JP2017161818A - 波長変換部材の製造方法及び波長変換部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザー封止による割れが生じ難い、波長変換部材の製造方法を提供する。【解決手段】枠状の側壁4を有する容器2と、容器2内に充填された樹脂及び蛍光体と、容器2の側壁4上に配置されたカバー部材5とを備え、側壁4が、互いに対向している一対の長辺及び互いに対向している一対の短辺を有する、波長変換部材1の製造方法であって、容器2を用意する工程と、容器2内に樹脂及び蛍光体を充填する工程と、容器2の側壁4上に第1のガラスフリット8を介してカバー部材5を配置し、レーザーを照射することにより第1のガラスフリット8を溶融させ、容器2の側壁4及びカバー部材5を接合させる工程と、を備え、レーザーを照射するに際し、容器2の側壁4上において、上記短辺側にレーザー走査の始点及び終点が位置するように、レーザーを照射して容器2を封止する、波長変換部材1の製造方法。【選択図】図1
Description
本発明は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)やレーザーダイオード(LD:Laser Diode)等の発する光の波長を別の波長に変換する波長変換部材の製造方法及び波長変換部材に関するものである。
近年、蛍光ランプや白熱灯に代わる次世代の発光装置として、低消費電力、小型軽量、容易な光量調節という観点から、LEDやLDを用いた発光装置に対する注目が高まってきている。そのような次世代発光装置の一例として、例えば特許文献1には、青色光を出射するLED上に、LEDからの光の一部を吸収して黄色光に変換する波長変換部材が配置された発光装置が開示されている。この発光装置では、LEDから出射された青色光と、波長変換部材から出射された黄色光との合成光である白色光が発せられる。
また、特許文献1では、透明基板内に、樹脂層が封入されることにより形成された波長変換部材が記載されている。特許文献1では、上記樹脂層が、樹脂及び該樹脂中に分散保持された半導体微粒子(量子ドット蛍光体)により構成されている。
特許文献1のような波長変換部材の製造方法としては、例えば、蛍光体を含む樹脂を充填したパッケージ上にガラス基板を載せた状態で、レーザー照射により上記パッケージを封止する方法が知られている。しかしながら、このような方法で波長変換部材を製造する場合、レーザー封止により波長変換部材に割れが生じることがあった。
本発明の目的は、レーザー封止による割れが生じ難い波長変換部材の製造方法及び波長変換部材を提供することにある。
本発明に係る波長変換部材の製造方法は、枠状の側壁を有する容器と、前記容器内に充填された樹脂及び蛍光体と、前記容器の前記側壁上に配置されたカバー部材とを備え、前記側壁が、互いに対向している一対の長辺及び互いに対向している一対の短辺を有する、波長変換部材の製造方法であって、前記容器を用意する工程と、前記容器内に樹脂及び蛍光体を充填する工程と、前記容器の前記側壁上に第1のガラスフリットを介して前記カバー部材を配置し、レーザーを照射することにより前記第1のガラスフリットを溶融させ、前記容器の側壁及び前記カバー部材を接合させる工程と、を備え、前記レーザーを照射するに際し、前記容器の前記側壁上において、前記短辺側にレーザー走査の始点及び終点が位置するように、前記レーザーを照射して前記容器を封止することを特徴としている。
本発明に係る波長変換部材の製造方法は、好ましくは、前記容器を用意する工程において、底板と、前記底板上に配置された前記側壁とを備える前記容器を用意する。その場合、前記容器を用意する工程において、前記底板上に第2のガラスフリットを介して前記側壁を配置し、焼成することにより前記第2のガラスフリットを溶融させ、前記底板及び前記側壁を接合させることにより前記容器を用意することが好ましい。
本発明に係る波長変換部材の製造方法は、前記容器における前記側壁の側面に、反射部材を形成する工程をさらに備えていてもよい。
本発明に係る波長変換部材の製造方法は、好ましくは、前記長辺の前記短辺に対する長さの比(長辺/短辺)が、1.5以上、6.0以下である。
本発明に係る波長変換部材の製造方法は、好ましくは、前記カバー部材の厚みが、0.2mm以下である。
本発明に係る波長変換部材は、枠状の側壁を有する容器と、前記容器内に充填された樹脂及び蛍光体と、前記容器を封止するように前記容器の前記側壁上に配置されたカバー部材とを備え、前記側壁が、互いに対向している一対の長辺及び互いに対向している一対の短辺を有する、波長変換部材であって、前記容器の前記側壁及び前記カバー部材が、レーザーの照射により溶融する第1のガラスフリットを介して接合されており、前記容器の前記側壁上において、前記短辺側にレーザー走査の始点及び終点が位置していることを特徴としている。
本発明に係る波長変換部材は、好ましくは、前記容器が、底板と、前記底板上に配置された前記側壁とを備え、前記底板及び前記側壁が、第2のガラスフリットを介して接合されている。
本発明に係る波長変換部材は、好ましくは、前記第1のガラスフリットが、Fe、Mn及びCuから選ばれる少なくとも1種の金属または前記金属を含有する化合物を含む。
本発明に係る波長変換部材は、好ましくは、前記第2のガラスフリットが、Fe、Mn及びCuから選ばれる少なくとも1種の金属または前記金属を含有する化合物を含まない。
本発明に係る波長変換部材は、好ましくは、前記側壁が、低温同時焼結セラミックスにより構成されている。
本発明によれば、レーザー封止による割れが生じ難い波長変換部材の製造方法を提供することができる。
以下、好ましい実施形態について説明する。但し、以下の実施形態は単なる例示であり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照する場合がある。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る波長変換部材を示す模式的斜視図である。図2は、図1のA−A線に沿う模式的断面図である。図1及び図2に示すように、波長変換部材1は、容器2、樹脂6、蛍光体7及びカバー部材5を備える。樹脂6及び蛍光体7は、樹脂層12を構成している。樹脂層12は、容器2の凹部2a内に充填されている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る波長変換部材を示す模式的斜視図である。図2は、図1のA−A線に沿う模式的断面図である。図1及び図2に示すように、波長変換部材1は、容器2、樹脂6、蛍光体7及びカバー部材5を備える。樹脂6及び蛍光体7は、樹脂層12を構成している。樹脂層12は、容器2の凹部2a内に充填されている。
容器2は、底板3及び側壁4を有する。底板3の平面形状は、矩形である。底板3上に、枠状の側壁4が設けられている。側壁4は、互いに対向している第1の主面4a及び第2の主面4bを有する。第1の主面4aは、底板3側に配置されている。第2の主面4bは、底板3とは反対側に配置されている。第2の主面4b上に、カバー部材5が配置されている。カバー部材5は、容器2を封止するように設けられている。より具体的に、カバー部材5は、容器2の側壁4と、第1のガラスフリット8を介して接合されている。第1のガラスフリット8は、レーザーの照射により溶融するガラスフリットである。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る波長変換部材を構成する側壁における第2の主面側の模式的平面図である。
図3に示すように、側壁4は、互いに対向している一対の短辺4c1,4c2及び互いに対向している一対の長辺4d1,4d2を有する。短辺4c1,4c2及び長辺4d1,4d2は、直線状である。なお、第2の主面4bは、側壁4の第1のガラスフリット8側の主面である。本実施形態においては、側壁4の第2の主面4b上において、短辺4c1側にレーザー走査の始点9及び終点10が位置している。もっとも、レーザー走査の始点9及び終点10は、側壁4の第2の主面4b上において、短辺4c2側に設けられていてもよい。なお、本明細書において、第2の主面4bにおける短辺4c1側は、角部4f,4gを含むものとする。また、第2の主面4bにおける短辺4c2側は、角部4h,4iを含むものとする。
図2に戻り、波長変換部材1は、光源から出射される励起光の波長を変換する。より具体的には、波長変換部材1における底板3から励起光が入射する。入射した励起光は、底板3を通り、樹脂層12に入射する。励起光により樹脂層12における蛍光体7が励起され、蛍光が出射される。蛍光もしくは蛍光と励起光との混合光は、カバー部材5を通って出射される。
以下、図4〜図8を参照して、波長変換部材1の製造方法について説明する。
(波長変換部材の製造方法)
図4〜図8は、本発明の第1の実施形態に係る波長変換部材の製造方法を説明するための模式的斜視図である。
図4〜図8は、本発明の第1の実施形態に係る波長変換部材の製造方法を説明するための模式的斜視図である。
まず、容器2を以下のようにして用意する。
図4に示すように、底板3上に第2のガラスフリット11を印刷し、焼成する。この際、焼成は、例えば、300℃〜550℃の温度で行うことができる。続いて、図5に示すように、底板3上において、第2のガラスフリット11が設けられている部分に、図2に示す第1の主面4aが載るように側壁4を配置する。なお、側壁4は、平面視において、第2のガラスフリット11が設けられている部分と少なくとも一部が重なるように設けられればよい。もっとも、側壁4は、平面視において、第2のガラスフリット11が設けられている部分と完全に重なるように設けられることが好ましい。
次に、底板3上に第2のガラスフリット11を介して側壁4を配置した状態で焼成し、容器2を得る。この際、焼成は、例えば電気炉内で行うことができる。また、焼成は、例えば、590℃〜650℃の温度で行うことができる。
なお、容器2は、底板3及び側壁4が一体成形されたものであってもよい。
続いて、図6に示すように、得られた容器2における側壁4の第2の主面4b上に、第1のガラスフリット8を印刷して、焼成する。この際、焼成は、例えば、300℃〜550℃の温度で行うことができる。焼成後、図7に示すように、容器2の凹部2a内に樹脂及び蛍光体を充填し、樹脂層12を形成する。樹脂層12は、容器2の凹部2aを完全に埋めこむように形成してもよいし、容器2の凹部2aに一部の空隙を残すように形成してもよい。また、樹脂層12において、蛍光体は樹脂中に分散されていることが望ましい。
次に、図8に示すように、側壁4の第2の主面4b上において、第1のガラスフリット8が設けられている部分にカバー部材5を配置する。なお、カバー部材5は、平面視において、第1のガラスフリット8が設けられている部分と少なくとも一部が重なるように設けられればよい。もっとも、カバー部材5は、平面視において、第1のガラスフリット8が設けられている部分と完全に重なるように設けられることが好ましい。
次に、側壁4の第2の主面4b上において、第1のガラスフリット8を介してカバー部材5を配置した状態で、レーザー光源13からレーザー14を照射し、容器2の凹部2aを封止する。レーザー14の照射方法については、以下、図9を参照して、より詳細に説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態に係る波長変換部材の製造方法におけるレーザーの照射方法を説明するための模式的平面図である。
レーザーの照射に際しては、まず、始点9にレーザーを照射する。続いて、矢印の方向に沿ってレーザーを走査して周回させる。周回させたレーザーは始点9を超えて終点10まで照射する。それによって、容器の凹部を封止する。本実施形態のように、レーザー走査の終点10は、レーザーを周回させた後の始点9を超える位置であってもよいし、始点9と同じ位置であってもよい。レーザー走査の始点9及び終点10が、側壁4の第2の主面4b上において、短辺4c1又は短辺4c2側に位置していれば、特に限定されない。
このように、本実施形態においては、レーザー走査の始点9及び終点10が、側壁4の第2の主面4b上において、短辺4c1又は短辺4c2側に位置している。そのため、レーザー走査の始点9及び終点10が、長辺4d1又は長辺4d2側に位置している場合と比較して、波長変換部材1の割れが発生し難い。
なお、レーザー走査の始点9及び終点10を、側壁4の第2の主面4b上において、短辺4c1又は短辺4c2側に位置することで、波長変換部材1の割れが発生し難くなる理由としては、次のように考えられる。
容器2の凹部2a内に充填した樹脂を硬化させた際に、側壁4の短辺4c1,4c2は辺が短いため変形が起こりにくく、すなわち短辺4c1,4c2側の側壁4に大きな残留応力は発生しない。一方で、側壁4の長辺4d1,4d2は辺が長いため変形が起こりやすく、すなわち長辺4d1,4d2側の側壁4に大きな残留応力が発生しやすい。また、レーザー走査の始点9及び終点10にも応力が発生する。そのため、大きな応力が残留する長辺4d1,4d2側よりも、小さな応力しか残存しない短辺4c1,4c2側にレーザー走査の始点9及び終点10を位置させることで、残留する応力を許容範囲に抑えることができるためと考えられる。
封止部における応力の発生をより一層抑制し、波長変換部材1の割れをより一層生じ難くする観点から、短辺4c1,4c2の長さは4mm以下、特に3mm以下とすることが好ましく、また、波長変換部材1の機械的強度や、搬送時における取扱のしやすさの観点から、短辺4c1,4c2の長さは0.2mm以上、特に0.3mm以上とすることが好ましい。また、長辺4d1,4d2の短辺4c1,4c2に対する長さの比(長辺/短辺)は、好ましくは1.5以上、より好ましくは2.0以上、好ましくは6.0以下、より好ましくは5.0以下である。
また、本実施形態では、特に波長変換部材1におけるカバー部材5の割れが発生し難いので、カバー部材5の厚みを薄くすることもできる。よって、波長変換部材1の小型化を図ることも可能となる。
波長変換部材1のより一層の小型化を図る観点から、カバー部材5の厚みは、好ましくは0.2mm以下、より好ましくは0.1mm以下である。
以下、波長変換部材1などの本発明の波長変換部材を構成する各材料の詳細を説明する。
(容器)
容器は、底板及び側壁を有する。側壁は、底板上に設けられている。
容器は、底板及び側壁を有する。側壁は、底板上に設けられている。
底板は、透明な材料により構成することができる。底板を構成する材料としては、例えばガラスを用いることができる。ガラスとしては、例えば、SiO2−B2O3−RO(RはMg、Ca、SrまたはBa)系ガラス、SiO2−B2O3−R’2O(R’はLi、NaまたはKa)系ガラス、SiO2−B2O3−RO−R’2O(RはMg、Ca、SrまたはBa,R’はLi、NaまたはKa)系ガラス、SnO−P2O5系ガラス、TeO2系ガラス又はBi2O3系ガラスなどを用いることができる。
側壁は、反射率の高いセラミックスにより構成されていることが好ましい。この場合、励起光や蛍光を反射させることができるので、光の利用効率をより一層高めることができる。反射率の高いセラミックスとしては、例えば、低温同時焼結セラミックス(LTCC)が挙げられる。LTCCとしては、例えば、アルミナ−ガラス系セラミックスを用いることができる。
なお、容器は、底板及び側壁が一体成形されたものであってもよい。底板及び側壁が一体成形された容器とすることで、容器の凹部内に充填した樹脂を硬化させる際に、容器が変形するのをより一層抑えることができる。
(樹脂層)
樹脂層は、樹脂及び蛍光体を含む。蛍光体は、樹脂中に分散されていることが好ましい。
樹脂層は、樹脂及び蛍光体を含む。蛍光体は、樹脂中に分散されていることが好ましい。
樹脂としては、例えば、紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂などが用いられる。具体的には、例えば、エポキシ系硬化樹脂、アクリル系紫外線硬化樹脂、シリコーン系硬化樹脂等を用いることができる。
蛍光体としては、例えば、量子ドットを用いることができる。量子ドットとしては、II−VI族化合物、及びIII−V族化合物が挙げられる。II−VI族化合物としては、CdS、CdSe、CdTe、ZnS、ZnSe、ZnTeなどが挙げられる。III−V族化合物としては、InP、GaN、GaAs、GaP、AlN、AlP、AlSb、InN、InAs又はInSbなどが挙げられる。これらの化合物から選択される少なくとも1種、またはこれら2種以上の複合体を量子ドットとして用いることができる。複合体としては、コアシェル構造のものが挙げられ、例えばCdSe粒子表面がZnSによりコーティングされたコアシェル構造のものが挙げられる。
蛍光体は、量子ドットに限定されるものではなく、例えば、酸化物蛍光体、窒化物蛍光体、酸窒化物蛍光体、塩化物蛍光体、酸塩化物蛍光体、硫化物蛍光体、酸硫化物蛍光体、ハロゲン化物蛍光体、カルコゲン化物蛍光体、アルミン酸塩蛍光体、ハロリン酸塩化物蛍光体又はガーネット系化合物蛍光体などの無機蛍光体粒子などを用いてもよい。
(第1,第2のガラスフリット)
第1のガラスフリットは、レーザーの照射により溶融するガラスフリットである。
第1のガラスフリットは、レーザーの照射により溶融するガラスフリットである。
第1のガラスフリットとしては、例えば、SnO含有ガラス粉末を含有する無機粉末と、顔料とを含むガラスフリットを用いることができる。
SnO含有ガラスは、ガラス組成として、モル%で、SnO35〜70%、P2O510〜30%を含有することが好ましい。SnOは、ガラスを低融点化する成分である。また、P2O5は、ガラスの熱的安定性を高める成分である。
さらに、SnO含有ガラスは、ZnO、B2O3、Al2O3、SiO2、In2O3、Ta2O5、La2O3、MoO3、WO3、Li2O、Na2O、K2O、MgO、BaO又はF2などを含んでいてもよい。
顔料は、無機顔料が好ましく、容易にレーザー光を吸収して発熱させるためFe、Mn及びCuなどから選ばれる少なくとも1種の金属または上記金属を含有する化合物を含んでいることがより好ましい。
また、第2のガラスフリットとしては、SnO含有ガラス粉末を含有する無機粉末を含むガラスフリットを用いることができる。
SnO含有ガラスは、ガラス組成として、モル%で、SnO35〜70%、P2O510〜30%を含有することが好ましい。SnOは、ガラスを低融点化する成分である。また、P2O5は、ガラスの熱的安定性を高める成分である。
さらに、SnO含有ガラスは、ZnO、B2O3、Al2O3、SiO2、In2O3、Ta2O5、La2O3、MoO3、WO3、Li2O、Na2O、K2O、MgO、BaO又はF2などを含んでいてもよい。
なお、第2のガラスフリットは、Fe、Mn及びCuから選ばれる少なくとも1種の金属または上記金属を含有する化合物などの無機顔料を含んでいないことが好ましい。その場合、無機顔料により励起光や蛍光が吸収されることがないため、光の利用効率をより一層高めることができる。
(カバー部材)
カバー部材は、透明な材料により構成することができる。カバー部材を構成する材料としては、例えばガラスを用いることができる。ガラスとしては、例えば、SiO2−B2O3−RO(RはMg、Ca、SrまたはBa)系ガラス、SiO2−B2O3−R’2O(R’はLi、NaまたはKa)系ガラス、SiO2−B2O3−RO−R’2O(RはMg、Ca、SrまたはBa,R’はLi、NaまたはKa)系ガラス、SnO−P2O5系ガラス、TeO2系ガラス又はBi2O3系ガラスなどを用いることができる。
カバー部材は、透明な材料により構成することができる。カバー部材を構成する材料としては、例えばガラスを用いることができる。ガラスとしては、例えば、SiO2−B2O3−RO(RはMg、Ca、SrまたはBa)系ガラス、SiO2−B2O3−R’2O(R’はLi、NaまたはKa)系ガラス、SiO2−B2O3−RO−R’2O(RはMg、Ca、SrまたはBa,R’はLi、NaまたはKa)系ガラス、SnO−P2O5系ガラス、TeO2系ガラス又はBi2O3系ガラスなどを用いることができる。
底板やカバー部材がガラスにより構成されている場合、水分や酸素の透過をより一層抑制することができる。この場合、樹脂層に含まれる蛍光体が劣化し難いため、信頼性の高い波長変換部材とすることができる。
[第2の実施形態]
図10は、本発明の第2の実施形態に係る波長変換部材の模式的断面図である。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る波長変換部材の模式的断面図である。
図10に示すように、波長変換部材21では、容器2及びカバー部材5の側面に反射部材22が設けられている。反射部材22を構成する材料としては、特に限定されないが、例えば、アルミナやチタニア等を含むセラミックや金属を用いることができる。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
波長変換部材21においても、レーザー走査の始点及び終点が、側壁4の第2の主面4b上において短辺側に位置しているので、レーザーによる封止部において残留する応力を許容範囲に抑えることができる。よって、波長変換部材21の割れが発生し難い。特に、波長変換部材21におけるカバー部材5の割れが発生し難いので、カバー部材5の厚みを薄くすることもでき、波長変換部材21の小型化を図ることが可能となる。
さらに、波長変換部材21においては、反射部材22が設けられているので、励起光や蛍光を反射させることができる。そのため、光の利用効率をより一層高めることができる。
なお、本実施形態においては、反射部材22が、容器2及びカバー部材5の側面全体に設けられているが、反射部材22は、容器2における側壁4の側面のみ設けられていてもよい。その場合においても、励起光や蛍光を反射させることができ、光の利用効率をより一層高めることができる。
[第3の実施形態]
図11は、本発明の第3の実施形態に係る波長変換部材の模式的平面図である。図11に模式的平面図で示すように、波長変換部材31では、短辺4c1側及び短辺4c2側の外周部が、それぞれ、円弧状である。また、側壁4の短辺4c1及び短辺4c2も円弧状である。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る波長変換部材の模式的平面図である。図11に模式的平面図で示すように、波長変換部材31では、短辺4c1側及び短辺4c2側の外周部が、それぞれ、円弧状である。また、側壁4の短辺4c1及び短辺4c2も円弧状である。その他の点は、第1の実施形態と同様である。
波長変換部材31においても、レーザー走査の始点9及び終点10が、側壁4の第2の主面上において短辺4c1側に位置しているので、レーザーによる封止部において残留する応力を許容範囲に抑えることができる。よって、波長変換部材31の割れが発生し難い。特に、波長変換部材31におけるカバー部材5の割れが発生し難いので、カバー部材5の厚みを薄くすることもでき、波長変換部材31の小型化を図ることが可能となる。
1,21,31…波長変換部材
2…容器
2a…凹部
3…底板
4…側壁
4a…第1の主面
4b…第2の主面
4c1,4c2…短辺
4d1,4d2…長辺
4f,4g,4h,4i…角部
5…カバー部材
6…樹脂
7…蛍光体
8…第1のガラスフリット
9…始点
10…終点
11…第2のガラスフリット
12…樹脂層
13…レーザー光源
14…レーザー
22…反射部材
2…容器
2a…凹部
3…底板
4…側壁
4a…第1の主面
4b…第2の主面
4c1,4c2…短辺
4d1,4d2…長辺
4f,4g,4h,4i…角部
5…カバー部材
6…樹脂
7…蛍光体
8…第1のガラスフリット
9…始点
10…終点
11…第2のガラスフリット
12…樹脂層
13…レーザー光源
14…レーザー
22…反射部材
Claims (11)
- 枠状の側壁を有する容器と、前記容器内に充填された樹脂及び蛍光体と、前記容器の前記側壁上に配置されたカバー部材とを備え、前記側壁が、互いに対向している一対の長辺及び互いに対向している一対の短辺を有する、波長変換部材の製造方法であって、
前記容器を用意する工程と、
前記容器内に樹脂及び蛍光体を充填する工程と、
前記容器の前記側壁上に第1のガラスフリットを介して前記カバー部材を配置し、レーザーを照射することにより前記第1のガラスフリットを溶融させ、前記容器の側壁及び前記カバー部材を接合させる工程と、
を備え、
前記レーザーを照射するに際し、前記容器の前記側壁上において、前記短辺側にレーザー走査の始点及び終点が位置するように、前記レーザーを照射して前記容器を封止する、波長変換部材の製造方法。 - 前記容器を用意する工程において、底板と、前記底板上に配置された前記側壁とを備える前記容器を用意する、請求項1に記載の波長変換部材の製造方法。
- 前記容器を用意する工程において、前記底板上に第2のガラスフリットを介して前記側壁を配置し、焼成することにより前記第2のガラスフリットを溶融させ、前記底板及び前記側壁を接合させることにより前記容器を用意する、請求項2に記載の波長変換部材の製造方法。
- 前記容器における前記側壁の側面に、反射部材を形成する工程をさらに備える、請求項2又は3に記載の波長変換部材の製造方法。
- 前記長辺の前記短辺に対する長さの比(長辺/短辺)が、1.5以上、6.0以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の波長変換部材の製造方法。
- 前記カバー部材の厚みが、0.2mm以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の波長変換部材の製造方法。
- 枠状の側壁を有する容器と、前記容器内に充填された樹脂及び蛍光体と、前記容器を封止するように前記容器の前記側壁上に配置されたカバー部材とを備え、前記側壁が、互いに対向している一対の長辺及び互いに対向している一対の短辺を有する、波長変換部材であって、
前記容器の前記側壁及び前記カバー部材が、レーザーの照射により溶融する第1のガラスフリットを介して接合されており、
前記容器の前記側壁上において、前記短辺側にレーザー走査の始点及び終点が位置している、波長変換部材。 - 前記容器が、底板と、前記底板上に配置された前記側壁とを備え、前記底板及び前記側壁が、第2のガラスフリットを介して接合されている、請求項7に記載の波長変換部材。
- 前記第1のガラスフリットが、Fe、Mn及びCuから選ばれる少なくとも1種の金属または前記金属を含有する化合物を含む、請求項7又は8に記載の波長変換部材。
- 前記第2のガラスフリットが、Fe、Mn及びCuから選ばれる少なくとも1種の金属または前記金属を含有する化合物を含まない、請求項8又は9に記載の波長変換部材。
- 前記側壁が、低温同時焼結セラミックスにより構成されている、請求項8〜10のいずれか1項に記載の波長変換部材。
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