JP2014100864A - Electrically-driven injection unit - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、モータおよびボールねじによってスクリュを前後に駆動する電動射出装置に関する。 The present invention relates to an electric injection apparatus that drives a screw back and forth with a motor and a ball screw.
電動射出装置は、スクリュを前後に駆動する駆動源としてモータを用いており、モータによる回転運動を直線運動に変換するボールねじを備えている。
シリンダおよびスクリュの基端側は、図5に示す支持装置80に支持されている。支持装置80は、位置が固定されるフロントプレート81と、フロントプレート81よりも後方に設けられてフロントプレート81に対して近接または離隔するベアリングハウジング82とを備えている。フロントプレート81にはシリンダ83が固定されるとともに、ベアリングハウジング82には内蔵のベアリングによりスクリュ84がスラスト方向に固定されている。
The electric injection apparatus uses a motor as a drive source for driving the screw back and forth, and includes a ball screw that converts a rotational motion by the motor into a linear motion.
The base end side of the cylinder and screw is supported by a
そして、フロントプレート81およびベアリングハウジング82の外周寄りの位置には、一対のボールねじ90がスクリュ84の軸線を挟んで左右対称に設けられている。ボールねじ90の各々のねじ軸91は、スクリュ84に沿ってフロントプレート81およびベアリングハウジング82を貫通している。ねじ軸91の端部にはボールねじ駆動用のサーボモータ94が接続されている。ねじ軸91は、フロントプレート81に設けられる軸受93により支持されている。そして、ねじ軸91に設けられるナット92がベアリングハウジング82に固定されている。
射出時、サーボモータ94によりねじ軸91を高速回転させ、ナット92に固定されたベアリングハウジング82を一気に前進させる。それにより、フロントプレート81の中央部に固定されたシリンダ83とベアリングハウジング82の中央部に固定されたスクリュ84との間の樹脂が加圧されて金型内に射出される。
A pair of
At the time of injection, the
スクリュ84を前進させて樹脂を金型内に射出するときに、ベアリングハウジング82を押す大きな力(射出荷重)が必要となるので、ベアリングハウジング82を押すナット92の位置でボールねじ90の負荷が大となる。
しかも、加圧される樹脂の反力により、フロントプレート81およびベアリングハウジング82の中央部に、それらの間を押し広げようとする力X1が加えられる。その押し広げようとする力に対して、フロントプレート81およびベアリングハウジング82の外周両端側は拘束されている。それによって生じる曲げモーメントにより、フロントプレート81およびベアリングハウジング82は、図5に一点鎖線で示すように、互いの中央部が離間する向きに撓む。それに伴ってベアリングハウジング82に固定されるボールねじ90にも曲げモーメントが生じる。図5の矢印(X2)は、反力X1によりフロントプレート81とベアリングハウジング82との間で引っ張られるねじ軸91の反力を示している。
上記のようにボールねじに曲げモーメントが生じると、射出荷重に曲げ応力やせん断応力が加担するためにボールねじの応力が増加してしまう。ボールねじの寿命確保のため、射出時の最大応力に基づいてボールねじの諸元を定めることとなるので、ボールねじが大型となる。そのような大型のボールねじは市販の標準品からは選定できないのでコストが高騰してしまう。
When the
Moreover, due to the reaction force of the pressurized resin, a force X1 is applied to the center portion of the
When a bending moment is generated in the ball screw as described above, the stress of the ball screw increases because bending stress and shear stress are added to the injection load. In order to ensure the life of the ball screw, the specifications of the ball screw are determined based on the maximum stress at the time of injection, so that the ball screw becomes large. Since such a large ball screw cannot be selected from commercially available standard products, the cost increases.
以上で述べた課題に基づいて、本発明は、ボールねじの大型化を避けてコストを抑えることができる電動射出装置を提供することを目的とする。 Based on the problems described above, an object of the present invention is to provide an electric injection device that can reduce the cost by avoiding an increase in the size of a ball screw.
本発明の電動射出装置は、シリンダおよびスクリュと、スクリュが固定される第1支持体と、シリンダが固定される第2支持体と、スクリュを前後に駆動する駆動源であるモータと、モータによる回転運動を直線運動に変換し、第1支持体を前後に移動させるボールねじと、を備えている。
ボールねじは、第2支持体および第1支持体をスクリュに沿って貫くねじ軸、およびねじ軸に設けられるとともに、第1支持体の後部に固定されるナットを有している。
そして、本発明は、第1支持体には、ナットが位置し、スクリュに交差する方向に延在するナット領域と、第1支持体の外周側でナット領域を片持ち支持する本体領域と、に当該第1支持体を区画するための肉抜き部が形成されていることを特徴とする。
The electric injection device of the present invention includes a cylinder and a screw, a first support to which the screw is fixed, a second support to which the cylinder is fixed, a motor that is a driving source for driving the screw back and forth, and a motor. A ball screw that converts rotational motion into linear motion and moves the first support back and forth.
The ball screw includes a second support and a screw shaft that penetrates the first support along the screw, and a nut that is provided on the screw shaft and is fixed to the rear portion of the first support.
And the present invention is a nut region where the nut is located in the first support body and extends in a direction intersecting the screw, a main body region that cantilever-supports the nut region on the outer peripheral side of the first support body, In addition, a lightening portion for partitioning the first support is formed.
射出時の樹脂の反力に対して第1支持体が外周側で拘束されているために、曲げモーメントが生じて第1支持体が撓むとき、ナット領域は本体領域の撓みには追従せずに、肉抜き部を狭める向きに撓む。そのとき、本体領域とナット領域との曲げの向きが逆であるため、第1支持体の後部側の曲げが軽減される結果、ボールねじの曲げモーメントが低減される。このようにナット領域の撓みにより曲げやせん断力を負荷することで、ボールねじの応力を抑えることができる。
したがって、ねじ軸の径やナットの肉厚が小さく作られるために剛性が小さいボールねじでも所定の寿命を確保できる。そのような小型のボールねじであれば市販の標準品から選定できるので、ボールねじの部品コストを抑えることができる。
Since the first support is restrained on the outer peripheral side against the reaction force of the resin at the time of injection, when the bending moment is generated and the first support is bent, the nut area follows the bending of the main body area. Without bending, the direction of narrowing the meat removal part. At that time, since the bending directions of the main body region and the nut region are opposite, the bending on the rear side of the first support body is reduced, so that the bending moment of the ball screw is reduced. In this way, the stress of the ball screw can be suppressed by applying a bending or shearing force by bending the nut region.
Accordingly, since the diameter of the screw shaft and the thickness of the nut are made small, a predetermined life can be secured even with a ball screw having low rigidity. Since such a small ball screw can be selected from commercially available standard products, the component cost of the ball screw can be reduced.
本発明における肉抜き部は、第1支持体の後部から、スクリュとナットとの間で延在する第1スリットと、第1スリットに第1支持体の肉厚内で連通し、第1支持体の外周側に向けて延在する第2スリットにより構成することができる。 The thinned portion in the present invention communicates with the first slit extending between the screw and the nut from the rear portion of the first support, and communicates with the first slit within the thickness of the first support. It can be comprised by the 2nd slit extended toward the outer peripheral side of a body.
また、本発明において、第1支持体は、スクリュの軸線に対して垂直に立設される略板状の部材とすることができる。そして、ナット領域は、第1スリットに沿った一辺と、第2スリットに沿った他の辺とを有する略矩形の形状を呈するように形成することができる。
そうすると、ナット領域を略直方体状の梁とみなせるので、演算に基いてナット領域の剛性を制御するのが容易となる。適度に撓むようにナット領域の剛性を調整することにより、第1支持体の後部側の曲げを確実に低減し、ボールねじの応力をより小さく抑えることができる。
In the present invention, the first support can be a substantially plate-like member that is erected perpendicular to the axis of the screw. The nut region can be formed to have a substantially rectangular shape having one side along the first slit and the other side along the second slit.
Then, since the nut region can be regarded as a substantially rectangular parallelepiped beam, it becomes easy to control the rigidity of the nut region based on the calculation. By adjusting the rigidity of the nut region so that it bends appropriately, the bending of the rear side of the first support can be reliably reduced, and the stress of the ball screw can be suppressed to a smaller level.
本発明では、スクリュの両側で第1支持体を対称に押してスムーズに移動させるため、ボールねじをスクリュの軸線の両側に設けるとともに、ボールねじの各々のナットの周囲に位置する肉抜き部を軸線の両側に対称に形成することができる。 In the present invention, in order to smoothly move the first support on both sides of the screw, the ball screws are provided on both sides of the axis of the screw, and the thinned portions located around the nuts of the ball screw are arranged on the axis. It can be formed symmetrically on both sides of the.
本発明の電動射出装置によれば、ボールねじの大型化を避けてコストを抑えることができる。 According to the electric injection device of the present invention, it is possible to avoid the increase in the size of the ball screw and to reduce the cost.
以下、添付図面に示す実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
本実施形態の電動射出装置1は、図1に示すように、シリンダ10と、シリンダ10の内側に挿入されるスクリュ11と、スクリュ11を回転させるためのモータ12と、スクリュ11を前後に進退させるためのサーボモータ13と、サーボモータ13による回転運動を直線運動に変換する一対のボールねじ20と、それら構成部品を支持する支持装置3と、を備えている。
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on embodiments shown in the accompanying drawings.
As shown in FIG. 1, the
シリンダ10の基端部には、図示しないホッパが設けられている。そのホッパを介して熱可塑性樹脂のペレットがシリンダ10内に供給される。樹脂ペレットは、モータ12により回転されるスクリュ11とシリンダ10内壁との間に挟まれてせん断され、せん断時の発熱と、シリンダ11外周に設けられる加熱手段による加熱によって可塑化、溶融されながら、シリンダ10の先端部に向けて送られる。そして、サーボモータ13を動作させ、ボールねじ20によってスクリュ11を前進させると、シリンダ10の先端部に貯留された溶融樹脂が図示しない金型内に射出される。
以下、射出時にスクリュ11が進む向きを前、その反対側を後として説明する。
A hopper (not shown) is provided at the base end of the
Hereinafter, the direction in which the
支持装置3は、ベアリングハウジング30と、ベアリングハウジング30よりも前方に設けられるフロントプレート40とを備えている。これらはいずれも略板状とされ、スクリュ11の軸線Aに対して垂直な姿勢に設けられている。
ベアリングハウジング30は、スクリュ11の基端側を回転可能に支持するとともに、スラスト方向に固定する図示しないベアリングを内蔵する。スクリュ11の基端は、モータ12の出力軸に接続されている。
ベアリングハウジング30は、前後方向に沿って設けられる図示しないガイドロッドにより案内されながら、前後に移動される。
ベアリングハウジング30においてスクリュ11の側方両側(左右両側)には、一対の貫通孔31が形成されている。それらの貫通孔31の各々には、ボールねじ20のねじ軸21が挿通されている。
ベアリングハウジング30およびフロントプレート40は、いずれも鋳造されている。
The
The bearing
The bearing
In the bearing
Both the bearing
フロントプレート40は、一面側がベアリングハウジング30に対向し、動かないように床等に設置されている。フロントプレート40には、シリンダ10が挿入される挿入孔41が厚み方向に貫通して形成されている。挿入孔41に挿入されるシリンダ10は、焼き嵌め等により、フロントプレート40に固定されている。
フロントプレート40には、ボールねじ20のねじ軸21を支持する軸受42が内蔵されている。軸受42は、挿入孔41の左右両側に設けられている。
軸受42は、アンギュラ玉軸受とされており、ラジアル荷重に加え、射出時の後方から前方への大きなアキシアル荷重を負荷する。本実施形態では、複数の単列アンギュラ玉軸受けが組み合わせられることにより、前方から後方へのアキシアル荷重も負荷するように構成されている。
One side of the
The
The
ボールねじ20は、ねじ軸21と、ナット22とを備えている。なお、ナット22とねじ軸21との間に封入されるボール、およびボールを循環させるチューブの図示を省略する。
ねじ軸21は、スクリュ11と平行に延び、スクリュ11の進退ストロークに十分な長さのねじが外周に形成されている。上述の軸受42により、ねじが形成されていないねじ軸21の前方側が支持されるとともに、固定具43によってフロントプレート40の前面に固定されている。ねじ軸21の前端は、サーボモータ13に減速機を介して接続されている。
The ball screw 20 includes a
The
ナット22は、内周側にねじが形成される筒部221と、筒部221の一端側に一体に形成されるフランジ222とを有している。
筒部221は、内周のねじにより、ねじ軸21にねじ結合されている。
フランジ222は、貫通孔31の開口径よりも大きい外径を有している。
ナット22は、ベアリングハウジング30の貫通孔31に後方側から挿入され、フランジ222が複数のボルト(図示せず)によってベアリングハウジング30の後面に締結されることにより、ベアリングハウジング30に固定されている。ベアリングハウジング30の後面をナット固定面33と称する。
筒部221の軸長がベアリングハウジング30の厚みよりも短いため、筒部221の先端221Aはベアリングハウジング30の肉厚内に位置している。
ねじ軸21およびナット22は、射出荷重に基づく大きな負荷を受ける。その負荷を許容するように、ねじ軸21とナット22とに挟まれるボールの転がり耐圧力に基づいて、ねじ軸21の径やナット22の肉厚、それにナット22の長さなどが決められている。
The
The
The
The
Since the axial length of the
The
本実施形態は、ベアリングハウジング30に固定される一対のナット22を囲むように肉抜き部50(空間)が形成されていることを最大の特徴としている。その一対の肉抜き部50は、スクリュ11の軸線Aに対して対称に形成されている。
各肉抜き部50は、図2に示すように、ベアリングハウジング30のナット固定面33に位置する始端部511から、前方に向けてベアリングハウジング30の肉厚の途中まで形成される第1スリット51と、ベアリングハウジング30の肉厚内で第1スリット51の終端部512に接続される始端部521から、ベアリングハウジング30の側方の外周部32に向けて所定の長さで形成される第2スリット52とから構成されている。
The present embodiment is characterized in that a lightening portion 50 (space) is formed so as to surround a pair of
As shown in FIG. 2, each thinned
第1スリット51は、スクリュ11と、ナット22との間でスクリュ11と平行に、ナット22の先端221Aを超える位置まで延在している。
第2スリット52は、ナット22よりも前側に位置し、第1スリット51に直交する方向に、ナット22の筒部221を超える位置まで延在している。第2スリット52の終端部522と外周部32との間には肉が残されている。
第1スリット51は、ベアリングハウジング30の高さ全体に亘り、一定の幅W1でかつ一定の奥行きD1で形成されている。同様に第2スリット52も、ベアリングハウジング30の高さ全体に亘り、一定の幅W2でかつ一定の奥行きD2に形成されている。
The
The
The
第1スリット51および第2スリット52により、ベアリングハウジング30はナット22が位置するナット領域30Aと、ナット領域30Aよりも大きい本体領域30Bとに区画されている。ナット領域30Aは、図2(b)に示すように、スクリュ11の軸線Aに交差する方向に延在し、第1スリット51に沿った短辺と第2スリット52に沿った長辺とを有する矩形の形状を呈する梁と見立てることができる。ナット領域30Aは、ベアリングハウジング30の外周部32側に位置する固定端30Cで本体領域30Bに片持ち支持されている。
肉抜き部50を形成する方法は任意であるが、本実施形態では、肉抜き部50を有する形状に製作した型を用いてベアリングハウジング30を鋳造している。なお、ベアリングハウジング30を成形した後に、肉抜き部50を切削により形成することもできる。
The bearing
Although the method for forming the lightening
射出時、サーボモータ13によりねじ軸21を高速で駆動し、ナット22を介してベアリングハウジング30を前進させる。これにより、フロントプレート40に固定されたシリンダ10とベアリングハウジング30に固定されたスクリュ11との間の樹脂の圧力が急激に高まり、金型内に樹脂が射出される。このとき、ボールねじ20のナット22の位置には大きな負荷が掛かる。
このときの従来のベアリングハウジング82の挙動について、図3(b)を参照して説明する。
ベアリングハウジング82は、加圧される樹脂の反力X1を受ける。この反力X1に対して、ベアリングハウジング82の左右両側がボールねじ20により拘束されているために、ねじ軸21には引っ張り方向の反力X2が働く結果、ベアリングハウジング82に、左右の外周部32同士を結ぶ方向に対する曲げモーメントが生じる。そうすると、ベアリングハウジング82は、図3(b)の上半分に一点鎖線で示すように、中央部35が外周部32,32よりも後側に凸となる向きに撓む。それにより、ナット固定面33が傾く。
そして、ベアリングハウジング82に後側で固定されるボールねじ20にも曲げモーメントが生じるので、射出時のボールねじ20の応力が増加してしまう。
At the time of injection, the
The behavior of the conventional bearing
The bearing
Since a bending moment is also generated in the
上記のように、ボールねじ20に曲げモーメントが生じるのは、ベアリングハウジング30の撓みに起因する。ベアリングハウジング30の撓みを低減するには、ベアリングハウジング30の厚みを増せばよいが、重量増およびコスト増となるので難しい。
そこで、本実施形態ではベアリングハウジング30に上述の肉抜き部50を形成している。肉抜き部50が形成されると、ベアリングハウジング30の剛性が低下するために撓み量が大きくなる。しかし、以下に説明するように、肉抜き部50により形成されるナット領域30Aを撓ませることにより、ボールねじ20の曲げモーメントを低減している。
As described above, the bending moment is generated in the
Therefore, in the present embodiment, the above-described thinned
図3(a)を参照し、本実施形態のベアリングハウジング30の挙動を説明する。
射出時の樹脂の反力X1に対してベアリングハウジング30が側方で拘束されているために、曲げモーメントが生じてベアリングハウジング30が撓むとき、ベアリングハウジング30のナット領域30Aは、肉抜き部50により本体領域30Bとは分断されているために、本体領域30Bの撓みには追従しない。ナット領域30Aは、第2スリット52を狭める向きに撓む。そうすると、軸線Aよりも片側において(図3(a)の上半分を参照)、本体領域30Bが図中、反時計回りに曲がるのに対して、ナット領域30Aは固定端30Cを支点として時計回りに曲がる。これによってベアリングハウジング30の後部側の曲げが軽減される結果、ボールねじ20の曲げモーメントが低減されるので、ナット22およびねじ軸21がほぼ水平に保たれる。これにより、ボールねじ20の応力を抑えることができる。
なお、図示を省略しているが、ベアリングハウジング30の下半分の撓みも上半分と対称に表れ(図5参照)、図の下方のナット領域30Aが撓むことにより、上記同様の作用が生じる。
With reference to Fig.3 (a), the behavior of the bearing
Since the bearing
Although illustration is omitted, the bending of the lower half of the bearing
図4を参照し、上述した肉抜き部50による作用を確認する。
図4は、スクリュ11の軸線Aからの距離に応じて変化するベアリングハウジング30の撓み量を示している。
肉抜き部50が形成されていない場合、一点鎖線で示すように、撓み量は前側から後側まで一様な増加カーブを描く。
それに対して、肉抜き部50が形成されていると、実線で示すように、剛性低下により撓み量が大きくなるが(グラフの(1)の部分参照)、ナット領域30Aが撓むことにより曲げが軽減される結果、ナット22が位置する範囲(グラフの(2))では撓み量がほぼ一定となる。このように、ナット領域30Aの撓みにより曲げやせん断力を負荷することで、ボールねじ20の応力を抑えることができる。
本実施形態によれば、上述のように、ベアリングハウジング30のナット領域30Aを撓ませることにより、ボールねじ20の応力を抑えているので、ねじ軸21の径やナット22の肉厚が小さく作られるために剛性が小さいボールねじ20でも所定の寿命を確保できる。そのように小型であれば市販の標準品からボールねじ20を選定できるので、ボールねじ20の部品コストを抑えられる。
With reference to FIG. 4, the effect | action by the above-mentioned thinning
FIG. 4 shows the amount of deflection of the bearing
When the lightening
On the other hand, when the thinned
According to this embodiment, as described above, since the stress of the
第1スリット51および第2スリット52は、必ずしも、ベアリングハウジング30の上面から下面まで形成されていなくてもよい。スクリュ11が挿入される部分と、ボールねじ20が挿入される部分(貫通孔31)とを含む領域をベアリングハウジング30の本体とすると、その本体の高さ全体に亘り、第1スリット51および第2スリット52を形成する。しかし、例えば本体の下方に脚部が設けられている場合には、第1スリット51および第2スリット52を形成せずに、水平にスリットを入れて脚部と本体との間を分断すればよい。それにより、ベアリングハウジング30の本体における本体領域30Bとナット領域30Aとの各々が脚部には拘束されずに撓むので、上述と同様にベアリングハウジング30が挙動し、ボールねじ20の応力を抑えられる。
The
第1スリット51および第2スリット52は、本体領域30Bの曲げの向きと反対の向きに曲げられる片持ち状のナット領域30Aを形成できる限り、その形態は任意である。
第1スリット51と第2スリット52とが連通するコーナー部は、上記のように平面視で屈曲したL字状とされる必要はなく、平面状や曲面状に面取りされていてもよい。あるいは、第1スリット51および第2スリット52の全体が、平面視C字状(もしくは円弧状)に形成されていてもよい。このように第1スリット51と第2スリット52とが滑らかに連続した形状とされていると、本体領域30Bの中央部周辺の応力の流れが良くなり、本体領域30Bの剛性が向上する。それにより、本体領域30Bの撓みが小さくなるので、ボールねじ20の曲げモーメントの低減に繋げられる。
The
The corner portion where the
第1スリット51の奥行きD1および第2スリット52の奥行きD2は各々任意に決められる。第1スリット51の奥行きD1に応じて、ナット領域30Aの横断面の面積が定まる。また、第2スリット52の奥行きD2に応じて、ナット領域30Aの長さが定まる。それらに基づくナット領域30Aの剛性と、本体領域30Bの剛性とに基づいて、奥行きD1,D2を設定することができる。
ここで、第2スリット52の奥行きD2が大き過ぎると、ナット領域30Aが剛性低下により過度に撓むので、ボールねじ20の応力を負荷することができない。また、第2スリット52の奥行きD2が小さ過ぎると、剛性増加により、ベアリングハウジング30の後部側の曲げを軽減するのに足りる撓みをナット領域30Aに生じさせることができない。
そして、第1スリット51の幅W1および第2スリット52の幅W2も、各々任意に決められる。
幅W1,W2および奥行きD1,D2は、ベアリングハウジング30の高さ方向で必ずしも一定としなくてもよい。
幅W1,W2や奥行きD1,D2の設定には、シミュレーション・プログラムを用いることができる。
The depth D1 of the
Here, if the depth D2 of the
The width W1 of the
The widths W1 and W2 and the depths D1 and D2 are not necessarily constant in the height direction of the bearing
A simulation program can be used to set the widths W1 and W2 and the depths D1 and D2.
さらに、第1スリット51と第2スリット52とがなす角度は、直角に限らず任意である。例えば、第2スリット52の終端部522が始端部521よりも前側に位置するように、第2スリット52を第1スリット51に対して傾斜させることもできる。その第2スリット52により、外周部32側ではナット領域30Aの幅(前後方向の寸法)が本体領域30Bよりも太くなり、軸線A側では、本体領域30Bの幅がナット領域30Aよりも太くなる。それにより、ナット領域30Aでは基端側の剛性が高まるので、ナット領域30Aの撓みにより受け持てる負荷が大きくなる。一方、本体領域30Bでは、曲げモーメントが最大となる中央部35の剛性が高まるので、第2スリット52が第1スリット51に対して直交する構成よりも撓みが小さくなる。これにより、ボールねじ20の曲げモーメントがより小さくなる。
上記構成によれば、ナット領域30Aの基端側の剛性が高まり、本体領域30Bの中央部35の剛性が高まることの相乗により、ボールねじ20の応力をより一層低減できる。
なお、第1スリット51は、スクリュ11の軸線Aに必ずしも平行とされていなくてもよく、軸線Aに対して傾斜させることもできる。
Furthermore, the angle formed by the
According to the above configuration, the stress on the
The
ところで、フロントプレート40にも上記と同様の肉抜き部を形成することができる。その場合、フロントプレート40の前面に固定される軸受42および固定具43を囲むように第1スリットおよび第2スリットを形成すればよい。それにより、図5に示すようにベアリングハウジング30と対称にフロントプレート40が撓むことによるボールねじ20の曲げモーメントを低減できるので、ボールねじ20の前側の応力をも低減することができる。
By the way, the same thinning part as the above can be formed also in the
本発明において、ボールねじ20の個数は任意である。スクリュ11を進退させるときのバランスを保てる限り、ボールねじ20は1本であってもよい。
また、上記実施形態では、支持装置3の左右に一対のボールねじ20が設けられているが、支持装置3の上下に一対のボールねじ20を設けることもできる。その場合、ベアリングハウジング30の上下の外周部32の各々に固定されるナット22を囲むように、上記の第1スリット51および第2スリット52を形成することができる。
あるいは、支持装置3の左右と、上下とに各々、合計4本のボールねじ20を設けることもできる。
さらに、肉抜き部は、ナット領域30Aと本体領域30Bとにベアリングハウジング30を区画する限り、必ずしもスリットの形態とされていなくてもよい。
In the present invention, the number of ball screws 20 is arbitrary. One
In the above embodiment, the pair of ball screws 20 are provided on the left and right sides of the
Alternatively, a total of four
Furthermore, as long as the bearing
本発明の主旨を逸脱しない限り、上記で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。 Unless deviating from the gist of the present invention, the above-described configuration can be selected or changed to another configuration as appropriate.
1 電動射出装置
3 支持装置
10 シリンダ
11 スクリュ
12 モータ
13 サーボモータ(駆動源)
20 ボールねじ
21 ねじ軸
22 ナット
30 ベアリングハウジング(第1支持体)
30A ナット領域
30B 本体領域
30C 固定端
31 貫通孔
32 外周部
33 ナット固定面(後部)
35 中央部
40 フロントプレート(第2支持体)
41 挿入孔
42 軸受
43 固定具
50 肉抜き部
51 第1スリット
52 第2スリット
221 筒部
221A 先端
222 フランジ
A 軸線
W1,W2 幅
D1,D2 奥行き
DESCRIPTION OF
20
35
41
Claims (4)
前記スクリュが固定される第1支持体と、
前記シリンダが固定される第2支持体と、
前記スクリュを前後に駆動するための駆動源であるモータと、
前記モータによる回転運動を直線運動に変換し、前記第1支持体を前後に移動させるボールねじと、を備え、
前記ボールねじは、前記第2支持体および前記第1支持体を前記スクリュに沿って貫くねじ軸、および前記ねじ軸に設けられるとともに、前記第1支持体の後部に固定されるナットを有し、
前記第1支持体には、
前記ナットが位置し、前記スクリュに交差する方向に延在するナット領域と、前記第1支持体の外周側で前記ナット領域を片持ち支持する本体領域と、に当該第1支持体を区画するための肉抜き部が形成されている、
ことを特徴とする電動射出装置。 Cylinders and screws,
A first support to which the screw is fixed;
A second support to which the cylinder is fixed;
A motor that is a drive source for driving the screw back and forth;
A ball screw that converts rotational motion by the motor into linear motion and moves the first support back and forth, and
The ball screw has a screw shaft that penetrates the second support and the first support along the screw, and a nut that is provided on the screw shaft and is fixed to a rear portion of the first support. ,
In the first support,
The first support is partitioned into a nut region where the nut is located and extending in a direction intersecting the screw, and a main body region that cantilever-supports the nut region on the outer peripheral side of the first support. For the purpose of forming a lightening part,
An electric injection device characterized by that.
前記第1支持体の前記後部から、前記スクリュと前記ナットとの間で延在する第1スリットと、
前記第1スリットに前記第1支持体の肉厚内で連通し、前記第1支持体の前記外周側に向けて延在する第2スリットと、を有する、
請求項1に記載の電動射出装置。 The meat extraction part is
A first slit extending between the screw and the nut from the rear portion of the first support;
A second slit that communicates with the first slit within the thickness of the first support and extends toward the outer peripheral side of the first support.
The electric injection device according to claim 1.
前記ナット領域は、前記第1スリットに沿った一辺と、前記第2スリットに沿った他の辺とを有する略矩形の形状を呈する、
請求項2に記載の電動射出装置。 The first support is a substantially plate-like member that is erected perpendicular to the axis of the screw,
The nut region has a substantially rectangular shape having one side along the first slit and the other side along the second slit.
The electric injection device according to claim 2.
前記ボールねじの各々の前記ナットの周囲に位置する前記肉抜き部は、前記軸線の両側に対称に形成されている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電動射出装置。 The ball screw is provided on both sides of the screw axis,
The thinned portions located around the nut of each of the ball screws are formed symmetrically on both sides of the axis.
The electric injection device according to any one of claims 1 to 3.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012255036A JP2014100864A (en) | 2012-11-21 | 2012-11-21 | Electrically-driven injection unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012255036A JP2014100864A (en) | 2012-11-21 | 2012-11-21 | Electrically-driven injection unit |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014100864A true JP2014100864A (en) | 2014-06-05 |
Family
ID=51023843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012255036A Pending JP2014100864A (en) | 2012-11-21 | 2012-11-21 | Electrically-driven injection unit |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014100864A (en) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3222403A1 (en) | 2016-03-24 | 2017-09-27 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Injection unit |
JP7585261B2 (en) | 2022-05-30 | 2024-11-18 | キヤノン株式会社 | Injection device and method for manufacturing resin body |
-
2012
- 2012-11-21 JP JP2012255036A patent/JP2014100864A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3222403A1 (en) | 2016-03-24 | 2017-09-27 | Sumitomo Heavy Industries, Ltd. | Injection unit |
JP7585261B2 (en) | 2022-05-30 | 2024-11-18 | キヤノン株式会社 | Injection device and method for manufacturing resin body |
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