JP2015097790A - 化粧料塗布具 - Google Patents
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Abstract
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さらに、できた毛束を修正しようとしても、先端に多量の液が付いているので、部分直しも容易にできず、非常に使い勝手を損なう。
また、特許文献3には、睫毛にマスカラ用の化粧料を一度で塗布するための、ブラシ部と植毛ブラシ部との配置関係に関して、何ら記載されていない。
以下の説明においては、図1〜図3に示すように、後述する本発明の第1の実施形態の化粧料塗布具1の軸部12の軸の延びる軸方向をY方向、軸方向(Y方向)に直交する周に向かう方向(径方向)をX方向として説明する。また、図1〜図3に示すように、軸方向(Y方向)については、後述する化粧料塗布具1の把持部11側を上側として説明し、後述する植毛部14側を下側として説明する。
ブラシ毛132は、その太さが、30μm以上250μm以下であることが好ましく、50μm以上200μm以下であることがより好ましく、61μm以上150μm以下がさらに好ましく、75μm以上135μm以下がよりさらに好ましい。
また、ブラシ毛132の長さは、1mm以上15mm以下であることが好ましく、2mm以上8mm以下であることがより好ましい。ブラシ毛132の長さの測定は、金属製ワイヤ131に巻きつけた時のブラシ毛132の長さを示している。尚、本実施形態においては、ブラシ毛132の芯体133表面からの長さが一定であるが、長さが異なっていてもよい。ブラシ毛132の長さが異なる例としては、例えば、芯体133における軸方向(Y方向)の上側から下側に向かって、ブラシ毛132の芯体133表面からの長さが漸次短くなっていたり、漸次長くなっていたりする形態、芯体133における軸方向(Y方向)の上側から下側に向かって、ブラシ毛132の芯体133表面からの長さが漸次長くなり、続いて漸次短くなるような形態、或いは、不規則的にブラシ毛132の芯体133表面からの長さが異なる形態等が挙げられる。
図4〜図7は、便宜上様々な植毛部14の形状を示しているが、図4〜図7に示す各形態に記載の植毛部14の形状に限定されるものではなく、あくまでも植毛部14の形状のバリエーションを示しているに過ぎない。
ブラシ部13の最も湾曲する状態を側面視して、把持部とは反対側の先端径は、1mm以上15mm以下であることが好ましく、2mm以上8mm以下であることがより好ましく、2mm以上6mm以下がさらに好ましい。
ブラシ部13の把持部とは反対側の先端径は、ブラシ部13の円筒の最大径との差が、9mm以下が好ましく、7mm以下がより好ましく、2mm以下がさらに好ましい。ブラシ部13の把持部とは反対側の先端径は、ブラシ部13の円筒の最大径と同等の長さでも良い。
ブラシ部13のブラシ毛132の密度は、針金部の単位面積あたりのブラシ毛の本数のようにして測定することができる。一方、植毛部14の繊維141の密度は、単位面積あたりの植毛繊維の本数のようにして測定することができる。
また、植毛部14の繊維141は、植毛用基部の表面からの長さが、0.1mm以上7mm以下であることが好ましく、0.3mm以上5mm以下であることがより好ましい。0.5mm以上4mm以下であることが更に好ましい。尚、本実施形態においては、繊維141の植毛用基部の表面からの長さが一定であるが、長さが異なっていてもよい。
尚、図10に示す球形状の植毛部14は、形状が軸方向(Y方向)に短くなっている為、コンパクトに塗ることができ、マスカラ液を肌に付けずに、塗ることができる、また、図3に示す雫形状の植毛部14、図11に示す逆雫形状の植毛部14及び図5に示す俵状の植毛部14は、形状が軸方向(Y方向)に細長くなっている為、内側仮想曲線IL1の延長線に線で接しており、化粧料塗布具1のブラシ部13から植毛部14までが、睫毛の目尻から目頭まで、ピッタリとフィットした状態で一度に塗布できる。さらに、図3に示す雫形状の場合、下まつ毛への塗布が容易になる。また、図11に示す逆雫形状の場合、植毛部が細くなっているので、塗布時に視界を遮らず、塗りにくい目頭・目尻部分にもきめ細かく塗布することができる。
ここで、空隙部15の体積は、図14に示すように、ブラシ部13の軸方向(Y方向)の最下側のブラシ毛132の先端と、植毛部14の最も広い幅に位置する部分とを結んだ線を、ブラシ部13の軸心を中心に全周に亘らせることにより想定される仮想3次元の立体円柱構造の部分から得られる値である。
図1に示すように、以上の構成を有する化粧料塗布具1が、化粧料塗布装置100を構成する容器2内から引き抜かれると、しごき弁21のしごき孔211により、化粧料塗布具1の軸部12、ブラシ部13及び植毛部14に付着した過剰の化粧料3がしごき落とされる。その際、化粧料塗布具1の塗布部10は、軸部12におけるブラシ部13から植毛部14までの全領域が湾曲した形状に形成されており、化粧料塗布具1には、ブラシ部13の軸方向(Y方向)の下端(先端)に植毛部14を有し、内側仮想曲線IL1の延長線上に沿って植毛部14が配置されているので、ブラシ部13の軸方向(Y方向)の下端(先端)に化粧料3が塊状に付き難く、適量の化粧料3がブラシ部13及び植毛部14に保持されるようになる。特に、本実施形態の化粧料塗布具1は、図2及び図3に示すように、ブラシ部13と植毛部14との境界に空隙部15を有しているので、しごき弁21のしごき孔211によって過剰の化粧料3がしごき落とされる際に、適量な化粧料3を保持でき、化粧料塗布具1を上下に動かすしごき操作を行うことで、適量の化粧料3がブラシ部13及び植毛部14に保持されるようになる。
例えば、上述した化粧料塗布具1は、化粧料3としてマスカラ用の化粧料を用いた、図15(a)及び図15(b)に示すようなマスカラ用の化粧料塗布具であったが、化粧料3としてアイブロー用の化粧料を用い、塗布対象部位を眉毛としたアイブロー用の化粧料塗布具であってもよい。さらに、化粧料3として睫毛・眉毛用の美容液を用い、塗布対象部位を睫毛・眉毛とした睫毛・眉毛用の化粧料塗布具であってもよい。
把持部と塗布部とを備える化粧料塗布具であって、
塗布部は、把持部から伸びる軸部、軸部から放射状に延びるブラシ毛によるブラシ部、及び軸部における把持部とは反対側の先端に植毛部とを備えており、
前記ブラシ部は、2本の金属製ワイヤの間にブラシ毛を差し込んだ状態で螺旋状に巻き付けられており、前記植毛部は、ブラシ部のブラシ毛より細かい繊維を備えており、前記塗布部は前記軸部におけるブラシ部から植毛部までの全領域が湾曲した形状である化粧料塗布具。
前記塗布部は前記軸部におけるブラシ部から植毛部までの全領域が円弧形状である前記<1>記載の化粧料塗布具。
<3>
前記ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形と、前記植毛部の外形との間に空隙部を有する前記<1>又は<2>記載の化粧料塗布具。
<4>
前記塗布部が最も湾曲する状態を側面視して、前記植毛部の軸部を通る最大径と、ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形による円弧状の仮想3次元の立体円柱構造における最大径との割合(植毛部の最大径/ブラシ部最大径)が0.3以上1.5以下が好ましく、0.5以上1.5以下がより好ましく、0.5以上1.3以下がさらに好ましく、0.6以上1.2以下がよりさらに好ましく、0.8以上1.1以下がよりさらに好ましい前記<1>〜<3>のいずれか1記載の化粧料塗布具。
<5>
前記塗布部が最も湾曲する状態を側面視して、前記植毛部の軸部を通る最大径と、ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形による円弧状の仮想3次元の立体円柱構造における把持部とは反対側の先端径との割合(植毛部の最大径/ブラシ部先端径)が0.3以上3以下が好ましく、0.5以上3以下がより好ましく、0.6以上1.4以下がさらに好ましく、0.7以上1.2以下がよりさらに好ましく、0.8以上1.1以下がよりさらに好ましい前記<1>〜<4>のいずれか1記載の化粧料塗布具。
<6>
前記植毛部の前記繊維は、その密度が、前記ブラシ部の前記ブラシ毛の密度よりも高い前記<1>〜<5>のいずれか1記載の化粧料塗布具。
<7>
前記植毛部は、静電加工により繊維が固定されて形成されている前記<1>〜<6>のいずれか1記載の化粧料塗布具。
<8>
前記ブラシ部は、その曲率半径が10mm以上300mm以下であることが好ましく、13mm以上200mm以下であることがより好ましく、30mm以上100mm以下であることがさらに好ましい円弧状である前記<1>〜<7>のいずれか1記載の化粧料塗布具。
<9>
前記<1>〜<8>のいずれか1記載の化粧料塗布具と、化粧料を収容するための容器とを備える化粧料塗布装置であって、前記化粧料塗布具は、前記容器の口部から該容器内に出入自在になっており、前記容器には、その口部又はその近傍に、しごき孔を有する可撓性のしごき弁が設けられている化粧料塗布装置。
<10>
前記ブラシ部が最も湾曲する状態を側面視して、内側部分に位置する放射状のブラシ毛の先端どうしを繋いで形成される内側仮想曲線の延長線上に沿って、先端に植毛部の軸部を通る最大径の外形(外周)が配置されている前記<1>〜<9>のいずれか1記載の化粧料塗布具。
<11>
前記ブラシ部が最も湾曲する状態を側面視して、外側部分に位置する放射状のブラシ毛の先端どうしを繋いで形成される外側仮想曲線の延長線上に沿って、植毛部の軸部を通る最大径の外形(外周)が配置されている前記<1>〜<10>のいずれか1記載の化粧料塗布具。
11 把持部
10 塗布部
12 軸部
13 ブラシ部
131 金属製ワイヤ
132 ブラシ毛
133 芯体
14 植毛部
141 繊維
15 空隙部
2 容器
21 しごき弁
211 しごき孔
22 ねじ部
23 口部
3 化粧料
100 化粧料塗布装置
Claims (11)
- 把持部と塗布部とを備える化粧料塗布具であって、
塗布部は、把持部から伸びる軸部、軸部から放射状に延びるブラシ毛によるブラシ部、及び軸部における把持部とは反対側の先端に植毛部とを備えており、
前記ブラシ部は、2本の金属製ワイヤの間にブラシ毛を差し込んだ状態で螺旋状に巻き付けられており、前記植毛部は、ブラシ部のブラシ毛より細かい繊維を備えており、前記塗布部は前記軸部におけるブラシ部から植毛部までの全領域が湾曲した形状である化粧料塗布具。 - 前記塗布部は前記軸部におけるブラシ部から植毛部までの全領域が円弧形状である請求項1記載の化粧料塗布具。
- 前記ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形と、前記植毛部の外形との間に空隙部を有する請求項1又は2記載の化粧料塗布具。
- 前記塗布部が最も湾曲する状態を側面視して、前記植毛部の軸部を通る最大径と、ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形による湾曲した形状の仮想3次元の立体円柱構造における最大径との割合(植毛部の最大径/ブラシ部最大径)が0.3以上、1.5以下である請求項1〜3のいずれか1項記載の化粧料塗布具。
- 前記塗布部が最も湾曲する状態を側面視して、前記植毛部の軸部を通る最大径と、ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形による湾曲した形状の仮想3次元の立体円柱構造における最大径との割合(植毛部の最大径/ブラシ部最大径)が0.5以上、1.5以下である請求項4記載の化粧料塗布具。
- 前記塗布部が最も湾曲する状態を側面視して、前記植毛部の軸部を通る最大径と、ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形による湾曲した形状の仮想3次元の立体円柱構造における把持部とは反対側の先端径との割合(植毛部の最大径/ブラシ部先端径)が0.3以上、3以下である請求項1〜5のいずれか1項記載の化粧料塗布具。
- 前記塗布部が最も湾曲する状態を側面視して、前記植毛部の軸部を通る最大径と、ブラシ部のブラシ毛の先端を繋いだブラシの外形による湾曲した形状の仮想3次元の立体円柱構造における把持部とは反対側の先端径との割合(植毛部の最大径/ブラシ部先端径)が0.5以上、3以下である請求項6記載の化粧料塗布具。
- 前記植毛部の前記繊維は、その密度が、前記ブラシ部の前記ブラシ毛の密度よりも高い請求項1〜7のいずれか1項記載の化粧料塗布具。
- 前記植毛部は、静電加工により繊維が固定されて形成されている請求項1〜8のいずれか1項記載の化粧料塗布具。
- 前記ブラシ部は、その曲率半径が10mm以上300mm以下の円弧状である請求項1〜9のいずれか1項記載の化粧料塗布具。
- 請求項1〜10のいずれか1項記載の化粧料塗布具と、化粧料を収容するための容器とを備える化粧料塗布装置であって、前記化粧料塗布具は、前記容器の口部から該容器内に出入自在になっており、前記容器には、その口部又はその近傍に、しごき孔を有する可撓性のしごき弁が設けられている化粧料塗布装置。
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