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JP2017207761A - 表示装置 - Google Patents

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JP2017207761A JP2017121006A JP2017121006A JP2017207761A JP 2017207761 A JP2017207761 A JP 2017207761A JP 2017121006 A JP2017121006 A JP 2017121006A JP 2017121006 A JP2017121006 A JP 2017121006A JP 2017207761 A JP2017207761 A JP 2017207761A
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Abstract

【課題】共通電極配線層をソース配線層方向に分割する場合、共通電極配線層の分割位置には金属配線層を配置することができなくなり、TFTガラス基板とCFガラス基板の組立ずれが生じたとき、視野角混色が生じる可能性がある。【解決手段】表示装置は、共通電極配線層をソース配線層方向に分割し、ソース配線層の上方であって共通電極配線層の上に接する部分に金属配線層を配置し、共通電極配線層の分割位置には金属配線層を配置しない。ソース配線層の上方であるが、共通電極配線層の分割位置の色間と同色の色間には金属配線層を配置しないようにしてもよい。【選択図】図6A

Description

本開示は、表示装置に関し、例えばインセル型タッチパネルを有する表示装置に適用可能である。
近年、モバイル用途の液晶表示装置ではスマートフォン向けを中心に入力機能としての静電容量タッチパネルが導入されている。さらにこの静電容量タッチパネルは、液晶表示装置内にその機能を組み込むインセル化がすすめられている。インセル化において、活用されているのが、FFS(フリンジフィールドスイッチング)構造の共通電極である。共通電極は、TFT(Thin Film Transistor)ガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)で形成され、タッチパネルの駆動電極を兼ねている。検出電極はCF(Color Filter)ガラス基板上の裏面にITOで形成されている。
特開2009−244958号公報(特許文献1)においては、ゲート線方向に分割された共通電極は、ソース線方向に分割されたた検出電極と組み合わせられて、タッチパネルの機能が実現されている。なお、共通電極の分割方向として、特開2010−231773号公報(特許文献2)や国際公開第2012/073792号(特許文献3)に開示されるように、ソース線方向に分割する方法もある。
特開2009−244958号公報 特開2010−231773号公報 国際公開第2012/073792号
本願発明者は、共通電極配線層をソース配線層方向に分割する場合、次のような問題があることを見出した。
共通電極配線層をゲート配線層方向に分割する場合は、共通電極配線層の抵抗を下げる目的で共通電極配線層とコンタクトする形で、すべてのソース配線層上でBM(ブラックマトリックス)下になる位置に金属配線層を配置すると、TFTガラス基板とCFガラス基板の組立ずれが生じた場合に生じる視野角混色を防止することができる。しかし、共通電極配線層をソース配線層方向に分割する場合、共通電極配線層の分割位置には金属配線層を配置することができなくなり、視野角混色が生じる可能性がある。
本開示の課題は、視野角混色が少ない表示装置を提供することである。
その他の課題と新規な特徴は、本開示の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、表示装置は、共通電極配線層をソース配線層方向に分割し、ソース配線層の上方であって共通電極配線層の上に接する部分に金属配線層を配置し、共通電極配線層の分割位置には金属配線層を配置しない。ソース配線層の上方であるが、共通電極配線層の分割位置の色間と同色の色間には金属配線層を配置しないようにしてもよい。
上記の表示装置によれば、視野角混色を低減することができる。
比較例1に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 比較例2に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 比較例2に係る液晶表示装置の混色を示す図である。 組立ずれが起きたときに視野角混色が生じる原理を説明するための図である。 組立ずれが起きたときに視野角混色が生じる原理を説明するための図である。 組立ずれが起きたときに視野角混色が生じる原理を説明するための図である。 組立ずれが起きたときに視野角混色が生じる原理を説明するための図である。 実施例1に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 実施例1に係るTFTガラス基板の構成を示す図である。 実施例1に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 実施例1に係る液晶表示装置の混色を示す図である。 実施例3に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 実施例3に係る液晶表示装置の混色を示す図である。 変形例1に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 実施例4に係る液晶表示装置の構成を示す図である。 実施例4に係る液晶表示装置の混色を示す図である。
まず、本願発明者が見出した視野角混色の問題について説明する。
図1は比較例1に係る表示装置の構成を示す図である。図1(a)は液晶表示装置の一部を示した平面図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った液晶表示装置の一部を示した断面図である。比較例1に係る表示装置11は、TFTガラス基板12、CFガラス基板13、およびTFTガラス基板12とCFガラス基板13間に挟まれた液晶層21を有する。TFTガラス基板12において、共通電極配線層14はゲート配線層と平行な方向(X方向)で分割されており、各サブピクセル間には共通電極配線層14と接続する形で金属配線層15が敷設されている。共通電極配線層14と共通電極配線層14との間の分割領域(分割位置)20はX方向に延在し、Y方向に周期的に配置される。金属配線層15は高精細パネルにおいて、CFガラス基板13とTFTガラス基板12の組立ずれが起きたときに生じる視野角混色を防止する遮光層の役割と共通電極配線層14の抵抗低減する役割を兼ねている。この構成の場合共通電極配線層14の分割位置は不図示の映像線(ゲート配線層)の上方にあるため、ゲート配線層との交差部の一部を除く、信号線(ソース配線層)16の上部には金属配線層15をすべて配置することができる。すなわち、すべての信号配線層16上でBM17下になる位置に金属配線層15が形成されている。
CFガラス基板18は、赤(R)、緑(G)、青(B)のカラーフィルタ(着色層)18とBM17を有する。カラーフィルタ18は、行方向(X方向)にR、G、Bの順に繰り返し配置される。また、カラーフィルタ18は、列方向に同色が配置される。カラーフィルタは平面視で、X方向の長さがY方向の長さより短い矩形形状をしている。
CFガラス基板18の裏面(図1(b)においては上面)に不図示の検出電極配線層がソース配線層16と平行な方向(Y方向)に延在し、X方向に周期的に配置されている。
共通電極配線層14および画素電極配線層19はITO等の透光金属層で形成され、金属配線層15およびソース配線層16は遮光金属層で形成される。
図2Aは比較例2に係る表示装置の構成を示す図である。図2Bは比較例2に係る表示装置の混色を示す図である。図2A(a)は液晶表示装置の一部を示した平面図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った液晶表示装置の一部を示した断面図である。比較例に係る表示装置11Aは、TFTガラス基板12において、共通電極配線層14はソース配線層16と平行な方向(Y方向)に延在し、X方向に分割されて周期的に配置されており、各サブピクセル間には共通電極配線層14と接続する形で金属配線層15が配置されている。ただし、分割された共通電極配線層14同士をショートしないようにするために、共通電極配線層14の分割位置(分割領域)には金属配線層15は配置されていない。すなわち、共通電極配線層14の分割位置に位置するソース配線層16上でBM17下になる位置に金属配線層15が形成されない。その結果、CFガラス基板13とTFTガラス基板12の組立ずれ(以下、単に、「組立ずれ」という。)が起きたときに視野角混色が生じる可能性がある。なお、共通電極配線層14と共通電極配線層14との間の分割領域(分割位置)20はY方向に延在し、X方向に周期的に配置される。共通電極配線層14の分割位置20は、赤サブピクセルと緑サブピクセルの間である。分割された一つの共通電極配線層14のX方向は9サブピクセル(3画素)分となっている。分割された共通電極配線層14の間隔(分割領域の幅)は金属配線層15の幅よりも小さく、金属配線層15の幅はBM17の幅よりも小さい。共通電極配線層14はY方向には分割されていないので、共通電極配線層14は、Y方向に配置されるすべての画素に共通に使用される。
図3Aから図3Dは組立ずれが起きたときに視野角混色が生じる原理を説明するための図である。図3Aは赤サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きないときの断面図である。図3Bは赤サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたときの断面図で、同図(a)はCFガラス基板が右にずれたときの断面図で、同図(b)はCFガラス基板が左にずれたときの断面図である。図3Cは緑サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたときの断面図で、同図(a)はCFガラス基板が右にずれたときの断面図で、同図(b)はCFガラス基板が左にずれたときの断面図である。図3Dは青サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたときの断面図で、同図(a)はCFガラス基板が右にずれたときの断面図で、同図(b)はCFガラス基板が左にずれたときの断面図である。
図3Aは赤サブピクセルのみに白電圧が印加され、組立ずれが起きていないので、BM17の中心に白電圧と黒電圧の境界が位置するので、混色が生じない。
図3B(a)の赤サブピクセルのみに白電圧が印加され、CFガラス基板13が右にずれたときは、白電圧が隣の青のカラーフィルタに近い所に位置する部分にはいずれも金属配線層15が配置されているため、光漏れが生じす、混色は生じない。図3B(b)の赤サブピクセルのみに白電圧が印加され、CFガラス基板13が左にずれたときに、白電圧が隣の緑のカラーフィルタに近い所に位置する部分には金属配線層15が配置されない箇所があり、TFTガラス基板12の赤サブピクセルに対応する液晶を透過した光が赤のカラーフィルタと緑のカラーフィルタを透過して赤に緑が混色する。しかし、赤サブピクセルと緑サブピクセルの境界に金属配線層15がある箇所では混色は生じない。
図3C(a)の緑サブピクセルのみに白電圧が印加されCFガラス基板13が右にずれたときに、白電圧が隣の赤のカラーフィルタに近い所に位置する部分には金属配線層15が配置されない箇所があり、TFTガラス基板12の緑サブピクセルに対応する液晶を透過した光が緑のカラーフィルタと赤のカラーフィルタを透過して緑に赤が混色する。しかし、緑サブピクセルと赤サブピクセルの境界に金属配線層15がある箇所では混色は生じない。図3C(b)の緑サブピクセルのみに白電圧が印加され、CFガラス基板13が左にずれたときは、白電圧が隣の青のカラーフィルタに近い所に位置する部分にはいずれも金属配線層15が配置されているため、光漏れが生じす、混色は生じない。
図3D(a)の青サブピクセルのみに白電圧が印加され、CFガラス基板13が右にずれたときは、白電圧が隣の緑のカラーフィルタに近い所に位置する部分にはいずれも金属配線層15が配置されているため、光漏れが生じす、混色は生じない。図3D(b)の青サブピクセルのみに白電圧が印加され、CFガラス基板13が左にずれたときは、白電圧が隣の赤のカラーフィルタに近い所に位置する部分にはいずれも金属配線層15が配置されているため、光漏れが生じす、混色は生じない。
なお、共通電極配線層14の分割位置を赤サブピクセルと緑サブピクセルの間にした場合に、上記のような視野角混色が生じる。共通電極配線層14の分割位置を緑サブピクセルと青サブピクセルの間にした場合には、緑に青の混色または青に緑の混色が生じる。共通電極配線層14の分割位置を青サブピクセルと赤サブピクセルの間にした場合には、青に赤の混色または赤に青の混色が生じる。なお、透過率の高いサブピクセルで光漏れが生じると混色が悪化するため、透過率が最も高いサブピクセルの横での共通電極配線層の分割は避けた方がよい。白サブピクセル、緑サブピクセル、赤サブピクセル、青サブピクセルの順に透過率の高い。すなわち、白サブピクセルが最も透過率が高く、青サブピクセルが最も透過率が低い。
図2B(a)はCFガラス基板が右にずれた場合、同図(b)はCFガラス基板が左にずれた場合を示している。同図(ar)、(br)は液晶表示装置を右側から見た場合、同図(ac)、(bc)は液晶表示装置を正面から見た場合、同図(al)、(bl)は液晶表示装置を左側から見た場合を示している。同図(a1)、(b1)は赤サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a2)、(b2)は緑サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a3)、(b3)は青サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたときを示している。共通電極配線層14の分割位置、すなわち、金属配線層15がない箇所が周期的に配置されるので、同図(a2)(ar)に示すように緑色画面に赤色の縦筋が現れる可能性があり、同図(b1)(bl)に示すように赤色画面に緑色の縦筋が現れる可能性がある。
以下、実施例および変形例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明は省略する。
図4は実施例1に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図4(a)は液晶表示装置の基板ごとの平面図、同図(b)は側面図を示している。実施例1に係る液晶表示装置40は、インセルタイプのタッチパネル機能を有し、共通電極配線層がタッチパネルの駆動電極配線層の機能を兼ねている。
液晶表示装置40は、TFTガラス基板12とCFガラス基板13と液晶層21とバックライト41と偏光板42と制御回路43とタッチIC45とケーブル49a、49b、49cを有する。液晶表示装置40は縦長である(Y方向の長さがX方向の長さよりも大きい)。TFTガラス基板12には、LCD走査回路46と共通電極選択回路(COM選択回路)47と信号線選択回路48がTFTで形成されている。また、TFTガラス基板12には、CMOS等の半導体集積回路(IC)で構成された駆動回路44がCOG実装されている。駆動回路44はケーブル49aを介してICで構成された制御回路44に接続されている。CFガラス基板13の上面(液晶層21とは反対側)にはX方向に延在する複数の検出電極配線層50が形成され、検出電極配線層50はケーブル49bを介して、ケーブル49b上に実装されたタッチIC(Touch IC)45に接続されている。ケーブル49bは制御回路43と接続されている。バックライト41は、ケーブル49cを介して制御回路43に接続されている。偏光板42は、バックライト41とTFTガラス基板12との間およびCFガラス基板13の上面に配置されている。
図5は実施例1に係るTFTガラス基板の構成を示す図である。図5(a)はTFTガラス基板の一部を示している平面図、同図(c)は同図(a)の破線で囲った部分を拡大した平面図、同図(b)は同図(c)のB−B’断面図を示している。
共通電極配線層14は信号配線層16と平行な方向(Y方向)に延在し、X方向に分割されて周期的に配置されており、各サブピクセル間には共通電極配線層14と接続する形で金属配線層15が配置されている。ただし、分割された共通電極配線層14同士をショートしないようにするために、共通電極配線層14の分割位置(分割領域)には金属配線層15は配置されていない。すなわち、共通電極配線層14の分割位置に位置する信号配線層16上でBM17下になる位置に金属配線層15が形成されない。なお、共通電極配線層14と共通電極配線層14との間の分割領域(分割位置)20はY方向に延在し、X方向に周期的に配置される。また、共通電極配線層14の分割位置の色間と同じ色間の金属配線層15はすべて配置しない。画素電極層19がドレイン電極層56の接続するコンタクトホール部分を除いて、共通電極層14はサブピクセル間で接続されている。なお、図面記載上の都合により、分割された一つの共通電極配線層14のX方向は6サブピクセル(2画素)分となっているが、本実施例では、比較例2と同様に図6Aに示すように、分割された一つの共通電極配線層14のX方向は9サブピクセル(3画素)分である。また、分割された共通電極配線層14の間隔(分割領域の幅)は金属配線層15の幅よりも小さく、金属配線層15の幅はBM17の幅よりも小さい。
ガラス基板58の上にゲート配線層51が形成され、ゲート絶縁膜52を介して半導体層53が形成される。ソース配線層16およびドレイン配線層56は層間絶縁膜層54のコンタクトホールを介して半導体層53と接続される。ソース配線層16の上に絶縁膜層55を介して共通電極配線層14が配置される。ソース配線層16の上方に位置する部分に共通電極配線層14上に金属配線層15が接して配置される。共通電極配線層14の上に層間絶縁膜層57を介して画素電極層19が配置される。画素電極層19は絶縁膜層55のコンタクトホールを介してドレイン電極層56に接続される。画素電極層19にはスリットがある。ゲート配線層51はX方向に延在し、半導体層53に向けてY方向にも延伸する。共通電極配線層14および画素電極層19はITO等の透光金属層で形成され、金属配線層15およびソース配線層16は遮光金属層で形成される。
図6Aは実施例1に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図6Bは実施例1に係る液晶表示装置の混色を示す図である。図6A(a)は液晶表示装置の一部を示した平面図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った液晶表示装置の一部を示した断面図である。実施例1に係る表示装置40は、比較例2に係る表示装置11Aと同様な構成である。ただし、共通電極配線層14の分割位置のサブピクセル間と同じ色のサブピクセル間の金属配線層15はすべて配置しない。また、比較例2に係る表示装置11Aでは赤と緑のサブピクセル間で共通電極14を分割しているが、実施例1に係る表示装置40では赤と青のサブピクセル間で共通電極14を分割している。図6Aの場合は赤と青のサブピクセル間で共通電極14が分割されているため、すべての赤と青のサブピクセル間の金属配線層15は除去されている。ただし、図6Bは赤と緑のサブピクセル間で共通電極14が分割されて、すべての赤と緑のサブピクセル間の金属配線層15は除去されている場合の混色を示している。
図6B(a)はCFガラス基板が右にずれた場合、同図(b)はCFガラス基板が左にずれた場合を示している。同図(ar)、(br)は液晶表示装置を右側から見た場合、同図(ac)、(bc)は液晶表示装置を正面から見た場合、同図(al)、(bl)は液晶表示装置を左側から見た場合を示している。同図(a1)、(b1)は赤サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a2)、(b2)は緑サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a3)、(b3)は青サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたときを示している。共通電極配線層14の分割位置、すなわち、金属配線層15がない箇所が比較例2よりも短い周期で配置されるので、同図(a2)(ar)に示すように緑色画面に赤色が少し一様に混じり、同図(b1)(bl)に示すように赤色画面に緑色が少し一様に混じる。実施例1に係る表示装置40では、すべての赤と青のサブピクセル間の金属配線層15は除去されているので、青色画面に赤色が少し一様に混じり、赤色画面に青色が少し一様に混じる。ただし、透過率が最も高い緑のサブピクセルの横の金属配線層15は除去されていないので、図6Bの場合よりも混色を防止することができる。
本実施例の構成では赤と青のサブピクセル間では視野角混色防止効果が得られないが、緑と青、緑と赤のサブピクセル間では視野角混色防止効果を得ることができる。
タッチパネルの駆動電極配線層の機能を兼ねる共通電極配線層14はY方向に延在し、X方向に分割されて周期的に配置されており、検出電極配線層50はX方向に延在し、Y方向に複数配置されている。共通電極配線層14の幅は検出電極配線層50の幅よりも広い。検出電極配線層は共通電極配線層よりも容易に増加することができる。したがって、縦長の表示装置において、検出電極配線層を増加することによって、容易にタッチ検出精度を向上することができる。
実施例2に係る液晶表示装置は、図2Aの比較例2に係る液晶表示装置11Aと同じ構成、すなわち、分割位置のみ金属配線層を排除し、それ以外のサブピクセル間は金属配線層15を配置する構成である。しかし、サブピクセルの精細度が十分であれば、面内であるサブピクセル間のみ視野角混色が生じたとしても、その領域の幅は人間の目にとって十分小さく認識できない。したがって、赤サブピクセルと緑サブピクセルとの間の混色防止効果を得ることができる。なお、赤と青のサブピクセル間で共通電極14を分割すれば、さらに混色を防止することができる。
図7Aは実施例3に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図7Bは実施例3に係る液晶表示装置の混色を示す図である。図7A(a)は液晶表示装置の一部を示した平面図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った液晶表示装置の一部を示した断面図である。実施例3に係る液晶表示装置40Aは、共通電極配線層14の分割位置をジグザグにする構成を示している。
共通電極配線層14のソース配線層16方向(Y方向)の分割位置は、1行目L1は赤サブピクセルと緑サブピクセルの間、2行目L2は緑サブピクセルと青サブピクセルの間、3行目L3は青サブピクセルと赤サブピクセルの間、4行目L4は緑サブピクセルと青サブピクセルの間、5行目L5は赤サブピクセルと緑サブピクセルの間である。共通電極配線層14のゲート配線層方向(X方向)の分割位置は、1行目L1の緑サブピクセルと2行目L2の緑サブピクセルの間、2行目L2の青サブピクセルと3行目L3の青サブピクセルの間、3行目L3の青サブピクセルと4行目L4の青サブピクセルの間、4行目L4の緑サブピクセルと5行目L5の緑サブピクセルの間、である。分割領域20は、微視的には、X方向に2サブピクセルの幅でジクザグに配置され、巨視的には、Y方向に延在する。
図7Aにおいて、1行目L1の緑サブピクセルの上および5行目L5の緑サブピクセルの下に共通電極配線層14のゲート配線層方向(X方向)の分割領域が記載されているが、1行目L1の赤サブピクセルの上および5行目L5の赤サブピクセルの下に共通電極配線層14のゲート配線層方向(X方向)の分割領域を設けてもよい。この場合は、分割領域20は、微視的には、X方向に4サブピクセルの幅でジクザグに配置され、巨視的には、Y方向に延在する。
図7B(a)はCFガラス基板が右にずれた場合、同図(b)はCFガラス基板が左にずれた場合を示している。同図(ar)、(br)は液晶表示装置を右側から見た場合、同図(ac)、(bc)は液晶表示装置を正面から見た場合、同図(al)、(bl)は液晶表示装置を左側から見た場合を示している。同図(a1)、(b1)は赤サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a2)、(b2)は緑サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a3)、(b3)は青サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたときを示している。実施例2で示した構成の精細度が十分でない場合(比較例2)、視野角混色が線状にみえる場合がある。その場合、本実施例のように分割位置をジグザグにすることで同図(a1)(ar)に示すように赤色画面に青色の縦筋が現れ、同図(a2)(ar)に示すように緑色画面に赤色の縦筋が現れ、同図(a3)(ar)に示すように青色画面に緑色の縦筋が現れる。また、同図(b1)(bl)に示すように赤色画面に緑色の縦筋が現れ、同図(b2)(bl)に示すように緑色画面に青色の縦筋が現れ、同図(b3)(bl)に示すように青色画面に赤色の縦筋が現れる。ただし、本実施例のように分割位置をジグザグにすることで視野角混色が生じた場合の光漏れ量を比較例2に比べて1/3にすることができる。したがって、視野角混色部分の視認性を比較例2よりも低下させることができる。
<変形例>
図8は変形例に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図8(a)は液晶表示装置の一部を示した平面図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った液晶表示装置の一部を示した断面図である。変形例に係る液晶表示装置40Bは、ジグザグを一方向に繰り返すことで斜め方向に分割した共通電極の配置にすることができる。視野角混色の視認性を低下する目的でこのような構成をとっても良い。
液晶表示装置40Bの共通電極配線層14の分割位置は、実施例3の共通電極配線層14の1行目L1から3行目L3までの分割位置と同である。液晶表示装置40Bの共通電極配線層14のY方向の分割位置は、4行目L4は赤サブピクセルと緑サブピクセルの間、5行目L5は緑サブピクセルと青サブピクセルの間である。変形例の共通電極配線層14のX方向の分割位置は3行目L3の赤サブピクセルと4行目L4の赤サブピクセルの間、4行目L4の緑サブピクセルと5行目L5の緑サブピクセルの間、である。分割領域20は、微視的にはジクザグに配置され、巨視的にはY方向に延在する。
図9Aは実施例4に係る液晶表示装置の構成を示す図である。図9Bは実施例4に係る液晶表示装置の混色を示す図である。図9A(a)は液晶表示装置の一部を示した平面図、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った液晶表示装置の一部を示した断面図である。実施例4に係る表示装置40Cは、RGBの3色サブピクセルに加えて、青サブピクセルの半分を白(W)サブピクセルに変更したものである。すなわち、実施例4に係る表示装置40Cは、RGBWの4色サブピクセル構造で、青サブピクセルと白サブピクセルが同一ソース配線層16を共用し、共有電極層配線層14のソース配線層16方向(Y方向)の分割位置が赤サブピクセルと青サブピクセル間を通るようにジグザグにする。共有電極層配線層14のソース配線層16方向の分割位置は白サブピクセルと青サブピクセルの間にはない。共通電極配線層14のゲート配線層方向(X方向)の分割位置は、1行目L1の白サブピクセルと2行目L2の青サブピクセルの間、2行目L2の青サブピクセルと3行目L3の白サブピクセルの間、3行目L3の白サブピクセルと4行目L4の青サブピクセルの間、4行目L4の青サブピクセルと5行目L5の白サブピクセルの間、である。分割領域20は、微視的には、X方向に3サブピクセルの幅でジクザグに配置され、巨視的には、Y方向に延在する。分割された一つの共通電極配線層14のX方向は12サブピクセル(4画素)分である。
図9B(a)はCFガラス基板が右にずれた場合、同図(b)はCFガラス基板が左にずれた場合を示している。同図(ar)、(br)は液晶表示装置を右側から見た場合、同図(ac)、(bc)は液晶表示装置を正面から見た場合、同図(al)、(bl)は液晶表示装置を左側から見た場合を示している。同図(a1)、(b1)は赤サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a2)、(b2)は緑サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたとき、同図(a3)、(b3)は青サブピクセルのみに白電圧が印加された場合に組立ずれが起きたときを示している。同図(a1)(ar)に示すように赤色画面に青色の縦筋が現れ、同図(b3)(bl)に示すように青色画面に赤色の縦筋が現れる。ただし、本実施例のように分割位置をジグザグにすることで視野角混色が生じた場合の光漏れ量を比較例2に比べて1/2にすることができる。したがって、視野角混色部分の視認性を比較例2よりも低下させることができる。
共有電極配線層14の分割位置は、もし光が漏れてもその透過光がすくなく、混色として認識しにくくてすむように赤サブピクセルと青サブピクセル間での分割が望ましい。しかしながら、RGBWの4色サブピクセルで青サブピクセルと白サブピクセルが同一ソース配線層16を共用する画素構成の場合、赤サブピクセルと青サブピクセル間で直線状に分割しようとした場合、透過率の高い白サブピクセル横が含まれてしまう。緑サブピクセルよりも透過率の高い白サブピクセルの横で共有電極配線層14を分割した場合、もし光が漏れた場合の視野角混色が顕著になってしまう。そこで、白サブピクセルを回避するように赤サブピクセルと青サブピクセルとの間をジグザグに分割することで、視野角混色を低減することができる。なお、比較例2と同様に共有電極配線層14を直線状に分割する場合は、白サブピクセルの横を避けるために、比較例2と同様に赤サブピクセルと緑サブピクセルの間で共有電極配線層14を分割するのが好ましい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態、実施例および変形例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施の形態、実施例および変形例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
11、11A、40、40A、40B、40C・・・液晶表示装置
12・・・TFTガラス基板
13・・・CFガラス基板
14・・・共通電極配線層
15・・・金属配線層
16・・・信号配線層(ソース配線層)
17・・・ブラックマトリックス(BM)
18・・・カラーフィルタ(着色層)
19・・・画素電極層
20・・・分割領域(分割位置)
21・・・液晶層

Claims (15)

  1. 複数の第1の画素を有する表示装置は、
    第1の基板と、
    第2の基板と、
    を備え、
    前記第1の基板は、
    第1の方向に延在するゲート配線と、
    前記第1の方向とは異なる第2の方向に延在し、前記第1の方向に配置される複数のソース配線と、
    前記第2方向に並ぶ前記複数の第1の画素に共通であり、前記第1の方向に複数の所定画素幅ごとに分割される共通電極と、
    前記第2の方向に延在し、前記第1の方向に配置される複数の金属配線と、を備え、
    前記複数の第1の画素のそれぞれは、前記第1の方向に沿って順番に配置される第1の色のサブピクセル、第2の色のサブピクセル、第3の色のサブピクセルで構成され、
    前記複数のソース配線は、第1のソース配線と、前記第1のソース配線の両脇にそれぞれ隣接する複数の第2のソース配線とを含み、
    前記共通電極の分割領域は、第1の色のサブピクセルと第2の色のサブピクセルとの間であって、前記第1のソース配線の上に位置する部分にあり、
    前記複数の金属配線は、前記複数の第2のソース配線の上に位置し、
    前記金属配線は、前記共通電極に接している、表示装置。
  2. 請求項1の表示装置において、
    前記分割領域の平面視形状は、前記第2の方向に延在する長方形であり、その幅は、前記金属配線の幅よりも狭い、表示装置。
  3. 請求項1又は2に記載の表示装置において、
    前記金属配線は、前記第1のソース配線の上に位置する部分にない、表示装置。
  4. 請求項1の表示装置において、
    前記共通電極のうち、第1の方向に配置される第1の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第1の色のサブピクセルと第2の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第1の画素行と隣接する第1の方向に配置される第2の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第2の色のサブピクセルと第3の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第2の画素行と隣接する第1の方向に配置される第3の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第3の色のサブピクセルと第1の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第3の画素行と隣接する第1の方向に配置される第4の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第2の色のサブピクセルと第3の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第4の画素行と隣接する第1の方向に配置される第5の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第1の色のサブピクセルと第2の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記分割領域の平面視形状は、巨視的には前記第2の方向に延在する直線であり、微視的には前記第1の方向および前記第2の方向に延在するジグザグ線である、表示装置。
  5. 請求項1の表示装置において、
    前記共通電極のうち、第1の方向に配置される第1の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第1の色のサブピクセルと第2の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第1の画素行と隣接する第1の方向に配置される第2の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第2の色のサブピクセルと第3の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第2の画素行と隣接する第1の方向に配置される第3の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第3の色のサブピクセルと第1の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第3の画素行と隣接する第1の方向に配置される第4の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第1の色のサブピクセルと第2の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記共通電極のうち、前記第4の画素行と隣接する第1の方向に配置される第5の画素行が位置する部分では、前記共通電極の分割領域は、所定数のサブピクセルごとに第2の色のサブピクセルと第3の色のサブピクセルとの間に位置し、
    前記分割領域の平面視形状は、巨視的に斜め方向に延在する直線であり、微視的には前記第1の方向および前記第2の方向に延在するジグザグ線である、表示装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項の表示装置において、
    前記共通電極は透明性導電膜であり、
    前記金属配線は遮光性導電膜である、表示装置。
  7. 請求項1から5のいずれか1項の表示装置において、
    前記共通電極はインセルタッチパネルのタッチ検出にも用いられる、表示装置。
  8. 請求項1から5のいずれか1項の表示装置において、
    前記第2の基板は、
    前記第1、第2および第3の色のサブピクセルにそれぞれ対応する第1、第2および第3の着色層と、
    前記第1、第2および第3の着色層のそれぞれの間に配置されるブラックマトリック
    スと、を備える、表示装置。
  9. 請求項1から5のいずれか1項の表示装置において、
    前記第1、第2および第3の色は、それぞれ青、赤、緑、である、表示装置。
  10. 複数の画素を有する表示装置は、
    第1の基板と、
    第2の基板と、
    前記第1および第2の基板に挟まれた配置される液晶層と、を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、第1の方向に順番に配置される第1、第2および第3の
    サブピクセルを備え、
    前記第1、第2および第3のサブピクセルのそれぞれは、前記第1の方向とは異なる第2の方向に複数位置するように配置され、
    前記第1の基板は、
    前記第2の方向に延在するソース配線と、
    前記第2の方向に延在し、第1の方向に所定の長さごとに分割される共通電極と、
    前記第2の方向に延在する金属配線と、
    を備え、
    前記共通電極は透明性導電膜であり、
    前記金属配線は遮光性導電膜であり、
    前記共通電極は、前記第2方向に複数配置される画素に共通であり、
    前記共通電極はインセルタッチパネルのタッチ検出にも用いられ、
    前記共通電極の分割領域は、前記第1および第2のサブピクセルの間であって前記ソース配線の上に位置するように配置され、
    前記金属配線は、前記ソース配線の上に位置する部分にあり、
    前記金属配線は、前記共通電極に接している、表示装置。
  11. 請求項10の表示装置において、
    前記第1、第2および第3のサブピクセルのそれぞれは、前記第2の方向に複数位置するように配置され、
    前記分割領域は、複数の前記第1および第2のサブピクセルの間に位置し、前記分割領域の平面視形状は、前記第2の方向に延在する長方形である、表示装置。
  12. 請求項11の表示装置において、
    前記分割領域を挟んで隣接する金属配線の間隔は、他の隣接する金属配線の間隔よりも
    大きい、表示装置。
  13. 請求項11の表示装置において、
    前記第1のサブピクセルとしての、第1Aのサブピクセルと第1Bのサブピクセルと、
    前記第3のサブピクセルとしての、第3Aのサブピクセルと第3Bのサブピクセルとを備え、
    前記第1方向に沿って順に、前記第3Aのサブピクセル、前記第1Aのサブピクセル、前記第2のサブピクセル、前記第3Bのサブピクセル、前記第1Bのサブピクセルが配置されており、
    前記第3Aのサブピクセルと前記第1Aのサブピクセルの間に位置する金属配線と、前記第2のサブピクセルと前記第3Bのサブピクセルの間に位置する金属配線と、の間隔は、前記第2のサブピクセルと前記第3Bのサブピクセルの間に位置する金属配線と、前記第3Bのサブピクセルと前記第1Bのサブピクセルの間に位置する金属配線と、の間隔よりも大きい、表示装置。
  14. 請求項10から13のいずれか1項の表示装置において、
    前記第2の基板は、
    前記第1、第2および第3のサブピクセルにそれぞれ対応する第1、第2および第3の着色層と、
    前記第1、第2および第3の着色層のそれぞれの間に配置されるブラックマトリック
    スと、を備える、表示装置。
  15. 請求項10から13のいずれか1項の表示装置において、
    前記第1、第2および第3のサブピクセルは、それぞれ青、赤、緑である、表示装置。
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