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JP2015090026A - シール部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】雰囲気温度が高くなっても開閉部材が開き難くなるのを防ぐことが可能なシール部材を提供することを課題とする。【解決手段】本発明は、開閉部材50の周端面52、又は周端面52との対向面54に取り付けられるシール部材10であって、一方の面52、54に取り付けられ且つ当該面52、54に沿って延びる基部12と、基部12と同方向に延び且つ基部12から一方の面52、54と交差する方向に突出し、開閉部材50が閉じるときに弾性変形して他方の面54、52と面接触し、これにより、基部12と共同して周端面52と対向面54との間を密閉する弾性変形部22と、を備え、弾性変形部22において、前記他方の面54、52と面接触する接触面52、54は、該弾性変形部22を支持する基部12側の部位よりも硬いことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、トラックの荷箱における扉や扉枠等に取り付けられるシール部材に関する。
一般に、トラックの荷箱における扉等の開閉部材の周端には、荷箱内の気密性を高めるためや、外部から荷箱内への水の進入を防ぐために、シール部材が取り付けられている。この種のシール部材は、図14に示すように、開閉部材150の周端に取り付けられる基部102であって該周端に沿って延びる基部102と、基部102と同方向に延びると共に基部102から開閉部材150の周端面151と交差する方向に突出する弾性変形部104と、を備える。弾性変形部104は、例えば、ゴム等の柔軟性のある樹脂によって形成されている(例えば、特許文献1)。
このシール部材100において、弾性変形部104は、開閉部材150が閉じるときに扉枠152等と当接することによって弾性変形し(図14に示す例では弾性変形部104が湾曲し)、扉枠152等における開閉部材150の周端面151と対向する面(対向面)153と面接触する。これにより、開閉部材150の周端面151と扉枠152等の対向面153との間が密閉される。
特開2001−107658号公報
ところで、季節の変化等によって雰囲気温度が高くなると、扉枠152等にも熱が伝わって対向面153の温度が高くなるため、弾性変形部104が柔らかくなって粘着力が増し、これにより、開閉部材150が閉じた状態において弾性変形部104が扉枠152等の対向面153に強固に密着する場合があった。この場合、開閉部材150を開こうとすると、この扉枠152等の対向面153に強固に密着した状態の弾性変形部104を該対向面153から引き剥がしつつ開閉部材150を開かなければならないため(例えば、図6〜図11参照)、開閉部材150を開くのに大きな力が必要となる、即ち、開閉部材150が開き難くなる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、雰囲気温度が高くなっても開閉部材が開き難くなるのを防ぐことが可能なシール部材を提供することを課題とする。
本発明に係るシール部材は、開閉部材の周端面、又は前記開閉部材が閉じたときの該開閉部材の周端面と対向する対向面に取り付けられるシール部材であって、前記周端面及び前記対向面のうちの一方の面に取り付けられる基部であって前記一方の面に沿って延びる基部と、前記基部と同方向に延びると共に該基部から前記一方の面と交差する方向に突出する弾性変形部であって、前記開閉部材が閉じるときに前記周端面及び前記対向面のうちの他方の面を含む部材に当接することによって弾性変形して前記他方の面と面接触し、これにより、前記基部と共同して前記周端面と前記対向面との間を密閉する弾性変形部と、を備え、前記弾性変形部において、前記他方の面と面接触する接触面が該弾性変形部を支持する前記基部側の部位よりも硬いことを特徴とする。
かかる構成によれば、弾性変形部の接触面が、該弾性変形部を支持する基部側の部位よりも硬く構成されているため、通常の使用温度範囲内(対向面の温度が、例えば、10℃〜60℃程度の範囲内)では、熱によって柔らかくなっても前記接触面が前記他方の面(対向面又は周端面)に密着するほど粘着力が高くならない。これにより、開閉部材を開くときに弾性変形部が前記他方の面に対して滑るため(即ち、前記他方の面に密着したシール部材を引き剥がしつつ開閉部材を開かなくてもよいため)、雰囲気温度が高くなっても開閉部材が開き難くならない。
本発明に係るシール部材において、前記接触面は、雰囲気温度が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって構成されてもよい。
このような樹脂によって弾性変形部の接触面が構成されることにより、通常の使用温度範囲内において雰囲気温度が高くなっても、弾性変形部が前記他方の面に密着するのを確実に防ぐことができる。
また、前記弾性変形部は、前記接触面を含む第1の層と、前記第1の層に隣接する第2の層とを有し、前記第1の層は、前記雰囲気温度が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって構成され、前記第2の層は、前記第1の層よりも硬度の小さな樹脂によって構成されていることが好ましい。
かかる構成によれば、弾性変形部は、第2の層を有しているため、雰囲気温度が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって全体が構成される弾性変形部に比べて、柔らかくなる。これにより、開閉部材の開閉を繰り返したとき(即ち、弾性変形部の弾性変形が繰り返されたとき)の弾性変形部における割れ等の発生を抑えることができ、開閉部材の開閉の繰り返しに対する耐久性が向上する。
この場合、前記第1の層は、前記第2の層よりも薄いのがより好ましい。このように、第1の層を第2の層と比べて薄くすることによって、弾性変形部において十分な柔軟性が確保され、前記割れ等の発生がより効果的に抑えられてシール部材の前記耐久性がより向上する。
例えば、前記第1の層は半硬質塩化ビニルであり、前記第2の層は軟質塩化ビニルであってもよい。このように、弾性変形部における前記他方の面に接触する部位が半硬質塩化ビニルによって構成されることで、通常の使用温度範囲内においては、熱によって柔らかくなっても、前記接触する部位は、前記他方の面に密着せずに開閉部材を開くときに前記他方の面に対して滑る。このため、シール部材を前記他方の面から引き剥がしつつ開かなくてもよく、これにより、雰囲気温度が高くなっても開閉部材が開き難くならない。
以上より、本発明によれば、雰囲気温度が高くなっても開閉部材が開き難くなるのを防ぐことが可能なシール部材を提供することができる。
本実施形態に係るトラックの荷箱後部の縦断面図である。 シール部材が取り付けられた状態における扉の下端部の拡大断面図である。 シール部材の拡大横断面図である。 扉を閉めるときに第2気密片がフレームに当接した状態を示す図である。 扉が閉じて第2気密片が弾性変形した状態を示す図である。 従来のシール部材が取り付けられた扉を開くときの第2気密片の状態を説明するための図であって、扉が閉じた状態の図である。 従来のシール部材が取り付けられた扉を開くときの第2気密片の状態を説明するための図であって、第2気密片が反り返り始めた状態の図である。 従来のシール部材が取り付けられた扉を開くときの第2気密片の状態を説明するための図であって、第2気密片が反り返って対向面から剥がれた始めた状態の図である。 従来のシール部材が取り付けられた扉を開くときの第2気密片の状態を説明するための図であって、第2気密片が反り返って接触面の中間部分までが対向面から剥がれた状態の図である。 従来のシール部材が取り付けられた扉を開くときの第2気密片の状態を説明するための図であって、第2気密片が反り返って対向面との接触面全体が対向面から剥がれた状態の図である。 従来のシール部材が取り付けられた扉を開くときの第2気密片の状態を説明するための図であって、第2気密片が対向面から剥がれた後、対向面上を滑っている状態の図である。 他実施形態に係るシール部材の拡大横断面図である。 他実施形態に係るシール部材の拡大横断面図である。 従来のシール部材を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図11を参照しつつ説明する。
本実施形態に係るシール部材は、図1及び図2に示すように、トラックの荷箱の後部に設けられた扉(開閉部材)50の周端に取り付けられるトラック用シール部材、より詳しくは、トラックの荷箱における扉用のシール部材である。このシール部材10は、扉50の周端面52と、扉50を閉じた状態のときに該扉50の周端面52と対向する面54(以下、単に「対向面」とも称する。)と、の間を密閉することによって、荷箱の気密性を高めたり、外部から荷箱内への水(雨水等)の進入を防いだりする。本実施形態の扉50は、板状の扉本体56と、扉本体56の周端部に取り付けられる枠部材60とを有し、シール部材10は、枠部材60に取り付けられる。また、本実施形態の対向面54は、荷箱の金属製フレーム58に含まれ、金属製フレーム58は、表面が塗装された金属によって構成されている。
以下では、先ず、枠部材60の構成を説明し、その後、シール部材10の構成を説明する。
枠部材60は、矩形の板状に形成された扉本体56の辺に沿って真っ直ぐに延びる長尺な部材であり、扉本体56の各辺に取り付けられる。この枠部材60は、長手方向の各位置において同じ形状の断面(長手方向と直交する断面:以下、単に「横断面」とも称する。)を有する。具体的に、枠部材60は、枠本体62と、突設片64と、を有し、例えばアルミニウム等の金属や硬質な樹脂等によって形成されている。
枠本体62は、扉本体56の厚さ方向に間隔を空けて平行に配置される外面板621及び内面板622と、外面板621と内面板622との端部同士を接続する接続部623と、を有する。即ち、枠本体62は、横断面が略コ字状となるように形成されている。接続部623は、シール部材10の一部(後述する第1挟持片121:図2参照)が嵌め込まれる溝部624を外面板621側の端部に有する。この溝部624は、開口部の幅より底部の幅が広くなるように構成されている。突設片64は、横断面において、枠本体62(詳しくは接続部623の外面板621側の端部)から、外面板621と反対方向に延びている。
シール部材10は、図1〜図3に示すように、枠部材60に沿って延び、長手方向の各位置において同じ形状の断面(横断面)を有する。このシール部材10は、基部12と密閉部20とを有する。また、シール部材10は、硬さの異なる複数種の樹脂によって形成される。本実施形態のシール部材10は、3種類の樹脂によって一体成形(いわゆる3色成形)されている。尚、各図のシール部材10において、材質毎(即ち、硬さの異なる樹脂毎)にハッチングの種類を変えている。
基部12は、枠部材60(詳しくは、枠本体62)に取り付けられる部位であり、扉50の周端に沿って延びる。この基部12は、横断面において、所定の方向(図3における左右方向)に延びる基部本体120と、基部本体120の両端部から前記所定の方向と略直交する方向(図3における上方向)に延びる一対の挟持片(第1挟持片121及び第2挟持片122)と、を有する。具体的に、シール部材10が枠部材60に取り付けられた状態(図2参照)では、基部本体120が接続部623に沿って扉50の周方向に延び、第1挟持片121が基部本体120の外面板621側の端部から溝部624内に延び、第2挟持片122が基部本体120の内面板622側の端部から内面板622に沿って延びる。
第1挟持片121は、先端に第1凸状部121aを有する。第1凸状部121aは、第1挟持片121の残りの部位(第1挟持片121における第1凸状部121aを除く部位)よりも第2挟持片122側に突出している。また、第2挟持片122は、先端に第2凸状部122aを有する。第2凸状部122aは、第2挟持片122の残りの部位(第2挟持片122における第2凸状部122aを除く部位)よりも第1挟持片121側に突出している。また、一対の挟持片121、122は、横断面において、先端に向かって間隔が狭まるように延びている。これにより、シール部材10が枠部材60に取り付けられたときに、一対の挟持片121、122が枠部材60を扉本体56の厚さ方向に挟持する。
このように構成される基部12では、第1凸状部121a及び第2凸状部122aが、例えは、軟質塩化ビニル(S−PVC)によって構成され、残りの部位(基部本体120及び各挟持片121、122の先端部(凸状部121a及び122a)を除いた部位)が、例えば、塩化ビニル(PVC)によって構成されている。軟質塩化ビニルの硬度(A規格)は、例えば、61〜63であり、塩化ビニルの硬度(A規格)は、例えば、100である。
密閉部20は、基部12の長手方向に延びると共に、一対の挟持片121、122と反対側において基部12から扉50の周端面(枠本体62の接続部623における扉本体56と反対側の面)と交差する方向に延びる(突出する)一対の密閉片(第1密閉片21及び第2密閉片22)を有する。
第1密閉片21は、横断面において、基部本体120の第1挟持片121側の端部から基部本体120に対して略直交する方向に延びる(突出する)。また、第1密閉片21は、シール部材10が枠部材60に取り付けられた状態において、枠部材60の突設片64に沿って延び且つ該突設片64よりも僅かに短い(図2参照)。本実施形態の第1密閉片21は、第1凸状部121a等と同様に、例えは、軟質塩化ビニルによって構成されている。この軟質塩化ビニルの硬度(A規格)は、例えば、61〜63である。
第2密閉片(弾性変形部)22は、扉50が閉じるときに荷箱の金属製フレーム58と当接することによって弾性変形(本実施形態では湾曲)して金属製フレーム58における対向面(扉50が閉じた状態で扉50の周端面52と対向する面)54と面接触する。この第2密閉片22では、対向面54と面接触する接触面が該第2密閉片22を支持する基部12側の部位よりも硬い。具体的には、以下の通りである。
第2密閉片22は、横断面において、基部本体120の第2挟持片122側の端部から基部本体120に対して先端側が第1密閉片21に向かうように傾いて延びる。詳しくは、第2密閉片22は、横断面において、基部本体120から第1密閉片21に向かって湾曲(図3においては外側に膨出するように湾曲)しつつ延びた後、基部本体120と略直交する方向に延びる。この第2密閉片22は、第1密閉片21よりも短い。
第2密閉片22は、第1の層221と、第1の層221に隣接する第2の層222とを有する二層構造である(図3参照)。
第1の層221は、第2密閉片22における第1密閉片21と反対側に位置する層であり、第2の層222より薄い。また、第1の層221は、横断面において、第2の層222より短い。本実施形態の第1の層221は、横断面において、第2密閉片22の先端から、第2密閉片22における基部側端部を残した途中位置まで延びる。この第1の層221は、雰囲気温度が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって構成される。本実施形態の第1の層221は、例えば、半硬質塩化ビニル(SR−PVC)によって構成されている。この半硬質塩化ビニルの硬度(A規格)は、例えば、90以上である。恒温恒室器によって雰囲気温度を制御した状態で前記半硬質塩化ビニルに対して行ったデュロメータ硬さ試験の結果を以下の表1に示す。
Figure 2015090026
第2の層222は、第2密閉片22における第1密閉片21側に位置する層であり、第1の層221より厚い。この第2の層222は、第1の層221よりも硬度の小さな樹脂によって構成されている。本実施形態の第2の層222は、第1凸状部121a等と同様に、例えば、軟質塩化ビニルによって構成されている。この軟質塩化ビニルの硬度(A規格)は、例えば、61〜63である。
尚、第1の層221を構成する樹脂は、半硬質塩化ビニルに限定されない。例えば、第1の層221は、エラストマー樹脂等であってもよい。また、第2の層222を構成する樹脂は、軟質塩化ビニルに限定されない。例えば、第2の層222は、第1の層221同様に、エラストマー樹脂等であってもよい。この場合、第2の層222は、第1の層221よりも硬度が低くなるように調整される。
以上のシール部材10が取り付けられた扉50を閉じるときには、図4に示すように、先ず、第2密閉片22が金属製フレーム58と当接する。さらに、扉50を閉じると、図5に示すように、第2密閉片22が金属製フレーム58に押されて弾性変形し(図5に示す例では、第2密閉片22が第1密閉片21側に押し倒されて湾曲し)、金属製フレーム58の対向面54と面接触する。このとき、第2密閉片22において、第1の層221が対向面54と面接触している。また、第1密閉片21は、扉50が閉じた状態では、金属製フレーム58と突設片64とに挟まれている(図5参照)。これにより、扉50と金属製フレーム58との間が、シール部材10によって密閉される。
一方、閉じた状態の扉を開くときには、外気温(雰囲気温度)が高くても、第2密閉片22(詳しくは、第1の層221)が対向面54に対して滑るため、図6〜図11に示すような第2密閉片220が軟質塩化ビニルのみで形成されたシール部材(以下、「従来のシール部材」と称する。)が取り付けられた扉50を開く場合に比べ(参照)、扉50を容易に開くことができる。詳しくは、以下の通りである。
外気温が高くなると、熱が荷箱の金属製フレーム58を伝って対向面54に達し、対向面54の温度が50℃程度まで上昇する。この状態で、従来のシール部材が取り付けられた扉を開こうとすると、図6及び図7に示すように、熱によって軟化して粘着力が高くなった第2密閉片220が対向面54に強固に密着しているため、第2密閉片220が反り返ろうとする。さらに、扉50に大きな力を加えて開こうとすると、図8〜図11に示すように、反り返りつつ第2密閉片220が対向面54から徐々に引き剥がされて扉50が開き始める。このとき、粘着力が高くなって強固に密着している第2密閉片220を反り返るように対向面54から引き剥がしつつ扉50を開かなければならないため、扉50が開き難く、大きな力が必要となる。
これに対し、本実施形態のシール部材10が取り付けられた扉50では、第2密閉片22の接触面(第1の層221)が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって構成されている。このため、通常の使用温度範囲内(対向面の温度が、例えば、10℃〜60℃程度の範囲内)では、接触面(第1の層221)が熱によって柔らかくなっても対向面54に強固に密着するほど粘着力が高くならない。即ち、第2密閉片22(第1の層221)が対向面54に強固に密着しない程度の硬度を有している。これにより、扉50を開くときに第2密閉片22が対向面54に対して滑るため(即ち、対向面54に強固に密着したシール部材を引き剥がしつつ扉50を開かなくてもよいため)、雰囲気温度が高くなっても扉50が開き難くならない。換言すると、扉50を開くときに第2密閉片22(詳しくは、第1の層221)が対向面54に対して密着せずに滑るため、従来のシール部材のように、第2密閉片が反り返りつつ該第2密閉片を対向面54から引き剥がさなくてもよく、これにより、本実施形態に係るシール部材10が取り付けられた扉50では、外気温に関わらず容易に開けることができる。
また、第2密閉片22は、第1の層221と第2の層222とによって構成されている(即ち、軟質塩化ビニルによって構成される第2の層222を有している)ため、全体が半硬化塩化ビニルによって構成される第2密閉片に比べ、柔らかい。これにより、扉50の開閉が繰り返されたとき(即ち、第2密閉片22の弾性変形が繰り返されたとき)の第2密閉片22における割れ等の発生を抑えることができる。その結果、扉50の開閉の繰り返しに対する耐久性が高くなる。
しかも、第2密閉片22では、第1の層221が第2の層222よりも薄いため、第2密閉片22において十分な柔軟性が確保され、これにより、前記割れ等の発生がより効果的に抑えられてシール部材10の耐久性(扉50の開閉の繰り返しに対する耐久性)がより高くなっている。
尚、本発明のシール部材は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
シール部材10における弾性変形部(第2密閉片)22の具体的な形状は限定されない。上記実施形態の第2密閉片22は、横断面において、基部本体120から第1密閉片21に向かって湾曲しつつ延びた後、反対側に湾曲するように延びているが、この構成に限定されない。例えば、図12に示すように、シール部材10Aの弾性変形部22Aは、横断面において、一方向に湾曲するように延びていてもよい。また、弾性変形部は、横断面において、真っ直ぐに延びていてもよい。また、弾性変形部(第2密閉片)22は、基部12と同方向に延びる片(板状)に限定されない。例えば、図13に示すように、シール部材10Bの弾性変形部22Bは、基部12と同方向に延びるチューブ状等であってもよい。即ち、弾性変形部22、22A、22Bは、開閉部材50が閉じるときに金属製フレーム58等(詳しくは、扉50等が閉じたときの該扉50の周端面52と対向する対向面54を含む部材)に当接することによって弾性変形して対向面54と面接触し、これにより、基部12と共同して開閉部材50と金属製フレーム58等との間を密閉できる形状であればよい。
上記のように、弾性変形部22Bが片(板状)以外の形状であっても、雰囲気温度が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって接触面(第1の層221等、扉(開閉部材)50を閉じて第2密閉部22Bが弾性変形したときに金属製フレーム58等の対向面54と面接触する面)が構成されていれば、雰囲気温度が高くなっても扉(開閉部材)50が開き難くなるのを防ぐことができる。
また、シール部材10の具体的な形状は限定されない。例えば、上記実施形態のシール部材10は、一対の密閉片(第1密閉片21及び第2密閉片22)を有しているが、開閉部材50の周端面52と、金属フレーム58等の対向面54との間の密閉性を高めるために、適宜、他の突起部(基部12から突出する板状の部位(片)やチューブ状の部位等)が設けられていてもよい。
上記実施形態の第2密閉片(弾性変形部)22は、第1の層221と第2の層222との二層構造であるが、この構成に限定されない。第2密閉片22は、扉(開閉部材)50の開閉によって第2密閉片22が弾性変形を繰り返したときに割れ等が発生し難い柔軟性を有していれば、第1の層221のみ(一層)によって構成されてもよく、また、3層以上に構成されてもよい。
また、上記実施形態のシール部材10は、扉(開閉部材)50の周端面52に取り付けられているが、金属製フレーム58や扉枠等の対向面54に取り付けられてもよい。即ち、シール部材10は、開閉部材50の周端面52及びフレーム等の対向面54のうちの一方の面に取り付けられればよい。この場合でも、開閉部材50の周端面52に弾性変形部(第2密閉片等)22、22A、22Bが強固に密着するのを防ぐことができ、外気温(雰囲気温度)が高くなっても開閉部材50が開き難くなるのを防ぐことができる。
シール部材10が取り付けられる開閉部材50は、荷箱後部の扉に限定されず、荷箱側部のいわゆるウイング等でもよい。また、シール部材10は、扉掛け合わせ部等に設けられてもよい。また、上記実施形態のシール部材10は、枠部材60を介して板状の部材(上記実施形態の例では扉本体56)の周端に取り付けられているが、この構成に限定されない。例えば、シール部材10は、合板扉やスチレンパネル扉等の周端に、直接、取り付けられてもよい。また、シール部材10が取り付けられる部材は、扉や蓋等の開閉部材によって気密状に塞ぐ部屋(室)を有する箱や槽であればよく、トラックの荷箱に限定されない。
また、上記実施形態の第2密閉片22は、第1の層221と第2の層222とが一体成形されているが、この構成に限定されない。第1の層221が第2の層222の表面に接着等されることで第2密閉片22が形成されてもよい。また、第1の層221が第2の層222の表面にコーティング等によって形成されてもよい。
上記実施形態の第2密閉片22は、第1の層221と第2の層222とを有するが、例えば、可塑剤等によって、対向面54との接触面から第2密閉片22の基部12側端部(第2密閉片22を支持する部位)に向かって徐々に硬度が変化する構成でもよい。即ち、第2密閉片22において、金属フレーム58等の対向面54と面接触する接触面が該第2密閉片22を支持する基部12側の部位よりも硬ければよい。
上記実施形態では、対向面54を含む部材58は、表面が塗装された金属によって構成されているが、表面が塗装されていない金属によって構成されてもよく、また、樹脂等によって構成されていてもよい。
10、10A、10B シール部材
12 基部
20 密閉部
21 第1密閉片
22 第2密閉片(弾性変形部)
22B 第2密閉部(弾性変形部)
50 扉(開閉部材)
52 周端面
54 対向面
58 金属製フレーム(対向面を含む部材)
60 枠部材

Claims (5)

  1. 開閉部材の周端面、又は前記開閉部材が閉じたときの該開閉部材の周端面と対向する対向面に取り付けられるシール部材であって、
    前記周端面及び前記対向面のうちの一方の面に取り付けられる基部であって前記一方の面に沿って延びる基部と、
    前記基部と同方向に延びると共に該基部から前記一方の面と交差する方向に突出する弾性変形部であって、前記開閉部材が閉じるときに前記周端面及び前記対向面のうちの他方の面を含む部材に当接することによって弾性変形して前記他方の面と面接触し、これにより、前記基部と共同して前記周端面と前記対向面との間を密閉する弾性変形部と、を備え、
    前記弾性変形部において、前記他方の面と面接触する接触面が該弾性変形部を支持する前記基部側の部位よりも硬いことを特徴とするシール部材。
  2. 前記接触面は、雰囲気温度が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって構成される、請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記弾性変形部は、少なくとも、前記接触面を含む第1の層と、前記第1の層に隣接する第2の層とを有し、
    前記第1の層は、前記雰囲気温度が50℃以上のときの硬度が73以上の樹脂によって構成され、
    前記第2の層は、前記第1の層よりも硬度の小さな樹脂によって構成されている、請求項2に記載のシール部材。
  4. 前記第1の層は、前記第2の層よりも薄い、請求項3に記載のシール部材。
  5. 前記第1の層は半硬質塩化ビニルであり、前記第2の層は軟質塩化ビニルである、請求項3又は4に記載のシール部材。
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