能(特徴)に対する端末ケイパビリティは、その機能(特徴)のテストおよび/または実装が完了しているかどうかを示す情報であってもよい。例えば、本実施形態における端末ケイパビリティは、以下の通りである。以下で説明する端末ケイパビリティは、組み合わせて用いられてもよい。
(1)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティと、5つを超えるサービングセルの設定のサポートに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、LAAセルをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定をサポートする。すなわち、5つを超えるサービングセルの設定をサポートしない端末は、LAAセルをサポートしない。その場合、5つを超えるサービングセルの設定をサポートする端末は、LAAセルをサポートしてもよいし、しなくてもよい。
(2)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティと、5つを超えるサービングセルの設定のサポートに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、5つを超えるサービングセルの設定をサポートする端末は、LAAセルをサポートする。すなわち、LAAセルをサポートしない端末は、5つを超えるサービングセルの設定をサポートしない。その場合、LAAセルをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定をサポートしてもよいし、しなくてもよい。
(3)LAAセルにおける下りリンクに関する端末ケイパビリティと、LAAセルにおける上りリンクに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、LAAセルにおける上りリンクをサポートする端末は、LAAセルにおける下りリンクをサポートする。すなわち、LAAセルにおける下りリンクをサポートしない端末は、LAAセルにおける上りリンクをサポートしない。その場合、LAAセルにおける下りリンクをサポートする端末は、LAAセルにおける上りリンクをサポートしてもよいし、サポートしなくてもよい。
(4)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティは、LAAセルのみに設定される送信モードのサポートを含む。
(5)5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクに関する端末ケイパビ
リティと、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクに関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクをサポートする。すなわち、5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクをサポートしない端末は、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクをサポートしない。その場合、5つを超えるサービングセルの設定における下りリンクをサポートする端末は、5つを超えるサービングセルの設定における上りリンクをサポートしてもよいし、サポートしなくてもよい。
(6)5つを超えるサービングセルの設定における端末ケイパビリティにおいて、最大16個の下りリンクサービングセル(コンポーネントキャリア)の設定をサポートする端末ケイパビリティと、最大32個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。また、最大16個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末は、少なくとも1つの上りリンクサービングセルの設定をサポートする。最大32個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末は、少なくとも2つの上りリンクサービングセルの設定をサポートする。すなわち、最大16個の下りリンクサービングセルの設定をサポートする端末は、2つ以上の上りリンクサービングセルの設定をサポートしなくてもよい。
(7)LAAセルのサポートに関する端末ケイパビリティは、LAAセルで用いられる周波数(バンド)に基づいて通知される。例えば、端末がサポートする周波数または周波数の組み合わせの通知において、通知される周波数または周波数の組み合わせがLAAセルで用いられる周波数を少なくとも1つ含む場合、その端末はLAAセルをサポートすることを黙示的に通知する。すなわち、通知される周波数または周波数の組み合わせがLAAセルで用いられる周波数を全く含まない場合、その端末はLAAセルをサポートしないことを黙示的に通知する。
(8)LAAセルにおける上りリンクに関する端末ケイパビリティと、第2のPRACHプリアンブルの送信に関する端末ケイパビリティは、それぞれ独立に定義される。例えば、端末装置が第2のPRACHプリアンブルの送信をサポートする場合、上りリンク送信をサポートする。すなわち、上りリンク送信をサポートしない端末装置は、第2のPRACHプリアンブルの送信をサポートしない。その場合、上りリンク送信をサポートする端末装置は、第2のPRACHプリアンブルの送信をサポートしても良いし、サポートしなくても良い。
また、本実施形態において、LAAセルが、そのLAAセルで送信されるPDSCHのためのDCIを通知するPDCCHまたはEPDCCHを、送信する場合(すなわち、セルフスケジューリングの場合)を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、LAAセルとは異なるサービングセルが、そのLAAセルで送信されるPDSCHのためのDCIを通知するPDCCHまたはEPDCCHを、送信する場合(すなわち、クロスキャリアスケジューリングの場合)においても、本実施形態で説明された方法は適用できる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報は、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルに基づいてもよい。例えば、その情報は、チャネルおよび/または信号が送信されないシンボルの最後のシンボルを示す情報である。また、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報は、他の情報またはパラメータに基づいて決まってもよい。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルは、チャネルおよび/または信号に対して独立に設定(通知、規定)されてもよい。すなわち、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報と、その通知方法は、チャネルおよび/または信号に対して、それぞれ独立に設定(通知、規定)できる
。例えば、チャネルおよび/または信号が送信されるシンボルを認識するための情報と、その通知方法は、PDSCHとEPDCCHでそれぞれ独立に設定(通知、規定)できる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信されない(送信できない)シンボル/サブフレームは、端末の観点から、チャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)と想定されないシンボル/サブフレームとしてもよい。すなわち、その端末は、そのLAAセルがそのシンボル/サブフレームでチャネルおよび/または信号を送信していないと見なすことができる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)シンボル/サブフレームは、端末の観点から、チャネルおよび/または信号が送信されるかもしれないと想定するシンボル/サブフレームとしてもよい。すなわち、その端末は、そのLAAセルがそのシンボル/サブフレームでチャネルおよび/または信号を送信しているかもしれないし、送信していないかもしれないと見なすことができる。
また、本実施形態において、チャネルおよび/または信号が送信される(送信できる)シンボル/サブフレームは、端末の観点から、チャネルおよび/または信号が必ず送信されていると想定するシンボル/サブフレームとしてもよい。すなわち、その端末は、そのLAAセルがそのシンボル/サブフレームでチャネルおよび/または信号を必ず送信していると見なすことができる。
次に、LAAセルにおける下りリンクの参照信号の構成の一例を説明する。
図5は、下りリンクの参照信号の構成の一例を示す図である。一例として、CRSは、R0〜R3のREに配置されることができる。R0はアンテナポート0のCRSが配置されるRE、R1はアンテナポート1のCRSが配置されるRE、R2はアンテナポート2のCRSが配置されるRE、R3はアンテナポート3のCRSが配置されるREの一例を示す。なお、CRSは、セル識別子に関連するパラメータによって周波数方向に移って配置されてもよい。具体的には、Ncell IDmod6の値に基づいて、REが配置を指定する
インデックスkを増加させる。ここで、Ncell IDは物理セル識別子の値である。DMRS
はD1〜D2のREに配置されることができる。D1はアンテナポート7、8、11、13のDMRSが配置されるRE、D2はアンテナポート9、10、12、14のDMRSが配置されるREの一例を示す。CSI−RSは、C1〜C4のREに配置されることができる。C0はアンテナポート15、16のCSI−RSが配置されるRE、C1はアンテナポート17、18のCSI−RSが配置されるRE、C2はアンテナポート19、20のCSI−RSが配置されるRE、C3はアンテナポート21、22のCSI−RSが配置されるREの一例を示す。なお、CSI−RSは、スロット0のOFDMシンボル#5または#6と、スロット1のOFDMシンボル#1、#2、または、#3のREに配置されてもよい。なお、CSI−RSは、上位層のパラメータに基づいて、配置されるREが指示される。
次に、下りリンク送信と上りリンク送信とLBTの関係性について説明する。
図7に、時間軸上における下りリンク送信と上りリンク送信の間隔とLBTの種類の関係の一例を示す。図7の(a)は、時間軸上において下りリンク送信と上りリンク送信の間が十分に離れている場合を示している。下りリンク送信と上りリンク送信の間が十分に離れている場合とは、例えば、1サブフレーム(1ミリ秒)以上の間隔が空いている場合である。このような場合においては、下りリンク送信と上りリンク送信の間にチャネル状態(チャネルセンシング結果)の相関が無いため、それぞれの送信に対して十分にキャリ
アセンスを行うLBTを行う必要がある。ここで、図7の(a)の上りリンク送信の前に行われるLBTを、第一の上りリンクLBTと呼称する。図7の(b)は、時間軸上において下りリンク送信と上りリンク送信の間が僅かに離れている場合を示している。下りリンク送信と上りリンク送信の間が僅かに離れている場合とは、例えば、数シンボル(数十マイクロ秒から数百マイクロ秒)の間隔が空いている場合である。このような場合においては、下りリンク送信の前に行ったCCAによってチャネル状態(チャネルセンシング結果)が上りリンク送信の前も保たれるとみなせるため、端末装置は簡易的なCCAを行ってから上りリンクの信号を送信してもよい。ここで、図7の(b)の上りリンク送信の前に行われるLBTを、第二の上りリンクLBTと呼称する。そして、図7の(c)は、時間軸上において下りリンク送信と上りリンク送信の間が殆ど離れていない場合を示している。下りリンク送信と上りリンク送信の間が殆ど離れていない場合とは、例えば、34マイクロ秒や40マイクロ秒など、数マイクロ秒から数十マイクロ秒ほど離れている場合である。このような場合においては、下りリンク送信によって既に上りリンク送信のためのチャネルが予約(確保)されているため、下りリンク送信と上りリンク送信は一つの送信バーストとみなすことができる。そのため、端末装置はCCAを行わずに上りリンク送信を行ってもよい。これらの一例のように、下りリンク送信と上りリンク送信の間隔に応じて、行われるLBTの手順を変更することで、LAAセルにおいても上りリンクの信号および/またはチャネルを能率よく送信することができる。
なお、図7における上りリンク送信と下りリンク送信を入れ替えてもよい。つまり、時間軸上において上りリンク送信と下りリンク送信の間が殆ど離れていない場合は、下りリンクLBTを省略してもよい。
以下では、PRACHプリアンブル送信に係る上りリンクLBTの手順について説明する。
基地局装置は、端末装置に対してあらかじめ1つまたは複数のPRACHリソースを予約することができる。以下では、基地局装置が端末装置に対して予約するPRACHリソースを、予約リソースとも呼称する。基地局装置は、セル内の端末装置に対して同一のPRACHリソースを予約してもよいし、端末装置または複数の端末装置で構成される端末装置グループにおいて異なるPRACHリソースを予約してもよい。基地局装置は、PDCCHやRRCシグナリングやPDSCHやPBCHやMIBやSIB等に予約リソースを含めることにより、端末装置に予約リソースに関する情報を通知することができる。
端末装置は、基地局装置から通知される予約リソースに基づき、PRACH予約されるリソースの一部または全部において上りリンクLBTを実施することができる。端末装置がPRACHリソース(本実施形態において、PRACHリソースは予約リソースを含んだ呼称であってもよい)を用いてPRACHプリアンブル送信を行う場合、上りリンクLBTに基づきPRACHプリアンブル送信が行われてもよい。
端末装置がPRACHリソースを用いてPRACHプリアンブル送信を行う場合、上りリンクLBTに基づかずPRACHプリアンブル送信が行われてもよい。特に、端末装置が予約リソースを用いてPRACHプリアンブル送信を行う場合、上りリンクLBTに基づかずPRACHプリアンブル送信が行われてもよい。
図21は、端末装置に対して設定される予約リソースの一例を示した図である。
図21に示される一例では、PRACHリソース内の複数のPRACHスロットの先頭(格子線で示される)を端末装置1−Aに割り当て(予約リソース1−Aに割り当て)、3番目のPRACHスロット(斜線で示される)を端末装置1−Bに割り当て(予約リソ
ース1−Bに割り当て)、4番目のPRACHスロット(縦線で示される)を端末装置1−Cに割り当てている(予約リソース1−Cに割り当てている)。例えば、端末装置1−CがCCAを実施する場合、端末装置1−Bのための予約リソースの一部(図21における、第四のCCAを行う期間(第四のCCA期間))または/および端末装置1−Cのための予約リソースの一部(図21における、第五のCCAを行う期間(第五のCCA期間))においてCCAを行うことができる。ただし、予約リソースが基地局装置によって確保されている場合(例えば、基地局装置のCCAによりあらかじめ予約リソースの確保が行われている場合等)は、端末装置1はCCAを実施せず、PRACHプリアンブルを送信することができる。基地局装置は、予約リソースが基地局装置によって確保されているかどうかを示す情報を、端末装置に送信してもよい。当該予約リソースが基地局装置によって確保されているかどうかを示す情報は、上位層シグナリングにより通知される情報、または、PDCCH(PDCCH order)に含まれる情報に含まれても良い。端末装置は、当該予約リソースが基地局装置によって確保されているかどうかを示す情報に基づいて、PRACHプリアンブル送信に対応する上りリンクLBTを行うかどうかを決定しても良い。
なお、端末装置1−Cが第四のCCAを行う期間においてCCAを行う場合、端末装置1−Bが予約リソース1−Bを用いて送信するPRACHプリアンブルは、当該予約リソース1−Bの期間より短く、第四のCCAを行う期間の前に当該PRACHプリアンブルの送信が完了することが望ましい。
端末装置1−Cが予約リソース1−Cにおいて、PRACHプリアンブルの送信を行う場合、端末装置1−Cは第六のCCAを行う期間または第七のCCAを行う期間においてCCAを行うことができる。第六のCCAを行う期間は、PRACHリソースの直前に設定される期間であり、端末装置1−Cが第六のCCAを行う期間においてCCAを実施することにより、当該PRACHリソースの確保が行われたとみなされることができる。また、第七のCCAを行う期間は、PRACHリソースの先頭部分に位置しており、端末装置1−Cが第七のCCAを行う期間においてCCAを実施することにより、当該PRACHリソースのうち、第七のCCAを行う期間の後部のリソースの確保が行われたとみなされることができる。なお、第七のCCAを行う期間は、予約リソース1−A、予約リソース1−B、予約リソース1−C、予約リソース1−Xの一部期間を含んで構成されてもよい。例えば、第七のCCAを行う期間は、PRACHリソース開始時点から予約リソース1−Aの一部を含んだ期間として構成されてもよい。
なお、第六のCCAを行う期間、第七のCCAを行う期間は、端末装置1−Aまたは端末装置1−BがPRACHプリアンブルを送信するために設定されるCCAの期間であってもよい。また、第四のCCAを行う期間は、端末装置1がPRACHプリアンブルを送信するために設定される予約リソースの前に設定される、当該端末装置1とは異なる端末装置のための予約リソースの一部の期間として設定されてもよい。また、第五のCCAを行う期間は、端末装置1がPRACHプリアンブルを送信するために設定される予約リソースの一部の期間として設定されてもよい。
端末装置1は、第四のCCAを行う期間、第五のCCAを行う期間、第六のCCAを行う期間および第七のCCAを行う期間の一部または全部を含んだ期間においてCCAを実施してもよい。
なお、予約リソースの設定方法は図21の例に限定されないし、端末装置ではなく、複数の端末装置または端末装置のグループに対して同一の予約リソースを設定することもできる。
第四のCCA期間は、ICCA期間に対応しても良いし、ECCA期間に対応しても良い。また、第五のCCA期間は、ICCA期間に対応しても良いし、ECCA期間に対応しても良い。
端末装置1−Cが第四のCCA期間においてPRACHプリアンブルを送信するためにCCAを行う場合、端末装置1−Bによって送信されるPRACHプリアンブルの期間は、PRACHスロットの全体ではなく、PRACHスロットの一部において行われることが望ましい。つまり、端末装置1−Bによって予約される予約リソースと端末装置1−Cによって予約される予約リソースの間に所定の間隔が設けられても良い。または、端末装置1−Bにより送信されるPRACHプリアンブルにガードタイムが含まれてもよい。端末装置1−Cは、端末装置1−Bに設定されるPRACHプリアンブルに含まれるガードタイム内を第四のCCA期間と設定しても良い。また、端末装置1−Bの時間同期誤差等を考慮して、端末装置1−Bに設定されるPRACHプリアンブルに含まれるガードタイムの先頭に対して所定の期間オフセットした期間を第四のCCA期間と設定しても良い。なお、この場合に第四のCCA期間の終端は、端末装置1−Cに設定される予約リソースの先頭と一致するように短縮しても良い。
以下では、上りリンクLBTの詳細について説明する。
なお、以下、上りリンク送信を行う前や上りリンクを送信する前とは、その上りリンク送信が指示されたタイミング(サブフレーム)よりも前という意味である。
第一の上りリンクLBTは、上りリンク送信が指示されたタイミングよりも前にバックオフカウンタを用いて複数回CCAチェックを行う。端末装置は、バックオフカウンタの値と同じ回数のCCAチェックを試みる。全てのCCAチェックにおいてチャネルがアイドルであったと判断した場合に、端末装置は、そのチャネルのアクセス権を取得し、上りリンクを送信することができる。
図8に、第一の上りリンクLBTの手順の一例を示す。端末装置は、アイドル状態(S801)から上りリンクグラントを検出した(S802)場合に、第一のCCA(S803)を行う。第一のCCAでは、初めに、端末装置は0からq−1の範囲からランダムにカウンタ値Nを生成する(S8031)。なお、上りリンクグラントによって基地局装置からカウンタ値Nに関連する数値が指示される場合は、端末装置はカウンタ値を生成せずに、その数値に基づいたカウンタ値Nを用いる。なお、前回のLBTでカウンタ値Nが0にならず、まだカウンタ値が残っている場合は、端末装置はカウンタ値Nを生成せずに、残ったカウンタ値Nを用いてもよい。次に、端末装置は、所定のタイミングからCCAを開始する(S8032)。端末装置は、1つのCCAスロット時間でチャネル(媒体)を感知し(S8033)、そのチャネルがアイドルかビジーかを判断する(S8034)。そのチャネルがアイドルと判断した場合は、カウンタ値Nから1つ減らし(S8035)、そのチャネルがビジーと判断した場合は、その上りリンクグラントで指示された上りリンクの送信を行わず、アイドル状態(S801)に戻る。端末装置は、カウンタ値が0になったか否かを判断し(S8036)、カウンタ値が0になった場合には、端末装置はそのチャネルのアクセス権を獲得し、送信の動作(S804、S805)に移行する。一方で、カウンタ値が0ではない場合には、再度1つのCCAスロット時間でチャネル(媒体)を感知する(S8033)。なお、カウンタ値Nを生成する際の衝突窓qの値はチャネルの状態に応じてXとYの間の値となるように更新される(S8037)。端末装置は、送信を行うプロセスにおいて、そのタイミングで実際に上りリンク送信を行うか否かを判断し(S804)、上りリンク送信を行うと決定した場合に上りリンク送信を行う(S805)。端末装置は、上りリンク送信を行わないと決定した場合は、その上りリンクグラントで指示された上りリンクの送信を行わず、アイドル状態(S801)に戻る。
第一のCCAの期間は、下りリンクLBTにおけるECCA期間と同じであることが好ましい。
なお、下りリンクLBTと同様に第一のCCAを行う前にICCAを行ってもよい。ただし、ICCAによってチャネルがアイドルだと判断したとしても上りリンクは送信されず、第一のCCAの動作に移行する。
第二の上りリンクLBTは、上りリンク送信が指示されたタイミングよりも前に一度だけCCAチェックを行う。端末装置は、一度CCAチェックを試みる。そのCCAチェックにおいてチャネルがアイドルであったと判断した場合に、端末装置は、そのチャネルのアクセス権を取得し、上りリンクを送信することができる。
図9に、第二の上りリンクLBTの手順の一例を示す。端末装置は、アイドル状態(S901)から上りリンクグラントを検出した(S902)場合に、第二のCCA(S903)を行う。第二のCCAでは端末装置は、所定のタイミングからCCAを開始する(S9031)。CCA期間にCCAチェックを行い、チャネルがアイドルかビジーかを感知する(S9032)。第二のCCA(S903)を行った結果、チャネルがアイドルであったと判断した場合、基地局装置はそのチャネルのアクセス権を獲得し、送信の動作に移行する。一方で、第二のCCA(S903)を行った結果、チャネルがビジーであったと判断した場合、その上りリンクグラントで指示された上りリンクの送信を行わず、アイドル状態(S901)に戻る。送信の動作に移行後、そのタイミングで実際に上りリンク送信を行うか否かを判断し(S904)、上りリンク送信を行うと決定した場合に上りリンク送信を行う(S905)。端末装置は、上りリンク送信を行わないと決定した場合は、その上りリンクグラントで指示された上りリンクの送信を行わず、アイドル状態(S901)に戻る。
第二のCCAの期間は、下りリンクLBTにおけるICCA期間と同じであることが好ましい。
端末装置は、上位層のシグナリングに基づき、第1のPRACHプリアンブル送信と第2のPRACHプリアンブル送信を切り替えてもよい。例えば、上位層のシグナリングはRRC層におけるRRCシグナリングである。端末装置は、当該RRCシグナリングに含まれる所定のフィールドの値に基づいて第1および第2のPRACHプリアンブル送信を切り替えてもよい。所定のフィールドとは、例えば、端末装置に対してPRACHプリアンブルの構成を指定する1ビットの情報である。その所定の1ビットが、0(偽、無効、不可能、第1の状態)を示す場合、端末装置は第1または第2のPRACHプリアンブルを送信する。その所定の1ビットが、1(真、有効、可能、第2の状態)を示す場合、端末装置は第2または第1のPRACHプリアンブルを送信する。
端末装置は、上位層により設定されるPRACHリソースの設定に基づき、第1および第2のPRACHプリアンブルを切り替えてもよい。例えば、PRACHリソースの設定がPRACHスロットを含む場合、端末装置は第2のPRACHプリアンブルを送信し、PRACHリソースの設定がPRACHスロットを含まない場合、端末装置は第1のPRACHプリアンブルを送信する。
端末装置は、基地局装置のシグナリング(例えばPDCCH order)に関する情報に基づき、第1および第2のPRACHプリアンブルを切り替えるてもよい。端末装置は、PDCCH orderに含まれる所定のフィールドの値に基づいて第1および第2のPRACHプリアンブル送信を切り替えてもよい。所定のフィールドとは、例えば、端
末装置に対してPRACHプリアンブルの構成を指定する1ビットの情報である。その所定の1ビットが、0(偽、無効、不可能、第1の状態)を示す場合、端末装置は第1または第2のPRACHプリアンブルを送信してもよい。その所定の1ビットが、1(真、有効、可能、第2の状態)を示す場合、端末装置は第2または第1のPRACHプリアンブルを送信してもよい。つまり、基地局装置が移動局装置にランダムアクセス処理の開始を指示する場合、基地局装置は、特定の領域を予め定められたコードポイント(例えば、フォーマットの種類を示すフラグが“1”、かつ無線リソースの割り当て方法を示すフラグが“0”、かつ無線リソースの割り当てを示す情報が全て“1”)にした特定のフォーマットの下りリンク制御情報と、ランダムアクセス処理の開始を指示する移動局装置に割り当てたC−RNTIを含む下りリンク制御チャネルを送信してもよい。ランダムアクセス処理の開始を指示する下りリンク制御チャネルの当該特定の領域以外の領域は、シグネチャの番号を示す情報および下りリンクキャリア要素が対応するランダムアクセスチャネルの無線リソースの内、移動局装置がプリアンブルを配置してもよいランダムアクセスチャネルの無線リソースを示す情報が含まれる。
端末装置は、第1のセカンダリセルにおいてPDCCH orderを検出した場合に、第1のPRACHプリアンブルを送信し、第2のセカンダリセルにおいてPDCCH orderを検出した場合に、第2のPRACHプリアンブルを送信してもよい。
端末装置は、基地局装置により通知されるPRACHリソースに関する情報に基づき、第1および第2のPRACHプリアンブルを切り替えてもよい。例えば、基地局装置のシグナリング(例えばPDCCH order)によりPRACHリソースに関する情報(PRACHマスクインデックス等)が通知され、PRACHスロットにおいてPRACHプリアンブルを送信することが設定された場合、端末装置は第2のPRACHプリアンブルを送信してもよい。一方で、基地局装置のシグナリング(例えばPDCCH order)によりPRACHリソースに関する情報(PRACHマスクインデックス等)が通知され、PRACHスロットではないPRACHリソースにおいてPRACHプリアンブルを送信することが設定された場合、端末装置は第2のPRACHプリアンブルを送信してもよい。
端末装置は、PRACHリソースが含まれるサービングセルの種類に基づき第1および第2のPRACHプリアンブルを切り替えてもよい。例えば、PRACHリソースが第1のサービングセルに含まれる場合に、第1のPRACHプリアンブルを送信し、PRACHリソースが第2のサービングセルに含まれる場合に、第2のPRACHプリアンブルを送信する。
例えば、第2のPRACHは、LAA Scellまたは/およびLAA Pscell(band 46、frame structure type3)または/および第2のセカンダリセルでのみ送信され、第1のPRACHは、第1のセカンダリセルでのみ送信される。
端末装置は、第2のPRACHプリアンブルを送信する機能を備えることを示すケイパビリティ情報を基地局装置に送信している場合に、第2のPRACHプリアンブルを送信してもよい。端末装置は、第2のPRACHプリアンブルを送信する機能を備えないことを示すケイパビリティ情報を基地局装置に送信している場合に、第1のPRACHプリアンブルを送信してもよい。端末装置は、第2のPRACHプリアンブルを送信する機能に関するケイパビリティ情報を基地局装置に送信する機能を備えない場合に、第1のPRACHプリアンブルを送信してもよい。
端末装置は、検出したPDCCH orderに含まれる、PDSCHが割り当てられ
ているコンポーネントキャリアを示す情報(CIF:Carrier Indicator Field等)が第1のセカンダリセルを示す場合に、第1のPRACHプリアンブルを送信してもよく、第2のセカンダリセルを示す場合に、第2のPRACHプリアンブルを送信してもよい。
以下では、下りリンクLBTと上りリンクLBTの違いを列挙する。
下りリンクLBTは、基地局装置がCCAチェックを行う。一方で、上りリンクLBTは端末装置がCCAチェックを行う。
下りリンクLBTは、送信が必要とする情報(データ、バッファ、ロード、トラヒック)が発生した場合に、LBTの処理が開始される。一方で、上りリンクLBTは基地局装置からの上りリンク送信の指示がされた場合(上りリンクグラントを受信した場合)に、LBTの処理が開始される。
なお、下りリンクLBTのICCA期間と、第二のCCAの期間は同じであることが好ましい。なお、下りリンクLBTのECCA期間と、第一のCCAの期間は同じであることが好ましい。
次に、第一の上りリンクLBTを行って上りリンクを送信する場合と、第二の上りリンクLBTを行って、または上りリンクLBTを行わずに、上りリンクを送信する場合と、の切り替えの具体例を挙げる。
一例として、上りリンク送信を指示する上りリンクグラント(DCIフォーマット0または4)に含まれる所定のフィールドに基づいて上りリンクLBTの手順を切り替える。
所定のフィールドとは、例えば、端末装置に対して上りリンクLBTを指定する1ビットの情報である。言い換えると、その所定のフィールドとは、上りリンクグラントで指示されたサブフレームの直前のサブフレームでチャネルを予約(確保)できているか否かを示す1ビットの情報である。その所定の1ビットが、0(偽、無効、不可能、第1の状態)を示す場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、その所定の1ビットが、1(真、有効、可能、第2の状態)を示す場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
または、所定のフィールドとは、例えば、第一の上りリンクLBTで用いられるカウンタ値Nに関連する情報である。その所定のフィールドが、0(無効、不可能)であった場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。一方で、その所定のフィールドに、0(無効、不可能)以外の数値が入っていた場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に、その数値に基づいてカウンタ値Nを生成し、第一の上りリンクLBTを行う。
そのカウンタ値Nに関連する情報は、例えば、カウンタ値Nである。端末装置は、端末装置自身でカウンタ値Nを生成せず、その所定のフィールドの値をカウンタ値Nにセットする。
また、カウンタ値Nに関連する情報は、例えば、設定されたカウンタ値Nを示すインデックス情報である。端末装置に複数のカウンタ値Nの候補が専用RRCによって設定され、その所定のフィールドの値を取得した場合、フィールドの情報に対応する設定されたカウンタ値Nが用いられる。
また、カウンタ値Nに関連する情報は、例えば、衝突窓qに関連する情報である。端末装置に複数の衝突窓qの候補が専用RRCによって設定される。端末装置は、その所定のフィールドの値を取得した場合、フィールドの情報に対応する設定された衝突窓qの値を用いて、カウンタ値Nを生成する。なお、衝突窓qに関連する情報は、衝突窓qの値でもよい。
なお、上記の一例は、第二の上りリンクLBTを行って上りリンクを送信する場合と、または上りリンクLBTを行わずに上りリンクを送信する場合と、の切り替えであってもよい。具体的には、所定の1ビットが、0(偽、無効、不可能、第1の状態)を示す場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う。一方で、その所定の1ビットが、1(真、有効、可能、第2の状態)を示す場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に上りリンクLBTを行わない。
なお、所定のフィールドの情報は、LBTを行うギャップを生成するか否かを示す情報であってもよい。例えば、その所定のフィールドの1ビットが、1であった場合、端末装置は、所定のSC−FDMAシンボルを開けてPUSCHを送信し、その所定のフィールドの1ビットが、0であった場合、端末装置は、所定のSC−FDMAシンボルを開けないでPUSCHを送信する。所定のSC−FDMAシンボルは、例えば、サブフレームの先頭または後方の数SC−FDMAシンボル、サブフレームの先頭または後方のスロット、である。
なお、所定のフィールドは、他のフィールドと併用して用いられてもよい。例えば、SRSリクエストフィールドによって上りリンクLBTの手順を切り替えてもよい。具体的には、そのSRSリクエストフィールドが、0を示す場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行い、そのSRSリクエストフィールドが、1を示す場合、上りリンクLBTを行わない。そのSRSリクエストフィールドが、0を示す場合、サブフレームの最後の1つのSC−FDMAシンボルには何も送信されない。端末装置は、その最後の1つのSC−FDMAシンボルにおいて、第二の上りリンクLBTを行う。
一例として、上りリンクグラントとは異なるDCIに含まれる所定のフィールドに基づいて上りリンクLBTの手順を切り替える。
上りリンクグラントとは異なるDCIとは、例えば、そのDCIで指定したサブフレームにおいて下りリンクの送信(送信バースト)がされているか否かを端末装置に通知するためのDCIである。具体的には、そのDCIで指定したサブフレームが上りリンク送信の直前のサブフレームを含み、そのDCIの所定のフィールドは、下りリンク送信がされるか否かを通知する情報である。そのDCIの所定のフィールドによって下りリンク送信がされないと指示された場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に、第一の上りリンクLBTを行う。一方で、そのDCIの所定のフィールドによって下りリンク送信がされると指示された場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
その上りリンクグラントとは異なるDCIで通知される情報は、例えば、下りリンク送信の長さである。その情報によって、下りリンク送信の先頭および/または後尾が通知される。なお、下りリンク送信の長さは予め規定、もしくは、設定されることで、端末装置は下りリンク送信の先頭または後尾の情報のみで下りリンク送信の長さを認知することができる。一例として、長さが1サブフレームであり、DCIで通知される情報が下りリンク送信の先頭が所定のサブフレームの先頭から始まることを指示される場合は、端末装置
は、指定された1サブフレームにおいて下りリンク送信がされると認知する。
また、その上りリンクグラントとは異なるDCIは、非LAAセルに配置されることが好ましい。具体的には、そのDCIは、プライマリセルまたはプライマリセカンダリセルに存在する共有サーチスペースに配置され、その1つのDCIで複数のサービングセルに対応する情報を通知することができる。
また、その上りリンクグラントとは異なるDCIは、C−RNTIとは異なる専用のRNTI(下りリンク送信通知専用RNTI、B−RNTI)によってスクランブルされる。その下りリンク送信通知専用RNTIは、複数の端末装置に対して個別に設定されるのが好ましいが、端末装置共通の値で設定されてもよい。
また、その上りリンクグラントとは異なるDCIは、例えば、1つのPDSCHコードワードに対する非常に小型なスケジューリングや、MCCH変更の通知、TDD再設定のために用いられるDCIフォーマット1Cと同じフォーマットサイズである。または、そのDCIは、例えば、PUCCHやPUSCHに対するTPCコマンドの送信に用いられるDCIフォーマット3またはDCIフォーマット3Aと同じフォーマットサイズである。
なお、その上りリンクグラントとは異なるDCIで、そのDCIで指定したサブフレームにおける上りリンクの送信(送信バースト)がされているかを通知されてもよい。
なお、上記の一例は、第二の上りリンクLBTを行って上りリンクを送信する場合と、または上りリンクLBTを行わずに上りリンクを送信する場合と、の切り替えであってもよい。具体的には、そのDCIの所定のフィールドによって下りリンク送信がされないと指示された場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に、第二の上りリンクLBTを行う。一方で、そのDCIの所定のフィールドによって下りリンク送信がされると指示された場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に上りリンクLBTを行わない。
一例として、送信が予定される上りリンクのチャネルや信号の種類に応じて上りリンクLBTの手順を切り替える。
例えば、端末装置はPUSCHの送信を行う前に、第一の上りリンクLBTを行う。端末装置はPRACHを行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
例えば、端末装置はPUSCHを伴うSRSの送信を行う前に、第一の上りリンクLBTを行う。端末装置はPUSCHを伴わないSRSを行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
一例として、端末装置が上りリンクを送信する前に、その端末装置が接続しているセルからの下りリンクの信号またはチャネルが送信されていることを検出したか否かによって上りリンクLBTの手順を切り替える。
その端末装置が接続しているセルからの下りリンクの信号またはチャネルが送信されていることを検出する基準は、例えば、CRSの受信電力と閾値との比較が用いられる。上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、アンテナポート0(またはアンテナポート1、2、3)のCRSが配置されるREの受信電力が所定の閾値を下回ると端末装置が判断した場合には、端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームに
おいて、アンテナポート0(またはアンテナポート1、2、3)のCRSが配置されるREの受信電力が所定の閾値を上回ると端末装置が判断した場合には、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
その端末装置が接続しているセルからの下りリンクの信号またはチャネルが送信されていることを検出する基準は、例えば、予約信号が検出できたか否かである。下りリンク送信の長さが予め規定もしくは設定され、端末装置が予約信号を検出できた場合、その予約信号を検出した時間(サブフレーム、シンボル、RE、Ts)とその下りリンク送信の長さから、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、下りリンク送信がされるか否かを判別することができる。上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて下りリンク送信がされないと判断した場合には、端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて下りリンク送信がされると判断した場合には、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。端末装置が予約信号を検出できたか否かの基準は、例えば、予約信号が割り当てられるREの受信電力と所定の閾値との比較である。
その端末装置が接続しているセルからの下りリンクの信号またはチャネルが送信されていることを検出する基準は、例えば、PDCCHまたはEPDCCHが検出できたか否かである。上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PDCCHまたはEPDCCHが復号できた場合に、そのサブフレームは下りリンクサブフレームとして基地局装置が予約していることが端末装置で認識することができる。すなわち、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PDCCHまたはEPDCCHの復号が成功した場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PDCCHまたはEPDCCHの復号が成功しなかった場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
その端末装置が接続しているセルからの下りリンクの信号またはチャネルが送信されていることを検出する基準は、例えば、PDSCHが検出できたか否かである。上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PDSCHが復号できた場合に、そのサブフレームは下りリンクサブフレームとして基地局装置が予約していることが端末装置で認識することができる。すなわち、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PDSCHの復号が成功した場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PDSCHの復号が成功しなかった場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
その端末装置が接続しているセルからの下りリンクの信号またはチャネルが送信されていることを検出する基準は、例えば、DMRSが検出できたか否かである。上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、DMRSが検出できた場合に、そのサブフレームは下りリンクサブフレームとして基地局装置が予約していることが端末装置で認識することができる。すなわち、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、DMRSが検出できた場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、DMRSが検出できた場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。端末装置が予約信号を検出できたか否かの基準は、例えば、DMRSが割り当てられるREの受信電力と所定の閾値との比較である。すなわち、アンテナポート7または9の受信電力と所定の閾値と
の比較である。
一例として、端末装置が上りリンクを送信する前に、その端末装置が上りリンクの信号またはチャネルが送信しているか否かによって上りリンクLBTの手順を切り替える。
例えば、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、端末装置がPUSCHを送信している場合に、そのサブフレームは上りリンクサブフレームとしてチャネルを予約できているためLBT無しで送信することができる。すなわち、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、端末装置がPUSCHを送信していない場合、その端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBT、または第二の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PUSCHを送信している場合、端末装置は上りリンクLBTを行わない。
例えば、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、端末装置がSRSを送信している場合に、そのサブフレームは上りリンクサブフレームとしてチャネルを予約できているためLBT無しで送信することができる。すなわち、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、端末装置がSRSを送信していない場合、その端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBT、または第二の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、SRSを送信している場合、端末装置は上りリンクLBTを行わない。
例えば、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、端末装置がPRACHを送信している場合に、そのサブフレームは上りリンクサブフレームとしてチャネルを予約できているためLBT無しで送信することができる。すなわち、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、端末装置がPRACHを送信していない場合、その端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBT、または第二の上りリンクLBTを行う。一方で、上りリンク送信を行うサブフレームの直前のサブフレームにおいて、PRACHを送信している場合、端末装置は上りリンクLBTを行わない。
一例として、上位層からの設定に応じて、上りリンクLBTの手順を切り替える。
上位層からの設定とは、例えば、上りリンクLBTの手順を指定する設定情報である。端末装置に対して第一の上りリンクLBTを指定する設定がされた場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。端末装置に対して第二の上りリンクLBTを指定する設定がされた場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う。端末装置に対して上りリンクLBTを行わないことを指定する設定がされた場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に上りリンクLBTを行わない。
上位層からの設定とは、例えば、そのLAAセルに対してクロスキャリアスケジューリングを行う設定である。そのLAAセルに対してクロスキャリアスケジューリングが設定された場合、端末装置は第一の上りリンクLBTを行い、そのLAAセルに対してセルフスケジューリングが設定された場合(換言すると、そのLAAセルに対してクロスキャリアスケジューリングが設定されない場合)には、端末装置は第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。すなわち、そのLAAセルに対しての上りリンク送信をスケジュールする上りリンクグラントのPDCCHまたはEPDCCHがそのLAAセル以外でモニタすることが設定された場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、そのLAAセルに対しての上りリンク送信をス
ケジュールする上りリンクグラントのPDCCHまたはEPDCCHがそのLAAセル以外でモニタすることが設定されない場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
クロスキャリアスケジューリングの設定は、下りリンクグラントと上りリンクグラントに対してそれぞれ設定されてもよい。その場合、上記の切り替えの一例は、上りリンクグラントがクロスキャリアスケジューリングとして設定されたか否か、の切り替えと見做す。
上位層からの設定とは、例えば、そのLAAセルが運用される国を示す情報の設定である。その情報において、特定の国(例えば、日本やヨーロッパ)を示す場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、その情報において、特定の国以外の国(例えば、アメリカや中国)を示す場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。その運用される国を示す情報は、例えば、PLMN(Public Land Mobile Network)である。PLMNとは、国とオペレータを示す識別子である。PLMNは、SIB1に含まれて、端末装置に報知される。なお、運用される国の情報に加え、運用するバンド(operating band)に応じて上りリンクLBTの手順を切り替えてもよい。運用するバンドを示す情報は、上位層から設定されるキャリアの中心周波数の情報(EARFCN value)から識別することができる。
特定の国とは、LBTを行うことが必要な国である。国の情報と端末装置の能力(ケイパビリティ)は対応されてもよい。すなわち、端末装置は、特定の国の情報に紐付いて、必須である能力が指定されてもよい。
上位層からの設定とは、例えば、第一の上りリンクLBTの設定である。端末装置に対して第一の上りリンクLBTの設定がされたか否かに応じて上りリンクLBTの手順を切り替える。具体的には、上位層から第一の上りリンクLBTの設定がされた場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、上位層から第一の上りリンクLBTの設定がされなかった場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。第一の上りリンクLBTの設定は、例えば、衝突窓qを決定するための範囲XおよびYの情報または衝突窓qの値、CCAのスロット長、CCAの閾値、などが含まれる。
なお、端末装置に対して第二の上りリンクLBTの設定がされたか否かに応じて上りリンクLBTの手順を切り替えてもよい。具体的には、上位層から第二の上りリンクLBTの設定がされなかった場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。一方で、上位層から第二の上りリンクLBTの設定がされた場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う。第二の上りリンクLBTの設定は、例えば、衝突窓qの値、CCAのスロット長、CCAの閾値、などが含まれる。
第一の上りリンクLBTの設定、および、第二の上りリンクLBTの設定は、セル固有に設定されることが好ましい。なお、サービングセルとして設定された全セルに対して1つの設定情報によって共通に設定されてもよい。この場合、サービングセルとして設定された非LAAセルには適用されない。
なお、上位層からの設定を複数組み合わせた場合に切り替えられてもよい。具体例として、そのLAAセルに対してクロスキャリアスケジューリングが設定されず、かつ、その
LAAセルが運用される国が特定の国であると通知された場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。そのLAAセルに対してクロスキャリアスケジューリングが設定される、または、そのLAAセルが運用される国が特定の国以外の国であると通知された場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行う。
さらに、上記の一例を複数組み合わせた場合に切り替えられてもよい。具体例として、そのLAAセルに対してセルフスケジューリングが設定され、かつ、上りリンク送信を指示する上りリンクグラントに含まれる所定のフィールドによって第一のLBTを行うことを指示する場合、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第一の上りリンクLBTを行い、それ以外は、端末装置はそのLAAセルの上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う、または上りリンクLBTを行わない。
なお、上記の一例によって、パラメータが切り替わってもよい。具体例として、端末装置は第一の上りリンクLBTを行うが、そのLAAセルに対してセルフスケジューリングが設定された場合には、衝突窓qは上位層(RRC)で設定された値が適用され、そのLAAセルに対してクロスキャリアスケジューリングが設定された場合には、衝突窓qは上位層(RRC)で設定された値に基づいて送信機会ごとに更新される。
なお、上記の一例は、第二の上りリンクLBTを行って上りリンクを送信する場合と、または上りリンクLBTを行わずに上りリンクを送信する場合と、の切り替えであってもよい。具体的には、そのLAAセルに対しての上りリンク送信をスケジュールする上りリンクグラントのPDCCHまたはEPDCCHがそのLAAセル以外でモニタすることが設定された場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に第二の上りリンクLBTを行う。一方で、そのLAAセルに対しての上りリンク送信をスケジュールする上りリンクグラントのPDCCHまたはEPDCCHがそのLAAセル以外でモニタすることが設定されない場合、端末装置は上りリンク送信を行う前に上りリンクLBTを行わない。
図10に、LAAセルにおけるPUSCHの周波数多重の一例を示す。LAAセルでは、PUSCHのリソースは、周波数方向に連続で割当てられず、数サブキャリアを開けて飛び飛びに割り当てられる。そして、異なる端末装置間のPUSCHはサブキャリアで入れ子になるように、織り交ぜて割り当てられる。図10では、3サブキャリア間隔でPUSCHが割り当てられており、3つの端末装置のPUSCHが1サブキャリアごとに織り交ぜて割り当てられる。これにより、端末装置は少ないリソースで帯域幅の全体を利用することができる。
LAAセルにおいて、同じサブフレーム(時間リソース)を用いて複数の端末装置間で周波数多重または空間多重を行うためには、それぞれの端末装置からの上りリンクチャネルおよび/または上りリンク信号が基地局装置で同時に受信されるように、端末装置の送信タイミングを調整する必要がある。さらに、LAAセルにおいて、上りリンク送信を行う前には上りリンクLBTが行われる。カウンタ値Nに基づくLBTを行う場合は、カウンタ値Nに応じてCCAの試行回数およびLBTにかかる時間が変化する。以下では、上りリンク送信と上りリンクLBTの開始タイミングの関係について説明する。
図11は、上りリンク送信と上りリンクLBTの開始タイミングの関係の一例である。図11は、図8の上りリンクLBTの手順で動作することを前提にしている。基地局装置は各端末装置に対して上りリンク送信のタイミング(サブフレーム)を通知する。上りリンク送信のタイミングは、例えば、上りリンクグラントの受信サブフレームから暗示的に通知される。端末装置はカウンタ値Nを独立に生成する。そして端末装置は、カウンタ値NとCCA期間から上りリンクLBTが完了する時間を推定し、LBTの開始タイミング
を決定する。つまり、端末装置は、上りリンク送信の開始タイミングと、第一のCCAの回数(カウンタ値N)から、上りリンクLBTの開始タイミングを計算することができる。すなわち、上りリンク送信のためのCCAは、端末装置における上りリンクサブフレームの先頭より、(カウンタ値N×CCA期間)マイクロ秒前から開始される。
CCAの結果、チャネルがビジーと判断した端末装置は、その指示された上りリンク送信のタイミングにおいて、上りリンク送信を行わない。このとき、カウンタ値Nは破棄されず、次の上りリンクLBTに引き継がれる。言い換えると、カウンタ値Nが残っている場合は、カウンタ値Nを生成しない。なお、DCIフォーマットの種類や特定のパラメータによっては、カウンタ値Nを破棄し、次の上りリンクLBTに引き継がなくてもよい。例えば、新データを示すパラメータ(New data indicator)で初送を示す情報を受信した場合、端末装置はカウンタ値Nを破棄し、次の上りリンクLBTに引き継がない。また、カウンタ値Nは、HARQプロセスと紐付けてもよい。すなわち、異なるHARQプロセス間のPUSCHに対する上りリンクLBTのカウンタ値Nは独立である。
なお、上りリンク送信は、上りリンクサブフレームの途中から送信されてもよい。そのとき、上りリンク送信のためのCCAは、端末装置に指示された上りリンク送信の先頭より、(カウンタ値N×CCA期間)マイクロ秒前から開始される。
なお、上りリンクLBTにおいて、初期CCAを行ってもよい。そのとき、上りリンク送信のためのCCAは、端末装置における上りリンク送信が指示された上りリンクサブフレームの先頭より、(初期CCA期間+カウンタ値N×CCA期間)マイクロ秒前から開始される。
なお、受信機から送信機への切り替え時間が必要な場合は、その時間も考慮して上りリンクLBTの開始タイミングが定まる。すなわち、上りリンク送信のためのCCAは、端末装置における上りリンク送信が指示された上りリンクサブフレームの先頭より、(カウンタ値N×CCA期間+受信機から送信機への切り替え時間)マイクロ秒前から開始される。
なお、上りリンク送信のためのCCAの開始タイミングは、下りリンクの無線フレーム(下りリンクサブフレーム)を基準に計算されてもよい。すなわち、上りリンク送信のためのCCAは、端末装置における上りリンク送信が指示された上りリンクサブフレームに相当する下りリンクサブフレームの先頭より、(カウンタ値N×CCA期間+上りリンク−下りリンクフレームタイミング調整時間)マイクロ秒前から開始される。ここで、上りリンク−下りリンクフレームタイミング調整時間は、(NTA+NTA_offset)×Tsであり、NTA
は0から20512の間の値になる上りリンク送信タイミングを調整する端末装置固有のパラメータ、NTA_offsetは上りリンク送信タイミングを調整するフレーム構成タイプ固有のパラメータである。
ここで、LAAセルにおいて、NTAが取り得る値に制限が掛かってもよい。すなわち、
LAAセルにおいて、NTAの最大値は20512よりも小さい。
図12は、上りリンク送信と上りリンクLBTの開始タイミングの関係の一例である。図12は、図8の上りリンクLBTの手順で動作することを前提にしている。基地局装置は各端末装置に対して上りリンクLBTの開始タイミングとカウンタ値Nに関連する情報を通知する。上りリンクLBTの開始タイミングは、例えば、上りリンクグラントの受信サブフレームから暗示的に通知される。端末装置は、上りリンクLBTの開始タイミングとカウンタ値Nから上りリンク送信の開始タイミングを認識することができる。つまり、端末装置は、上りリンクLBTの開始タイミングと、第一のCCAの回数(カウンタ値N
)から、上りリンク送信の開始タイミングを計算することができる。すなわち、上りリンク送信は、端末装置におけるCCAが指示された上りリンクサブフレームの先頭から、(カウンタ値N×CCA期間)マイクロ秒後に開始される。ここで、多重される全ての端末装置に同じカウンタ値Nが設定される。
カウンタ値Nに関連する情報は、例えば、カウンタ値Nである。端末装置は、カウンタ値Nを通知された場合、その値を用いて上りリンクLBTを行う。
また、カウンタ値Nに関連する情報は、例えば、カウンタ値Nを生成するための乱数の種である。端末装置は、通知された値と他のパラメータを用いてカウンタ値Nを生成する。他のパラメータは、例えば、PUSCHに対するHARQ−ACKの累積値、セルID、サブフレーム番号、システムフレーム番号、などである。
CCAの結果、チャネルがビジーと判断した端末装置は、その指示された上りリンク送信のタイミングにおいて、上りリンク送信を行わない。このとき、カウンタ値Nを破棄し、次の上りリンクLBTに引き継がない。
なお、上りリンクLBTにおいて、初期CCAを行ってもよい。そのとき、上りリンク送信は、端末装置におけるCCAが指示された上りリンクサブフレームの先頭から、(初期CCA期間+カウンタ値N×CCA期間)マイクロ秒後に開始される。
なお、受信機から送信機への切り替え時間が必要な場合は、その時間も考慮して上りリンクLBTの開始タイミングが定まる。すなわち、上りリンク送信は、端末装置におけるCCAが指示された上りリンクサブフレームの先頭から、(カウンタ値N×CCA期間+受信機から送信機への切り替え時間)マイクロ秒後に開始される。
なお、上りリンク送信は、下りリンクの無線フレーム(下りリンクサブフレーム)を基準に計算されてもよい。すなわち、上りリンク送信は、端末装置におけるCCAが指示された上りリンクサブフレームに相当する下りリンクサブフレームの先頭より、(カウンタ値N×CCA期間―上りリンク−下りリンクフレームタイミング調整時間)マイクロ秒後から開始される。ここで、上りリンク−下りリンクフレームタイミング調整時間は、(NTA+NTA_offset)×Tsであり、NTAは0から20512の間の値になる上りリンク送信タイミ
ングを調整する端末装置固有のパラメータ、NTA_offsetは上りリンク送信タイミングを調整するフレーム構成タイプ固有のパラメータである。
図13は、上りリンク送信と上りリンクLBTの開始タイミングの関係の一例である。図13は、図9の上りリンクLBTの手順で動作することを前提にしている。基地局装置は各端末装置に対して上りリンク送信のタイミング(サブフレーム)を通知する。上りリンク送信のタイミングは、例えば、上りリンクグラントの受信サブフレームから暗示的に通知される。そして端末装置は、CCA期間から上りリンクLBTが完了する時間を推定し、LBTの開始タイミングを決定する。すなわち、上りリンク送信のためのCCAは、端末装置における上りリンク送信が指示された上りリンクサブフレームの先頭より、(CCA期間)マイクロ秒前から開始される。
なお、上りリンク送信のタイミングの代わりに上りリンクLBTの開始タイミングを通知してもよい。その場合、端末装置は、CCA期間から上りリンク送信のタイミングを認知することができる。すなわち、上りリンク送信のためのCCAは、端末装置における上りリンク送信が指示された上りリンクサブフレームの先頭から、(CCA期間)マイクロ秒前に開始される。
CCAの結果、チャネルがビジーと判断した端末装置は、その指示された上りリンク送信のタイミングにおいて、上りリンク送信を行わない。
図14は、上りリンク送信と上りリンクLBTの開始タイミングの関係の一例である。図14は、後述する図15の上りリンクLBTの手順で動作することを前提にしている。基地局装置は各端末装置に対して上りリンク送信のタイミング(サブフレーム)を通知する。上りリンク送信のタイミングは、例えば、上りリンクグラントの受信サブフレームから暗示的に通知される。端末装置は、第一のCCAの開始タイミングから第一のCCAを開始する。カウンタ値Nが0になった場合は、端末装置は、第三のCCAの開始タイミングまで、待機する。そして、第三のCCAの開始タイミングから第三のCCAを行い、全てのCCA期間においてチャネルがアイドルであった場合に、上りリンク送信が行われる。
第一のCCAの開始タイミングは、例えば、上りリンク送信の前のサブフレームの先頭である。すなわち、上りリンク送信のための第一のCCAは、端末装置に指示された上りリンク送信の先頭から最近のサブフレームの先頭から開始される。
または、第一のCCAの開始タイミングは、例えば、その端末装置の衝突窓qに基づいて決まる。すなわち、上りリンク送信のための第一のCCAは、端末装置に指示された上りリンク送信の先頭から(衝突窓q×CCA期間)マイクロ秒前から開始される。
上りリンク送信のための第三のCCAは、端末装置における上りリンク送信が指示された上りリンクサブフレームの先頭より、(第三のCCA期間)マイクロ秒前から開始される。
上りリンク送信のための第三のCCAの期間は、ICCA期間と同じであることが好ましい。
図15は、上りリンクLBTの手順の一例である。端末装置は、アイドル状態(S1501)から上りリンクグラントを検出した(S1502)場合に、第一のCCA(S1503)を行う。第一のCCAでは、初めに、端末装置は0からq−1の範囲からランダムにカウンタ値Nを生成する(S15031)。なお、上りリンクグラントによって基地局装置からカウンタ値Nに関連する数値が指示される場合は、端末装置はカウンタ値を生成せずに、その数値に基づいたカウンタ値Nを用いる。なお、前回のLBTでカウンタ値Nが0にならず、まだカウンタ値が残っている場合は、端末装置はカウンタ値Nを生成せずに、残ったカウンタ値Nを用いてもよい。次に、端末装置は、所定のタイミングからCCAを開始する(S15032)。端末装置は、1つのCCAスロット時間でチャネル(媒体)を感知し(S15033)、そのチャネルがアイドルかビジーかを判断する(S15034)。そのチャネルがアイドルであると判断された場合は、カウンタ値Nから1つ減らし(S15035)、そのチャネルがビジーだと判断された場合は、第三のCCAチェックタイミングを超えたか否かを判断する(S15038)。第三のCCAチェックタイミングを超えていない場合は、端末装置は1つのCCAスロット時間でチャネル(媒体)を感知するプロセス(S15033)に戻る。第三のCCAチェックタイミングを超えた場合は、端末装置はその上りリンクグラントで指示された上りリンクの送信を行わず、アイドル状態(S1501)に戻る。カウンタ値Nを1つ減らした後、端末装置は、カウンタ値が0になったか否かを判断し(S15036)、カウンタ値が0になった場合には、第三のCCA(S1504)の動作に移行する。一方で、カウンタ値が0ではない場合には、再度1つのCCAスロット時間でチャネル(媒体)を感知する(S15033)。なお、カウンタ値Nを生成する際の衝突窓qの値はチャネルの状態に応じてXとYの間の値となるように更新される(S15037)。次に、第三のCCA(S1504)では、端
末装置は第三のCCAを開始するタイミングまで待機し(S15041)、第三のCCA期間でチャネルを感知する(S15042)。その結果、チャネルがビジーであると判断した場合には、端末装置はその上りリンクグラントで指示された上りリンクの送信を行わず、アイドル状態(S1501)に戻る。一方で、その結果、チャネルがアイドルであると判断した場合には、端末装置はそのチャネルのアクセス権を獲得し、送信の動作(S1505、S1506)に移行する。端末装置は、送信を行うプロセスにおいて、そのタイミングで実際に上りリンク送信を行うか否かを判断し(S1505)、上りリンク送信を行うと決定した場合に上りリンク送信を行う(S1506)。端末装置は、上りリンク送信を行わないと決定した場合は、その上りリンクグラントで指示された上りリンクの送信を行わず、アイドル状態(S1501)に戻る。
なお、下りリンクLBTと同様にICCAを行ってもよい。ただし、ICCAによってチャネルがアイドルだと判断したとしても上りリンクは送信されず、ECCAの動作に移行する。
これらにより、乱数バックオフによって長期間のCCAチェックを行いながらも、1つのサブフレームを複数の端末装置で多重して送受信することができる。
なお、LAAセルは半二重(half duplex)で運用されることが好ましい。端末装置は
、あるLAAセルで上りリンク送信を行っているサブフレームにおいて、サービングセルとして設定された他のLAAセルからの下りリンクの信号および/またはチャネルの受信を期待しない。具体的には、端末装置は、あるLAAセルにおいてDCIフォーマット0/4によってPUSCHがスケジュールされたサブフレームでは、サービングセルとして設定された全てのLAAセルにおいてPDCCHまたはEPDCCHを受信することを期待しない。さらに、端末装置は、そのサブフレームにおいて、サービングセルとして設定されたLAAセルにおいて上りリンクLBTを行わない。もしくは、端末装置は、そのサブフレームにおいて、サービングセルとして設定されたLAAセルの上りリンクLBTの結果としてビジーだと思ってもよい。また、端末装置は、あるLAAセルで下りリンクの受信を行っているサブフレームにおいて、サービングセルとして設定された他のLAAセルで上りリンク送信を行わない。具体例として、端末装置は、DMTC区間として設定されたサブフレームにおいては、上りリンク送信を行わない。端末装置は、DMTC区間として設定されたサブフレームに対して、PUSCHがスケジュールされることを期待しない。また、LAAセルで運用されるサービングセルにおいて、端末装置は上りリンクサブフレームの直前の下りリンクサブフレームの最後の部分を受信しないことによってガード期間を生成する。または、LAAセルで運用されるサービングセルにおいて、端末装置は、上りリンクサブフレームの直前の下りリンクサブフレームを受信しないこと、および、上りリンクサブフレームの直後の下りリンクサブフレームを受信しないこと、によってガード期間を生成する。
なお、そのガード期間において上りリンクLBTを行ってもよい。
本実施形態において説明された内容の一部を換言すると以下の通りである。
端末装置は、PDCCHを受信する受信部と、サービングセルでPUSCHを送信する送信部と、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に乱数に基づいた回数分CCAチェックを行う第一のLBT、または、一回のみCCAチェックを行う第二のLBTを行うCCAチェック部を備える。端末装置は、所定の条件に基づいて、第一のLBTと第二のLBTを切り替える。
また、PDCCHの情報は、1ビットであり、PDCCHの情報が1であった場合に、
PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に第一のLBTを行い、PDCCHの情報が0であった場合に、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に第二のLBTを行う。
また、PUSCHを送信するサブフレームの直前のサブフレームで下りリンク送信バーストを検出しなかった場合に、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に第一のLBTを行い、PUSCHを送信するサブフレームの直前のサブフレームで下りリンク送信バーストを検出した場合に、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に第二のLBTを行う。
また、サービングセルとは異なるサービングセルでPDCCHのモニタすることが設定された場合に、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に第一のLBTを行い、サービングセルとは異なるサービングセルでPDCCHのモニタすることが設定されなかった場合に、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に第二のLBTを行う。
また、PUSCHを送信するサブフレームの直前のサブフレームでPUSCHを送信していない場合に、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前に第一のLBTを行い、PUSCHを送信するサブフレームの直前のサブフレームでPUSCHを送信している場合に、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前でLBTを行わない。
また、本実施形態において説明された内容の一部を換言すると以下の通りである。
端末装置は、PUSCHを送信する送信部と、PUSCHの送信が指示されたサブフレームの前にLBTを行うCCAチェック部を備える。端末装置は、PUSCHの送信開始時間とCCAスロット長から、LBTの開始時間を決定する。
また、LBTは、所定の回数分のCCAチェックを行い、PUSCHの送信開始時間とCCAスロット長とCCAチェックの回数から、LBTの開始時間を決定する。
また、端末装置は、PDCCHを受信する受信部を備える。CCAチェックの回数は、PDCCHによって指示される。
なお、本実施形態の上りリンクLBTは、サイドリンク送信のためのサイドリンクLBTに対しても同様に適用されてもよい。サイドリンク送信とは、端末装置と端末装置の間(D2D、device to device communication)の通信に用いられる。
尚、端末装置1に所定のサービングセルに対してLAAの通信に必要な設定(LAA-Config)が1つ以上された場合、所定のサービングセルはLAAセルとみなしてもよい。LAAの通信に必要な設定は、例えば、予約信号に関するパラメータ、RSSIの測定に関するパラメータ、第2のDSの設定に関するパラメータ、である。
尚、端末装置1に所定のサービングセルに対してLAAバンドに対応する中心周波数の情報(EARFCN value)が設定された場合、その周波数のセルはLAAセルとみなおしてもよい。LAAバンド(LAAのオペレーティングバンド)とは、例えば、バンド番号が252〜255のいずれかであるバンド、TDDバンドでもFDDバンドでもないバンド、5GHz帯で定義されるバンド、20MHzの帯域幅のみで定義されるバンド、の特徴を1つ以上満たすバンドである。
なお、所定の周波数は、LAAセルで用いられる周波数であることが好ましい。なお、所定の周波数は、LBTに基づいてDSが送信されるセルの周波数であることが好ましい
。なお、所定の周波数は、アンライセンスバンドで運用されるセルの周波数であることが好ましい。なお、所定の周波数は、オペレーティングバンドの所定のインデックスに対応するオペレーティングバンドの周波数であることが好ましい。なお、所定の周波数は、LAAのオペレーティングバンドのインデックスに対応するオペレーティングバンドの周波数であることが好ましい。なお、上記所定の周波数は、オペレーティングバンド(E−UTRAオペレーティングバンド)の所定のインデックスに対応するオペレーティングバンドであることが好ましい。例えば、オペレーティングバンドはテーブルで管理されることが好ましく、テーブルで管理される各オペレーティングバンドには、対応するインデックスが与えられる。該インデックスには、対応するアップリンクオペレーティングバンドとダウンリンクオペレーティングバンドとデュプレックスモードが紐付けられる。なお、アップリンクオペレーティングバンドは基地局装置における受信および端末装置における送信に使用されるオペレーティングバンドであり、ダウンリンクオペレーティングバンドは基地局装置における送信および端末装置における受信に使用されるオペレーティングバンドである。なお、アップリンクオペレーティングバンドとダウンリンクオペレーティングバンドは、それぞれ下限の周波数と上限の周波数(対応する周波数帯)で与えられることが好ましい。なお、デュプレックスモードはTDDまたはFDDで与えられることが好ましい。なお、LAAセルにおけるデュプレックスモードは、TDDとFDD以外であってもよい。例えば、LAAセルにおけるデュプレックスモードは、後述する送信バースト(少なくともダウンリンクバーストを含む、アップリンクバーストを含むか否かは任意)であってもよい。
例えば、オペレーティングバンドがテーブルで管理される場合、インデックス“1”からインデックス“44”に対応するオペレーティングバンドはライセンスドバンド(LAAでないバンド)であることが好ましく、インデックス“252”からインデックス“255”に対応するオペレーティングバンドはアンライセンスドバンド(LAAのバンド)であることが好ましい。なお、インデックス“252”には、アップリンクオペレーティングバンドが適用されず(n/a, not applicable)、ダウンリンクオペレーティングバン
ドに5150MHz−5250Hzが適用され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。また、インデックス“253”には、アップリンクオペレーティングバンドが予約され(将来使用されるものとして予約され)、ダウンリンクオペレーティングバンドが予約され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。また、インデックス“254”には、アップリンクオペレーティングバンドが予約され(将来使用されるものとして予約され)、ダウンリンクオペレーティングバンドが予約され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。なお、インデックス“255”には、アップリンクオペレーティングバンドが適用されず(n/a, not applicable)
、ダウンリンクオペレーティングバンドに5725MHz−5850Hzが適用され、デュプレックスモードにFDDが適用されることが好ましい。なお、5150MHz−5250Hzと5725MHz−5850Hzはアンライセンスドバンド(LAAのバンド)であることが好ましい。すなわち、上記所定の周波数は、インデックス“252”からインデックス“255”に対応するオペレーティングバンドであることが好ましい。
また、上記各実施形態では、プライマリセルやPSセルという用語を用いて説明したが、必ずしもこれらの用語を用いる必要はない。例えば、上記各実施形態におけるプライマリセルをマスターセルと呼ぶこともできるし、上記各実施形態におけるPSセルをプライマリセルと呼ぶこともできる。
以下、本実施形態における、端末装置1および基地局装置2の種々の態様について説明する。
(1)本実施形態の第1の態様は、端末装置1であって、第1のパラメータ、および、
第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて受信する受信部と、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、を備え、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(2)本実施形態の第1の態様において、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信に対する帯域幅は、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信に対する帯域幅よりも広い。
(3)本実施形態の第1の態様において、前記受信部は、情報ビットが含まれる前記上位層のシグナリングを受信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信は、前記情報ビットの状態に基づいて制御される
(4)本実施形態の第2の態様は、基地局装置2であって、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて送信する送信部と、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを受信する受信部と、を備え、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(5)本実施形態の第2の態様において、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信に対する帯域幅は、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信に対する帯域幅よりも広い。
(6)本実施形態の第2の態様において、前記送信部は、情報ビットが含まれる前記上位層のシグナリングを送信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信は、前記情報ビットの状態に基づいて制御される。
(7)本実施形態の第3の態様は、端末装置1の通信方法であって、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて受信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを送信し、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(8)本実施形態の第4の態様は、基地局装置2の通信方法であって、第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて送信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づく
ランダムアクセスプリアンブルを受信し、前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(9)本実施形態の第5の態様は、端末装置1であって、下りリンク制御情報をPDCCHで受信する受信部と、ランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、を備え、第1のフレーム構成タイプに対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、第2のフレーム構成タイプ(第2のフレーム構成タイプは、LAAセカンダリセルオペレーションセルに適用されてもよい)に対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(10)本実施形態の第5の態様において、前記第1のフレーム構成タイプは、周波数分割複信のセルに対して適用され、前記第2のフレーム構成タイプ(第2のフレーム構成タイプは、LAAセカンダリセルオペレーションセルに適用されてもよい)は、ライセンス補助アクセスのセルに対して適用される。
(11)本実施形態の第5の態様において、前記受信部は、ランダムアクセスレスポンスが送信されるPDSCHをスケジューリングするために用いられる、RA−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加された下りリンク制御情報を受信し、前記RA−RNTIは、前記第1のフレーム構成タイプに対して、前記第1の上りリンクサブフレームの番号に基づく第1の算出式によって規定され、前記RA−RNTIは、前記第2のフレーム構成タイプに対して、前記上りリンクシンボルの番号に基づく第2の算出式によって規定される。
(12)本実施形態の第6の態様は、基地局装置2であって、下りリンク制御情報をPDCCHで送信する送信部と、ランダムアクセスプリアンブルを受信する受信部と、を備え、第1のフレーム構成タイプに対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、第2のフレーム構成タイプ(第2のフレーム構成タイプは、LAAセカンダリセルオペレーションセルに適用されてもよい)に対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(13)本実施形態の第6の態様において、前記第1のフレーム構成タイプは、周波数分割複信のセルに対して適用され、前記第2のフレーム構成タイプ(第2のフレーム構成タイプは、LAAセカンダリセルオペレーションセルに適用されてもよい)は、ライセンス補助アクセスのセルに対して適用される。
(14)本実施形態の第6の態様において、前記送信部は、ランダムアクセスレスポンスが送信されるPDSCHをスケジューリングするために用いられる、RA−RNTIによってスクランブルされたCRCパリティビットが付加された下りリンク制御情報を送信し、前記RA−RNTIは、前記第1のフレーム構成タイプに対して、前記第1の上りリンクサブフレームの番号に基づく第1の算出式によって規定され、前記RA−RNTIは
、前記第2のフレーム構成タイプに対して、前記上りリンクシンボルの番号に基づく第2の算出式によって規定される。
(15)本実施形態の第7の態様は、端末装置1の通信方法であって、下りリンク制御情報をPDCCHで受信し、ランダムアクセスプリアンブルを送信し、第1のフレーム構成タイプに対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、第2のフレーム構成タイプに対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
(16)本実施形態の第8の態様は、基地局装置2の通信方法であって、下りリンク制御情報をPDCCHで送信し、ランダムアクセスプリアンブルを受信し、第1のフレーム構成タイプに対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、第2のフレーム構成タイプに対して、前記下りリンク制御情報は、前記ランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる。
本発明に関わる基地局装置2および端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、上述した実施形態における基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
また、上述した実施形態における基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio
Access Network)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2は、eNodeBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置2−1あるいは基地局装置2−2の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、端末装置もしくは通信装置の一例としてセルラー移動局装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
301 上位層
302 制御部
303 コードワード生成部
304 下りリンクサブフレーム生成部
305 下りリンク参照信号生成部
306 OFDM信号送信部
307 送信アンテナ
308 受信アンテナ
309 SC−FDMA信号受信部
310 上りリンクサブフレーム処理部
311 上りリンク制御情報抽出部
401 受信アンテナ
402 OFDM信号受信部
403 下りリンクサブフレーム処理部
404 下りリンク参照信号抽出部
405 トランスポートブロック抽出部
406 制御部
407 上位層
408 チャネル状態測定部
409 上りリンクサブフレーム生成部
410 上りリンク制御情報生成部
411 SC−FDMA信号送信部
412 送信アンテナ
1(1―A、1―B、1―C) 端末装置
2(2−1、2−2) 基地局装置

Claims (8)

  1. 第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて受信する受信部と、
    前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを送信する送信部と、を備え、
    前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、
    前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる
    端末装置。
  2. 前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信に対する帯域幅は、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信に対する帯域幅よりも広い、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記受信部は、情報ビットが含まれる前記上位層のシグナリングを受信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信は、前記情報ビットの状態に基づいて制御される
    請求項1または2に記載の端末装置。
  4. 第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて送信する送信部と、
    前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを受信する受信部と、を備え、
    前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、
    前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる
    基地局装置。
  5. 前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信に対する帯域幅は、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信に対する帯域幅よりも広い
    請求項4に記載の基地局装置。
  6. 前記送信部は、情報ビットが含まれる前記上位層のシグナリングを送信し、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの受信は、前記情報ビットの状態に基づいて制御される
    請求項4または5に記載の基地局装置。
  7. 端末装置の通信方法であって、
    第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて受信し、
    前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを送信し、
    前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、
    前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる
    通信方法。
  8. 基地局装置の通信方法であって、
    第1のパラメータ、および、第2のパラメータを上位層のシグナリングを用いて送信し、
    前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブル、および、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルを受信し、
    前記第1のパラメータは、前記第1のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される第1の上りリンクサブフレームの番号を設定するために用いられ、
    前記第2のパラメータは、前記第2のパラメータに基づくランダムアクセスプリアンブルの送信が許可される、第2の上りリンクサブフレームの番号、および、前記第2の上りリンクサブフレームにおける上りリンクシンボルの番号を設定するために用いられる
    通信方法。
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