JP2014211431A - ナビゲーション装置、及び、表示制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
移動体の現在位置を検出する位置検出部と、
前記移動体の向きを含む移動状態を検出する状態検出部と、
前記移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示する表示部と、
前記移動体が移動し得る経路における各分岐点の位置、及び、当該各分岐点の周辺に存在するオブジェクトの位置及び形状を記憶する記憶部と、
前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、当該分岐点における周辺の各オブジェクトのうちから何れかのオブジェクトを選択する選択部と、
前記選択部に選択されたオブジェクトを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御部と、
を備えることを特徴とする。
移動体の現在位置を検出する位置検出部と、
前記移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示する表示部と、
前記移動体の前方風景を撮影する撮影部と、
前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、前記撮影部により撮影された風景に含まれる経路上における進むべきレーンを選択する選択部と、
前記選択部に選択されたレーンを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御部と、
を備えることを特徴とする。
位置検出部、状態検出部、表示部、記憶部、選択部、及び、描画制御部を含んだナビゲーション機器における表示制御方法であって、
前記表示部は、移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示し、前記記憶部は、前記移動体が移動し得る経路における各分岐点の位置、及び、当該各分岐点の周辺に存在するオブジェクトの位置及び形状を記憶するものであり、
前記位置検出部が、前記移動体の現在位置を検出する位置検出ステップと、
前記状態検出部が、前記移動体の向きを含む移動状態を検出する状態検出ステップと、
前記選択部が、前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、当該分岐点における周辺の各オブジェクトのうちから何れかのオブジェクトを選択する選択ステップと、
前記描画制御部が、前記選択ステップにて選択されたオブジェクトを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御ステップと、
を備えることを特徴とする。
位置検出部、表示部、撮影部、選択部、及び、描画制御部を含んだナビゲーション機器における表示制御方法であって、
前記表示部は、移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示するものであり、
前記位置検出部が、前記移動体の現在位置を検出する位置検出ステップと、
前記撮影部が、前記移動体の前方風景を撮影する撮影ステップと、
前記選択部が、前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、前記撮影ステップにて撮影された風景に含まれる経路上における進むべきレーンを選択する選択ステップと、
前記描画制御部が、前記選択ステップにて選択されたレーンを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御ステップと、
を備えることを特徴とする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るナビゲーション装置1の構成例を示すブロック図である。
図示するように、ナビゲーション装置1は、第1表示部10と、GPS受信部20と、センサ部30と、記憶部40と、制御部50と、操作部60と、第2表示部70とを含んで構成されている。
具体的に、第1表示部10は、図2に示すように、プロジェクタ10aと、コンバイナ10bとを含むヘッドアップディスプレイからなる。そして、自車内におけるハンドルHDの上部天井に本体(プロジェクタ10a等)が固定され、コンバイナ10bが、バックミラーBMと同様に、フロントガラスFGの近傍に配置される。なお、第1表示部10の取り付け位置は、このような天井に限られず適宜変更可能である。例えば、第1表示部10をバックミラーBMに取り付けてもよい。
何れにしても、図3(a)に示すように、正面を見るドライバの視界内における上部中央の位置に、コンバイナ10bが保持されるように、第1表示部10が調整されて配置される。例えば、第1表示部10の調整時(取り付け時等)において、図3(b)に示すように、プロジェクタ10aは、基準線VL,HL1,HL2をコンバイナ10bに投影する。この基準線VLは、中心となる垂線を規定しており、また、基準線HL1は、10メートル離れた位置の水平線を規定しており、同様に、基準線HL2は、100メートル離れた位置の水平線を規定している。そのため、ドライバからコンバイナ10b越しに見える風景が、これらの基準線VL,HL1,HL2に沿うように、第1表示部10の高さ、左右、角度、及び、奥行きが調整される。
これによって、後述するように、案内すべき分岐点(交差点等)の手前において、ガイドポイントとなる施設がコンバイナ10b越しに見えるように、あまり上過ぎない位置にコンバイナ10bが保持される。
なお、コンバイナ10bに表示する画像についての詳細は、後述する制御部50(描画制御部54)と共に説明する。
例えば、地図情報には、道路リンクや道路ノード等からなる道路網情報が含まれている。
この道路リンクは、各道路を構成する所定の区間情報であって、一例として、位置座標(緯度,経度,高さ等)、距離、所要時間、道幅、車線数、及び、制限速度等から構成される。また、道路ノードは、分岐点(交差点等)を規定する情報であって、一例として、位置座標、及び、接続先道路リンク等から構成される。
また、地図情報には、各分岐点の周辺に存在するオブジェクトの情報が含まれている。オブジェクトには、人工構造物や自然のもの(目印となる木等)や自然を表すものをアイコン化したもの(河川、湖等)が含まれる。人工構造物は典型的には施設(例えば、家やマンション等の建屋やガソリンスタンド、公園、TV塔といった種々の施設)である。これらオブジェクト情報には、一例として、位置座標、及び、立体形状(外観の立体形状を規定するための縦・横・奥行きの寸法及び、設置向き等)が含まれる。以下、オブジェクト情報の一例として施設を用いて説明する。
更に、画像情報には、地図画像や各種シンボル等のデータが含まれている。
なお、制御部50は、後述する操作部60から、所望の目的地が設定されると、記憶部40の道路網情報(道路リンク及び、道路ノード等)を用いて、誘導経路を検索する。つまり、自車が進むべき誘導経路が選定され、記憶部40に格納される。
なお、自車がトンネル内を走行している際など、GPS受信部20が衛星電波を受信できない場合に、位置検出部51は、センサ部30から得た情報等を用いた自律航法により、現在位置を検出する。
具体的に施設選択部53は、図4に示すように、案内すべき分岐点Bに自車Jが所定距離まで近づくと、記憶部40からこの分岐点Bの周辺に存在する施設T1〜T4(この例の場合4つ)の施設情報を読み出す。そして、施設選択部53は、これら施設T1〜T4と自車Jとの位置関係から、1つの施設を選択する。例えば、自車Jを基準として、左奥、左手前、右奥、右手前の順に(高い順に)優先度が規定されている。これは、施設を過ぎたところを曲がると案内するよりも、施設の手前を曲がると案内した方が利用者が理解し易いためと、右ハンドル車の場合、左側の景色の方が車両前方中央よりとなるので、認識し易いためである。そのため、施設選択部53は、図4の例の場合に、優先度の最も高い左奥の施設T1を選択する。なお、施設T1がない(存在しない)場合には、次に優先度が高い施設T2というように、その分岐点における各施設の実存状況に応じて、優先度の高い施設が選択される。
なお、図4は、2本の道路が交差する十字路(四叉路)の例であるが、この他にもY字路やT字路の三叉路、或いは3本以上の道路が交差する多叉路(五叉路以上)といった分岐点においても、同様に優先度が規定されている。
また、これらの優先度は、右ハンドル車の一例であり、後述するように、左ハンドル車の場合には、他の優先度が規定されていてもよい。また、曲がる(分岐する)方向に応じて、優先度を変えるようにしてもよい。
すなわち、描画制御部54は、自車の位置及び向きと、施設選択部53に選択された施設の位置及び形状とに基づいて、ガイドポイントとなる施設を識別するためのガイド図形を生成し、ドライバから見てその施設と重なって見えるように、ガイド図形をコンバイナ10bの対応位置に描画する。
例えば、描画制御部54は、自車とガイドポイントとなる施設との位置関係や互いの向きの関係から、自車から施設を見た場合における輪郭形状とその大きさを求め、その形状及び大きさに基づいたガイド図形を生成する。そして、描画制御部54は、生成したガイド図形を、自車からその施設が見えるコンバイナ10bの対応位置に描画する。つまり、自車の進行に合わせて施設の見かけの大きさが変化するので、描画制御部54は、この大きさの変化に応じたガイド図形を描画することになる。なおその際、描画制御部54は、後述するように自車位置と分岐点位置との高低差を適宜解消して、コンバイナ10bの対応位置にガイド図形を描画する。
また、描画制御部54は、その分岐点で曲がる(分岐する)方向を示す方向シンボルも生成して、コンバイナ10bに描画する。
また、描画制御部54は、曲がる(分岐する)方向を示す方向シンボルS(この例の場合、左折の方向シンボル)も、分岐点までの距離に応じた大きさで生成して、コンバイナ10bに描画する。
すなわち、自車が分岐点に近づくにつれて、図5(c)に示すように、ガイド図形G及び、方向シンボルSが拡大されて描画される。
そのため、このようにしてコンバイナ10bに描画されるガイド図形G、及び、方向シンボルSから、ドライバは、案内された分岐点(この例の場合、目前の交差点)と曲がる方向(この例の場合、左折)を容易に把握できる。
すなわち、位置検出部51は、GPS受信部20が受信した衛星電波に基づいて、自車の現在位置を検出する。なお、自車がトンネル内を走行しているなど、GPS受信部20が衛星電波を受信できない場合に、位置検出部51は、センサ部30から得た情報等を用いた自律航法により、現在位置を検出する。
ナビゲーション装置1は、誘導が必要でないと判別すると(ステップS13;No)、後述するステップS18に処理を進める。
この施設選択処理の詳細を、以下、図7を参照して説明する。
すなわち、施設選択部53は、案内すべき分岐点の周辺の各施設についての施設情報を、記憶部40から読み出す。
すなわち、描画制御部54は、自車の位置及び向きと、上述した施設選択処理にて選択された施設の位置及び形状とに基づいて、ガイドポイントとなる施設を標すガイド図形を生成する。
例えば、描画制御部54は、自車と選択された施設との位置関係や互いの向きの関係から、自車から施設を見た場合における輪郭形状と大きさを求め、その形状及び大きさに基づいたガイド図形を生成する。
この高低差補正処理の詳細を、以下、図8を参照して説明する。
すなわち、描画制御部54は、自車位置における高さの情報、及び、分岐点の位置における高さの情報を、記憶部40から読み出す。
描画制御部54は、高低差がないと判別すると(ステップS32;No)、高低差補正処理を終える。
例えば、描画制御部54は、自車位置から分岐点までの距離に応じて、表示基準サイズを算定する。
すなわち、自車位置から分岐点までの距離及び、両者の高低差に応じた上下方向のオフセット値をガイド図形に設定する。そして、描画制御部54は、高低差補正処理を終える。
すなわち、描画制御部54は、ステップS15にて生成したガイド図形を、自車からその施設が見えるコンバイナ10bの対応位置に描画する。なおその際、上述した高低差補正処理にて、上下オフセット値が設定されている場合に、描画制御部54は、高低差も解消させて、コンバイナ10bの対応位置にガイド図形を描画する。
また、描画制御部54は、その分岐点で曲がる(分岐する)方向を示す方向シンボルも生成して、コンバイナ10bに描画する。
上述したように、斜線にてハッチングされたガイド図形Gは、実際には、所定色(一例として黄色)で半透明に描画されており、また、ガイド図形Gは、自車から見えるガイドポイントとしての施設の輪郭形状を距離に応じた大きさで生成され、コンバイナ10b越しに見えるその施設と重なるように描画されている。そのため、ドライバは、このようなガイド図形Gとそこから透けて見える施設の風景から、ガイドポイントとなる施設をそのまま認識できる。
なお、自車の進行に合わせて施設の見かけの大きさが変化するので、ガイド図形Gもこれに応じて描画するようにする。
また、上述したように、方向シンボルSも、その分岐点までの距離に応じた大きさで、コンバイナ10bに描画されている。
そのため、コンバイナ10bに描画されるガイド図形G、及び、方向シンボルSから、ドライバは、案内された分岐点と曲がる方向を容易に把握できる。
ナビゲーション装置1は、目的地に到着していないと判別すると(ステップS18;No)、ステップS11に処理を戻し、上述のステップS11〜S18の処理を繰り返し実行する。
一方、目的地に到着したと判別した場合に(ステップS18;Yes)、ナビゲーション装置1は、ナビゲーション処理を終了する。
この結果、案内すべき分岐点を適切に報知することができる。
上述した第1の実施形態では、右ハンドルの車両を一例として説明したが、左ハンドルの車両についても適宜適用可能である。
なお、左ハンドルの車両にナビゲーション装置1が搭載された場合には、第1表示部10は、左ハンドルの上部天井に、上記と同様に適宜調整されて配置されるものとする。
また、左ハンドルの車両の場合に、施設選択部53は、上述した図7の施設選択処理の代わりに、図9に示す施設選択処理を実行する。
すなわち、図9のステップS42〜S45に示すように、施設を選択する際の優先度が、右ハンドルの場合と異なっている。つまり、左ハンドルの場合には、自車を基準として、右奥、右手前、左奥、左手前の順に優先度が規定されている。これは、施設を過ぎたところを曲がると案内するよりも、よりも、施設の手前を曲がると案内する方が利用者が理解し易いためと、左ハンドル車の場合、右側の景色の方が車両前方中央よりとなるので、認識し易いためである。そのため、上述した図4の例の場合において、施設選択部53は、優先度の最も高い右奥の施設T3を選択する。なお、施設T3がない(存在しない)場合には、次に優先度が高い施設T4というように、右ハンドルの場合と同様に、その分岐点における各施設の実存状況に応じて、優先度の高い施設が選択される。以上は2本の道路が交差する十字路の場合であるが、左ハンドルの場合でも同様に、Y字路あるいは3本以上の道路が交差する分岐点においても適宜優先度が規定されており、施設選択部53は、案内すべき分岐点に応じて、優先度の上位となる施設を選択する。
そのため、自車が左ハンドルの車両の場合でも、同様にコンバイナ10bを含めた風景から、案内された分岐点と曲がる方向を容易に把握できる。
例えば、図10(a)に示すように、コンバイナ10bをドライバの視界における上部左側に配置してもよい。この場合、図10(b)に示すように、第1表示部10は、車両内におけるハンドルHDの上部からバックミラーBM側にずらした天井等に本体(プロジェクタ10a等)が固定され、コンバイナ10bが、バックミラーBMの略右隣に配置される。
そのため、施設選択部53は、上述した図7の施設選択処理にて、ステップS24,25の処理をスキップする(実行しない)。すなわち、施設を選択する際の優先度が、自車を基準として、左奥、左手前の順に優先度が規定されることになる。
この場合、視界正面の左側(つまり、分岐点の左側)に施設があることが前提となるものの、上記と同様に、ナビゲーション装置1は、案内すべき分岐点に自車が近づく度に、ガイドポイントとなる施設を示すガイド図形G、及び、曲がる(分岐する)方向を示す方向シンボルSを、コンバイナ10bに表示する。
そのため、コンバイナ10bをドライバの視界における上部左側に配置した場合でも、ドライバは、案内すべき分岐点と曲がる方向を容易に把握できる。
上述した第1の実施形態では、コンバイナ10bをドライバの視界における上部(上部中央や上部左側等)に配置する場合について説明したが、視界におけるコンバイナ10bの配置位置は、このような上部に限られず、適宜変更可能である。例えば、コンバイナ10bを視界内における下部に配置してもよい。
また、上述した第1の実施形態では、ガイドポイントとなる施設を選択し、その施設を標すガイド図形をコンバイナ10bに表示する場合について説明したが、ガイドポイントとなるのは、このような施設に限られず他のものであってもよい。例えば、複数車線における何れかの車線(レーン)を選択し、その車線を標すガイド図形をコンバイナ10bに描画してもよい。
以下、これらを特徴とする本発明の第2の実施形態に係るナビゲーション装置2について、図面を参照して説明する。
図示するように、ナビゲーション装置2は、第1表示部10と、撮影部80と、GPS受信部20と、センサ部30と、記憶部40と、制御部90と、操作部60と、第2表示部70とを含んで構成されている。
つまり、上述した第1の実施形態に係るナビゲーション装置1の構成に、撮影部80を追加し、制御部50を制御部90に変更している。そのため、ナビゲーション装置2の構成は、これら撮影部80、及び、制御部90を除いて、ナビゲーション装置1と同様である。
すなわち、図12(b)に示すように、正面を見るドライバの視界内における下部中央に、コンバイナ10bが保持されるように、第1表示部10が適宜調整されて配置されている。
例えば、撮影部80は、上述した図12(a)に示すバックミラーBMの裏側に配置され、ドライバの視線(正面視界)に合うように調整されている。なお、撮影部80の設置位置は、適宜変更可能であり、例えば、第1表示部10の近傍のダッシュボード上に配置され、ドライバの正面視線に合うように調整されていてもよい。
この撮影部80が撮影する前方風景には、自車が走行しようとする道路(前方の道路)も含まれている。そのため、撮影部80は、撮影した道路を含む風景の画像を順次制御部90に供給する。
なお、位置検出部51及び、状態検出部52の構成は、上述した制御部50と同様である。また、制御部90も、制御部50と同様に、操作部60から、所望の目的地が設定されると、記憶部40の道路網情報から誘導経路を検索し、記憶部40に格納される。
具体的に車線選択部93は、図13(a)に示すように、車線L1,L2の2車線(片側2車線)の道路を走行中の自車Jが案内すべき分岐点Bに近づくと、撮影部80が撮影した風景の画像を解析し、車線数と現在走行中の車線(走行レーン)を判別する。例えば、車線選択部93は、図13(b)に示すような風景の画像(撮影部80が撮影した画像)における、道路外側の柵や植え込み、道路上の車線や標識、及び、他の車両の前後の向き等から、走行中の道路の車線数を判別する。なお、記憶部40から分岐点B手前の道路の車線数を読み出すようにしてもよい。また、車線選択部93は、自車の車線変更(車線の跨ぎ)等を順次検出しており、現在走行中の車線を判別する。
そして、車線選択部93は、分岐点Bにて曲がる(分岐する)方向に応じて、何れかの車線を選択する。すなわち、分岐点Bを左折する場合に、車線選択部93は、車線L1を選択し、逆に、右折する場合に、車線L2を選択する。
すなわち、描画制御部94は、車線選択部93に選択された車線を標すガイド図形を生成し、その車線と重なって見えるように、ガイド図形をコンバイナ10bの対応位置に描画する。
例えば、描画制御部94は、ガイドポイントとなる車線をコンバイナ10b越しに見た場合における形状とその大きさを求め、その形状及び大きさに基づいたガイド図形を生成する。そして、描画制御部94は、そのガイド図形を、自車から車線が見えるコンバイナ10bの対応位置に描画する。
また、描画制御部94は、その分岐点で曲がる(分岐する)方向を示す方向シンボルも生成して、コンバイナ10bに描画する。
また、描画制御部54は、曲がるべき方向を示す方向シンボルS(この例の場合、左折の方向シンボル)を、分岐点までの距離に応じた大きさで生成して、コンバイナ10bに描画する。つまり、自車が分岐点に近づくにつれて、方向シンボルSが拡大されて描画される。
そのため、このようにしてコンバイナ10bに描画されるガイド図形G、及び、方向シンボルSから、ドライバは、案内された分岐点(この例の場合、目前の交差点)と曲がる方向(この例の場合、左折)を容易に把握できる。
この結果、第2の実施形態に係るナビゲーション装置2でも、案内すべき分岐点を適切に報知することができる。
上述した第2の実施形態では、撮影部80を備えており、この撮影部80が撮影した前方風景の画像を解析して、自車の進むべき車線を選択する場合について説明したが、この撮影部80を省いた構成にて車線を選択するようにしてもよい。
例えば、車線選択部93は、記憶部40に記憶された地図情報における車線の情報(道路リンクの車線数等)と現在位置との関係により、現在走行中の車線を判別する。そして、車線選択部93は、誘導経路に応じた曲がる方向に応じて、上記と同様に、何れかの車線を選択してもよい。
また、上述した第2の実施形態では、図12(b)に示すように、コンバイナ10bをドライバの視界における下部中央に配置する場合について説明したが、視界におけるコンバイナ10bの配置位置は、このような下部中央に限られず、適宜変更可能である。例えば、法や規則の定めから、コンバイナ10bを視界内の下部中央に配置出来ない場合には、上記第1の実施形態の変形例と同様に左右何れかにずらして配置してもよい。
上述した第1及び第2の実施形態では、分岐点を案内するために、ガイド図形等をコンバイナ10bに描画したが、他の案内のためにガイド図形等を描画してもよい。例えば、目的地や立ち寄り地の施設を案内するために、描画制御部54等は、その施設を標す半透明のガイド図形を、上記と同様にコンバイナ10bに描画してもよい。その際、描画制御部54等は、ガイド図形の半透明色を変えたり、施設名称を描画するなどして、目的地や立ち寄り地の施設であることを強調してもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態では、車両に搭載するナビゲーション装置1,2について説明したが、車両以外の移動体についても適宜適用可能である。
例えば、歩行者等を案内するナビゲーション装置としても適用可能である。その場合、第1表示部10は、例えば、眼鏡に取り付けるウェアラブルディスプレイや、ヘッドマウントディスプレイ等からなり、歩行者に装着されて使用される。
この場合も同様に、歩行者等に、案内すべき分岐点を適切に報知することができる。
10 第1表示部
20 GPS受信部
30 センサ部
40 記憶部
50,90 制御部
60 操作部
70 第2表示部
80 撮像部
Claims (7)
- 移動体の現在位置を検出する位置検出部と、
前記移動体の向きを含む移動状態を検出する状態検出部と、
前記移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示する表示部と、
前記移動体が移動し得る経路における各分岐点の位置、及び、当該各分岐点の周辺に存在するオブジェクトの位置及び形状を記憶する記憶部と、
前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、当該分岐点における周辺の各オブジェクトのうちから何れかのオブジェクトを選択する選択部と、
前記選択部に選択されたオブジェクトを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御部と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記描画制御部は、前記位置検出部に検出された現在位置、及び、前記状態検出部に検出された移動状態と、前記選択されたオブジェクトについて前記記憶部に記憶された位置及び形状とに基づいて、前記ガイド図形が前方風景における対応するオブジェクトと重なって見えるように前記表示部に描画する、
ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。 - 前記選択部は、前記分岐点の周辺の各オブジェクトと前記移動体との位置関係に応じて定められた優先度に基づいて、何れかのオブジェクトを選択する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。 - 前記描画制御部は、前記移動体の現在位置と前記案内すべき分岐点の位置との高低差に基づいて、前記ガイド図形の表示位置を補正して前記表示部に描画する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のナビゲーション装置。 - 移動体の現在位置を検出する位置検出部と、
前記移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示する表示部と、
前記移動体の前方風景を撮影する撮影部と、
前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、前記撮影部により撮影された風景に含まれる経路上における進むべきレーンを選択する選択部と、
前記選択部に選択されたレーンを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御部と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 位置検出部、状態検出部、表示部、記憶部、選択部、及び、描画制御部を含んだナビゲーション機器における表示制御方法であって、
前記表示部は、移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示し、前記記憶部は、前記移動体が移動し得る経路における各分岐点の位置、及び、当該各分岐点の周辺に存在するオブジェクトの位置及び形状を記憶するものであり、
前記位置検出部が、前記移動体の現在位置を検出する位置検出ステップと、
前記状態検出部が、前記移動体の向きを含む移動状態を検出する状態検出ステップと、
前記選択部が、前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、当該分岐点における周辺の各オブジェクトのうちから何れかのオブジェクトを選択する選択ステップと、
前記描画制御部が、前記選択ステップにて選択されたオブジェクトを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御ステップと、
を備えることを特徴とする表示制御方法。 - 位置検出部、表示部、撮影部、選択部、及び、描画制御部を含んだナビゲーション機器における表示制御方法であって、
前記表示部は、移動体の前方風景に所定の画像を重畳させて表示するものであり、
前記位置検出部が、前記移動体の現在位置を検出する位置検出ステップと、
前記撮影部が、前記移動体の前方風景を撮影する撮影ステップと、
前記選択部が、前記移動体が案内すべき分岐点に近づいた際に、前記撮影ステップにて撮影された風景に含まれる経路上における進むべきレーンを選択する選択ステップと、
前記描画制御部が、前記選択ステップにて選択されたレーンを標すガイド図形を前記表示部に描画する描画制御ステップと、
を備えることを特徴とする表示制御方法。
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Applications Claiming Priority (3)
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