JP2017036786A - gas spring - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ガススプリングに関する。 The present invention relates to a gas spring.
排煙窓の開窓用等のガススプリングがある(例えば、特許文献1参照)。また、ガススプリングにおいて、外気温低下による反発力低下を防ぐために温度補償装置を設けたものがある(例えば、特許文献2参照)。また、ガススプリングにおいて、高温の雰囲気でも内圧の上昇を抑制することが可能となるものがある(例えば、特許文献3参照) There is a gas spring for opening a smoke exhaust window (see, for example, Patent Document 1). Some gas springs are provided with a temperature compensation device to prevent a reduction in repulsive force due to a decrease in outside air temperature (see, for example, Patent Document 2). Some gas springs can suppress an increase in internal pressure even in a high-temperature atmosphere (see, for example, Patent Document 3).
特に建物に設けられるガススプリングにおいては、建物に火災が発生すると高温雰囲気に晒されることがあり、このような状況になると、ガススプリングの内圧が上昇して内部の潤滑液が漏出し外部に飛散してしまう可能性がある。内圧の上昇を抑制することが可能なガススプリングは、コストが高くなってしまう。 In particular, gas springs installed in buildings may be exposed to a high-temperature atmosphere when a fire breaks out in the building. In such a situation, the internal pressure of the gas spring rises and the internal lubricant leaks and splashes outside. There is a possibility that. The gas spring capable of suppressing the increase in internal pressure is expensive.
したがって、本発明は、コスト増を抑制しつつ漏出した潤滑液の飛散を抑制することが可能となるガススプリングの提供を目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a gas spring that can suppress the scattering of the leaked lubricating liquid while suppressing an increase in cost.
上記目的を達成するために、本発明は、シリンダの開口を開口閉鎖部材よりも外側で覆って前記開口から漏出する潤滑液の外部への飛散を抑制する飛散抑制部材を設ける構成とした。 In order to achieve the above-described object, the present invention is configured to provide a scattering suppression member that covers the opening of the cylinder outside the opening closing member and suppresses the scattering of the lubricating liquid leaking from the opening to the outside.
本発明によれば、コスト増を抑制しつつ漏出した潤滑液の飛散を抑制することが可能となる。 According to the present invention, it is possible to suppress scattering of the leaked lubricating liquid while suppressing an increase in cost.
「第1実施形態」
本発明に係る第1実施形態を図1および図2に基づいて説明する。
“First Embodiment”
1st Embodiment which concerns on this invention is described based on FIG. 1 and FIG.
図1は、排煙窓1を示している。排煙窓1は、建物の壁の上部に設置されるもので、建物の内外を連通させる窓開口3が内側に形成され建物に固定される建物側の部材である固定枠4と、固定枠4の窓開口3を開閉する窓5とを有している。窓5は、窓ガラス6と、窓ガラス6にその全周を囲むように取り付けられて窓ガラス6を保持する可動枠7とからなっており、可動枠7の下縁が固定枠4の下縁に図示略のヒンジを介して揺動可能に連結されている。窓5は、鉛直に沿う姿勢で窓開口3を閉塞し、建物の外側に向け揺動することで窓開口3を開放する。
FIG. 1 shows a smoke exhaust window 1. The smoke exhaust window 1 is installed at the upper part of the wall of the building, and has a fixed frame 4 which is a member on the building side and is fixed to the building with a
建物側の固定枠4と窓5側の可動枠7との間に、窓5を開方向に付勢するとともに開速度を制御する第1実施形態のガススプリング10が取り付けられている。なお、固定枠4と可動枠7との間には、窓開口3を閉塞する状態の窓5の可動枠7を固定枠4にロックする図示略のロック機構が設けられており、このロック機構のロックが解除されると、ガススプリング10がその付勢力で窓5を開作動させることになり、窓5は図示略のストッパ機構によって所定の角度位置で停止する。
Between the fixed frame 4 on the building side and the movable frame 7 on the
第1実施形態のガススプリング10は、図2(a)に示すように、一端側が閉塞され他端側が開口する有底筒状のシリンダ11と、シリンダ11の他端側のシリンダ開口12にこれを閉鎖するように設けられる開口閉鎖部材13と、シリンダ11内に摺動可能に設けられシリンダ11内を二つの室14と室15とに区画するピストン16と、一端側がピストン16に連結され他端側が開口閉鎖部材13を介してシリンダ11の外部に延出されるピストンロッド17と、を有している。
As shown in FIG. 2A, the
また、ガススプリング10は、ピストン16のピストンロッド17の延出側に付設されるディスク18と、シリンダ11内の開口閉鎖部材13とピストン16との間に設けられるシール部材19と、シリンダ11のピストンロッド17の突出側とは反対側の端部に溶接により固定されるシリンダブラケット20と、シリンダ開口12の開口閉鎖部材13よりも外側を覆うカバー21(飛散抑制部材)と、を有している。シリンダ11内には、圧縮空気や圧縮窒素ガス等の加圧されたガスGと油液等の潤滑液Lとが封入されている。
In addition, the
開口閉鎖部材13は、シリンダ11内の外端位置にてピストンロッド17の移動をガイドしてその振れを抑制するロッドガイドである。シール部材19は、シリンダ11内の開口閉鎖部材13よりも内側位置にてピストンロッド17とシリンダ11との間を密閉する。シール部材19はシリンダ11の室15内の圧力により開口閉鎖部材13に当接した状態でシリンダ11内に設置されている。第1実施形態のガススプリング10は、シリンダ11内にフリーピストンをもたないタイプとなっている。なお、室14にコイルスプリングを設けて、ガスGの圧力による付勢力をバネ力で補完したり、バネ特性を調整してもよい。
The
ピストンロッド17は、一端側がピストン16に連結され他端側が開口閉鎖部材13を介してシリンダ11の外部に延出されるロッド本体22と、ロッド本体22のシリンダ11からの突出側の端部に溶接により固定されるロッドブラケット23とを有している。
The
ガススプリング10は、図1に示すように、シリンダ11が上側にピストンロッド17が下側になるように、いわゆる倒立状態で配置され、ピストンロッド17のロッドブラケット23が固定枠4に回動可能に連結され、シリンダ11のシリンダブラケット20が窓5の可動枠7に回動可能に連結されている。ガススプリング10は、窓5が窓開口3を閉じた状態では、略鉛直方向に沿うとともにピストンロッド17がシリンダ11内に最も入り込んだ縮長状態となり、窓5が窓開口3を開いた状態では、ピストンロッド17がシリンダ11からの突出量を拡大する伸長状態となる。
As shown in FIG. 1, the
図2(a)に示すように、シリンダ11は、略円筒状の鋼製の胴部材30と、胴部材30の一端側を閉塞する鋼製の閉塞部材31とからなっている。胴部材30は、これを主体的に構成する円筒状の主体部32と、主体部32の閉塞部材31とは反対側の中間位置に形成されて主体部32の外周面よりも径方向内方に凹むとともに主体部32の内周面よりも径方向内方に突出する円環状の環状小径部33とを有している。この環状小径部33は、これよりも閉塞部材31側にあるピストン16が通過してシール部材19に当接することを規制するものであり、ピストン16が環状小径部33に当接するとピストン16に連結されたピストンロッド17がそれ以上シリンダ11から延出不可な状態つまりガススプリング10が最大長の状態となる。
As shown in FIG. 2A, the
胴部材30には、閉塞部材31とは反対側の端部であるシリンダ開口12の位置に、主体部32の外周面よりも径方向内方に凹むとともに主体部32の内周面よりも径方向内方に突出する円環状の環状段差部34が形成されている。環状段差部34によって開口閉鎖部材13がシリンダ11から抜けないように保持されている。環状小径部33および環状段差部34は、いずれも胴部材30の円筒状の素材への加締め加工により形成される塑性変形部である。
The
閉塞部材31は、球面状をなしており、外側に凸状をなす姿勢で胴部材30のシリンダ開口12とは反対側の端部に固定されている。閉塞部材31は、全周にわたって胴部材30の端部に隙間なく溶接されている。その結果、シリンダ11は、胴部材30と閉塞部材31との境界位置の外周部に円環状の環状溶接部37を有している。閉塞部材31の中央には、胴部材30の中心軸上でこの軸方向に沿って延在するように貫通穴38が形成されている。
The
シリンダブラケット20は、鋼製であり、板部40とこの板部40に垂直に延出する板部41とを有するL字状の取付板42と、板部40から板部41とは反対に突出するように板部40に固定された軸部材43とを有している。板部41には板厚方向に貫通する取付穴44が形成されている。シリンダブラケット20は、軸部材43を閉塞部材31の貫通穴38に挿入した状態で板部40が全周にわたって閉塞部材31に隙間なく溶接されている。その結果、シリンダ11は、閉塞部材31と板部40との境界位置に環状の環状溶接部45を有している。閉塞部材31および胴部材30が溶接され、閉塞部材31およびシリンダブラケット20が溶接されることによって、シリンダ11は、軸方向のシリンダブラケット20側が密閉され、シリンダ開口12のみが外部に開口する。取付穴44はシリンダ11の軸直交方向に沿っている。なお、本実施の形態ではシリンダブラケット20を鋼製としたが、樹脂やアルミ材により形成してもよい。
The
ピストン16は、シリンダ11の胴部材30内を摺接する円環状の鋼製のピストン本体48と、ピストン本体48に保持されてピストン本体48と胴部材30との隙間をシールする弾性ゴム材料からなるピストンシール49とを有している。ピストン本体48には、径方向の中央に、軸方向に貫通する貫通穴51が形成されている。
The
ピストン本体48には、外周部の軸方向の中央に径方向内方に凹む円環状のシール保持溝55が形成されており、シール保持溝55よりも径方向内側かつ貫通穴51よりも径方向外側に、軸方向に沿ってピストン本体48を貫通する流路56が、周方向に等間隔で複数形成されている。ピストンロッド17とともにピストン16が移動するときに流路56に作動流体が流通する。ピストン16は、上述したように、シリンダ11における環状小径部33と閉塞部材31との間に配置されている。
The piston
ピストンロッド17のロッド本体22は、鋼製であり、一定径の円柱状の主軸部61と、主軸部61の一端側に設けられる主軸部61よりも外径が小径のガイド軸部62と、ガイド軸部62の主軸部61とは反対側に設けられてピストン16に連結される連結部63とを有している。連結部63は、ピストン16の貫通穴51に挿通後、主軸部61とは反対側の端部が加締められることでピストン16をピストンロッド17に対し軸方向移動不可に連結する。ピストンロッド17は、主軸部61においてシール部材19および開口閉鎖部材13を通ってシリンダ11から外部に突出する。
The
ディスク18は、鋼製であり、円環状をなしていて、その内周側にピストンロッド17のガイド軸部62が挿通される。ディスク18は、ピストンロッド17のガイド軸部62の案内でピストン16およびピストンロッド17に対し軸方向に所定量移動可能となっている。ディスク18は、ピストン16に当接した状態で流路56を閉塞する一方、ガイド軸部62の案内でピストン16から離間すると流路56を開放する。ディスク18には、図示は略すが、流路56を介して室14および室15の2室を常時連通させる切欠部が形成されている。ディスク18は、ピストン16に対し接離することで流路56を開閉する。なお、ディスク18をピストン16およびピストンロッド17に対し軸方向に移動不能として、たわみにより流路56を開閉してもよい。なお、本実施の形態ではディスク18を鋼製としたが、樹脂やアルミ材により形成してもよい。
The
ディスク18がピストン16に当接した状態では、ピストン16の流路56とディスク18の図示略の切欠部とで形成されるオリフィスを介して、流体の移動を許容する。これにより、流体の流路抵抗が増大し、減衰力が上がる。このとき、オリフィスは流路56の一端の開口となる。他方、ディスク18がピストン16から離れて流路56を開放すると、流路56を介して流体の移動を許容する。これにより、流体の流路抵抗が減少し、減衰力が下がる。このような減衰力の調整でピストンロッド17のシリンダ11に対する移動速度を制御する。
When the
開口閉鎖部材13は、ナイロンやフェノール等の樹脂であり、中央に挿通孔70が形成され、その内側にピストンロッド17の主軸部61が挿通されている。開口閉鎖部材13には、径方向の外側に、大径部71と、大径部71よりも小径の小径部72とが形成されている。開口閉鎖部材13は、ピストンロッド17を挿通孔70の内側に挿通させた状態で大径部71において加締め前のシリンダ11に嵌合されることになる。この状態で、シリンダ11のシリンダ開口12側の端部が加締められて環状段差部34が形成されると、大径部71の小径部72側の端面がこの環状段差部34に当接することになり、開口閉鎖部材13のシリンダ11からの抜けが規制される。なお、本実施の形態では、開口閉鎖部材13を樹脂で形成するとしたが、鋼製やアルミを用いて形成してもよい。但し、シリンダ11の破壊を防ぐためには、樹脂を用いたほうが好ましい。
The
シール部材19は、合成ゴム製であり、円環状の基部80と、径方向内側にあって基部80から軸方向一側に延出する円環リップ状のロッド側シール部81と、径方向外側にあって基部80から軸方向のロッド側シール部81と同側に延出する円環リップ状のシリンダ側シール部82とを有している。
The
シール部材19は、基部80が開口閉鎖部材13の軸方向の大径部71側の端面に当接させられることになり、ロッド側シール部81の内側にピストンロッド17が挿通され、シリンダ側シール部82においてシリンダ11に嵌合する。その際に、シール部材19は、ロッド側シール部81においてピストンロッド17に締め代をもって当接し、シリンダ側シール部82においてシリンダ11に締め代をもって当接して、ピストンロッド17とシリンダ11との間をシールする。しかも、シール部材19はシリンダ11内のガスGの圧力によって、ロッド側シール部81が内径側に狭まる方向に力を受けてピストンロッド17に押し付けられ、シリンダ側シール部82が外径側に広がる方向に力を受けてシリンダ11に押し付けられることになって、シール性がより高まる。また、シール部材19は、シリンダ11内のガスGの圧力によって、基部80が開口閉鎖部材13に押し付けられ、開口閉鎖部材13を軸方向に押圧して、その大径部71をシリンダ11の環状段差部34に当接させる。なお、シール部材19は、室15の下端位置に配置されており、よって、潤滑液Lは、重力によりシール部材19上に溜まる。
The
ロッドブラケット23は、鋼製であり、板部83とこの板部83に垂直に延出する板部84とを有するL字状に形成されている。板部84には、板厚方向に貫通する取付穴85が形成されている。ロッドブラケット23は、ピストンロッド17の軸方向のピストン16とは反対側の端部に溶接により固定されており、この状態で取付穴85はピストンロッド17の軸方向直交に沿っている。なお、本実施の形態ではロッドブラケット23を鋼製としたが、樹脂やアルミ材により形成してもよい。
The
カバー21は、ゴム又は樹脂製であり、シリンダ11の胴部材30の外周側に設けられてシリンダ11よりもピストンロッド17と同側に延出する円筒状の筒状部91と、筒状部91の延出先端側からピストンロッド17まで延出する蓋部92と、を有している。
The
筒状部91は、円筒状の主体部95と、主体部95の蓋部92とは反対側の端部から径方向内方に突出する円環状の凸部96とを有している。蓋部92は、図2(b)に示すように、中央に円形の挿通孔97が形成された有孔円板状である。図2(a)に示すように、主体部95は、その内径がシリンダ11の主体部32の外径とほぼ同径に形成されており、凸部96は、その内径が環状小径部33の最小外径とほぼ同径に形成されている。挿通孔97の径は、ピストンロッド17の主軸部61の外径よりも若干大径となっている。
The
カバー21の取り付け時に、ピストンロッド17は、ロッド本体22にロッドブラケット23が取り付けられていない状態であり、シリンダ11に、ロッド本体22、ピストン16、シール部材19および開口閉鎖部材13が取り付けられた状態になっている。この状態で、シリンダ11から開口閉鎖部材13を介して外部に延出するロッド本体22を挿通孔97に挿入するようにして、シリンダ11のシリンダ開口12側をカバー21の筒状部91に嵌合させる。そして、筒状部91の凸部96がシリンダ11の環状小径部33の位置に合うと、凸部96が環状小径部33に嵌合し、カバー21の主体部95がシリンダ11の主体部32に嵌合する。すると、筒状部91がシリンダ11の外周側に設けられてシリンダ11よりもピストンロッド17と同側に延出する状態となり、蓋部92が筒状部91の延出先端側からピストンロッド17まで延出する状態になる。その後、ロッド本体22にロッドブラケット23を溶接する。
When the
このようなガススプリング10は、上述したように、ピストンロッド17が下側にシリンダ11が上側に配置された状態で排煙窓1の建物側の固定枠4と窓5側の可動枠7との間に取り付けられることになる。この状態で、シリンダ11は、シリンダ開口12が下側に閉塞部材31が上側に配置され、カバー21がシリンダ11の下部に取り付けられた状態になる。また、潤滑液Lがシール部材19の上側に溜まってピストンロッド17に接する状態となる。
As described above, the
窓5が窓開口3を閉塞する状態では、ガススプリング10がピストンロッド17のシリンダ11からの突出量を最も小さくしており、ピストン16が最もシリンダ11の閉塞部材31側に位置している。このとき、ガススプリング10には、シリンダ11内のガスGの圧力とピストン16の受圧面積差とによりピストン16にピストンロッド17をシリンダ11から突出させる方向の付勢力が発生している。よって、図示略のロック機構によって可動枠7の固定枠4へのロックが解除されると、ガススプリング10がピストンロッド17のシリンダ11からの突出量を増大させるように伸長し、可動枠7を押圧して、窓5を開作動させることになる。このとき、ピストン16の移動で室15から室14にガスGが流れることになるが、室15の圧力が室14の圧力よりも高くなることから、ディスク18がピストン16に当接した状態となる。よって、ピストン16の流路56が、ディスク18の図示略の切欠部と流路56との間のオリフィスのみを介して室14と室15とを連通させることになり、ガスGの流路抵抗が増大し、減衰力が上がる。これにより、可動枠7の開放速度を低下させる。
In a state in which the
他方、窓5が窓開口3を開放した状態から、例えば可動枠7を手で押圧して、窓5を閉作動させると、ガススプリング10は、ピストンロッド17のシリンダ11からの突出量を減少させるように縮長することになる。このとき、ピストン16の移動で室14から室15にガスGが流れることになるが、室14の圧力が室15の圧力よりも高くなることから、ディスク18がピストン16から離れることになる。よって、ピストン16の流路56が全体的に開放されて室14と室15とを連通させるため、ガスGの流路抵抗が減少し、減衰力が下がる。これにより、小さな操作力で窓5を閉じることができる。
On the other hand, when the
ガススプリング10は、火災が発生し高温雰囲気に晒されることがあると、その内圧が上昇し、開口閉鎖部材13がシリンダ11の環状段差部34を変形させて、開口閉鎖部材13およびシール部材19がシリンダ11から抜け出し、内部に封入されていた潤滑液Lが噴出する可能性がある。このような場合でも、ガススプリング10は、カバー21が、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。
When a fire occurs and the
上記した特許文献1には、排煙窓の開窓用のガススプリングが開示されているが、このガススプリングは、建物に火災が発生し高温雰囲気に晒されることがあると内圧が上昇してしまう。このように内圧が上昇すると、ガススプリングは、例えば、破損を生じて部品が飛散したり、内部に封入されていた潤滑液が広範囲に飛散したりする可能性がある。また、特許文献2のガススプリングでは、温度補償装置によって外気温低下による反発力低下を防ぐことはできるが、このガススプリングでも、火災が発生し高温雰囲気に晒されることがあると、ガススプリングの内圧が上昇し、例えば、破損を生じて部品が飛散したり、内部に封入されていた潤滑液が広範囲に飛散したりする可能性がある。特許文献3のガススプリングでは、火災が発生し高温雰囲気に晒されることがあると、油液が沸点に達する前の早期に変形部材が変形し溶融して、シリンダ内のガスを外部に漏出させ、内圧の上昇を抑制するようになっているが、構造が複雑でコストが高くなってしまう。
Patent Document 1 described above discloses a gas spring for opening a smoke exhaust window. This gas spring increases the internal pressure when a fire occurs in a building and is exposed to a high temperature atmosphere. End up. When the internal pressure rises in this manner, the gas spring may be damaged, for example, and the parts may be scattered, or the lubricating liquid sealed inside may be scattered over a wide range. Further, in the gas spring of Patent Document 2, it is possible to prevent a reduction in repulsive force due to a decrease in outside air temperature by a temperature compensation device. However, even in this gas spring, if a fire occurs and is exposed to a high temperature atmosphere, The internal pressure rises, and for example, there is a possibility that parts are scattered due to breakage, or the lubricating liquid sealed inside is scattered widely. In the gas spring of
これに対して、第1実施形態のガススプリング10は、カバー21によって、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆ってシリンダ開口12から漏出する潤滑液Lのカバー21から外部への飛散を抑制するため、構造が簡素になり、コスト増を抑制することができる。したがって、コスト増を抑制しつつ漏出した潤滑液Lの飛散を抑制することができる。
In contrast, in the
また、カバー21は、シリンダ11の外周側に設けられてシリンダ11よりもピストンロッド17と同側に延出する筒状部91と、筒状部91の延出先端側からピストンロッド17まで延出する蓋部92と、を有するため、飛散抑制の構造が簡素になり、コスト増を一層抑制することができる。
Further, the
また、カバー21は、ピストンロッド17のシリンダ11よりも突出する部分を覆うため、ピストンロッド17を保護することができる。よって、ピストンロッド17の打痕防止や防錆が図れる。
Moreover, since the
また、ガススプリング10は、排煙窓1に設けられるものであるため、設置場所に火災が発生し高温雰囲気に晒される可能性があることから、飛散抑制による効果が高い。
Moreover, since the
ここで、開口閉鎖部材13を、ガススプリング10の通常作動時つまりガススプリング10が所定の通常温度範囲にあるときには変形することはなく、潤滑液Lの沸点以下の所定温度で変形してシリンダ開口12を開放し、シリンダ11内のガスGを徐々に漏出させることができる材料(具体的にはスズまたはスズ合金)で形成しても良い。このように構成すれば、開口閉鎖部材13がカバー21に衝突することを抑制できる。
Here, the
また、開口閉鎖部材13を、ガススプリング10の通常作動時つまりガススプリング10が所定の通常温度範囲にあるときには変形することはなく、潤滑液Lの沸点以下の所定温度で変形し変形時に発泡して潤滑液Lを含んで保持することができる材料(具体的には、ゴム又は樹脂材に、熱膨張材を混合した材料)によって形成しても良い。このように構成すれば、開口閉鎖部材13が、カバー21とシリンダ11とピストンロッド17との間の空間で発泡してフィルタとなり、潤滑液Lを含んで保持するため、カバー21の蓋部92とピストンロッド17との間から潤滑液Lが漏れ出すことを抑制できる。
Further, the
「第2実施形態」
次に、本発明に係る第2実施形態を主に図3に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Second Embodiment”
Next, a second embodiment according to the present invention will be described mainly with reference to FIG. 3 with a focus on differences from the first embodiment. In addition, about the site | part which is common in 1st Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
図3(a)に示すように、第2実施形態のガススプリング10Aは、カバー21とは一部異なる蓋部92Aを有するカバー21Aと、ネジ部材101とを有している。カバー21Aの蓋部92Aには、図3(b)に示すように、挿通孔97を横断して挿通孔97から外周部の一位置まで延在する切れ目102と、切れ目102に対し一側にネジ穴103が、切れ目102に対し逆側に挿入穴104が、それぞれ形成されている。蓋部92Aは、切れ目102によって円周方向に分断されており、挿入穴104から挿入されたネジ部材101がネジ穴103に螺合されることで、切れ目102による分断部分が連結される。
As illustrated in FIG. 3A, the
カバー21Aの取り付け時に、ピストンロッド17は、ロッド本体22にロッドブラケット23が既に溶接されており、シリンダ11に、ピストンロッド17、ピストン16、シール部材19および開口閉鎖部材13が取り付けられた状態になっている。この状態で、シリンダ11から開口閉鎖部材13を介して外部に延出するピストンロッド17のロッドブラケット23を、切れ目102を広げて挿通孔97に挿入するようにして、シリンダ11のシリンダ開口12側を、カバー21Aの筒状部91に嵌合させる。そして、筒状部91の凸部96がシリンダ11の環状小径部33の位置に合うと、凸部96が環状小径部33に嵌合し、カバー21の主体部95がシリンダ11の主体部32に嵌合する。この状態で、挿入穴104からネジ部材101を挿入しネジ穴103螺合させて蓋部92Aの切れ目102による分断部分を連結する。この状態で、筒状部91がシリンダ11の外周側に設けられてシリンダ11よりもピストンロッド17と同側に延出する状態となり、蓋部92Aが筒状部91の延出先端側からピストンロッド17まで延出する状態になる。ここで、切れ目102を広げることが可能となるように、カバー21Aは、ゴム又は樹脂製となっている。
At the time of attaching the
このような第2実施形態によれば、カバー21Aが、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。また、ロッド本体22にロッドブラケット23が溶接された状態のピストンロッド17をシリンダ11に組み付けることができるため、生産性向上を図ることができる。
According to such 2nd Embodiment, since the
「第3実施形態」
次に、本発明に係る第3実施形態を主に図4に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Third Embodiment”
Next, a third embodiment according to the present invention will be described mainly based on FIG. 4 with a focus on differences from the first embodiment. In addition, about the site | part which is common in 1st Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第3実施形態のガススプリング10Bは、カバー21とは一部異なる筒状部91Bを有するカバー21Bと、シリンダ11とは一部異なる主体部32Bを有するシリンダ11Bとを有している。カバー21Bの筒状部91Bには、凸部96が形成されず、主体部95Bの蓋部92とは反対側の所定範囲の内周部にメネジ111が形成されている。また、シリンダ11Bには、主体部32Bの環状小径部33よりもシリンダ開口12側の外周部にオネジ112が形成されている。
The
カバー21Bの取り付け時に、ピストンロッド17は、ロッド本体22にロッドブラケット23が取り付けられていない状態であり、シリンダ11Bに、ロッド本体22、ピストン16、シール部材19および開口閉鎖部材13が取り付けられた状態になっている。この状態で、シリンダ11Bから開口閉鎖部材13を介して外部に延出するロッド本体22を挿通孔97の内側に挿入するようにして、シリンダ11Bのシリンダ開口12側のオネジ112を筒状部91Bの主体部95Bのメネジ111に螺合させる。すると、筒状部91Bがシリンダ11Bの外周側に設けられてシリンダ11Bよりもピストンロッド17と同側に延出する状態となり、蓋部92が筒状部91Bの延出先端側からピストンロッド17まで延出する状態になる。その後、ロッド本体22にロッドブラケット23を溶接する。
When the
このような第3実施形態によれば、カバー21Bが、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。また、シリンダ11Bにカバー21Bを取り付ける場合に、シリンダ11Bにカバー21Bを螺合させれば良いため、シリンダ11Bへのカバー21Bの取り付けが容易となる。
According to such 3rd Embodiment, since the
「第4実施形態」
次に、本発明に係る第4実施形態を主に図5に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Fourth Embodiment”
Next, a fourth embodiment according to the present invention will be described mainly based on FIG. 5 with a focus on differences from the first embodiment. In addition, about the site | part which is common in 1st Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第4実施形態のガススプリング10Cは、カバー21とは一部異なるカバー21Cと、図5(b)に示すように複数、具体的には2本のネジ部材121とを有している。カバー21Cは、一対の分割体122からなっている。図5(a)に示すように分割体122は、半円筒状の半筒状部125と、半円板状の半蓋部126と、を有している。半筒状部125は、半円筒状の主体部127と、主体部127の半蓋部126とは反対側の端部から主体部127の湾曲方向の内方に突出する半円状の凸部128と、を有している。半蓋部126には、図5(b)に示すように半円形の凹部129が形成されている。分割体122は、凹部129を挟んで一側にネジ穴103Cが、逆側に挿入穴104Cが形成されている。
The
カバー21Cの取り付け時に、ピストンロッド17は、ロッド本体22にロッドブラケット23が既に溶接されており、シリンダ11に、ピストンロッド17、ピストン16、シール部材19および開口閉鎖部材13が取り付けられた状態になっている。この状態で、一対の分割体122を、それぞれの凸部128が環状小径部33に嵌合し、それぞれの主体部127がシリンダ11の主体部32に当接するように配置する。この状態で、一対の分割体122は半筒状部125同士が当接し、半蓋部126同士が当接する。一方のネジ部材101を一方の分割体122の挿入穴104Cに挿入して他方の分割体122のネジ穴103に螺合させ、他方のネジ部材101を他方の分割体122の挿入穴104Cに挿入し一方の分割体122のネジ穴103に螺合させることで、一対の分割体122が一体となってカバー21Cとなる。
When the cover 21C is attached, the
カバー21Cは、一対の分割体122の一対の半筒状部125が、シリンダ11の胴部材30の外周側に設けられてシリンダ11よりもピストンロッド17と同側に延出する円筒状の筒状部91Cとなり、一対の分割体122の一対の半蓋部126が、筒状部91Cの延出先端側からピストンロッド17まで延出する有孔円板状の蓋部92Cとなる。また、一対の凸部128が環状の凸部96Cとなり、一対の凹部129が挿通孔97Cとなる。
The
このような第4実施形態によれば、カバー21Cが、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。また、ロッド本体22にロッドブラケット23が溶接された状態のピストンロッド17をシリンダ11に組み付けることができるため、生産性向上を図ることができる。
According to the fourth embodiment, since the cover 21C covers the
「第5実施形態」
次に、本発明に係る第5実施形態を主に図6に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Fifth Embodiment”
Next, a fifth embodiment according to the present invention will be described mainly with reference to FIG. 6 with a focus on differences from the first embodiment. In addition, about the site | part which is common in 1st Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第5実施形態のガススプリング10Dは、カバー21と、これとは別のカバー141とが設けられている。カバー141は、ゴム又は樹脂製であり、シリンダ11の胴部材30の外周側に設けられる円筒状の筒状部142と、筒状部142のカバー21とは反対側からシリンダブラケット20まで延出する蓋部143とを有している。筒状部142の蓋部143側の端部には、内周面よりも径方向内方に凹む円環状の凹部144が形成されている。蓋部143には、中央に挿通孔145が形成されている。筒状部142は、その内径がシリンダ11の主体部32の外径とほぼ同径に形成されており、挿通孔145は、シリンダブラケット20の板部40よりも一回り大きく形成されている。
The
カバー21の取り付けと前後して、カバー141がシリンダ11に取り付けられる。その際に、シリンダブラケット20を挿通孔145に挿入するようにして、シリンダ11の閉塞部材31側をカバー141の筒状部142に嵌合させる。そして、環状溶接部37が凹部144に嵌合すると、カバー141の筒状部142がこれと前後して取り付けられたカバー21の筒状部91に当接することになり、この状態でこれらを接合して一体のカバー構造体146(飛散抑制部材)を形成する。
The
このような第5実施形態によれば、カバー21が、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。また、カバー構造体146でシリンダ11の全体を覆うことができるため、シリンダ11の全体を保護することができる。
According to the fifth embodiment, since the
「第6実施形態」
次に、本発明に係る第6実施形態を主に図7に基づいて第1実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第1実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Sixth Embodiment”
Next, a sixth embodiment according to the present invention will be described mainly on the basis of FIG. 7 focusing on differences from the first embodiment. In addition, about the site | part which is common in 1st Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第6実施形態のガススプリング10Eは、カバー21とは一部異なる、円筒状のカバー21Eと、伸縮カバー151とを有している。カバー21Eには、蓋部92が設けられていない。カバー21Eは、ゴム又は樹脂製であり、円筒状の主体部95Eと凸部96とを有しており、主体部95Eの長さが短く、主体部95Eの凸部96とは反対側の端部の内周側に円環状の段差部152が形成されている。
The
伸縮カバー151は、ゴム又は樹脂製であり、段差部152に一端が嵌合する伸縮可能な筒状の蛇腹部155と、蛇腹部155の他端側を閉塞する蓋部156とを有している。蓋部156には、ロッドブラケット23の板部84を挿通させる挿通孔157が形成されている。
The
カバー21Eの取り付け時に、ピストンロッド17は、ロッド本体22にロッドブラケット23が既に溶接されており、シリンダ11に、ピストンロッド17、ピストン16、シール部材19および開口閉鎖部材13が取り付けられた状態になっている。この状態で、シリンダ11のシリンダ開口12側を、カバー21Eに嵌合させる。そして、カバー21Eの凸部96がシリンダ11の環状小径部33の位置に合うと、凸部96が環状小径部33に嵌合し、カバー21Eの主体部95Eがシリンダ11の主体部32に嵌合する。
When the
次に、ピストンロッド17のロッドブラケット23の板部84を、挿通孔157に挿入するようにして、伸縮カバー151の蛇腹部155の蓋部156とは反対側の端部をカバー21Eの段差部152に嵌合させる。その際に、蛇腹部155と段差部152とを例えば接着剤により接着して、カバー21Eと伸縮カバー151とを一体化してカバー構造体158(飛散抑制部材)とする。これにより、カバー構造体158は、カバー21Eと蛇腹部155とからなる筒状部159がシリンダ11の外周側に設けられてシリンダ11よりもピストンロッド17と同側に延出する状態となり、蓋部156が筒状部159の延出先端側からピストンロッド17まで延出してロッドブラケット23の板部83に当接する状態になる。
Next, the
ガススプリング10Eは、ピストンロッド17がシリンダ11から突出する方向に移動すると、蛇腹部155が伸びてこれに追従し、ピストンロッド17がシリンダ11内に入り込む方向に移動すると、蛇腹部155が縮んでこれに追従して、ガススプリング10Eの伸縮にかかわらず、カバー構造体158がピストンロッド17のロッド本体22の突出部分の全体を被覆する。
When the
このような第6実施形態によれば、カバー構造体158が、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。また、カバー構造体158でロッド本体22の突出部分の全体を覆うことができるため、ロッド本体22の全体を保護することができる。
According to the sixth embodiment, since the
「第7実施形態」
次に、本発明に係る第7実施形態を主に図8に基づいて第6実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第6実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Seventh Embodiment”
Next, a seventh embodiment according to the present invention will be described mainly based on FIG. 8 with a focus on differences from the sixth embodiment. In addition, about the site | part which is common in 6th Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第7実施形態のガススプリング10Fは、カバー21Eとは一部異なるカバー21Fと、シリンダ11とは一部異なる主体部32Fを有するシリンダ11Fとを有している。カバー21Fには、凸部96が形成されず、内周部にメネジ161が形成されている。また、シリンダ11Fには、主体部32Fの環状小径部33よりもシリンダ開口12側の外周部にオネジ162が形成されている。
The
カバー21Fの取り付け時には、カバー21Fのメネジ161にシリンダ11のシリンダ開口12側のオネジ162を螺合させる。次に、ピストンロッド17のロッドブラケット23の板部84を、挿通孔157に挿入するようにして、伸縮カバー151の蛇腹部155の蓋部156とは反対側の端部をカバー21Fの段差部152に嵌合させる。その際に、蛇腹部155と段差部152とを例えば接着剤により接着して、カバー21Fと伸縮カバー151とを一体化してカバー構造体163(飛散抑制部材)とする。
When the
このような第7実施形態によれば、カバー構造体163が、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。また、カバー構造体163でロッド本体22の突出部分の全体を覆うことができるため、ロッド本体22の全体を保護することができる。
According to the seventh embodiment, since the
「第8実施形態」
次に、本発明に係る第8実施形態を主に図9に基づいて第6実施形態との相違部分を中心に説明する。なお、第6実施形態と共通する部位については、同一称呼、同一の符号で表す。
“Eighth Embodiment”
Next, an eighth embodiment according to the present invention will be described mainly on the basis of FIG. 9 focusing on the differences from the sixth embodiment. In addition, about the site | part which is common in 6th Embodiment, it represents with the same name and the same code | symbol.
第8実施形態のガススプリング10Gは、カバー21Eとは一部異なるカバー21Gを有している。カバー21Gは、円筒状の筒状部91Gと蓋部171とを有している。筒状部91Gは、円筒状の主体部95Gを有しており、円環状の凸部96が主体部95Gの軸方向の中間位置に、円環状の凹部172が主体部95Gの軸方向の蓋部171側の端部位置に設けられている。主体部95Gの凸部96とは反対側の端部の内周側に円環状の段差部152が形成されている。蓋部143は、中央に挿通孔173が形成された有孔円板状である。主体部95Gは、その内径がシリンダ11の主体部32の外径とほぼ同径に形成されており、挿通孔173は、シリンダブラケット20の板部40のよりも一回り大きく形成されている。
The
カバー21Gがシリンダ11に取り付けられる。その際に、シリンダブラケット20の板部41を挿通孔173に挿入するようにして、シリンダ11の閉塞部材31側をカバー21Gの筒状部91Gに嵌合させる。その際に、環状溶接部37が凹部172に嵌合し、凸部96が環状小径部33に嵌合する。そして、シリンダ11に取り付けられたカバー21Gの段差部152に、伸縮カバー151の蛇腹部155の蓋部156とは反対側の端部を嵌合させる。その際に、蛇腹部155と段差部152とを例えば接着剤により接着して、カバー21Gと伸縮カバー151とを一体化してカバー構造体174(飛散抑制部材)とする。
A
このような第7実施形態によれば、カバー構造体174が、シリンダ開口12を開口閉鎖部材13よりも外側で覆っているため、シリンダ開口12から漏出する潤滑液Lの外部への飛散を抑制することになる。また、カバー構造体174でシリンダ11の全体およびロッド本体22の全体を覆うことができるため、シリンダ11の全体およびロッド本体22の全体を保護することができる。
According to the seventh embodiment, since the
ここで、第7実施形態において、カバー21Gを吹きつけで形成しても良い。つまり、シリンダ11のシリンダ開口12側に段差部152の型となる治具を取り付けておき、この状態でシリンダ11の外側にカバー21Gを形成するための材料を吹き付ける。材料が固まった後、治具を取り外すことで、カバー21Gに段差部152が形成される。この場合、吹きつけの材料は、例えば、樹脂含有材である。
Here, in the seventh embodiment, the
以上に述べた実施形態は、一端側が閉塞され、他端側が開口するシリンダと、前記シリンダの開口に設けられる開口閉鎖部材と、前記シリンダ内に摺動可能に設けられるピストンと、一端側が前記ピストンに連結され、他端側が前記開口閉鎖部材を介して外部に延出されるピストンロッドと、前記シリンダ内に封入されるガスおよび潤滑液と、前記シリンダの開口を前記開口閉鎖部材よりも外側で覆って前記開口から漏出する潤滑液の外部への飛散を抑制する飛散抑制部材と、を有する。カバーによって、シリンダの開口を開口閉鎖部材よりも外側で覆ってシリンダの開口から漏出する潤滑液のカバーから外部への飛散を抑制するため、構造が簡素になり、コスト増を抑制することができる。したがって、コスト増を抑制しつつ漏出した潤滑液の飛散を抑制することができる。 In the embodiment described above, one end side is closed and the other end side is opened, an opening closing member provided in the opening of the cylinder, a piston slidably provided in the cylinder, and one end side of the piston A piston rod whose other end extends to the outside through the opening closing member, gas and lubricating liquid sealed in the cylinder, and the opening of the cylinder is covered outside the opening closing member. And a scattering suppressing member that suppresses scattering of the lubricating liquid leaking from the opening to the outside. Since the cover covers the opening of the cylinder outside the opening closing member and prevents the lubricant leaking from the opening of the cylinder from scattering from the cover to the outside, the structure is simplified and the increase in cost can be suppressed. . Therefore, it is possible to suppress the scattering of the leaked lubricating liquid while suppressing an increase in cost.
また、前記飛散抑制部材は、前記シリンダの外周側に設けられて該シリンダよりも前記ピストンロッドと同側に延出する筒状部と、前記筒状部の延出先端側から前記ピストンロッドまで延出する蓋部と、を有する。よって、飛散抑制部材による飛散抑制の構造が簡素になり、コスト増を一層抑制することができる。 Further, the scattering suppression member is provided on the outer peripheral side of the cylinder and extends from the cylinder to the same side as the piston rod, and from the leading end side of the cylindrical portion to the piston rod. And a lid portion extending. Therefore, the structure of scattering suppression by the scattering suppressing member is simplified, and the cost increase can be further suppressed.
また、前記開口閉鎖部材は、所定温度で変形して前記シリンダの開口を開放するため、開口閉鎖部材がカバーに衝突することを抑制できる。 Moreover, since the opening closing member is deformed at a predetermined temperature to open the opening of the cylinder, the opening closing member can be prevented from colliding with the cover.
また、前記開口閉鎖部材は、変形時に発泡して前記潤滑液を含んで保持するため、飛散抑制部材から潤滑液が漏れ出すことを抑制できる。 In addition, since the opening closing member foams during deformation and holds the lubricating liquid, the lubricating liquid can be prevented from leaking from the scattering suppressing member.
また、排煙窓に設けられるため、設置場所に火災が発生し高温雰囲気に晒される可能性があることから、飛散抑制による効果が高い。 In addition, since it is provided in the smoke exhaust window, there is a possibility that a fire may occur at the installation location and it may be exposed to a high temperature atmosphere.
1 排煙窓
10,10A〜10G ガススプリング
11,11B,11F シリンダ
12 シリンダ開口
13 開口閉鎖部材
16 ピストン
17 ピストンロッド
21,21A〜21C カバー(飛散抑制部材)
146,158,163,174 カバー構造体
91,91B,91C,91G,159 筒状部
92,92A,92C,156 蓋部
G ガス
L 潤滑液
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
146, 158, 163, 174
Claims (5)
前記シリンダの開口に設けられる開口閉鎖部材と、
前記シリンダ内に摺動可能に設けられるピストンと、
一端側が前記ピストンに連結され、他端側が前記開口閉鎖部材を介して外部に延出されるピストンロッドと、
前記シリンダ内に封入されるガスおよび潤滑液と、
前記シリンダの開口を前記開口閉鎖部材よりも外側で覆って前記開口から漏出する潤滑液の外部への飛散を抑制する飛散抑制部材と、
を有することを特徴とするガススプリング。 A cylinder with one end closed and the other end open;
An opening closing member provided at an opening of the cylinder;
A piston slidably provided in the cylinder;
A piston rod having one end connected to the piston and the other end extending to the outside via the opening closing member;
Gas and lubricating liquid sealed in the cylinder;
A scattering suppressing member that covers the opening of the cylinder outside the opening closing member and suppresses scattering of the lubricating liquid leaking from the opening to the outside;
A gas spring characterized by comprising:
前記シリンダの外周側に設けられて該シリンダよりも前記ピストンロッドと同側に延出する筒状部と、
前記筒状部の延出先端側から前記ピストンロッドまで延出する蓋部と、
を有することを特徴とする請求項1記載のガススプリング。 The scattering suppression member is
A cylindrical portion provided on the outer peripheral side of the cylinder and extending to the same side as the piston rod from the cylinder;
A lid portion extending from the extending tip side of the cylindrical portion to the piston rod;
The gas spring according to claim 1, comprising:
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